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1:美香:2018/08/07(火) 22:54

定員  何人でも
ルール 短文でも、長文でもOK。
    自分のオリジナルキャラを脇役として登場させてもOK
テーマ 人数が集まったらまた聞きます。

一応、主人公だけ書いておきます。

藤原夢乃 (ふじわらゆめの)
14歳。中学二年生。

テーマが決まり次第、細かく書いていきます
まだここまでしか決めてませんが、よろしくお願いします!

367:美香:2018/08/19(日) 21:06

頑張るぞい

368:美香:2018/08/19(日) 21:27

「悠馬!悠馬!ねえ悠馬ってば!」
何度も何度も何度も悠馬に呼びかけた。
だけど、悠馬は目を開けなかった。
絶望のどん底に突き落とされた私は、泣くことすらできず、ただただ呆然と悠馬の顔を眺めていた。
そんな…そんな…
「悠馬ああああああああああああああああああああああ!」
病院だということも忘れ、私は力の限り叫んだ。
そうすれば、悠馬が戻ってくる―――――そんな気がしたから。
力の抜けてしまった私は、床にしゃがみ込んだ。

そのとき、私の頭の上に見覚えのある優しい感触が伝わった。
悠馬だった。
「悠馬…?なんで…」
「ごめん。普通に生きてたわ。でも夢乃があまりにも心配してたし、とりあえず死んだふりした」
「バカ…どれだけ心配したと思ってんのよ…この大馬鹿野郎!」
「でも…ありがとな、夢乃…」
私は悠馬にそっと寄りかかって、再び涙を流した。
悲しみではなく、喜びと安堵に満ちた温かい涙を。

369:大谷刑部:2018/08/19(日) 21:29

>>366熱でしたか・・なんかもう話進めすぎてすみませんm(__)m これからも頑張ってください🙇

370:GALAXY:2018/08/19(日) 21:54

>>366
お久しぶりです!
ちょっと用事があるので一時間ほどあとにまた来ます。頑張って進めてね!……女神様(ボソッ……

371:美香:2018/08/19(日) 22:10

はーい

372:美香:2018/08/19(日) 22:11

>>>369
結構進んでてびっくりしたwww
これからも頑張ります

373:大谷刑部:2018/08/19(日) 22:23

>>372頑張ってください(他人事)あ、一応11時頃に来ますんで

374:美香:2018/08/19(日) 22:24

あーい

375:美香:2018/08/19(日) 22:25

コメント......〆(゜Д゜;⊂⌒`つ==ззз勺〃勺〃勺〃

376:美香:2018/08/19(日) 22:53

   _∧_∧
        / ̄ ( ・∀・)⌒\
   __    /  _|     |   |
   ヽヽ   /  /  \    |   |           ,,,,,,,iiiiillllll!!!!!!!lllllliiiii,,,,,,,
    \\|  |____|   .|   |           .,llll゙゙゙゙゙        ゙゙゙゙゙lllll,
     \/  \       |   |           .|!!!!,,,,,,,,       ,,,,,,,,,!!!!|
     | ヽ_「\      |   |、         |  ゙゙゙゙!!!!llllliiiiiiiiiilllll!!!!゙゙゙゙ .|
     |    \ \――、. |   | ヽ         .|     .゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙     |
     |   / \ "-、,  `|  |  ヽ       |               |
  _/   /    "-, "' (_  ヽ  ヽ      .|               |
/    __ノ      "'m__`\ヽ_,,,, ヽ      |               |
`ー― ̄          ヽ、__`/ー_,,,, ゙゙゙゙!!!!!!!lllllllliii|               |
                    \゙゙゙゙゙゙゙!!!!!lllllllliiiii|               |
                      \   ヽ   |               |
                       ヽ   \  |               |
                        |     \.|               |
                        `ヽ、,,_ノ|               |
                              ゙゙!!!,,,,,,,,       ,,,,,,,,,!!!゙゙
                                   ゙゙゙゙!!!!llllliiiiiiiiiilllll!!!!゙゙゙゙
                                /.// ・l|∵ ヽ\ ←sora

377:大谷刑部:2018/08/19(日) 23:06

ちわー

378:GALAXY:2018/08/19(日) 23:25

こんばんは。少し遅れたけどお許しください

379:大谷刑部:2018/08/19(日) 23:35

ちわー(2回目)

380:大谷刑部:2018/08/19(日) 23:39

んじゃまた明日〜

381:GALAXY:2018/08/19(日) 23:42

 悠馬はしばらくの間検査のため入院するらしい。
「悠馬……」
「いつでも来ていいから、今日はもう帰れ。な?」
「……うん」
 私は悠馬の言葉に、不承不承ながら同意した。演技だけど。

 だって、悠馬は───

 次の日。私は学校を出ると脇目も振らず、悠馬の病院へ向かった。その次の日も。そのまた次の日も。雨の日だって風がつい良い日だって、雪……は降らなかった。嵐……も、アイドルの方しか見ない。と、とにかくっ!私は毎日悠馬の所へ行った。

「いくらなんでも来すぎじゃない?」
「だって、悠馬言ったもん。いつでも来ていいって」
「いやそれでも限度があるだろ……」
「でも、だって……!」
「でももだってもない。ちょっと鬱陶しいぞ」
「…………」
 悠馬のあまりのいいように、私は小声で反論するしかない。どうせ悠馬に聞こえてないんだ。何を言ったってわからないだろう。

「『だって、悠馬に会いたかったんだもん。それだけ私は悠馬が好きなのに。好きで好きで苦しいのに。愛に溺れそうなのに。なんでわかってくれないかなぁ。悠馬に甘えたいのに。悠馬が心配なのに───』」
「ちょーい悠馬さん!?聞こえてたの!?」
「俺、昔から耳だけは良いんだ」
「聞こえてたなら教えろばかぁー!」
 ちょー恥ずかしい!絶対真っ赤になってる自信あるもん!
 私はこの怒りと雪辱を晴らすため、悠馬をポカポカ殴っておいた。……これがさりげなくボディータッチをする高等技術!

382:GALAXY:2018/08/19(日) 23:46

>>381
『風がつい良い日』って何ですかね。『風が強い日』です。

383:ちゆ☆◆s.:2018/08/20(月) 08:09

こんちわー。
やっぱ面白い。ボディータッチ,,,今度やってみようかな笑
>>376
あれなんですか?

