>>18のつづき
-サトシ side-
『さっきのゲッコウガは、俺とゲッコウガの絆のチカラみたいなもんで、お互いの気持ちが合わさったときになる姿……みたいなもんで…。』
「す、凄いですね…。サトシは、そんなにポケモンのことを愛してるんですね…」
「コウガ。」
リーリエは俺のことを見て憧れていて、ゲッコウガはリーリエの言っていることに頷く。
『なんか、照れるな………』
「あ、サトシ。もう、寝ましょう。明日からまた楽しいことが起きますから♪」
そう言ってリーリエは先に戻って行った。
『ゲッコウガ、俺たちも戻ろうぜ。』
「コウガ。」
*
『うわぁー!遅刻するー!!』
起床時間AM8:00。間違いなく遅刻だ!
俺は慌てて朝食を食べ、全力で走る。一緒に走ってる俺とピカチュウとゲッコウガ、競争をしている。ちなみにその速さはほぼみんな同じだとか。
*
『あ、危なかったなピカチュウ…』
「ピーカ……」
「コウガ。」
息切れをしている俺とピカチュウに呆れているゲッコウガの目の前に見たものは、カプ・コケコだった。
「コケー。」
「ピィカァ!?」
「コウ…!?」
ピカチュウとゲッコウガは警戒している。カプ・コケコは戦おうとしないで一鳴きして去って行った。
>>19のつづき
『何だったんだろう……』
「ピーカ?」
『って、遅れるぞ!!急げー!』
「ピーカー!!」
「コウガ…;;」ダッ
*
全力で走って教室に入ると、みんなは誰かを待っているかのようにそわそわしていた。
『おーい!みん…な?どうしたんだ?』
「サトシ、遅いぞ。」
『え?』
俺はキョトンとした。
え?なんか約束したっけ?すっかり記憶がないな……。
「やっぱり、忘れてましたね。」
「まぁ、サトシらしいって言うか…」
「サトシがやりそうなことだったね。」
なんかみんなが呆れていた。そこまで、待ってたのか………。
『あはは、悪りぃ悪りぃ……』
「ピーカ……」
「でも、分からなくはないですよ。昨日散々でしたから。」
確かにリーリエの言う通りだ。>>13-19のときはとても大変だったと今でも思う。
リーリエの話でみんなは首を傾げる。
「そ・れ・よ・り……」
マオが場の空気を変えるようにしていた。それを聞いたみんなはわくわくしていた。それに対して俺はちんぷんかんぷん。
「サトシの凄いと言うところをみんなで言い合うよー!!」
「サトシと言ったら、電気タイプに強そうだよね!?」
「マルマル!」
『あはは、ある意味な。』