不幸の神様

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1:花梨:2012/11/17(土) 21:16 ID:gUg

一度でいい 誰かに必要とされてみたい

一人でいい 心から笑い合える友達が欲しい


一日でいい───

         普通の生活を送ってみたい



【作者より】          
初!小説です。
いくら漫画家目指してるとはいえ
所詮素人の小説です。
色々と文がおかしいところあると思いますし
まず人が来るかわかりませんが 
スタートしま〜す!    

363:花梨-karin- ◆uPA.:2013/09/08(日) 23:10 ID:nXM

>>362
クラスに1人はいる杏里のような人w

朝日の心情が上手く書けない(´・ω・`)

364:花梨-karin- ◆uPA.:2013/10/07(月) 23:21 ID:mb.

久々に上げです
1ヶ月以上も更新していないとは……!
あと少しで更新出来そうなので もしよろしければ待っていて下さると幸いです

365:りな:2013/10/08(火) 18:43 ID:n4Q

どんだけでも待つよ!(笑)

366:花梨-karin- ◆uPA.:2013/10/12(土) 10:23 ID:mb.

>>365
うわあああ ありがとう!

367:花梨-karin- ◆uPA.:2013/10/14(月) 13:20 ID:mb.

「ねー、先生に媚売っちゃってさ。
 良い子ぶってること丸見えなんだよね」

 真知は杏里に合わせた口調でそう言い、小さく笑った。
 
 媚なんて売ってるつもりは全くないのに、良い子ぶってなんかいないのに。
 あたしの心には真知の言葉が深く突き刺さった。
 正直、杏里の性格は理解しているため、何かを言われても仕方ないと思っていたんだ。
 でも真知とは同じ保育園で、ずっと一緒にいて……。

「お前らもよく言うよなー。
 普段は朝日と仲良くしてるくせに」
 
 呆れた声で会話に割り込む誰か。
 女子より少し低いこの声は、きっと増田直樹(ますだなおき)だろう。
 お調子者だが顔は良く、誰にでも分け隔てなく接するため、女子からの人気は高かった気がする。
 気がつかなかったが、まだ教室内には数人の男子が残っているらしい。

「やだなあ、これが女子の世界だよ」
「何だよそれこえー!」

 真知が静かに、且つ寂しそうに呟いた言葉には、真知なりの深い意味が込められているように感じた。
 そして直樹は本気で怯えているらしく、若干震えた声で返す。
 しかしあたしにとって直樹のことなんてどうでもいい。
 気になったのは真知だ。

 この様子だと、真知は知っているらしい。
 自分も裏で杏里に悪く言われていることを。
 
 自分の中で、悲しみという感情が沸き上がってくる。
 杏里に同調したとはいえ、やっぱり人に悪く言われることは怖いに決まっている。
 
 それなのに、嫌われていることを分かっていながら杏里に尽くす意味は何だろう。
 答えはきっと、『ハブにされたくないから』。
 杏里は、自分に逆らう奴は他人を巻き込んででも排除しようとする。
 常に自分が中心でないと気が済まない、それが杏里だ。

 このまま戸を開けて杏里に何か言えたら。
 それが出来ない自分が悔しくて唇を噛む。
 もう帰ろう、傷付くだけだ。
 そう思い始めた時、

「あたしは……好きだけどな、朝日のこと……」

 絞り出すような細い声。
 遠慮がちに呟いたのは、意外なことにうららだった。
 反射的に顔を上げ、教室内を見てみると、皆驚いたようにうららに注目している。
 元々自分の意見を口に出すことが得意ではない彼女は、その視線に怯えながらも、しっかりとした瞳で杏里を見つめていた。
 厳しい表情でうららを睨む杏里、それを心配そうに見る璃子、そして何故か満足そうに笑う直樹。

「…………バカ」

 無意識に言葉が口からこぼれる。
 
 うららは分かっているでしょう? 
 杏里に逆らったらどうなるかなんて。
 なのに、どうしてそんなことを言うの。

「どうしてアイツを庇うの?」
「だって親友だもん。
 親友のことが好きで何が悪いの?」

 
 頬に冷たい水が当たる。
 ぐちゃぐちゃと泥濘(ぬかる)んで気持ち悪い地面。
 
 杏里とうららのやり取りが怖くて逃げてくるなんて、弱いよなあ。
 ……別によかったのに、あたしのことなんて放っておいても。
 そうは思っても、やっぱりあたしを大事に思ってくれてる人がいるってのは嬉しいもので。

「良い子ぶってる……か」

 蘇る真知の言葉。
 目の奥が熱くなって、視界が滲んでくる。
 別にいいじゃない、うららがあたしのことを好きでいてくれれば。
 そう思っても、心がズキズキと音をたてて痛むままだ。
 
 嘘、本当は真知が好きだよ。
 ずっと仲良かったよね、保育園にいた頃も、小学校に上がっても。
 いつからそんな風に思い出したの?
 どうして直接あたしに言ってくれなかったの?

