不幸の神様

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1:花梨:2012/11/17(土) 21:16 ID:gUg

一度でいい 誰かに必要とされてみたい

一人でいい 心から笑い合える友達が欲しい


一日でいい───

         普通の生活を送ってみたい



【作者より】          
初!小説です。
いくら漫画家目指してるとはいえ
所詮素人の小説です。
色々と文がおかしいところあると思いますし
まず人が来るかわかりませんが 
スタートしま〜す!    

351:花梨-karin- ◆uPA.:2013/08/19(月) 16:48 ID:WBQ

>>350
小説評価ありがとうございます

最初から最後まで読んで下さったのですか!
しかもキャラデザまでw
どうもありがとうございますw

確かに男性キャラ出てませんね;
今後気を付けます

なるほど 暇を見てうららのことも書いてみることにしますね

うわあああ どうもありがとうございます……!
的確な評価・アドバイス助かりました
改めてお礼申し上げます

追伸について
最後にしっかり確認する癖つけますw

352:りな ◆IoXo:2013/08/20(火) 00:42 ID:9Ag

久しぶりに来てみました〜(><)
どれだけ進んだのかな?と思ったらめっちゃ進んでんじゃん……的な感覚に襲われたりたり……

次の更新も待ってるよ!

353:花梨-karin- ◆uPA.:2013/08/20(火) 08:17 ID:WBQ

>>352
わあ 久しぶり〜
いやいや 相変わらずの亀更新です;

ありがと〜! 頑張るるる

354:花梨-karin- ◆uPA.:2013/08/24(土) 01:32 ID:WBQ

 上履きも履かずに、階段を二段飛ばしで駆け上がる。
 土と草の匂いの混じった雨の香のする廊下を、息を切らせて疾走するあたし。
 ……我ながら何をしているんだか。

「はぁ……っ」

 徐々に速度を落とし、辿り着いたあたし達の教室。
 中からは、女子の談笑する声が聞こえてくる。
 楽しそうな笑い声、嬉しそうにはしゃぐ教室の中の空気感。

 ……何を話しているのだろう。
 
 別のクラスの生徒の噂? はたまた教師内での恋愛事情だろうか。
 小五らしからぬ仮定をたて、そっと一歩前へ進む。
 引き戸に耳を当てると聞こえてきたのは、

「ねえ、知ってる?
 一組の小田って、将也のことが好きらしいよ!」
「そうなの!?
 凄い、お似合いじゃん!」

 主に杏里と真知のものと思われる話し声。
 他愛のない、ノーマルな恋愛話だった。
 確かに、この年齢の子供が話す話題としては正しいのかもしれない。
 しかしまあ、好きな人どころか、初恋さえまだなあたしとしては、少し拍子抜けする内容だ。
 
 とりあえず、このまま聞いていると中に入りづらくなるだろう。
 会話を邪魔するのは気が引けるが、仕方が無い。
 一つ息を吸い、教室の引き戸に手を伸ばした。


「ていうかさ、皆朝日ちゃんって好き?」

355:花梨-karin- ◆uPA.:2013/08/27(火) 12:06 ID:WBQ

 ピタリ、無意識のうちにあたしの動きが停止する。
 心臓がバクバクと、大きく波打ち始めた。
 あたしの……話?

 いつもより低い声で杏里が口に出した“朝日ちゃん”という言葉。
 その単語一つで、教室内が緊迫した空気に包まれたことが扉越しにも伝わってくる。

 あの杏里の声の低さ、話題の出し方。
 これまでにもう何度か聞いた事がある。
 そして、その後決まって杏里は、対象の者の悪口を言い始めるのだ。
 今回でいうと、その『対象の者』とはあたしのこと。

 このままの流れで行くとあたしが……!

 居ても立っても居られなくなり、教室の引き戸についた小窓から中を覗く。
 何もしないでただ息を潜めていると、あたし自身が恐怖に飲み込まれてしまうような気がしたから。
 
 幸いな事に、皆はこちらに背を向け半円を描く形で座っている為、こっちには気付いていない。
 周りに聞こえてしまいそうなほど煩い心臓。
 
 絶対に気付かれてはいけない。

 直感があたしにそう告げる。
 呼吸さえも止めていたいくらいだが、気持ちとは裏腹にどんどん息は荒くなっていく。
 お願い、静かにして……!