384:PINK△LMONADE◆7E 夏休み31日目:2018/08/20(月) 09:44

それから私は毎日のように病院に通った。
何日も何日も悠馬とお馬鹿な話をしていた。
ある日のこと。また病院に行った。悠馬の部屋に着くと、悠馬は私の方を泣きながらみた。
(まさかー悠馬はもう…)
そう思ったんだ。だけど違った。
「俺、手術することになったんだ。確実に治すことは難しいけど、もう辛い想いはしなくていいんだって。」
私は悠馬の横たわっているベッドの前で悠馬より泣いた。泣き続けた。というより泣きたかった。
私の想いが通じた!悠馬は病気の影響で倒れたり、病院生活をしなくて済むんだ!
あと、手術を頑張るだけだ!そう思って嬉しくて泣いていた。
悠馬がそっと背中に手を回してぎゅっとハグしてくれた。
暖かな温もりに包まれた。

385:PINK△LMONADE◆7E 夏休み31日目:2018/08/20(月) 09:48

黒瀬くん、私の小説の方のイメージと違くなっててヤバイw

386:GALAXY:2018/08/20(月) 11:55

>>383
AA(アスキーアート)ですね。意味は……あは☆彡(わからない)

>>385
俺の中のイメージとも違っててヤバイw(おまいう)

387:GALAXY:2018/08/20(月) 12:10

 手術当日。私はその日学校だった。空は透き通るような青色で、鳥も自由に羽ばたいていた。私の経験上、天気が悪い日に限っていい事がない。しかし、今日は快晴。……これは悠馬の手術が上手くいくってことだよね!
 当然授業の事など身に入らなかった。……違う。私の耳のところまで来た言葉たちが回れ右して帰って行った。もしドラ〇もんのコエカタ〇リンがあったら絶対そういう動きをしていたに違いない。だって、私がそう決めたから。

 私は学校が終わると、それはもう鳥のように歩い足取りで病院へ向かった。
 悠馬の病室の前まで着き、扉をノックする。中から返事はない。まさか、悠馬がまた死んだふりでもしているのでは……? ま、もう私は同じ手に引っかからないけどね! 私は学習するから!
 返事も聞かず、扉を開けて中に入る。果たして、悠馬は居た。ベッドで横になり、入り口に背を向けていた。

「悠馬? どうしたの?」
「……」

 いやな予感がした。聞きたくない。でも、私の口はそんな意志など構わず開いてしまった。

「もしかして───」
「なぁ、夢乃」

 そんな私の口から発せたられた言葉を遮ったのは、悠馬の声だった。私は全神経を耳と脳に集中する。一言も聞き逃すまいと。

「もし、俺が病気治ったって言ったら、何したい?」
「な、ナニってそんな……///」
「ふざけじゃなくて。本当に、何したい?」

 悠馬の声音は、その言葉通り真剣で。だから私も本音をぶつける。

「私は───」

388:PINK△LMONADE◆7E 夏休み31日目:2018/08/20(月) 14:46

私は何をしたいか?
「決まってるじゃん。死ぬまで悠馬と一緒に暮らす。」
悠馬はニコッと笑った。
「俺も。」
どことなく寂しげな感じがした。なんかおかしい。
「悠馬、なんかあった?」
私はそう聞いた。
「なんでもねぇから心配するな。」
そう言って悠馬は窓の方を見た。
私は悠馬の隣に座った。
「悠馬、教えて。私、誰にも言わないし、そう約束するから。」
私は真剣にそう言ったのに。
「女子ってホント知りたがり屋でムカつく。今日は帰って。」
私の目から涙が出た。
腕で涙を拭いて病室から出た。

389:美香:2018/08/20(月) 18:07

>>383
なんかこれ気に入ったのでww

390:美香:2018/08/20(月) 18:20

一人きりで歩く。いつもは人通りの多い道でさえ、まだ夕方だというのに人が全くいなかった。
そんな光景に少し恐怖を覚えた。それと同時に、悠馬に言われた言葉を思い出し、また涙が出てきた。
私、とうとう悠馬にまで嫌われたのかな。後悔と自己嫌悪で胸が押しつぶされそうになる。
私は、悠馬に拒絶された。悠馬に突き放された。

悠馬と死ぬまで一緒にいようとか偉そうなことをほざいていた私が情けなくなった。
本当は、悠馬がいないと生きていけないのは私のほうだった。
もしかしたら、私は知らず知らずのうちに悠馬を傷つけていたのかもしれない。
そんなことにも、気づかなかった。自分の幸せばかり考えていた。
私なんて、彼女失格だよ………

俯きながら悠馬の事を考えていると一陣の風が吹いた。そして、
「夢乃…」
悠馬の声だった。何度も何度も聞いた、懐かしい声が。
「悠馬…!?」
後ろを振り返ってみる。

けれどそこには、誰もいなかった。

391:PINK△LMONADE◆7E 夏休み31日目:2018/08/20(月) 18:55

あー。私やっぱり悠馬好きすぎ病になってる。
今頃悠馬は手術で頑張ってるのかな。(麻酔かけてあるけどね。)
私、やっぱりみんなに嫌なことしちゃう。
奏にも嫌われることしちゃったし。もうこんな自分が嫌だ!!!
またあの異世界に行きたい!
そう思って、自分のベッドに横たわった。まだご飯とか食べてないけど、さっさと寝てしまいたかった。
そしていつのまにか眠りについていたのだ。

392:GALAXY:2018/08/20(月) 19:01

 二度目の異世界などあるはずもなく、朝を迎えた。気が乗らないまま、学校へ向かう。勿論、授業内容なんて全く入ってこない。
 私は学校が終わった後、病院へ向かった。

 ───病院? なんで? 悠馬に迷惑がかかるだけじゃないの? やめときなよ。

 過去にあれだけ問うた時には反応を示さなかった心の中の何かが、今度は問うてもいないのに答えを出してきた。
 私はその声に従って家に帰ろうとする。だって、悠馬の迷惑になりたくないもん。

 私の足は、休むどころか速度を上げて歩いていく。そこに私の意志などなく、勝手に向かって行く。

 そして、私は着いた。






───悠馬がいる、病院に。

393:美香:2018/08/20(月) 21:24

最初300くらいで悠馬死んでそうとかいうフラグを立てたが、気づいたらもう400いくやんwww

394:GALAXY:2018/08/20(月) 21:48

>>393
でも500まではもたないはず。……もたない、よね……?

