時を駆けて、初恋*します。

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1:リリカ@恋歌◆JA:2017/09/03(日) 16:18


*プロローグ*

出逢えたら良かった。
でも。

「私たちは出逢ったらいけなかった。すぐに、もとの世に戻れ」

私たちは逢ったらダメだった。
彼は、そう言った。

2:リリカ@恋歌◆JA:2017/09/03(日) 16:21

ご挨拶

リリカです。
掛け持ちけっこうしてます!
切り詰めて(そこは言わない!by七瀬)
はい、頑張ります。

荒らしは厳禁です。と言うより、基本的無視です。
かまちょさんでしたら、他の板に行くことをお勧めします。
ここは、小説を書くところですので。

コメント、感想等は、してくださったら泣いて(!)喜びます、はい。

今回のジャンルは、ファンタジーとタイムスリップ物です。
ニガテな方は、ブラウザバック!

ではスタート!

3:リリカ@恋歌◆JA:2017/09/03(日) 17:57

0,城里夏音からのご挨拶

初めまして。
城里夏音です!
ここで私のプロフを書きます。

好きな食べ物:ショートケーキ
嫌いな教科 :社会(日本史)

誕生日などは、別の所で紹介します。
とりあえず重要な所を切り抜きました!
そして問題なのが・・・。

お悩み:お母さんの実験のパートナーにされる

うちのお母さん、かなり有名な博士らしいそうです。
そのため、各地で実験するときパートナーにされるのだ!
これ以上嫌なこと、ないない!

物語は、またお母さんがヘンなモノを発明したところから始まります!

4:リリカ@恋歌◆JA:2017/09/03(日) 18:08

1,タイムスリップマシーン??

「できたーーーー!」

朝の4時。
うるさく叫ぶのは、私────城里夏音の母、城里茜です。

「お母さんうるさいっ!また、ご近所さんに苦情言われるじゃん!謝るのは、私なんだよ!」

私は、フライパンに卵を流し込みながら、発明室にいるお母さんに言う。

「だって、夏音!スッゴい発明なんだよ!?」

「だってもなにも、ありません!」

はぁぁ、どっちが母親だか・・・。
私は精神的に疲れを感じた。
こんなお母さんを好きになるなんて、お父さんってどんな人だったんだろう。
お母さんは鼻をクンクンと、

「今日、玉子焼!?」

不機嫌な私は答えない。
ただでさえ、自分のことで忙しいのに、お母さんの言うことに耳を貸せないからだ。
どうして私が家事をしてるか?
答えは簡単。
お母さんが家事に向いてないからだ。

「お母さん、洗濯機から洋服取っといて」

お母さんはうなずいて、リビングを出る。
でも私は心配でならない。
だって・・・。

「夏音〜!洗濯機が〜」

お母さんが究極のドジだから。
私は朝ご飯を盛り付けて、お母さんの所に行く。

「もうっ!なんにも触らなくていいの!」

「はぁい」

全然反省してなさそうなお母さんにイライラ!でもある意味感謝してるかも。
こんなしっかり者になれたから。
ご飯を食べていると、お母さんは目をキラキラさせて、

「夏音、タイムスリップマシーンができたの!」 

5:リリカ@恋歌◆JA:2017/09/03(日) 18:27

私が率直に思ったのは。

「どんだけお金使ったのよーーーーーー!」

無駄なお金は使わないで!
家計簿は見たくないくらい、ヤバいんだから!
火の車とはこの事よ!
お母さんは臆することなく、言う。

「えっと1000万円程度だよ?」

あぁ、頭が痛い、倒れそう。
頭を抱えながら、

「誰から、そのお金を?」

「父さんと母さんから」

そうだった。
お祖父ちゃんとお祖母ちゃん家は、金持ちだった。
しかもお母さんに甘いという・・・。
なんで孫の私が苦労しなきゃいけないのよ!

「分かった。私、お金貯めて、お祖父ちゃんとお祖母ちゃんにお金返すから」

「ええっ!?そんな事、しなくて・・・」

「誰かさんのお陰で、私は大変なの!お金返すの、当たり前!」

箱入りお母さんめ!
お父さん・・・私、泣きたくなってきた。

「タイムスリップマシーンはね・・・」

お母さんは勇者だ。
とっても怒ってる私相手に、話しかけるなんて。
仕方ない、聞いてあげよう。
そうじゃないと、しつこい攻撃にあうから。

6:リリカ@恋歌◆JA:2017/09/03(日) 20:56

「まあ、来て見てよ」

お母さんに招かれて、発明室へ。
発明室はいろんなモノが乱雑に置かれていて、超A型の私から見ると、許し難い状況。
そこにバーンと!
大きなカプセル型の乗り物らしきモノがあった。

「このボタンを押すと・・・」

カプセル型の屋根を開けて、お母さんは乗り込む。
そして私を見て、

「夏音も乗って!」

仕方ないけど・・・お母さんの発明品は、どこかぬけてる。
今回は無事だと良いけど・・・。
お母さんは、『幕末』のボタンを押した。

「ギャーーー!」

すんごい風圧。
ギュッと目を閉じると・・・。

7:リリカ@恋歌◆JA:2017/09/03(日) 21:08

2,鈴ちゃん

「夏音!タイムスリップ出来たよ〜」

お母さんの呑気な声にイラァッとして、拳を固める。

「はやく!」

ブチッ!
怒りをこらえて、カプセル型の乗り物から降りる。
そこに広がっていた風景。
丁髷のお侍さん、商人がたくさんいた。
The江戸時代!

