続き
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そういって響はゴクリとブラックコーヒーを飲む。
「…………ゔぇ………………に゙がい゙」
途端に苦虫を噛み潰したような表情で呻く響。
「…………やっぱ、飲めないじゃん」
「心の準備が出来てなかったんだよ!」
「さっきしてたじゃん、にらめっこ」
「…………ソウデスネ」
……今すぐトイレに駆け込んで爆笑したい!
それくらい、今の響の顔は面白かった。15歳になったくせに、まるですねた子供みたいだ。
あたしが必死に笑いを堪えてると、何を考えたのか響は黙って、ずいとマグカップをこっちに押してきた。
「あげる。七音はぼくより大人だから飲めるだろ」
「砂糖入れればいいだけでしょ」
あたしはずいと響の方へコーヒーと砂糖を押した。
「なんか負けた感じがする」
ずい
「飲めない時点で負けてるから」
ずずい
「だから飲んで!好きでしょ七音」
ずずずい
「要らないから!飲めないくせにカッコつけて頼んだあんたが悪い!」
ずずずずい
「とにかく、さっきブラック好きって言ってただろ?だからあげる!」
「そんなこと言ってないし、ていうか今あたしカフェラテ飲んでるんだけど!!」
「カフェラテぼくにちょうだい!!」
「いやだ、あたしが飲むの!!」
ぎゃあぎゃあ言いながら、コーヒーを押し付けあってると、誰かの手が伸びてきてガシッとコーヒーを静止させた。
やばっ騒ぎすぎた!さすがにマスターに怒られる!
「響くん!七音ちゃん!なんで喧嘩してるの!?」
コーヒーこぼれちゃうよ!と高い女性の声が響く。
「あ、咲希!」
「咲希さん!」
バッと二人揃って顔をあげると、大学生になって、より大人っぽくなった咲希がいた。
咲希はあたしの隣に座ったあと、ちょっと戸惑った表情で、
「どうして喧嘩してたの?」
と聞いてきた。
小学生の頃は、あたしと響はどこでもケンカしてたけど、中学に上がってから、これでもちょっとはTPOを考えてケンカするようになったの。
まあ、そんなあたし達がこんな静かな喫茶店でケンカしてたら、驚くよね。
……でも、さすがに中3にもなって、コーヒーの押し付け合いで、ケンカしてたなんて言えない。子供っぽくて恥ずかしいし。
響の方を見ると、あいつも同じこと考えてたみたい。目だけで適当にごまかそうって訴えてきた。
こういう時だけ無駄に気が合うんだよね、コイツと。
「いつものノリでケンカしてしまったんですよ、お客さん僕らしかいなかったからつい」
「そうそういつものノリ。この喫茶店のマスターと知り合いだから、ついつい」
「……あ、そうなんだ。てっきりコーヒー押し付けあってケンカしてるのかと思っちゃった」
…………咲希ってこういう時だけ、鋭いよね。
「まさか、そんなわけないじゃん。ね、響!」
にっこりと作り笑いを浮かべてあたしは響にふる。
「そうですよ、そんな訳ありませんよ」
響もニコッと笑って、それじゃあ本題に入りましょうか、と事件のファイルを取り出した。
今回の事件は、この前ジュエリーショップで盗まれた宝石と犯人の捜索みたい。
不謹慎だけど、本物の事件に関われるのは、結構楽しい。
誰にも行ったことないけど。
さて、どんな事件かな〜。
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片方がカッコつけてコーヒーのブラックを頼むも一口目で挫折し、結局相手に押しつけ合う響 七音
https://shindanmaker.com/687454
とても滾ったから書いたッた
本編はいい加減進めるわ(*´ω`*)
起承転結の結が書けないなっちい
診断メーカーはいいぞとても
月咲や〜‼
久しぶり〜!
>>555
いつの間にかゾロ目盗られてる………
アンケートの件やけど、4が多かった
ってゆーか、4しかなかったので、頑張ってどっちも更新していきたいと思います
なお、小説の見分けをつけるために、すでに書いてる方はα、新しく書く方はβと、メモ欄のところに書いて更新していきます!