395:美香:2018/08/20(月) 21:58

も、もつさ…(震え)

396:GALAXY:2018/08/20(月) 22:02

悠馬、驚きの生命力! 原因は愛か!? それとも???(作者の都合)

397:美香:2018/08/20(月) 22:07

橋本悠馬――――――そう書かれた病室のドアの隙間からそっと様子をうかがう。
自分でも悪いことだってわかってはいたけど、悠馬に会わずにはいられなかった。
見つめることも、迷惑なのかな…と、そっと呟いた。溜息が毀れる。
「悠…」
勇気を出して、ドアに手をかける。
ドアを開けようとして、その手を止めた。
僅かに空いた隙間から、悠馬が見える。
悠馬が――――――――泣いていた。
俯きながら、何度も何度も拳で目を擦りながら。肩を小刻みに震わせながら。

私は、病院を後にした。悠馬に何もしてあげられずに。でも、何もしなかったのが、正解だったのかもしれない。
悠馬の表情が、脳裏に焼き付いていつまでも離れなかった。
辺りはもう夕暮れ色に染まっている。秋の静けさが、胸にしみた。
悠馬に対する想いが重なって…一気に切なくなった。

でもなぜか、その切なさが………愛しかった。

398:美香:2018/08/20(月) 22:08

あ、あ、あ、愛だな(震え)

399:大谷刑部:2018/08/20(月) 22:16

小説で泣きそうになったのは初めてかも・・あんな暗い雰囲気(←大体俺の仕業)だったのがこんないい話になっていたなんて・・やっぱ女神様と(美香さん)神(Galaxy さん)と神(pink △LMONADE )さんはすげぇな〜

400:大谷刑部:2018/08/20(月) 22:21

というわけで400おめでとうございます🙇

401:GALAXY:2018/08/20(月) 22:27

 家に帰って私は考えた。悠馬が泣いていた理由はもう考える必要もない。まず第一に優先して考えるべきこと。それは───

 私が、悠馬にできること。

 私の都合は全て考慮せず、悠馬の事だけを考える。定期テスト期間中以上に考える。悠馬の事を考えると心が温かくあるような感覚があるけど、全て無視。悠馬の事を考えすぎて心が苦しいけど、全て無視。
 知覚能力が拡張され、時間がゆっくり進むような感覚に陥る。さらに脳の過剰思考により焼き切れるような頭痛が襲う。でも、屈しない。ここで諦めたら何もできないという結論しかないから。
 考えて考えて考える。アイディアが浮かんだら即脳内で予測する。しかしその全てが私が満足するという結果になってしまう。まだ私欲が残っている証拠。
 それを全て頭から追い出し、さらに思考を加速させる。既に日を跨いでいた。眠気なんてない。活性化された今の私の脳は、悠馬のこと以外のに考えるという隙は無い。

 そして、空がうっすらと明るくなり、鈍器で殴られたような頭痛を感じながら、私は一つの結論に達した。なんてことはない。簡単なことだった。だって───

 悠馬に直接聞けばいいんだから。いくら私でも悠馬の事を全て知っているわけではないし、全てを知ろうなんておこがましい。
 そうだよ。私が悠馬の事を全て知っているなら、悠馬が私の事を好きだったのも知っていたはず。だから……私は病院へ向かて走る。

 着替えるのすら時間の無駄。この際羞恥心などかなぐり捨て、上着だけ来て病院へ向かう。長時間酷使した脳が体を動かすことを拒否し、それに呼応するように体も鉛のように重く動かない。でも、私は向かわないといけない。悠馬のもとへ。
 私がいないと悠馬はダメだとかそういうことではないけど、私の中の疲れ切った脳が最後の力を振り絞って体に命令を下す。『必ず病院へ向かえ』と。その謎の使命感に駆られ、薄闇の中私はゆっくり、されど何かに急かされるように走る。
 悠馬のために悠馬に何かをするために悠馬に何をしたいか聞く。本末転倒なことかもしれないけど、私はこの考えが正しいと思う。

 それが、悠馬のためだと思うから。

402:GALAXY:2018/08/20(月) 22:28

>>401
最後に『それが、私が悠馬にできることだと、思うから』を追加で

403:GALAXY:2018/08/20(月) 22:31

目指せ完走!

(ほら、黒黒瀬君の出番だよ)

404:大谷刑部:2018/08/20(月) 22:39

えっここで?ww黒瀬君もうストーリー的に要らなくなっちゃったけど頑張ろうかな・・いや、頑張ってくれ皆(←人任せ)また来るから‼      (追記)500目指して頑張れ👍

405:GALAXY:2018/08/20(月) 22:41

まぁ、奏の件もあるし、ね?

(あ、芽依ちゃんはそこで待機ね。ステイ)

406:大谷刑部:2018/08/20(月) 22:45

芽依さん?誰でしたっけ(すっとぼけ)

407:GALAXY:2018/08/20(月) 22:46

>>406
ほら、あの……あれ? 

408:ルミナス:2018/08/20(月) 22:48

>>406
容姿端麗、成績優秀な大富豪の悠馬大好き悪役女子ですよww

409:ルミナス:2018/08/20(月) 22:49

あ、芽依ちゃんが、容姿端麗、成績優秀な大富豪。
紛らわしかったですねww

410:GALAXY:2018/08/20(月) 22:51

>>409
あぁ! 夢乃にボッコボコにされた悪役風モブ女子ですね! 思い出しました! ありがとうございます! 

