**アイカツスターズ** 〜恋愛小説〜

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1:ミッキー:2017/01/28(土) 14:17 ID:dGI

〜ルール〜
•人の嫌がることはしない
•暴言は禁止
•匿名が付いている名前は禁止
•このスレには入っていない人が注意する際はまず入ること
•2日に一回は必ず来ること
みんなで楽しくやろうね

745:ハル 「なの」&:2017/11/21(火) 17:39 ID:S4U

せれなちゃん⤴⤴❗すごい❗

746:せれな:2017/11/21(火) 18:46 ID:PCU

>>744 >>745
ありがとうございます❗
凄いだなんて……Σ(・□・;)
とっても励みになります💓

747:せれな 続き:2017/11/21(火) 23:44 ID:PCU

朝。

1人星空寮で目を覚ました。

ゆ「ふぁ〜。」

今日は水曜日。

ひめ先輩とすばるくんのコラボステージまであと4日。

ゆ「よぉーし!あと4日間、頑張っちゃうぞ!」

頑張ろう。そう思った。

それとは裏腹に。

今日を境に、地獄が始まった。

748:せれな 続き:2017/11/21(火) 23:44 ID:PCU

その日のお昼休み、私は美組の子から、“アンナ先生が呼んでいる”と言われて男子寮の裏に呼び出された。

不思議には思った。

けど、“先生が呼んでる”なんて言われたら信じるに決まってる。

この前の壁が見える。

表情が渋くなる。

その瞬間、何者かに背後から口と鼻を塞がれた。

花「アンナ先生がこんな所に呼び出すわけないじゃない。」

それは、花だった。

ゆ「んんーー!」

背後に目を運んでいたせいで目の前にいるミサエに全然気付かなかった。

ミ「うるさい!」

ゆ「んんんっ!!」

ミサエは、痛んでるとわかっている右足を容赦なく蹴ってきた。

痛覚が苦しいという感情を上回り、気がつくと涙が出ていた。

車椅子に乗ってる状態だから、自由なのは手だけ。

その両手も花の手を離そうとする事に精一杯で、私はただ座っている状態だった。

サ「久しぶりね、虹野ゆめ。一時の楽しい夢は今日でおしまい。」

ミ「貴女には毎日のように悪夢を見せてあげる。」

花「誰かに縋ったって、苦しむのは貴女なんだから。」

そこで、私の意識は遠のいていった。

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

目がさめると、私は歌組の倉庫で縛られていた。

手は車椅子のタイヤに。足は足を置く部分に。

そして、車椅子は倉庫の柱に紐で固定されていた。

口にはガムテープが貼られていて、鼻でしか呼吸ができない。

ゆ「んんっ!」

どれだけ体をひねってもビクともしない。

けど、ひめ先輩ならきっと助けてくれる。

そう思って、私は体力を温存するために大人しくしている事にした。

749:せれな 続き:2017/11/21(火) 23:45 ID:PCU

ゆ「んん……。」

恐らく、今頃は日が暮れて、みんなは寮に帰る時間だと思う。

ここに来てから何分たったか分からない。

でも、日が暮れたのはわかる。

今日は11月末

たとえ昼間があったかくても、日が暮れると肌寒くなってくる。

星空寮は、正解に見えて失敗だった。

完全に1人で生活しているから、誰か1人でもいないと怒ってもらえる女子寮とは違い、私が帰れてなくて誰も気がつかない。

でも、夜にはひめ先輩がピアノを弾きにくるはず!

その時に、声を上げれば!

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

夜になればひめ先輩が助けに来てくれる。

そんなのは勝手な妄想でしかなかった。

ローラは昨日2人で街を回った時、“最近はひめ先輩もすばる先輩も忙しそうだよね。”なんて言ってたのを思い出した。

だから、ひめ先輩が絶対にピアノを弾きにくるなんて、そんなの勝手な妄想だった。

窓は付いていない。

だから風が入ってくることもない。

それでも、この時期のこの時間帯にスカートは寒い。

そんなことを考えているうちに、私は眠りについてしまった。

750:せれな 続き:2017/11/21(火) 23:46 ID:PCU

?「……ろ!…きろ!起きろって言ってんのよ!」

ゆ「んんっ!」

痛みで目がさめる。

そこには花たち3人組がいた。

サ「せっかく親切に起こしに来てやったのに、その目はなんなのよ!」

ゆ「んっ!!」

右足は飽きた。そんな空気を出している3人は私の左腕を集中的に殴ってくる。

花「右足と左腕が使えなかったら、思い通りに動けないんじゃないかしらっ!」

ゆ「……!!」

花はヒールの部分で手のひらを蹴ってくる。

もう、反応するのが面倒になってくる……

ミ「何?声も出せないわけ?」

ん「んーっ!!」

そう言ったミサエは、私の髪の毛を引っ張った。

ミ「声が出せるのにっ!出さないなんてっ!いい度胸してるじゃないっ!」

右手で私の髪を引っ張った状態で、私の頬を往復でビンタする。

サ「こんな事になるなんて!右足からダメにしといて正解だったっ!」

ゆ「んっ……!!!」

サエコは、私が動けないと知って容赦なくお腹を蹴る。

その反動で私の体はくの字になった。

サ「こうすれば、私達は手を汚さずに済むのよっ!」

息が、出来ない……。

痛みと苦しみで、私の体は意識を落とせと言っている。

けど、気を失っても強制的に起こされるだけ。

だったら、こいつらがいなくなるまで耐えてやる。

花「なんなの、その目は?」

花がそう言うと、他2人は攻撃をやめた。

花「その目付き、とってもイライラするのよ!」

ゆ「……ッ!?」

花は本気で私の顔を殴った。

痛い。

私の神経が、麻痺するほどに痛い。

花「貴女、自分が今どんな立場にいるか分かってるの?」

ゆ「……」

花「私達、いつでも貴女を殺せるのよ?」

ゆ「!!?」

サ「ちょっと、花!」

花「黙ってて。私達が貴女を殺したら私達は退学になるでしょうね。下手したら警察沙汰かもしれない。」

そう告げる花の顔はとても嬉しそうで、

花「けどね!!貴女は私達に殺されてお終い!退学も警察沙汰もない!ただこの世界に未練を残して死んでいくだけ!」

そんなの、絶対になってなるものか!

花「好きな人に捧げるものも捧げないまま死んでいくなんて、最高じゃない!」

好きな人に、捧げるもの……?

バレンタインデーのチョコ?

クリスマスプレゼント?

ミ「こいつ、意味わかってないじゃん!」

サ「本当にバカなのね!やっぱり貴女面白いわ!」

私のことを面白がる一方で、花は違う反応をしていた。

花「呆れた。もう、私帰るわ。」

ミ「えぇー!?今からが面白いところじゃん!」

花「別に明日来ればいいでしょ?なんなら放課後でも。」

サ「たしかにぃー!花天才じゃん!」

花「と言うわけよ。じゃあね、虹野ゆめ。」

ガン。

重い扉の閉まる音がした。

その後とともに、私の意識も遠といた。

751:せれな 続き:2017/11/21(火) 23:46 ID:PCU

ここに来てからどれくらいたっただろうか。

2日?3日?

