つけ組シンデレラ

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1:箕犁:2017/07/30(日) 17:55

抜けメンも参加!

シンデレラ (もちゃ)
継母(ぽたろのすけ)
姉1(リノール)
姉2( のろりん)
王子(駄犬)
魔法使い(コアラ)
王子の側近(リノールの旦那)

・シンデレラの設定を全てブチ壊しています。
・つけ組知らない人からすれば「なんのこっちゃ…」です
・二次創作ではないから移動なし

56:箕犁:2017/08/13(日) 13:10

後悔でごろごろし続けるシンデレラの元に、アンミラを着た変態男が走ってきました。

「恥ずかしがってるとこ悪いな、死んでろや」
「うわあああああああああああああああああ…あ…童て「俺は非童貞だ」
「そうなんだ…で、何よ。私いま元気ないから。あんたの息子と同じくらいへこたれてるよ…」
シンデレラは疲れると下ネタを言いまくる質の娘でした。

「下ネタ言ってる場合じゃねぇよ死んでろや。お前の姉さん達、死ぬかもしんねーぞ」
「んん…なにいってんの短小…冗談はそのサイズだけにしたら?」
「いや本当なんだけど…助けて」
下ネタマシンガンと化したシンデレラの相手は、男女平等パンチを繰り出せるような人にしかできません。

「本当なんだって。お前が逃げた舞踊会、身分関係無く、国中の見目麗しい娘が集められてんの。」
「なにそのハーレム羨ましい」
「うるせぇ茶々入れんな。そこにしぃもいるんだけど、あいつが見たって言ってるんだよ」
「何をよ」
「国王に姫1と2の、打ち首許可貰おうとしてる王子。」
「はぁ?なんでそんな事」
「二人が王子の求婚断ったんだよ」

ようやく姉達のピンチを知った妹は、思いきり顔をしかめて言いました。

「だから助け「それ私に言ってどうするつもりなの?」

57:箕犁:2017/08/13(日) 13:25

「は…?」

「家族って言っても義理なの。そりゃ少しくらい心配ではあるけど、あの王子の求婚を少しも濁さず拒否なんて、『殺して』って言ってるよーなもんじゃん」
「そ、れは…そうだけど」
「あの人達は死にに行ったんでしょ。私にどうしろって言いたかったの?」

自分にとって『大切な人』『そうでない人』の2つしかない彼女に、後者を助けるという考えはありません。
「でも、あの人たち助けないと…しぃの友達なんだ、姫2の方……」
「だから何よ…。私に全く関係ないじゃない、それ。」

「ふざけんなよ?」
「なんにもふざけてないよ。」
「お前っ…俺は、お前があいつらの事心配してると思って、あちこち走り回って探して…!!!」
「そこまでしてくれたんだ、ありがとう魔法使い。」
「じゃあ…」
「でもごめんね?
私はあの人たちを助けたりしないよ。無駄だったね、疲れたでしょ。」

それだけ言うと、シンデレラは魔法使いに背を向けて、さっさと歩いていきました。
「人でなし」だの「クズ」だの叫ぶ彼を無視して歩くシンデレラは考えます。

(どうやって城に侵入しようか…。)

58:箕犁:2017/08/13(日) 13:33

rk

「なんか私すごい悪者っぽい…」
許してもちゃ。こうでもしないとあのアンミラ男追い払えないから。
「ついにアンミラをぼかさなくなったね、みもりん」
あっ。

59:箕犁:2017/08/13(日) 16:19

一旦舞踊会組のターン!


目の前で国王に死刑執行許可を求める王子を見ながら、姫1はボケッとした顔で言いました。
「いやぁ舞、ほんと美しいね王子って。容姿だけは」
「現実逃避ですか姉様…」

求婚拒否の直後、ヒスをおこした王子の声で駆けつけた黒服さんたちに、二人はあっさり捕らえられました。
こんな人数どこから湧いた?

「お父様はオロオロしてるし、妹はどこ行ったかわからないし、頂点がアレじゃ国に助けは求められないし。」
「死にましたね。」
「死んだな。」

死んだ魚のような目をして笑いあう二人。でも、姫1にだけ、聞こえた声がありました。
「大丈夫、お前だけは、絶対に助けるから。」
「……っえ?」
聞き覚えのあるその声は、自分を拘束している男のものでした。
振り返って顔を覗きこむと、そこには

「柚、大丈夫?腕痛かったら少し緩めるからね。」
「へ、あ、なるくっ……」
つけ組シンデレラで一番のイケメンにして真の王子様キャラ、側近の弘がいました。
「お待たせお姫様。」
「っ…も、もう。なるくんたら…」




「………タヒねばいいのに」
横でイチャつき始めた二人に、姫2のつぶやきは届きませんでした。

(『お前だけは』って事は、私は助けてもらえそうにないな…。何とかしないとマジ死ぬ)

60:箕犁:2017/08/13(日) 16:23

http://ha10.net/up/data/img/20716.jpg
もちゃから届いた魔王様。

61:箕犁:2017/08/13(日) 16:33

右肩は、子供の頃に先代魔王を
見ようと森に侵入したとき、魔物に食いちぎられたのでありません。
裏設定…になるのかな?左はただのケガ。

62:天尽禍終霊◆Qw:2017/08/13(日) 16:57

左利きだからまァ設定はいいとして、
絶対似てない(確信)。

63:ゆのる◆Qw:2017/08/13(日) 17:38

似せようともしてない。

64:箕犁:2017/08/13(日) 22:17

rk

「現在、いちおう主役CPである『まおシン』のENDをバッドにするか、ハピエンで終わらせるか、の話し合いが行われていますっ…。」
ちなみに完結済みの別サイトでは、このCPのみ片方が凄惨な死を遂げ、残された方が後を追っています。最悪ですよね。
「でも面白かったよ?」
「死んだ本人が何言うかボケナス」
「だってあの人絶対後追いとかしそうにないし。わー創作物おもしろーい、って感じだった。」
ちなみにもちゃならしますか?
「何を?」
後追いですよ。
「する」
「即答だねびすすん…」
「うん。でもその人を覚えてる人が一人もいない、とかいう状況なら生きるかな?」
「ふ、ふぅん…」
こっちもこっちで闇深いなおい…。

で、胸糞エンド、本人たちはどう言ってたの?
「天さんは『よくあるよくある。』びすは『べーつにー』です。」
軽っ!?
私は推しCPだし、ぜひハピエンにしたいんですけど…。
「じゃあそうしたらいいじゃん。結局書くのはみもりんだし」
ええ…もちゃ冷たい
もう少し考えますよ……。

65:麕◆Qw:2017/08/13(日) 22:49

まおシンは幸せにして下さい
あれは悲惨すぎるから。

66:コアラ◆Qw:2017/08/13(日) 23:02

挿絵がグロかった

67:ゆのる◆Qw:2017/08/13(日) 23:05

>>66
超力作だからね。
つってももう二度と描きたくない…
幸せエンドのが楽そう。

68:箕犁:2017/08/13(日) 23:14

よっしハピエンにもってこう!

69:箕犁:2017/08/13(日) 23:19

とりあえずさぁ。
いい加減主役のシンデレラの絵欲しい

70:箕犁:2017/08/13(日) 23:22

対価はVEXYスバルクリアファイル
手抜きは止めてね。主役だから

71:ゆのる◆Qw:2017/08/14(月) 09:39

へい。

72:箕犁:2017/08/14(月) 14:16

rk

ゆ「ポプテピピックのキャラチョコ作るお(^ω^)」
六(どうせ無理だろうな…)
箕(ですね…)

    10分後

ゆ「線画できたお(^ω^)」

素直に言うと欲しい。
ツンデレると、もらってあげなくもないんだからねっ!

73:ゆのる◆Qw:2017/08/14(月) 16:51

やらん

74:箕犁:2017/08/15(火) 08:57

rk

「創作板で私のキャラデザやってるみたいだね。見てきた」
描いてるのはあんたでしょ…
「ここの私はみもりんが好きに動かしてるじゃん。別物別物」
あぁそうですか。

「私、なんであんなにピンクピンクしてるの?サワデー?」
イメージカラーがピンクなんだよ…
何気に全員にあるからね。イメカラ
「え?全員に!?」
当たり前でしょう。例えば魔王様は白で、継母たんは濃紺…とか。
「魔王くんは黒」

「魔王くんは黒」
いや、あの…
「魔王くんは黒」
もう決まった事だか
「魔王くんは黒」
わかった!
わかったから止めて!!
「おー、言ってみるもんだね…」
あんなにゴリ押しされたら変えるしかないじゃん。
「じゃあ私は気がすんだから、もう好きに終わっていいよー。」
いやいやシンデレラなに勝手な事…

「私のイメ画近日こうかーい!」
聞けよ!!!!!

75:からちき:2017/08/15(火) 14:43

俺も出たいな(だめもと)

76:箕犁:2017/08/15(火) 17:48

>>75
城の門番(からちき)
舞踊会当日限りの雇われ門番。
チップを渡せば通してくれるチョロメン。

77:箕犁:2017/08/15(火) 23:51

rk

まおシン、書けないかも…
「でしょーねー。」
「だろうな。」
当事者二人とも落ち着いてる!?
「あそこまで重い過去を背負った人が、一人の姫を好きになる理由って…ねぇ。思い付かないでしょ」
そうなの…もう無理
「うん。だから仕方ないと思うよぉ」
だよね、そうだよね。
なんとかしてくっつける方法考えるけど、ダメなら本当に『生贄の花嫁』になってもらうね…。
「うん。分かった」

78:ゆのる◆Qw:2017/08/16(水) 02:39

http://ha10.net/up/data/img/20743.jpg
魔王じゃない頃の魔王くん。
本当にチンピラっぽくなっちゃった…
違うんです。違うんです…!!

79:箕犁:2017/08/16(水) 11:22

>>78 → >>60
人間  → 魔王

魔王様すんごい色素薄くなってるw

80:箕犁:2017/08/16(水) 23:32

rk
シンデレラが逃げた後の魔王様。


(ちょっと待て。ちょっと待てちょっと待てちょっと待てちょっと待てちょっと待て……何があった。)

人として生まれ15年、魔王として、老いる事なく生きること500年強。
魔王という立場や、
この国では『魔物の証』として忌み嫌われている緑の瞳。
人から憎まれること、傷つけられること、恐れられることはあれど、
好意を持たれた事は……殆ど無いに等しい。
「特にこの瞳は、人間を殺めると言われているんだぞ…?」

人として生きた頃の、身を焼くような苦しみや憎しみは…体が朽ち果てても消える事は無かった。
圧倒的な『怨み』を糧に得た物は、不老不死の肉体、周囲を圧倒する力、そして…傷つける事しか出来ない瞳。

彼の異常なまでの怨念は、魔力という形でその瞳に宿った。
普段は意識してコントロールしているが、普通の人間なら、まともに目が合うだけでも気が触れてしまうだろう。
もし睨みでもしたら?
それは、伝承が真実だった、という証拠ができるだけの事。

(だが…)
一度、寝ているところを起こされ、あの馬鹿を思いきり睨んだ事があった。
だが、彼女は怯えただけだった。
どんなに屈強な戦士ですら、一発で発狂したというのに。
(あいつの持っている魔力が、相当に高ければ。有り得なくもないが…)

一緒にいても大丈夫なのだろうか。
傷つけてしまわないだろうか。
そして何よりも…
「もしあいつを信じても……俺は、裏切られてしまうんじゃないのか?」

憎悪だけで自分を支えてきた。
周りが思う以上に脆く、いつ壊れてしまうか。本当は自分自身、不安でたまらなかった。
こんな自分を好きになる存在なんて、好きで居続けられる存在なんて。
「いないんじゃ、ないのか?」



