6.美優はこんなものです!
私のお母様は、清水という名字
だったのだけど、お父様とご結婚
して高橋になったのよ。
急に綺麗なお言葉が入ってますよね。
私の家、県庁やっているのよ。
こういうお言葉も使わないと。
それからですわね、紅葉を栄子と
見ると、お顔が赤く染まって
いくんですの。紅葉のようにですよ。
あと、和臣様のご両親方も、弁護士を
やられていらっしゃって、和臣様も
弁護士をおつぎになられますし、
県庁を和臣様とついで、弁護士を
ふたりでやっていけたらいいのよね。
高橋美優はこんなものです!
続きはいつか!
>>153の続き書きます!
7.紅葉が好きな理由(美優)
私が紅葉を好きな理由は2つ。
1つ目は赤って目立つ色だから。
私って目立つことが和臣君と似ていて
すごく好きなの。
ピンクと赤も圧倒的に赤の方が
目立つかわいい色だし。
青と赤も、赤の方がかわいいし、
好きって言う人多いよね。
2つ目は、和臣君との思い出が
あるからなの。
今回、和臣君との思い出を紹介する
から、ちゃんと知っといてね。
8.和臣君との思い出(美優)〜前編〜
いつも通り、栄子と帰っていると、
栄子が言い出したクレープ屋に
行くことになった。
クレープ屋は、塾の秀明の隣にある。
私は秀明に通っているから、その
クレープ屋は知っていた。
でも、友だちと行くほど暇じゃない。
なぜなら、和臣君を見つけなきゃ
だからなの。
和臣君、遠いいとこって、意味不明
だけど、意味親戚かな。を探すの。
でね、クレープ屋に入った。
「美優、何にする?私、これがいい。
このチョコレートたっぷりの!」
栄子は相変わらずチョコレートが
たっぷりかけてある。
「私はイチゴたっぷりがいいから、
このクレープにしようかな。」
すると、後ろの方の席から、うるさい
声が聞こえてきた。
「おい、和臣!チョコレート多すぎ!
垂れた、垂れた、垂れた!」
和臣君?
私、思わず立ち上がった。
「あなた、もしかして若武和臣君?」
和臣君らしき人はうなずいた。
見つけたわ、和臣君!
チョコレートが多すぎって言ってた。
このチョコレートをかけたのね。
「栄子、私、栄子と同じクレープに
する。チョコレート食べたい。」
栄子は、ビックリしていた。
まあ、私ってチョコレート好きじゃ
ないし、食べないし。
クレープ屋を出ようとすると、
和臣君に呼び止められた。
「ねえ、ちょっと話していかない?
話したいことがたくさんあるんだ。」
栄子と別れて、秀明も休みにして、
カフェに行くことになった。
「君、名前は?どうして俺の名前
知ってるの?」
和臣君、私のこと全然知っていない。
「私の名前は、高橋美優です。和臣君
とは、おばあ様から遠いいとこと
言われて、結婚しなさいと言われて
育ってきました。よろしく。」
和臣君は、まだ分からないのか、
首をひねっている。
〜後編〜に続く