第1章 C四人での初任務!8
私はアノ子が【オンディーヌ】って言った瞬間に、何か私の中から昔の記憶が蘇ってきた。
「……貴女がオンディーヌ?」
「そうだけど、記憶消失みたいなのよ?」
記憶消失……?
私の額と未来ちゃんの額をくっつく様に,未来ちゃんが「目を瞑って」と言われたから目を瞑った。
アレは漣君?
「……貴女と私は…、違うけれど一緒の存在……?」
私は自然に言い、何で漣君が出てきたのかはよく分からない……
「段々と思い出すと思うわ」
そう言ってから去って行った。
☆
「……が……だ」
私は上の空で漣君達のところに戻っていると,漣君の声がした。
そして私を見て心配そうに言っている凛ちゃんが、目の前で何かを言っていたんです。
そして漣君がこっちに来てから、私の顔を覗きこんで言った。
「初音どうした…何かあったのか?」
その冷静に言っても漣君の表情ですぐに分かった。
今まさに私の心を読んで推測されているのか分かって観察だけは…って思ったんです。
私は普通通りに言ってみる。
「……ううん」
漣君は顎に手を当てて目と目が合ったんです…
私がハラハラドキドキしてるというのに、ふてぶてしいミニ・オンディーヌが漣君の肩に浮き座っていたんです。
《隠しゴトヲして,怪しイッテ思っていたリしているんじゃナイ?》
そんな……ことは、分かってるけど。
「何か揺れてないか?」
私は漣君を見つめるけど、どうしたって自分が何者か分からなくなったことを言えない!
私は大きく首をブンブン振り続けた。
>>41は、初音sideだよ!
第1章 C四人での初任務!9