シンデレラは、自分が手を伸ばした存在が、とんでもなく深い闇だと気がついていません。
それを知らないまま二人が結ばれる事は…おそらく無いでしょうね。

81:箕犁:2017/08/17(木) 01:56

rk

魔法使いと婚約者のLINEが憎い
(モロに中の人達のやりとり。)
ネタが尽きたんです。

【1】
『そろそろ帰るよ』
『お疲れ。お腹すいてる?』
『ペコペコ(><)』
『なにか食べたいものは?』
『お前』
『もう、ばーか。』

【2】
『お風呂掃除してくれない?』
『一緒に入ってくれるならするよ』
『すぐそういう事言う…』
『好きだよ』
『もー、お風呂掃除して!!』

【3】
『好き』
『俺の方が大好き』
『私だって大好きだもん』
『甘いな。愛してる』
『世界で一番愛してる!!』
『可愛い』
『なっ、いきなり!?』
『宇宙一愛してる』
『それもいきなり!?』


こんなスクショが鍵部屋には溢れています、事故れ別れろ。

82:からちき:2017/08/17(木) 20:10

>>76 (´・ω・`)

83:箕犁:2017/08/17(木) 23:33

きゃあきゃあ。わぁわぁ。
甲高い、悲鳴にも似た歓喜の声。
女性特有の、所謂「黄色い悲鳴」の中心で、気だるげな表情をしている青年がひとり。

「アルマ、私のお菓子、どうだった?」
「リィさん。今日はこれからヒマですか、良かったらお買い物に…」
「ちょっと、私が先よ!!」
「この服どうでしょうかアルマさん、すごく悩んだんです…」
「その色、アルマは嫌いよ?そんな事も知らないのにアルマを好きなんて」

アルマ、アルマ、アルマ、アルマ。
周りを取り囲む女たちにうんざりした青年は、ふとあることに気がつきます。

「今日はなんだか、可愛い子たちが少ないね。どうしたの?」

オブラートに包むという事を知らないのでしょうかこの男は。
ですが周りの女たちは特に気にした様子もなく…否。
悲しみと嫉妬を、顔に出さぬよう必死に堪えて言います。

「今日はお城で、王子の婚約者を探す舞踊会が行われているんです。」
「へぇ?そうなんだ」
「それで、国中の美しい娘が城に招待されているのよ。いつもの子たちも何人か、騎士団に声をかけられていたわ」
「ふぅん…。道理で、いつも絶対に来るあの子がいないわけだ。」
「…あの子って誰?アルマ。」
「そうですよ、リィさんが誰かの顔を覚えているなんて…」
「ね、誰、それ。いつもいるの?」
「どういう事ですかアルマさん」
僅かに顔をしかめて、少女たちが聞きます。

「うるさいなぁ………。ほら、あの黒髪ロングの女の子。すっごく可愛い。いつもいるでしょ?」

それを聞いて、少女たちは一瞬固まってしまいました。
「あれ、みんな、どうしたの?」
無理もありません。
圧倒的な美しさを持ったその少女は、なんとメイザス家の次女。

「ね、ねぇ………。あの男爵令嬢が…アルマの本命なの…?」
「本命…?」
「ここにいるみんな、アルマさんの事好きなんです。もちろんあの子も…」
「リィくんはあの子が好きなの?」
ねぇねぇねぇ、ねぇねぇ。
あちこちからあがる質問。
困った彼は、

「うーん。本命とかはともかく、あの子が一番かわいいのは確かだよね。」

嫉妬という炎の中に、無意識に爆弾を投下してしまいました。

「可愛い子がいないなら今日はいいや。みんな、じゃあね。」
ひらひらと手をふって、青年はその場から離れました。
背後ではギャーだのキャアアアアアアだのコロシテヤルウウウウウウだの、女が喚いていますが、気にしません。
彼は見た目のいい女性にしか興味が無いのです。
自分の引き起こした騒ぎを一切気に止めず、ぽつりと呟きます。


「あの子も今頃舞踊会か。」




えぇ、舞踊会にいますよ。
騒ぎの中心人物として、姉と共に捕らえられているとは、流石に想像できないでしょうけど。

84:ゆのる◆Qw:2017/08/18(金) 21:08

http://ha10.net/up/data/img/20820.jpg
間違えてる気がするキラッ

85:箕犁:2017/08/19(土) 01:08

>>84
香取先輩オーラすんごい…w

86:箕犁:2017/08/19(土) 20:03

(あれだけ言えば来ないはず…)
森を抜けながら、シンデレラはため息をつきました。

「仕方ないよね…」
婚約者命の魔法使いの事です。助けると言えば、何がなんでも付いてきたでしょう。
だって姉は、姫1は、彼の婚約者の友人です。彼女が悲しむ理由は、自分の手で排除しなくては気がすまないのが彼なのですから。

「でもそれじゃ困るんだよねぇー。」
シンデレラ独り言が多いです。

(家に騎士団が来たときに少し聞こえたもの…)
「会場は、保護者以外の男性は立ち入り禁止です。」
と、説明していた事を。
魔法使いがいては、確実に侵入の邪魔になる。そう思ったシンデレラは、
彼を失望させる事で突き放しました。

(でも、これからのプランなんて皆無だし…どうやって潜り込もう。)

ドレスを借りて、見た目を整えればそれなりに見えなくもありません。
一応男爵令嬢、身分説明も問題なし。体調不良で遅れたとでも言えば、どうとでもなるでしょう。

(ただ…危機感ないしゅりちゃんが、慌てて助け求めるって…本気でまずいんだよね。)

頭に血が上った王子は、何をしでかすか分からないと聞きます。

その場で切りかかられ… 流石に、それはないか。
もし姉たちが既に会場から出され、
牢に入れられていたとしたら?

助け出すのはほぼ不可能となります。
僅かに希望があるとすれば、

「国指定の建造物のカギはぜーんぶ同じなんだけどなぁ…」

王宮鍵師が安月給への抗議のつもりでひっそりと続けている、バレたら即首の飛ぶ行為。
それは、『国指定の建物の牢獄の鍵を全て同じにする』というもの。

なんでシンデレラがそんなこと知ってるかって?
彼女のかつての両親は、そういう事をするのが仕事だったんですよ。


(まぁ、まだ、監禁されてるなんて
確証ないけど…
あの王子そういうの好きそうだし。
念には念を入れたいなぁ)
問題は、

(どうやって牢の鍵を手に入れたら………あっ。)

そこでシンデレラは思い出しました。

魔王城に、生贄を監禁する地下牢があったことを。

87:箕犁:2017/08/19(土) 22:14

rk

「行…きたくないなぁ…。」
「俺もこの状況で戻ってこられたらビビるわ。」
「多分顔が赤くなるどころじゃすまない。緊張で死んじゃう」
「心配すんな。治癒魔法くらいかけてやるから」
魔王様、そういう事じゃないです。

88:ルナ◆3es 今年もう一回葉っぱ休止しようかな?:2017/08/19(土) 22:15

とても、面白い内容ですね!

89:箕犁:2017/08/20(日) 10:10

rk

さて。
共依存だの、生まれ変わりだの、人間化だの、不老不死化だの…まぁ色々意見は出ていますが。
「みーもりーん。それ、
創作見てない人本気でわかんないよ」
シンデレラ、発言するときは挙手。
「ういうい。」

ではこれより、『シンデレラと魔王様をどう幸せにするか』の話し合いを始めます。
司会進行は地の文、箕犁が担当します。
とりま、誰が発言してるかわかりにくいんで…ちょっとシステム変更。

シ「あーこれ前もやったね。」
魔「議長、俺と天さんが見分けつかないっす。」
魔「この通り。」

………………

ろ「結局コレかい」
天「まァ、さっきよりはいいんじゃねぇの?」

静粛に…は、始めます。

元々まおシンのテーマは『永遠の犠牲者』です。
魔王様がシンデレラを守ると
彼が死に、シンデレラが魔王様を守ると彼女が死にます。
お互いがお互いを想うことでしか、二人で助かる道はありません。

ゆ「まー私1人で守ろうとした結果、溺死内臓ぐちゃぐちゃendだし。それはいいけど」
ぽ「何で死ぬの?そういうルール?」

魔力の暴走とか、国の軍事力誇示のためとか、色々理由はあるんですけど…
とにかく死ぬのは確かですね。

二人が幸せになる…って、正直ほとんど無理です。
お互いさえいればそれで幸せ、他なんにもいらない。
くらいの境地にたどり着ければいけますけど……

天「そうなったら、俺が人間になるか、シンデレラが不老不死になるかで解決か。」

そうですね。
物語のメインは間違いなくまおシンです。でも、主役じゃありません。

ゆ「だから幸せになれないんだもんねー。たーのしー」
黙ってなさいフレンズ。

主役を幸せにするために犠牲になり続けるのがシンデレラ。
国の為に苦しみ続けるのが魔王様。
この二人が生きていないと、主役は幸せになれません。
自分達の、不幸処理班ですからね。

り「なんかごめん…」
ゆ「いや、このクソみたいな設定作ったの、ぜんぶみもりんだし。」

ごめんなさい(土下座)

それでですね。シンデレラを不老不死にして、魔王様と結ばれ、二人を共依存関係にすることで
『お互いさえいればいい、私達幸せ!』って思わせればいいんじゃないかと…

天「まともな幸せは諦めろと。」

そういう事です。

の「僕はそんなの耐えられないな…」
コ「えっ。麕、あのクズに耐えてるのに無理なの?」
の「レベル違うでしょ。」

ゆ「とりあえず、ここでこれ以上ネタバレするの止めましょやー」

そうですね、また強制ぶった切りいきますか。
ゆ「秘技、ゆのるスイッチ。強制ブラックアウトォォー!!!」

      ピッ……

90:ゆのる◆Qw:2017/08/20(日) 11:40

あ、もし魔王くん死んでも
死体食べたら私的には生きてることになるぬぬぬ。

91:箕犁:2017/08/20(日) 12:47

やめろヤンデレラ

92:箕犁:2017/08/20(日) 23:57

rk
ごめんね。


好き。好き、好き、好き、好き、好き好き好き好き好き好き好き好き好き。
こんな言葉じゃもう足りない。
あなたの全てが欲しい、全てを捧げたい、あなたの全てを受け入れたい。
愛しい。恋しい。私はあなたを、


「誰より何より、愛してた。」


今も彼女は、彼女への想いを声に出すことがあります。
彼女がこの世から姿を消した日のような、雲が月を隠す夜に。

彼女の異常な愛は、執着という形で
今も強く残っています。
恋愛感情は失せてしまったのに。
彼女が固執するのは、その少女ただ一人だけ。
恋でもない、愛でもない。友人なんてベクトルではない。
じゃあ、何なのか。
それはきっと自分ですら、分かっていないのでしょうね。






迷いこんだ森の奥。
彼女の心を癒したのは、誰より優しい青年でした。
孤独を恐れ、しかし孤独を望む。

愛に飢えた彼に、彼女がほんの少し『執着』を見せるまで、あと少し。

93:箕犁:2017/08/21(月) 10:16

地下牢の鍵を、借りようか。

魔王城に戻るか、このまま進むか。
シンデレラは悩んでいました。
(成功率を上げるためには…戻った方がいい。)

魔王くんは言っていました。
『城も衣服も全て国支給』の物だと。
現世の怪物を閉じ込めておく城が、森にたまたま建っていた屋敷だとは考えにくい。
(おそらく…国が、魔力を抑え込むための仕掛けをしてある。)
屋敷にか、土地にか。恐らく両方に。

国指定の建造物の地下牢の鍵は全て同じ。
そして魔王城は、国によって作られたものであるはずです。
(鍵師は、元は公爵家の息子…代々家業を続けている。)
流石に、500年も前からつまらない悪戯をしているとは思えませんでしたが…
「とりあえず、行ってみよう。」

姉の敵は国です。
やれる事はやっておかなければ、
自分まで死んでしまう。
照れを必死に殺し、シンデレラは魔王の城へと走ります。

……2分後にはスタミナが切れ、
歩いていったのは言わずもがな。

94:ゆのる◆Qw:2017/08/21(月) 10:18

3分は走れるよ!!!!!!!!!

