今日はひなみの学校の体育祭だ。
「体育祭は、勉強しなくてもいいけど、私運動苦手だからなー…」
ひなみのクラスメートの、菊ちゃんが言った。
「私も苦手です…菊ちゃんは何の競技に出るんですか?」
「玉入れと、綱引きよ!ひなみちゃんは?」
「私は借り物競争です…」
運動が苦手なひなみは、菊ちゃんみたいに、玉入れや綱引きなどの、走らなくてもいい競技にしようと思っていた。
しかし、じゃんけんで負けてしまい、借り物競技になった。
借り物競争は、紙にかかれてあるものを、探しに行かなければならない。もし、見つけられなかったらどうしよう、と不安になる。
「ひなみちゃんなら大丈夫よ!あ、私、トイレに行ってくる!」
そう言って、菊ちゃんは立ち去った。
>>57の続き!
「ひなみさん!」
梅がやって来た。ひなみの顔が明るくなる。
「梅くん!」
「体育祭、頑張りましょう!」
梅が言った。
「はい!そういえば、梅くんは何の競技に参加されるんですか?」
「俺は騎馬戦です、上に乗ることになって…」
「マジで⁉梅も騎馬戦なの⁉」
後ろから声がした。
リッカだった。
「ああ。もしかして、リッカもか?」
「そうだよ、ちなみに俺も上に乗るんだ!勝負だな!」
「ああ、望むところだ」
梅とリッカの間で、バチバチと勝負の火花が上がる。