「あなたは、だーれ?」

可愛い女の子が私にトコトコ近付いてくる。

「私は・・・「その着物、どこで手に入れたの?」

ああっ!
洋服の事!

8:みぃ◆8Q:2017/09/03(日) 21:28

リリカの新作、楽しみ!
頑張って!

9:リリカ@恋歌◆JA:2017/09/04(月) 19:05

>>8 ありがとう♪明スイも応援してま〜す!

なんて言おう・・・未来、なんて言えないよね。
と、お母さんが。

「私たち、未来から来たの」

「未来!?先の世!?」

女の子がフラフラと、歩く。
と・・・。

「どけっ、娘!」

刀を帯びた侍が!
どしどしと、お母さんに向かっていく。
お母さんーーーーーー!
でもよくよく見ると、お母さんの目がハート。

「イケメンじゃない!お母さん再婚しようかしら?」

やめろ!
冗談ぽいけど、目がマジだし!
女の子が目を丸くして、

「私は、鈴。こんなおかしな人、見たことない」

だよね!
私だって、親子関係じゃなかったら、見ないフリしてる。
お母さんと侍は、腕を組んで(!)どこかへ行き始める。

「ちょっと!どこ行くの!」

お母さんは振り返って、

「タイムスリップマシーンに、タイムトランシーバーがあるから、それで連絡するわ。大丈夫。夏音が他の時代のボタン押さなければ安心!」

と、手をヒラヒラさせて、本当にどこかへ行ってしまった。
私と鈴ちゃんは口をあんぐり。

「今、尊皇攘夷のお侍さんが多いのに、あの人・・・豪傑だぁ」

鈴ちゃんの言うとおり!
お母さんヘンなところで、肝が据わってるから。

10:ルナ◆3es 今年こそ優勝だー!:2017/09/04(月) 19:08

そう言えば、新作お祝いしてない!
改めて、リリカ新作おめでとう!

11:リリカ@恋歌◆JA:2017/09/04(月) 20:15

>>10 ルナ、ありがとう!

12:リリカ@恋歌◆JA:2017/09/04(月) 20:20

3,歴史上の有名人・・・らしい?

鈴ちゃんとお母さんのすごさを語っていたら。

「あの、ここらで美男子、見ませんでしたか?」

「ええっと、確か・・・キャー!」

鈴ちゃん!?
絶叫してどうしたの?
鈴ちゃんに話しかけた青年は、スッゴい繊細そうな綺麗な人!
イケメンって言う言葉じゃ収まらない!
と言うか、イケメンと言う言葉は不似合い!
鈴ちゃんは青ざめて、

「浪士・・・斬られる!助けて!」

私に抱きつく。
えっ、斬られる!?
こんな優しそうな人が!?

13: 薫+*Mio+*◆v. 受験合格*プロジェクト!:2017/09/05(火) 16:15

あ、私も新作お祝いしてなかったね。
新作、おめでとうございますっ!
応援してるからね!

14: アーヤ◆TQ:2017/09/05(火) 17:11

時代劇っぽくなってきた

15:リリカ@恋歌◆JA:2017/09/05(火) 21:04

>>薫、ありがとう!こちらこそ、いつもありがとう(*^o^*)

>>14 うん、自分的にも時代劇っぽいなぁ。と思いますが・・・ありがとうございます!
何故、私は歴女なので・・・。
これからも読んでくださるとうれしいです!

16:リリカ@恋歌◆JA:2017/09/05(火) 21:21

鈴ちゃんが、驚いたように私をみる。

「尊皇攘夷派のこと、わからないの?先の世の人間なのに!?」

「先の世の人間・・・?」

鈴ちゃん、静かにして!
さらにややこしい事になってるからっ!
私は溜め息を吐いてから、

「私は、城里夏音。発明バカのお母さんによって、先の世から来ました」

青年が、驚いたように見るけど、当たり前だよねぇ。
私だって、こんな事があったら驚くもん。
鈴ちゃんがキラキラした目で、

「ねえ夏音!私も、先の世に行きたい!」

げっ!
そ、れは・・・。
タイムスリップマシーンの屋根を開け、タイムトランシーバーらしき物を取り出す。
ここにしゃべりかければ良いのかな・・・?

「お母さん!この時代の人が、未来に来ても良いの!?」

『ザーッ・・・良いんじゃない?・・・より、お母さん再婚するわ!』

げげーっ!
頭が痛い・・・。
黙りこくってる私をよそに、お母さんは勝手に、

『じゃあねー』

トランシーバーを切りやがった!

「鈴ちゃんと・・・あなたの名前は?」

私は青年に聞いた。
そういや、聞いてないからね。
青年は、目をトランシーバーに向けながら、

「沖田総司・・・先の世で、私の名は、有名ですか?」

卒倒しそう。
鈴ちゃんが耳元で、

「夏音!どうしたの?」

だってだってさぁ・・・!

「日本史がニガテな私が唯一知ってる人なんだよ!?これで卒倒しないのがおかしいってば!」

しかも最近、クラスで新撰組ファンが多いからね。
花下蘭ちゃんとか!
花下蘭ちゃんは、クラスのリーダー。
蘭ちゃんが好きって言えば、みんなそれに乗っかるからね。
私もその一人。
残念ながら、取り巻きじゃないけど、話し掛けられたら話すって言う感じの。
キョトンとしている沖田さんと、私をよそに、鈴ちゃんが!

「これ、『現代』?面白そう」

ポチッ!
『現代』のボタンを押してしまった! 
 


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