95:箕犁:2017/08/21(月) 21:16

rk

はい、箕犁です。
暇潰し板を覗いていたら、もちゃが
ぬいぐるみに名前をつけて愛でている
残念女子であると分かりました。

「桃はこれくらい余裕っすよw」
魔法使いさん、それマ?
「マ。あのピンクの熊も、いつから部屋にいるんだろうな?」

ぬいぐるみと戯れる中学生。
とことん残念シンデレラですね…

96:箕犁:2017/08/21(月) 22:04

深い森の奥、ひとりぼっち。

狂愛の牢獄から出られない。


『どれだけお互いを求めても。』




つけ組シンデレラ、ゆずかぼすの
悪ノリで同人誌出ます。
“例えばこんな二人がいるなら”
まおシンをメインに他CPもあり。

本家サイトにて試し読みできまーす。
※年齢制限あり。URL、検索キーワード非公開。ご了承下さい

97:ゆのる◆Qw:2017/08/22(火) 15:41

狂愛って。
まじでヤンデレラにする気?

98:箕犁:2017/08/23(水) 08:54

「うわ……夜に来ると超不気味…。」

城に戻ると決めたはいいものの、道に迷ってたどり着けず……
完全に日が沈んだ頃。
漸くシンデレラは、城の前に立つことができました。

(おばけ屋敷そのものって見た目… 
城の主は、おばけより恐ろしいかもしれないけど。)

ただ。扉の前まで来ても、シンデレラは中には入りませんでした。
昼に、うっかり伝えてしまった『アレ』が頭をよぎるともう。

「っああああああああああああああああわたしなんてことしたのもうひゃああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!」

バンッ!!!!!!
「真夜中にうるせぇよ誰だ……あ。」

叫び声を聞いて、やって来た城の主。
彼を見てシンデレラは、

「ぃいいやああああああああああおばけぇええええええええええええええええええええええ!?」
「いやなんでだよ!!!!」
「何か白くてふわふわしてるおっきいおばけがいるいいいいいやああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!!」

真っ白の髪と、これまた白い肌。
服も基本色が白。
そのせいで魔王様、シンデレラには、
暗闇で浮かぶお化けにしか見えなかったようです。
ちなみに彼女は右目0.8、左目0.05。


「落ち着け俺だ魔王だ!!!」
慌てた魔王様が、なんとかして落ち着かせようとするも、

「魔王くんのおばけ!?生き霊っ!?」
「ちげぇよ!!!!!!!!」

パニック状態のシンデレラ。
話が全く通じません…


結局、『この蛆虫が!!黙るか死ぬか好きな方選べ!!!!!』の一言で
ときめかせ(狙った訳ではない)
なんとか正気に戻しました。
今日もお疲れ様です、魔王様…


「……とりあえず中入れ。」
「はい…ごめんなさい…………。」

99:箕犁:2017/08/24(木) 08:59

rk

「負け組シンデレラ読みたいのに、全く更新されないよぉ…」
人の作品の名前、勝手に出さないの。
「ごめんなさい。」

あー…あれでしょ?ちょっと前に
名前そっくり!って、喜んでたやつ。
「そうそう!」
あれはパクられたって怒っていいと思うんだけどね…
「こんなセンスの欠片もないタイトルパクって得なくない?」
こら。
「ごめんなさい」

というか…あれ、読んでたんだ。
「うん。あれと、明●イと、●己満足と、●霊のやつは読んでる」
伏せ字入れても分かるよシンデレラ。

なんで?面白いから?
「急展開ものが好きだから」
おい。
「だって面白いものが読みたいなら、本屋に行けばいいんだもん。一気に話が進む感じが好きなの。」
面白さはどうでもいいんですか……
「いや面白いと思って読んでるけど」
最初からそう言えよ!!

「急展開>面白さ>名前の奇抜さ」
何ですか、これ?
「私が読むって決める基準」
雑すぎない!?
「もちろん同人とかの場合だよ?
商業小説なら、面白さ>読みやすさ」

……私は面白さしか基準にないわ
「あ、なら二次創作板のマ●オと●ッパss」
ホント勝手に名前出して大丈夫!?
「伏せ字入れてるじゃん…」
分かるよ一発で!

駄目だ。ちょっと今回危ない、早めに切ります…!!
「えー私まだ話した」では次回!!

100:箕犁:2017/08/24(木) 17:09

rk
おまけ絡み1発目、まおシン


「あっ、シロツメクサだ…こんなにいっぱいある。」
魔王城の外に広がる芝生の庭。
そこに見えるシロツメクサに、シンデレラがはしゃいでいます。

「春になると何時もこうだよ。」
「へぇ…!!いいなぁ、これだけあったら冠たくさん作れそう。」
そう言った彼女の手元には、既に大量に摘まれたシロツメクサ。
「本当に沢山あるな。」
やや呆れた様子の魔王様。
「えっへへ…沢山かんむり作りたいもの。魔王くんにもつけるからねっ!!」
「俺には似合わないよ?」
「もう、そんなことないって……」

「なくない。」

「どうしたの?魔王く…」

魔王はもう一度言いました。

「幸運なんて。絶対に…俺には似合わないよ。」

春の暖かさの中に咲く、幸運の花言葉。
自分には似合わないと、魔王は
「それ」を拒絶しました。

その後、なんとなく二人とも声を出せずにいて。
静かにかんむりを編むシンデレラを、魔王が黙って見ていました。


「……できた。」

白い塊をいくつもつけた冠。
不器用な彼女は、時間をかけて編みあげたそれを、「てやっ。」

「……何のつもりだ?」

魔王の頭にぽんとのせました。

「さっき俺には似合わないって…」
「あのね魔王くん」
言葉を遮り、シンデレラは言います。

「これ、魔王くんに似合うよ?」
「は?」

「だって、シロツメクサの花言葉、
『復讐』だもん。」

瞬間、魔王の視線が鋭く刺さります。
「何を、知ってるの?」
その視線を向けられてなお、シンデレラは
「さぁ。」
何も答えはしませんでした。

「お前は…」
「うん?」

「お前は俺に、復讐の花が似合うと思うのか…?」

ぽつりと魔王が聞きました。

「どうかなぁ…」
珍しく無感情な瞳で、それに答えます。

「『幸せは似合わない』なんて自分で言ってるうちは、『復讐』が似合ってるよ。」

熱のないその答えに、魔王もまた
「そうか。」
とだけ返事をしました。



復讐の白い花は、まだ沢山咲いています。

101:箕犁:2017/08/26(土) 17:08

rk
2発目はそくひい。


「君にこれを贈りたいんだ。」

王子よりも王子らしく、愛する姫に花を手渡す男が一人。
そんな彼を、うっとりと見つめる姫の手には、王子から贈られた桔梗の花。

「それは、僕の気持ちだよ。」
受け取ってもらえるかな?
はにかみ笑うのは、『王子の片腕』と有名な、側近のヒロ。
家名は誰も知らないと言うが
容姿の特徴から、王族の隠し子ではと噂されている。

「確か、桔梗の花言葉は…」

思い出して頬を赤く染めたのは、
蝶よ花よと可愛がられ、相応の美貌で成長した男爵令嬢。

色とりどりの花が咲く丘で、二人は
いつも通りに、甘いひとときを楽しんでいました。


「君に僕の全てを捧げるよ。心から、愛している。」
「それは、私の台詞ですよ…」

桔梗の花が、風で嬉しそうに揺れていました。

102:箕犁:2017/08/27(日) 11:06

rk 【エンジュ×シンデレラ】
本編とは関係ないですが、裏設定を生かしてあげたかった。
気が向いたら続きを書きます。


「本当に貴女は馬鹿だ…」

珍しく、柔らかく笑う魔王の横には、ちんまりふわふわ、いかにも
『か弱い乙女』といった容姿の人間。

その姿を初めて見た瞬間から…

『僕は貴女を、奪って見せます。』


もう一人の魔王は、そう呟いて微笑んだ。

103:箕犁:2017/08/27(日) 11:58

rk 【エンジュ×シンデレラ】
>>102の続き


「………またぁ?」

シンデレラは、手紙…だった、
びりっびりに破かれた紙きれを
踏みながら、うんざりといった表情でため息をつきました。

「これでもう78通。」

ここのところ毎日、目が覚めると枕元に置かれている手紙。
家族も、使用人も、不信人物は
いなかったと言う。
寝ずの番をつけても捕らえられない。
なのに、手紙だけは枕元に必ず置かれているのです。

「今日のは特に強烈だったわね…」

『もう目が覚めたのかな?僕の愛しいお姫様。
君の愛らしい瞳や、そよ風のように柔らかい声、どんな素晴らしい陶器にだって負けない白い肌。今日も本当に美しいね。
君に会えない一瞬を、何十年にも何百年にも感じるよ。
君が他の男と話していると考えると、全身の毛穴から血を噴き出して死んでしまいそうになる。
僕の全ては君の物だ。髪も皮膚も爪も内蔵も眼球も、当然心の全ても。
愛している、どうか僕だけのお姫様になってくれないかな?』

シンデレラは、最後まで目を通し、すぐにそれをビリビリに破いた。

「僕だけのものになれも何も、宛名も無いし…返事すら書けないわ。」

勿論、宛名があったら彼女は手紙を突き返しに行くでしょうけど。

そこまで考えたところで、シンデレラは、ふわりと頬を撫でる柔らかい感触に気がつきました。
それが『人間の指』であることに気がつき、ぶわりと鳥肌がたちました。
『それは、僕の物になる気があるって事でいいのかな?』

こんな状況だというのに、うっかり胸がときめいてしまうような甘い声。
恐る恐る、声のする方を向くと…


『やっと会えたね、お姫様。』


天使のような笑顔の、魔王がそこにいました。

104:箕犁:2017/08/27(日) 15:53

rk 【エンジュ×シンデレラ】
>>103の続き。楽しい。


「………お引き取り下さい。」

美しい。
手紙の送り主の容姿は、それしか口に出来ない程に、美しかった。

(魔王くんも凄く綺麗な顔してるんだけど……何だろう。別格?)

