【白いワンピースは知っている】
掃除が終わり、帰るとき。
廊下に人だかりができていた。
「あなたたち双子、羨ましいわぁ。」
「本当!カワイイ彩美ちゃんに、イケてる和騎君。」
「お父さんはプロサッカー選手、お母さんはあの上杉探偵の社長だもんね。すごい!!!」
私たちのことだ!
さっきの先輩がいて、私に気づいた。
「彩美ちゃんも来たわ。もう、麻梨とは大違い。」
和馬さん?
そして、和騎の隣に並べさせられた。
「申し上げるのを忘れていたわ。私、和馬麻夏。麻梨の姉よ。」
和馬さんのお姉さんだったの!?
麻夏さん…覚えておこっと。
「私、麻夏の後ろにいる季良良。よろしくね。」
季良良さん。 覚えておかないと。
「あたしは望野雪菜。」
季良良先輩の後ろにいた女の子…雪菜さん。
メガネをかけていて、どことなく暗い感じ。
すると、ドタドタ廊下を走る音が聞こえてくる。
走ってきていた人は、和馬さんと田保さんだった。
「あ、和騎君!お姉ちゃんもいるじゃない!」
そういえば、和馬さんは和騎が好きだから、名前を書くときに、『上杉麻梨』ってどきどき書くんだ。
上杉じゃないのに…
「俺KZあるから。和馬、ワリィ。」
和騎が言うと、和馬さんはニッコリ笑顔で言った。
「全然いいのよ。KZ頑張ってね!」
はぁ、和馬さん、恐い。
続く
>>551の続き、スイミングから帰ってきたら更新するよ♪
ここ、いる?
あと、上杉君遅いけど、誕生日おめでとう!
>>551の続き、スイミングが終わってからじゃないけど、書くね。
ごめんなさい!
「ただいま!」
家に帰ると、美味しそうなカレーの匂いがした。
ママが作ってくれてるんだな。
「あぁーーー!!!!!」
ど、どうかしたの!?
キッチンに走っていくと、ママが頭を抱えていた。
「彩美。ちょうどいいわ。玉ねぎとじゃがいもを買ってきてくれない?買い忘れて…」
「いいよ!」
というわけで、スーパーに来てるの。
玉ねぎとじゃがいも…
玉ねぎとじゃがいも…
と、唱えつつも、ついついお菓子売り場に行ってしまう。
ダメダメ、お金が足りなくなる。
ちゃちゃっと買い物を済ませて家に帰ろうとすると、向こうから叫び声が聞こえてきた。
「な、なんなのっ!?」
後ろを振り向くと、暴走しているバスがあった。
横断歩道を渡っている途中、私…
死んじゃうじゃん!
逃げなきゃ。
どうしよう、どうしよう!
横断歩道の向こうに逃げようとした瞬間、身体に激痛が走る。
意識が………