半殺し屋の骨牌録

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1:詠み人知らず (ノ ゜Д゜)ノdice4:2019/08/16(金) 12:00


むかしむかし、俺が死ぬ前の話。
自分の"殺した"人間の骨を使い、麻雀牌を作って収集している魔女がいた。
巧みな話術で人を惑わせ、時には怪しげな薬を渡し、人殺しの手伝いをしていたと思う。

彼女は確か、"半殺し屋"と名乗っていた。

>>02 登場人物

16:作者不詳◆gU ホィ(ノ゚∀゚)ノ ⌒dice6:2019/08/19(月) 09:04

>>15
ありがとうございます!
読む人を選ぶような内容なので心配でしたが、そう言って頂けて安心しました

17:作者不詳◆gU (=゚ω゚)ノ ―===≡≡≡ dice2:2019/08/19(月) 12:39

「しかし、良いんですか? 刑事の俺にベラベラ喋っちゃって」
「ちと話しすぎたかねェ」

緊張感のない声は、俺が逮捕しないと確信しきっていることを表していた。

「アンタも警察、しかも復讐したい相手がいるなら分かるだろう? 法には限界がある」

時効が成立したら処せない、未成年は死刑にできない、証拠がなければ罰せない。
できないことが、多すぎる。
どんなに惨いことをしようと、人を踏みにじろうと、免れるやつは免れる。

警察が捜査する事件なんて氷山の一角で、毎日把握しきれないほどの命が奪われていく。
闇に消えた罪人の数は計り知れない。
そんなやつを復讐するには、今のところ私刑しか無いのだ。

「……分からなくは、ないです。俺も刑事の癖に正義感が無いもんでね。あなたのことは、見て見ぬふりしますよ」

正直なところ、彼女には逮捕されては困る。
今まで144人もの依頼を達成した彼女の腕は火を見るよりも明らか。
中には逃亡中の凶悪犯への復讐を成功させた依頼人もいるだろう。
もしかしたら彼女なら、俺の親父を見つけ出してくれるかもしれない──。

「アンタなら黙ってくれると思ってねぇ。つい口が軽くなったみたいだ。それに……あの女にも似ていたしなァ……ついつい」
「そういえば"その女"って誰ですか?」

先程は衝撃的なカミングアウトの直後でスルーしてしまったが、そんなに俺と似ている女性がいるのだろうか。
男前──という訳でも無いが、かと言って女と見紛うほどの女顔でも無い。

「20年くらい前にアタシを負かした女だよ。なぁんか似てるんだよ、アンタに……名前は確か、い──」
「すみません!」

ちょうどその時、タイミング悪くドアからやって来た少女の声によって遮られた。
先程出て行った少女、百合と九島少年だ。

「勝手に出てってしまって……」
「あぁ、客もいないし構わんよ。ちゃんと話はできたかい?」
「はい。お陰様で」

よくよく見ると、百合さんと九島少年は仲睦まじく指を絡めていた。
外で何が起きていたかは分からないが、どうやら上手くいったらしい。
九島少年の目は、すっかり腫れが引いていた。

「刑事さん。ありがとうございました」
「ん。そろそろ署に戻るが大丈夫か?」
「はい」

鍵を手渡して貰い、俺たちは礼を言って店を出た。

「準備が出来たら来な。いつでも受けてやるから」

彼女の声が、ドア越しに聞こえたような気がした。

18:作者不詳◆gU ホィ(ノ゚∀゚)ノ ⌒dice6:2019/08/19(月) 17:31

少年を送り届けて署に戻り、早速過去にあったという類似した事件を調査することにした。
不本意だが、先に調べていた萬屋の手を借りるのが手っ取り早いだろう。
資料を見せて欲しいと頼めば、萬屋は嬉嬉として分厚いファイルを何冊か俺に寄こした。

「あー。これです、これ! 遺体が欠損、もしくは破損した自殺者をまとめてあります! いずれも持ち去られた体は見つかっていません」

それはなんと、20年も前からの事件までリサーチしてあり、幅広くまとめてあった。
こんな膨大な量の情報を、よく短時間でまとめられたものだ。
萬屋の鬱陶しさはどうしても好きになれないが、やる気と集中力は認めざるを得ない。

