続き
さて、実は先ほどのアンモニアの化学式はモル比も示している。
イオンの左側に付いている係数がそれに当たる。
(1)CH3COO^- + 2H^+ + (1)OH^-= (1)CH3COOH + (1)H2O
通常、係数の1は省略されるので、化学式は
CH3COO^- + 2H^+ + OH^-= CH3COOH + H2O
と表される。
この化学式は次のように読みとく。
CH3COO^-が1mol、H^+は2mol、OH^-は1molだった場合、
CH3COOHは1mol、H2Oは1mole生成されるという事である。
まだ続く。
今回の問いでは、アンモニア水が0.10mol/Lある。
>>30で述べたように、化学式にはモル比が示されているので、
化学式のモル比に着目すると、
今回の場合、水酸化物イオン:アンモニウムイオン=1:1である。
つまり、水酸化物イオンのモル濃度=アンモニウムイオンのモル濃度である。
更に、アンモニアのモル濃度を1とすると、その1.3%はアンモニウムイオンであるので、
アンモニウムイオンのモル濃度は、0.013*0.1である。
また、上記に示したように水酸化物イオンのモル濃度=アンモニウムイオンのモル濃度なので、
水酸化物イオンのモル濃度も0.013*0.1である。