「私は……」
 
 ようやく沈黙を破り、口を開いたのは真知だった。
 俯き、髪で顔を隠すようにして呟いた真知。
 
 冷静さを失ったあたしは、次の言葉を待つ事しか出来なかった。
 傷付きたくないならその場を立ち去れ。
 分かっていても、足が動いてくれない。
 
 そして真知は、杏里に睨みを利かされ再び口を開く。
 あたしにとって、最悪な、望んでいない答えを出して。

「……嫌い」
 
 一気に全身から汗が噴き出す。
 友達だと思っていた子からの、酷く残酷な言葉。
 果たして、この状況に陥ったとしたら、あなたはすぐにこの現実を受け入れられるだろうか。
 きっと大半の人は無理だろう。
 勿論、あたしも。

 しかし、対照的に杏里は歓喜の表情を浮かべるのだ。
 
「だよね!
 気に入られようと必死過ぎて笑えるんだけど」
 
 杏里はフフフッ、と実に愉快そうに笑い、全員の顔を見渡す。
 自分に賛同しないヤツには、容赦しない、そんな意思を瞳に宿して。

356:真琴:2013/08/27(火) 18:25 ID:gXU

とっても、素敵なお話ですね!
私も小説を書いているんですがうまくかけません・゜・(ノД`)・゜・
できれば、アドバイスください(`・ω・´)b

357:花梨-karin- ◆uPA.:2013/08/27(火) 20:08 ID:WBQ

>>356
うああああ ありがとうございます!

そうですねえ……やっぱり小説を書き続けてると自然に上達します
私も最初の方基本が全然守れてませんでしたが だんだん直りましたので
あと本を沢山読むのも良いですよ〜 
誰だって初めは皆初心者ですから 慌てないでくださいね*´`

私ごときが申し訳ありませんでした;

358:真琴:2013/08/27(火) 20:39 ID:gXU

ありがとうございます(*´ω`*)
よければ、私の小説も呼んでいただけないでしょうか?
・・ってうわわわ!なんかすみません!

読んでなんて図々しいですね!:(;゙゚'ω゚'):
い、一応、題名だけ書いておきます「初恋〜初めて知った気持〜」
です!

なんか、本当にすみませんでしたぁ!

359:花梨-karin- ◆uPA.:2013/08/27(火) 20:56 ID:WBQ

>>358
読ませていただきました〜
これからの真琴さんの可能性に期待して 敢えて細かくは言いませんが
…は偶数個重ねての使用が 小説を書く上での基本なので修正した方が良いかなと
そこが気になった所です

最初のうちコメント来ないのは当たり前なので 頑張って下さい(´ω`*)
続き楽しみにしてますね

360:真琴:2013/08/27(火) 21:43 ID:gXU

分かりましたーっ♪
ありがとうございますー!
私も花梨さんの小説に期待してます!
応援してます!かんばってください( ´ ▽ ` )

361:花梨-karin- ◆uPA.:2013/09/08(日) 15:44 ID:nXM

上げげ

362:りな:2013/09/08(日) 22:27 ID:MOA

杏里の悪魔ぁ•°•(><)•°•

363:花梨-karin- ◆uPA.:2013/09/08(日) 23:10 ID:nXM

>>362
クラスに1人はいる杏里のような人w

朝日の心情が上手く書けない(´・ω・`)

364:花梨-karin- ◆uPA.:2013/10/07(月) 23:21 ID:mb.

久々に上げです
1ヶ月以上も更新していないとは……!
あと少しで更新出来そうなので もしよろしければ待っていて下さると幸いです

365:りな:2013/10/08(火) 18:43 ID:n4Q

どんだけでも待つよ!(笑)

366:花梨-karin- ◆uPA.:2013/10/12(土) 10:23 ID:mb.

>>365
うわあああ ありがとう!

367:花梨-karin- ◆uPA.:2013/10/14(月) 13:20 ID:mb.

