訂正!飛鳥達が中二なら理央先輩高二じゃん!という事でl、高二(16)です。
>>790、>>811、>>813
で出てきた零嶺財閥、過去編。
そして何気に初めての修鵺side
俺は従兄弟の家に来ていた。(唐突だなおい。 by糞作者)
零嶺財閥の本拠地とだけあってでかいな……その程度の感想しか無かった。
その従兄弟の家に来る前、父親はこう言ってた。
「兄さんの嫁さんは体調が悪いそうだから近付くな。それに従兄弟とも余り仲良くするなよ」
従兄弟なのに仲良くするなってどう言う事だ?と思った筈だ。……確か。
あの父親、面倒だからな。言われた事は守った方が良さそうだ。
その従兄弟と会うのにも、大人の付き添いという名の見張りがいた。
……面倒。
「l。宜しく」
俺の従兄弟は、あった時それだけで興味ない様にPCに向き直る少女とその少女を軽く殴り謝る少年の二人だった。
少女__lは俺以上に無愛想らしい。妹の莉捻がlに向かって怒っていたが知る必要もない。
「御免ね。姉さん、無愛想だから。僕は滋降、宜しくね」
少し笑って言う、滋降。弟らしい。こっちの方が遥かに好感度がもてる。
「私、莉捻!そしてこっちがお兄ちゃんの修鵺!宜しく!」
妹が二人分の自己紹介をしている。正直、自己紹介しなくて済むので、助かった。
lは、短めの白髪に少し怖く感じる紅い目。それに対して滋降は、短い黒髪に綺麗な蒼い目。
………此奴ら本当に兄弟か?本気でそう思う。
「聴いてる?」
lに対して怪しげな声を出す莉捻に、
「聴いてる。莉捻、修鵺だろ」
こっちを向く事なく答えるl。まあ、後ろ向かなくても聞こえるのはわかるが。
無愛想過ぎだろ。自分の事を棚に上げ、本気でそう思った。
そこから30分ぐらい談笑していた。まあ俺とlは聞くだけで基本的に滋降と莉捻しか喋ってないが。
「火事だーー!!」
唐突にそんな声が聞こえてきた。驚いた事に一番動くのが速いのはlだった。
小さく溜息を付いて、PCを閉じ、ドアを開ける。残念ながら、俺、莉捻、滋降はそんな速く動けない。
「行くぞ。………置いてっていいのか?」
lの呆れ声が聞こえて漸く我に返り、俺を含めた三人が動いた。
我先にとドアへ駆け出し、lに飛びつく。………俺はやらないが。
「よし、行くぞ」
頼りになる。普段は余り逢いたくないが、この時は別だ。
普通に歩き始めた時、lの顔が歪んだ。どうしたのか聞いても答えてくれなかった。
「こっから逃げろ。母さんを見てくる」
そう言われて俺と莉捻は逃げた。
暫くして、女の人の悲鳴が聞こえた。lの声では無い、誰かの声が。
突如、俺の隣の男の人が誰かの名前を言いながら泣き崩れた。
旦那様!と聞こえたので恐らく、この財閥の所長なのだろう。
「ねえ、l達、大丈夫かな?」
その声を聞いた途端、隣の泣き崩れていた人が驚いた顔になった。
「知っているのか?」
「ええ」
莉捻が答える。
「じゃあ忘れろ!彼奴らは、悪魔の子だ!!」
悪魔の子?そんなんじゃ無い筈。俺が見た限りでは、普通だ。
でも、剣幕が、ヤバかったので、頷くしかなかった。
その時。血に塗れたナイフが飛んできた。
そして隣の男の人に突き刺さる。投げられた方を見ると、嗤ったlが。呆れた滋降が。
こっちを見ていた。莉捻も見たみたいで、肩が怒りで震える。
lがその時火に襲われた。目元が燃え、痛い筈なのに嗤って。
「怖い」
俺はそう思った。
ー切りまーすー
はいはい、過去編終わり!
lと滋降の美華子さんと出逢うまでの話なら書くけど、一旦終わり。
次からは学園に戻っていきます。
>>817確かに正直言って恐怖ですね((((;´・ω・`)))