体の部位でまともに使えるのはもう、脳しか残っていない。

その脳も、空腹とストレスでダメになりそう。

腕はYの字のように縛られ変えられ、十字架に縛られているみたい。

私の体は、至る所が腫れていると思う。

ちょっとした風が吹くだけで痛みを感じる。

もう、誰にも会いたくない。

こんな姿、見られたくない。

見られるぐらいなら、あいつらに殺されたほうが……

カチャン。

鍵が開く音がする。

もうそんな時間なんだ。

今日は、もう眠っていよう。

私は、意識もなにもかもを強制的にシャットダウンさせた。

752:せれな 続き:2017/11/21(火) 23:47 ID:PCU

見方は変わってひめ先輩視点になります❗

753:せれな 続き:2017/11/21(火) 23:47 ID:PCU

す「しかし、このコラボの意味を虹野が気付くかどうかが問題だな。」

ひ「そうなのよね……。ゆめちゃん、意外と鈍感だから……、」

今日の特別ステージに向けて、最終準備を進める。

歌組に伝わる伝統。

歌組倉庫には、何かしらの贈り物がある。

だから最後にこの場所を訪れる事にした。

カチャン。

ひ「あら?」

す「どうした?」

ひ「ううん。ただ、前よりも鍵が開けやすくなったなぁって。」

す「意外とそれが贈り物だったりしてな!」

ひ「そんなわけないでしょ♪」

私とすばるくんでゆっくりと倉庫の扉を開ける。

その瞬間

ひ&す「!?」

倉庫からは、血の匂いがした。

ひ「すばるくん、電気付けて!」

す「分かってる!」

蛍光灯は、付くのに時間がかかる。

けど、数回か波を打つように光る。

その時、私は見てはいけないものを見てしまった気がした。

見覚えのある制服。

見覚えのある特徴的なグラデーション。

す「気をつけろよ白鳥、もしかしたら俺たちも襲われるかもしれない……」

電気が完全につく。

目の前には、血の染みる制服を着て、全身あざだらけのゆめちゃんが拘束されていた。

ひ「……!!」

私はその場に崩れ落ちてしまった。

髪は解かれ、頭は項垂れ、服はボロボロで、ゆめちゃんからは生気をまるで感じなかった。

ひ「そんな……!!いなくなったって言われてた日からずっとここにいたの……?」

数日前から、ゆめちゃんがいないと密かに話されていた。

でも、あんなに元気に振る舞えるんだから、問題はないと信じていた。

ひ「ゆめ……ちゃん……?」

ゆ「……」

ひ「ゆめちゃん。」

ゆ「……」

ひ「ゆめちゃん!お願い!返事をして!」

ゆ「………」

ゆめちゃんはピクリとも動かない。

す「………よ。おい……!……ろよ!起きろよゆめ!!」

すばるくんが鬼の形相でゆめちゃんに駆け寄る。

口に貼られたガムテープを剥がす。

そして、腕と足の拘束を無理やり引きちぎる。

す「なぁ、おい!返事しろよ!ゆめ!」

ゆ「………」

す「まさか……」

ゆめちゃんの顔に顔を近づけると、すばるくんの表情は一気に青ざめた。

す「息が、ない……!」

とっさに車椅子からゆめちゃん下ろすと、そのまま抱き上げ急いで2回の休憩室に運ぶ。

す「白鳥、119番だ!今すぐに!」

冷静な判断をしているすばるくんは、正直に凄い。

それでも、彼の今にも泣き出しそうな声に、私は恐怖を覚えた。

754:せれな 続き:2017/11/21(火) 23:47 ID:PCU

またまた視点が変わってすばるくん視点❗

755:せれな 続き:2017/11/21(火) 23:48 ID:PCU

休憩室。

ソファーにゆめを寝させる。

頬を触る。

まだ暖かい。

でも、心肺停止から3分以上で死亡率は50%と聞く。

応急手当は、目を覚ました後のゆめに悪い。

しかし、ここには白鳥がいる。

ならば……!

す「……体温はまだある、白鳥、胸骨圧迫と人工呼吸任せる!俺はAEDを……」

俺は、ゆめを床に下ろし、白鳥に場を任せる。

ひ「待って!そんな風に言われても全然分からない!」

す「じゃあAEDを持ってこい!ゆめは俺がなんとかしておくから!」

ひ「うんっ!」

応急手当てに必要なもの。

自らが進んで手当てをする態度。

ゆめとの人工呼吸を躊躇っている暇なんて微塵もない。

す「……少し耐えてくて……!」

ゆめの胸のわきに膝をつき、胸の上下左右真ん中に右手のひらの付け根を置く。

左手は右手の上に重ね、重ねた手の指を組む。

垂直に体重がかかるように体を起こし、胸骨圧迫を始める。

全力でゆめの胸骨を押す。

押すたびに5cmほど沈み込む。

こんなの、ドラマの撮影でもやったことがない。

しかも、やる相手がゆめだと思うと、自分が変わりたいぐらいになる。

信じたくはない。

こんな形でゆめが死ぬなんて。

ポタリ。

歯を食いしばりながら我慢していた涙が溢れ出す。

悔しい。

車椅子に乗っている彼女を見たとき、悔しさが込み上げた。

“何故、自分はなにもしてやれなかったのか。”

こんな事なら、M4にならなきゃよかった。

M4なんて立場が俺とゆめの距離を取っていたなら、今すぐにでもやめて守ってやりたい。

30回圧迫した。

そしたら次は2回の人工呼吸。

顎を引いて鼻をつまみ、ゆめに酸素を供給する。

あの時とは違う、反応のない口づけ。

あの時、ゆめの唇を奪っておいて良かったと思う。

こんな形で彼女とのファーストキスになるのは、イヤだ。

−−−ありがとう、すばるくん!

ゆめの静かに笑う表情は、そんなセリフを思い出させる。

こんなになるまで気づかずに、守ってもやれなかった。

す「くっ……、」

涙が止まらない。

声が震える。

たくさん息を吸い、吸った分ゆめに酸素を送る。

そしてまた圧迫。

30回したところでまた人工呼吸。

これの繰り返し。

たったそれだけのことなのに、手が震える。

もし、ゆめがこのまま息を吹き返さなかったら。

怖かった。

す「……遅い!」

その時、警報が鳴る。

それはAEDを取り出した時の音だ。

これで諸星先生や保健室の先生に通達が届くはず。

ゆ「………」

す「もう少し、もう少し待ってくれ!」

バタン!

引き戸を思いっきり開ける音。

ひ「すばるくん!これっ!」

す「正解だ!今すぐここに!」

圧迫をやめ、急いでAEDの準備をする。

756:せれな 続き:2017/11/21(火) 23:49 ID:PCU

す「確か……、これかっ!」

ピー、ピー、ピー

AEDの警告音と音声ガイドが鳴り始める。

『成人モードです。意識、呼吸を確認してください。』

す「意識も呼吸もねぇよ!」

当たっても意味がないのに、つい声を荒げてしまう。

『胸を裸にして、AEDの蓋から、四角い袋を取り出してください。』

す「白鳥!この袋開けておけ!」

ひ「わかった…!」

指示の通り、ゆめの服を脱がす。

ひ「はいっ!」

す「次!!」

『パッドを青いシートから剥がして、図のように、右胸と左脇に貼ってください。』

私はまだ子供だ。

そう告げるかのようにブラジャーもつけていない右胸と左脇にパッドを貼り付ける。

『パッドを青いシートから剥がして、図のように、右胸と左脇に貼ってください。』

AEDの音声ガイドは、冷酷にも俺を煽る。

す「わかってる!ちょっと黙ってろ!」

『パッドを青いsh、“体に触らないでください。”』

今まで鳴っていた警告音が途切れる。

もしそれが死を意味するなら。

そう思うと余計に焦る。

す「これで、いいのか?」

『心電図を調べています。体に触らないで下さい。』

心電図を調べる

無音の時間が続く。

そんな無駄な時間にも余計に焦る。

涙かも汗かもわからない何かが垂れる。

ピー、ピー、ピー、

その時、あの警告音がまた鳴り始める。

『電気ショックが必要です。充電しています。』

ピー、ピー。

無慈悲な警告音が続く。

しかし、とうとう最終段階まできた。

『体から離れて下さい。』

プーともブーとも言えないような、警告音ではないサイレンのような音が警告音と共になる。

『点滅ボタンをしっかりと押してください。』

AEDのカミナリが描かれたボタンが点滅する。

そのボタンを、迷わず押す。

その瞬間、ゆめの華奢な体は跳ね上がった。

しかし、無反応。

息を吹き返す事はない

ひ「………!!」

ピー、ピー、ピー

『電気ショックを行いました。体に触っても大丈夫です。直ちに胸骨圧迫と人工呼吸を始めてください。』

す「くそっ、ダメか!」

胸骨圧迫を続ける。

そんな時、救急車のサイレンの音が学園内に響く。

す「白鳥、救急隊を今すぐここに連れて来い!」

ひ「はい!」

駆け出す白鳥の姿には焦りと不安が重なっていた。

大丈夫なはずだ。

そう信じる事でいっぱいいっぱいだった

757:せれな 続き:2017/11/21(火) 23:50 ID:PCU

視点変化の報告なしでいきます!

