>>15のつづき
-リーリエ side-
『サトシ!!大丈夫ですか!?』
私は急いで、モモンの実を出して、サトシとゲッコウガの毒を消した。
「ん…。あれ?」
目を覚まして良かった………。このまま、眠っていたらって考えちゃうとつい……涙が……。
「リーリエ?何で泣いてるんだ?」
『あ…何でもないです!』
「そう?」
サトシが鈍感で良かった……。
「あ、ゲッコウガは!?」
「コウガ。」
『ゲッコウガも毒を浴びてましたが、モモンの実で何とかしましたよ。』
「サンキュー、リーリエ!」
……………。
「どうしたんだ?」
『あの…さっきのゲッコウガは何だったんですか………?』
>>18のつづき
-サトシ side-
『さっきのゲッコウガは、俺とゲッコウガの絆のチカラみたいなもんで、お互いの気持ちが合わさったときになる姿……みたいなもんで…。』
「す、凄いですね…。サトシは、そんなにポケモンのことを愛してるんですね…」
「コウガ。」
リーリエは俺のことを見て憧れていて、ゲッコウガはリーリエの言っていることに頷く。
『なんか、照れるな………』
「あ、サトシ。もう、寝ましょう。明日からまた楽しいことが起きますから♪」
そう言ってリーリエは先に戻って行った。
『ゲッコウガ、俺たちも戻ろうぜ。』
「コウガ。」
*
『うわぁー!遅刻するー!!』
起床時間AM8:00。間違いなく遅刻だ!
俺は慌てて朝食を食べ、全力で走る。一緒に走ってる俺とピカチュウとゲッコウガ、競争をしている。ちなみにその速さはほぼみんな同じだとか。
*
『あ、危なかったなピカチュウ…』
「ピーカ……」
「コウガ。」
息切れをしている俺とピカチュウに呆れているゲッコウガの目の前に見たものは、カプ・コケコだった。
「コケー。」
「ピィカァ!?」
「コウ…!?」
ピカチュウとゲッコウガは警戒している。カプ・コケコは戦おうとしないで一鳴きして去って行った。