面白い!実音子の作品、面白すぎ!
リリカ、ありがとう。
そんなに面白いって言ってくれて嬉しいよ!
でもでもっ!
リリカの作品の方が面白いじゃん!
>>15の続き更新〜♪
『君の瞳は知っている』#2
【ひなみside】
何なんでしょうか?
えっと、わたしは詩音ひなみです。
わたしは書店にいます。
新しい藤井美花子先生(←オリジナル)の作品が出たので買いに来ました。
真樹子と呼ばれた子、美春と呼ばれた子ですか。
リッカくんがいたら、事件の香りはするのでしょうか?
まあ、関わらないのがいいですよね。
わたしは、サッっと藤井美花子先生の作品を取って、レジに並びます。
「お次の方どうぞ〜」
行かなきゃ。
後ろの人に迷惑がかかってしまう。
一歩前に出すと、前の人の足が、わたしの足に当たってつまずきました。
「ああ〜!す、すみません〜!」
「いえいえ。大丈夫です。では、失礼します。」
優しい子だったな。
茶色のカワイイ髪の毛。
クリッっとした目。
笑ったときの笑み。
「あの、お客様?」
「あ、すみません!お願いします。」
「ってことがあったんですよ。」
ここは、図書館。
リッカくんと梅くんに、昨日の話をしました。
「で、ひなみさん。巻き込まれてないんですよね。」
「はい。大丈夫です。つまずきましたけど〜」
あの後、つまずいたわたしは、膝が少し青くなっていて。
今でも痛いです〜!
「ひなみん、梅。事件の香りがする。これ、救世主が現れそう。」
救世主、ですか?
この事件の手助けをしてくれる…
誰でしょう?
さすがリリカ!
めっちゃ面白いじゃん!
那柚良さん彩ちゃんと同じクラスだったの!?
彩ちゃん、さすが周りを見てない。
>>15の続き更新〜♪
【彩side】
「おい黒木っ!どんな事件なんだ!」
「真樹子って子以外、美春さん、優架さん、葵さんがいたと聞いた。俺の友達のお母さん、作家なんだ。書店関係あるかと思って、聞いてみた。その名前は、藤井美花子。」
藤井美花子?
「その、藤井美花子の息子が、俺の友達の、藤井健太。健太は、昔両親が離婚したそうだ。妹とも別れたって。」
藤井君、可愛そう。
小さい頃から両親が離婚して。
妹とも別れちゃうなんて。
「その妹の名前も、分からないって言っていたよ。」
藤井君、実の妹の名前も分からないんだ。
それじゃ、顔も分からないね。
「藤井は、大学1年。妹は高校3年から下だよな。」
まずは、妹を探さなきゃいけないのかな?
すると、上杉君が言う。
「でも、探しようがなくね?どうやって探すよ?名前も顔も分からないのに。」
確かにねえ、どこから探せば見つかるのよ。
その、藤井君の妹。
「それ、何とかして藤井美花子に接近するしかなくない?」
小塚君が言う。
確かに、今名前とかが出ているのは藤井君と藤井美花子だけだもんね。
「よし!じゃあ、健太を当たるのは、黒木。お前ひとりだ。美花子を当たるのは、俺と美門とアーヤ。上杉と小塚が藤井美花子が住んでいる場所を調べる。七鬼。お前はアプリ作りだ。」
あ、まだアプリ作り諦めないんだ。
って私、藤井美花子に接近!?
ごめん、間違えた。
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ごめんなさい!