「ねー、先生に媚売っちゃってさ。
 良い子ぶってること丸見えなんだよね」

 真知は杏里に合わせた口調でそう言い、小さく笑った。
 
 媚なんて売ってるつもりは全くないのに、良い子ぶってなんかいないのに。
 あたしの心には真知の言葉が深く突き刺さった。
 正直、杏里の性格は理解しているため、何かを言われても仕方ないと思っていたんだ。
 でも真知とは同じ保育園で、ずっと一緒にいて……。

「お前らもよく言うよなー。
 普段は朝日と仲良くしてるくせに」
 
 呆れた声で会話に割り込む誰か。
 女子より少し低いこの声は、きっと増田直樹(ますだなおき)だろう。
 お調子者だが顔は良く、誰にでも分け隔てなく接するため、女子からの人気は高かった気がする。
 気がつかなかったが、まだ教室内には数人の男子が残っているらしい。

「やだなあ、これが女子の世界だよ」
「何だよそれこえー!」

 真知が静かに、且つ寂しそうに呟いた言葉には、真知なりの深い意味が込められているように感じた。
 そして直樹は本気で怯えているらしく、若干震えた声で返す。
 しかしあたしにとって直樹のことなんてどうでもいい。
 気になったのは真知だ。

 この様子だと、真知は知っているらしい。
 自分も裏で杏里に悪く言われていることを。
 
 自分の中で、悲しみという感情が沸き上がってくる。
 杏里に同調したとはいえ、やっぱり人に悪く言われることは怖いに決まっている。
 
 それなのに、嫌われていることを分かっていながら杏里に尽くす意味は何だろう。
 答えはきっと、『ハブにされたくないから』。
 杏里は、自分に逆らう奴は他人を巻き込んででも排除しようとする。
 常に自分が中心でないと気が済まない、それが杏里だ。

 このまま戸を開けて杏里に何か言えたら。
 それが出来ない自分が悔しくて唇を噛む。
 もう帰ろう、傷付くだけだ。
 そう思い始めた時、

「あたしは……好きだけどな、朝日のこと……」

 絞り出すような細い声。
 遠慮がちに呟いたのは、意外なことにうららだった。
 反射的に顔を上げ、教室内を見てみると、皆驚いたようにうららに注目している。
 元々自分の意見を口に出すことが得意ではない彼女は、その視線に怯えながらも、しっかりとした瞳で杏里を見つめていた。
 厳しい表情でうららを睨む杏里、それを心配そうに見る璃子、そして何故か満足そうに笑う直樹。

「…………バカ」

 無意識に言葉が口からこぼれる。
 
 うららは分かっているでしょう? 
 杏里に逆らったらどうなるかなんて。
 なのに、どうしてそんなことを言うの。

「どうしてアイツを庇うの?」
「だって親友だもん。
 親友のことが好きで何が悪いの?」

 
 頬に冷たい水が当たる。
 ぐちゃぐちゃと泥濘(ぬかる)んで気持ち悪い地面。
 
 杏里とうららのやり取りが怖くて逃げてくるなんて、弱いよなあ。
 ……別によかったのに、あたしのことなんて放っておいても。
 そうは思っても、やっぱりあたしを大事に思ってくれてる人がいるってのは嬉しいもので。

「良い子ぶってる……か」

 蘇る真知の言葉。
 目の奥が熱くなって、視界が滲んでくる。
 別にいいじゃない、うららがあたしのことを好きでいてくれれば。
 そう思っても、心がズキズキと音をたてて痛むままだ。
 
 嘘、本当は真知が好きだよ。
 ずっと仲良かったよね、保育園にいた頃も、小学校に上がっても。
 いつからそんな風に思い出したの?
 どうして直接あたしに言ってくれなかったの?

「……バカ。皆皆大バカ」

 重い足を少しずつ前に、前に進める。


 視界がぼやけているのは、きっと雨が目に入ったからだ。

368:花梨-karin- ◆uPA.:2013/11/09(土) 16:12 ID:W/Q

一旦上げてみる

369:花梨-karin- ◆uPA.:2013/11/15(金) 22:00 ID:ezQ

 
 蘇る過去の記憶。
 出来ればもう思い出したくは無かったのだけど……。
 もう何年も前の事、それでも少し……ほんの少しだけ胸が痛んでしまう。
 でもまあ、今考えると明らかに真知は無理して笑っていたんだよな。
 きっと真知は杏里に合わせていたんだ。
 あたしのことが嫌いな訳じゃなくて。

 あの後結局あたしは、仮病を使って暫く学校を休んだ。
 大体その辺りから、うららがよそよそしくなったのかな。
 多分……憶測でしかないけれど、杏里に何か言われたんだと思う。
 『ハブられたくないなら、朝日ちゃんと仲良くしないで』、大体そんな所かな。

