14、動いたキモチ
私、もしかして………真尋君のこと、
好きなのかもしれない。
そんなことを、考えながら、塾へ行った。
もちろん、空き部屋にね。
今日は、時間に余裕があるから、絶対怒られない。
怒られたら、怒り返す!
ドアを開けたら、人がいた。
早いなー。まだ15分前なのに。
誰だろ?
なんか、後ろ姿に見覚えがあるよーな、ないよーな…………
?「びっくりした?」
し「あっ!ま、真尋君」
真「うん。俺、この塾だったんだー。それで、張り紙で、『君も、この塾を自分の手で引っ張っていこう!!』っていうのがあったでしょ?
この、発行者が、『吉村しほ』で、
あっ、しほちゃんだ!って思って、それで、このチームに入ったんだー。」
し「そうなんだ!張り紙見てくれてありがとう!」
真「塾での、張り紙は、全部みてるんだ!俺。」
し「すっごーい!偉ーい!」
真「かっこいい?」
し「うん!かっこいい………っ!」
真「引っ掛かったねw」
し「真尋君!やめてよ、もう。ふふっ!」
真「ははっ、ごめん、ごめん。」
し「で、何の係するの?」
真「えっとね、副書記?かな」
し「えっ!書記一緒!」
真「えっと、高原さんが、書記一人じゃ、頼りないからって。」
し「お、教えてくれてありがとう。
あとで縛り上げる!!」
真「し、しほちゃんがそんなことしちゃダメだよ!かわいいんだから。」
し「よく、そんな恥ずかしいこと、さらっと言えるね。」
真尋君は、お茶を飲んでいたらしく、それを、思いっきり吹き出した。
し「!真尋君!?大丈夫?ほら、私の水!」
真「ありがとう。(ゴクッ)
……………、あのさ、これ俺飲んでよかった?」
し「へ?」
真「だって、君の水でしょ」
わっ、忘れてたー!!
恥ずかしいよぅ。
し「ご、ごめん!いやだったね!」
真「いやではないよ?俺のために、してくれたことじゃん。
緊急事態だったし。」
ドキッ
笑顔に瞬殺されましたーーーー!
私、真尋君のこと、好きだ。
優しい彼、かっこいい彼。
真「しほちゃん。あの、俺さ………
ぶつかったときに、しほちゃんに人目惚れしたんだ。
謝る時の顔が、かわいかった。
守りたくなった。
だから、俺と、付き合ってくだたい!」
し「ま、真尋君。
今、噛んだ?」
真「う、言わないでーーー!!
恥っずかしい。」
し「ふふっ。私、真尋君の、そういうところが、好き。」
わぁーー!!!!
言っちゃった私!!
これからどーしよー!!
え、いきなり皆んなの前で告白?!
き、キスも?!
>>60え、新しい子だ!え、好きになっちゃった系?
>>61
夢乃べた惚れだね!
続き頑張って!
>>62
え、ええ?!
付き合うのかな、これ?!
どーなる、しほ!
続き頑張って!