あたしは一ノ瀬志希、18歳の高校三年生。
346プロのアイドルで、デビューしたばっかりだからまだソロ。よく分かんないけど、女子人気が高いらしい。
「志希。ユニットを組んでくれないか?」
……このまま、ずっとソロだったら良かったんだけどね。
「いやいや。プロデューサーもあたしがそういうの向いてないの知ってるでしょ?」
「ああ、十分に分かってるさ。だが、これは事務所側からの依頼だから……頼んだ」
げっ、プロデューサーが組ませようとしたんじゃないの? プロデューサーが組ませようとしたのなら断れたんだけど……
「……はいはい、りょーかい」
断ったらどうなるか分からないし、承諾するしかなかった。
「ありがとう。ちなみに、ユニット相手と顔合わせは明日だ」
「早くない? で、それ誰?」
「内緒」
ケチだなー。
ま、これは明日のお楽しみってやつかな。気は乗らないけど、ちょっと気になるし明日は時間通りに来てやろう。
「急に呼び止めてすまなかった。じゃ、気をつけて帰れよ」
「はーい」
……相手、どんな子かな。
>>22- しきフレ
訂正
>>22-31
しきフレ