10、危機
……………ん?
ここ………は?ベッド?
私は、起き上がった。
見渡す限り、私の部屋ではない。
ここ、どこーー!?
っ、痛。
あ!そうだ!私、倒れて……それで…
朝陽に助けてもらえなかった。
私は、泣きそうになった。
怒っている私。悲しい私。
心の中に、両方いる。
?「しほ!大丈夫か!?」
し「あ、秀一お兄ちゃん………
私、一体………。ここは?」
秀「ここは、塾の医務室。しほ、お前急に飛び出して行ったと思ったら、フロアで倒れてて、声かけても返事ないから………。本当、心配した。」
し「秀一お兄ちゃん………。ありがとう。あのさ、朝陽は?いないの?」
秀「あ、そうだ。しほ、朝陽君から、これもらった。しほにわたしてくれって。」
私は、秀一お兄ちゃんから、手紙をもらった。
しほへ
まず、悪い!
しほが本当に具合が悪かったって、気づけなかった。本当にごめん!!
あと、俺、しほにこんなことしておいて、何もしてない。
会わせる顔がないから、しばらく、会わないでいてもらいたい。
じゃあ、そういうことで。
体、気をつけろよ。
朝陽
し「秀一お兄ちゃん……。私、朝陽に嫌われるようなことしたかな?」
秀「しほ…………。
泣きたければ、泣いていいぞ。
俺は、義理でも、しほのお兄ちゃんだ。悲しみをわけあうくらい、させてくれ。」
私は、お兄ちゃんに抱きついて思いっきり泣いた。
悲しいって言うより、今は怒っている。
裏切られた気がしたから。
その気持ちさえ、秀一お兄ちゃんに受け止めてもらった。
秀「しほ、よく、我慢したな。
俺、しほのこと、大好きだよ。お兄ちゃんだけど、義理だから。」
し「(グスッ)、秀一お兄ちゃん…。」
秀「以外と恥ずかしい。」
し「何、それ。(クスッ)
私も、妹として、だーいすき。」
私は、ずっと秀一お兄ちゃんと、抱きあっていた。
朝陽のことを、忘れるくらい。
この手紙を読んで、私は、朝陽が嫌いになった。
ありがと♪
>>53
朝陽見たぜぃ☆
やっぱ、絵上手やねー♪
>>54
今回は兄妹愛だねー♪
え、しほ、朝陽のこと嫌いになったの?!
朝陽どーなるってかんじ!!
続きがんば!!