ひなみと、ナゾトキ姫に扮したリッカは、ゴールテープを切った。
「えっと…あなたは本当にナゾトキ姫?」
係の女子生徒は言った。
「は、はい、たぶん…」
ひなみは言う。
「うーん、でも、本当にナゾトキ姫なのかな…てか、そもそも私、ナゾトキ姫って見たことないし…」
「その方は本物だと思います。私、見たことがあるので」
別の女子生徒の声がした。その人は、ゴールテープの係で、見覚えのある顔だった。
「そうなの?…じゃあ、ゴールでいっか」
「あ、ありがとうございます…」
ひなみはこうして、一位でゴールとなったのだ。
「あの、たえ子さん、ありがとうございます」
ひなみはお礼を言う。
ゴールテープの係の女子生徒は、とある事件で知り合った、川畑たえ子だった。
たえ子は、ひなみがナゾトキ姫だということを知っているのだ。
「いいよ、困っていたんだよね?お互い様だよ」
ふと、リッカが消えているのに気づいた。
(リッカくんから話を聞かないと…!)
告白されたんだよ。
(恥ずかしいよー!)
その人に告白してから、
意識してくれたみたいで、
告白してくれたんだよ。
学年で一番人気な男子なのに、
地味な私でよかったみたい。
なんか、2年のときにね、
学年で2番に人気な人に
告白されたんだよ。断ったけど。
その人は、今付き合ってるよ。
かわいいとか言われたら
どうしたらいいんだろう。
去年言われたんだよねー!
>>109
たえ子さん出てきたー!