無限のリヴァイアス〜その後バージョン〜
ユウキは、上手くマコトの監禁を隠しながらもリヴァイアス号の仕事を続けていた。
ユウキ(流石にこの状態をずっと続けるのはキツいな。そうだ。リヴァイアス号の仕事で金を貯めて、その後はーーーーー・・・。)
マコトの件がバレない様に、徹底はしているものの
万が一バレないと言う保証も無い。
真面目に表向きは、仕事をこなしながらも貯金を増やす。
遊びの彼女との交際は、付き合ったり、別れたりを繰り返す。
それから、五年の歳月が経ったある日。
ユウキ「リヴァイアス号の仕事を退職したいです。」
退職届けを出す。
ユウキの能力は、高い事から退職する事を引き止めたがる周囲の反応が
強かったが。
勿論、その間仲良くなった部下も引き止めるが。
ユウキは、考えを変える気はありません。とハッキリと断った。
こうして、ユウキはリヴァイアス号を退職して。
地球には戻らず、別の星・アクステル星を選んで、その場所にスーツケースを二つ引きずりながら(もう片方には、マコトが入っている)
新しい住居を獲得しながら、仕事を探していた。
ユウキ(ここなら、警察官にも兄貴にも邪魔されねぇな。)
マコトは、ようやく少しは、広い家の中を歩ける様になった。
リヴァイアス号に乗ってた時は、殆ど歩く事が出来ず、足の筋力が弱っていた。
マコト「ここは、何処?」
ユウキ「新しいお家だぜ。」
地下もある家を選び、マコトは、地下の部屋内なら自由に歩く事が許された。しかし、扉は、外側から開けられない様にユウキが改造してしまった。マコト自力では、脱出が出来ない。
その後。
兄のコウジは、久しぶりにユウキの様子が気になり連絡をするがユウキと繋がらない。
リヴァイアス号が地球に帰還した日に訪ねると、既にユウキが退職した後だと知る。
コウジ(退職?ユウキは、どこに行ったんだ?実家には、帰って来てない。まさか、別の場所?)
しかし、なかなかユウキの居所を掴む事が出来なかった。
ユウキは、マコトと二人っきりで新しい住居で、これからの日々を過ごしていく事になる。
ユウキ(順調に進んだな。)
満面の笑みを見せながら、ユウキは仕事探しに出かけた。
完結。
>>856(続き)
ユウキとマコトの新居のその後。
ユウキは、まず、近所に挨拶をして、コミュニケーションは、欠かさなかった。
その目的は、マコトの監禁へのとある理由説明の為。
ある程度、近所の人とも仲良くなった所で。
こういう話をする。
近所の女性「ユウキ君は、恋人はいないの?」
ユウキ「います。けど、実は、訳ありで。」
近所の女性「訳?」
ユウキ「俺の恋人は、親が特殊で今まで、軟禁状態だったんです。けど、ネットだけは使えたから、俺と知り合って、深い仲になる内に軟禁の件を知って。」
近所の女性「えっ!?」
ユウキ「助けなきゃと思ったから、「助けてやる!俺ん所来い!」って、送って。住所から、合鍵を作製して、外から両親の行動を監視して、車から見張って、恋人の両親が外出してるのを確認した時に家に入って。そこで、上手く助け出して、車に乗せて。今、俺の家に。」
近所の女性「警察には、連絡しなかったの?」
ユウキ「最初は考えたけど、一応相手の親を刑務所に入れるのは、逆恨みもあったから、それより救出しようって。現に相手の親は、自身が軟禁してたのがバレたくないからか、事件にもしてないままで。」
近所の女性「って事は?」
ユウキ「恋人の親に何処にいるかバレたくないから、こっちも隠してる状況で。恋人を地下に軟禁してる状態だけど、親にバレて連れてかれるの嫌なんだよ。長期の軟禁で精神状態も、不安定で危ないから。」
近所の女性「一人で、守ってるのね。」
ユウキ「だから、この件を警察にも言わないで、バレない協力をお願いします。」
近所の女性「分かったわ。大変だったわね。何か、力になればいいけど。」
ユウキ「ありがとうございます。今は、俺一人で大丈夫です。」
近所の女性「病院には、連れて行かないの?」
ユウキ「あんまり、慣れない所は、ストレスになるから。俺が付いてるし、世話もちゃんとしてるから。」
近所の女性「恋人さん、よくなるといいわね。」
ユウキ「そうですね。」
っと、嘘の情報をオープンにする事で、近所を味方につけた。
後々、マコトの件がバレるより、先に嘘の情報を信じさせた上で、軟禁状態の説明をして、過ごす方を選んだ。