わからなかったら聞いてください!

758:せれな 続き:2017/11/21(火) 23:50 ID:PCU

はっきりは覚えていない。

けれど、これだけは覚えている。

誰かが、必死に私の命を蘇生させようと必死に頑張ってくれた。

誰かが、私の為に人を連れて来て、私は救急車まで短時間で運ばれた。

誰かが、救急車を運ばれる私を見て、ずっと涙をこぼしていた。

その誰かたちは、私が救急車に入るまで、ずっとずっと一緒にいてくれた。

「………ありがとう。」

759:せれな 続き:2017/11/21(火) 23:51 ID:PCU

ゲネプロ、本番の間はアイドルとして、お互いに倉庫での出来事は忘れていよう。

そう誓っていた。

本番が終わり、ステージ後の記者会見は予定の半分の時間で切り上げて病院へ向かった。

私達が着く頃には治療は終わっていた。

全身殴打、栄養失調、脳震盪、脱水症状。

他にも診察された病は、どれもこれもいじめのせいだった。

ゆめちゃんは病衣を纏った状態で病室で眠ったまま。

病室にはローラちゃんや真昼ちゃん達も。

諸星学園長はゆめちゃんの保護者と話している。

ゆめちゃんは四つ星学園をやめちゃうと思う。

私は直感でそう思った。

病院の先生曰く、『あと数分発見が、応急手当が遅かったら本当に死んでいた。

もし、あの時すばるくんが冷静さを失っていたら。

あの時、何もできなかった私が、ただただ嫌になる。

ロ「ひめ先輩……!」

ひ「ローラちゃん……。」

ローラちゃんはもう耐えられないと言わんばかりに私に抱きついて号泣していた。

ロ「ゆめを、ゆめを見つけてくれて、本当にありがとうございます……!」

違う。

私は感謝される人間じゃない。

ましてや、何もできなかった。

悔しい。

こんなの、憧れられる存在じゃない。

その時、ゆめちゃんの保護者と諸星学園長がやってきた。

ゆめパパ(以下、虹野大なので大)「ゆめっ!」

ゆめママ(同じく、景子なので景)「ゆめちゃんは!?」

ナース(以下ナ)「先程から脈は安定し始めて来ているのですが、意識は一向に戻りません……。」

景「そんな……!」

大「なぁ、あんた!あんたはこの事の重大さを本当にわかっているのか!?」

諸「もちろんです。」

大「だったら1つや2つ、ゆめの心配をしたらどうなんだ!」

諸「私も私なにり心配しているつもりです。」

大「ふざけるな!生徒の心配もできない学園なんかに、ゆめを通わせた私がバカだった!」

諸「………」

大「ゆめは残りたいと言うだろう。だが、そんな事は認めない!ゆめは今日付けで退学だ!」

ロ「そんなっ…!」

真「……。」

あ「分かってはいましたけど、やはりそうなってしまうのですね……。」

ピー。ピー。

機械の音が響く中。

この日、この瞬間。

四つ星学園創立以来、初めての退学者が生まれた瞬間だった。

760:せれな:2017/11/21(火) 23:53 ID:PCU

ゲネプロ=最終通し稽古って思ってください!

761:せれな:2017/11/21(火) 23:54 ID:PCU

次のお話は書き終われば明日投稿します🙇

誤字脱字の指摘してくださると嬉しいです❗

762:ハル 「なの」&:2017/11/22(水) 16:42 ID:S4U

ウワァーヘ(゜ο°;)ノ

763:ハル 「なの」&:2017/11/22(水) 16:42 ID:S4U

すごい⤴⤴❗楽しみ❗

764:リアクター:2017/11/22(水) 16:47 ID:aHg

せれなさんすごいです。私の駄文を見てて、悲しくなります。もし、よかったら、リレー小説をしてみませんか?

765:ハル 「なの」&:2017/11/22(水) 17:14 ID:S4U

おぉ🎵二人の、リレー小説、みたい❗

766:ハル 「なの」&:2017/11/22(水) 17:14 ID:S4U

二人ともがんばって❗

767:ハル 「なの」&:2017/11/22(水) 17:14 ID:S4U

ネ❗

768:匿名さん:2017/11/22(水) 17:55 ID:nJQ

続きが気になる🎶

769:せれな:2017/11/22(水) 18:19 ID:PCU

ハルさん、愛花さん!

続きなんだけど、その、ごめんなさい……🙇
今日投稿できそうになさそうだから、お休みの明日頑張って書いて絶対投稿するからもう少しだけ待って欲しいです……。

リアクターさん!

そんな、駄文だなんて!
私なんか表現方法が1パターンしかなくて、しかも回りくどい言い回ししかできないからリアクターさんの簡潔な説明とセリフだけで成り立つお話とっても勉強になる❗

>リレー小説をしてみませんか?

私なんかでよかったら絶対やる!┏○)) お願いしまーーーーーす!

selena.aikatsustars@tensi.org
↑ここにメールしてくれれば多分いつでも見るからそこで一緒にお話考えよ💗

770:匿名さん:2017/11/22(水) 18:33 ID:nJQ

全然だいじょうぶだよ😃

771:せれな:2017/11/22(水) 22:26 ID:PCU

リレー小説の事調べてるだけで胸のワクワクが止まらない!
初めての試みだけど、上手にできるといいな!

772:☆°☆スズ☆°☆:2017/11/23(木) 01:00 ID:Agk

せれなさん、すごい、感動…

773:まり◆Aw:2017/11/23(木) 01:11 ID:nX.

リレー楽しそうだな

774:リアクター:2017/11/23(木) 06:54 ID:aHg

せれなさん、ありがとうございます!!実はメールとかラインは親に管理されてて、ここで、お話出来ると嬉しいです。
せれなさんの足を引っ張る事がないように、頑張ります。
あと、長編と短編どちらにしますか?私は、長編が((RY
こんな、駄文制作者ですが、よろしくです!

775:リアクター:2017/11/23(木) 06:56 ID:aHg

小説なのですが、明日投稿したいと、思います。すいません。

776:せれな:2017/11/23(木) 07:33 ID:PCU

駄文なんて言ったらダメだよ!
ノーモアネガティブ!一緒に楽しもう!
お話の構成も、あんまり思いつかないから最初はリアクターさんにお任せしますっ(っ╹◡╹)っ

777:せれな:2017/11/23(木) 07:33 ID:PCU

私は今日のお昼頃続き投稿できそうです!

もうしばらくお待ちを………!

778:ハル 「なの」&:2017/11/23(木) 09:39 ID:S4U

がんばってせれなちゃん❗

779:ハル 「なの」&:2017/11/23(木) 09:39 ID:S4U

あと、おはよ🎵

780:匿名さん:2017/11/23(木) 10:40 ID:nJQ

せれなちゃんとリアクターさんも頑張ってね✌🏻

781:リアクター:2017/11/23(木) 14:08 ID:aHg

学校終わったので、小説投稿します。せれなさん、内容はどうしましょう?シリアス系とファンタジー系どちらにしますか?

782:せれな:2017/11/23(木) 14:51 ID:PCU

祝日に学校……( ;∀;)
リアクターさんお疲れ様です(`_´)ゞ
私はお話を続けるのは好きだけど、始めるのは苦手だから、リアクターさんにお任せしたいです❗

欲を言えばシリアスばっかり書いてるから、楽しい方がいいかも……?