世の中には時折、絶対的な美というものが存在する。
あれに比べてとか、個人的にはとか、そんな相対評価での審美を超越した、誰の目にも明らかなそれ。
あれくらい普通だよ、などと強がろうものなら却って薄ら寒くなってしまうほどの、絶対的な美。

(この人は、そういう類だ…)

圧倒的な容姿を持つ彼に、その場で固まってしまうシンデレラ。
そんな彼女を見て、嬉しそうに笑みを深め、言葉を続けた。

「はじめまして、シンデレラ。
僕の名前はエンジュ、気軽にエディでいいよ。
一応、魔王として闇の存在達を統治してる。どうぞよろしくね。」

言葉に邪気がなかったため、
ついシンデレラも返してしまいます。

「は、じめまして?
この男爵家の養女の、アヤです。
どうかシンデレラと呼んで下さい。」
「分かった。よろしくね、シンデレラ。」
「は、い。エディ…?」

握手をして、にこりと見つめ合…

「っっって、そうじゃないっ!!貴方が手紙の送り主!?私のこと愛してるってどういう事なの!?ていうか、魔王って!!エディが魔王なら、魔王くんは何なのよ!?」

わず、シンデレラはパニックになって、エディに質問を浴びせました。

「あ、あはは…落ち着いてよ。1つずつ、ちゃんと答えるからさ」

105:箕犁:2017/08/27(日) 16:07

決まり確認

* rk と書かれている ↓
(番外編、おまけ、息抜きなど。読んでも読まなくても大した問題なし)

* rk【エンジュ×シンデレラ】
と書かれている ↓
(IF番外編。エンシンが主役、本編とは一切関係なし。)

*何もなく、文が始まっている ↓
本編。更新回数は少ない。

106:箕犁:2017/08/27(日) 18:06

rk 【エンジュ×シンデレラ】
>>104の続き

「まず、手紙を出したのは僕だよ。
それから…君の事は、森で見て、一目惚れしたんだ。それから君の事が頭から離れない。愛してるよ」
「なにこのひと怖い」

質問に答えていくエディ。
今の話をきく限りでは、一目惚れした、名前も知らぬ相手に毎晩熱いラブレターを書く変態(超絶美形)

シンデレラはかなり警戒しつつ、残った質問を再度繰り返しました。

「…っそれで、魔王って、どういう事なの?
私の知ってる魔王くんは、そんな甘く微笑んだりしないわよ」

さりげなく魔王をdisりつつ、一番聞きたかったことに触れると

「ああ。彼は国に雇われて『魔王』を
名乗っているだけだよ?
世界創造の時から、魔族を統制してきた僕が、本物の魔王。」

これはとんでも事実です。

「表舞台どころか、人間と会話したの君が初めてだし、存在は知られていないけどね。」

それもとんでも事実です。
確かに、エディが存在すると
知られていれば、魔王様は『魔王』で
いられなかったでしょうけど。

「で、これで質問は終わりだよね?
僕と婚約してくれる?」
「お断りします」
「子供は二人欲しいね、シンデレラ」
「私は子供が嫌いです」

考えることを放棄したシンデレラは、
エディとの、中身のない会話を続けることにした。

「おやどうして嫌いなの」
「私が子供ですから。自分のこと嫌いなんですよ、私」
「僕は好きだよシンデレラ」
「私は好きじゃないですけどね。」

107:箕犁:2017/08/28(月) 16:15

「………………それ止めろ」
「嫌です」

空気は、最悪。
昼間に想いを告げてから、まだ5時間程しか経っていないのです。
加えて、暗闇のせいでお化け扱いまでしてしまいました。
そんなシンデレラが、真っ先に行った事は。
「本当に本当に本当に申し訳ありませんでした…!!!!!」

   
    そう、土下座。


完璧な頭の角度、手をつく位置。
そして、半泣きなのが分かる声で、心の底からの謝罪。

(窃盗の初犯くらいなら、余裕で許してもらえそうだな。コレ)

思わずそう唸ってしまうほどの完璧な土下座。
更に言えば焼き土下座くらいしそう。

「私、私…か、勝手に告白なんかしちゃって…しかもさっきは、お化けとか言っちゃって、もう、魔王く…」

そこまで言って、我慢の限界が来たようで。
本格的に泣き出してしましました。

「お化けはともかく、その…告白は、悪くないから謝るな」
「でも…えぐ、わ、私かって、に…」

(駄目だ。頭働いてねぇな)

「かぎかりにきたのに…っひ、ねえさま…おばけっていって、ねえさましんじゃうの…う、ひぃ…」
「マジで落ち着けよ……」

泣きながら土下座する美少女と
その子の頭を撫でる魔王。

(どうすりゃいいんだよ…。)

今日もご苦労様です、魔王様。

108:箕犁:2017/08/28(月) 22:56

rk 【エンジュ×シンデレラ】
>>106の続き

「じゃあシンデレラは、どんな男が好みなのかな?」
口をつんと尖らせたエディが、シンデレラに問いかけます。

初めて顔を会わせたあの日以来
三日に一度だけ、森の奥で会っている
エディとシンデレラ。
(『魔王様を殺されたくないよね?』
という脅しに屈した)

「魔王くんみたいな人です、というか魔王くんです」
「俺かぁ、照れちゃうな!」
「違います。」

「じゃあ具体的に特徴を言ってよ。性格とか外見とか…」
めげないエンジュはごねります。

そんな彼に、シンデレラは淡々と答えました。

「自分で選んだ、誠実で優しい、私よりも長生きしてくれる男性が好きです」


「…それ、だけ?」
「はい。」
「他には、なにも無いの?」
「私を愛してくれたら、更に嬉しいですね。」

相思相愛って、奇跡じゃないですか?
そう言ってシンデレラはふわりと微笑みました。


その笑顔にたまらなくなり……
初めて彼女を見た日から、ずっと我慢していた事を聞いてしまいました。


「……魔王は、君を愛しているの?」


その問いに、シンデレラは一瞬固まりましたが、まばたきし終える頃には再び元の笑顔に戻っていました。


【そんなの、私が一番知りたいです】

唇が、そう動いた気がしました。

109:箕犁:2017/08/29(火) 13:30

rk 【エンジュ×シンデレラ】

「ッてぇな……」
痛みで目を覚ましたのは、国の雇われ魔王様。
右半身に濡れたような感触を感じ、目を向けると

「………………は?」

無いのは肘から下だけの筈だよな?
そう呟く魔王様の視線の先には、抉り取られたような傷跡。
右肩が無くなっていました。

(いやいやいやいや意味わかんねぇ…)

温かい血液が、ぶしゅぶしゅと勢いよく溢れます。
まぁ、仮に血液全て流れ出ようと死なないので、放置。
それよりも、傷が治らないということが理解できませんでした。

治癒力は、魔力の量と直結します。
加害者側の魔力が、被害者よりも少なければ?
瞬時にその傷は塞がるでしょう。
差がありすぎれば、刃物を使っても
傷すらつかない場合もあります。

魔王様は、あらゆる生物の中で、最も多い魔力保持者です。

その彼の傷が塞がらない。

「面倒臭いことになる、よな…」

相手に殺す意思がないから、右肩で済んだようなもの。
殺そうと思えば殺せたのです。

傷口を焼いて血を止めながら、犯人の目的を考える魔王様。


の様子を、城の外から透視して笑うのはエディ。

「シンデレラ、この男欲しがってたもんな…♪」
今後は気まぐれに四肢を切断していき、ダルマにしてから城で生かす。

全ては愛しの姫の為に。

彼女の性癖を調べあげた、エディの
サプライズプレゼント計画。
まだまだ始まったばかりです。

「次は何を使って切ろうか…♪」

ぶつぶつと物騒なことを呟きながら、
エディは森を去ります。
整った美しい顔に、天使の笑みを浮かべて。

110:箕犁:2017/08/29(火) 18:14

rk

「えー今回は、シンデレラと」
「姉2役をやっています、舞と」
「りのー。」
の三人で、溜まった恋愛相談をぶった切ります。


シ「まず一人目。」

【私には好きな人がいます。結構距離も近くて、好きアピールもしてるのに、全然好きだと気がついてもらうません。どうしたらいいですか?】

シ「気づいてもらってどうするの、振られたいの?」
1「意識してもらいたいんだろうけど、曖昧な好意って結構困るよ?」
2「しかも、好きじゃない相手からだと迷惑ですよね。」

ばっさり三姉妹。

回答↓
『曖昧な好意は困るだけなので、相手に気づいてもらおうって考え捨てて下さい。』


1「いきなり気分悪いわあ、次。」

【私の好きなHくんは、友達のSと付き合っています。Sは私がHくんのことを好きなのを知っていて取りました。悔しくてたまりません。】

シ「取ったも何も貴女の彼氏じゃないでしょ。」
2「SちゃんはHくんに好かれたくて行動して、成功しただけですよ。」
1「アンタ見てただけじゃん」

回答↓
『現実を見ろ』


2「何が『取られた』ですか。
何もしてないで結果だけ求めないで
下さいよ、次です。」

【私は数ヵ月前、2人の男の子に告白されました。正直どちらも好きです。誠実に答えたいのですが、私はどうしたらいいですか?】

シ「ネットで答え聞いてる時点で誠実もクソもないよー」
1「数ヵ月も待たせてて誠実って…」
2「新手のボケですかね?」

回答↓
『まず貴女の“誠実”を教えて。』


シ「イラついてきたから、次で終わりましょうか。」

【彼氏がデート中にスマホばっかりいじっててイライラします。どうしたらいいでしょうか?】

シ「それくらい我慢しようよ」
1「元彼にいたわ。スマホと付き合えって行って帰った」
2「かまってアピールします。成功しなかったらスマホ奪い取って叩き割ります」

回答↓
「我慢。限界なら別れよう」



シ「いじょーでしたー。楽しくなかったね。」
1「最初の質問が一番イライラした」
2「私二番目のやつ…」
シ「わたしも二番目。」

111:箕犁:2017/08/29(火) 18:12

rk

「えー今回は、シンデレラと」
「姉2役をやっています、舞と」
「りのー。」
の三人で、溜まった恋愛相談をぶった切ります。


シ「まず一人目。」

【私には好きな人がいます。結構距離も近くて、好きアピールもしてるのに、全然好きだと気がついてもらうません。どうしたらいいですか?】%

112:箕犁:2017/08/29(火) 18:20

>>111は何かのミス

113:ゆのる◆Qw:2017/08/30(水) 22:19

うぬ。エンシンすき

114:箕犁:2017/08/31(木) 17:28

rk
言いたい放題回。


「ここほんと馴れ合いばっか…」

気持ち悪いものを見るような目で
一人ごちる、姫1こと、りの。

「まぁまぁ…葉っぱ天国ってそういうところだよね?」
「ダイエット板も、恋愛板も、美術板も馴れ合い祭りだよー??」

それをフォローする気もなさそうな
妹二人。

「匿名板とか、某無法地帯でも
言われてるよね。
雑談と台本書きばっかーって」
「某無法地帯わろた」
「りの姉様、シンデレラ、このスレも人のこと言えないわよ?」

某無法地帯板に過剰反応、姫2。
あわてて話題をそらします。

「わかってるよ。こんな小説(笑)
しか書けない奴が人の批判すんなって思うよね」
「自分の書いたものが、小説(笑)
だって分かってるだけで十分です
りのお姉様」
「『妄想垂れ流し板』に改名したほうがいいんじゃない?」
「二人とも!必殺仕事人が来ちゃうからやめてぇ!!」

その後も、やれ
「友達とうまいね!すごいね!とか言ってるだけ」だの
「学年にキラキラネーム何人いるんだよ」だのふざけまくる二人。


魔王様から(そろそろ黙れ)と
お声がかかるまで、胃を荒らし続けた姫2でした。

115:箕犁:2017/08/31(木) 17:29

元ネタは鍵部屋

116:箕犁:2017/08/31(木) 20:17

rk

「最近、嵐が多いらしいですよ。
陛下はどう思います?」
「知るか。そんなの管理人がなんとかするだろ」

話したい側近と、興味がない王子。

117:箕犁:2017/09/02(土) 00:45

rk
本編にしようと思ってた(ボツ)

「何故ですか、お父様……
この者達は、いずれ国の王となる私の
求愛に応えなかった!!たかが男爵令嬢の分際で!」

飽きることなく喚き散らす王子。
二人は既に会場の外に出され、門を出たあたりで待機(見張りつき)。


城には、王子と国王、そして成り行きを見守る娘達。

『自分の求愛を断った』ことを理由に打ち首を求める息子に、国王は

「確かに身分の差はある。あの娘たちは他にとるべき態度があった」
「なら…!!」

「だが貴様の態度は犬以下だ。
お前はやがて国の王になると言ったが、その権利剥奪も考えている」

冷たい瞳で、そう告げました。

王族という、高貴な身分に
産まれたにも関わらず、やりたい放題で責務は何一つ果たさない。

「お前の体は、髪の一本一本まで全て民の血税で出来ている。
殺せば税が無駄になると思い生かしていたが……今は、それすらも馬鹿らしく思えてしまう。」


言葉をひとつひとつ飲み込み、脳内で繰り返し、理解し刻みこんだ王子は
たちまち顔を青く染めました。

「お、お父様…!!俺は決して、分かっていないわけではないのです、ただ少し遊びたく…「無知を自覚していないのか。」



何を言っても無駄だと悟った国王は
失望を隠さない声色で、一言呟きました。


『お前は本物の馬鹿だな。』

118:箕犁:2017/09/02(土) 18:12

rk
ボツその2、薄情魔王様。

取り乱し、号泣する彼女を、どうにか
こうにかなだめて、全ての事情を
吐かせた魔王様は、どうしたもんかと唸ります。

(まず、コイツはさっきのでかなり動揺してる。使い物にならない)