「……ありがとう」
「いえいえ! 情報の共有は当たり前ですよ!」

萬屋は屈託なう笑うと、タピオカミルクティーをひと口飲んで仕事に戻る。

情報の共有なんて、あまり意識したことがなかった。
人と話すことが面倒なのと、自身の情報に自信が持てないからだ。

間違った情報を拡散して捜査を狂わせてしまった、なんてことがあれば、印象を悪くされるのがオチ。
使えない、だのソース(情報元)をしっかり確認しろクズ、だの。
だから報告が必要な場合は最低限の情報を伝えるだけに留めている。

萬屋は、そんな自分の評価よりも事件の早期解決の方が大切なのだろう。
俺とは正反対で、刑事ってこういう人がなるべきなんだと思わされる。
彼女は刑事としては俺より遥かに優秀だろう。
少なくとも、正義感があるから。


「半殺し、か……」

ファイルに記載された被害者を見て、この事件は紗宵さん絡みだろうか、この人はどの牌になったのだろうかと思いを巡らせた。

──警察官が、人殺しを手伝う女の手を借りる。

警察としてのプライドが少ないながらもまだ一応あるようで、それだけが紗宵さんへの依頼を引き留めていた。

19:作者不詳◆gU:2019/08/19(月) 23:43

人の役に立ちたいと思って刑事になった萬屋と、父を逮捕するためだけに刑事となった俺とでは根本的に違う。

「萬屋──この事件についてどう思う?」

小さな呟きを、耳聡い彼女はしっかり拾ってこちらを見た。
彼女はタピオカミルクティーをゆっくりストローでかき混ぜながら言った。

「九島夫妻の殺人事件ですか? 典型的な浮気が原因の殺人で、妻の九島京子は恐らく〜」
「いや、事件の分析とかじゃなくて。単純にどう感じたかでいい」
「どう感じたか……? え、そりゃあ……許せませんよ! 浮気ぐらいで何も、殺害することないでしょう!?」

正義感に溢れた萬屋の言葉は、本当に刑事そのものだ。
だが逆に言えば、彼女は殺した側の気持ちがまるで分かっていない。
九島京子にとって夫の浮気がどれ程ショックだったか分かっていない。

もしかしたら浮気のせいで精神に異常をきたして苦しんでいたのかもしれない。
或いは浮気のせいで仕事が手につかなくなり、大きなミスを犯してクビになってしまったかもしれない。
夜も眠れず、食事も通らず、病気に苦しんだのかもしれない。

浮気が原因による殺人は『浮気ごときで人を殺めるなんて』と軽く見られがちである。
が、第三者には分からない。

その浮気がどれ程の傷を負わせたのか、分からない。
少なくとも、九島京子は自分を犠牲にしてまで殺害したいと思うほど彼に憎しみを抱いたのだから、軽々しく"浮気ごときで"と言うのは宜しくないだろう。
恐らく九島京子には、衝動的にカッとなってやったのではない、熟成された重い動機がある。

「そうか」

俺は短くそう言って、帰り支度をした。


──当たり前のことだが、この世は加害者に厳しい。

20:作者不詳◆gU (;`・ω・)つdice3:2019/08/20(火) 10:01

復讐を、人殺しを正当化する言い訳が欲しかったのかもしれない。
決して善行とは言えない復讐。
復讐はよくない、復讐は連鎖を産むだけ、復讐しても死んだ人は戻らない。

だが、やられた方は心に深い傷と憎しみを抱いたまま苦しんだままでいろというのだろうか。
多くの人間を殺し、英雄となったナポレオンと何が違う?
なぜナポレオンは許される?

人の命を奪うとはどういうことか。
奪われたら取り返すのは良くないことなのか。


俺は親父を見つけ出して──どうしたい?


そんなことを考えあぐねていたら、結局一睡も出来ずに夜は明けていた。

21:作者不詳◆gU:2019/08/20(火) 10:11



選ばれた非凡人は、新たな世の中の成長のためなら、社会道徳を踏み外す権利を持つ

(選ばれた非凡人(ナポレオンなど)は、世の中を変えるためなら犯罪さえも許される)


ドストエフスキー『罪と罰』より。

22:作者不詳◆gU:2019/08/20(火) 14:35

「……さん! 東塚さん!」
「あ……?」

テレビの音量を上げていくように、だんだんと周りの音が聞こえる。
水彩画のようにぼやけていた視界も鮮明になり、俺はようやくここがデスクだと理解した。

萬屋が覗き込むようにしてこちらを見ている。
なんとか出勤したはいいものの、寝不足のせいで寝落ちしてしまったらしかった。
時計の短針は11を指している。

「珍しいですね、東塚さんが居眠りなんて……クマも凄いですし。昨日渡した資料、遅くまで見てたとかですか?」
「いや、別のことだ」
「しかも寝言で『ドS好きー』みたいなこと言ってましたよ!? 東塚さんって文字通りドS刑事(デカ)なんですか!?」