783:リアクター:2017/11/23(木) 15:18 ID:aHg

了解です。2名ほどオリキャラ出したいと思います。

784:リアクター:2017/11/23(木) 15:42 ID:aHg

プロローグ
ある王国では、歌、舞、劇、美の4つの町から、4人の賢者を決める。しかし、歌が強力な力をもったため、潰されることを恐れた3人の賢者は、歌を滅ぼした。今、生き残っている歌の人々は、(忌み子)として恐れられている。ここに新たなる4人の賢者が生まれる。

785:リアクター:2017/11/23(木) 15:44 ID:aHg

上のリレー小説です。すいません。

786:ハル 「なの」&:2017/11/23(木) 16:16 ID:S4U

おぉ🎵楽しみ❗

787:ハル 「なの」&:2017/11/23(木) 16:16 ID:S4U

あと、ただいま❗

788:せれな:2017/11/23(木) 16:20 ID:PCU

こめんね、リアクターさん……。

すっごいシリアスで、オリキャラが出てくる隙がなくなっちゃったかもしれない。・゜・(ノД`)・゜・。

なるべく変えてみるけど、オリキャラはなくなっちゃうかもしれない……

本当にごめんなさい!!🙇🙇🙇

789:リアクター:2017/11/23(木) 16:55 ID:aHg

大丈夫です!せれなさん、続きよろしくです
異能力とか入れてみるのもありですかね?最後すばゆめになれば0Kです!

790:せれな:2017/11/23(木) 17:04 ID:8bE

異能力……。そういうのはわかんないから任せるね!
あと、すばるくんとは最初から家族って設定じゃダメかな?

791:まり◆Aw:2017/11/23(木) 17:04 ID:nX.

おっすげぇ

792:リアクター:2017/11/23(木) 17:30 ID:aHg

家族おもしろそう!大丈夫です。異能力考えたので次かきますね。

793:リアクター リレーでござる:2017/11/23(木) 17:46 ID:aHg

歌の民 歌い方や歌詞で人の性格が分かる。歌の民の歌は、人を惑わすので他の民の前で歌ってはいけない。
舞の民 踊ると風を起こしたり、真実を見抜くことができる。
劇の民 相手の目を見るとその人の感情が分かる。
美の民 相手の考えていることや予知することができる

794:リアクター リレーでござる:2017/11/23(木) 17:47 ID:aHg

せれなさん、よろしくです!

795:せれな 頑張ります!:2017/11/23(木) 18:07 ID:PCU

りょーかい!
だいぶ長くなっちゃったから分割して載せるね!
あと、ちょっとお話がずれちゃうかもしれないから、そこは訂正よろしく!

796:せれな:2017/11/23(木) 18:07 ID:PCU

注意、まだ序章

797:せれな:2017/11/23(木) 18:08 ID:PCU

あれは何年前だろうか。

自身を楽しませる4つの遊戯として、神は地上に歌、舞、劇、美を授けた。

そして、猿人、原人、旧人、新人と4つの要素は現代まで引き継がれた。

しかし、進化の過程で人類が持てる要素は1つになってしまう。

そこで、人類は4人の賢者を決め、4人で神を楽しませる事にした。

かつては世界中からさまざまな国が賢者を生み出そうと必死だった。

だが、賢者を生み出せない国は謎の滅びを迎える。

今もなお続く人類史。

その中で残るのは四つ星王国のみになってしまった。

しかし、その人類史も終わりを告げようとしていた。

無数に咲き誇る花の街は、他の村よりも強大な力を手に入れ、バランスは崩れてしまう。

歌に支配させた世界を恐れた他の3賢者は、それぞれの力を合わせ、雪乃ホタル率いる歌の街を滅ぼしてしまった。

生き残った歌の人類は、忌み子と呼ばれ、恐れられていた。

世界に平和が戻ったと思ったのはひと時。

歌を滅ぼしてしまったせいで神は不満を持ち、当時の賢者に25年の猶予を与え、歌の復活を命じた。

だが、それは実行されることもなく、今年で25年が経とうとしていた。

つまり、3賢者は共に死を選んだのだ。

798:せれな:2017/11/23(木) 18:08 ID:PCU

夜「ごめんね、真昼。出来れば最後の賢者に貴女を選びたくなかった。」

真「いいってお姉ちゃん。兄さんがなるより断然マシだから。」

朝「そんなにはっきり言わないでほしいな!」

月がどこよりも美しく見えると言われている美の街。

そこで、最後の賢者が、密かに命名された。

香澄真昼

几帳面で、綺麗好き。

誰よりも正義感のあるその少女は、実の兄である香澄朝日を越す実力を持っており、遂には賢者に命名された。

夜「賢者が一年制じゃないなら、私がずっとやっていたのに……。」

真「いいのお姉ちゃん。それに、私は最後の賢者になれた事、誇りに思ってるの。お姉ちゃんは悪くない。悪いのはご先祖様。だから、気にしないで?」

お姉ちゃんが苦しまなくていい世界にするから。

それが、香澄夜空の持った、最初で最後の願いだった。

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

翼「任命する!次期賢者は、早乙女あこ!」

あ「はいっ!」

世界の全ての鳥が集まると言われる劇の街。

そこでは賢者戦と言うものが行われ、毎年実力のあるものが賢者となっていた。

翼「早乙女は、過去最高の実力を持っていた。もしかしたら、私を凌ぐかもしれない。だから、私は彼女に時期賢者を任命する!」

“おぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!”

奏「そう簡単に、賢者にはなれない、か……。」

早乙女あこ

何事にも忠実な彼女は、自分が最後の賢者だと言う事を知っていた。

劇の街では、今年で世界が滅びる事を知らせていない。

しかし、彼女の情報網は壮大。

美の街を通し、この事実を聞き入れていたのだ。

本来、他の街との交渉は禁忌とされている。

そうする事で、歌の街がなくなった事がバレてしまう。

3賢者は、なるべくその事実を悟られないようにしていたのだった。

あ「早乙女あこ、例えこの身が滅びようとも、この賢者の務め、引き受けさせていただきますわ!」

ここに、劇の賢者が誕生した。

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

柚「最後まで踊り切ったのは、ハルカ☆ルカ!」

ハ「じゃあ!次の賢者は!」

柚「ルカっちに任せるぞ!」

ハ「やったー!ハルカハッピーハッピー!」

心地の良いそよ風香る舞の街。

ここでは、先代賢者と最後まで踊り続ける事が出来たものが次期賢者となる。

ハ「ハルカ、みんなのために賢者として頑張っちゃうぞー!ファイテンファイテン!」

そう言うが、他のものは踊り疲れ、誰も聞いていない。

舞の街は至って自由気ままな街。

24代前の賢者でさえ、世界が滅びる事を3日で忘れてしまったのだ。

なんという鳥あた……、忘れっぽい街なのだろうか。

だが、この街では確実に指名は果たされている。

望「いくらなんでも、厳しすぎる……ガクリ。」

神を喜ばせる事。

それを自分が楽しむという形でこなしてしまっている。

なんと自由な街だろうか。

思わず神も目をそらすほどである。

799:せれな:2017/11/23(木) 18:08 ID:PCU

かつては花が咲き誇った歌の街。

今は道はコンクリートで舗装され、花が咲く事はない。

ひ「ゆめ、そろそろ起きて!」

ゆ「んん……、お姉ちゃんうるさい……。」

夜は美に、風は舞に、鳥は劇に奪われた世界には、夜がなく、常に日が昇っている。

ひ「すばる!ゆめが全然起きないんだけどー!」

ゆ「お兄ちゃんは呼ばなくていい!」

虹野家

雪乃ホタルが与えた偽名にして、残した最後の血筋。

歌の街には、沢山の人々が今もなお暮らしている。

しかし、雪乃の姓を持つものは“滅びの原因”として避けられているの。

一見すると可哀想な家庭でしょ?

けど、実はとても幸せな家庭です。

お父さんもお母さんも妹を産んで死んじゃった。

お兄ちゃんお姉ちゃんは双子で、街の中でも優れた力をもつすばるとひめ。

2人は私の憧れで、とっても凄い人なんだよ!

妹には自然と話すことのできる力を持つアリア。

アリアの周りには、もう咲くことのないっで言われてたお花が沢山咲いて、みんなからは神様って崇められている。

そして、私、虹野家で唯一無個性な虹野ゆめ!