411:大谷刑部:2018/08/20(月) 22:53

芽依さんか・・悪役が痣だらけってなあ(←痣だらけにした張本人)せっかくの容姿端麗が・・

412:美香:2018/08/20(月) 22:55

私pixivでも小説書き始めたので、暇があれば見てくださいw
一個は異世界もので、もう一個は自分でもなんかよくわからん話です。
ユーザー名はモロヘイヤ、アイコンはルビィちゃんです。(赤い髪に緑の目で天使っぽい衣装着てます)
小説のタイトルは、一個目は
アルフィーネ 
もう一個は
逆襲のモロヘイヤコチョベスモズの陰謀です。

あ、ふぉ…ふぉ…フォローしてくれたらうれしいな(圧)

これからも頑張って書きますww

413:美香:2018/08/20(月) 22:56

>>411
彼女は頑丈なので、骨折しても2日後にはスキップで通学するようですよ。

414:大谷刑部:2018/08/20(月) 23:01

>>413何そのチート

415:GALAXY:2018/08/20(月) 23:05

>>413
その回復力があれば肉体的には大丈夫ですね! 尚精神面はお察し。

416:GALAXY:2018/08/20(月) 23:41

>>412
早速読んできましたよー
逆襲のモロヘイヤコチョベスモズの陰謀ってノンフィクションなんですか……てか小筆二本も持ってたのね。

417:GALAXY:2018/08/20(月) 23:42

>>412
因みに俺も『なろう』様に登校してたり。そこまで人気ないですけどねー

418:GALAXY:2018/08/20(月) 23:43

>>417
投稿の間違いです。なろうという学校には行ってないですw

419:PINK△LMONADE◆7E 夏休み32日目:2018/08/21(火) 13:29

病院に着いた。
なんかちょっと騒がしい感じがした。なんだろう…そう思ったけど、いつも通り、受付の人に言って廊下を歩いた。
どうやら、1○7室の部屋が騒がしいらしい。
「鈴木さん!?鈴木さん!」開いたドアの中から聞こえた。
死んじゃったのかな。ちょっと震えた。悠馬の部屋に行く途中がすごく長く感じた。
そしてやっと部屋に着いた。
「悠馬…いい?」
「いいよ。」
ベッドに横たわってる悠馬がいた。
「悠馬、手術頑張ったね。」
私はそう言った。
「あぁ…俺さぁ。」
部屋中に私の緊張が走った。
「な、何?」
恐る恐るきいた。
「手術したけど、あと1年しか生きられないって。」

420:美香:2018/08/21(火) 15:29

>>416
分かりやすく書くと、
逆襲のモロヘイヤ コチョベスモズの陰謀
ですね。
小筆は結構持ってますwww
モロヘイヤとコチョベスモズは実際に私が作り出したキャラクターです。

421:美香:2018/08/21(火) 15:53

悠馬の言葉に、絶望を覚えた。
あと一年。あと365日。あと8760時間。あと525,600分。
僅かな時間しか悠馬には残されていなかった。
「ねえ悠馬。私…悠馬に何ができる?」
「………」
「悠馬…!」

悠馬は、何も答えなかった。ただ俯いて、布団を握りしめていた。
私はようやく我に返った。でも、気が付いた時には―――――――もう遅かった。
悠馬が私を蔑むような、そんな目で見ている。
いつもの笑顔の面影すら、悠馬には残っていなかった。

「そういうの…いいから」
「…」
何も言えず、ただ黙っていたに悠馬はそう告げた。
「頼む。一人にさせてくれ」
悠馬が、初めて大声を出して叫んだ。
辛そうに、苦しそうに。悲痛な悠馬の声に、胸が痛む。

やっぱり私、自分の事しか考えてないんだな。
悠馬のためだって思ってたけど、全然悠馬のためになるどころか、逆に迷惑をかけていた。
知らず知らずのうちに、悠馬を追いつめていた。
もう、悠馬にかかわる資格すらない。
それなら…

「さよなら。悠馬」
これが、私にできること。
これが、私の選ぶ道。

422:美香:2018/08/21(火) 15:54

一年のところの計算は、ヤ○ー知恵袋で調べましたww

423:GALAXY:2018/08/21(火) 19:19

>>422
秒数もYaho〇!で調べてプラスしましょう!w

424:美香:2018/08/21(火) 19:20

ですねwwww

425:GALAXY:2018/08/21(火) 20:41

 今日も今日とて私は学校へ行く。普通に授業を受け、普通に給食を食べ、普通に家に帰る。なんてことはない。普通の何の変哲もない日常。
 それが、只々無暗に過ぎていく。学校での私の噂も言う人がいなくなり、友人関係も修復した。いつも通り。去年も一昨年も、それより前の年だってそうやって過ごしてきた。

 そうやって過ごして、早一月。共に談笑していた最近作者の意向(忘却)により出番がなかった奏が、突然前触れもなく私に言ってきた。

「そいえば夢乃さ。最近、ていうか結構前から元気ないよね。心ここにあらずっていうか。どうしたの?」
「私も気になってた。どうしたの?」

 さらに私にフルボッコ(楽しかった)にされてから影が薄く(作者にすら忘れられるほど)、そして何故か私が叩きのめした(楽しかry)あとから頬を染めて私にすり寄ってくるようになった芽依ちゃんが奏のあとに続く。
 私、そんなに元気がなかったかな?……演技力が足りなかった?

 そう、私は、悠馬と別れを告げてからずっと、心にぽっかりととても大きな穴が開いたような感覚に陥っていた。だから、奏と話してもどこか遠くから見ているような感じで、外面では笑っていても、心の中は驚くほど『無』だった。
 色鮮やかだった風景も、私の目を通すと全ては色褪せて見える。
 原因だってわかってる。悠馬しかいない。私は、悠馬に会えない事よりも、私が悠馬に迷惑をかけていたことにひどくショックを受けた。

 そして、奏はすぐに気づいていたはず。それでも私に言わなかったのは、奏なりの優しさだろう。芽依ちゃん? ずっと顔を赤色化させて私にベッタリだった。一瞬殺意が沸いたのは私と奏の秘密。

 私は、二人に全てを打ち明けた。芽依ちゃんは私が『しっかり話聞けー!』と殴った時に『ありがとうございます!』と言ってトイレに駆け込んだので今は居ない。ナニをしているのかは知らないし知りたくもない。

「はぁ……やっぱりそんな事か」
「まぁ、私の好きな人は悠馬とか言っておいてちゃっかり研修の時に黒瀬君と付き合う程の胆力を持つ奏からしたらそんなことだよね」
「それさ、いつもの夢乃らしくないよ?」
「私の嫌味はスルーですかそうですか。て、それよりも私らしくないってどういうこと?」
 