萬屋の無駄に通る声は周囲にも届き、それを聞いた周りは一斉にこちらを見た。
少し引き気味な、引きつった顔を向けられる。
コピー機がピーッと不穏な音を出した。

「"ドS好き"じゃなくて"ドストエフスキー"! 俺を某ドラマの刑事にするな……!」
「ど、どす……?」
「ロシアの文豪だ。『罪と罰』くらいは聞いたことあるだろう」

俺もわざと周囲に聞こえるよう大きな声で話すと、誤解が解けたのか冷やかされることなく各々の作業に戻った。

「あー、そういえば高校の頃に世界史で聞いたような……でもどんな話かはさっぱり……」
「ある人殺しの話だ」

主人公は自分の思う"正義"を貫くため、悪徳高利貸しの老婆を殺し、その金を孤児院に寄付しようとしていた。
"正義"のためなら人殺しも許されると思い込んでいた彼は、計画通り老婆を殺害する。
しかし思いがけず老婆の義妹に見られてしまい、主人公は罪のない義妹まで殺めてしまう。

悪徳高利貸しの老婆は殺してもいい存在だと思っていた主人公は、老婆の殺害に関しては罪悪感を抱かなかったが、罪のない義妹の殺害に関しては多大な罪悪感を抱く。

そこから彼は罪の意識に苦しむことになる。

殺人の正当化や罪を犯すことの意味、罪悪感との戦い。
俺が読んだ小説の中で、一番心に残った話だった。
無意識に寝言で言ってしまうくらいには。

「なんか……罪に対して深く入り込んだ作品ですね……」
「ドストエフスキーはギャンブルによる借金返済のためにこの話を書いたと言われている」

俺の親父も博打狂いだったが、ドストエフスキーのように自分で返そうだなんて思っていなかった。
俺達の生活費を抜いたり、借りたんだか盗んだんだか出処は分からないが、働かずして金を用意していた。

「文豪ってどこかイカれてる人多いですもんね……でもなんでそんな夢を?」
「知らん。俺は少し行く所があるから席を外す」
「えっ、あっ」

本当は知っている。
ベタな表現ではあるが、正義とは、人殺しとは、罪とは何かを無意識に彷徨って出た寝言なのだろう。

俺は答えを求めに、あの場所へ行くことにした。

23:作者不詳◆gU (=゚ω゚)ノ ―===≡≡≡ dice2:2019/08/20(火) 18:11

「はい、あ〜がり!」
「くっそ、百合強すぎんだろ……!」
「ったくアンタら、ここは麻雀バーだから麻雀やんな、麻雀を!」

もちろん訪れたのは緑一色だ。
紗宵さんと話せば、少しは答えが出るかもしれないと思って訪ねてみたのだが。

「……なにしてんだ、お前ら」
「あっ、刑事さん!」
「またアンタかい」

カウンターには相変わらず派手な赤いスーツに虎柄のシャツを着た紗宵さん、奥のテーブルには九島少年と、私服であろう白いワンピースを着た百合さんが座っていた。
どうやら今日は百合さんは客として、九島少年とデートしに来ているらしかった。

「百合とドミノやってたんだよ」
「……あの、並べて倒すやつか?」
「ドミノは本来並べて倒すんじゃなくて、このドミノ牌の同じ数字を繋げてくゲームなんだよ。意外と面白いんだぜ〜、これ」

麻雀卓にはサイコロを二つ並べたような模様の板が並んでいた。
麻雀牌に比べてかなり薄く、5mm程度の厚さしかない。
ドミノの他にも、牌九(パイゴウ)という麻雀と似た牌を使う中国のゲームの牌なとが置いてある。

「倉庫を掃除してたら出てきたんでね。麻雀もいいが、牌九なんかも面白い。ちょいと趣向を変えて置いてみたのさ」
「この牌九牌とドミノ牌、まさか……」
「安心しな、それは牛骨さ」

紗宵さんはカカカッと白い歯を見せて笑った。
弄ばれているというか、からかわれているというか。
俺はカウンターの端の席に座ると、上着を椅子にかけてフロリダをオーダーした。