たまに不思議な力が使えるんだけど、それを使うと一日中寝込んじゃって……。

これは、私が世界を救うまでのお話。

汗かきベソかき進む、真っ直ぐな少女のお話。

800:せれな:2017/11/23(木) 18:10 ID:PCU

なんかグダグダ。

本当にごめんなさい🙇🙇

設定を付け足すなら、

桜庭家
もし24年前、雪乃ホタルが賢者にならなければ桜庭の血筋が賢者として平和を守っていて、襲来から賢者のシステムを剥奪されるまでの数ヶ月だけ賢者として務めたことのある家系。

雪乃ホタルが賢者になる前まではフォルテ家と桜庭家で新代賢者争いをするほど凄い家。
けど、フォルテ家は3賢者襲来の時に滅びてしまったが、最後の末裔、エルザフォルテは桜庭家に“かつての旧友”という形で生き残っている。
桜庭家の娘、ローラはどうしてか街で無個性と馬鹿にされるゆめに不思議な魅力を感じる。

七倉小春
父と母を幼くして失い、1人で死にかけていたところ、夜空に助けられる。
それから香澄家に召使として使える。
真昼とは同い年で、昔から仲がいい。

騎咲レイ
美の街で香澄夜空のライバルとして名を馳せた少女。
めちゃくちゃ美への追求が凄いけど、追求するたび何故が男っぽくなる。
その男らしさを兄に求めてるのが真昼

花園きらら
舞の国で羊と共に暮らしいてる。
早乙女あことは裏でライバル関係にあったりする。
実はあこの欠けた賢者の力を所有してるのもきらら。

賢者は一年制。
2年続けて同じ人物がなるのは禁止。

賢者には何かしら特別な力が神から伝授される。

側から見ると賢者の位の伝授は適当(舞のせい)に見えるようで、実はめちゃくちゃ神聖で、ちゃんとやらないと死ぬかもしれない……?

実はゆめが賢者の力を持っていて、作中で言ってた不思議な力は賢者として認められる前に使った(=未来の自分の力の前借りをした)からその代償として体調が悪くなる。
リミットもあって、使い切ると命が危ない。

みたいな感じがいいな!

最後には4人で世界を救っちゃうファンタージストーリーっていうのを作ってみた感じです

801:せれな:2017/11/23(木) 18:12 ID:PCU

長ったらしくすみません……!
リアクターさん、パスです!

802:リアクター リレーでござる:2017/11/23(木) 18:44 ID:aHg

ゆ お姉ちゃん、おにぃ、アリアおはよう!ってか今5時じゃん!やっぱおやすみ
ひ 何言ってるの!昨日ゆめが[お姉ちゃん明日歌の練習するから早く起こして]って言ったのよ
ゆ 分かったから、アリアは、腕掴まないで!おにぃもどさくさに紛れて髪引っ張るな!
すア えー

803:リアクター リレーでござる:2017/11/23(木) 18:52 ID:aHg

ひ いい加減にしなさい!
すゆア すいません。
ひ よろしい。それじゃ始めるよ。
数時間後
ゆ おなかすいたー。
ア よし、それじゃ家まで競争!負けたらお掃除ね!
ゆ 待ってよー

804:リアクター リレーでござる:2017/11/23(木) 19:02 ID:aHg

す ゆめ今日は倒れなかったな
ひ ...もうそろそろ話さないと、あの子たちにも。
す ?何を
ひ 賢者についてよ。
す そんなこと話したら、ゆめは無理するに決まってる!!ゆめが死ぬかもしれねーんだぞ
ひ いいわ。私たちもご飯にしましょう。

805:リアクター リレーでござる:2017/11/23(木) 19:08 ID:aHg

せれなさんパスです。あれだけしか設定がなかったのに

806:リアクター リレーでござる:2017/11/23(木) 19:08 ID:aHg

スゴい

807:せれな:2017/11/23(木) 19:47 ID:PCU

バトン受け取りました!
急いで書き上げてきます!

それと、今日のアニメ、ほんのりだけどゆめすばがあってよかった!
そして来週はあこかな回!穏やかじゃない!

808:せれな:2017/11/23(木) 21:10 ID:PCU

続き行きます!

809:せれな:2017/11/23(木) 21:10 ID:PCU

ア「今日の唐揚げ、とっても美味しいです!」

す「そうだろ!最近ひめがカレーばっかり作るから、たまには違うものでも作ろうって思ってさ!」

ゆ「別にカレーでもよかったのに……。」

ひ「ほら!だから言ったじゃない!」

食卓を囲む時はいつもこんな感じ。

お姉ちゃんが作るといいながらも、結局はお兄ちゃんが横槍を入れて、別のものができる。

そのせいで最近カレーを食べてない気がする……

ア「じゃあ、今日の夜ご飯はカレーがいいです!」

す「なっ、なんだと……!」

ひ「だから言ったじゃない。カレーの方が絶対いいって。」

す「朝から練習しておいて、喉を痛めつけるようなカレーなんか食ってたら歌えなくなるぞ!」

ゆ「うそっ!歌えなくなるの!?」

す「あぁ。特に風邪の時なんか相性は最悪だ。」

ひ「そういうすばるが飲んでるコーヒーだって喉に悪じゃない。」

ア「じゃあ、喉に良いものってなんなんですか?」

“ほよ”と?を頭の上に作るアリアに、お姉ちゃんとして教えてあげよう!

ゆ「それなら聞いたとこあるよ!確か、ハチミツとか!紅茶とか!」

ひ「今はもう伝説扱いだけど、昔あったのど飴なら凄い効果をもたらしてくれるそうよ?」

す「あれは本当に凄いらしいな。それから、ブドウジュースなんかもいいって聞くぞ?」

のど飴、数年前までなら普通に買えたらしいけど、今は販売が禁止されている。

ゆ「よし!じゃあ今日はみんなで喉に良いものを買いに行こう!」

ア「おーです!」

“目指すは花の市場へ!”

そういう前に私の言葉は遮られてしまった。

す「あー……、それは今日はちょっと無理かな……。」

ゆ「えっ、どうして?」

ひ「ゆめにはどうしても話しておかないといけない事があるの。」

その瞬間、私の背筋は凍った。

心当たりはある。

勝手にお兄ちゃんのアイスを食べたこと。

内緒で夜、1人で街に出てること。

そこで友達が出来たこと。

ア「ゆめちゃん、何か悪いことでもしたんですか?」

ゆ「い、いやぁ〜?特に身に覚えはないんだけど……?」

す「ほんと、ゆめは嘘つくの下手くそだよな。」

ゆ「げっ……!」

ひ「どうやら長くなりそうね……?」

ゆ「ひぃ……!!」

ア「じゃあゆめちゃん、頑張ってください!」

ゆ「待ってぇ!!助けてアリアー!!」

す「ほら、早く来い。嫌なことはさっさと済ませるのがお前の性格だろ?」

ゆ「それはそうだけどぉ!!」

810:せれな:2017/11/23(木) 21:10 ID:PCU

す「やっぱり食ったのはお前だったのか……。」

ひ「それで?ほかにいうことは?」

ゆ「これで全部です……。」

す「お前、次食ったらお前のアイス全部食うからな!」

ゆ「ずっと残しておくからいらないのかなぁって思うのが当然でしょ!」

ひ「まぁ、それは一理あるわね。」

す「ねぇよ!」

ゆ「それで、話って……?」

まだ怒られるのかな……?

