>>31は初音sideです。
第1章 B友達だけど,譲れないものがある9
私が教室に戻ってから、席に座って午前中の授業が終わって昼休みになった。
凛ちゃんは昼休みになった途端に、私の肩を揺らしながら笑顔で言った。
「ねえ初音,一緒に弁当食べよ!」
私はうんと頷いた。
「漣も勿論一緒に食べるよね!」
無表情な漣君は凛ちゃんを見ずに私を見ているから、何だろうと思っているとツインテールの先っぽを触ってきた。
「僕は、良い二人で食べて」
そして遥君は私を見て耳許で囁かれた。
「一緒に食べても良い?」
「…………へっ!」
遥君の意外な言葉に困って、私は「良いよ……」と言ってしまったんです。