怪盗レッドのオリジナル小説書いてみます!(8)

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401:星月夜 杏里:2017/03/20(月) 17:43 ID:2.I

400おめでとうございます!
400記念して、私の新しく作った小説書かせていただきます!





〜プロローグ〜
少女はあるビルの屋上から、一人夕日を眺めていた。とても綺麗な橙色に染まっていた。

今日はとても風が少ない日だが、ビル風により、彼女の髪は揺れていた。

「タイムリミットね」

彼女はそう呟き、唇の端を上げた。
それは、誰もがゾッとするような冷たい微笑みだった。




しかし、彼女だってただの人間。
このあとの運命さえ、彼女はまだ知らない。

それでも彼女はただ前を真っ直ぐに見つめ、振り返ることは『あの時』以来、決して無かった。


星月夜 杏里:2017/03/22(水) 14:40 ID:2.I [返信]

>>401の続きです!




〜アスカside〜
ヤッホーみんな!
只今午前の2時。
今、私はレッドの仕事で、あるビルの屋上に来ているよ!
もちろん、ここはただのビルじゃない。
一部は、怪しまれないように、ってちゃんとした貿易をやっているらしいんだけど、本当は、宝石や絵画などの美術品の盗品売買をやって、お金を儲けてるんだって。
つい先週、ケイがその情報を掴んだんだ!
そうなれば、レッドの出番!ってわけ。

今回のターゲットは、明日、外国に売り渡されることが決まっている、『橙の月(オレンジムーン)』と呼ばれる、まんだりんがーねっと(?)とかいう宝石らしい。

『アスカ聞こえるか?』

ケイがインカムの向こうで話しかけてくる。

「大丈夫だよー」

最近、レッドの仕事にも慣れてきたしね。あんまり緊張しなくなってきた。
でも、油断は禁物。本番は何が起こるか分からないもんね。

『よし、プランAで行くぞ』

「りょーかい!」

私は気を引き締めて、柵をよじ登り、屋上から一気に飛び降りる。
このビルは17階建て。
流石の私でもこの高さから落ちたら死んじゃうしね。
ここでリストバンドのワイヤーが活躍するんだよね。

予め、柵にワイヤーを引っ掛けておいた。
今回は、一番下まで降りる訳じゃない。
目的地はこのビルの8階部分。
左手の方からワイヤーが出ているから、左手はずっと挙げたまま。

物凄い風が吹くなか、ケイの声が聞こえた。

『5、4、3、……』

カウントに合わせて、私はワイヤーを調節しながら、スピードを緩めていく。

『2、1……ストップだ。アスカ』

その瞬間、どんどんスピードを落としていたワイヤーは、完全に停止する。
ある階の前で、私はぶら下がって止まっていた。

「ここが8階?」

『そうだ。この時間に外から窓を開けようとすると警報が鳴るようになっているが、ハッキングで解除済みだ。』

「オッケー」

まあ、流石に全部蹴破って開けたりしてたら、かなりの時間を食っちゃう。
さらに、警備の人にも気づかれちゃうしね。

ここで、最初に響と勝負した時に使った窓ガラスに穴を開ける、コンパスの様なものを取り出す。
窓ガラスに穴を開け、穴の部分に手を入れて、内側からかかっている鍵を開ける。

やった!開いた!
ふうー……片手作業だとやっぱり大変なんだよね。
そこから私は侵入。
周りは電気が付いていなくて暗い。
ここで私は、サングラスをつけ、暗視機能モードに切り替えた。

『周りに警備員はいないか?』

辺りに耳をすませ、キョロキョロと見回してみた。
大丈夫。誰もいない。

『そうか。ならそこの廊下を真っ直ぐ進め。』

「りょーかい」

私は廊下を一気に駆け抜ける。
ここにカーペットとかは敷かれていないから、自分の足音にも気をつけなきゃね。

廊下には監視カメラがあるけど、そんなに多くなかったため、私が映ってしまう監視カメラは、全部ケイがハッキングして、映像を差し替えておいてくれた。

『そこの突き当たりを右に曲がるんだ。すぐそこに通風口がある。』

ケイから指示を受け、突き当たりを右に曲がると、天井に通風口があった。
周りを見てみたけど、運良く警備員には誰とも会わずにここまで来れたみたい。

「よっと」

ワイヤーを使って、通風口の中に入る。

その後、ケイの指示に従って、ある部屋までたどり着いた。

(アスカさん口調って難しいですね。変じゃないですかね……)


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