それだけは本当に勘弁してほしい。

す「そうだな。これはお前の命にかかわる話だ。」

ひ「ねぇゆめ、今まで不思議な力を何回使ったか覚えてる?」

ゆ「不思議な力?」

す「ほら、お前さ、急に成長したと思ったら一日中寝込むことあるだろ?」

ゆ「あー、あれ?なんかよくわかんないんだ。たまーに勝手に出てきて、気がついたらベットで寝てるー。みたいな?」

ひ「うーん……。困ったわね……。」

す「じゃあ、出てくるときに兆しみたいなのはないのか?」

ゆ「兆し?って?」

す「急に頭が痛くなるとか、体が軽くなるとか。」

ゆ「それならなんとなくあるよ?急に声が私に話しかけてくるの。毎回違う事を話しかけてくるんだけど、どれも全部“賢者”って言葉が入っててね。」

終わりゆくこの世界を、賢者として選ばれた貴女は救うことができる。

目覚めなさい、貴女は神代の賢者。貴女は神に選ばれたの。

こんな言葉が私の脳内をよぎった瞬間、私は意識を失う。

す「やっぱりか……」

ゆ「やっぱり?」

何か心当たりがあるかのように悩むお兄ちゃん。

ひ「ゆめ、雪乃ホタル人を知ってる?」

ゆ「もちろん。昔、3人の仲間を裏切って、この街に破滅をもたらした最悪の少女でしょ?」

雪乃ホタル。

彼女がこの街の長になるまでは私達を支配する壁もなく、隣にあると言われている街の人達とも仲良く交流していたらしい。

しかし、彼女が長になった瞬間この街は破滅に突き進む一方だった。

そして、ついには……

ひ「実はね、そのお話は偽りなの。」

ゆ「えっ……?」

ひ「雪乃ホタルは、賢者と呼ばれるとても神聖な仕事をこなしていたの。」

811:せれな:2017/11/23(木) 21:12 ID:PCU

曰く、雪乃ホタルの他にも3人の賢者がいたらしく、4賢者、又の名を神の遣いとなった4人は世界に平和をもたらす神を楽しませる為に、不思議な力を授かった。

賢者の力は、どうやっても完璧に使うことが出来ないらしく、引き出せても50%が限界。全てを出し切った暁には身が滅ぶと言われていた。

しかし、雪乃ホタルは力を使うのではなく、力に体を委ね、100%以上の力を使っていたらしく、歌の賢者は飛び抜けた天才となった。

神は、初めて自分の授けた力を完璧に使いこなす人物が現れたことに喜び、歌を贔屓した。

それを知った3賢者は、“歌の御子が、全てを終わらせようとしている”と嘘をつき、これ以上の天才を生み出さないように歌の街を美、劇、舞が協力して歌のシステムを破壊。各街の境界には壁が作られ、歌の人間が他の人間と交流することは不可能となった。

ひ「そして、神様は『25年の間に歌の賢者を復活させて、もっと私を楽しませろ』と言って、眠りについたの。」

ゆ「なにそれ!じゃあ、雪乃ホタルさんは全然悪くないじゃん!」

私は気付くと涙を流していた。

ひ「えぇ。嘘の伝承を流した3賢者は、世界の復活なんか望んでいない。共に破滅を迎える事を望んでいるの。」

す「それを避けるために、神は本能でお前に不完全ながら力を授けたんだろう。それが、その不思議な力ってわけだ。」

ひ「そして、雪乃ホタルの血を継いでいるのが私たち。」

ゆ「えっ……?」

す「つまり、俺たちの本当の苗字は虹野じゃない。雪乃だ。」

ひ「それはあんまりはっきりしてなくて、雪乃自体が偽名だったって話もあるの。」

す「けど、俺たちは雪乃ホタルの意志を継ぐ者って事だ。」

ゆ「じゃあ、お姉ちゃんも、お兄ちゃんも、アリアも持ってる不思議な力って……!」

す「雪乃ホタルから溢れた、本来授かる事のない偽物の賢者の力だ。」

ゆ「偽物?」

ひ「私とすばるの力は、人の前で歌うときに発揮されるみたいで、どうもいつも以上の力が出せるみたい。」

す「まぁ、お前ほどじゃないけどな?」

ゆ「アリアの、あの力も?」

す「そうだな。きっとあれはこの地に花を復活させるための力だろう。」

ゆ「花の楽園……。」

昔、絵本で見たことがある。

歌の街言われたこの地で、稀に見る天才と天才を凌ぐために地を飲む努力をした秀才が、互いの力を共鳴させ、この地を花の楽園にしたという伝説のような話。

もし、賢者の力が本当なら、この話は伝説なんかじゃない。

す「そしてお前は、25年来の賢者に選ばれたわけだ。」

ゆ「私が、賢者……?」

ひ「まだ賢者の位を授かったわけじゃないから、それは先の話になるかもしれないけど。」

す「けど、近い将来お前がこの街を、この世界を救うんだ。」

ひ「大丈夫。ゆめならきっとできるわ。」

ゆ「………うん。」

この日、私は残酷な運命に出会った。

これが白昼夢ならどれだけいいことか。

私は、たった1日で世界の宿命を背負ってしまったのだった。

812:せれな:2017/11/23(木) 21:12 ID:PCU

ここまで!
リアクターさんパスです!

813:せれな:2017/11/23(木) 21:35 ID:PCU

それと、いじめ続き行きます!

814:せれな:2017/11/23(木) 21:35 ID:PCU

ゆめが退学を決めた次の日。

四つ星学園は、そんなこと見ず知らずで、いつも通りの生活を送らせようとしていた。

あの後、ゆめの親からは泣きながら感謝された。

だけど、全くもって嬉しくない。

はい。いいえ。ありがとうございます。そんな、身に余るお言葉です。

これくらいしか返事をすることができなかった。

す「………」

目を覚ましたのは星空寮。

ゆめに渡された鍵を使い、せめてと思いここに住むことを決めた。

す「これが、あいつの見ていたい景色、かぁ……。」

豪勢なシャンデリア、高品質なもので固められた部屋の家具。

それまるで、なんの価値もない俺を見下すような感じがした。

−−−貴方なんか、大っ嫌いです!

2回目にあった時に言われた言葉。

普通、そう思われて当然だった。

散々馬鹿にして、からかって、ゆめの彼氏でもないのに、まるでそんな事をたくさん言って。

す「きっと、あの日出逢わなければ、こんな事にはならなかったんだろうな。」

自分が憎い。

M4なんて、ならなきゃよかった。

ましてや、アイドルになんかもっと……

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

歌組のレッスン。

アンナ先生は急用でレッスンに来れないので、自主練習となった。

きっと、ゆめの事だろう。

そう思うと、胸が苦しい。

−−−ローラすごい!いつのまにそんなステップできるようになったんだ!

ロ「………ゆめ。」

たった1人の人物がいなくなっただけで、当たり前の毎日から色が消えた。

何もかもが白黒。

−−−ノーモアネガティブ!もっと頑張らないと!

レッスン室の隅で自主練をするゆめが見える。

ぼかしたような虹色の幻覚が、憂鬱な時間を駆け抜ける。

−−−ローラ!一緒に食堂行こ!

だめ。

何をしててもゆめの事しか考えられない。

意識が戻ったら、ゆめはなんて思うのかな。

何もできない自分が嫌い。

ロ「こんなの、全然面白くない……。」

新曲の練習も、ゆめがいないと張り合いがない。

やっと見つけた本当のライバルが、こんな形でいなくなってしまうなんて。

毎日がつまらない。

こんなことなら、アイドルなんか目指さなきゃよかった。

815:せれな:2017/11/23(木) 21:35 ID:PCU

翼「どうしたんだ早乙女。最近演技力に欠けてるぞ?」

虹野ゆめが退学してから数日間。

何をしていても力が入らない。

何故か。

そんなの自分で分かっている

あ「はい……。すみません。」

強がって偉そうにして、結局は彼女に何もできなかった。

勝手に恋敵だと思って、見栄を張って、友達でもないのに馬鹿にして、ドラマの悪役のように最低だ。

A「早乙女さん、どうしたんだろう。」

B「何かとっても辛そう……。」

翼「はぁ……。今日はもう休め。その時間で手紙を書けばいい。」

あ「……」

翼「何、心配するな!私が直接学園長のところに届けに行く。」

そう言ってくれるツバサ先輩に、申し訳なさしか残らない。

あ「ありがとうございます……。」

もう、女優への道が見えない。

たった1人の人物がいなくなるだけで、こんなに毎日がつまらないなんて。

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

夜「やっぱり、ゆめちゃんのことが心配?」

真「うん……。」

夜「わかるわ…。あのひめがあんなに悲しむのだから。それに、私だって……。」

もっと早く気付いていれば、私なりに対処できたかもしれない。

真「もっと早く、ミサエの最低さに気付いていれば、もしかしたらゆめは……。」

夜「それはまひるちゃんが背負う責任じゃない。美組のS4である私が気付けなかったのが1番悪いの。」

真「お姉ちゃんは、悪くなんか……!」

夜「いいの。たまにはお姉ちゃんにも辛さを分けて。こんなに苦しむ真昼ちゃんなんか見たくないの……。」

悔しい。

何も出来なかった。

ゆめが車椅子に乗り始めて、これは重大だって気付いてた。

なのに、つい他人行儀で見過ごしてしまった自分をいっそ、呪い殺してほしい。

夜「真昼ちゃんは、よく頑張ったわ。だから、そんなに自分を責めないで。」

もし、もう一度やり直せるなら、次はもっとゆめの事を見守って、ミサエ達から守っであげないといけない。

けど、もう次なんてない。

そう思うと胸が苦しい。

816:せれな:2017/11/23(木) 21:37 ID:PCU

なにもない空間。

ずっと真っ暗。

どこを見ても暗闇。

そんな中、1つの光が遠くで光る。

振り返ると、黒より黒い闇が光を覆い隠そうとする。

いやだ。

私はなるんだ。

アイドルの、一番星に!!

