*プロローグ*
出逢えたら良かった。
でも。
「私たちは出逢ったらいけなかった。すぐに、もとの世に戻れ」
私たちは逢ったらダメだった。
彼は、そう言った。
ご挨拶
リリカです。
掛け持ちけっこうしてます!
切り詰めて(そこは言わない!by七瀬)
はい、頑張ります。
荒らしは厳禁です。と言うより、基本的無視です。
かまちょさんでしたら、他の板に行くことをお勧めします。
ここは、小説を書くところですので。
コメント、感想等は、してくださったら泣いて(!)喜びます、はい。
今回のジャンルは、ファンタジーとタイムスリップ物です。
ニガテな方は、ブラウザバック!
ではスタート!
0,城里夏音からのご挨拶
初めまして。
城里夏音です!
ここで私のプロフを書きます。
好きな食べ物:ショートケーキ
嫌いな教科 :社会(日本史)
誕生日などは、別の所で紹介します。
とりあえず重要な所を切り抜きました!
そして問題なのが・・・。
お悩み:お母さんの実験のパートナーにされる
うちのお母さん、かなり有名な博士らしいそうです。
そのため、各地で実験するときパートナーにされるのだ!
これ以上嫌なこと、ないない!
物語は、またお母さんがヘンなモノを発明したところから始まります!
1,タイムスリップマシーン??
「できたーーーー!」
朝の4時。
うるさく叫ぶのは、私────城里夏音の母、城里茜です。
「お母さんうるさいっ!また、ご近所さんに苦情言われるじゃん!謝るのは、私なんだよ!」
私は、フライパンに卵を流し込みながら、発明室にいるお母さんに言う。
「だって、夏音!スッゴい発明なんだよ!?」
「だってもなにも、ありません!」
はぁぁ、どっちが母親だか・・・。
私は精神的に疲れを感じた。
こんなお母さんを好きになるなんて、お父さんってどんな人だったんだろう。
お母さんは鼻をクンクンと、
「今日、玉子焼!?」
不機嫌な私は答えない。
ただでさえ、自分のことで忙しいのに、お母さんの言うことに耳を貸せないからだ。
どうして私が家事をしてるか?
答えは簡単。
お母さんが家事に向いてないからだ。
「お母さん、洗濯機から洋服取っといて」
お母さんはうなずいて、リビングを出る。
でも私は心配でならない。
だって・・・。
「夏音〜!洗濯機が〜」
お母さんが究極のドジだから。
私は朝ご飯を盛り付けて、お母さんの所に行く。
「もうっ!なんにも触らなくていいの!」
「はぁい」
全然反省してなさそうなお母さんにイライラ!でもある意味感謝してるかも。
こんなしっかり者になれたから。
ご飯を食べていると、お母さんは目をキラキラさせて、
「夏音、タイムスリップマシーンができたの!」
私が率直に思ったのは。
「どんだけお金使ったのよーーーーーー!」
無駄なお金は使わないで!
家計簿は見たくないくらい、ヤバいんだから!
火の車とはこの事よ!
お母さんは臆することなく、言う。
「えっと1000万円程度だよ?」
あぁ、頭が痛い、倒れそう。
頭を抱えながら、
「誰から、そのお金を?」
「父さんと母さんから」
そうだった。
お祖父ちゃんとお祖母ちゃん家は、金持ちだった。
しかもお母さんに甘いという・・・。
なんで孫の私が苦労しなきゃいけないのよ!
「分かった。私、お金貯めて、お祖父ちゃんとお祖母ちゃんにお金返すから」
「ええっ!?そんな事、しなくて・・・」
「誰かさんのお陰で、私は大変なの!お金返すの、当たり前!」
箱入りお母さんめ!
お父さん・・・私、泣きたくなってきた。
「タイムスリップマシーンはね・・・」
お母さんは勇者だ。
とっても怒ってる私相手に、話しかけるなんて。
仕方ない、聞いてあげよう。
そうじゃないと、しつこい攻撃にあうから。
「まあ、来て見てよ」
お母さんに招かれて、発明室へ。
発明室はいろんなモノが乱雑に置かれていて、超A型の私から見ると、許し難い状況。
そこにバーンと!
大きなカプセル型の乗り物らしきモノがあった。
「このボタンを押すと・・・」
カプセル型の屋根を開けて、お母さんは乗り込む。
そして私を見て、
「夏音も乗って!」
仕方ないけど・・・お母さんの発明品は、どこかぬけてる。
今回は無事だと良いけど・・・。
お母さんは、『幕末』のボタンを押した。
「ギャーーー!」
すんごい風圧。
ギュッと目を閉じると・・・。
2,鈴ちゃん
「夏音!タイムスリップ出来たよ〜」
お母さんの呑気な声にイラァッとして、拳を固める。
「はやく!」
ブチッ!
怒りをこらえて、カプセル型の乗り物から降りる。
そこに広がっていた風景。
丁髷のお侍さん、商人がたくさんいた。
The江戸時代!
「あなたは、だーれ?」
可愛い女の子が私にトコトコ近付いてくる。
「私は・・・「その着物、どこで手に入れたの?」
ああっ!
洋服の事!
リリカの新作、楽しみ!
頑張って!
>>8 ありがとう♪明スイも応援してま〜す!
なんて言おう・・・未来、なんて言えないよね。
と、お母さんが。
「私たち、未来から来たの」
「未来!?先の世!?」
女の子がフラフラと、歩く。
と・・・。
「どけっ、娘!」
刀を帯びた侍が!
どしどしと、お母さんに向かっていく。
お母さんーーーーーー!
でもよくよく見ると、お母さんの目がハート。
「イケメンじゃない!お母さん再婚しようかしら?」
やめろ!
冗談ぽいけど、目がマジだし!
女の子が目を丸くして、
「私は、鈴。こんなおかしな人、見たことない」
だよね!
私だって、親子関係じゃなかったら、見ないフリしてる。
お母さんと侍は、腕を組んで(!)どこかへ行き始める。
「ちょっと!どこ行くの!」
お母さんは振り返って、
「タイムスリップマシーンに、タイムトランシーバーがあるから、それで連絡するわ。大丈夫。夏音が他の時代のボタン押さなければ安心!」
と、手をヒラヒラさせて、本当にどこかへ行ってしまった。
私と鈴ちゃんは口をあんぐり。
「今、尊皇攘夷のお侍さんが多いのに、あの人・・・豪傑だぁ」
鈴ちゃんの言うとおり!
お母さんヘンなところで、肝が据わってるから。
そう言えば、新作お祝いしてない!
改めて、リリカ新作おめでとう!
>>10 ルナ、ありがとう!
12:リリカ@恋歌◆JA:2017/09/04(月) 20:20 3,歴史上の有名人・・・らしい?
鈴ちゃんとお母さんのすごさを語っていたら。
「あの、ここらで美男子、見ませんでしたか?」
「ええっと、確か・・・キャー!」
鈴ちゃん!?
絶叫してどうしたの?
鈴ちゃんに話しかけた青年は、スッゴい繊細そうな綺麗な人!
イケメンって言う言葉じゃ収まらない!
と言うか、イケメンと言う言葉は不似合い!
鈴ちゃんは青ざめて、
「浪士・・・斬られる!助けて!」
私に抱きつく。
えっ、斬られる!?
こんな優しそうな人が!?
あ、私も新作お祝いしてなかったね。
新作、おめでとうございますっ!
応援してるからね!
時代劇っぽくなってきた
15:リリカ@恋歌◆JA:2017/09/05(火) 21:04 >>薫、ありがとう!こちらこそ、いつもありがとう(*^o^*)
>>14 うん、自分的にも時代劇っぽいなぁ。と思いますが・・・ありがとうございます!
何故、私は歴女なので・・・。
これからも読んでくださるとうれしいです!
鈴ちゃんが、驚いたように私をみる。
「尊皇攘夷派のこと、わからないの?先の世の人間なのに!?」
「先の世の人間・・・?」
鈴ちゃん、静かにして!
さらにややこしい事になってるからっ!
私は溜め息を吐いてから、
「私は、城里夏音。発明バカのお母さんによって、先の世から来ました」
青年が、驚いたように見るけど、当たり前だよねぇ。
私だって、こんな事があったら驚くもん。
鈴ちゃんがキラキラした目で、
「ねえ夏音!私も、先の世に行きたい!」
げっ!
そ、れは・・・。
タイムスリップマシーンの屋根を開け、タイムトランシーバーらしき物を取り出す。
ここにしゃべりかければ良いのかな・・・?
「お母さん!この時代の人が、未来に来ても良いの!?」
『ザーッ・・・良いんじゃない?・・・より、お母さん再婚するわ!』
げげーっ!
頭が痛い・・・。
黙りこくってる私をよそに、お母さんは勝手に、
『じゃあねー』
トランシーバーを切りやがった!
「鈴ちゃんと・・・あなたの名前は?」
私は青年に聞いた。
そういや、聞いてないからね。
青年は、目をトランシーバーに向けながら、
「沖田総司・・・先の世で、私の名は、有名ですか?」
卒倒しそう。
鈴ちゃんが耳元で、
「夏音!どうしたの?」
だってだってさぁ・・・!
「日本史がニガテな私が唯一知ってる人なんだよ!?これで卒倒しないのがおかしいってば!」
しかも最近、クラスで新撰組ファンが多いからね。
花下蘭ちゃんとか!
花下蘭ちゃんは、クラスのリーダー。
蘭ちゃんが好きって言えば、みんなそれに乗っかるからね。
私もその一人。
残念ながら、取り巻きじゃないけど、話し掛けられたら話すって言う感じの。
キョトンとしている沖田さんと、私をよそに、鈴ちゃんが!
「これ、『現代』?面白そう」
ポチッ!
『現代』のボタンを押してしまった!
3,「信じられない!」
ピカッと光って、すんごい風圧。
これって毎回何!?
この先どうなるの,現代に戻ったら…
わたしの小説『思春期シンデレラ』も読んで見て感想とか欲しいので見てください
現代行っちゃうの!?
お母さんも、再婚しないで〜!
>>18 ありがとうございます!
>>19 みぃ、ありがとう!果たしてお母さんは再婚するのか・・・。
目を開けたら、もとの発明室。
私はとりあえず、ホッとした。
でもすぐ後ろから、
「夏音がボタン押さなければ、良かったのにィ!」
お母さんの甘ったるい声がして、ギッと睨む。
よくよく見ると、お母さんと侍はまだ手を組んでいた。
お母さんの手には、お団子。
お母さんに問い詰めようとした、とき。
「夏音!この四角いの何!?人が映ってる!しかも美男子だし!」
鈴ちゃんの黄色い悲鳴が聞こえた。
もしかして、テレビつけた?
リビングに行くと、やっぱりその通り。
沖田さんと私は、肩をすくめた。
「それは、テレビって言って、つけたら見たい番組・・・内容の映像を観れるんだよ」
「そうなん!?・・・キャー!」
沖田さん見て、絶叫してたときと全然違う。
そういや、この番組のアイドル、蘭ちゃんが好きだったよね・・・。
「うわぁ・・・先の世では、こんな良いもの観れるなんて良いなぁ」
と、アイドルがカメラ目線でウィンク。
よって、鈴ちゃんは大興奮!
私と沖田さんは、鈴ちゃんの悲鳴から逃れるように、リビングをあとにした。
台風のような出来事の連続!
頑張って、夏音ちゃん!
>>22 ありがとう!確かに、台風みたいだね(笑)でも夏音ならなんとかデキるはず(頼るな!by夏音)
24:リリカ@恋歌◆JA:2017/09/06(水) 21:09 「信じられない!」
鈴ちゃんの悲鳴が、まだ聞こえる。
鈴ちゃんに言っておこう。
近所迷惑になって、また私が謝ることになるから、止めてって。
沖田さんに、近所の事や二十一世紀の事について話していると。
「夏音??」
4,恋、なの!?
「あっ、廉」
声をかけられて振り向くと、そこには幼なじみの蓮井廉が。
いつものパンク(不良っぽい)な服着てるな〜。
「夏音、その隣の人・・・」
沖田さんの事だね。
私は、お母さんがタイムスリップマシーンを作ったところから、話し始めた。
聞いているうちに、廉の顔が険しくなってきた。
怖い。
「なぁ、夏音。まさかだけど。・・・沖田さんに、恋、してるのか?」
「・・・・えっ!?ほ、ひゃー!そんな事、ないよっ!」
廉、何を言うのっ!?
「そーですよねっ、沖田さんっ!」
沖田さんの顔が、僅かに陰ったような気がした。
けど、沖田さんはすぐ微笑んだ。
「そうですよ、会ったばかりに恋とか、ありませんから」
廉の顔が、柔らかくなった。
廉は、何を思ってたんだろう?
恋とか私には、わかんないよっ!
しかも相手が沖田さんなんてっ!
頬が熱を帯びる。
初恋相手って沖田さん!?
ドキドキワクワクウキウキ……
楽しみ!
>>26 ありがとう!夏音は自覚するのか・・?
5,沖田さんの勘の鋭さ
廉がホッとしたように笑って、
「じゃーな。つか、夏音。明後日の予定、覚えてるよな?」
えーと、明後日!?
なんかあったっけ?
「町会の勉強会だよっ!」
あーっ、そうだった!
確か、5時くらいからだっけ!?
学校から帰ったら、すぐ準備しないと!
「ありがと、廉!」
廉は照れくさそうに鼻の下を掻いてから、歩いていった。
その様子を見ていた沖田さんが、
「廉くん、でしたっけ?きっと、夏音さんの事が好きですよ」
とんでもない事を言う!
そんなわけないよね・・・?
「そんなわけありますよ」
真顔で言わないで!
うっそ、廉って・・・。
蘭ちゃんの事が好きかと思ってたのに・・・。
ふと、沖田さんの横顔を見ると。
トクンッと胸がときめく。
だって・・・沖田さんの綺麗な目が、切なく光ってたから・・・。
6,かつての想い人
きっと・・・沖田さんも、あの時代に想い人がいた、んだよね。
なんでだろう、胸がチクンッとする。
沖田さんが誰が好きでも、関係ないのに・・・。
「ねっ、買い出し行きましょうよ!」
わざとらしく明るい声を出して、沖田さんに話しかける。
「そうしましょう」
沖田さんがうなずいたので、私は財布を取りに行くことに。
でも、沖田さんの服装も変えないと。
着物に袴、なんて古くさいし。
お父さんのお古でいっか。
家に入って、沖田さんのための服を出す。
沖田さんが着替えてる間、私は買うものをチェック。
「夏音、どこ行くの?」
「買い物。鈴ちゃんも、来る?」
テレビではまだアイドルの、KIRURIとやらが、歌ってる。
鈴ちゃんはテレビに目を向けて、
「待ってるね」
そうだっ!
