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2
「たっだいま〜!」
「…ただいま」
紅月飛鳥、そして圭は自宅であるマンションに帰宅した。
さっきまで仲の良い友達と初詣に出かけていたのだ。
今日は1月1日、元旦だ。
一年の始まりの日の今日、怪盗レッドである2人は、盗難事件を探すため、2人してテレビにかじりつき、ニュースを見る。
飛鳥がニュースを見るようになったのは、レッドのおかげと言っても過言ではない。
「ねーケイ、なーんか面白いニュースないのー?」
「…ない」
チャンネルを切り替えまくりながら聞く飛鳥に帰ってきた冷たい圭の答え。
飛鳥はイラつき、圭に組み付いた。
「あ゛あ゛あ゛、離せアスカ!」
「へーんだ、やめるもんかっ!」
その時流れたニュース。
飛鳥の興味はそのニュースへと注がれる。
その隙に圭は飛鳥の体の中から抜け出した。
『……期待のシンガーソングライター登場ですって〜?』
『そうなんですよ〜。名前は、《Singer.H》って言うんですって。世の中の人からは、SingerのSと最後のHを取って、《SH(シェル)君》って呼ばれてるみたいです』
『そうなんですか〜。ま、それはともかく、これからの活動に期待するべきですね〜……』
飛鳥は新たなシンガーソングライターの登場に目を輝かせていたが、圭は目つきを鋭くしたのだった。
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な、名前すら…………そうだね。空太のオリキャラ多いもんね…………
>>860
飛鳥…………ニュースみろ!!!!
l「そこかよ!?突っ込むのそこかよ!?」
>>夜神ちゃん
さっすが!小説上手い!そして色々駄目なの多い気が…………
>>865
新一!小さい時に夢ぐらい見してあげようよ…………
>>870
私のオリキャラ出てねえ…………
莉捻「出るわけない!」
>>872、>>875
ソレッテナアニ?ワタシバカダカラワカンナイ
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3
「…え、じゃあ実咲は知ってたの!?今日教えてくれてもよかったじゃん…。………うん。りょーかい!じゃあね〜」
実咲との電話を切る飛鳥。
唐突に圭を見ると、圭の手を引っ張って、家から出て、近くの公園に向かい始めた。
「…アスカ!?」
「公園行くよ〜!情報共有することになったんだ、SH君の。実咲は知ってるみたいだけど、優月と水夏とみーみとマキホとけーたは知ってるか分からないも〜ん」
圭は飛鳥を見据えた。
飛鳥はそんな圭に驚き、動きを止める。
「なに?ケイ、どうかした?」
「SHはやめておいた方がいい」
「なんで?格好いいし、歌上手らしいし、悪いところないじゃん」
飛鳥の勢いに気圧された圭は、黙りこくってしまった。
言いたいことはあったのだが、飛鳥に逆らえばどうなるか分からない。
圭が黙ったのを確認すると、飛鳥は再び圭の手を引っ張り、公園へと走り出した。
圭が最後にぼそりとつぶやいた言葉も耳に入れずに。
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