まだしゃくり上げているシンデレラに目を向け、駄目だこれはとため息をつきます。

(つっても、俺が巻き込まれてやる理由もねぇしな…)


よし、鍵を貸して城から出そう。

119:箕犁:2017/09/03(日) 01:01

rk 【エンジュ×シンデレラ】
安価は忘れたのでナシで。


「ぃいいやぁあぁあぁああぁぁあぁああぁあ!!!!!!」

森の奥のお屋敷に、甲高い悲鳴が響きわたりました。


「ッるせ……もう少し静かに」
その悲鳴に顔をしかめた美青年は、
城の主でこの世の支配者、魔王。

でも、そんな彼の言葉を無視するかのように、来客シンデレラは
「静かになんてできないよ!?一体どうしたの魔王くん!!」
と、半泣きで叫びました。

無理もありません。
絢爛豪華な調度品に飛び散り、床も、天井にまでべったりとついているのは血液。
そして、そんな部屋に座り込むのは
右半身を血で濡らした魔王。

朝の散歩ついでに立ち寄った魔王城。
まさか殺人現場レベルのスプラッタールームになっているなど、平和ボケした貴族…でなくても想像できません。

「とととととととにかく手当てっ。手当てしないと!!」
「あーもう大丈夫。切り口は焼いたから出血は止まった」
「なんてことしてるの!?」


泣きながら手当てするシンデレラと
彼女の狼狽え様に驚く魔王様。
千里眼で見ていたエンジュが、嫉妬に狂ったのはまた次回。

120:箕犁:2017/09/03(日) 11:26

ぴょこぴょこ、てとてとてと。

(足音にも個性が出るものだな。)

全く足音を立てない自分の横を
歩くシンデレラに、
『どうやったらそんな足音が出る』と聞きたくなる。

大泣きする彼女をどうにか落ち着かせ
事情を吐かせた魔王様。
自分の関与が国に知られても、どうとでもねじ伏せることが可能だ。
そう思い、鍵を貸すことは了承。
したのですが……

「どうして、地下に行くのにお前もついてくるんだ?」

応接室で待っていろ、という言葉を無視してついてきたシンデレラ。
『ぴよぴよ』という音で後ろを振り返ったら、小走り(彼女は「全力疾走なんだよ!!」と言い張る)で、ついてきていた。

「魔王城の内部って、あんまり見たことないし…気になる」
「実験用の獣とかいるからな。貴女くらい弱かったら、邪気で死ぬ」
「えっ」

軽い脅しで行動を制限していると、
「ここだ、着いたぞ」


いつ来ても、息苦しくなる程の魔力で満ちている。
自分の足元さえもよく見えない暗闇、
うめく魔獣と奴隷の声。
叩かれ引っ掛かれ噛まれ、それでも傷1つない鉄格子がガシャガシャと音を立てる。

(……人間の娘には少しキツいか?)

そう思い、横を見ると…
「え?」

シンデレラは、自分の横には居なかった。
元貴族の男婦がいる牢に近づき、なにやら話をしている。

自分の支配下なので、一応安全。
別に止める理由もないので無視し、奥の隠し扉から、牢の鍵を取り出す。

「まーおーうーくーん」
「っあ"!?」

……今度はいきなり声をかけられた。

「何だ。ほら、これが牢の鍵、好きに使えよ」
「ううん、それはもういいの」
「は?」

意味がわからない、と困惑する魔王様を無視して、シンデレラは笑顔で言いました。

『お願い、あの牢に入ってる男、私に頂戴!』

121:箕犁:2017/09/03(日) 19:47

rk
エリエゼル王国あれこれ。


ここエリエゼル王国は、最古の魔法使いが、三人の仲間と共に築いたとされる国。
そこに深く関わったとされている
エリエゼル、ロシャス、オルコック
の家名は、国の象徴とされている。

ただ、国に最も深い関わりをもちながら、存在した記録すら消された人物がいる。
それが、膨大な魔力によって闇の存在を統治していた、影の支配者
エンジュ・ライオット。

圧倒的な力と美貌を持ち、更に全く
衰えることのない彼を、三人は人間として見ることが出来なかった。
にこにこ笑う笑顔が、出会った時から。信頼し合えたあの日から。国を築いた時から。そして、今も。
何十年と時を重ねても、彼だけが。
あの時と何も変わらない容姿で笑っている。

友人として接してきた彼は、おそらく
魔物の一種だ。

偶然と言えばそれまで。たまたま時期が悪かったのだと。
けれど、その『偶然』は彼を殺した。

エンジュに従わないタチの悪い魔物達が、国の民を襲ったのだ。
そして、視察で農村に訪れていたエリエゼルの妃が、魔物から子供を庇って死亡した。
彼女につけていた護衛の人選も、今回の視察の行き先も、全てエンジュが決めていた。

『お前が仕組んだんたろう』『所詮貴様も魔物か』『殺してやる』
彼は散々な言葉を浴びせられ、更には
打ち首刑にまでなった。
しかし、いくら首を落とそうとしても
その肌には傷ひとつつかない。
『魔力は治癒力に直結する』
魔力量の劣る者は、自分より多く魔力
を持つ者に攻撃できない。
傷はすぐに塞がるし、酷いときには傷をつけることすら出来ない。
国にエンジュを殺せる人間は、誰一人としていなかった。


最悪の扱いをしたエンジュの復讐に
怯えた三人は、ロシャスは右目。
オルコックは右腕。
そしてエリエゼルは右足を差し出し、
自分達を殺しても構わないから、人間に近づかずに暮らして欲しいと頼み込む。

そんな三人を嘲笑ったエンジュは、
ある条件を提示し、三人の頼みを気まぐれに了承した。

それは、村娘の一人を生け贄に差し出せというもの。
エンジュには純人間の恋人がいたの
だが、『人間に二度と関わるな』と
言われては、恋人にも近づけない。
少女を贄に寄越せというのが、彼のただひとつの望みだった。
それが最小の犠牲だと信じた三人は
娘を差し出す。
こうして国の最重要人物の一人だった
エンジュは、日のあたる場所から姿を消した。


時が過ぎ、娘も喪った。
娘との子供は別の男の元に嫁ぎ、後にその男は爵位を賜り貴族となった。
家名はカレルド、位は公爵。

カレルド家の子供が、代々受け継ぐものが2つある。
1つが、他言禁止の『ライオット』の真実。
そしてもう1つが、エンジュと同じ、鮮やかな桃色の髪。

不思議なことに、桃色の髪で産まれるのは、カレルド家を継いだ者の子供だけ。

長男が継げば、次男の家庭に子供を授かろうと、桃の髪では産まれない。
歴史から消されたライオットの血は、
未だ受け継がれている。

122:箕犁:2017/09/03(日) 21:16

rk
姫1とナレで例のアレ。

「タイトル酷似二つ目ktkt」
喋る時にネットスラング使わない。
「えー、いいじゃん。
負け組シンデレラの時といい、
文字数までピッタリ同じなのは一周回ってすこwww」
前回は純粋に喜んでたのに、今回は
妙に煽るね…
「負け組はブッとんでて面白かったもん。」
でも、アレも名前奇抜だよ。あんたの好みじゃないの?
「明らかにボーカ●イドパクの名前じゃん。オリジナルでぶっとんだ名前つくる人が好きなのよ私は」

姫1さん、これ悪口とか言われて削除とか不安だから、抑えて?
「は?具体的にどのスレとは言ってないし、何かされても無視でいいよ。このスレに執着もないし、あれを『パクッてないです』って言えるくらい図太いなら私は好きw」

悪女ですねぇ……
「私なにも悪くないっつーの」

123:箕犁:2017/09/04(月) 20:57

rk
この先の展開が不安。

「やっほーダーリン。この組み合わせ久しぶりだね」
「誰がダーリンだ」
「だって…本編でふられたら、こんな事絶対言えないもん。今なら冗談ですむでしょ?」
「仮にお前を選んでも、ダーリンとは呼ばせねぇよ?」
「な……!!ダーリンとハニーは恋人の基本でしょ!?」
「俺の知ってる男女交際と違う」

124:箕犁:2017/09/04(月) 21:20

(>>123はまおシン)

125:箕犁:2017/09/05(火) 19:49

rk
殿下の愚痴を聞く会。


六「板のルール守ってねぇから注意したのに『いちいちうるせーよw』はねぇだろ、特定しろよりの」
り「はぁあ?なんでアンタのために」

ご立腹の殿下は、姫1に八つ当たりをします。
愚痴る相手としては最悪です、殿下。

六「大体最近多すぎんだよ。ラブライブだのプリキュアだの。二次創作板見えないの?」
ゆ「サイトマップに小説って書いてるから、オッケーだと思っちゃうんでしょうね……」
天「紛らわしいもんねェ。」
六「るせーリア充共…」
麕「嫉妬乙ーwww」

六「俺の出番全くねぇし。あーいらいらする。あーイライラする!」

ぽ(むしろそれが本心で、注意も八つ当たりなんじゃ…)
ゆ「板チは板チだから、八つ当たりでもオッケーだよ」
ぽ「心を読むな」

126:天尽禍終霊◆Qw:2017/09/05(火) 20:19

口癖を理解してやがる……!?

127:箕犁:2017/09/06(水) 16:07

暇潰し板も結構見てるんで。
天さんのカタカナ小文字…気になる…

128:箕犁:2017/09/07(木) 00:36

rk
CPに対しての文句回。

1.シンデレラ
「飽きてはないけど、エンシン公式にしてほしい……」
そりゃまたなんでよ?
「全く会ってないし、ここで絡んでるの見ても正直気持ち悪い。」
バッサリ言うねあんた…
「検討して…まじで。もう嫌」
はいはい考えますよ。

2.魔王様
「円満な離婚ってあるだろ?そんな感じにさ、終わらせよう」
貴方までCP解消希望ですか…
「飽きるんだよ」
(……シンデレラも本音はこんなとこだろうなぁ。)

3.エンジュ
「エンシンを公式にエンシンを公式にエンシンを公式にエンシンを公式にエンシンを公式にエンシンを公式にエンシンを公式にエンシンを公式にエンシンを公式にエンシンを公式にエンシンを公式にエンシンを」
うるさいです。

4.アルマ
「僕はあの子を選ばない……舞ちゃんには悪いけど。」
だからアルひに解消希望と?
「うん」
だったら舞に気を持たせるの止めましょうよ…
「そこは、ホラ。男だから」

続くかも?