「で、何の用だい? 飲みに来たわけでも、一局打ちに来たってわけでもなさそうだね」

全てを見通したような目だ。
紗宵さんは手際よくグラスを拭くと、カクテルシェイカーに材料を目分量で次々と入れていった。
俺は頬杖をつきながらそれを眺めている。

「許される復讐って、あるもんなんでしょうか」
「……アンタは一体誰に許されたいんだい? 法か? 復讐相手か?」

紗宵さんはカクテルシェイカーを滑らかな動きでシェイクすると、蓋を開けてグラスに注いだ。
仕上げに、着色料で人工的な赤色に染まったチェリーがグラスに沈められる。

「誰に許されたいのかも分からない。俺は親父をどうしたいのか分からない。人を"コロス"ってどういうことなのか、いまいちよく分からない」

今までは父を逮捕できればよかったが、刑事になり、殺人と近く関わるようになると、感覚が狂い始めた。
殺人って、案外簡単に出来てしまうものなんじゃないのか、と。

「復讐したい相手は親父さんかい」
「母を暴行の末に殺害したまま行方不明です。あと一年で時効が成立する。あなたなら父を探し出せると思った」

出されたグラスに口をつけると、寝不足気味の体に効く、程よい酸味が広がる。

「アタシは探偵じゃあないんでね、復讐する気の無い人探しはごめんだよ。アンタが父親をどうしたいか決めてから来な」
「はぁ……」

正直、あいつが母の命を奪ったように、俺も親父の命を奪ってやりたかった。
逮捕するだけじゃ物足りなくなってきた。
が、人を殺害するということがよく分からないまま親父を殺めるのも、なんだか気が引ける。
"コロス"って、なんだ──?

「そうだアンタ、アタシの手伝いをしたらいいさ」
「紗宵さんの……手伝い?」
「復讐したいと思う人間を見ていれば、"コロス"ということがどういうことなのか、分かってくるだろうさ」

紗宵さんの手伝い、つまり──。

「殺しの手伝いの手伝い……ですか?」
「ま、そういうことだ。刑事さんなら便利そうだしね」
「いや、それは……」

刑事の立場で殺人に協力するのは、いくら俺でも──と断ろうとしたタイミングで、カランカランと入口の鈴が鳴った。

24:作者不詳◆gU (ノ>_<)ノ ≡dice5:2019/08/20(火) 21:12

黒之助の腹違いの弟、色之助とその相棒、索子のサイドストーリーを綴ったスピンオフを予定しています
本編とは真逆で、どちらかというとコメディの軽めな話にしようと思っております

そちらがスタートすると本編の更新頻度が少し遅れるとは思いますが、本編に重要な役割を果たす話でもあるので、乞うご期待くだい(ꉺ౪ꉺ)

25:作者不詳◆gU (ノ ゜Д゜)ノdice4:2019/08/21(水) 00:20

「いらっしゃい」

入ってきたのは、背が高くて長いストレートヘアが特徴的な女性だった。
彼女は俺とひとつ離れた席に座ると、メニューも見ずにオーダーする。

「すみません、コンクラーベひとつ」
「あぁ、依頼人かい」

コンクラーベとはフロリダとはまた違った柑橘系のノンアルコールカクテルだ。

確か緑一色のメニュー表には載っていない。
紗宵さんはそのオーダーですぐに依頼人だと認識した。
どうやらメニューに無いコンクラーベをオーダーする=半殺しの依頼、というルールがあるらしい。

「コンクラーベのカクテル言葉は"鍵のかかった部屋"。よくここが分かったね」
「調べましたから。時間はかかりましたけど」

この女性も半殺し屋の噂を聞きつけ、ここを突き止めたのだろう。
紗宵さんはシェイカーに牛乳と氷、オレンジジュース、ラズベリーシロップなどを入れていく。

「それで、依頼を聞こうじゃないか」
「えっと……」

女性は俺の方を不安げな顔でチラりと横目で見た。
確かに人殺しの手伝いを申し出るのだ、他人に聞かれてはまずいだろう。
ここは気を利かせて出て行った方が良さそうだ。

「紗宵さん、お勘定を……」
「あぁ、この男はアタシの助手さ。気にせず話しな」
「ゔぇっ? いや俺は……!」
「あ、そうだったんですか。実は私、復讐したい人がいて……」

