短編集2【天才作家のバカンス】
私は鈴木美鈴。
小説を書き終わって、お金をたくさん貰って、もうバカンスバカンス。
「スズちゃん、バカンスどこに行きたいの?」
プランスとは旅行に行かない。
そりゃ、プランスにたくさん頼っているからでもある。
でも、作家のことは言ってないし。
まあね、叔母さんと過ごす時間もないとね。
育ててくれてるんだから、………言いたいこと分かるよねっ!
叔母さんと行くバカンスのお話だよ。
読んでねっ!
飛行機の中、ゲーム・食べて・ゲーム・食べてを繰り返す。
叔母さんは寝ているし。
プランスの飛行機より痛いな、椅子。
「鈴木様、あの、大変申し上げにくいのですが、鈴木夏織先生ですか?」
空港の女の人が声をかけてきた。
周りには叔母さんしかいないし、小説に私の顔は出ていたし…いいか。
「はい。鈴木夏織です。小説買って読んでくださったんですか?」
私が言うと、女の人は色紙を持ってやって来た。
デビュー作、オリちゃんが書いた本も持って。
「2冊どちらも買いましたわ。長い期間頑張って書かれて。お疲れ様です。どうぞごゆっくり。サインいただいてもいいですか?」
女の人の色紙に夏織と書き込んだ。
すると、向こうで俳優が乗っているのが見えた。
あの人もサイン貰ってる!
その時、俳優の大森大地は、女の人の名前を聞いていた。
名前を聞いて書けばいいんだ!
「すみません。名前を聞いても…」
「佐藤理得です」
下のところに佐藤理得様と書くと、佐藤さんの似顔絵も描いた。
「ありがとうございました。宝物ですよ、本当に!ありがとう!!!」
続く
>>18の続き更新します!
【天才作家のバカンス】
着いた先はフランス。
私もそんなにおバカじゃないから、プランスの親戚にご挨拶。
女公爵が、フランスにいるって聞いたからね。
「スズちゃん、ここなの?お城」
う〜ん。
プランスの地図によると。
「柚姫(ゆき)。美鈴さんが来る前に、着ておきなさいよ」
マ、マカロン姫の妹だ。(オリジナルキャラクター)
続く