129:箕犁:2017/09/07(木) 22:51

rk 【エンジュ×シンデレラ】


「あのね、エディ。この前魔王くんの片腕がなくなっててね?」
「うん」
「すっごく格好良かったの…私の理想の王子様。」

いつもの森の奥で、怪しい会話をする
魔王エディとシンデレラ。

「シンデレラは、どうしてそんなに欠損が好きなの?」
「へ?」
「不完全な物は、完璧なものより親しみやすい…とか、そんな感じかな?」
「うーん……そこにあったものとか、失った時の顔を想像するのが楽しいのよ。ミロのヴィーナスだって、腕がないからあんなにも美しい。」

「……実はシンデレラ、サディストの気が有りそうだよね。」
「やだぁ。私は痛めつけられるのが好きなのよ?」


うふふふ、はははは、と笑う二人の瞳には、光が全くありません。
病んだお姫様、初恋に狂った王子様、
厄介なのはどっちでしょうね。

130:箕犁:2017/09/08(金) 00:07

rk
鍵部屋内での会話をそのまま。もちゃで遊ぶ回


ゆ「どうしよう」
り「どしたのびすすん」
ゆ「天さんが…いや何でもない」
コ「のろけるならタヒねよ」
り「おまいう」
ゆ「天さんがまた恥ずかしいこと言ってるの!!」
り「どんな?」
ゆ「………………………」
コ「"つけ組シンデレラ色々"で検索検索ゥ!!」
り「見てくる〜」
コ「いてら」

コ「で?」
ゆ「嬉しいけど、身が持たないつらい恥ずかしいうぅぅ」
り「見てきた〜!何を今更」
ゆ「……?」
り「天さん迷言集15、『長文ラブレター』に勝るものはないでしょ?」
コ「ああ、『命より重いんだよ!!』な」
ゆ「いぃいやああああああああああああああ!!!!!!!!」
り「びすすん照れてる〜w」

コ「他にも読み上げよう。」
研「『こういう所は子猫みたいで可愛いんだけどねェ。』」
ゆ「やめてぇええええええ!!!!!!」

り「えっと…『なら死ぬまでか。嬉しい事言ってくれるじゃァないの。』」
ゆ「……………………っ!!!!!!」
研「これ若干カマ臭いよな」
コ「やめて差し上げて。それでも桃ときめいてるから」

研「お前もたまには愛を囁け」
ゆ「むり。てれる。天さんは全く照れないけど」
り「びすすん照れ顔大好きなのに、見れないの〜?」
ゆ「うん。照れないねぇ」
コ「フツーに、桃が、上手いこと照れさせればいいんじゃねえの?」
ゆ「何をして?」

コ「…………押し倒すとか?」
ゆ「力が足りない」
研「だから、愛を囁けよ」
ゆ「HPが足りません」
研「うるせぇ薬草食ってろ」
り「愛って、愛してるよ〜!とかすきだよ〜!とか?」
研「まぁそうか。」

コ「やってみてよ」
り「挑戦挑戦!」
研「っぱ、練習は大切だぞ。」
ゆ「…………」



この先は可哀想なので秘密。
「大好き」までは言えたことを報告して、今日は終わり。

131:箕犁:2017/09/08(金) 23:38

「きんじゅちゅ…禁術、無効化っ!」

この言葉に答えるかのように、淡い光が牢の中の男を包み…そして
【バリッ】という音を立て、弾かれました。
ですがそれよりも気になるのが、
「…………噛んだねェ」
「気のせいっ!」


「私の力じゃだめかぁ…ねぇ貴方、悪いけど自分で解いてくれない?」
「すみません、嫌です」
「本人に頼むか普通………」

『奴隷を渡すにしろ渡さないにしろ、まず理由を言え。』
そう言われたシンデレラは
『見せたほうが早いからー』と、男に禁術破りの魔法をかけた…が、弾かれた。

「お前の技弾くって高位だな」
「うー…魔王くんもやってみて」
「いや、俺がやったら出来るに決まってるじゃない?」

禁術がどの程度のものかも、この男の
素性も何も知りはしません。
けれど、魔王様は確認されている
生物で最も多くの魔力を、有しています。
彼の攻撃が効かぬ生物はいません。

「禁術無効化。」





生存を確認されている、生物には。

132:箕犁:2017/09/09(土) 09:32

rk

エ「急にファンタジーになったね」
シ「ねー。」
魔「技名が適当すぎる気がス」
エ「箕っちゃんこういうの苦手なんだってよ。」
シ「てかなんでエディがいるの」
エ「さぁ?」

133:箕犁:2017/09/09(土) 15:22

rk 【エンジュ×シンデレラ】


「やっほー魔王く……ん…………」
「ゲホッ、おー…お前か」

一瞬で、笑顔をひきつらせた
シンデレラを、血を吐きながら出迎えるのは魔王様。

「今回は右足を持っていかれた。
全く、たまんねぇよコレは………」

肉の断面からは、鮮やかな赤い血が流れ続けています。

「ひぃ…痛そう、でも焼いちゃダメだよ。傷口が酷いことに」
「一番手っ取り早いんだよ」



「…………でもちょっと格好いいね」
「何か言ったか?」
「なんでもなーいよー。」

134:箕犁:2017/09/10(日) 10:37

>>121必読、本編です


光は男の体を包み、ゆっくりと
何かを溶かす「はぁ!?」

……前に、跡形もなく消え去りました。
魔法が効かない、それは相手が自分よりも多く、魔力を持っているという事になります。
世界最強のはずの、魔王よりも。


「あーやっぱ魔王くんもダメかぁ…」
「お前何か知ってんの?」


シンデレラは、顔をしかめている魔王様に、「えーっとねー?」と、呑気に
語り始めました。
国の成り立ちと、歴史から消されたライオットの事を。




「……で、それがこの男と何の関係があるんだよ?」

長い長い、作り話かと疑うような国の真実を聞いて、皺をさらに深めた魔王
様。
「うん。これは私の予想だけどね?」

そこまで言うとシンデレラは、牢の中の奴隷を指さしました。


「この人さぁ、エンジュ・ライオットだと思うんだけど。」



「…………」
「魔王くんの魔法弾いたし、家宝のエンジュの像に瓜二つだし」
「………………」
「だからね、多分、何かの術で髪色隠してるんだろうなーと思って、解除魔法かけたけど効かなくて…」
「……………………」
「でもでもやっぱりエンジュさんにしか見えな……あれ、魔王くん?」

魔王様、フリーズ。

「ままままままま魔王くん?具合悪いの、どうしたの??」
「子煮えお不ぃ怨v祖;胃のwg時青gjp和m場卯ぇ時g日おw車」
慌てるシンデレラと、固まったまま言葉にならない言葉を発する魔王。


「っふ………!!!!」

に、堪えきれないと声を漏らしたのは
牢の中の男。

「あ、聞いてたなら教えて下さい、エンジュさんですか?」
「ffiああああlfもeudflぬめすtgkねむhjcるeにくwめmめiyl…」
「ひっははははははは…!!!!!!!」
「笑ってないで教えて下さいよー」
「agむk5jct3見tn部mkojぬ寝sdhko」


「ははははは…あー笑った笑った…
久々に面白かったし、教えてやるよ」
「やっとですかぁ…」

「ぶはっ……拘束術式、解禁…」

笑いながら男が声を発すると、
黒かった髪と瞳が、光に包まれ
鮮やかな桃色に変わっていきました。

「あーほらやっぱりー。」
「んなっ…………………………」

正気を取り戻し、驚きに目を見開く魔王様。
「あたり」と薄く微笑むシンデレラ。


「よく分かったな嬢ちゃん、正解。
俺が、国を作った魔王のエンジュ・ライオットだ」
「いやー、昔住んでた家に飾ってた
肖像画に瓜二つだったんで」
「ん?つぅ事は…」
「ええ。まぁ訳ありですけど」
「…………ほぉ」

訳のわからない会話に、置いていかれる魔王様。

「ちょっ………いやその、貴方は何なんですか?」
「魔王だけど?」
「一応、俺も魔王なんですけど…」
「冥界とか魔界の統治してるの俺だもん。君は国のシステムだろ?」

まあ、本気出したら俺より強そうだけど。と付け足して、エンジュはため息をつきました。

「しっかしエンジュさん…凄い美形ですね、魔王くんがいなかったら惚れてました。」
「おお、そうだろ?」
「シンデレラ待て、お前にも聞きたい事があるんだ」
「へ?」

「何でお前が、カレルド家のみに伝わる話を知っていた?」


「あー。気づいてないのね?」
「大体話の流れで分かるよなあ。」
「うん。まぁいいか…えいっ、禁術かいきーん」

ぐちゃっ、と何かが潰れたような音がした後、シンデレラは。

「挨拶し直しかな?
カレルド家三女のアヤノ・カレルドだよ。まぁ訳あって絶縁されてるけど…血筋は確か!」

エンジュと同じ、桃色の髪を揺らしながら笑いました。

135:箕犁:2017/09/10(日) 11:45

衝撃の事実2連発に、再度フリーズする魔王様。
を、スルーして、二人は会話を続けます。
「で、アヤノちゃん」
「シンデレラって呼んで下さい」
「アヤちゃん」
「その愛称は親しくなってからで」


「……シンデレラ、お前は俺に何を望むの?」


「えぇ?」
困惑するシンデレラ。
「わざわざ俺の正体暴いて、血縁見せつけて、何がしたかったのかなって。
力が欲しい?殺したい奴がいる?」

何でもいいけど、面倒な事は嫌だよ?
と笑うエンジュ。
震える程美しいその笑顔に、シンデレラは見とれることも、怯むこともせず、

「別に力は使わなくていいです。
ただ、ちょっと私に付き合ってくれませんか?」

と言って、彼によく似た顔で笑いました。

「意外だね、付き合うって何処にかな?」
「ちょっと王宮まで」
「え?」

今度はエンジュが困る番。
頭にハテナマークを浮かべた彼に、
シンデレラがかいつまんで事情を説明しました。

「……っはははははははは!!!
お前、自分と彼氏だけじゃなくて、家族まで面白ぇな!!」
「あそこで固まってる人は彼氏じゃないからね。」
「ぶはははははははそうなんっははははは!!!!!」
「笑いすぎでしょ…」
「面白ぇじゃん!!それで?俺が必要なのはどうして?」
「え、騒ぎの中、一緒にドーン!と
登場して、皆がピンク髪に驚いてる隙をついて姉様奪還するんですよ」
「ぶあっはははははははははははははははは!!!!!!!」
「いつまで笑ってるんですか…」

お腹を抱えて笑うエンジュ。
たっぷり五分ほどかけて落ち着き、涙をぬぐって言いました。

「いい!お前気に入った!!
王宮だっけ、どこでも一緒に行ってやるよ」
「いぇーい成功」


「そんじゃ」
バキッ。音を立てて手錠を割り、牢の鉄格子をねじ曲げ、あっさり外に出てきたエンジュ。

そして、
「はっ!俺は…………」
ようやく気がついた魔王様。
(そうか、きっと俺は変な夢を見ていたんだな。)

「あ、おはよう魔王くん。
エンジュ乗り気になったから、ちょっと二人で城まで行ってくるねー」
「夢じゃねぇのかよ!」


「っし、いくぜシンデレラ。
それ転移!!」
「はーいれっつごー!!!」
「……………」

二人が立っていた場所に舞う、黄金の粒を見つめる魔王様は、もう
ツッコむ事すらせず、静かに目を閉じる前に……

「………あ。」

恐らく必要になる、シンデレラの忘れ物に気がつきました。
……気がついて、しまいました。

136:箕犁:2017/09/10(日) 13:03

rk
エディと王子。

エ「何か本編登場しちゃったけど、いいの?俺あいつ殺るよ??」
王「貴様ごときの存在で揺らぐCPではないのだろう。あの二人はバカップルだぞ」

エ「イラつく餓鬼だな…」
王「貴様もだ。だが、ふむ……」
エ「?」

王「なかなか美しい顔をしている。抱いてやってもいいぞ?」
エ「いや俺男なんだけど。」
王「心配するな。私は下半身の注射が大得意だ。貴様の脳を溶かす薬を注射してやる」
エ「いや何言ってんスか…?」

王「男も女も関係ない、見目麗しい人間は、全員抱ける!!」
エ「うわああああああこっちくんなああああああああ!!!」

137:箕犁:2017/09/10(日) 22:42

トンッ。
静かに着地した二人の足元は、先程までのコンクリートではなく、固められた土の道。

「ここで合ってるか?」
「うん。それにしても……」
「…?」
「衣装、似合ってるね。」
「!!!」

舞踏会に乱入しても問題ないよう、シンデレラとエンジュは服を着替えていました。
ドレスも装飾品も全て、12時の鐘で解けるエンジュの魔法です。
彼曰く、『この区切りが一番維持が楽で成功しやすい魔法』なんだとか。