 そう、この奏サンは私に向かって悠馬が本当に好きな人とかほざいていながら、研修の時にいつの間にか黒瀬君と付き合っていた。私の決意返せ。
 まぁそれは後で問い詰める(物理)として、奏の私らしくない発言を詳しく聞く。

「はら、夢乃って大体相手の考えないじゃん。相手のために考えてる! とか言っても本人からしたら迷惑、ってことは夢乃の場合よくあるよ? ソースは私」
「ん? 奏は喧嘩を売っているのかな?」
「でも、それでも夢乃はいつも頑張ってた。それに私は負けた。でも今回はどう? たった数回悠馬君に拒否られたくらいで何へこたれてんの!? そんな暇があるなら自分のエゴを貫き通しなよ!」
「奏……私の事バカにしてるの?」
「茶化すな!」

 奏の言っていることは正しい。私はいつも自分のやりたいことを徹底的にやる。でも今回ばかりはそれはできなかった。だって、それが悠馬の願いだから。

「どうせ悠馬君の為〜とか悠馬の願いだから〜とか思ってるんだろうけど、そんなの関係ないからね。後一年もないんでしょ!? ならしっかりと悠馬君の魂に『藤原夢乃』という女の子を刻み付けないとダメじゃん!」
「奏……」
「ほら、分かったら今日の放課後、行くよ」

 奏のその問いかけに、私は一瞬の隙もなく即答した。





「わかった。今日の放課後、悠馬に沢山迷惑をかけに行こう!」

426:GALAXY:2018/08/21(火) 20:41

うーわ。長くしすぎた。ごめんよ。

427:美香:2018/08/21(火) 21:59

 さらに私にフルボッコ(楽しかった)にされてから影が薄く(作者にすら忘れられるほど)、そして何故か私が叩きのめした(楽しかry)あとから頬を染めて私にすり寄ってくるようになった芽依ちゃんが奏のあとに続く。

ちょww笑ったww

428:美香:2018/08/21(火) 21:59

笑い要素若干入ってるんで読んでて楽しいww

429:美香:2018/08/21(火) 22:02

『ありがとうございます!』と言ってトイレに駆け込んだので今は居ない。ナニをしているのかは知らないし知りたくもない。

ナニが違うものに見えてしまっ(自粛)

430:GALAXY:2018/08/21(火) 22:08

>>429
お、ナニが何に見えたのかな?ぜひとも教えて欲し((殴

431:GALAXY:2018/08/21(火) 22:12

>>428
コメディーを書くのに慣れちゃったからかな。
小説家の卵(自称&『なろう』に投稿してるからって何故か調子乗ってる)として読者に楽しんでもらえるのは嬉しいよね。

(シリアスが書けない訳じゃないけどコメディー入れたくなる症候群にかかってるなんて言えない)

432:美香:2018/08/21(火) 22:25

そして、放課後。はやる気持ちを抑えられなかった私は、ずっこけながら悠馬の家に向かった。
悠馬の家のインターホンを鳴らす。
ドアが開く音がして、中から悠馬が出てきた。
「…入れよ」
すると隣にいた奏がいきなり声を上げた。
「あっ、黒瀬君から呼び出しだー(棒)ん?今すぐ会いたい?しょーがないなー(棒)ということで、夢乃、ごめん(キメ顔)」
奏はドヤ顔で親指を立て、ウインクしながらスキップして去っていった。
あんにゃろう。あとでしばく。

でも、悠馬と二人きりになれたのは、嬉しいようで、気まずかった。
悠馬の部屋に入る。日当たりのいい部屋の窓から日差しが入り、悠馬の顔を輝かせる。
「………で、夢乃。何の用だ?」
「あ………」
なかなか言い出せず、黙っていると、
「実はさ、俺からも話があるんだ。いい?」
私は激しく首を上下に動かした。首がもげそうになるくらい。
「俺が夢乃を突き放した理由、分かるか?」
「私の事がうざかったから!ムカついたから!」
「違えよ…バカ…」
「え………」
「俺が夢乃にばかり頼ってたからだよ。女に頼る男なんて、情けないって思ったから」
「………」
「夢乃がいなかったら、俺、死んでたかもしれない。」
「悠馬…悠馬」
涙で濡れた私の頬を、悠馬は優しく撫でてくれた。
「だから、決めた。」
悠馬が話す。


「俺はこれから、夢乃のために生きる」

開いた窓から、秋風が入ってくる。
その風は、悠馬の髪を、服を、瞳を、そして、私の心を静かに揺らした。

433:美香:2018/08/21(火) 22:26

>>429
おいwww

434:美香:2018/08/21(火) 22:28

奏はドヤ顔で親指を立て、ウインクしながらスキップして去っていった。

自分で書いたけど、リアルに想像したら奏って変人やな…

435:大谷刑部:2018/08/21(火) 23:08

(番外編:レディースプレジャー)       私の名前は円城寺芽依。成績優秀、スポーツ万能、容姿端麗と非の打ち所のない私だったけど研修中私の何かが壊れた。夢乃さんに殴られて痣だらけになったのに私は憎しみも湧かずただ病院のベットで興奮していた。勿論夢乃さんや奏さんにバレないように・・・した。殴られたときの感触、冷やかな視線。考えただけで興奮する。本当はしちゃ駄目なのに・・分かっていてもついついトイレに行ってしまう。研修から暫くたった私は夢乃さんがいないと生きていけない体になりかけていた。でも夢乃さんは相手にしてくれない・・。「夢乃さんと話したい(ハァハァ)」どうしたら話せるんだろう。どうしたら・・どうしたら・・。

436:大谷刑部:2018/08/21(火) 23:09

芽依さんがいつの間にかドMに成長してたんで作りました。(物語の進行上多分大丈夫なはず・・)

437:GALAXY:2018/08/22(水) 02:35

(番外編:レディースプレジャー・続)
 どうにかして私は自分の飼い主である夢乃様と接触を図りたかった。だって、夢乃様に罵られたり殴られたりするのは至福だから。だから私はめげずにアタックする。勿論物理で。殴りやすいように当たる直前でスピードを落とし、最大限ダメージを貰うような姿勢にスタンバイ。さらに夢乃様が殴りやすいようにするのも忘れない。
 そして私は殴られ興奮し、〇〇〇〇をする。それが、私の日課だった。でも……

 最近殴られないし罵りさえもない! どうして!?

