ーーー時は1000年前の東洋に遡る。
「おいババア。白虎(ビャッコ)と玄武(ゲンブ)はまだか?」
「うるせージジイ!おらが知るわけねーよ!」
「わしから見たら、2人ともガキじゃぜ?」
「「来たなクソジジイ」」
「誰がクソジジイじゃクソガキ共!!」
「遅くなってすまない。青龍(セイリュウ)朱雀(スザク)白虎。」
ここは神の国。彼等は神の社に呼ばれていた。
春と東を守護する青龍。夏と南を守護する朱雀。秋と西を守護する白虎。冬と北を守護する玄武。
彼等は四神と呼ばれる、偉大な神である。
「玄武の兄貴!今日はなんでおらたちを集めたんだ?」
「…この国は、いずれ滅びるだろう。」
「「「っ…」」」
いきなり過ぎる玄武の言葉に、3人は驚く。
「ここは神の国じゃぜ?そう簡単に滅びるとは思えんがのぅ…」
玄武は社にあるイスに座った。眩い金の装飾が施されており、他の3人も座り込む。
「鳳凰殿による予言だ。これから1000年程先の未来が見えたらしい。」
「それが神の国の崩壊ってことじゃな」
「ああ。しかし、私たちが滅べば人間の世界も滅ぶだろう。それは阻止しなければならない」
「何か考えがあんのか?鳳凰殿の予言は確実だろ?」
「…人間の中に潜む。」
玄武の言葉に、面食らう3人。人間界では確かに生きることは出来ない。だが、人間の中でも生きれるかどうかは分からないのだ。
「おいガキ。お前の考えも分かるが、あの伝説はどーなる。」
「あの伝説なら、もう見つかっている。しかし、1000年後の西洋の者たちだ。だから私たちは、1000年先、そのまた1000年先まで生きる」
「…分かった。青龍、朱雀、お前らはどうするんじゃ?」
「おらは玄武の兄貴についてくぜ!もちろん、このアホもな!」
「巻き込んでんじゃねー!クソアマ!!」
「ありがとう。」
四神を従わせ、星と共に生きる巫女
炎を操る竜の子、悪を滅する氷の子、竜から生まれた妖精に出会い、巫女は成長するだろう
巫女の名はーーー
>>122の続き
私たちが最強チームで仕事を終えて、ギルドに帰ってくると、ギルドはめちゃくちゃになっていた。『幽鬼の支配者』の鉄竜のガジルの仕業によって
更には、ルーシィまで拉致されてしまった。
「戦争じゃああああ!!!」
幽鬼とルーシィ奪還の為に激突したが、マスターの負傷により、撤退。
ルーシィは奪還できたが、大きな戦力を失った。そして、ルーシィの話をみんな聞いて各々感じることはあるだろう。
マスター不在で戦うのは無謀だ。ラクサスも仕事でなかなか帰れそうにない。
マスターがジョゼのところへ行ったときに、私が付いて行っていれば…
情けない!!!私のせいだ!!!!!
「っファントムが攻めて来たぞー!!」
外に出てみると、ファントムがギルドごと攻めて来た。更には魔導集束砲を撃ち込もうとしている。
「ギルドはやらせん!!!!」
換装・金剛の鎧
命に代えてもルーシィを、ギルドを、仲間を守ってみせる!!!!
「エルザ!!」
「ナツ!ここはエルザを信じるんだ!」
「うあ…」
お前たちが信じてくれるから、私は本気を出すことができる。
「エルザーーーー!!!!!!」
なんとか魔導集束砲を塞ぐことができた。しかし、私の体はボロボロだ。
「マカロフ…そしてエルザも戦闘不能…これで貴様らに凱歌はあがらねぇ」
私がやられた、だと?凱歌はあがらない?
なにを言っているんだ、あいつは
「さあ、ルーシィ・ハートフィリアを渡せ。今すぐだ」
「誰が渡すかー!」
「仲間を敵に差し出すギルドがどこにある!」
「ルーシィは仲間だー!!」
「そーだ!そーだ!!」
「あたし…」
ほら見ろ。私以外にも妖精の尻尾はたくさんいるんだ。
そして、私もまだ戦える!!!
「仲間を売るくらいなら死んだ方がマシだっ!!!!」
すると、私の胸から白い光が出て来た。
「貴様の巫女と仲間を想うきもち、私がしかと受け取ったぞ」
その光は、鎧を纏い、亀の甲羅を背負い、少し長い白い髪を結った男となった。
「貴様は少し休んでいろ。私が貴様の仲間を守ってみせる。」
「…いや、私も戦える。お前の名は?私は…」
「エルザ。ずっと貴様の中にいたんだ。全て知っている。私は玄武だ。」
こいつが何者かは分からない。なぜ私の胸から出て来たかも。
しかし、ルーシィと仲間を守れるなら、共闘しようじゃないか。