鈴ちゃんに伝言を伝えとかないと!
「お母さんが来たら、買い物に行ったって伝えといて」
「分かった」
鈴ちゃんがうなずいた。
ちょうど、沖田さんが着替え終わったので、2人で買い物に行くことに。
まさかの初デート!?
でも兼は何を思ったのか知りたいって思うよ。
リリカ!お願い!
あのね、ガールズトークで盛り上がっちゃお!を見てくれない?ガルト板の。お願い!心の底からのお願い!
ワガママごめんね!
リリカの小説、ずっと大好きだから!ずっとファンだから!!
詳しいはガルトを見てくれる?ごめんねっ!
見たよ!
ウソーッ!?薫〜(泣)
ううん、待ってるよ!
>>29 ありがとうございます!
7,蘭ちゃん!?
ヒソヒソヒソ・・・。
これは、近所の人たちが噂してる音。
だって・・・沖田さんがカッコ良すぎるから!
「夏音ちゃんの隣の人、チョーカッコ良くない!?」
「キャー♡♡♡」
沖田さんは気にすることなく、歩いてる。
でも私的には・・・スッゴく気になる!
「夏音さん?」
わあっ!
沖田さん、そんなに顔を近づけなくても!
「夏音ちゃん!?その人、恋人!?」
蘭ちゃん!?
視線をあげると、蘭ちゃんが。
蘭ちゃんの頬が赤くなって、そして。
「夏音ちゃんたら、やるじゃん!みんなに教えよー!」
「言わないでーーーーーー!」
私の絶叫もむなしく、蘭ちゃんはスキップしながら帰って行った。
明日、どうなるかなんて!考えたくない!
「夏音さん、此処ですか?」
沖田さんの声にハッとして、顔を上げる。
もうスーパーだ!
今日は何%引きなんだろっ!?
確か、牛乳と卵が少ないから。
買っとかないと。
凄い感じに夏音どこからどう見ても大人だって思う。
苦労人なんだな頑張って苦労から解放して欲しい
>>33 ありがとう!あのお母さんがマトモになるまで、苦労人かなぁ・・・?(急にタメになってすいません)
8,自覚
主婦の目になった私は、沖田さんを真っ直ぐ見る。
主婦の目じゃなかったら、直視できないけどね。
「沖田さん・・・行くよっ!」
いざっ、買い物戦へ!
スーパーに入ると、中はごった返していた。
主婦主婦主婦!
卵、卵!
「あったー!」
しかも5%引き!
お得!
牛乳はっと・・・。
あったー!
ニコニコ微笑んでいる沖田さんと、レジに向かう。
「182円です!夏音ちゃん、いつも買いに来てくれて、ありがとう」
いつものレジのおばちゃんじゃん!
「おばちゃんこそ!」
返事して、200円出して、お釣りをもらう。
さあてとっ!
卵と牛乳、バッグに入れよっ!
「沖田さんっ、手伝ってください!」
「良いですよ」
沖田さんの微笑み、ヤバすぎ!
だってそこらにいた、主婦なりお姉さんなり、いろんな人が沖田さんを見てるんだもんっ!
牛乳をバッグに入れて、卵が割れないように気をつけてっと・・!
「夏音さん、持ちますよ」
「ええっ!?良いですよ、私が持ちま・・・」
グイッと、沖田さんが私からバッグを奪う。
ええっ!?沖田さん!?
一瞬、沖田さんの手が触れて、ドキドキ。
これって・・・!?
意外にも、沖田さんの手はがっしりとしていて、男らしい(失礼だけど)。
「夏音さん、手伝えることがあったら、手伝いますから何でも言ってください」
「は、はいぃ!」
沖田さんは優しいし、とっても綺麗な人。
もしかして・・・私、沖田さんが好き、なのかもしれない・・・。
タメでもOKだよ。
主婦のスイッチが入ったら何でか、安値のものを見つけたりするよ私は。
そんな夏音が羨ましく思うよ。
私はそのスイッチありませんから…( ;∀;)
でも今後が気になる展開いつ恋の方に行くかな?
>>36 ありがとう!そろそろ夏音も自覚したし、沖田さんとの恋も進むかな。
38: アーヤ◆TQ:2017/09/08(金) 22:43 沖田さんはどう思っているのかも知りたいって思う。
あんなタイプは恋何て分かりにくいっていうより解りづらいって事だからね
沖田さんに恋してるの気付いたんだ!
夏音ちゃん、さぞかし嬉しかっただろうに…。
>>38 うん、いちばん疎いと言うか、分からないタイプだよね。
>>39 岬、ありがとう♪夏音の喜びようはかなり(鈍感だから)なおさら!
9,失踪!?
沖田さんの背中を追いながら、家へ。
中に入ると。
鈴ちゃんが、
「どうしよう!?夏音のお母さんが!」
「ど、どうしたの?」
嫌な予感がスッゴいする。
お母さんの姿が見えないし、声も聞こえない。
まさか・・・失踪!?
「あのヘンな物に乗って、どっか行っちゃった!」
タイムスリップマシーンに!?
落ち着け、夏音。
「どこ行くか、言ってなかった?」
鈴ちゃんは考え込んでから、
「弥生時代に行くとか行かないとか・・」
弥生時代!?
あの侍と!?
ショック!
弥生時代ってもっとも古い時代じゃん
43:リリカ@恋歌◆JA:2017/09/09(土) 13:02 >>42 うん、いちばん古い時代(笑)
10,弥生時代と言えば・・・?
お母さんを追いかけないと。
何するか分かんないし、あわよくば歴史を変えそう!
「夏音さん、行きますか?」
沖田さんが聞く。
鈴ちゃんも興味津々という感じで、のぞき込む。
「行くしかないでしょ!」
私は、沖田さんと鈴ちゃんと発明室へ!
あれっ、タイムスリップマシーンがもう1つ!?
タイムスリップマシーンの屋根部分に、紙で『ぜひ使ってね♪』と嫌みったらしいメッセージ。
中は、広くて10人くらい入りそう。
なかなかの自由人だな、おいっ!!
45:リリカ@恋歌◆JA:2017/09/09(土) 14:33 >>44 お母さんは自由人すぎて、夏音はしっかり者。
どうやったら、こんな偉い子ができるのか・・・。(正反対)
本当にその通り正反対親子が微笑ましい、なんていうかツッコミどこか多すぎだからかな?
47: 薫+*Mio+*◆v.:2017/09/09(土) 15:41 リリカ!ありがと!
家の外からは書き込めるんだけど、家の中からは見ることさえできないの…(泣)
でも、必ずもどってくるからねっ!
>>46 うん、ホントいろんな意味でツッコミどころが多い親子だよ!
>>47 うん、待ってまーす!解フル☆もパワーアップして復活しそうだから、楽しみだよ!
『弥生』と書かれた、ボタンを押す。
風圧はやっぱりスゴい。
眩しい光が差して・・・。
タイムスリップマシーンの屋根部分を開けて、最初に鈴ちゃんが出る。
沖田さんが出て、私も外に。
「うわぁ・・・」
教科書に載っていたまんまの、むらが広がっていた。
「ほんとの弥生時代ですね・・・」
沖田さんがつぶやく。
お母さん、スゴい物作ったなぁ。
と・・・。
「お前たち、何者だ!?怪しいから、卑弥呼様のもとへ連れて行く!」
兵士が槍を持って、私たちを引っ立てる。
何、こいつ!
腹が立つけど、もしかしたらお母さんたちの行方を知ってるかもしれないから、反論できない。
そして通せられたところは、不思議な部屋。
衝立みたいなものがあって、向こうの人のシルエットしか見えない。
「卑弥呼様、怪しい奴らを捕らえました」
「ほぉ・・・そこの女は、妾と似ておるな」
私と卑弥呼様が似てる!?
沖田さんも鈴ちゃんも目をぱちくり。
私の予想では、おかあさんがなっているから親子だから似ているとかかな?
面白いね続き気になる
弥生時代行っちゃったの!?
お母さん、そろそろ戻ってきて!
卑弥呼様出た〜!
11,入れ替わり!?
「そこの者たち、こっちへ来い」
卑弥呼様の声に、私たちは従って、衝立みたいなものの内側へ。
卑弥呼様は、床まで付くくらいの髪を垂れ流していて、目元は私と似ている。
ちょっとつり目がち。
卑弥呼様は私を見て、
「そこの者、名は?」
「私は、夏音です」
卑弥呼様はニヤリと笑って、
「ならば夏音。妾と入れ替わってくれぬか?」
どんな入れ代わりって思ったけれど予想外れに,まさかの思ってもいなかった予想で出てビックリ👀
55:リリカ@恋歌◆JA:2017/09/09(土) 20:06>>54 匿名さん、ありがとうございます!
56:岬◆8Q:2017/09/09(土) 20:23 ええええ!?
思わぬ展開。
続きが楽しみだな〜。
私も予想出て来なかった展開で驚いたよ
58:リリカ@恋歌◆JA:2017/09/09(土) 21:02 >>56 ありがとう!
>>57 ありがとう!果たして夏音は・・・??
「い、入れ替わる!?」
「そうじゃ」
卑弥呼様はさも当たり前のように、うなずく。
そして流し目で、沖田さんを見る。
「そこの者と出掛けたいからの」
むぅ。
よりによって、沖田さん!?
ジト目で卑弥呼様を見ると。
「夏音は、その者に恋してるようだからな」
やめてっ、卑弥呼様!!
私の頬が熱を帯びる。
沖田さんの方を見ることができない!
恥ずかしくって。
卑弥呼様はホホホと、
「入れ替わり、頼むのぉ」
気楽そうに言って、ポンッと私の肩を叩いた。
12,卑弥呼様の代役!?
「夏音〜、とっても似合ってる!」
私は、卑弥呼様の着ていた衣を着た。
うわぁジャラジャラして、重い!
卑弥呼様は、私の着ていた洋服を。
「どうじゃ、妾は」
「良いと思いますけど、話し方を変えた方が・・」
私がそう提案すると、卑弥呼様はうなずいた。
よくよく思えば、声も私とそっくり。
微妙に違うけどね。
「沖田さん」
呼んだのは、卑弥呼様。
沖田さんが、衝立みたいなものの向こうから来た。
そして驚いたように、卑弥呼様と私を見比べる。
「ホントに似てますね、2人とも」
なんかの繋がりがあったのかな?
「占いなど、適当に言えば良い。きぇーいとか言っておけばなんとかなるだろう」
えっ!?
きぇーい!?
ヤバい人だ、卑弥呼様は。
似た者同士で沖田さんを取り合うなよって言いたいよ(σ≧▽≦)σ
私も小説を頑張って見せていきます🏃➰
>>61 確かに!そしてさらに登場人物が増えてカオスになっていく!
「思春期シンデレラ」楽しみだよ!
卑弥呼様が沖田さんの腕を組んで、鈴ちゃんと外へ出て行く。
うわぁん!
きぇーい!とか、言えないし!
と、むらの人たちがドドーッと、
「卑弥呼様〜、今年は米は豊作ですか?」
ええっ!?
どうしよっ!?
仕方ない、ここは腹をくくって・・・。
「ほ、豊作じゃ!」
ドキドキ。
これで間違ったら、卑弥呼様の名に傷を付ける。
「おおっ、ありがとうございます!」
「さすが卑弥呼様!」
むらの人たちが嬉しそうに、うなずきあってるのが衝立みたいなものの陰から見える。
と、またあの兵士が走ってきて、
「卑弥呼様!また、怪しげな者たちが!しかし、今度は多数いて・・・」
誰?
まさか、お母さんの他にもタイムスリップマシーンを作った人がいるの!?
「連れてくるが良い」
「はっ!」
いったい、誰なの?
今度こそお母さんかな?
ありがと楽しみにしてくれて、小説頑張るよ。
平日はあんまり書けないけど書ける様に頑張るよ😃
>>64 ありがとう!楽しみ(´V`)♪ファイト!
66:リリカ@恋歌◆JA:2017/09/10(日) 13:07 13,新撰組
「此処は何処だ」
「江戸じゃないのは確実だ、歳」
ワイワイガヤガヤ
4人くらいの人の声。
「卑弥呼様、この者たちでございますっ」
怪しげな人たち・・・。
その中で、私が耳を疑ったのは。
「多分、弥生時代よねぇ」
お母さんの声!
「お母さん!!何してるのっ!?」
思い切り声を荒げる。
それと同時に。
「夏音〜、帰ってきたぞよ」
卑弥呼様と沖田さん、鈴ちゃんが戻ってきた。
怪しげな人たちが騒ぎ始めた。
「総司!!なぜ、此処に?!」
どうやら沖田さんの知り合い。
卑弥呼様が来て、
「もとに戻るぞよ、夏音」
着替えはじめたとき、お母さんがヒョコッと衝立みたいなものから顔を覗かせる。
そして私を見て、ぱちくり。
「あれっ、夏音??・・・・夏音が2人〜!?」
大声を出すなっ!
つか、人が着替えてるって言うのに!
怒りが溜まったのは、卑弥呼様も同じようで。
こっちに顔を向け始めた、怪しげな人たちに向かって叫んだ。
「全員、あっちを向け!!」
全員集合!!
68:リリカ@恋歌◆JA:2017/09/10(日) 14:33>>67 ついに、全員集合です!さて、どうなるのか・・・!?
69:リリカ@恋歌◆JA:2017/09/10(日) 14:40 着替え終わり、私と卑弥呼様は衝立みたいなものの向こう(怪しげな人たち+お母さん&侍)へ。
「お母さん、この人たちは?って言うか、どこ行ってた訳!?ちゃんと話してよね!返事次第によって処罰考えるから」
お母さんはうるうると、(わざとらしい)話し始めた。
「幕末行って、新撰組と会ってきたの♪で、沖田さんがいないって騒いでたから、なんとなく弥生時代に来た訳♪」
「・・・・お母さん、洗濯と食事、自分でやってね」
「そんなぁ!」
お母さんが反論するけど無視。
お母さんの言い分だと、この人たちは新撰組って事だよね。
うるうる目線可愛い
71:リリカ@恋歌◆JA:2017/09/10(日) 15:49>>70 ありがとう!うるうるは確かに、可愛い(やる人と態度によるけど)!
72:リリカ@恋歌◆JA:2017/09/10(日) 15:57 ごっつい顔の人に、それなりの美男子(沖田さんほどではないけどね)と、神経質そうな人、逆に雑そうな人。
「あの、名前言ってくれませんか、全然分からないから」
私が恐る恐る言うと、それなりの美男子が、意地悪そうに唇を歪めて、
「なぜお前みたいな小童に言わないといけないのだ」
むむむっ!
ムカつく!