「……バカ。皆皆大バカ」

 重い足を少しずつ前に、前に進める。


 視界がぼやけているのは、きっと雨が目に入ったからだ。

368:花梨-karin- ◆uPA.:2013/11/09(土) 16:12 ID:W/Q

一旦上げてみる

369:花梨-karin- ◆uPA.:2013/11/15(金) 22:00 ID:ezQ

 
 蘇る過去の記憶。
 出来ればもう思い出したくは無かったのだけど……。
 もう何年も前の事、それでも少し……ほんの少しだけ胸が痛んでしまう。
 でもまあ、今考えると明らかに真知は無理して笑っていたんだよな。
 きっと真知は杏里に合わせていたんだ。
 あたしのことが嫌いな訳じゃなくて。

 あの後結局あたしは、仮病を使って暫く学校を休んだ。
 大体その辺りから、うららがよそよそしくなったのかな。
 多分……憶測でしかないけれど、杏里に何か言われたんだと思う。
 『ハブられたくないなら、朝日ちゃんと仲良くしないで』、大体そんな所かな。

 そして悪い事は続くもので、お母さんの持病が悪化したのも確かこの辺り。
 なかなか友達と遊びにも行けなくて、少しずつ皆あたしから離れて行ってしまった。
 そんなあたしを、直樹が気にかけてくれたことが少し……少しだけ嬉しかったのは内緒のこと。

370:花梨-karin- ◆uPA.:2013/11/17(日) 21:34 ID:ezQ

気がつくと今日で丁度一周年 ありがとうございます!
想像よりずっと長く続いていますが これからもどうぞよろしくお願いします
http://yaplog.jp/mazikkarin/2

371:愛乃れい:2013/11/17(日) 22:59 ID:9Fk

一周年おめでとう!!
これからも、がんばって!!

372:花梨-karin- ◆uPA.:2013/11/18(月) 16:02 ID:ezQ

>>371
ありがとう!!
私なりに精一杯やらせてもらいます

373:杏奈 ◆Tr5.:2013/11/18(月) 19:07 ID:jmk



おめでとう!

思ったら、一ヶ月くらい更新してなかった笑
これからも更新楽しみにしてるからかいて(・ω・)

374:花梨-karin- ◆uPA.:2013/11/19(火) 16:33 ID:ezQ

>>373
ありがと〜

ん? 金曜に更新したばかりだよ〜
了解 頑張ります

375:花梨-karin- ◆uPA.:2013/12/14(土) 20:34 ID:xfA

一ヶ月近く書き込んでなかったんでひとまず上げ

376:花梨-karin- ◆uPA.:2014/01/11(土) 18:29 ID:AFo

いつの間にか年が明けていました おめでとうございます

何か回想が長過ぎて訳の分からないことになっていますが……
とりあえず 朝日を現実に引き戻す事から始めてみます((

つまり 頑張って近いうちに更新します

377:れい:2014/01/12(日) 00:26 ID:9Fk

あけましておめでとう!

頑張って朝日ちゃんを早く現実に!!
つまり、早く続きが見たいなってこと

花梨の真似してみた?(笑)

378:花梨-karin- ◆uPA.:2014/01/12(日) 00:43 ID:AFo

>>377
明けましておめでとう!

ちょっと頑張ってきますw
ありがとう!

分かりにくい表現してすみませんでした……w

379:花梨-karin- ◆uPA.:2014/02/22(土) 17:03 ID:sIE


 酷く残酷で冷たい過去の夢。
 長い時間心の奥、それも一番深い所に仕舞っておいた記憶を、何故か今になって思い出してしまう。
 そして一度出てきてしまうと、望んでもいないのに細部まで一緒になって飛び出してくるの。
 
 鮮明に浮かび上がる風景、容易に思い出すことの出来るあの時の感情。
 杏里が言っていた言葉、悲しげな真知の表情、うららの真っ直ぐな瞳。
 そんな細かいこと一つ一つがあたしの心を蝕んでいく。

 窓から差し込んだ光があたしの頬を照らす。
 ふと窓の外を見上げてみると、白い雲が青い青い、どこまでも続いている空に浮かんでいた。
 明るいその色が眩しくて、何となく目を背けてしまう。

 いつだってあたしはそう。
 嫌なことからは目を背けてばかり。
 平気なふりをしていても、本当は必死で逃げ道を探しているんだ。
 うららのことも……麻衣のことも。
 だから麻衣に利用されていることに気付いても、どうすれば良いのか分からなくて。

 怖いんだ、裏切られるのが。
 うららがあたしの側を離れていってしまってから、仲良くなることが怖かった。
 だから今まで必要以上に人に近づくことはなかったし、周りもあたしに近づかなかった。
 ……あの三人組という例外はいたけれど。
 
 それなのに麻衣はあたしに暖かく接してくれた、そんな麻衣を信じてしまったの。
 「きっとこの子はあたしを見捨てない」って、根拠のない自信を持ったりして。
 だからこそ辛いし苦しいんだ。
 
 もうどうすればいいのか分からないんだよぉ……!!
 

380:@日和◆R6:2015/08/10(月) 18:32 ID:MIo

すごい懐かしいな…(゚Д゚)

検索して見つけた!w
元誰だか分かるかな。

何年ぶりだろう…葉っぱ天


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