シンデレラは小花の髪飾りに、透け感のある淡いピンクのドレス、靴は細かな装飾のついたガラス製。
同行するエンジュは、人を選びそうな真っ白の燕尾服。
眩しいくらいに似合っていますが。

「さて……これから、どうするんだったっけ?」
「髪を地毛に戻して、大声で歌いながら乱入するの。皆こっちを見るわ。
その隙にズバァンと姉様達を取り戻すのよ!!」
「すげぇ意味わかんねぇ」

どこか嬉しそうに言うエンジュ。
そして、そんな彼を見上げて満足そうなシンデレラ。

「ちょ……っと、待て…よ……」

の、間に乱入者。

「まさか気づかれたっ!?」
「退いてろシンデレラ、俺が殺って、や…………」
「あれ………?」

殺気が空気をひりつかせたのは、一瞬のみ。
何故なら、目の前で荒い息を整えているのはどう見ても……


「どしたの魔王くん。」

138:箕犁:2017/09/11(月) 20:11

rk
『ぐちゃっ』の話。


「はいはーいシンデレラだよー」
「本編に出れらません…。姫2です」
「ども、雇われ魔王です」
「俺も魔王やってる、エディだよ」

今回は、この暇人四名です。
「誰が暇人だー!!」
「シンデレラ耳元で騒ぐな。煩い」

「…で、シンデレラがいるならちょうどいいです…聞きたいことがあるんですけど。」
「ん、舞ちゃんグイグイくるね!」
「どしたのお姉様」

>>134で…シンデレラが術を解除したときの効果音が気になって。」
「うわマジ、『ぐちゃ』って何アヤちゃん」
「シンデレラです。」
「タチ悪ィ呪術でも使ってんの?」

「や、ただ細胞潰した音」




…………絶句。

「んとね、私魔力のわりに器の体が丈夫じゃなくて、負荷に耐えられないんだよね。」
「は、はい……」
「だから普通の魔法苦手なのー。
特に、外見変えたりとかは維持できないっていうか…あは。」
へらへら笑っていますが、結構危険な事実です。

「でもお前、髪色変えたままにできてるじゃねェの」
「うん。だから禁術。」
「………え?」

「臓器とか細胞の動きを止めて、そっちのエネルギーを使って維持してんのー。寿命縮みまくり。」
「アヤ、それ怪我でもしたら…」
「死ぬねぇ。
働いてないから再生しないし。
あ、流石にずっとは無理だから、たまに解除してるよ?」
「……シンデレラ、あの『ぐちゃ』はまさか…」

「ちょっと耐えられなくなって、いくつか潰れたっぽい。」
「きゃああああああああああああああああああ!!!!」

姫2の絶叫が響きます。

「つぅか、臓器止めてて何で生きてんだよ。」
「そこはエ……げふんげふん、ネタバレはよくないね、にゃはは」


こっそり寿命を削り続けるヒロイン。
魔王様を振り向かせるまで、生きていられるかも怪しいです。

139:からちき:2017/09/13(水) 17:47

俺マダー?

140:箕犁:2017/09/14(木) 20:00

>>139 マダー。


rk 【エンジュ×シンデレラ】

「………っひゃ!?」

早朝、目を覚ましたシンデレラは
枕元に置かれている物を見て、小さく声をあげました。
ごぼっ………………。
綺麗にラッピングが施された箱から、音を立ててこぼれる鮮血。

(な、何が入ってるの、これ……)

箱から溢れる液体が、あとからあとからベッドをシーツを濡らしますが、
シンデレラは箱に触れる事ができません。
中に入っているのは、確実に良くないもの。

「あ………っ…」

むせかえるような臭いに、嗚咽をもらします。

「っ……で、も…このままじゃ……」

恐怖心を必死に堪え、血に染まる箱に手を伸ばすと同時に


『あれ……まだ見てなかったの?』


ふわ、と花の匂いを惑い、天使の笑みを浮かべた、悪魔がそこにいました。

141:箕犁:2017/09/14(木) 22:08

rk

「………なんだこれは」
「アイビー。プレゼントだよっ」

ニコニコ顔のシンデレラに、植木鉢を渡された魔王様。

「いきなりこんなもん貰っても…つか、どうした?」
「んー……私の気持ちを示そうかと」
「はァ?」

後日花言葉を調べ、魔王様が冷や汗をかいたことを彼女が知っているのか
……誰にもわかりません。

142:箕犁:2017/09/16(土) 09:42

「どうしたの雇くん」
「そんなに息切らして……走って来たの!?」
「ちげぇよ!!テレポートは魔力消費
激しいから疲れてんだよ!」

肩で息をしながら、汗に濡れた額を
拭う魔王様。
その手には、何やら黒くて柔らかそうな、布が握られています。

「………それなに?」
シンデレラが布を指さします。

「あー、これをお前に届けに来たんだよ…ったく。」
「え、私何か忘れてた?」
「ああ。後で使うだろ、コレ」

ほらよ、と投げて寄越しますが……


「ふきゅっ!?」
「投げたんだから取れよ!!」


そこは運動神経0のシンデレラ。
キャッチできずに黒布被りのお化けになります。

「何してんの雇くん…」
「まさか、キャッチ出来ないと思わなくてね」

エディと魔王様が話している間も
うぞうぞと布から脱出しようと頑張ります。
そして、ようやく抜け出た彼女が
手につかんだそれは…

「うにゅ…なにこれ、ローブ?」


「おーアヤノちゃんお疲『シンデレラ』
「……シンデレラお疲れ」

「で、魔王くん、これなに?」
「見ての通りローブだ。」


髪で注意を引き付けるなら、
最初から見せてるより、自分に注目
させてから見せる方が効果あるんじゃねーの。

そう言って、魔王様はローブを着せ直しました。

「それいいね。俺も着よう」
ポムッ…
「物質生成魔法とは、流石人間じゃないだけありますね。」
「伊達に魔王やってないんだよ」
「それかんけーある?」
「突っ込むのはやめなさいシンデレラ」


「っし…じゃあローブも届けたし。
俺は帰るから頑張れよ」

そう言って、魔王様は去っ『…………え?』

去って……行けませんでした。

ピンク髪二人に、全力で足と腕を掴まれます。全く身動きがとれない状態で、シンデレラが話しかけます。

「は、離せ……っ」
「いやこの状況で帰る!?」
「俺には関係ねェだろ」
「むー、協力してくれないの?」
「しねェ!!」

なら仕方ないや。呟いた直後に、

ちゅく…

「ッ………!?」

「やるねアヤノちゃん」
「魔王くんだって男だもん。これが一番効くよー」

ぢぅ、ちゅ…くちゅ。
わざと音を立てて、耳と首筋に舌を這わせるシンデレラ。

「あ…ちょ、何してんだお前!」
「にゃはははは。娼館出身アヤノ・カレルド、男の身体なんて知り尽くしてるわ!!」
「娼館出身って…」
「うるさーい!
これ以上の事されたくなかったら、黙ってお城に来るのっ!!」

赤い痕を増やしながら、器用に叫ぶシンデレラ。
エディに至っては、

「あんた何写真撮ってんだ!!」
「え?面白そうだから…
バラまかれたくなきゃあ来なよ。雇くん」

『お前ら二人とも最低だ!!
……あ"ーもう、行けばいいんだろ、行けば!!』

ついに魔王様、折れました。

143:箕犁:2017/09/17(日) 10:38

rk

シ「娼館設定って出していいの?」
気に入ってるからつい。
いいこと、よいこのみんなはggってはいけないよ!
エ「高級娼館『薔薇の蜜』か。いいとこ働いてんねアヤノちゃん」
シ「従業員スペースの環境は劣悪でしたよぉ。当然ですけど」
エ「……つけシンは苦労人が多いね」

144:箕犁:2017/09/17(日) 10:51

「だいたい貴様の態度が悪いから
こんな会を開いているのだ!!」
「ですが私と婚約したい娘もいるはずでしょう!?」
「いないから開いてんだよ!!
来たくもないのに連行された娘もいる!
少しは恥を知れ馬鹿息子!!!」
「それが王族に無礼を許す理由にはならないでしょう父上!!」



「ねぇお姉様…いつまでこの言い争い、続くんでしょうね?」

姫2がうんざりした声で姉に話しかけます。しかし…

「りの、喉渇いてない?果汁貰ってきてあげようか」
「いいの、目立っちゃ悪いわ!」
「ははっ……僕のお姫様は本当にいい子だね」
「や、やだもう……」

(うーわバカップル糞うぜぇ…)

国王の態度から、姫優勢なのは分かりますが……あれだけの暴言で無罪はあり得ません。
馬鹿を懐柔し、国を手にしたい
有力貴族『王子派』も、一定数いる
なかで、その王子に楯突いたことは
事実なのです。

(うまいこと逃げないと…王家の権力
なんてグラグラだし、国王味方につけても安心できないよねぇ……)

一か八か、兵士を刺して逃げようか。

短剣のしまい場所を思い出そうとした、その時。


「…………ッ!?」


閃光に目を焼かれるような感覚……に、僅かに遅れて。
爆音が、会場を支配します。

145:箕犁:2017/09/17(日) 11:46

「あ、やべ。強すぎた」

ぺろっと舌を出し、気絶しそうな程
美しい笑顔を、シンデレラに向けるエンジュ。

「いまのなーにー?」
「爆炎魔法……名付けてエクスプロージョン。援護ありがとうね、雇くん」
「いえ…俺も何かしないと、やってらんないです」
「なんかその技名聞いた事ある…」
「我が名はエディみん!」
「やめて下さい、エンジュさん」

エンジュが爆発を引き起こし、魔王様が同等の威力の氷魔法をぶつける。
打ち消し合いによる爆発で、光と音が発生。シンデレラがバリアを張って、被害は出さない……

「今使った魔力、魔石に込めて売ったら惑星買えそうですね」
「一番消耗少ないアヤノちゃんのだけで……国宝全部買い取って、お釣りが来るかな?」
「えっ、私もちょっと凄くない?」

ちょっとどころじゃなく、凄いです。



「あ………あ…あっ……」
「なななに、なに……」
「なんなの今、の……音……っ?」


「…話してる時間ねぇか。」

呆気にとられていた参加者が、徐々に異常に気付き始め………


『き………きゃああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああっ!!!!』


誰かの悲鳴を皮切りに、本格的に混乱が始まります。

「注目はばーっちりだね、よし、ローブ脱いで、エディ!」
「いや、お前も脱げよ」
「ううん、もうエディがいるから私は脱ぐ必要ないわ。」
「は?」
「アヤノちゃ………あー。成る程ね」

一人で納得したエディが、自分にかけていた術を解除。
誰よりも濃い桃色の髪を、会場のど真ん中で、堂々と晒します。


「大混乱、成功だね…さてと。」

そのまま会場内を走り回るエディ。

悲鳴の中を駆け抜け、状況を更に掻き回し……
静かに口元を歪めたその顔は、確かに魔王のそれでした。

146:箕犁:2017/09/18(月) 16:51

rk

※シンデレラに大量に魔法を使わせてはいけません。

「いーびるなーいとー!!」
ぐちゃっ。
「みょるにるいっけー!」
ごきっ。
「くらえー、いんびじぶぶ…ぶ、る、でぃあぼろすっ!!」
ぐち……べちゃ。

敵は死にますが自分も死にます。

2「それより、このアホッぽい話し方が気になります……」
魔「ぽいじゃねェだろ、アホだ」
2「そうでしたね」

147:箕犁:2017/09/21(木) 20:30

すさまじい衝撃音と、見たこともないような光の雨。
姫2は爆風を体で感じ………る事は、
何故だか、ありませんでした。
その代わりなのでしょうか?
閉めきった会場に、一瞬そよ風がふきます。