なに、こいつ!
顔だけ綺麗だけど、性格とか他最悪じゃん!
沖田さんが取りなすように、
「夏音さんも、土方さんもやめてください。私が紹介しますから」
沖田さんが言うなら、やめよう。
でも土方さんとやらは、まだニヤニヤ笑ってる。
最悪!
面白い美男子だけど意地悪そうだね(^_^;)
でもって鬼みたいな夏音も凄い処罰が酷いだけに,沖田さんほどでもないって思っているから凄い
>>73 ありがとう!夏音の処罰は、日々お母さんに苦労をかけられるから、敢えて酷いのに・・・。
まあ、基本的に夏音は沖田さんloveだから(笑)
14,別れ
この人・・・お母さんと同じ“めんどくさい”匂いがする!
超苦労しそうな気がするんですけど!
沖田さんが、私に新撰組の人を紹介してくれた。
ごっつい顔の人は、近藤さん。
あの“顔だけ”野郎は土方さん。
神経質そうな人は、藤堂さん。
雑そうな人は、永倉さん。
沖田さんが紹介してくれた途端、
「卑弥呼様!米が奪われました!」
あの兵士が走ってきた。
卑弥呼様の表情が変わった。
「何じゃと!?」
「恐らく、敵国だと・・・」
「奪った者をはやく見つけろ。なるべく、戦いごとにはしたくないからな」
そのときの卑弥呼様の表情は、“邪馬台国を治める女王”そのものだった。
入れ替わりを要求していたナヨナヨ卑弥呼様とは大違い。
そして卑弥呼様は私たちの方を見て、
「はやくもとの世に戻った方が良い」
ええっ!?
確か、卑弥呼様に先の世から来たなんて言ってないハズ・・・。
「妙な着物を着ていたからな」
ああっ、それでか。
卑弥呼様は寂しそうに微笑む。
「妾と入れ替わってくれたのは、夏音が初めてじゃ。さらばだ、夏音」
短い間しかいられなかったけど、卑弥呼様は・・。
そう思うと、ひどく寂しい。
身を切られるような・・・。
でも涙は堪えて、私たちは卑弥呼様と別れた。
タイムスリップマシーンに乗り込む。
何時になく、お母さんも真面目な顔だったっけ。
鈴ちゃんが待ちかねていたように、『現代』のボタンを押した。
激しい風圧がどこか心地よかった。
卑弥呼様恐るべし!
77: アーヤ◆TQ:2017/09/10(日) 18:15沖田さん視点を1回みてみたいって思っています
78:リリカ@恋歌◆JA:2017/09/10(日) 19:48 >>76 ありがとう!卑弥呼様は最強です!
>>77 OK!分かったよ〜
うん、私も見てみたい!
80:リリカ@恋歌◆JA:2017/09/10(日) 20:03 15,面影 ※沖田side
「沖田さん、あの人たちは?」
夏音さん・・・ではなく、夏音さんと入れ替わった卑弥呼様がのぞき込む。
私は、多少驚かずにはいられなかった。
声も、見た目も全て夏音さんと似てるなんて。
卑弥呼様が指した先には、見慣れた集団が。
「総司じゃねぇか!」
聞きたくもない声が。
振り向かなくても分かる。
屯所でいつも顔を合わせてる、土方さんだ。
「あれっ、土方さんだ。永倉さんまでいるんですか?」
驚いた。
というか、なぜ此処に??
それは土方さんたちも同じらしく。
近藤さんもみんな、首を傾げている。
しかし、意地の悪い土方さんは目ざとく、卑弥呼様を見つける。
「おいおい、総司ぃ!いつ女を捕まえたんだよ?」
「土方さんほどではないと思いますが」
「そんなのどうでもいい!それより、総司はどう思ってるんだよぉ!」
どうでもよくはない。
よくよく見れば、永倉さんなど考えてるふりして、こちらをうかがっている。
ここで変な事を言ったら、夏音さんに失礼になるな。
「・・・大切な人、ですね」
それは偽りじゃない。
夏音さんを見ると思い出す。
大切な人の面影を。
>>79 ありがとう!
82: アーヤ◆TQ:2017/09/10(日) 20:31なんだか切なる想いがあるのかな面影ってことは?
83:岬◆8Q:2017/09/10(日) 20:33リリカ、沖田さんsideありがとう!
84: アーヤ◆TQ:2017/09/10(日) 20:47また沖田さんsideやってミステリアスな感じたっぷりだったからね
85:リリカ@恋歌◆JA:2017/09/10(日) 21:14 >>82 うん、沖田さんの過去はミステリアス!
>>83 いえいえv(^o^)
>>84 OK!少しずつ夏音に対する思いが変わっていくところに注目かな!
16,意地悪野郎
現代に戻って、タイムスリップマシーンから出る。
相変わらず、汚い発明室だ。
「よーし!片づけるぞ!」
気合いを入れたら、土方さんが意地悪く笑う。
うううっ、絶対イヤな事言う!
「へぇ、小童は部屋を片づけられないのか」
「ハッ!?そんな事言ってないし!」
意地悪く笑っても、コイツが美男子なのは変わらない現実なんだよなぁ・・・。
天は人の上に人を作らずなんていうのは、ウソだと知りました。
沖田さんが微笑んで、
「私も手伝いますよ」
嬉しい!
幸せ!
こういう時、お母さんサンキュー!
夏音って少しじゃなくかなりのずる賢いって思った。
そして、土方ってツンデレなのかなイジワルだから夏音の事が好きになったとか?
>>87 うん、天然のずる賢さ?が欠点かな?
うーん、土方さんも沖田さん並みに分かりにくいし・・・。まあ有り得るかも(?)
もしも三角関係のトライアングルって言うのかな……
なったらまたしても展開が面白く着いていけれる展開だったら嬉しく思う。
早くも行ったり来たりで大変だからね…
私も更新したのでそろそろ,李斗sideをやりたいって思って書きました。
>>89 三角関係になる・・・かも?これからは、沖田さん以外にもいろんな人視点で書いていくよ!
おおっ!読むね〜!
17,お母さんの料理
沖田さんと掃除ができる〜キャッホーイ!
なんて喜んでたのはつかの間。
あんの意地悪野郎が!
「仕方ねぇな、俺も手伝ってやる」
むむむっ!
でも、藤堂さんも永倉さんも手を挙げて、
「俺も手伝う!」
ニコニコ笑うから、断りにくい。
でも多い方が簡単に終わるか!
人間、ポジティブが一番だね。
そんなこんなで、掃除が終わった。
ふぅ!
料理作らないと!
と、お母さんがヒョコッと顔を覗かせて、
「夏音!料理作ったよ!」
嫌な予感。
不味い料理だったりして
93:リリカ@恋歌◆JA:2017/09/11(月) 20:28>>92 本当だったり・・・( ̄ー ̄)ニヤリ
94:リリカ@恋歌◆JA:2017/09/11(月) 20:39 「ビーフシチューだよ♪♪」
ますます嫌な予感。
リビングに沖田さんたちと戻ると。
お皿が人数分置かれていた。
見た目は良いんだけど・・・ね。
沖田さんたちにスプーンの使い方を教えてから、私は注意を呼びかける。
「あー、ちょっと気をつけて食べた方が・・」
そう言った時すでに遅し。
藤堂さんと永倉さんの顔が、青くなって、口を抑えた。
トイレの場所を教えて、リビングに駆け戻る。
沖田さんと土方さんの頬が、ピクピクしている。
コレを食べたら、藤堂さんと永倉さんの二の舞になる・・・。
そんな葛藤があるんだろうなぁ。
「私が作り直すよ」
そう言ったら、だいぶ2人の顔が明るくなった。
トイレから戻った藤堂さんと永倉さんの顔も(まだ幾分青ざめてるけどね)。
仕上げの片づけをしていた、近藤さんも交えて5人はしゃべり込んでいた。
ふふっ、なんか微笑ましい。
あの幕末の戊辰戦争に関係した、新撰組が此処で談笑してるなんて。
ビーフシチューの材料が残ってたから、作り直せる。
しばらくして。
「できたっ!」
うん、いい匂いもするし!
沖田さんが一番に台所にきた。
「いい匂いがしますね」
うわあっ!
天使の微笑み!
凄い不味さだったんだ…
今度は大丈夫だけど沖田さんと土方がどう驚いて上手って言うかだね。
それにしても土方って褒めないの?
少し喜ばせて好い人って高くあげて欲しい。
リリカ、とっても面白い!
これからももっともっと更新してね♪
私も同感面白いからもっと更新して(*≧∀≦*)
99:リリカ@恋歌◆JA:2017/09/12(火) 17:22 >>96 ありがとう!でも土方さんは基本、ツンデレ?だからね・・・。
>>97 ありがとう!
>>98 よーし!更新頑張るぞ!
18,レイハピ
テレビをつけたら、ちょうどレイハピの話題が!
私、レイハピ大好き!
みんな好きだけど、特にあいぴーが好き!
動画サイトとかで見てるけど、CDほしいっ!
お金貯めてから!
沖田さんたちと、ビーフシチューを食べながらテレビをみる!
こんなに嬉しいこと、他にない。
「小童にしちゃ、美味いじゃねぇか!」
ピキンッと、私は固まる。
土方さんが・・・私を褒めてくれた!
嬉しい!
「夏音さんは、料理が上手ですね」
沖田さんにも褒められた!
むふふっ、嬉しい〜!
そうだ、レイハピの番組を録りたい!
アイラブレイハピ!
良かったね夏音,美男子二人に褒められてこれからも少しずつ土方が嫌味を言っているけれど理由がある様に優しさの表情で言ってみると良い。
この1回だけ好感度上がって、もう上がらないのは嫌だな…
これからも見ます。
頑張ってね🎵
>>101 ありがとう!多分、土方さんも素直になるかも・・・!?
頑張りま〜す!
19,見たい!
鈴ちゃんがニコニコ笑って、
「私、お風呂入りたいな」
あっ、お風呂ね!
昔と全然違うから、沖田さんたちも呼ぶ。
藤堂さんが驚いたように、
「全然違うな・・・」
と、間抜けな顔になっていて、思わず吹き出してしまった。
藤堂さんの間抜けな顔・・・面白い!
鈴ちゃんが真っ先に手を挙げる。
「私、先に入る」
「次は、私で良いですか?」
沖田さん!
沖田さんのお風呂上がり・・・見たい!
あと、髪を下ろしたのも!
非常に見たい!
夏音と沖田さんの偶然ハプニングも見てみたい
105:リリカ@恋歌◆JA:2017/09/12(火) 20:35>>104 ありがとう!いいね!面白そうだから、書くよ!
106:リリカ@恋歌◆JA:2017/09/12(火) 20:46 20,ハプニング
そうだ、沖田さんたちのパジャマ代わりの服あったかな?
お父さんのお古で良いよね?
鈴ちゃんは私の服で。
「入ってくるね〜」
「どうぞ〜」
私は3番風呂。
良くも悪くも、だけどね。
宿題やっておかないとっ!
いろんな事があったとはいえ、しとかないと桜木先生に怒られる。
漢字ドリルをのぞき込んだ、近藤さんの目が丸くなる。
「こんな優れた物が、あるのか」
昔より比較的、楽だからね。
しばらく宿題に取りかかっていたら。
「上がったよ〜」
鈴ちゃん!?
早くない!?
「ちゃんと浸かったの??」
「ん、浸かったよ!」
次、沖田さんだね。
「入ってきますね」
沖田さんが微笑んで、洗面所のドアを閉める。
あっ!
タオル忘れてる!
おおっ!!
なんだか結構,鈴ちゃん色々と使えるって思う天然ちゃんだからかなのか…夏音の事なついているから結構恋心は微妙に応援していくけれど実のところが気になるって思う
>>107 おお〜、ありがとう!今度、鈴ちゃん視点も書こっかな〜(*^^*)
109:リリカ@恋歌◆JA:2017/09/12(火) 21:14 「沖田さん!タオル忘れてます!」
ドンドンと叩くと、沖田さんがドアを開けた。
良かった、まだ脱いでなくて。
「ありがとうございます」
キュン死しちゃいそう!
と、つるんっ。
うわあっ!
足が滑って・・・!
「・・・っと!夏音さん、大丈夫ですか?」
転ぶ!ところを、沖田さんが支えてくれた。
ドキドキ
沖田さんの綺麗な顔が、すぐ近くに。
ヤバい・・・。
心臓持たない・・・!
鈴ちゃんsideも土方sideも、是非見てみたいって思うので二人の視点を書いてください!
私の方も今は李斗sideだけど、初音もいずれ書きたいって思うのでちょっと待ってください!
いーなー、夏音ちゃん!
沖田さんに、卑弥呼様と会えるなんてっ!
ほら、卑弥呼様って謎な人物じゃん!
あと、100おめでとう!過ぎちゃったけどね。
これからもがんばれ!
>>110 ありがとう!ハーイ、書くよ〜!初音ちゃんversion、楽しみ!
>>111 ありがとう!卑弥呼様は確かに謎の・・・ミステリアスな人物だよね!
サンキュー(´V`)♪
21,ライバル、現る
沖田さんが上がったあと、私もすぐ入った。
沖田さんが髪を下ろした姿、見れなかった。
スッゴい残念!
いつか、見てやるぞ!
私が上がったあとも、滞りなくみんなお風呂を終えた。
寝る場所について、少しもめる。
「俺は総司のそばが良い!」
土方さん・・・そういう趣味が・・・??
結局、新撰組のみんなは、座敷で寝ることに。
鈴ちゃんは、私の部屋で。
お母さんは今頃、お風呂・・・だよね。
さっき、いなかったから。
ふぅ・・・。
今日は疲れたから、あっという間に寝入ってしまった。
翌日
私は、いつも5時起き!
そうしないと、ご飯が作れないから。
今日は和食にしよう!
ご飯は昨日炊いたのがあるし、お味噌汁はすぐ作れる。
それだけじゃ物足りないから、玉子焼きっと!メニューを決めて、エプロンを着る。
よぉし!
張り切ったとき、藤堂さんが起き出した。
「ん〜。菊乃、気が利くな」
菊乃!?って、誰!?
ま、まさか・・・。
新撰組の誰かの恋人だったり・・・??
沖田さん・・・の恋人なのかも!?
嫌だぁ!
藤堂さんは眠そうな目をこすって、もう一度布団に横たわる。
はぁ・・・びっくり。
寝ぼけてたんだろうなぁ。
朝食が完成したとき、沖田さんたちが起床。
沖田さんが欠伸をして、
「昨日の夜更かしが祟りましたね、土方さん」
土方さんに話を振る。
夜更かししてたんだ。
何の話してたのか、気になる!
時計を見ればもう7時。
急いで食べて、学校行かなきゃ!
