【ドーナツ女王と謎の恋人】
2.大きな冷蔵庫
プランス空港に行くと、女公爵がプランスに抱きついた。
思いがけない光景、見たよっ!
すると、プランス空港で働いている人が話しかけてきた。
「仁・マリー・ジョフロア・ドゥ・モンモランシー殿下、お帰りなさいませ。お長い旅でたいそうお疲れでしょう。ごゆっくりくつろいでいってくださいませ」
相変わらず名前が長いことっ!
仁とか、モンモランシーでいいのに。
いちいちぜーんぶ言ってさ。
めんどくさいったらありゃしない。
「いい。今回は、そのまま家に帰る。車を用意してくれ。冷蔵庫が一番大きいのな。スズがいるから」
ムッ!
私は、プランスを睨んだ。
すると、成宮がこっそり言った。
「スズ、冷蔵庫大きいの選んでくれたんだぞ。感謝しろ」
あぁ、ありがとう、プランス。
すぐ大きい車が来て、プランスの家へ向かった。
プランスと成宮は、私に分からない話をしていたから、ずっと食べていたんだよ、うん。
たらふく食べて、フッ、満足っ!
冷蔵庫に何が残ってるのかなっ!
気になって冷蔵庫を開けると、空っぽだったんだ。
あら、あんなにたくさんあったのに。
「プランス、おかわりないの?冷蔵庫空っぽだよ」
私が言うと、成宮が私の頭をぶった。
ムッ!
許さないぞ、成宮。
「私の家でたらふく食べろ」
わーい。
続く
>>6の続きも書きたいけど、
ちょっと短編集を先に書くね。
3つあるよ。1日で終わるとは
限らないから、よろしくね。
じゃあ、ひとつ目の短編集は、
>>15を見てね。