女性は早く話したいと言わんばかりに話を進めた。
紗宵さんがグラスの端にスライスレモンを挿し、コンクラーベを彼女の前に置く。

「私は發知 沙織(ほっち さおり)といいます。単刀直入に言いますが──」

發知と名乗った女性はコンクラーベを一口含んでから、後ろの九島少年達に聞こえぬよう静かに言った。


「──総理大臣を、殺したいんです」

26:新見川すみれ◆96 hoge:2019/08/21(水) 10:38


えー、それでは批評を依頼して頂いたと云うことで、僭越ながら批評していきたいと思います。

先ずはこの小説の良いところから。
最初に読んでみて思ったのは、「思わず冷や汗が出そうな程表現力、組み立て力、応用力、共に長けている。」ということッス。
今まで葉っぱ天国の素晴らしい小説を幾つも読ませて頂いたッスけど、その中でも上位に躍り出る程の文章力だと思うッス。
序盤は主人公とその周りの人物との関係性を描写しながら、そこから死体や証拠物などの捜査等を進めつつ、
人物達の事件への関連性を明確にしていく......いやぁ、正直ドキュメンタリー番組でも観てるのかなと錯覚する程の完成度ですわぁ。
麻雀についての知識、警察の業務に関する知識....メジャーな情報だけ掻い摘むのではなく、
マイナーな情報も小説の節々に取り入れている作者様の知識量に驚愕と同時に感服しましたッス。
更に途中から「半殺し屋」こと紗宵さんが物語に積極的に干渉してくることによって、
さらっと「タイトル回収」もこなしているのがシナリオ管理、そして伏線の回収が上手だと思った所以ッスね。

次にこの小説の改善点を、辛口コメントを御所望と云うことで、気になった所をバンバン指摘していきたいと思うッス。
とはいっても、小説自体の完成度が高めなのでお節介みたいになっちゃうのは目を瞑って欲しいッス。

先ずは一つ目、早速ですが>>3の「東塚黒之助、今年配属されたばかりの新米刑事だ。」の所。
コレ、ちょーっとだけ言葉足らずの様に思うッス。これだけだと一瞬ですが「視点主」、
要するに主人公の説明ではなく「他の登場人物」の説明に聞こえちゃうんスよね。
例えば、「__私は東塚黒之助、今年配属されたばかりの新米刑事だ。」と云う風に書けば
「私は」と一人称と主語が入っているので「この名前は主人公の名前だな、」と認識しやすいッス!
次に二つ目、>>10の「紗宵と呼ばれていた女性は手際よくカクテルグラスを拭き取りながら言った。」の所。
コレに関してはッスねー、「何でカクテルグラスを拭いたか」も書いた方がイイ感じの文になると思うッス!
例えば、「紗宵と呼ばれていた女性は手際よくタオルでカクテルグラスを拭き取りながら言った。」の方が
詳しく情報を伝えられると思いまッス。一度の文章の情報量を多くしすぎてもしつこくなるッスけど、
少なすぎると文章の内容に「厚み」や「ゴージャスさ」を感じられなくなるんですわ。
最後に三つ目、萬屋さんは黒之助さんに想いを寄せているらしいッスけど、
想いを寄せている理由は書いた方が良いんじゃないスかね?人間関係の描写は意外と重要ッス!
コレで登場人物の胸の内や思考、他人に対する関心等が分かることもあるッスからね!

こんな所ッスかね!色々書かせて頂きましたが、この小説を応援してることに変わりはありません!
コレからも執筆を続けて、尚且つ楽しんで、疲れちゃったら適度に休むッス!
それでは私はドロロンッ!させて頂きますね!

27:作者不詳◆gU (;`・ω・)つdice3:2019/08/21(水) 13:51

的確なアドバイスと感想ありがとうございます!
細かいところまで読み込んでくださっており、嬉しい限りです。
主語が曖昧なところがあるので指摘して頂けて助かりました。
萬屋は後々に復讐のストッパーにしようとだけ思っていたのでそこら辺は全く考えておりませんでした……
本当にありがとうございました!

28:七光ドエススキートフ◆gU (ノ ゜Д゜)ノdice4:2019/08/22(木) 00:02

[家賃1000万、六畳一間]
https://ha10.net/novel/1566399431.html

本編未登場の筒中色之助が主人公のスピンオフです。
ダブル主人公にするつもりでしたが作者の器量が乏しいためサイドストーリーという形で別作品にしました。
スピンオフと言っても全く読まなくても支障はありません。補完みたいな感じです。

29:七光りドエススキートフ:2019/08/30(金) 23:22

しばらく書き込み規制に巻き込まれておりました
解除されたようなので再開します


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