家からだと、20分かかるもん。
私の通ってる学園、桜星学園は小等部から高等部まであるんだ!
桜星学園(オウセイガクエン)は制服も可愛いし、高等部まであるってことで、受験する人とかたくさんいる。
でも私は、ちょうど桜星学園の通学路に家があるから、桜星学園に通うんだ!
「行ってきまーす」
朝ご飯を食べ始めた沖田さんたちに声をかけてから、家を出た。
「おはよう、夏音ちゃん」
蘭ちゃん!
蘭ちゃんはニコニコ笑って、
「転校生って、どんな子何だろうねー?」
転校生かあ・・・。
予想ができないなぁ。
でも、きっといい子だよねっ!
クラスに入ると、みんなの席が空っぽ。
連音の練習かも。
今年は、合奏難しいのに決定したから。
でも朝休みの終わりを知らせる音楽がなると、みんな帰ってきた。
桜木先生が入ってきて、ニコニコと、
「転校生のノンネ・ワーグナーさんです」
ノンネちゃん!
可愛い名前だなぁ。
入ってきた女の子は、金髪をサラッと垂れ流していて、蒼い目だった。
綺麗〜!
「ノンネ・ワーグナーです!今日が楽しみだったので、日本語勉強してきました!好きな教科は、日本史です」
日本語スラスラ!
そしてなんと!
ノンネちゃんは私の隣の席に!
ノンネちゃんはニコッと笑って、
「Hello!私、あなたを見かけたことあるな」
ええっ!?
あるの!?
どこで!?
「とってもカッコイい人と、歩いてたよね?」
沖田さんの事・・・?って、買い物に行ったときの!
あのとき、見てたんだっ!?
「私、あなたからあのカッコイい人、奪いたいな♪」
奪いたいな!?
もしかして・・・。
「私、あの人を振り向かせるからね」
ライバル、現る!
(Aへ続く)
あとがき
『時を駆けて、初恋*します。』どうでしたか?
改めてですけど!
タイムスリップマシーンなんて、スッゴい近未来的ですよねっ!
この調子なら、いつかタイムスリップなんて簡単にできる世の中になりそうですよね!
今回は、弥生時代にタイムスリップしましたけど、卑弥呼様って、ミステリアスな人物です!
歴史の教科書にも、詳しく書かれてないから、スッゴい気になる!
ってことで、多少(大分・・・?)捏造させていただきましたっ!
さて、Aでは夏音と沖田さんの距離は縮まるのか!
そして次のタイムスリップ先は・・・?
色々詰め込んでいこうかと思います。
コメントしてくださった方々、本当にありがとうございます。
『時を駆けて、初恋*します。』A
登場人物
城里 夏音
ごくごく普通の小6。
しっかり者。
沖田さんが好き。
沖田 総司
幕末からタイムスリップ。
今は夏音の家に居候中。
夏音に惹かれている・・・・??
土方 歳三
幕末からタイムスリップ。
夏音にだけひどく意地悪。
藤堂 平助
幕末からタイムスリップ。
永倉 新八
幕末からタイムスリップ。
城里 茜
夏音の母。
夏音と正反対で、責任感は皆無。
侍と恋仲。
侍
幕末からタイムスリップ。
茜と恋仲。
長州の藩士らしい。
名はまだ分からないが・・・。
1,宣戦布告
ノンネちゃんの強気に私はかなり圧される。
だって・・・。
負ける気がしないって感じの蒼い目に、可愛らしい容姿、こんなのだったら沖田さんも落ちるだろうし!
心配なんだ!
>>118 付け足し
近藤 勇
新撰組局長。
幕末からタイムスリップ。
夏音の兄的な存在。
>>119
ノンネちゃんの宣戦布告は、蘭ちゃんも聞いてたらしく。
「夏音ちゃん、頑張れ〜」
そんな事言われても・・・。
勝てる気がしません。
昼食の時間になり、私は蘭ちゃんと食堂へ。
桜星学園は食堂がある。
高等部まであるから、結構広い。
と・・・。
「夏音ちゃん」
ゆのお姉様!
桜星学園は、先輩の事を、“お姉様”“お兄様”呼びに徹底してるんだ。
中でも、ゆのお姉様は優しいし、美人だから高嶺の花。
そんなゆのお姉様が私と親しいって、結構嬉しい!
ゆのお姉様は微笑んで、
「蘭ちゃんも。一緒に、食べましょう」
「は、はいっ!」
蘭ちゃんも私も、めちゃくちゃ緊張。
昼食をもらって、ゆのお姉様について行くと。
「夏音!」
杏音!
杏音も誘われたのかな?
杏音の横には、穂乃佳お姉様。
穂乃佳お姉様は、ゆのお姉様の親友。
穂乃佳お姉様は、快活で明るくて、スポーツ万能。
「穂乃佳お姉様まで!私、死んでも、良いかも・・」
蘭ちゃん!
死ななくても大丈夫!
夢、ではないよね!
新キャラ続出!!
123:リリカ@恋歌◆JA:2017/09/14(木) 19:41>>122 ありがとう!うん、めっちゃ出て来たよね(*´ω`*)
124:リリカ@恋歌◆JA:2017/09/14(木) 20:08 2,失恋
ゆのお姉様に、ノンネちゃんの事を相談すると。
ゆのお姉様はふんわり微笑んだ。
「大丈夫よ。夏音ちゃん、可愛いもの」
えへへっ!
ゆのお姉様に言われたら、信じちゃうよ〜。
しかし、嫉妬した蘭ちゃんが、
「ノンネちゃん可愛いもんね〜、絶対あのカッコイい人おとすよ」
ガーーーーン!
追い討ちをかけるように、
「そうなったら、失恋だね」
ガーーーーン!
失恋・・・・・!!
凍った私に、穂乃佳お姉様が愉快そうに笑う。
「そんな簡単に、失恋なんてしないよっ!蘭の嫉妬だから」
ですよね、ですよねっ!
失恋なんてしたくなーーーい!
レイハピ出してくれてありがとう!
めちゃめちゃ嬉しい。
これからもぜひ出してねっ☆
夏音ちゃん達のやり取り、楽しそう!
あんまり新キャラ出ない形で、どんどん行って欲しい。
127:リリカ@恋歌◆JA:2017/09/15(金) 18:03 >>125 ありがとう!これからも出すね〜
>>126 うん、多分こんだけだと思うよ〜。(タイムスリップ先の人物以外)
3,推しメンバー
ゆのお姉様が微笑みながら、
「夏音ちゃんは、レイハピメンバーの誰が好きなの?」
「私は、あいぴーです!」
答えると、ゆのお姉様は笑顔を崩さず、
「私もあいぴー推しよ」
きゃっほー!
ゆのお姉様と同じだ!
穂乃佳お姉様も少し考え込んでから、
「私は、リリーだな」
リリーも、みんなも可愛いよね!
蘭ちゃんは、
「私もっ、リリーです!」
ううむ、あいぴー派と、リリー派で別れた!
4,沖田さんの裏の顔!?
その後も、ゆのお姉様と穂乃佳お姉様、蘭ちゃんとで楽しく昼食を食べた。
あーあ、もう5限。
はやく6限になって、連音の練習したいのに。
5限は図工で、思ったよりはやく終わった気がした。
連音の合奏、私はアコーディオン。
腕の力も使うから、大変だけど楽しいんだよ。
沖田さんたちが来てくれたら、嬉しいなぁ。
のほほんとそんな事を考えながら、あっという間の放課後。
ノンネちゃんがニッと笑った。
「私、絶対負けないよ」
・・・・なんて言えばいいの?
勝てる気はそんなにない。
最後、意気消沈しながら、家に帰ると。
「夏音ちゃん。今、入るのは危ないぞ」
永倉さん!?
リビングで何が!?
永倉さんは二カッと笑う。
笑顔がっ、まぶしい!
「総司と土方さんの真剣勝負中だよ」
真剣勝負中!?
そうっと中をうかがうと。
ドキッとした。
だって・・・。
いつも、優しい笑顔の沖田さんが、とても冷たい目をしていたから。
見据えてる先は、土方さん。
私がいない間に何がっ・・・!?
冷酷無比っていう感じの目に、ゾッとする。
どっちかが、死ぬなんて事はないよね!?
近藤さんが落ち着いたように、
「大丈夫だ。いつもの事だから」
いつもの事!?
新撰組って、どんな危ない人たちの集まりなの!?
4,ほっときたいが・・・ ※土方 side
“現代”に来た夜。
俺らの時代と全然、違うじゃねぇか!
もう幕府もないらしいし・・・。
ホッとした反面、変な気持ちだった。
アイツ(夏音)は、幕府がないのは当たり前なのか。
アイツは総司が好きらしい。
腹立たしい。
やっかみ半分、アイツに突っかかる。
何かしらちょこまかと反論する。
ふん!
目が離せなくなる、なんてな・・・。
もうないと思ってたが。
ごろんと布団に横になると、そばで総司がクスッと笑った。
「土方さん、夏音さんの事、弄ってますよね〜。気になるんですか?」
「馬鹿、んなことあるわけ・・・」
ねぇよ、と否定できなかった。
どうしたんだ、俺。
アイツから目を離せない、ほっとけないなんてな。
恋心だよ土方!!
夏音に落ちたって事で自覚して(*≧∀≦*)
告白はちょっと難しく想うけど気持ちだけは,伝えて欲しい。
>>133 ありがとう!果たして自覚をするのか・・・!?
135:リリカ@恋歌◆JA:2017/09/16(土) 21:00 5,冷たい土方さん
シュッと空を斬る音がして、土方さんの着物の裾が切れた。
少しして、沖田さんの着物の裾も。
うわあっ!
この2人を敵に回したら、絶対100%の確率で殺される。
「沖田さんも、土方さんもスゴいですね!」
沖田さんは微笑んで、土方さんはムッツリと顔を逸らす。
むうっ!
冷たいな〜。
もしかして、“も”の部分に気を悪くしたのかな?
はやく素直になってよね。
夏音優しい何か意外に初めて優しいこと思っている夏音が土方に優しく異性として動揺する日はいつかな?
137:リリカ@恋歌◆JA:2017/09/17(日) 08:21>>136 ありがとう!うーん、案外はやいかも・・・?
138:リリカ@恋歌◆JA:2017/09/17(日) 08:29 6,意外な素顔
近藤さんがニヤニヤ笑って、
「内心、照れてるくせに」
えっ、ツンデレ!?
私以上に驚いてるのは、土方さん。
「近藤さん・・・」
と、殺気を宿した目で近藤さんを睨む。
怖いけど、意外な素顔を知れて良かった・・・かも。
何でかな、もっと新撰組のみんなを知りたいって、思った。
新撰組の皆を知って特に知りたいって夏音が思う人が,沖田さんと土方が良いって思う
140:リリカ@恋歌◆JA:2017/09/17(日) 13:45>>139 ありがとう!夏音的に、沖田さんなのかな(土方さんも気になるけど)
141:リリカ@恋歌◆JA:2017/09/17(日) 13:52 7,お母さんのアホな行動
ちょっとイイ雰囲気。
こういうとき、割り込んでくる空気読めないヤツがいる。
「夏音〜!次のタイムスリップしよ☆」
一気に空気が凍る。
お母さん・・・。
イイ雰囲気をぶち壊さないでよ。
お母さんは私の手を掴んで、発明室へ直行。
「ちょっ、お母さん。沖田さんたちだって、行きたくないって・・・」
言うよ、と言いかけたとき。
「いや、行きたいですね」
沖田さん!?
正気ですか!?
近藤さんたちもうんうんと、うなずいてる。
お母さんはニヤリと笑った。
「今回は、私が行き先決めるからね☆楽しみにしててよ♪」
私は、身震い。
きっとヘンなところに私たちを連れて行くに、決まってる。
戦国時代かな?
143: アーヤ◆TQ:2017/09/17(日) 13:57あと、もう1つ私今日と明日は更新していきます🏃➰
144:リリカ@恋歌◆JA:2017/09/17(日) 15:21 >>142 当たりかも・・・( ̄ー ̄)ニヤリ
>>143 楽しみ(≧▽≦)
8,茶々ちゃん
タイムスリップマシーンに乗って、お母さんが選んだ時代へ。
十中八九、戦国時代だよね。
お母さん、確か浅井三姉妹が好きだから、絶対会いに行くと思う。
風圧のすごさは・・・言わずもがな分かるよね。
外に出てみれば、戦国時代だってすぐ分かった。
お城があるし、たくさんの兵士がいたから。
そしてその人たちは、ジイッとこっちを見ていた。
「怪しい奴らめ!」
誰かが、吐き捨てるように言った。
弥生時代のときと、同じだなぁ。
と・・・。
「母上・・・」
「うわぁーん!」
「グスッ、グスッ」
誰かが泣いている??
お母さんの目がキラッと光った。
「浅井三姉妹!」
そんな大声で叫ぶなっ!
案の定、泣いていた三人の女の子がお母さんと私たちをビックリしたように見ている。
そして、一番年上の女の子が、
「そなたらは、何者なのですか?」
年下の女の子2人を背中に庇って、聞く。
どうやら一番しっかり者らしい。
親近感がわくのは、お母さんが頼りないからなんだよね。
夏音にやっと共感する人がいて良かったね🎵
織田信長出てきて(σ≧▽≦)σ
>>146 ありがとう!信長はどんなキャラにしよう・・・(笑)
148:リリカ@恋歌◆JA:2017/09/17(日) 18:18 お母さんがなんか言ったら、勘違いが起きるから、仕方ない。
私が説明しよう。
「えっと、私は城里夏音。この人たちは・・」
かくかくしかじか、説明。
あっ、もちろん徳川家康が江戸幕府を開く、なんてところは言ってない。
年上の女の子が、納得したように、
「私は茶々。後ろにいるのは、初と江」
やっぱり浅井三姉妹!
「茶々、初、江」
三人の後ろから、三人とよく似ている綺麗な女の人。
もしかして・・・。
茶々ちゃんがニッコリ笑って、
「私たちの母上だよ」
お市さま!
お市さまは涙を拭っていた。
目の周りが赤くなってたから、たくさん泣いていたのが一目で分かった。
お市さまは少し首を傾げて、茶々ちゃんに問いかける。
「この者たちは?」
「えっとね・・・」
茶々ちゃんが答えようとしたとき、初ちゃんと江ちゃんが口を挟んだ。
「私たちの友だち」
「私の夏音」
初ちゃんありがとう!
江ちゃん・・・『私の夏音』って!?
いつから江ちゃんの!?