ゆ「はぁっ!!」

ピー。ピー。

ゆ「ここは、病院?」

景「ゆめちゃん……!」

ゆ「え?ママ?」

景「そうよ!よかった。記憶もあるのね!」

大「よかった。本当に良かった……!」

ゆ「えっ?ええっ?!」

倉庫で意識を落としたら病院で目が覚めて親が泣いている。

よくわからないや。

私は、5日間眠っていた。

817:せれな:2017/11/23(木) 21:37 ID:PCU

私がここに来た後、私は学園をやめて、普通の中学校に通うことになった。

『もう、四つ星の人間とは誰とも関わっちゃダメだぞ?』

パパはそういった。

『アイドルなんかやめて、普通の生活を送ってほしいな』

ママはそういった。

それでもアイドルを続けたいと言うと、

『それだったらヴィーナスアークに行こう!』

と言われた。

そんなの、嫌に決まってる。

私は、四つ星学園のS4になりたいんだから。

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

病院での治療はすごくて、あっという間に傷が治っていく。

ナースさんが、ローラ達から送られてきた手紙を届けてくれた。

そこには、ごめんねの文字がたくさんあった。

みんなが謝る事じゃないのに。

そう思うと胸がズキズキする。

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

歌が歌えるようになった頃、学園長先生が私の病室に来た。

そこで、何度も謝られた。

−−−私は、君を守ることができなかった

ううん。

何度も守られていたと思う。

私が四つ星学園に戻りたいというと、

−−−出来れば君の意見を尊重したい。けど、君の親子さんがそれを許してはくれない。

そんな気はしてた。

私は、いじめられて死にかけていた。

それでも、まだアイドルを続けたい。

そう思うのも今日が最後だった。

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

自分で歩けるようになった頃、病院内でとあるポスターを見つけた。

それは、高校生アイドルの特別ライブを病院内ホールで行うと言うものだった。

最初は四つ星学園生だと思った。

けど、ポスターをよく見ると

〜スターライト学園の送る、最高のステージ!〜

と書いてあった。

ゆ「スターライト学園?」

そのステージは、実は明日だったりする。

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

お昼の3時から、ポスターの通りホールでステージが幕を開けようとしていた。

ゆ「スターライト学園。どんなアイドルがいるんだろう。」

口ではそういっていたものの、私のアイドルへの関心はほとんど0に近かった。

私はアイドルには向いてなければ、ひめ先輩達といるだけで迷惑をかけてしまう。

だから、もうアイドルの事を気にするのはやめよう。

そんな風に思ってしまう。

それと、心配に思うこともあった。

病院にアイカツシステムはない。

それどころかステージすらない。

そんな中でライブをやるのかなと思った。

けど、そんな心配は無意味だった。

soleilという3人組のユニットはS4とは違う、まるで星座のような眩い輝きを放っていた。

となりに座るリボンが特徴的なスターライト学園の制服を着た少女は、S4のステージを見ている私のようだった。

?「星宮先輩、私も絶対、スターライトクイーンになって、バトンを繋ぎます!」

ステージは1時間。

その時間内で8曲と、トークで1時間をやりきった。

1時間。病室にいれば長く長く憂鬱な時間だったのに、soleilのステージを見てるとあっという間だった。

それに、私は自然と涙を流していた。

一度は失いかけていた夢。

−−−いつか、アイドルの一番星になる!

もう二度と見ることのないはずの夢が、目の前で輝くアイドルを見て、私も輝きたいと思った。

−−−大丈夫。ゆめちゃんならきっとできるわ。

私の初ステージの日。

ひめ先輩は私にそう言ってくれた。

それすらも忘れかけていた自分が嫌いになりそうだった。

−−−S4になること!

小春ちゃんと約束した私の夢。

四つ星学園でしか叶えられない夢。

私は、もう一度アイドルをやりたい!

例えそれが、私の命の炎が消えようとも!

私は四つ星学園に戻る事を決意した。

818:せれな:2017/11/23(木) 21:40 ID:PCU

景「どうして!?あそこに行ったら、またこんな目にあうかもしれないのよ!?」

私はナースさんにお願いしてパパとママを呼んでもらった。

ゆ「わかってるよ!それでも、私はアイドルになりたい!四つ星学園のS4になりたいの!」

大「ゆめ、まさかっ!四つ星学園の人間とあったのか?!」

ゆ「あってないよ。でも、みんなに会いたいの!こんな風にみんなとお別れするなんてイヤ!」

大「パパはもう会って欲しくない。会ったらきっとみんなゆめの事を避けると思う。それはゆめにとっても辛いことだと思ってる!」

ゆ「私の友達にも、先輩にもそんな事をする人はいないもん!小春ちゃんの時だって、私は……!」

大&景「……。」

学園長先生は小春ちゃんの送迎会の事をパパ達に話したらしい。

−−−このまま力を制御できなければ声を失ってしまう。

不思議な力にそんな副作用があるなんて知らなかった。

−−−雪乃ホタル、いや、私の姉もその力を持っていた。力の副作用を力でカバーする。そんな事を繰り返し、アイドル生命を絶たれた。

もし、私が力を使い過ぎていたら歌う事が出来なくなっていた。

−−−そんな生徒を、私は救いたかった。だから、四つ星学園を姉と作り上げた。

星空寮にあった極秘資料。

学園の目標は、第2の雪乃ホタルを生み出さないことだった。

その意味は、こういう形でやっとわかった。

ゆ「私は、不思議な力を克服したい!そして、ファンのみんなに笑っていてほしい!」

大「ファンなんてうわべだけで、本当のファンなんて数人しかいない!そんな事、七色洋菓子店で育ったゆめが一番わかるはずだ!」

ゆ「うわべだけでもいい!ちょっとでも私の事を好きでいてくれている人がいる限り、私は歌い続けたい!」

大「!!」

ゆ「パパだって、私が笑うところを見てお店を開く事を決意したんでしょ?!私も一緒!みんなが笑ってくれるから私は頑張れるの!」

景「ゆめちゃん……。」

ゆ「お願い!もう一回、私を四つ星学園に通わせて!こんな所でうずくまってる訳にはいかないの!」

景「その気持ちはすごくわかるわ。でもね、私達はゆめちゃんがまた怪我をしたら……。って思うと不安で怖くて仕方がないの!」

大「ゆめが発見されなかったら、ゆめは倉庫の中で死んでいたんだぞ!?」

ゆ「もうその話は聞き飽きた!それに、助けてくれたのだって四つ星学園の人なんだよ!ねぇ!私の話をもっと真剣に聞いてよ!私はもっと輝きたいの!」

私にはたくさんの友達がいて、かけがえのないライバルがいて、素敵な先輩がいて、私の事を助けてくれる王子様がいる。

ゆ「もっとキラキラできるの!私らしさを見つけて、もっとたくさんの人を幸せにしたいの!」

大「もう、ゆめが傷付いて欲しくない!できることなら、虹色洋菓子店の次の店長になってほしい!」

景「私達のたった1人の娘が、知らない間にいなくなるなんて嫌なの!」

もしもローラが急にいなくなったら。

そんな事をたまに考えた事がある。

多分、今のパパとママはそんな気分なんだろうなって思う。

それでも、

ゆ「それでも!私の初めてのたった1つの夢は四つ星学園でしか叶えられないの!」

普通の中学校では味わえないような事がたくさんあった。

今までを思い出すだけで、今の自分が馬鹿馬鹿しくて涙が出る。

だからこそ、次こそ、もっとうまくやりたい!

