>>525の続き
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机の上に散らばった本や鉛筆
その本には『クトゥルフ神話TRPG』などがかかれている
楽しそうに目をキラキラさせるエスポワール
そして、ツッコミをさせて欲しいと言う恭也
興味深そうにクトゥルフのルールブックを読むケイ
話を全く理解していない飛鳥
そんな飛鳥に話に関して解説をする響
「え?なに?」
「導入長すぎじゃない?」
「そう?結構削ったほうだけど」
「あと、なぜいきなりSANチェックを」
「それね、この前試しに別のシナリオで飛鳥とやったけど…全てSANチェックなしでクリアしちゃったからね…」
「どんなダイスの目を出したんだよ」
遠い目をするエスポワール
そんな姿に何かを察した恭也
飛鳥は、恐ろしいほどの強運の持ち主だ
同時に、野生の勘も持ち合わせている
つまり、ダイスではクリティカルをだしまくり野生の勘でいろいろと当てたのだろう
飛鳥だからこそありえる話だ
「そういえば、エスポワールさんの【能力】って【発火能力(パイロキネシス)】だったの!?」
「いや、違うよ。このシナリオはフィクションだからね、飛鳥」
「エスポワール、楽しんでいるところ悪いが手紙だ」
「了解!ちょっと、席を外すね」
飛鳥にツッコミを入れつつ、部屋を出てアーテルの元に向かう
アーテルの手元にはエスポワール宛の手紙があった
そしてエスポワールが手紙に触れた時、炎を出たかと思えば一瞬にして灰になった
「いいのか?読まずに燃やして」
「いいんだよ。たぶん婚約とかそういう内容の奴だから」
「そういえば、飛鳥がお前の能力について聞いていたが…似たような能力とかシナリオに書いたのか?」
「まぁね、実際は【発火能力(パイロキネシス)】じゃないし、似たようで全然違う能力だから問題ない」
「ふーん、ならいいんだがな」
「じゃぁアーテル、私はゲームの続きをやりに戻るよ」
そう言ってエスポワールは、さっさと戻っていった
アーテルは、先ほどエスポワールが燃やした手紙があった場所を見つめた
しかし、灰が一つなく最初からなかったのようだ
そしてアーテルは独り言のように呟やいた
「しかし、便利だな。【焼失】という能力は」
>>525ー>>526エスポワール・・・・・・・・・・何してんだ