って言うか、さらにめんどくさくなったような気が。
茶々ちゃんは、私が説明した事をそのままお市さまに伝えた。
お市さまは口元に手をあてて、
「まあ。先の世の人間と・・・まあ」
そりゃあ驚くよね。
と・・・。
「市〜」
兵士たちがたくさんいる方から、神経質そうな人が現れた。
お市さまは慌てて、
「お兄様。いらしたんですね」
お兄様ってことは・・・あの織田信長!?
よしゃっ!!
信長じゃ,来た来た
>>150 信長さま登場〜(笑)
152: アーヤ◆TQ:2017/09/17(日) 21:06 やっとだよね🎵
私も2話続けて書きました。
新キャラも出ます
9,シスコンな信長さん
わっ!
あの本能寺の変で有名な、織田信長が目の前にいる!
めっちゃドキドキ。
信長さんは私たちには目もくれず、お市さまにすり寄る。
「市〜♡相変わらず、綺麗じゃの♡」
私と沖田さんは、顔を見合わせる。
今の、聞き間違いじゃないよねぇ・・・?
お市さまは戸惑ったように、
「兄上。此処は、人目があることを忘れないでください」
信長さんはハッとしたように、お市さまから離れる。
そしてやっと、私たちに目を向ける。
「何者じゃ!」
やっとですか・・・。
茶々ちゃんが進んで前に出て、信長さんに説明。
やっぱりしっかり者だぁ!
その間、江ちゃんは私にまとわりつく。
江ちゃん・・・可愛い〜!
初ちゃんは、藤堂さんと話してる。
なんか、イイ雰囲気。
茶々ちゃんの話を聞き終わった、信長さんはニヤリと笑う。
「そこの者たちには、わしの城に来てもらおう」
お城!?
>>152 新キャラ、気になる〜!
155:リリカ@恋歌◆JA:2017/09/17(日) 21:28 10,信長さんVs沖田さん!?
安土城って、教科書のイラストで見たことあるけど本物はめっちゃデカくてビックリ。
信長さんの趣味が良くも悪くも分かっちゃう。
安土城に入ってすぐ、信長さんはニッと笑った。
「そこの者、わしと対決しろ」
信長さんの指した先には・・・。
なんとっ!
沖田さん!?
沖田さんもビックリしているけど、最も驚いてるのは私と沖田さん除く新撰組の人たち。
「な、なぜ沖田さんなんですか!?」
「雰囲気で分かる。その中で、一番強いとな」
沖田さんはそれを聞いて、悲しそうに微笑んだ。
「・・・・やっぱり、そういう匂いはとれないんですね」
そういう匂いって、何?
そういう匂いってなに👂✋⁉
でも羨ましくも思うよ夏音が時代を戻ってる事が羨ましく思う
>>156 ありがとう!血の匂いって、事かなw
私もタイムスリップしてみたい。憧れ(^^)
沖田さんは答えず、刀を抜いた。
途端、目が冷たく光る。
信長さんも刀を抜き、沖田さんを見据える。
緊張が見ているこっちにも伝わって、怖い。
バサッ
着物の裾が切れる音。
信長さんの着物の裾が、綺麗に切れた。
「ほぅ。スゴい力があるな」
信長さんが感心したように言って、沖田さんの目がスッと悪い夢から覚めたようにもとに戻った。
沖田さん・・・スゴすぎる!
茶々ちゃんがタッタッと、駆け寄ってきた。
「夏音!遊びましょ」
確かに、沖田さんと信長さんのバトルは見ていて面白かったけれど、他はね・・・。
今、信長さんは新撰組の人たちとバトル中。
お市さまも顔をしかめて、
「乱暴ですわね」
女子組は乱暴反対だー!
でも、新撰組の人でバトルに入ってない人がいる。
藤堂さんだ。
初ちゃんとスッゴい甘い雰囲気。
いつの間にやら恋人っぽくなったらしい。
11,幸せモードの初ちゃん
茶々ちゃんがコソッと私に耳打ちして、
「いつの間にか、あの二人仲が良いよね、どうしてなの?」
確かに。
あんな短時間(会ってすぐなのに)で仲良くなれるなんて、スゴいよね。
しかも、恋仲っぽいもん。
「一目惚れじゃない?」
私が答えると、茶々ちゃんは納得したように、うなずいた。
どう見たって、幸せモードだもん、初ちゃん。藤堂さんも悪い気はしないって感じで、デレデレ。
あぁ〜、私も沖田さんとあーんな感じになれたら、良いなぁ。
お市さまが初ちゃんの方を見て、クスッ。
「初ったら。あんなに喜んでるわ」
初ちゃんの顔が、もう溶けそう。
めっちゃ惚れてるんだね!
見てるこっちも、キュンキュンしそうな。
12,事故チュー!?
藤堂さんと初ちゃんのめっちゃ初々しい恋を眺めていると。
「退け、小童」
土方さんが信長さんと、こっちに来た。
次のバトルするからかな?
男って、乱暴好きだよね〜。
女子組には理解不能。
沖田さんもそうだけど、美男子は何してもカッコイいから不思議。
性悪な土方さんも、刀を構えればそれなりにカッコイい。
お城の床は板で、滑りそう。
と、思ったら。
ツルッ
わあっ!
転んでしまって・・・。
えっ・・・!?
土方さんの顔がドアップ。
NA☆N☆DE!?
ん?
額にめっちゃ柔らかいモノの感触が。
・・・土方さんの唇!?
ヤバい、顔が・・・。
紅いどころの騒ぎじゃない。
「ギャーーーッ!!」
慌てて、離れる。
もう・・・!
こ、これぞ事故チューだよね!
土方さんの顔も、真っ赤。
で、お互い顔を見ることができなくなって、顔を背けた。
信長さんはしれっとしてるし、お市さまは私みたいに顔真っ赤。
茶々ちゃんは江ちゃんに見せないため、江ちゃんの目を手で覆ってる。
初ちゃんと藤堂さんは、まずこっちを見てない。
近藤さんや永倉さんはニヤニヤ笑ってるし、沖田さんはフイッと、顔を反らす。
人生初、額にキスされた!
しかもその相手が、土方さんなんてっ!
良いぞ!
夏音に土方がデコチューした。
正に沖田さんの態度によると嫉妬かヤキモチですけれど,もう少し夏音には土方と良い雰囲気にしてほしいって思う意識してほしいからね異性として。
そして沖田さんの態度に気付くって感じが良いから今は隠し通してもらう。
>>163 ありがとう!沖田さんの態度は嫉妬かどうか、この後で分かるよ(*^^*)
165: アーヤ◆TQ:2017/09/18(月) 21:23楽しみだね🎵
166:リリカ@恋歌◆JA:2017/09/18(月) 21:24 13,意識
ヤバい・・・。
土方さんを、異性として意識してしまう・・!
茶々ちゃんがのぞき込んできて、
「仲、良いんだね」
仲は、良くない・・・ハズなのに、意識してしまうよ!
ヘンだな、私・・・。
沖田さん一筋なのに、土方さんを、異性として意識してる、なんて。
信長さんは普通そうに、
「浅井を潰すまで、あと少しだから、お前たちも戦に出ろ」
戦!?
お市さまは驚愕したように、
「夏音もですか!?兄上」
信長さんは当然のように、
「当たり前だ。タダで城に居させる訳はない」
むうっ!
この人・・・なかなかの意地悪だ。
と、土方さんが口を挟む。
「何かあっても、俺たちが守るから大丈夫だ」
コイツ・・・。
意外と優しいなぁ。
って言うか、さっきの事故チュー、なんとも思ってないのか!?
飄々としていて、いっそ清々しい。
でも、そういう所がギャップ萌えだっけ?
そんなところが、魅力なんだろうね。
>>166 ありがとう!
168: アーヤ◆TQ:2017/09/18(月) 21:51 やっと夏音が土方に異性として意識する日が来るとは泣けてくるよ……。
もっとこの二人の気持ちが知りたい。
>>168 ありがとう!泣ける!?(笑)
夏音は言っちゃなんだけど、鈍感だからね(笑)
感動が人一倍ってことで(*^▽^*)
夏音ちゃんカワイイね!
すっごく面白い。
続きも楽しみにしてるね♪
織田信長様っ!
14,早速の戦
甲冑ってかなり重い。
どうして着てるのか。
それは、信長さんが戦に出ろと言ったから。
私、一生戦にでるわけないと、豪語してたけど、意外な形で覆されたな。
沖田さんたちも、甲冑をまとっている。
沖田さん・・・カッコイい!
いつの時代も、美男子は女の弱点だなぁ・・。そして、乗馬。
馬に乗ったこと、初めてだから、めっちゃ怖い!
「刀を使え」
ジャンッと信長さんは、刀を私に渡す。
ひいいっ!
そんなの持てないよ!
「敵兵は、殺せ」
ひゃゃーーー!
私、人殺しになりたくない!
茶々ちゃんと江ちゃんが近づいてきて、目を丸くする。
「スゴい・・・」
「夏音、似合ってる。女武将みたい!」
似合ってる・・・かなぁ?
素直に喜べないのは、これから人を斬らなきゃいけないから。
殺しなんて、死んでもやりたくない。
>>170 ありがとう!信長さんはシスコンキャラに捏造(笑)
実際は、カッコイいと思う!(笑)
私は信長のドラマの「信長のシェフ」と「信長の協奏曲」を見ていたから分かるけど、この信長はシスコン過ぎで意外って思う
174:リリカ@恋歌◆JA:2017/09/19(火) 19:30>>173 意外満載なキャラにしたよ(*^^*)その方が親しみやすいからね(笑)
175:リリカ@恋歌◆JA:2017/09/19(火) 19:44 15,守るべき者 ※近藤 side
「ギャーーーッ!!」
夏音ちゃんの悲鳴が響く。
俺は、多少頬が緩んでしまうのを我慢できなかった。
だってな・・・。
あの歳が、額に口づけなんて。
死んだって見られない。
紅くなった歳の顔が、面白い。
「局長、あの土方さんが、夏音ちゃんに・・・」
永倉の気持ちは、すごく分かる。
と言うより、同じだ。
ただ一人、総司だけがフイッと、顔を反らした。
永倉もすぐ気付いたようで、甲冑をまとうとき、
「おいおい、総司!なんだよ、さっきの顔?」
耳を澄ましてしまうのは、気になるからだ。
総司は何の表情も浮かべず、
「なんでもありませんよ」
それに食いつくのは、永倉の得意。
「冷たいな。そんなわけ、ないだろ?」
「・・・・・・本当に、なんでもありませんよ」
そう言われたら、しぶしぶ引き下がるしかない。
歳は軽く、総司を目に留めてから、
「あの小童を守るのは、俺たちだ。少なくとも、総司。それだけは忘れるな。守るべき者を見失えば、菊乃の二の舞だ」
そう言った。
何時になく男らしい。
総司は、軽く目を伏せて、
「・・・・・・自分が一番知ってますよ」
と、だけ答えた。
沖田さんなんだか切なく言ってる言動が気になるけど、土方がなんとも言えない男らしさが出ているのは夏音が大切だから……?
177:リリカ@恋歌◆JA:2017/09/19(火) 20:01 >>176 ありがとう!土方さんの気持ちは、※土方 sideで分かると思う!
沖田さんは切ない感じのキャラに(笑)
どっちにしろ、夏音の事は大切だと思ってるに違いないよ(笑)
早く土方side見てみたいよ😆
それに、沖田さんsideも事故チュー現場を見てどう思ったのかも気になるよ。
>>178 ありがとう!沖田さんsideもしよっかな〜(笑)
180:リリカ@恋歌◆JA:2017/09/19(火) 21:12 16,「守る!」
あーあ。
戦になんか、したくないよぉ。
そんな事をずっと思いながら、馬を走らせてると。
あれっ!?
敵兵どころか、味方の姿すら見えない。
しかも、森に入っちゃった!?
とほほ・・・。
あたり一面、木、木、木!
はぁ。
戻るにしても、道が見えない。
仕方ない、なんとなく馬を走らせるか。
と・・・。
「うわぁーん!」
誰かの、泣き声!?
「怖いよぉ・・・」
しかも、幼い子の声っぽい。
声の聞こえる方に、向かうと。
岩陰に、5歳くらいの男の子。
武士の子みたいではないから、近くの農村に住んでる子なのかな??
男の子は、私の方を見て、
「怖いよぉ・・・。誰も、いないの?」
泣きじゃくる。
この子、お父さんとお母さんとはぐれたんだね。
私は、馬から下りて、男の子と目線をあわせる。
そしてニコッと笑って、
「大丈夫。私が、守る!お父さんとお母さんのところに、必ず連れてってあげる」
男の子はポカンと私を見てから、涙を手で拭う。
土方sidかと思って楽しみにしていたけど次かな?
182: アーヤ◆TQ:2017/09/19(火) 21:15小説更新したよ
183:リリカ@恋歌◆JA:2017/09/19(火) 21:21 >>181 うん、次だよー!
>>182 読んだよ!面白い!期待してるよー!(^^)!
17,行方不明 ※土方 side
「チッ!」
俺は、舌打ちした。
そのわけは簡単だ。
アイツ(夏音)の姿が見えなくなったからだ。
馬を走らせてる姿をチラッと見た気がしたが・・・。
「土方さん、手分けして捜しましょうよ」
総司の言葉に、賛成だ。
「俺と総司で、森の中を捜す。近藤さんと藤堂、永倉は近くをお願いする」
なんて言いながら、見つかるか不安だ。
アイツが無茶してるような、気がしてならない。
それぞれが、森の中と近くを捜し始めたとき。
「ギャーーーッ!」
「うわぁーん!怖いよぉっっ!」
ヒヒーンと、馬の鳴く声がした。
それと同時に、馬に乗ったアイツと、幼い子どもの姿が見えた。
そして馬は、狂ったように森の中の小川へと突っ走って行く。
急いで馬を走らせ始めた俺のそばを、総司が乗った馬が駆けて行った。
夏音を助けたのは沖田さんかな?
それとも土方かな?
もしも土方が助けてくれたら夏音惚れるよたぶん…
早くみたい((o(^∇^)o))
>>185 果たして夏音を助けたのは・・・!?
コメント、ありがとう(≧∀≦)
18,危機一髪
なぜ、こんな事に・・・。
なんで、沖田さんと土方さんが私の両手を引っ張ってるの・・・?
よし、思い出してみよう。
確か小川に落ちそうになって・・・。
馬が急に暴れたんだよね、確か。
回想
男の子を馬に乗せて、なんとか戻ろうと画策していると。
ヒヒーン!
馬が嘶く。
なにが・・・!
後ろから、めっちゃ走ってるイノシシが!
私、ナマで見たことないから、ビックリ。
「ギャーーーッ!」
馬が爆走し始めるから、すんごい怖い。
男の子が、
「うわぁーん!怖いよぉっっ!」
私だって怖いわ!
