短編 レッドと響
静かな真っ暗な館内。
そこを、一瞬黒い影が通り過ぎる。
*
『そこを右だ。防犯カメラには気を付けろ』
「分かってるって〜。ここが一番重要なんでしょ?何回も家で言われたからだいじょーぶ!」
『大丈夫だといいが…』
ナビ担当の圭は、心配そうに呟く。
そんな圭のことも考えず、飛鳥はにこにこしながら颯爽と廊下を進む。
「レッド…なぜそこに…」
そんな警戒心など微塵たりとも感じない飛鳥の背中を、少年探偵響は見つけた。
そして、こっそりと後を追う。
*
「ここ?」
『あぁ。真ん中のガラスケースはダミーだ。奥の金庫に今から言う暗号を入力してくれ』
「りょーかい!」
飛鳥は金庫へ向かう。
その瞬間、後を追っていた響は察する。
“こいつは『アレ』を持ち去る気だ”
「レッド!今日こそは捕まえてやる!」
「ゲッ、響じゃん!?」
『まずいな、金庫はあきらめて逃げろ』
飛鳥は金庫を背に立ち上がり、響をじっと見据え、煽るような口調で言う。
「まっけるもんですか!そんなへっぽこ探偵になんて!」
「なに!?」
『アスカ煽るな!早く逃げろ!』
「はーい!」
「何がはーいだ!呑気な奴め!」
一瞬響は光に目がくらむ。
そして、体制を持ち直した時には、もうアスカ___レッドはいなかった。
『クソっ…でも…『アレ』が無事だっただけましか…』
☆END☆
※『アレ』に特に意味はないです。ただ単にそれっぽくしたかっただけです。
いずれレッド捕まえたいがために己のプライドすらへし折って響いつかあのピンクの女の子呼びそうだな
やーやー久しぶりっ( ゚Д゚)
>>305以来(。´・ω・)?まぁ、気にしなーい←
まぁまたそのうち小説書きに来るんで
あと星月夜 杏里さん初めまして!!!
あまり来ないけどよろしくね(^^♪