>>856(続き)
ユウキとマコトの新居のその後。
ユウキは、まず、近所に挨拶をして、コミュニケーションは、欠かさなかった。
その目的は、マコトの監禁へのとある理由説明の為。
ある程度、近所の人とも仲良くなった所で。
こういう話をする。
近所の女性「ユウキ君は、恋人はいないの?」
ユウキ「います。けど、実は、訳ありで。」
近所の女性「訳?」
ユウキ「俺の恋人は、親が特殊で今まで、軟禁状態だったんです。けど、ネットだけは使えたから、俺と知り合って、深い仲になる内に軟禁の件を知って。」
近所の女性「えっ!?」
ユウキ「助けなきゃと思ったから、「助けてやる!俺ん所来い!」って、送って。住所から、合鍵を作製して、外から両親の行動を監視して、車から見張って、恋人の両親が外出してるのを確認した時に家に入って。そこで、上手く助け出して、車に乗せて。今、俺の家に。」
近所の女性「警察には、連絡しなかったの?」
ユウキ「最初は考えたけど、一応相手の親を刑務所に入れるのは、逆恨みもあったから、それより救出しようって。現に相手の親は、自身が軟禁してたのがバレたくないからか、事件にもしてないままで。」
近所の女性「って事は?」
ユウキ「恋人の親に何処にいるかバレたくないから、こっちも隠してる状況で。恋人を地下に軟禁してる状態だけど、親にバレて連れてかれるの嫌なんだよ。長期の軟禁で精神状態も、不安定で危ないから。」
近所の女性「一人で、守ってるのね。」
ユウキ「だから、この件を警察にも言わないで、バレない協力をお願いします。」
近所の女性「分かったわ。大変だったわね。何か、力になればいいけど。」
ユウキ「ありがとうございます。今は、俺一人で大丈夫です。」
近所の女性「病院には、連れて行かないの?」
ユウキ「あんまり、慣れない所は、ストレスになるから。俺が付いてるし、世話もちゃんとしてるから。」
近所の女性「恋人さん、よくなるといいわね。」
ユウキ「そうですね。」
っと、嘘の情報をオープンにする事で、近所を味方につけた。
後々、マコトの件がバレるより、先に嘘の情報を信じさせた上で、軟禁状態の説明をして、過ごす方を選んだ。