内心、突っ込んだけど、そんなにほのぼのできる感じじゃないっ!
ヤバい・・・。
死ぬとまではいかないかもしれないけど、城里夏音、絶体絶命です!
回想終了
・・・ってなわけだよね?
しかし、なぜ沖田さんと土方さんに引っ張られてるシチュエーションに??
「無事で良かったです」
沖田さん、顔とセリフが合ってませんよ?
不機嫌そうに言われても・・・。
土方さんに至っては、ごくふつうのような顔。
でも、安堵してるようなのは気のせい??
と・・・。
「おおーい!夏音ちゃん、見つかったか?」
あれっ、近藤さんと藤堂さんに、永倉さん!?
捜してくれてたの?
「大丈夫ですよ〜」
そう返事したら、三人の顔が安心したように優しくなった。
良い感じがするやっぱりこの二人が助けてくれたら、夏音もひと安心だよね🎵
小説更新したよ,見てね
19,不協和音
・・・・何でだろう。
沖田さんが異常に素っ気ない。
私、なんか嫌がられる事したっけ!?
それとも、もとから嫌われてたり・・・!?
小川に落ちて死ぬより最悪だよ。
接近できるかも〜〜!
なんて、もう思えない。
不協和音って言うのかな??
取り敢えず、ツイてない。
何で冷たいのよっ!?
逆ギレしてしまう。
「小童、絶対離れるなよ」
土方さん・・・。
そんな優しい事、言われたら。
沖田さんloveなのに、揺れちゃうよ。
からかい半分に、
「土方さんって、意外と優しいんですね。見直しました」
そんな事を言ったら。
土方さんは顔を背けたけど、耳が真っ赤。
ふふっ、照れてるね。
>>188 ありがとう!見て来るよ〜(*^^*)
191: アーヤ◆TQ:2017/09/20(水) 21:47 なんとっ夏音が沖田さんLOVEだったのか、土方の優しい言葉に揺れるとは今後どうなるの?
沖田さんはあれっきり不機嫌だから恋には不器用と分かってしまったよ。
土方も不器用だよねツンデレで素直になれてないところが良い感じで私は好きかな🎵
あと、小説感想ありがと😆💕✨
193:リリカ@恋歌◆JA:2017/09/21(木) 18:56 >>191 ありがとう!確かに、ツンデレ最高〜(笑)
>>192 いえいえv(^o^)
20,酔っ払いモードの新撰組
ともかく、沖田さんたちに発見してもらい、私はもとの戦場に戻ることができた。
途中で、男の子のお父さんとお母さんを見つける事ができて嬉しかった。
「お姉ちゃん、ありがとう!」
そう言って、ニコニコ笑う男の子がすごく可愛くて。
良いことして、良かったなぁ〜!
安土城に戻ると、なんと!信長さんが顔を赤くして笑っていた。
酔ってる・・・??
すごく酒臭い。
信長さんは、近藤さんの背中をバシバシ叩きながら、
「祝いの酒宴じゃー!お前らも来いっ!」
えー、おじさんたちの(失礼だけど)酒宴なんかに行きたくない。
「私、茶々ちゃんたちといる」
信長さんは手をヒラヒラと振って、
「おー、市たちなら、すぐそこにいるぞ」
私の後ろを指さす。
その先に、確かにお市さまと初ちゃん、茶々ちゃんと江ちゃんがいた。
江ちゃんは私を見つけて、
「夏音〜!遊ぼーっ!」
江ちゃんが可愛くて、きゅうん!
初ちゃんは、藤堂さんを見つけて頬を赤らめる。
恋仲なのに!
初々しいなぁ〜。
本当に初々しいよ、このままくっつきそうって思うけれどどうなるんだろうか?!(・◇・;) ?
196:リリカ@恋歌◆JA:2017/09/21(木) 19:21>>195 ありがとう!くっつく・・・かな?(笑)
197:リリカ@恋歌◆JA:2017/09/21(木) 19:28 若干生暖かい目になるのを感じつつ、江ちゃんと遊び始める。
と言っても、鬼ごっこくらいしかできないけどね。
酒宴に向かおうとしている、信長さんに、一人の武士が。
「おやかたさま、このおなごに酒を注がせるというのは、どうでしょうか?」
いらないこと、言うなっっっ!
盛大に突っ込んだところで、信長さんが、
「うむ。それも良いな、利家」
はーーっ!?
永倉さんまでもが、ニヤニヤ笑う。
「それは有り難いな、頼むぜ、夏音ちゃん」
イヤだよ!
なぜにおじさんばっかりの、むさ苦しい酒宴に出なきゃいけないわけ?
でも、断れなかった。
だって・・・。
沖田さんと接近できるかもしれない、チャンスだもん!
黙ってれば、やり過ごせるかな?
・・・・なーんて思ってた私がバカだった!
うぷっ。
酒臭くて、吐き気が・・・。
ヤバい!
お母さんもお酒飲まないから、こんなに酒臭いのに耐えられない。
「夏音ちゃん〜」
ハイハイ、永倉さんですね。
もうめんどくさい!
此処には、歴史に名を残すスゴい人たちがいるんだろうけど、今はただ酒臭い!の言葉につきる。
永倉さんに注ぎ終わって、待機していると。
「夏音さん〜」
沖田さんだっ!
チャンスが回ってきた!
沖田さんの「夏音さん〜」の発言は酔っ払った沖田さんかな?
土方じゃあなくて未だにLOVEでひと安心だよ
沖田さんの顔は、酔ってるせいか、赤い。
しかも地味に、酒臭い!
綺麗な顔、優しい性格、パーフェクトなのに!
・・・酒臭いんだよなぁ。
まっ、良いや。
沖田さんがボソッと、
「夏音さんの、鈍感・・」
え、私が鈍感!?
どういう事なの!?
と言うか、鈍感なのって、沖田さんじゃ・・?私も鈍感な方なのかな??
と、考える間もなく。
>>199 ありがとう!うん、完全に酔ってる沖田さん(笑)
202: アーヤ◆TQ:2017/09/21(木) 20:21 もしかして酔っ払った時って人は大抵本当の気持ちを言うから沖田さんは、今本音を言い出す時なのかな?
それにしても正解だったとはビックリしたけれど沖田さんのまたしてもの発言の「鈍感」は夏音と土方が一緒にいて嫉妬したのを言うのかな知りたい早く知りたい(σ≧▽≦)σ
>>202 ありがとう!果たして・・・!?(笑)
204:リリカ@恋歌◆JA:2017/09/21(木) 21:31 沖田さんが拗ねたように、私を見る。
「・・・・なんで、土方さんとばっかり」
のぉおぉお!
心の叫び。
ヤバい、キュン死・・・。
もしかして、沖田さん、嫉妬してる・・・??
沖田さんは甘えたように、
「ねえ、夏音さん・・・」
なっ、何を言うんだろう??
ドキドキ・・・。
「土方さんの事・・・」
土方さん!?
なぜに土方さんが!?
でも、沖田さんはこっくり、こっくりと眠り始めた。
まさかの、眠りオチ!?
沖田さんの白い額に、髪の毛がまばらに落ちて、それがスゴく綺麗で・・。
思わず見惚れてしまった。
沖田さんの本心が、少し分かって嬉しかったけど、これからどう関わっていけば・・??
ちょっと緊張してしまう。
すると、その緊張感を壊す声。
「夏音ちゃん〜」
永倉さん・・・。
お母さんに続き、イイ雰囲気壊す名人だね・・・。
本当に良い雰囲気だったのに沖田さんの本音が聞けた可能性があったのに酷いよ(^_^;)
でも寝落ちに入った沖田さんもだけどね嫉妬するところ可愛いよ😆
あと、更新したからねヨロシク😉👍🎶
>>205 ありがとう!寝落ちの沖田さんは、確かに可愛いよね(´V`)♪
おおっ!楽しみ!
21,想いの強さ
ふうっ!
酒宴も終わったし、一息。
沖田さん・・・可愛すぎるよ〜!
「茶々ちゃん、初ちゃん、江ちゃん、どこ〜?」
浅井三姉妹を捜しながら、城を歩いていると。
「長政さま・・・・市も、逝きとうございます・・・ヒック」
お市さま!?
しかも・・・泣いてる?
そっか・・・。
夫の浅井長政を想って、泣いてるんだね・・・。
そう思ったら、信長さんが許せない!
お市さまを道具みたいに扱って!
「そこにいるのは、夏音、ですか?」
びっくぅ!
お市さまにバレちゃった!
お市さまは、微かに微笑んで、
「見苦しいところを見せましたわね、茶々たちには内密に」
胸が、キュッと痛くなった。
お市さまが一人、苦しんでるから・・・。
誰にも言えないって悲しいよね
もっと気になるから毎日が楽しみになるよ😆
>>208 ありがとう!もっと楽しみにしてくれるよう、頑張りま〜す(*^^*)
210:リリカ@恋歌◆JA:2017/09/22(金) 20:19 確か、浅井長政はこの戦いで、自害したって・・・。
お市さまは、悲しげに目を伏せた。
「・・・私は、兄上を信じれなくなって・・・。茶々たちを守れるかすらも、自身がなくて」
・・・・信長さんは、スゴい冷酷だ。
天下統一するためなら、自分の妹がどれだけ悲しんでも、躊躇わないんだ。
ふつふつとした、怒りが沸いてくる。
「私、信長さんに・・・」
と、トタトタと足音がして、江ちゃんが顔を覗かせる。
「夏音〜、捜したよ。遊ぼーっ!」
お市さまは、微笑んで、
「夏音。一緒に、遊んでらっしゃい」
放っておけないよ、お市さまを。
だいぶ心配しながら、江ちゃんに手を繋がれて、どこかへと連れて行かれる。
そしてお市さまの姿が見えないのを確認して、江ちゃんが囁く。
子供の前じゃあ心配かけたくないんだね、夏音の心使いが良いね一緒に胸が痛くなるって夏音にしか出来ない事かも知れない!?
212:リリカ@恋歌◆JA:2017/09/22(金) 20:31>>211 ありがとう!ある意味、夏音限定のチカラだよね(*^▽^*)
213:リリカ@恋歌◆JA:2017/09/22(金) 20:37 22,サプライズ
「私、父上を亡くして・・・。悲しいよ、でも。母上の方が辛そうだから、我慢してたの。でね、母上を元気にしてあげたいから、夏音も協力して」
江ちゃん・・・母親思いの、いい子だね・・。それに比べて私は・・・。
情けなくなってくる。
「お姉さまも、協力してくれるって!」
茶々ちゃんも!?
お市さまも笑ってくれるよ、絶対。
あっ!
良いこと思いついた!
「私、あのお兄さんたちに協力頼むよ」
新撰組のみんなにも、協力要請しないと!
ただ酔わせるだけだと、迷惑だからね!
確かにただの酔いつぶれなる新撰組の皆が,今ではただの酔っ払ったおっさんだからね迷惑の印象を削ってあげて駄目な人にならないでって感じだね
215:リリカ@恋歌◆JA:2017/09/22(金) 21:27 >>214 ありがとう!うん、今は酔っ払ったおっさん(笑)
ここから、イイ感じになると思うよ〜
酒宴の場所に戻ると、信長さんや家臣たちは、イイ感じに酔っていた。
中の一人が、私をしげしげと見て、
「なかなか、可愛いではないか」
失礼な!
・・・いや、可愛いって言われてもまんざらでもない。
でもね、やらしい目で見るのはやめてよね。
と、むくっと沖田さんが目を擦りながら起き上がった。
「・・・・夏音さん?」
怖い怖い、沖田さん。
そんな殺気を丸出しにしなくても。
夏音の可愛さがだんだん緩い感じになってきているけれツッコミが相変わらず夏音らしいね
218: アーヤ◆TQ:2017/09/22(金) 22:32 今やっと更新したよ(^_^;)
ちょっと恋歌の変わり様にご注目してほしいね🎵
>>217 ありがとう!ツッコミは夏音のモチベーションだからね(笑)
>>218 注目して読むね〜(*^o^*)
周りを見ると、近藤さんはもう完全に酔っ払っているし、土方さんはなぜか武将たちと意気投合。
永倉さんも、近藤さんと同じく“出来上がって”酔っ払っている。
藤堂さんは初ちゃんと、どこへ行ったのやら、姿が見えない。
もう!
めんどくさいけど、新撰組のみんなのところへ回って、かくかくしかじかと説明する。
「それは、良いな」
土方さんも酔ってるせいか、素直。
いつもこんなだったら、苦労しないよなぁ・・・。
「賛成〜」
あらら、酔っ払っているお二人(近藤さん、永倉さん)があっさりと承諾。
かく言う事で、お市さまへのサプライズはみんな賛成!
江ちゃんは、お市さまに何をしてあげたいのかな?
土方のあの素直さにはやられた
222:リリカ@恋歌◆JA:2017/09/23(土) 09:21>>221 ありがとう!ツンデレが、素直になる瞬間って、ヤバいよね(≧∀≦)
223:リリカ@恋歌◆JA:2017/09/23(土) 09:25 江ちゃんのもとに、新撰組のみんなを連れて行くと。
江ちゃんはニコリと笑って、
「夏音、ありがとう!これで、母上も元気になる・・・!」
「江ちゃんは、お市さまに何をしてあげたいの?」
江ちゃんは、ふふっと微笑む。
こうして見ると、お市さまと笑顔が優しくて、キュンとなるよ。
「父上に会わせてあげたいの」
一気に空気が、ピキーンと固まった気がした。
凍りました?
江ちゃんが可愛い過ぎだよ
リリカさんって掛け持ち小説をしているって本当だったんですね驚きました(○_○)!!
何を掛け持ち小説をしているのですか
>>224 ありがとう!江ちゃんは無敵の可愛い(*^^*)
>>225 YES!代表的なのは、『お悩み相談委員会!』かな。
でも最近、ネタが・・・(TOT)
他にも、あるけど・・・。
打ち切ったやつとかもあるしなぁ〜。
今の主力は、コレかな。
でも、実父である浅井長政は、もう死んでるハズじゃ・・・?
江ちゃんは私の考えを読んだかのように、
「もちろん、ほんとの父上は亡くなったから・・・。そこの者に、父上の代わりをしてほしいの」
江ちゃんが指差した先には、あくびをしている藤堂さん。
とうの本人は、ポカーンとした顔。
話を、聞いてたかな??
