世界はこんなにも美しい。

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1:れんとさん:2016/08/31(水) 00:34

初めてです。宜しくお願いします。



「もしも」という言葉はとても便利だと、親友は言った。今となっては理由など聞けないが、きっと、答えは同じなのだ。


この物語は、平凡な私に光をくれた、彼女のお話。


世界はこんなにも美しい。


「…香坂 碧です。……宜しく、お願いします。」

私は、家庭の事情で、都会から田舎へ引っ越してきた普通の、どこにでもいる地味な女子中学生だ。
正直私は、期待していた。田舎だから、私のような地味っ子でも溶けこめるんじゃないか?と。

でも、正直前の学校よりも、とても下品で、うるさかった。またか、と思う。1人はもう慣れているけど、やっぱり寂しいものだ。

そう、絶望していた時だった。彼女が、…彼女だけが、私に話しかけてくれた。



眠たいのでまた明日

2:れんとさん:2016/08/31(水) 06:07

「…コウサカさん?……コーサカさーん。」

「ッ!…何ですか?」

「…1時間目、終わっちゃうよ?」

「…は!?嘘でしょう!?」

思わず大声を出してしまう。でも周りの雑音に混じって先生には聞こえてなかったらしい。この時だけ、真面目な人少なくてよかった、と思えた。

「……コウサカさん、眠そうだね。寝てないの?」

「……いろいろ、あっただけです。気にしなくていい。」

「ふーん…。」

それっきり、4時間目の時間まで彼女とは何も話さないまま。…せっかく話しかけてくれたのに。また、冷たく突き放してしまった。本当に自分はダメ人間だ。

「そこ、邪魔なんだけど。」

「…あ、すみません。」

クラスメイトと思われる男子に邪魔と言われる。…正直、期待していたのだ。夢小説みたいに、ちやほやされるのではないか、と。でも、現実なんて甘くない。田舎だから、イケメンもいる。でも、私とは大違いの人ばかり。世界は、いつも私に理不尽だ。

3:もか。:2016/08/31(水) 08:00

頑張ってください!

4:れんとさん:2016/09/02(金) 20:57

>>3 ありがとうございます。



いつも通りの学校。いつも通りの朝。
何もかもがつまらない。隣の女の子とも、特にこれといって何も話さないまま数日間が過ぎた。

「邪魔くさい。」

「…すみません。」

「お前いつも謝ってばっかりだよな。本当にそう思ってんのかよ。」

「……。」

顔がいい人って、どうして性格が悪いのだろう。性格は顔に現れる、なんて、嘘じゃないの。

「聞いてんのかよ。」

「……すみません。」

「またそれかよ。ウザいんだよ。」

「………ッ。」

謝ることしかできない私。怖くて、涙が出てきそうになるのをぐっと堪えた。

「何してるの、晶ちゃん。」

「…おい、翠。その呼び方やめろって言ってんだろ。」

…ミドリ?私と同じ名前だ。俯いていた顔を上げると、あの子がいた。

「ごめんって、晶ちゃん。」

「みどりお前いい加減に……。」

「怒んないでよー、晶ちゃん。」

「おい!!」

「あはははっ!!!」

怒った晶ちゃん(?)が、ミドリさんを追いかけていく。1人になった私は、席に戻ることにした。

5:もか。:2016/09/02(金) 23:14

あきらですよね?


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