障害物競争が始まる前、リッカは本部の前を通った。
「おい、リッカ遅いぞ!」
誰かがリッカを呼んだ。
「あ、東比恵先輩、こんちはー」
リッカは気の抜けた返事をする。
それは、サッカー部の先輩、東比恵愛地だった。
「先輩、遅いってどういうことですか?」
「忘れたのか?リッカはこの時間に、障害物競争の準備をすることになってただろ?」
「えー…俺がですか…」
「つべこべ言わずにやれ!」
リッカはしぶしぶ、手伝うことにした。
リッカは、競技者が引く紙の整理をしていた。
しかし、1枚の紙を見たとき、リッカは唖然とした…
>>87、借り物競争なのに、障害物競争になってた笑
>>87の続き
ひなみ達の学校の借り物競争は、箱の中から1枚紙をひいて、そこに書かれている物や人をゴールまで持って(連れて)いけばいい。
難しいのもあれば、簡単なのもある。
ひなみの番になった。
ピストルが鳴り、ひなみは箱のある場所まで走る。
箱から1枚紙を引く。
「えっ…⁉」
ひなみは固まってしまった。
紙に書かれていたのは…
『ナゾトキ姫』
(…ナゾトキ姫…⁉どうしてこんなカードが入っているのですか…⁉)
ひなみは、穴が開くほどカードを見つめた。見つめたところで何も変わらないが。