 何故か最近夢乃様は私から距離を置くようになった。……はっ! まさかこれが───放置プレイ!?
 遂に、遂に私にも放置プレイという中級プレイに片足を踏み入れたの!? いや違う。これは夢乃様からの試練だ。放置プレイに興奮し、〇〇行為に至れるかという!

 そう思うと俄然興奮する。今までの不満は全て吹き飛び、夢乃様への感謝へ変わる。これから私はもっと精進して更なる高みへと昇らねばならない。この身が朽ち果てイってしまうことになってしても、私は諦めない! イってイって逝きまくる!

 これが、私の日ごろの生活。夢乃様に毎年毎月毎週毎日毎時間毎分毎秒罵られることを夢見て、私はさらなるStageへと。新たなる高みへと昇る!

 幸い家にはロウソクや頑丈な縄、手錠までも完備している。さぁ、いつでも準備万端です! いつでも大歓迎です! だから早く夢乃様家に来て!

438:GALAXY:2018/08/22(水) 02:35

なんだこれ。楽しいw

439:GALAXY:2018/08/22(水) 02:38

>>433 >>430では?
>>434 小説のキャラには自己投影されるって聞いたことが(殴

440:PINK△LMONADE◆7E 夏休み32日目:2018/08/22(水) 16:35

セカオワみたいな話になってきてるw

441:GALAXY:2018/08/22(水) 22:54

>>440 
それってどんな感じですか?(無知ですごめんなさい)

442:大谷刑部:2018/08/23(木) 00:24

>>440どういうこと?(セカオワってこういう感じだっけ?俺も詳しくないのでよく分かりません。すみません)

443:美香:2018/08/23(木) 15:26

昨日来れなくてすみません(土下座)

444:PINK△LMONADE◆7E 夏休み34日目:2018/08/23(木) 16:06

>>441-442
私もあんま覚えてないけど、この話でいうと悠馬が女の子で、夢乃が男の子かな。
女の子が病気を持ってて、男の子と両想いだから、男の子のために必死に生きる!みたいな話。(だったと思う。)

445:Galaxy GALAXY(スマホから&:2018/08/23(木) 16:57

明日(登校日)の宿題が終わってないから今日は来れないかも。終わればくる。
終われば金曜日が終わるまで無敵〜←

446:匿名:2018/08/23(木) 17:03

エロ系やめた方がいいぞ

447:匿名:2018/08/23(木) 17:03

削除依頼出されるから

448:美香:2018/08/23(木) 17:57

>>446
そうですね…
これから気を付けます。
ありがとうございました。

449:美香:2018/08/23(木) 17:58

>>445
了解です

450:大谷刑部:2018/08/23(木) 19:20

>>446-447すみません。以後気をつけたいと思います。一応番外編は完結したので以降は本編戻ってどうぞ😃✋➰

451:匿名:2018/08/23(木) 19:57

いえいえ。頑張ってくれ。

452:GALAXY:2018/08/24(金) 12:13

>>446-447 ごめんなさい。ふざけすぎました。

本編はちょいコメ(いつもの)で書いていきます!
でもちょっと寝させてもらうから書くの遅くなると思います。

453:GALAXY:2018/08/24(金) 12:31

「……じゃあさ、私がお願いしたら、聞いてくれるの?」
 私の口から放たれた言葉は、それだった。相手の真意を聞くでもなく、ただの自分本位な問いかけ。もし「いいえ」と答えてしまったら、嘘つきという名の烙印を押される。そんな事、私だったら耐えられない。ましてやそれが想い人なら尚更。
「勿論。俺にできることなら、何でも」
 果たして、悠馬の口から紡がれたその言葉は、一切の迷いもなく私に、私の心に響いてきた。口角が吊り上がらないようにするので精一杯。それは勿論、嬉しさから。
 だから私は、悠馬の優しさに、自分勝手な要求で返す。
「ん? 今、何でもって……」
「俺にできることならってのも言ったぞちゃんと聞いとけ」
 ……定番ネタを挟んでから。

「私のお願い。……あのね」
 いざ言うとなると、かなり恥ずかしい。自分でも耳が赤くなっているとわかるほどに発熱している。

「あのね……私と、デート、して?」

 遂に言った。今まで私は自分からデートに誘ったことはないため、初めての経験。デートのお誘いってこんなに恥ずかしいんだ……。
 私は羞恥のあまり俯き、最後の方なんかは声が上ずっていたと思う。

「いいよ。どこに行きたい?」

 そんな私に投げかけられた一言に、私は即座に反応した。行きたい場所? そんなのもう決まっている。デートと言えばの大定番! そう!

「遊園地に行きたい!」

454:GALAXY:2018/08/24(金) 12:33

後は任せた。ガク……(前スレから一度も寝てない付けが今回ってきた)

455:美香:2018/08/24(金) 17:08

ナツヤスミノシュクダイガオワラン

456:美香:2018/08/24(金) 18:34

いよいよ待ちに待った、悠馬とのデートの日。
昨日なんて、楽しみすぎてなかなかな寝つけなかった。
いそいそと待ち合わせの場所へと向かうと、悠馬がもう待っていた。
「おはよう、悠馬」
毎日会ってるはずなのに、胸がドキドキする。
「おう、おはよう」
悠馬は微かに顔を赤らめながら、そういった。

遊園地は思っていた以上に人が多く、悠馬と逸れそうになった。
私は慌てて悠馬の服の裾を引っ張った。
「…服、伸びるだろ…」
そう言い、そっと私の手を握った。
悠馬の髪の間から僅かに見えた耳が、赤く染まっていた。
私はそれに応えるかのように、悠馬の手を強く握った。

「俺、ちょっと飲み物買ってくるから、夢乃はここで待ってて」
悠馬の言葉に、私は素直に頷いた。
ベンチの背もたれにもたれ、ぼんやりと空を見上げる。
突き抜けるような青空が目に染みた。
突然の風が吹き、私の防止が飛ばされた。
帽子は宙を舞いながら、地面に落ちた。

