>>13
「コウ…!?」
ゲッコウガは後ろを向いた。そこから謎の穴が出て来た。そこからポケモンが現れて来たが、見たこともない不思議なポケモンだった。そのポケモンは白く、クラゲのようにフワフワ浮いていて奇声をあげる。
「ぷるぷる……」
『ゲッコウガー!』
「ピカピカチュウ!」
「コウガ!」
「あのポケモンは…!?」
リーリエは驚いていた。しかも、そのポケモンの形はリーリエの髪に似ている。リーリエはこのことを知っているのだろうか。サトシは聞いてみることにした。
『リーリエ、あのポケモンは?』
「いえ、分かりません…」
「ぷるぷる…」
謎のポケモンは奇声をあげて攻撃をしようとした。サトシはゲッコウガに指示を出した。
『ケッコウガ、みずしゅりけん!』
「コウ…ガッ!」
みずしゅりけんは見事に命中した。しかし、そう簡単には倒せていない…。しかも、謎のポケモンからオーラを放っているからすぐに倒せるような相手じゃなかった。
『長期戦になりそうだな…』
「コウガ…」
「サトシ、どうするんですか…長期戦は流石に……」
リーリエは負けそうで不安になっていたが…
『大丈夫だ。俺を信じてくれ…』
サトシは、まだ余裕そうな表情を出していた。
「…分かりました。」
『ゲッコウガ、フルパワーで行くぞ!』
『うおおぉぉぉ〜!!』「コウガアアァァァ〜!!」
「な、何ですか…!?」
ゲッコウガに水の渦が起こり、次第に背中に巨大なみずしゅりけんになり、ゲッコウガは、サトシっぽくなった。
「コウガ…!」
「……凄い。」
>>14のつづき
「ぷるぷる……」
謎のポケモンは技を繰り出して来た。しかも、リーリエ目掛けて技を繰り出している。サトシは、リーリエを守るために、ゲッコウガに指示を出す。
「パ、パワージェム!?きゃ、きゃあっ!!」
『ゲッコウガ、いあいぎり!』
「ゲッ……コウガ!コウガッ!!」
ゲッコウガは、パワージェムの岩を全て斬ってリーリエをなんとか守れた。だけど、あっちのポケモンは、止めようとする気配がない。それどころか今度は自分からリーリエのところに向かって来た。
「きゃあっ!こ、来ないで下さい〜!!」
「コウガッ!?」
『ゲッコウガ!?』
ゲッコウガは、リーリエを庇い、謎のポケモンと合体なのかよく分からないことになった。
「コウガァ!!コウガアァァァァ!!」
ゲッコウガは何故か毒を浴びていた。それどころか、大変なことになったのはゲッコウガだけじゃなく……
『ッ……』
サトシにも影響があった。サトシは、膝を付いてしまった…。
「サトシ!?しっかりして下さい!!(い、一体……何が…!?)」
リーリエがサトシのところに向かっていると、謎のポケモンはゲッコウガから離れていた。そしてまた技を繰り出す。
「ベノムショックです!避けて下さい!」
『ゲッコウガ……交わす…んだ……!!』
サトシとは、毒を浴びていても何とかなっているけど、息切れは激しかった。
「コウ…ガ……。」
ゲッコウガも同じ。今の姿は、片方が苦しめば、もう片方も苦しむという恐ろしいこと。逆に、絆のチカラで何とかなったりすることもできる。
「ぷるぷるぷるぷる……!!」
「コウガアアアァァァァァ!!!」
ゲッコウガは、ベノムショックに当たってしまった。そしてサトシも……
『大丈夫か、ゲッコ…ぐっ!!』
「サトシ!?」
サトシにも影響が大きかった。
「ベノムショックは毒状態のまま受けると効果が2倍になってしまうんです…!!このままだと…危ないですよ……!!」
リーリエはサトシを心配しているが、サトシ本人はまだ平気そうな顔をしていた。
『ゲッコウガ……フルパワーで…行くぞ!みずしゅりけんだ!!』
「コウガァ……!!」
「えっ………!?」
「ぷるぷる…!!」
ゲッコウガは巨大…いや特大のみずしゅりけんを出していた。リーリエは驚きを隠さなかった。一方、奇声を出す謎のポケモンは、パワージェムを繰り出していた。
『行っけー!!!!』
「コウガアアァァァ!!!!」
特大ともいえるみずしゅりけんはポケモンに命中をした。
「ぷるぷる…」
謎のポケモンは、奇声をあげて消えて行った。
「やっぱりサトシは凄いですね…」
ドサッ
「え?」
サトシは毒を浴びつつ全力のチカラを出して倒れてしまった。また、ゲッコウガはいつもの姿になって倒れた。
「サトシ、ゲッコウガしっかりして下さい!」