もう誰も傷付かない、私の望むアイドル生活を。

ゆ「お願い!次はなくていい!次いじめられたらやめるから!私を四つ星学園にいかせて!」

景「でもね、次傷付いてからじゃあおそ……」

大「………わかった。」

819:せれな:2017/11/23(木) 21:40 ID:PCU

景「ちょっと!パパ!」

大「いいんだ。それに、パパはゆめの気持ちが知れてなかったと思う。」

ゆ「私の気持ち?」

大「パパは最初、ゆめが義務感から四つ星学園に戻ろうと思っていると信じ込んでいた。けど、それはパパの勘違いで、ゆめにはちゃんとした夢があった。」

景「……。そうね。」

大「パパだって、一回お店を開く時、それはもうとんでもない挫折をしたんだ。それでも、諦めなかったから、今があると思う。」

景「えぇ。あの時はどうなるかと思ったわ。でも、パパは信じてやりきった。」

大「大丈夫!ゆめにはお父さんの血が流れているからな!そこまで言うなら行ってこい!ゆめの願いが叶う、四つ星学園に!」

ゆ「……!!」

景「けど、次こんな事があったら今度こそ辞めさせるからね?」

ゆ「分かってるって!そうと決まったらわくわくが止まらない!」

大「そうだな!パパもゆめがこれからどんなアイドルになるのか、楽しみだ!」

ゆ「絶対、S4になってアイドルの一番星になる!」

不思議。

体が軽い。

今までが嘘みたい。

今なら、なんだってできる気がする!

ゆ「ちょっと外走ってくる!」

景「ちょ、ちょっとゆめちゃん!」

大「病院内は走るなよー!」

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

景子side

景「行っちゃったわね……。」

大「ああは言ったものの、やっぱり少し不安だな……。」

景「大丈夫よ!貴方の血が流れてるんでしょ?」

大「そうだったな……!ゆめは、きっと大きくなって帰って来るぞ!」

自分で言った言葉を繰り返されて、大さんは赤面しながらも私たちの娘が、また一歩成長したのを実感している。

景「えぇ。ゆめちゃんの決意が固まった事だし、私達も行きましょう?」

大「そうだな。まずは、四つ星学園に謝りに行かないと。」

ゆめちゃん。

私達はゆめちゃんが夢を叶えて帰って来るのを待ってるよ。

病室の窓から見える庭を走る自分の娘が見ている先が、きっと娘の正解なんだから。

私達は、それを遠くから見守ってるね。

820:せれな:2017/11/23(木) 21:42 ID:PCU

とりあえずここまで!

次は土日のどちらかで仕上げて投稿したいと思っています!

821:まり◆Aw:2017/11/23(木) 23:46 ID:nX.

めっちゃよいいい!!!

822:☆°☆スズ☆°☆:2017/11/24(金) 00:35 ID:Agk

めっちゃいい!!
感動…。
リアクターさんもせれなさんも頑張って!

823:きら:2017/11/24(金) 17:05 ID:HhU

すご~👏 続き頑張ってね
後さ、あんま出て来れないから誰かゆめの幼なじみが出てくる小説書ける?続きが気になる...😳💭

824:ハル 「なの」&:2017/11/24(金) 17:06 ID:gw.

おぉぉ〜‼すごい❗

825:リアクター リレーでござる:2017/11/24(金) 17:22 ID:aHg

はい!せれなさん、任されました。

826:リアクター リレーでござる:2017/11/24(金) 17:34 ID:aHg

ひ はい、真面目な話もここまで。すばるはアリアを呼んできて。街に出掛けましょう!
す どこの町だよ?
ひ 美の郊外の小さな町よ
す 分かったよ。フードとかもいるよな?
ひ そうね、ゆめも準備して
ゆ うん!

827:リアクター リレーでござる:2017/11/24(金) 17:44 ID:aHg

美の町
ア 凄い!色んな物があるのですね。
ひ そうね、ゆめもお買い物を楽しみ?
ゆ うん!
ひ それじゃ、行こうか?
八百屋にて
八百屋のじじぃ お嬢ちゃんら、見かけねー顔だな?

828:リアクター リレーでござる:2017/11/24(金) 17:58 ID:aHg

八百屋のじじぃ もしかして、歌の民か?貴様ら、忌ま忌ましい!出てけ!貴様らに野菜を売るつもりはねぇ!
ゆ そんなこと言うなんて許せない!
ア ゆめちゃん、駄目だって
ゆ 知らない知らない僕は
ゆめ達のまわりに人だかりができる(ザワザワ)

829:リアクター リレーでござる:2017/11/24(金) 18:05 ID:aHg

す くっそせーので逃げるぞ!せーの
ダッ
? ヒィヤァーー
ゆ すいません!今急いでるんで
? もしかして、歌の民の方ですか?
ひ ええ、そうだけど
? 私夜空家に仕えている七倉小春です。

830:ハル 「なの」&:2017/11/24(金) 19:06 ID:S4U

あの、リアクターサン🎵すごい❗ 
あと、一つ質問、ゆ 知らない知らない僕は
っていのは、なんですか?
ヘんなこときいてごめん❗

831:匿名さん:2017/11/24(金) 19:16 ID:nJQ

リアクターさんすごい❕

832:せれな:2017/11/24(金) 20:58 ID:PCU

こんばんは!
部活が長続きして帰ってこれたのが今になっちゃった……笑笑
>>830
私の勝手な考えですが、多分、歌の民がもつ特有の力、“歌う事で相手を惑わす”能力を使ってその場から逃げようとして“六兆年と一夜物語”を歌ったところだと思います!
あくまで私の認識なので、あってるかはわからないですけど、参考になれば……!

833:リアクター リレーでござる:2017/11/25(土) 08:47 ID:aHg

せれなさん、正解です!分かってくれて嬉しい!続き書きますね

834:リアクター リレーでござる:2017/11/25(土) 08:59 ID:aHg

こ 実は時期賢者真昼様がこの出来事を予知して私を使いに出した次第です。どうぞ、お屋敷の方へ!
す 襲ったりしないと約束できるのなら、行ってやる。
こ ええ、約束いたします。主人の名誉に賭けて!
ひ 取り敢えず行ってみましょう。

835:リアクター リレーでござる:2017/11/25(土) 09:12 ID:aHg

一方町のほうでは
じ 殺せ!破滅の忌み子を
皆 おおー
椿 大変な事になってるんだけど、どうするの?白?
白 ここにいる奴らの記憶を消す。最後の賢者を殺されたら困る。椿は時を止めろ!
椿 了ー解。時よ止まれ。静かね、白
白 あぁ、ここに歌の民は居なかった

836:リアクター リレーでござる:2017/11/25(土) 09:18 ID:aHg

椿白 そして再び時は廻りだす!
じ 俺達なにしてんだ?
皆 さぁ?
椿 上手くいったわ
白 あぁ、そろそろゆめ達のほうへ行かないと
椿 そうね

837:リアクター リレーでござる:2017/11/25(土) 09:25 ID:aHg

設定
椿 神の使い。全知の神として今は、働く。時を止めたりできる。
白 椿と同じく、神の使い。今は全能の神として働く。基本、何でもできる。

838:せれな:2017/11/25(土) 09:26 ID:PCU

おはようございます!
リアクターさんそっちのけで違う設定を思いついてしまった私を許して。・゜・(ノД`)・゜・。

839:リアクター リレーでござる:2017/11/25(土) 09:28 ID:aHg

せれなさん、パスです。設定盛り込んでごめん。

840:せれな:2017/11/25(土) 09:29 ID:PCU

椿と白の設定ちょっといじってもいいですか……?

841:せれな:2017/11/25(土) 09:30 ID:PCU

これで理屈が成り立つかもしれないので………!

842:リアクター:2017/11/25(土) 09:32 ID:aHg

ハルさん、匿名さんありがとうございます。これからも頑張ります!!

843:リアクター:2017/11/25(土) 09:35 ID:aHg

全然大丈夫です。あとタメ語でいいですか?

844:せれな:2017/11/25(土) 09:35 ID:PCU

全然OKだよ!
これからもよろしくね!


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