私は慌てて帽子を拾い上げると、誰かとぶつかった。
「あ、すみません」
とっさに謝り、顔を上げる。
そこにあったのは、僅かに憂いを帯びた表情の、黒瀬君だった。

457:GALAXY:2018/08/24(金) 19:11

>>455
ソレナ

458:GALAXY:2018/08/24(金) 19:11

>>456
そこにあったのは、僅かに憂いを帯びた表情の、黒瀬君だった。

何故かストーキングをしている黒瀬を想像してしまったw

459:GALAXY:2018/08/24(金) 19:27

「あ、黒瀬君も来てたんだ」
 私は動揺を隠すため、努めて冷徹に言い放った。
「う、うん。奏と来てて。今『Pick flowers』って言ってはぐれちゃったところだよ」
「それ動かない方が良いやつ……それで? 別れたのはどこ?」
「僕たちはまだカップルだよ?」
「そうじゃなくて……」
 なんで伝わらないかなぁ。もしかして、バカなの? 前の会話から奏と別れた場所を聞いてるんだけど、伝わってない? それとさりげなく『奏』って言ってたよね。
 いや本当はわかっててボケてるんでしょ? ……首を傾げてる当たり本当にわかってなさそうなんだけど。もしかして、本当に、黒瀬君って、ポンコツ?
「とにかく、奏と別れたところまで戻りなって」
 別れてからどれくらい時間が経っているのかは知らなけど、一応戻った方が良いと思う。そのつもりで言ったんだけど……

「ごめん。それはできない」

 黒瀬君から放たれたその言葉に、私は言葉を失った。真剣な表情で帰ることを拒否……? 黒瀬君は一体何を考えて……?
 黒瀬君の言葉はそこで終わっておらず、次の発言を聞いた瞬間、私は絶句した。開いた口がふさがらない、とはまさにこの事だろう。もし金魚のモノマネグランプリがあったらぶっちぎりで優勝できそうなほど口をパクパク開閉させる。

「だって僕、迷子だもん☆彡」

 中学生にもなって遊園地で迷子とか貴様本当に何者だ! 奏が可哀そうだろ! てか連絡先くらい交換しとけ!

460:美香:2018/08/24(金) 22:10

>>457
キョウカラガッコウダッタンダー

461:美香:2018/08/24(金) 22:20

さわやかにウインクする黒瀬君の顔に、私は激しい憎悪と嫌悪を覚えた。
こいつ。こんなにイケメンじゃなかったら即パンチしてやるぞ。
メラメラと私の中で炎が煮えたぎっていた。

「夢乃ちゃん」
「何だね」
わざと怪訝そうな顔をして、黒瀬君を追い払おうとする。
だがその努力も、虚しく砕け散った。
「奏のところに、行きなよ」
湧き上がってきた感情を必死にこらえて、そうつぶやく。
「だから、それは無理だって」

その瞬間、私の頭の中で何かが切れた。
次の瞬間には、躊躇なく黒瀬君をフルボッコにしていた。(デジャブ)
「ホント、あんたって最低。見損なった」
吐き出すように、そういった。
黒瀬君はわずかに目を見開いて、でもすぐにもとの笑顔に戻った。
無言で私の手をつかむ。

「このまま、二人で逃げようか」
黒瀬君の唐突な発言に、私は開いた口がふさがらなかった。

462:GALAXY:2018/08/24(金) 22:47

「何も言わないってことは、いいんだよ───」
「あれ? 黒瀬じゃん。どしたの?」
「げっ、橋本もう帰ってきたのかよ」
 黒瀬君が私の手を引き連れて行こうとしたその時、飲み物を買いに行っていた悠馬が帰ってきた。
「えっと夢乃? 今、どんな状況なのか教えてくれないかな?」
「奏? そこは彼氏である僕に聞くところじゃ……」
 奏と共に。まぁ大体予想はできる。どうせたまたま会ったんだろう。私と黒瀬君みたいに。それで、悠馬と一緒に私のところに来て黒瀬君を一緒に探すのを手伝ってもらおうと思ってたのかな。でも私のところに来てみれば黒瀬君がいて、どういう状況なのか私に問いかけてる、と。
 おーけー。状況を整理しよう。

・悠馬とデートをしに来た。
・悠馬が飲み物を買いに行った。
・その間に黒瀬君と出会った。
・私の手を、黒瀬君が握っている。
・その場面に黒瀬君の彼女である奏が私の彼氏である悠馬と遭遇。←いまここ!

 あ、あれ……これ、結構ヤヴァイ感じ? 奏が私に問いかけたのって黒瀬君が信用できないからだよねそうだよね? 私の事を睨みつけてるように見えるけどそれは私の目の錯覚だよね?

「えっとこれはね奏……」
「浮気者は黙ってて」
「……」
 黒瀬君は奏にぴしゃりと言われ、押し黙った。上限関係がはっきりしててわかりやすいね! ってそんなこと言ってる場合じゃない。うん。もうこんなことが二度とないように正直に言おう。私が悪いわけじゃないのに何故私が決意しないといけないのか。謎だ。

「ふ〜ん? 黒瀬君は彼女がいるのに他の女の子を口説くんだ? へ〜?」
 全てを奏に話したところ、奏は感情を隠すどころか爆散させるように言い放つ。私が言うのもなんだけど、黒瀬君可哀そう。……うぅっ、頬が痛いよ〜。
「ちょっと何すんのさ悠馬!」
「いや夢乃が笑いたそうにしてたから笑うことができないようにしようと思って」
 笑いそうだったのは否定しないけど! だからって……だからって! 頬を抓るのはダメだと思うよ! 
「ぷにぷにで気持ち良かった」
「そ、そう……」
 嬉し恥ずかしイチャイチャカップルフィールド、展開! 説明しようこの技は相思相愛のカップルのみが使用可能な非リアどころかラブラブ感が足りないカップルでさえ引くくらいの桃色空間を作り出す技だ! 喰らった奴はタヒぬ!
「護。ちょっとあっちで話そうか」
「え、いや、ちょ……あぁ、そういうことか。わかったよ」
 奏は黒瀬君を連れて人目につかなそうなところまで向かった。『護』って呼んでたし許してあげたのかな。それともそれとも、私たちのラブラブパワーにやられた? 
 あ、私の空耳だと思うんだけど、黒瀬君の叫び声が聞こえる。あれ? 悠馬も聞こえるの? フシギダネ。