藤堂さんの表情が目にうかぶ
229:リリカ@恋歌◆JA ツンデレと恋に奥手、どちらが好み?:2017/09/23(土) 21:09>>228 ありがとう!藤堂さんは、マヌケなキャラで(笑)
230: りぜ、 ◆IN.:2017/09/23(土) 21:10
わたしの半値出てきてびっくりしました^^;(初ちゃんのことです)
これからも頑張ってください!💫
22,想えば想うほど ※ お市 side
はぁ。
何度目かの溜め息を吐く。
夏音と茶々たちの前では、泣かないように気を張ってたけど。
「長政さま・・・・」
この世にいない、夫の名を呼ぶ。
『市』
そう言って、笑ってくれた愛しい人。
兄上によってその命を散らして・・・。
泣きたい。
一人で、誰にも気付かれないよう、泣いて泣いて・・・。
そう思って、部屋の戸を開けて。
立ちすくんでしまった。
「市」
この世にいるはずのない、最愛の人が、優しく懐かしい笑みを浮かべていた。
幻?
幻覚?
私はついに、狂ってしまったの?
「此処へ来い」
あの少し低い声が、部屋に響く。
「長政さま・・・!」
泣きながら、抱きつく。
いつも想えば想うほど、離れてしまうあなたなのに・・・。
今日だけでも、幸せでありたい・・・。
叶わぬ願いと知っていても。
>>230 ありがとうございます!偶然・・・ですね(笑)
233:リリカ@恋歌◆JA ツンデレと恋に奥手、どちらが好み?:2017/09/23(土) 21:36 23,急接近・・・!?
私は、パタンとお市さまの部屋の戸を閉めた。
ふう・・・。
藤堂さんが、長政の役をしてくれているから、あとで感謝しないと。
心なしか、江ちゃんと茶々ちゃん、新撰組のみんなもホッとしたようだった。
「良かった良かった!」
「安心した〜」
近藤さんと永倉さん、お互いに背中を叩き合ってる。
土方さんはあんまり感情を表にだしてないけど、喜んでるんだなって思えた。
沖田さんと私は、顔を見合わせた。
「成功ですね」
沖田さんが一番、応援してたのかな。
お市さまが少しでも、笑ってくれるなら嬉しいよ。
初ちゃんが私のところに来て、
「藤堂さんは?」
私はふふっと笑って、
「さあね」
初ちゃんは首を傾げたけど、微笑んだ。
三姉妹はさすが、お市さまの娘だ。
笑顔が一緒だもの。
ツンデレが好きでギャップがあるから好き
恋に奥手は応援したくなるって思う。
>>234 ありがとう!ギャップはヤバいよね(笑)奥手も好きだけどね〜(笑)
236:リリカ@恋歌◆JA イケメンが足りない件w:2017/09/24(日) 08:23 しばらくして、お市さまが出て来た。
不思議なことに、泣いているけれど、それは悲しい涙の感じがしなかった。
「夏音。長政さまに、会えた・・・」
うん、藤堂さんなんだけどそれは言わずに、
「良かったですね、お市さま!」
と祝ってあげた。
お市さまは微笑んで、
「兄上のところに行ってきます」
と、信長さんのいる酒宴場に向かっていった。
お市さまの姿が見えなくなったのを確認したところで、疲れた顔をした藤堂さんが出て来た。
「は〜。疲れた」
お疲れ様です!
初ちゃんは、藤堂さんの姿を確認した瞬間、藤堂さんに抱きついた。
あのう・・・。
いきなりイチャイチャしなくても・・・。
多少、やっかんでしまう。
と・・・。
酒宴場から一人の武将が出てきた。
そして私の姿を認めた途端。
「夏音〜。世話を頼む〜」
酒臭いっ!
ってか、世話なんかしたくないしっ!
武将は私の手を(!)握った。
嫌だっ〜!
夏音が沖田さんと土方達と出逢ってから、少しずつ大人になっているというか変わり始めてきたね。
出逢う前より出逢った今の夏音が好きだよ🎵
>>237 ありがとう!確かに、夏音も変わり始めてるよ(笑)
239:リリカ@恋歌◆JA イケメンが足りない件w:2017/09/24(日) 13:46 思いっきり嫌な顔しても、なかなか手を離してくれない。
ドン引き・・・。
セクハラ・・・。
そんな言葉が、頭をよぎったとき。
パシっ
軽やかな音がして、沖田さんが私の手を握っている武将の手を叩いた。
そしてニッコリと、
「夏音さんなら、先客がありますから。それでもと言うなら、土方さんがしてくれますよ」
でも有無を言わせない、感じ。
助かった!
・・・・ん?
先客って言ってたけど、いないハズ。
武将が去っていたのを見てから、沖田さんは笑って、
「夏音さん、困ってるならちゃんと言ってくださいよ」
キュン!
沖田さん・・・ヤバいよ。
笑顔は反則!
うんうん反則と思えたキュン死だよ(*≧∀≦*)
あと思春期シンデレラ@が終わりましたのでAを書きます。
>>240 ありがとう!気になるよ〜(≧∇≦)b
242:リリカ@恋歌◆JA イケメンが足りない件w:2017/09/24(日) 15:29 24,信長さんの気持ちと、さようなら
と、土方さんがこっちに来て、
「信長公が変だ。小童、探ってこい」
信長さんが変!?
もとから変な気がしてたけど、さらに!?
これはおかしい。
酒宴場に出向くと、近藤さんも永倉さんも酔ってる。
信長さんは、なんだか寂しそうな顔をして・・・いなかった!
「信長さん、土方さんが様子が変だって言ってましたけ・・・ど!?」
最後に驚いてしまったのは、信長さんが泣いていたから!
「なぜに泣いてるんですか!?」
信長さん、もしかして酔って泣き上戸とか!?信長さんは軽くこちらに目を向けて、
「なんだ。市じゃないのか」
イラッ。
落ち着け、夏音。
「なんで泣いてるんですか」
再度聞くと、やっと信長さんは口を開いた。
土方が夏音を頼ったのはじめてかも知れないよね?
244:リリカ@恋歌◆JA:2017/09/24(日) 16:56>>243 ありがとう!うん、初めてだよ(笑)
245:リリカ@恋歌◆JA:2017/09/24(日) 17:05 「天下統一のためにした事は、市を悲しませてないか心配なのだ」
・・・・じゅうぶん、悲しませてるよね?
なんて言ったら、ダメだ。
信長さんをさらにダメダメ化させる。
「良いんじゃないですか?」
信長さんがクワッと目を見開く。
「市を悲しませる事が、か!?」
あーあ。
そんな事、言ってないのに。
ため息を吐いて、
「天下統一を目指す事ですよ。悲願なら、お市さまも認めてくれますよ。自分の夢くらい果たせないと、カッコ悪いですし」
そう言うと、信長さんの目はキラキラ。
なっ、何?
「夏音・・・。そちを見直したぞ!」
なんか良いこと言っちゃった系??
そして信長さんは続けて言った。
「即刻、もとの世に戻るがいい」
優しいなぁダメな人は、どうしてもダメになるからね
成長する夏音が可愛い❤
>>246 ありがとう!夏音は段々、可愛くなる(笑)
248: アーヤ◆TQ:2017/09/24(日) 17:27 恋する乙女だよね
今の夏音は沖田さんと土方の二人のお陰で良い感じに気になる展開だよ。
それにしても今度は何処になるか楽しみ
>>248 ありがとう!次のタイムスリップ先は、どこにしようかな・・・(笑)
250:リリカ@恋歌◆JA:2017/09/24(日) 18:42 「なっ、何で!?」
信長さんはごくふつうの顔で、
「この時代は、夏音たちには似合わない。血で血を洗う、そんな力ずくの時代だからな」
ふうん・・・。
信長さん、冷静にこの時代を見極めてるんだなぁ。
お市さまと茶々ちゃんたちと別れるのは、嫌だけど・・。
信長さんの言うとおりだから、帰らないといけない。
「信長さん、ありがとうございます」
「それよりも、夏音の母上はいるのか?」
えっ・・・??
お母さん??
・・・そういや、姿が見えないな。
と、猿顔の武将が信長さんに駆け寄った。
あとで知ったけど、この武将は豊臣秀吉だった。
「殿、この者がさっきから・・・」
武将の指した先には、お母さん!
ふつふつと怒りがこみ上げてくる。
私は、どしどしとそっちへと向かう。
何をし出かしたの
252:リリカ@恋歌◆JA:2017/09/24(日) 20:04>>251 ありがとう!さて、お母さんは・・??
253:リリカ@恋歌◆JA:2017/09/24(日) 20:15 お母さんはノホホンと、タイムスリップマシーンをカチャカチャいじってる。
私は精一杯怒りを押し殺して、聞く。
「・・・どこに行ってたの?」
どれくらいドスが利いてたかは、隣にいた侍が震えたことから分かるよね。
お母さんはまったりと、
「ん〜。秀吉さんと会ってただけ〜♪」
私の肩から、力が抜けた。
この人は・・・!
『集団行動』とか『協力』に一番、遠い。
「ホントに、会ってただけ?歴史、いじってない?」
「大丈夫〜〜♪それより、はやくマシーンに乗った方がいいよっ」
なぜ?
お母さん、なにかたくらんでる?
お母さんはわざとらしいくらい真面目な顔で、
「ほぉら!あと、30秒で乗らないと置いてかれるよ」
疫病神は、飄々と言いやがった。
新撰組のみんなを呼んで、マシーンに乗り込む。
マシーンの窓から、お市さまと茶々ちゃん、初ちゃんと江ちゃんの姿が覗けた。
「さようなら」
お市さまがそう言ったのが、かろうじて聞こえた。
お母さんが張り切ったように、“○○時代”のボタンを押した。
激しい風圧を感じる。
(Bへ続く)
あとがき
ハイッ、中途半端のところで終わりました!
お母さんが押したのは、果たして何時代でしょうか?
話は変わりますが、私は歴女です(キッパリ)!
そのため、このシリーズを書いてるときがスゴい楽しいんです!
今回は、織田信長、最後に豊臣秀吉が出て来ました。
徳川家康は出るのか!?
・・・とまあ、次をお楽しみに。
Bでは、沖田さんとの距離を修復できるか、土方さんと接近するのか。
恋と歴史のドキドキを、伝えられますように。
最後になりましたが、コメントをくれた皆さま、ありがとうございます。
これからも付き合っていただければ、幸いです!
『時を駆けて、初恋*します。』B
登場人物
城里 夏音
本作の主人公。
しっかり者。
沖田さんとの恋で、最近変わり始めてる・・?
沖田 総司
新撰組の隊士。
幕末からタイムスリップ。
最近、夏音と不協和音が流れてる?
土方 歳三
新撰組の隊士。
幕末からタイムスリップ。
夏音に想いを寄せている。
近藤 勇
新撰組の局長。
幕末からタイムスリップ。
夏音の兄的存在。
藤堂 平助
新撰組の隊士。
幕末からタイムスリップ。
永倉 新八
新撰組の隊士。
幕末からタイムスリップ。
城里 茜
夏音の母。
無責任で、侍と絶賛恋仲中。
侍
幕末からタイムスリップ。
茜と絶賛恋仲中。
長州の藩士で、今回、名が判明・・?
1,江戸幕府初期!?
「ね〜、お母さん」
私はニッコリ笑って、お母さんに聞く。
やっぱり和やかに聞かないとね。
お母さんもニッコリ微笑んで、
「なーに、夏音」
と、聞き直す。
私は笑顔のままで、
「何時代を押したの?」
お母さんも笑顔で、
「江戸時代の初期だよ☆」
そっかぁ〜、江戸時代の初期ね〜・・・。
私は笑顔をなんとか作って、お母さんに言う。
「・・・・なんで初期なの?」
お母さんはやっぱり笑顔で、答える。
「徳川家康さんを拝みたいから」
私は笑顔をかき消して、お母さんの頬を引っ張る。
「拝みたいから・・・?何よ、そんな理由!」
「ふぉふぇてぇ(止めてぇ)」
ふんっ!
止めるもんか。
娘に言うことはないのか!
2,家康さん
はあっ。
お母さんの相手は疲れる。
ため息を吐いて、タイムスリップマシーンから出る。
新撰組のみんなはもう、外にいる。
外に出ると。
「怪しい!大御所さまのところへ連れて行く!」
なぜ!?
でも、永倉さんを見て納得。
綺麗な女の子の手を握ってる。
女の子、逃げようとしているけど永倉さんは離さない。
しかも格好的に、微妙に違うから怪しいよね。
沖田さんが、
「家康公と会える・・・」
感極まったような声で、つぶやく。
私は微妙。
だって、家康さんは豊臣氏を滅ぼしたもの。
つまり─────茶々ちゃん(淀君)を殺したことになるから。
凄い展開で、これからどうなるのというか頬をつねったりマジ可愛い親子だね。
それに永倉さんって、もしかしなくても女たらし
あと、私も更新しました。
260:リリカ@恋歌◆JA:2017/09/24(日) 21:33 >>258 ありがとう!うん、女たらし(笑)
決してシリアスキャラにはなれない(笑)
>>259 おおー!読むね〜!李斗くんが好みかな(´V`)♪
262: アーヤ◆TQ 李斗?、会長?、副会長?のどっちが好みで好き?:2017/09/24(日) 21:37 ありがと❤
私もリリカさんみたいに文章力を面白く少しずつやってみます。
>>262 いえいえv(^o^)文章力・・・はて?どこにあったっけ?(笑)
『思春期シンデレラ』楽しみだよ〜!
しかも、肖像画とかだと目がすごい飛び出てるし。
あんまり、好かないんだよね。
あれこれ考えてるうちに。
ひたすらに歩いて。
「大御所さま、怪しい者をお連れしました」
家康さんと会える!
お母さんと沖田さん、土方さんの顔がキラキラ。
そんなに会いたいもんかね・・・。
3,輝き ※沖田 side
「夏音さん、困ってるならちゃんと言ってくださいよ」
そう言うと、夏音さんは笑った。
とびきり輝いた笑顔で。
菊乃・・・。
ふと、屯所にいたころそばにいた、恋人を思い出す。
『私は、総司が大好きだから。新撰組のみんなが大切だもん!ずっと、そばにいさせて・・・』
あの笑みが、離れない。
夏音さんと菊乃は、違う。
なのに・・・。
面差し、立ち姿、すべてを勘違いするほど想えてしまうのは・・・。
あの輝きを、誰にも向けてほしくない。
自分だけで良いのに・・・。
そう思ったのは、初めてだった。
4,家康さんのワガママを叶えよ!?
若干、緊張する。
徳川家康さんかぁ・・・。
いい人っぽい・・・とは思えないのは、やっぱり淀君の事があるから。
「なんじゃ、そこの者。無礼な」
突然現れた、おじいさんが言う。
何となく、肖像画と似てるけど・・・。
「大御所さま、この者たちがおかしな事をしておりました!」
永倉さん・・・。
永倉さんのやったナンパが、悪く出たよ。
って言うか、ホントの徳川家康さんだったんだ!?