 そして悪い事は続くもので、お母さんの持病が悪化したのも確かこの辺り。
 なかなか友達と遊びにも行けなくて、少しずつ皆あたしから離れて行ってしまった。
 そんなあたしを、直樹が気にかけてくれたことが少し……少しだけ嬉しかったのは内緒のこと。

370:花梨-karin- ◆uPA.:2013/11/17(日) 21:34 ID:ezQ

気がつくと今日で丁度一周年 ありがとうございます!
想像よりずっと長く続いていますが これからもどうぞよろしくお願いします
http://yaplog.jp/mazikkarin/2

371:愛乃れい:2013/11/17(日) 22:59 ID:9Fk

一周年おめでとう!!
これからも、がんばって!!

372:花梨-karin- ◆uPA.:2013/11/18(月) 16:02 ID:ezQ

>>371
ありがとう!!
私なりに精一杯やらせてもらいます

373:杏奈 ◆Tr5.:2013/11/18(月) 19:07 ID:jmk



おめでとう!

思ったら、一ヶ月くらい更新してなかった笑
これからも更新楽しみにしてるからかいて(・ω・)

374:花梨-karin- ◆uPA.:2013/11/19(火) 16:33 ID:ezQ

>>373
ありがと〜

ん? 金曜に更新したばかりだよ〜
了解 頑張ります

375:花梨-karin- ◆uPA.:2013/12/14(土) 20:34 ID:xfA

一ヶ月近く書き込んでなかったんでひとまず上げ

376:花梨-karin- ◆uPA.:2014/01/11(土) 18:29 ID:AFo

いつの間にか年が明けていました おめでとうございます

何か回想が長過ぎて訳の分からないことになっていますが……
とりあえず 朝日を現実に引き戻す事から始めてみます((

つまり 頑張って近いうちに更新します

377:れい:2014/01/12(日) 00:26 ID:9Fk

あけましておめでとう!

頑張って朝日ちゃんを早く現実に!!
つまり、早く続きが見たいなってこと

花梨の真似してみた?(笑)

378:花梨-karin- ◆uPA.:2014/01/12(日) 00:43 ID:AFo

>>377
明けましておめでとう!

ちょっと頑張ってきますw
ありがとう!

分かりにくい表現してすみませんでした……w

379:花梨-karin- ◆uPA.:2014/02/22(土) 17:03 ID:sIE


 酷く残酷で冷たい過去の夢。
 長い時間心の奥、それも一番深い所に仕舞っておいた記憶を、何故か今になって思い出してしまう。
 そして一度出てきてしまうと、望んでもいないのに細部まで一緒になって飛び出してくるの。
 
 鮮明に浮かび上がる風景、容易に思い出すことの出来るあの時の感情。
 杏里が言っていた言葉、悲しげな真知の表情、うららの真っ直ぐな瞳。
 そんな細かいこと一つ一つがあたしの心を蝕んでいく。

 窓から差し込んだ光があたしの頬を照らす。
 ふと窓の外を見上げてみると、白い雲が青い青い、どこまでも続いている空に浮かんでいた。
 明るいその色が眩しくて、何となく目を背けてしまう。

 いつだってあたしはそう。
 嫌なことからは目を背けてばかり。
 平気なふりをしていても、本当は必死で逃げ道を探しているんだ。
 うららのことも……麻衣のことも。
 だから麻衣に利用されていることに気付いても、どうすれば良いのか分からなくて。

 怖いんだ、裏切られるのが。
 うららがあたしの側を離れていってしまってから、仲良くなることが怖かった。
 だから今まで必要以上に人に近づくことはなかったし、周りもあたしに近づかなかった。
 ……あの三人組という例外はいたけれど。
 
 それなのに麻衣はあたしに暖かく接してくれた、そんな麻衣を信じてしまったの。
 「きっとこの子はあたしを見捨てない」って、根拠のない自信を持ったりして。
 だからこそ辛いし苦しいんだ。
 
 もうどうすればいいのか分からないんだよぉ……!!
 

380:@日和◆R6:2015/08/10(月) 18:32 ID:MIo

すごい懐かしいな…(゚Д゚)

検索して見つけた!w
元誰だか分かるかな。

何年ぶりだろう…葉っぱ天


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