「っ………な、なに…?」

微かになびいた髪をかきあげ、会場の中心に目を向けると。

『化け物だ!!』
『黒い魔女と魔王がいる…!』
『あんな魔法は有り得ない。人が使える限界を越えている!!』

『傍らの男は桃の髪をしているぞ?』
『……カレルド家を陥れたい馬鹿の、悪戯じゃないのか?』
『それはリスクが高すぎるだろう。』
『権力争いから消された、本当の長男だったり…』

(こ、混乱しすぎて何がなんだか…)

とにかく事態を把握したくて、前へ前へと無理矢理に進む姫2。
人混みに突っ込み、ドレスが乱れても構う様子はありはせん。

ようやくたどり着いた最前列。
そこには…

「にゃははは…エディすっごい楽しそうだねー!」
「悪そうな笑顔だねェ…」
「悪そうじゃなくて悪いんでしょ。
あ、魔王くん、そこに適当に光ぶっぱなしてみて」
「適当………?」

その少女の言葉の通り、適当かつ凄まじい威力の、光弾を撃つ青年。

青年には見覚えがありませんが、黒ローブから顔を覗かせる彼女は…どう見ても、バレバレでした。


「貴女、一体…何をやってるのよシンデレラ……」

148: アーヤ◆TQ:2017/09/21(木) 20:56

続きが気になるよ

149:ゆのる◆Qw:2017/09/22(金) 06:55

イケメンくだしぁー。
なるさんの出番少ないの悲しい

150:箕犁:2017/09/22(金) 16:05

>>149 はいよ

rk

「柚だけの騎士、ヒロです」
「全く出番が無いけど覚えているかしら…継母よ」
「俺薄すぎません?国王っす」
「俺も忘れられてそうだよね。
森に放置プレイな魔法使いだよ!」
「ども…呼ばれました、アルマ・リィです。」


出番少ない人達。

※以下
魔法使い→魔「」
国王→国「」
ヒロ→側「」
継母→釜「」 の表記。
アルマ→ア「」


釜「この小説、魔王二人以外の
男キャラクターの扱いksよねェ。」
側「短編や、番外編でも、俺たち
ロクに出ませんしね」
国「俺は一度もまともな紹介が無い」
ア「プレイボーイ推しすぎてませんか?俺、彼女いるって書いて下さい」
魔「そろそろ森から動きたい…」

ごそごそ、ぴらっ。

ヒ「ん?
何もないところから、紙が……」
魔「空間歪曲と転送魔法か。」
国「何か書いてあるな。そこの軽薄そうな男、ちょっと読んでみろ」

ア「軽は……えーっと。

『箕犁の推しCPはまおシンなので
他カプは書いてても、そこまで楽しくない。
つか天さんのデレが面白くて、それをネタに、遊びたかっただけの小説なんだもん。』

……だそうですよ?」

国「無茶苦茶だな」
釜「無茶苦茶ねェ」
側「無茶苦茶ですね…」
魔「無茶苦茶かよ」
ア「以下略…」

ぴらっ。

魔「………。

『…そういう事言うなら、もう二度と出してやらんよ』

へいへい、すいませんでした、神様仏様作者様。」

国「しかしだな、もう少し出番を増やして貰いたい。」
側「このままじゃ、読者に忘れられてしまうからね…」

ぴらっ

釜「えっと?
『存在しない読者に忘れられるとかwwwwwwwおまいら器用だなm9(^д^)』

あ、煽るわねェ……」

ぴらぴらっ

国「連続とか殺意しか沸かね…

『心配せんでも、そろそろ王族関係者は出番増える。』

え?………これマジなの?」

魔「えー俺も増やしてくれよ」
ア「俺からも、ぜひお願いしたいところだなぁ。」
釜「アタシも出しなさい?」

ひら…

魔「なになに…

『釜はもうすぐしたら、ちょっとだけ出ると思う。
後の二人は全く決めてない』

嘘だろおい!いいから出せよ俺たちを本編に!!!」


ぴらっ。

国「やけに短いな…

『飽きたからもう終わるよ』

って、ちょっと待てよ!!」


ア「俺達の出番増やせよ!!!」
魔「そうだそうだ!!」

シ「はーい、呼ばれて飛び出て
ゆのるちゃんだよー。
強制ブラックアウトに参ったぜ」

釜「いやまだ喋りた
ゆ「黙らっしゃい、強制ブラックアウト行けおらああああああああ!!」


      ピッ……

151:箕犁:2017/09/23(土) 15:13

『ヒロインは私なの。
黙って体を渡しなさいよ、白雪』


乗っ取り系ヒロイン×ヤンデレ王子
入れ替わりがバレたら即惨殺!

つけ組白雪姫(偽)追加しました。

152:箕犁:2017/09/23(土) 15:42

「んん…? どこだろ。」

ローブを脱ぎ捨て会場を走り回る
シンデレラ。
見慣れた黒髪ストレートの少女を
探す事10分、全く見つかりません。

(そろそろ時間がまずいなぁ…)

二人の魔王に時間稼ぎを頼みましたが、あくまで危害のない魔法を選んでいます。
警備隊がその事に気がつくのも、時間の問題です。

「しっかたないなぁ…探知っ!!」
ぐちゃ。

気分が悪くなる音の後に、【あっちに行け】と囁く小さな声が。
その声のする方へと走って走って…

見つけました。

揺れる黒髪に薄紅色のリボンを飾った
女の子は、間違いなく姉。


「ねーえーさーまぁー!!!」
「え"……」
「何やってるんですか姉様ー!!」
「なんか声が近づいて…」
「私ですよ姉様ー!!!!」
「や…やば…」


「姉様っ!!」


抱きついてくる妹を見て硬直する姉と、その姉に首輪をはめる妹。

「やっと見つけました。帰りますよ、姉様。」

「え、や、どっから入ってきたの…」
震える声で尋ねる姫2。

「正面入り口だよ?」
「………………………!!!」
「ほらぁ帰るよー」
「さ、さっきのって、やっぱり…」

「あー、爆発と光?友達がやってくれたの。
私がバリア張ったから被害0だし、注意引くにはぴったりでしょ?」
「……………」

青い顔で姉が後ろを指さします。
不思議に思いつつ見てみると……

「…あらぁ大変。」

うふふふふ…と笑って誤魔化します。
勿論誤魔化せていませんが。

「………あらぁじゃねぇよ!!
無礼者が、貴様の死刑が最優先事項だからな……!」


姫2の後ろにいたのは、額にかすり傷を作った王子様。
シンデレラさん、バリア薄いです。

153:箕犁:2017/09/23(土) 19:07

rk
鍵部屋での会話2『何股まで可能?』

コアラ→コ    |
骨さん(特例)→屑 |
リノール→り   |
研修→研     | です。


研「俺は2人までだな。バレないように維持するのはキツい」
り「え、研修普通〜。」

屑「考えたけど、俺は5人で」
コ「多くない?」
研「ワオww何で何で?」

屑「今4股なんすけど、物足りないんですよね。でも昔6で即バレして全員にキレられまして…」
り「わぁー見事なまでにクズーい」
コ「つか今多くねぇ?w」
研「いやァ4股とは恐れ入った」

コ「俺は一人だな!!」
り「やっぱりコアラ一途だよね〜」
コ「しいだけを愛してんだ!」
屑「羨ましいっす」
研「何時かあぁなってみたい。って気持ちは無くもない」

り「びすすんと毒は?」
研「桃が一人、麕もだな。」
り「えっ?」
屑「亜弥は8人くらい余裕だろ…」
研「『いっぱいいると忘れるし。』だそうだ」
屑「あー……」
コ「麕はなんで一人なん」
研「『今の幸せだけでいい』らしい」
り「砂糖吐けそう」

り「何でバカップルばっか…」
研「特 大 ブ ー メ ラ ン」
コ「wwwwww」

屑「で、結局何人なんスか?」
り「鍵部屋平均だそっか〜」
研「5+1+1+3+2+1+4+2+1÷9?かな……2.22222222222…」
コ「二人だね、無難かな?」

本日の結論、浮気相手は二人まで。

154:箕犁:2017/09/24(日) 10:06

rk 【エンジュ×シンデレラ】


(……………)

「絶好のー、瞬間を♪」

(歌ってる………)


「ここに君の、熱いショットガンで…♪」

「!?」

木陰でエディを待っていて、退屈したシンデレラ。
本人に聴かれているとも知らずに歌っています。

「絶対に離さない…」

(何だか意外な曲だな…。アヤノの見た目からは想像できない)

「おーい、シンデレラ」 
ちょん。
「……っ!?」

「おまた……せ…わぁ」

みるみる顔が赤く染まります。
うっすらと頭の上に見えるのは……湯気?

(これは可愛い)

「き、き、き、き、聴いたの…?」
「何をだ?」
「し、ショットガン・ラヴァーズ…」
「ああ、ばっちり。」
「嘘ぉ…………」


エディは今日もご機嫌です。

155:箕犁:2017/09/24(日) 17:36

「貴様は国の塵だ……屑だ、苦しんで朽ち果てる未来を与えてやる…!!」

ぎゃあぎゃあ喚く金髪碧眼の男を、
面倒臭そうな顔で見つめるシンデレラさん。

「し、シンデレラっ…とにかく謝らないと殺されちゃうわよ!?」
「ごめんなさい…」
「許すわけないだろうが売女!!」
「ですよね」

確かに、額に傷を負わせたのは自分が悪い。悪いけど……

(血も出てない程度の怪我で、人を殺そうとするってどうなのよ。)

王子の額は、ほんの一部がうっすら赤くなっている程度。
皮がめくれているわけでも、流血しているわけでもありません。
なのにここまで怒るなんて…と、純粋に驚いていました。

「俺の顔に傷をつけやがって……
俺の、俺の美しさを損なう行い、償いは貴様の死だ…!!」

(ああ、この人ナルシストなのか。)

気がついたシンデレラは、ひゅっと息を吸い大きな声で…


『エディ、ちょっと来てくれないかなーっ!!』


と叫びました。

「何を言っている貴さ「はいよ。なんか用?」

王子の言葉はそこで途切れました。

宝石をはめこんだ様な瞳は、月光に似た淡い黄色。
柔らかそうな桃の髪は誰よりも美しく、肌はどんな美女でも敵わぬ程
白く透き通っている。
体は程よく鍛えられ、筋肉質な印象を受ける。

『完成された美』という言葉は、この男の為にあるのだろう。
自分至上な彼ですらそう思う、絶対的な存在。

「……なんだコイツ。喋らなくなったな」
「心折れたんだろうねー。
エディのあまりのイケメンっぷりに驚いたんだよ」
「なにそれ俺すごい」

「あ…あの…その人は?」
状況についていけない姫2が、おずおずと声をかけてきます。

「あー。悪いね、えっと…アヤノのお姉さん?」
「は、はい…」
「俺はエンジュ。しがない魔王だよ」
爆弾をひとつ投下。
「……………はい?」
「気にしないで、姉様。」
「え、ええ…私はマイです…姫2と呼ばれています」

「ふぅん。まぁいいや、俺君と君の姉ちゃん回収しろって言われてるから、ついてきてくんない?」
「指示クソ雑っ!」
「深窓の令嬢がクソとか言わないの、姉様はもう。」
「あ、ご、ごめんなさい…」
本日のお前が言うな大賞ですね、シルデレラ。

「さて、じゃあ行…「ま、待てよ愚民共が…!!」

「はう素敵っ!」
「なに興奮してんのアヤノちゃん…」

「話はまだ終わっていない…
俺は、俺は王子で。誰よりも偉く、美しく、そして敬われて当然の存在なのだぞ……!」

卑下た、しかし泣きそうな王子の笑い顔。
姫2は、流石に少し……可愛そうになりました。
「殿下……」
「だから、貴様らなんて所詮は屑にすぎないっ……!!!」


「「は?」」

……まぁ、他二人はそうは思っていませんでしたが。


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