「次は何しようか」
「え、もしかして悠馬さっきの修羅場(笑)楽しんでた?」
「それはお前もだろ?」
「ありゃ、分かってた?」
「もちらん。夢乃の思ってることなんてお見通しだ」
「もうっ! 私だって悠馬の考えてることなんてわかってるんだから。当ててあげようか?」
「う〜ん。いや、いいや。俺が自分で言うよ」

「ゲームしたい」
「空気読めよッ!」

463:GALAXY:2018/08/24(金) 22:54

>>460
夏休みの宿題今日提出用以外まったくやって無くてこの週末徹夜缶詰確定宣告を自分に出したけど、死んでからが本番だと思ってるので大丈夫です!←ラノベのタイトルにありそう。思うよね? よねっ!?

464:美香:2018/08/25(土) 11:07

>>463
ああなるほど!(震え)ww

465:美香:2018/08/25(土) 11:25

悠馬は笑いを堪えながらやさしく私の頭をたたいた。
修羅場も無事、円満解決(?)し、黒瀬君と奏はいつの間にかどこかに消えていった。
悠馬とのイチャイチャイチャイチャイチャイチャイチャイチャイチャイチャイチャイチャモードを再開した。

「さて夢乃。気を取り直して………次は何に乗りたい?」
「観覧車!」
私はすぐさまそう答えた。
「えっ………観覧車………観覧車」
悠馬が青ざめて、震えている。私はすぐに察した。
「ねえ悠馬………もしかして、高いところ、苦手?」
「そ、そんなわけないだろ!さあ夢乃……行こう!」
悠馬は激しく否定して、首を左右に振った。
「ふーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーん……ホントに大丈夫なの?」
「だ、だ、大丈夫でしゅ」
悠馬が噛んだ。動揺していることが伝わった。

観覧車の待ち時間は意外に長く、その間中悠馬はずっと白目をむきかけていた。
絶対乗る、乗ってみせる、と悠馬は意地を張ったまま、動こうとしなかった。
秋なのに、太陽がまぶしい昼下がり。
あれ………なんか………クラクラする………

次の瞬間、私は意識を失った。
悠馬の声が、少しずつ遠のいて……いっ……た………

466:GALAXY:2018/08/27(月) 07:24

「……の。……ゆ……の。……夢乃」
「う……んぅ……?」
「おはよ、夢乃」
「おふぁお〜……ここ、どこ?」
 目が覚めると、悠馬の顔が真上にあった。しっかりと視認はできないが、声からして悠馬だろう。それにこの私が他人と悠馬を間違えるわけがない。
 次第に、はっきりと視界が感覚として私に戻り、思考も再開していった。
 まず目に飛び込んできたのは、予想通り悠馬の顔。……ん? 真上に、顔? え、どういう状況?
「ここは観覧車の近くにあるベンチだよ。夢乃大丈夫? 熱中症かもよ。今日は帰る?」
 再開させた思考回路に電流を流し、脳を高速で回転させる。そして、現状がどうなっているのかを察した。かすかに頭が熱くなる。寝起きで加速させた思考回路のせいだと思いたい。
「目が覚めたならちょっとどいてくれるかな。のどが渇いちゃって」
 私はどうやら、悠馬に膝枕されているらしい。改めて状況を鑑みて、私は頭だけでなく顔も赤色化させる。それと同時に起き上がり、悠馬の上からどく。
「本当に大丈夫?」
「だいじょう、ぶ」
「……まだ遊ぶ?」
「ぜったい、あそぶ」
「じゃ、ゲーセン行こ?」
 悠馬はそう言い、手を差し伸べてきた。行先に不満はない。できれば外で遊びたいという気持ちがないわけではないが、悠馬が私を気遣って室内で遊べるところに誘ったのだろう。

 パンッ! カンッ! パンッ! カンッ!

 室内に複数の音が響き渡る。遊園地なので人数は多くないが、それなりに需要があるのだろう。
「フッ……!」
「はぁっ、はぁっ……」
 悠馬の荒い息遣いが聞こえるが、私の呼吸はそれ以上に乱れ、それだけで疲労を感じさせることすら可能なほど。
「まだまだ!」
「もう、無理だよぉ……」
 容赦のない悠馬の攻撃が、私に突き刺さる。激しい動きをするそれは、今の私にとって一番の恐怖。
「悠馬、私がこんなに動けないの知ってるよね……?」
「でも、楽しいから!」
「……」
 下にある穴から噴出されるものにより、それはすぐさま一種の弾丸となり、私に向かう。それに必死に対抗しようと試みるが、速すぎる。到底私には敵わない。
「いくぞ……受け止めてみろ!」
「くっ……速いっ!」
 悠馬の渾身の一撃は、私の抵抗を一切受け付けず、私の下にある穴に勢いよく突入していった。スッカーンという気の抜ける音を残して。

 ゲームセンターにあるエアーホッケーを楽しんだ私たちは、同じ建物の中にある休憩スペースのような所で一休みしていた。

「悠馬酷くない? 運動神経違うんだし、手加減してくれても……」
「俺、勝負は一切手を抜く気はないんだ」
「なにかっこよく言ってるの女の子相手に本気出すとかキモ」
「夢乃は一切容赦せずにズバッと言い切るよね。結構心に響くんだよ?」
 いやそれは手加減しなかったお前が悪いだろと言うツッコミは置いておき、私は休憩スペース内の高いところにある換気用の窓を見つめ、悠馬に話しかける。
「ゲームで、遊びすぎたかな。もう夕方だよ」
「……時間的にどうかわからないけど観覧車に行こうか。待ち時間があっても今なら耐えられると思うし」
「あれ? 悠馬大丈夫なの? 観覧車なんか乗っちゃって。ちびらない?」
「ち、ちびらねーし! 俺はそんな子供じゃない。……そう、子供じゃないんだ」
 悠馬の最後のつぶやきは、聞こえなかったことにしておいてあげよう。どう考えても自己暗示だもん。


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