うらさかがじゃれあうだけの小説(BL多分ない)
「よし、今日の収録終わった〜、っと。
ありがとうございましたー!」
歌ってみたの収録も終わり、コラボしてくれた天月にお礼を言う。
「こっちこそありがとね坂田ー!
あ、今度やりたい放題ツアーやるんだ〜、」
来てね、?みたいなオーラを放ちながら笑う。
…外道め。
「はいはい、時間空いたら行くよー」
適当に受け流して今日のところは帰ってもらった。
「んじゃお疲れ〜」
「んー、お疲れ〜。」
ばいばい、と手を振ってくるので振り返してやった。
「っふー、やぁっとあまちゅも帰って気楽だぞ〜!」
モフッ、とクッションやぬいぐるみが無造作に置かれたソファーにダイブする。
もふもふした感触が気持ちいい。
「暇ぁ〜…
……そだ!」
良いこと考えたぁ〜、と呟きながら
うらさんにもらったやまだぬきパペットを探す。
「あった!」
やまだぬきパペットを見つけると左手に装着してうらさんにテレビ電話を掛ける。
「もしもしうらた〜?」
超裏声でパペットを動かしながら言うと飲み物が溢れる音がした。
『ブフォッッ』
「あ、ウケた?」
『不意打ちとか効くからマジで…』
うらさんは未だツボっているのか時々笑い声を漏らしながら話を聞いてくれる。
しばらく話込んでから思い出したように本題を提示する。
「ここで本題、俺は今超絶暇です。」
『うんうん……ん?』
困惑しているうらさんは無視して話を続ける。
「だから今から俺の相手をしてもらいまーす!」
『…はぁ、』
【気力ゥ……(@益@)】
>>217の続きsideうらた
「んなわけで
今からうらさん家行くから用意しといてね?」
『え〜…めんどくさ…』
「良いから良いから!
んじゃー今からでるかんね!」
『はっ!?てめ、ざけん…』
ブツッ
切りやがった…
絶対来るよなぁ…
「めんどいけど…
このまま来てもらうのはアレかな…」
机の上には台本やペンが無造作に転がっている。
先程まで今回の役の練習をしていたのだ。
適当に台本や書類をまとめ、クリアファイルに入れたり本棚に
戻したりして片付けていく。
「ふぅっ、きれいになったかな?」
そう呟いて辺りを見回す。
うん、完璧。
そう思ったときインターホンが鳴った。
坂田が来たみたいだ。
「おっじゃましまーすっ!
お菓子とか持って来たでうらさんっ!」
俺が出迎える前に勝手に上がってくる坂田。
「お前、出迎える前に上がってくんなよ…」
「でもうらさん嬉しそう〜」
「うっさいバーカ。
ゲームする?」
「やるー!」
成人した大人でも、この可愛さを見るとあぁ、末っ子だなぁと思う。
…身長差は気になるけど。
「うらさん今何の役してるの〜?」
「んとね、五反田ココロの役。」
マリオカートをしながら答えてやる。
坂田はへぇーっ、と言いながらトゲ甲羅を投げつけてくる。
「あ”ーっ!ナチュラルに青亀投げんなよ!」
おかげで4位まで下がった。
くそ、見てろ…
「くらえっ」
「甘いな!そうはいかん!」
「何っ!」
赤甲羅を投げつけても緑で防御される。
運強すぎだろ…
そう思いながらスピードで坂田を追い抜く。
「うらさん速っ!!」
「格が違うんだよバーカw」
うぬぬ、と唸る坂田は無視してポテチを一つ食べた。
ちらりと坂田を見ると少しうつらうつらとしている。
「何や、眠いんなら無理して遊ばなくても…」
「…や、うらさんと遊ぶ。」
「途中で寝られても困るし寝ろ。」
半強制的に毛布を掛けて眠らせてやる。
最後まで駄々こねてたけど結局ぐっすり眠った。
俺は正面に座って坂田の頬を撫でる。
「おやすみ坂田」
*fin*