真央、大丈夫だよ。
>>345の続きだよ。
もうすぐ予告時間だ。
時計が置いてあるガラスケースの周りには、何人もの警官が立っている。
ひなみ達は部屋の隅にいた。
「いよいよ、ですね…」
「早く出てこい、時計うさぎ!」
「絶対に捕まえてやる!」
リッカと梅は気合いを入れる。
予告時間の午後七時。
「きゃっ⁉」「うわっ⁉」
突然、停電した。
「大丈夫だ、予備の電源があるはずだ!」
三毛門が言ったのと同時に、電気が復旧した。
「それで、宝石は⁉」
ガラスケースを見ると、時計はちゃんとその場所にあった。
「何だ、盗まれてないのか」
「み、三毛門さん!床に何か落ちています!」
ひなみが言った。
ガラスケースの近くの床に、カードが落ちていた。
三毛門がそれを拾う。
「何だと…⁉」
「三毛門さん、どうしたの?」
リッカ達もそのカードを見に来る。
宝石の腕時計は頂いた。
時計うさぎ
「頂いたってどういうことだ⁉」
その場にいた全員が驚いた。
「まさか、今ある時計は偽物だとか?」
梅が言う。
「おい、館長を呼べ!星野さん、時計を鑑定してください!」
三毛門刑事は玉来刑事や、星野に指示した。