【及影3】
とりあえず烏養さんに事情を話し、制服と下着とパジャマを持って自転車で及川さんの家に向かう。
影「及川さん、今帰りました」
及「…んぅ、とびお、」
影「及川さんのご両親は今日は帰って来るのが遅い日ですか?」
そう問いかければ、こくん、と及川さんが頷く
顔は真っ赤で、目も少し涙目だ。
影「熱測りますよ、あと冷えピタも貼ります」
熱を測れば37.8
きっとまだまだ上がる。しかもこの上貧血だなんて…この人は体調管理ができない人なのか
影「及川さん、お風呂沸かしてきます。熱が低いうちに入ってください」
そう言えばまた及川さんは、こくん、と頷いた
ーーーー
及川さんがお風呂に行ったうちに、及川さんのパジャマと下着を用意してお粥を作る。
及「ん、とびお、」
影「及川さん、濡れてます。あとパンツだけじゃなくてパジャマも着てください」
パンツを履いただけの及川さんが、俺の肩に頭を埋める。俺はタオルで髪の毛と背中を拭いて、パジャマを着せた
影「及川さん、お粥作りました。食べてください」
のっそりと起き上がり、及川さんが口を開ける
俺はスプーンに少量のお粥を乗せ、ふーふーと息を吹きかけてから及川さんの口にそれを運ぶ
何度か繰り返し、水も飲ませてやる。
そしてもう一度熱を測れば、37.4
一時的に熱が少し引いただけで、まだ油断はできない。
薬を飲ませてから、もう一度及川さんを寝かせて自分も風呂やごはんをすませる
続く
【>>354の続き!
及影4】
及「とびおぉ…」
影「及川さんおはようございます。熱測りますよ」
翌日、熱を測れば37度6分。一応、学校は休んだ方がいいだろう
影「及川さん、俺学校行ってくるんで何かあったら電話してください。お粥は冷蔵庫で冷やしてあるんで、チンして食べてくださいね」
及「ん、」
ーーーー
影「すみません!!遅れましたっ!」
澤「遅れてないよ、大丈夫だ。それより、及川の調子は?」
影「熱あったんで、寝かしてます」
いつもより遅い時間から始めた朝練。いつも通り、日向にトスを上げてその日は終わった。
清「飛緒ちゃん、及川から電話よ」
影「え、及川さんですか!?」
更衣室で着替えていると、潔子さんにスマホを渡された。画面には及川徹と表示されている
影「及川さん、どうかしましたか?」
及『とびお、おれポカリ飲みたいのにアクエリアスしかないんだけど…』
影「知りません。そんなことで電話しないでください、寝ろ」
及『とびおぉ…』
影「帰りに買って行きますから。とりあえずアクエリ飲んでください」
ブチっと電話を切る。急いで着替えて、眠たい眠たい授業へ向かった。
ーーーー
影「及川さん、今帰りました」
及「飛緒、おかえり」
影「薬飲みました?」
及「飲んだよ。熱も36度8分まで下がった」
影「なら良かったです。ハイ、ポカリ買ってきましたよ」
及「わー、ありがとー、飛緒ちゃん」
「すみません、俺が倒れたりしたら電話帳の1番上にある番号連絡してください。それが俺の緊急連絡先なんで。パスワードは烏養さんが知ってます。」
「ねえ、俺が倒れたりしたら電話帳の1番上にある番号に連絡してね。それが俺の緊急連絡先だから。パスワードは岩ちゃんが知ってるよ。」
【解説てきな?(笑)】
及川さんとトビオちゃんは恋人を通り越して夫婦みたいな関係だったら、私は嬉しいです!(笑)
及川さんのことはトビオちゃんが1番分かってるし、トビオちゃんのことは及川さんが1番知ってます。お互い、いなきゃ死んじゃいます。
でも、恋人じゃない
そんな不思議な関係の及影求む。