ビックリ。
「素姓は?」
家康さんが突然、聞く。
素姓って言われても・・・ねぇ?
悩みながら、家康さんの問いに答えた。
「未来から、来ました」
沖田さんの恋はやっぱり切ない想いがいっぱいになって、重ねてしまっているんだね。
でも……ナンパの言葉に悪扱いに出てきて、新撰組の皆って意外に個性豊かな人ばっかりで面白可笑しくどんな皆も好きになれるから良いね。
土方はツンデレで、沖田さんはミステリアスだからね。
>>267 ありがとう!沖田さんは、切ない感じで(笑)
土方さんは、とことんツンデレだよ(*^^*)
新撰組のキャラ、みんな個性的にしたぜ(笑)
個性的な感じの方が、良いよね(´V`)♪
「ほほう。未来から、とな・・・。良いことを思いついた」
家康さんは、ニヤリと笑った。
なんでだろう、嫌な予感。
そして嫌な予感は、的中し。
「江戸幕府の末の時代に連れていけ」
江戸幕府の末の時代・・・。
幕末って事ね。
「な、なぜ?」
家康さんはニコニコと、
「幕府の末を、見たいだけだ」
うーん。
言っちゃ悪いけど、あんまし良い結末じゃないんだよね・・・。
新撰組の方をチラリと、見ると。
「げっ!」
思わず、口にしてしまった。
だってみんな、目をキラキラさせて家康さんを見てるから。
キャラ、変わってない・・・?
家康さんはそれを見てか、こう言った。
「この家康の願いを叶えよ!」
なんで家康さんのワガママを叶えないといけないの!?
5,慶喜さんと家康さんの奇跡の(!)対面
乗り気な新撰組とお母さんたちを見て、私はあきらめた。
この人たちの勢い、消せないもん。
「よしっ、じゃあ家康公、きてください」
超ノリノリな、近藤さんが家康さんをタイムスリップマシーンまで乗せる。
新撰組とお母さんと侍、私が乗り込む。
お母さんはルンルンと鼻歌を歌いながら、『幕末』のボタンを押した。
風圧に、
「なんじゃっ!」
家康さんの悲鳴が聞こえた。
再びというか、幕末。
場所は・・・。
江戸城!?
私は、お母さんが空恐ろしくなった。
こんなのを作れるなんて・・・。
「何者!?」
驚く声。
当たり前だよね、突然目の前に現れたんだから。
声の主は、キリリとした精悍な人。
まあまあカッコイいから、モテるんじゃないかな。
カッコイい人は、家康さんを見てさらに驚いたみたい。
「家康公・・・!?」
「そう言うそなたは、何者じゃ?」
家康さん・・・。
聞き方ってモンがあるでしょーが。
「江戸幕府十五代将軍、徳川慶喜ですが・・」
家康さんはつまらなさそうに(!)慶喜さんの見て、それから私に目を向けた。
「最後の将軍の代は?」
言いにくいけど・・・。
「十五代です」
家康さんが目をむく。
あらら、スゴい驚いてるよ。
何せ、出会ったのが最後の将軍だもんね。
>>269家康が先ず行きたい場所に驚き,何気なくキャラが何故か変わった新撰組に驚いた。
目を輝かせながら言った発言が,新撰組の一同が言ったのかなって思えた「叶えよっ」の言葉に?
>>270そしてお母さんと、新撰組の乗り気って凄いって思った。
夏音の言う通り止められないってどんな感じって思う。
>>271
確かにこんな者作る人って,恐るべし人って先が読めないから夏音も止められない時ってあるのかな今さっき以上に……
>>272 ありがとう!
274:リリカ@恋歌◆JA:2017/09/27(水) 20:35 「なぜに、家康公が!?」
慶喜さんの問いは、もっとも。
家康さんは胸を張って、
「もちろんこれからも、江戸幕府の時代に変えるためだ」
ウソ!?
ずうっと、江戸幕府の体制にしたいの!?
歴史だと、明治時代が次なんだけどな・・・。
今度ばかりは、新撰組のみんなも驚いていた。
私は、溜め息。
まず幕末に来た時点で、ダメだった。
私は、腰に手をあてて、
「家康さん。ワガママは、ダメですよ」
近藤さんたちもうなずいてる。
しかし、家康さんは。
「将軍に命令すると言うのか!」
逆ギレ!?
慶喜さんが仲裁するように、
「家康公、ここは落ち着きましょう」
はあっ。
家康さんのワガママはひどいし、江戸幕府を続けるなんて!
困るんですけど!
場所を改め、家康さんと慶喜さんが向き合う。
私たちは、2人の周りにいる感じ。
家康さんが口火を切る。
「最近、幕府の力は強まってるのか?」
慶喜さんは溜め息を吐いてから、
「・・・いいえ、むしろ弱まってます」
家康さんの額の血管が、浮き上がる。
倒れるよ!?
本当にワガママだね……
でも何か可愛いって気にもないわけじゃない、少しは可愛いワガママだったら良かったけどやっぱり無理感半端ないよ家康!?
>>277 ありがとう!家康は大物感がヤバい(笑)
279:リリカ@恋歌◆JA:2017/09/28(木) 17:45 6,家康さんの暴走
家康さんは、すうっと息を吸ってから、
「それをどうにかしろ!」
と、怒鳴った。
お歳の割には、案外元気だね。
ヘンなところで感心しつつ、私は呆れた。
「家康さん、これは歴史どおりなの。これからどんどん、幕府の力はなくなっていって、最後は倒されるんだよ」
そう言ったら、家康さんが私にかみつくように言った。
「それはありえん!」
ありえんじゃないよ。
史実だもの。
変えたら、私が生まれなくなっちゃう!
と、家康さんがすっくと立ち上がった。
「わしが自ら、赴こう。それで幕府の力は強くなる」
いやいやいや。
もうとっくの昔に弱まってるよ。
色々とツッコミながら、話の流れをつかもうとしていると。
沖田さんが、
「家康公が自ら行くと言っても、公家は信じるでしょうか?」
おおっ、マトモな意見!
しかし、家康さんは・・・。
「何を言う。江戸幕府を開いた、徳川家康ぞ」
何って・・・。
自慢、してるね。
慶喜さんは困ったように、微笑んだ。
沖田さんほどではないけど、土方さん並みにカッコイい。
「幕府を守る者すら、いつ反旗を翻すかわからないんですから」
幕末は、複雑、だな・・・。
恐らく家康さんは鈍いのだろう、慶喜さんの気持ちに気づかずに言う。
「そんな者は、処刑するの・・・「ストップ!」
家康さんの言葉をみなまで言わせず、私はストップをかけた。
家康さんが不審そうに、こっちを見る。
「なんだ、ただのおなごのくせに」
ムッカァ!
怒り狂う私を、沖田さんがなだめる。
「夏音さん、落ち着いて。家康公も、言い過ぎですよ」
家康さんは、フンッと顔を背けた。
7,侍の名は・・・
ヘンな空気が流れていると、沖田さんがとりなすように、
「そう言えば、そこの方の名前、聞いてませんでしたね」
と、お母さんとイチャイチャしてる侍を指さす。
って言うか、この空気でイチャイチャする!?
あり得ないんだけど!
お母さんが、心配げに何かささやく。
かろうじて聞こえてきたのは、
「・・・良いの?言ったら、追われるわ」
私には、普段言わないのに(!)心配そうな声。
侍は、フッと笑った。
何でだろうね。
お母さんが、侍に惚れた理由も、分かってしまった。
「結局、だ」
そして、立ち上がって、
「長州の桂小五郎だ」
土方さんも立ち上がって、思いっきり、桂さんを睨む。
桂 小五郎っていう侍か…?
285:リリカ@恋歌◆JA:2017/09/30(土) 09:30>>284 ありがとう!侍と言うか、志士だね(笑)思春期シンデレラ、楽しみだよ!(^^)!
286:リリカ@恋歌◆JA:2017/09/30(土) 16:40 土方さん・・・もともと怖いのが、さらに怖くなってますよ。
近藤さんも、永倉さんも藤堂さんも刀に手をかけてる。
静かなのは、私と沖田さんぐらい?
家康さんは何も言わない。
気づいてない・・・わけは、ないよね。
興味ないのか〜・・・。
私は、溜め息を吐いた。
別に、桂さんを庇うってわけじゃないけど。
「あの、土方さんと近藤さん。ここで、桂さんを斬るんですか?」
土方さんがギロリと、私を睨む。
怖いなぁ。
「言っちゃなんですけど・・・将軍の御前ですよ?そんな事しちゃったら・・・」
脅すように、ゆっくりと言う。
「新撰組は、ただの人を斬る集団になりますけど?良いんですか?」
人生初の、脅しだけど・・・。
近藤さんと永倉さん、藤堂さんは納得したように刀を収める。
土方さんは、桂さんを睨んだまま。
さすが“鬼の副長”と呼ばれてるだけ、あるなぁ。
目をそらさない桂さんも桂さんで、スゴいよ。
やがて、土方さんが、
「小童の言うことは正しい。今は、斬らない」
と、“今は”の部分を強調した。
ひとまず、桂さんを斬る事は、なくなったから良かった。
沖田さんに土方は、やっぱり恐るべし人だよ!
沖田さんは,怒ったら最強に恐いね……
土方は「鬼の副長」って言う人が、いつ斬るか心配……
夏音は、この二人に想われているのが凄い素敵……?
あと、楽しみにしてくれてありがと😆💕✨
更新したので見て下さい。
>>287 ありがとう!沖田さんは、怒らせたら一番ヤバいかも・・・(笑)
うん、夏音は最強(?)というか、奇跡!
(゚o゚)/期待してるよ〜!
8,ストッパーの役目
・・・ちょっと待て!
“今は”ってことは・・・。
土方さんが、
「此処を離れたら、斬るからな!」
おいっ!
私は、土方さんのところに行った。
鬼とは言え、それはないよ!
「なんで桂さんを斬るんですか!人斬り土方さんになって良いんですか!?それでよく、新撰組の副長になれましたね」
最後の方は、嫌味。
土方さんの額に、青筋が。
ぶちキレた・・・?
「小童も斬るぞ!?」
脅すけど、私は臆せず、
「斬れば良いじゃない!土方さんの名誉に関わりますけどね!」
土方さんの顔が、怒りで赤くなる。
目もどんどん、つり上がっていく。
リアル、赤鬼。
土方さんが、スッと息を吸う。
次は、どんな罵詈雑言が言われるか待ちかまえてると。
「夏音さんも、土方さんも。止めてくださいよ」
ごくふつうな感じで、沖田さんがそれとなく止める。
「土方さん、大人気ないですよ」
そうだそうだ!
次に、沖田さんは私を見て、
「夏音さんも。土方さん相手に、怒らないでください」
沖田さんが言うなら・・・。
しぶしぶ私と土方さんは、沖田さんの言葉に従った。
私たちのストッパーの役目をしてるのは、沖田さんだ。
沖田さんを怒らせて、命をなくすのは・・・。そこまで考えて、ゾッとした。
土方さんもそれを思ったらしく、顔が青ざめていた。
9,歴史を変えたい、家康さん
家康さんがふわあっと、あくびをする。
「つまらん」
と、言いかけて目を見張った。
そして慶喜さんにくってかかる。
「幕府の力を、もう一度強めるのだ!」
慶喜さん、めっちゃ困った顔。
誰だってそうだよね。
突然現れた、徳川家康が幕府の力を強めるとか言い出すんだもん。
慶喜さんが何にも言えないと、家康さんはクルリとこっちを仰ぐ。
「そこの者たちは、変な物に乗ってきたな。それで幕府を守るのだ」
もしかして・・・。
タイムスリップマシーン!?
お母さんが目をキラキラと輝かせて、
「家康さん!それは、タイムスリップマシーンと言って・・・」
と、説明する。
私は、頭が痛くなってきた。
家康さんは、お母さんの説明を聞いてさらに、目を輝かせる。
そして、私を見る。
「幕府の力が衰えた、時代へ連れていけ!」
はぁぁ。
私は、深い溜め息を吐いた。
>>289
本当にちょっと待って夏音が,土方から離れたら斬るって突っ込み満載だねぇ(゜゜;)\(--;)
でも夏音の言葉にぶちギレになって、夏音まで何故斬るって言うの!?
でも夏音が負けじと土方に挑む感じに「どうぞ,斬っても良い」にしか聞こえないよ…😨
でも夏音と土方の間に割って入ってきたのが,沖田さんで良かった。
赤鬼土方がボス沖田さんに勝つ日はいつの日かね……
それに私は、夏音と土方のやり取りは大丈夫ですしもっと見てみたい。
この喧嘩するけど仲良しな感じが良いね。
(でもって,沖田さんは夏音と土方のストッパーだねぇ)
>>291 ありがとう!どっちも、案外あまのじゃくだからね・・・(笑)
土方さんが沖田さんに、勝つ日は果たして・・・?
素直になれない同士の、仲は良くなるよ、絶対(笑)
良い感じに沖田さんが・・・(笑)
「なんで、幕府の力が衰えたとこに行きたいんですか?」
「そこで幕府を勝たせたいからだ!」
家康さん、即答。
スゴい信念。
呆れるより、清々するほど感心する。
お母さんがなぜか、指揮を執って、
「さあ☆戊辰戦争の真っ只中にlet's go!」
let's go!のところで、めっちゃ発音がいい。
気取ってるのか?
ヘンなところで、がっくりしながら、新撰組+桂さんとお母さん、私に家康さんでタイムスリップマシーンに乗る。
10,盛り上げ隊
お母さんが、『戊辰戦争』のボタンを押した。
あれ?
そういや、そんなボタンあったっけ?
首を傾げながら、風圧が顔で感じる。
「着いたよ〜!」
お母さんの元気な声。
いつの間にやら、桂さんと手を繋いでる。
はあ・・・。
ラブラブっぷりを、こっちに見せないでよ。
出るときに、少しつまづいた。
しかも、マンガみたいに顔から、ね!
あぁ!
最悪。
土方さんがゲラゲラ笑う。
むうぅ!
「大丈夫ですか?」
沖田さん・・・。
嬉しい!
けど、スゴい恥ずかしい。
未だにゲラゲラ笑ってる、土方さんを睨んでから、私は外に出た。
ああ・・・ガチでヘコむ・・・。
あんな転け方、最悪。
しかも、よりによって沖田さんの目の前で・・・。
嬉しいんだけど、ヘコむ。
「夏音ちゃん、歳があんなに言ってゴメンな」
近藤さんが謝ること、ないよ・・・。
ネガティブとは、このこと。
と、永倉さんが不意に叫ぶ。
「あれ、何だ!?」
えっ・・・?
永倉さんの指した先には、大砲と最新式の銃を構える兵。
お母さんが、桂さんとタッタッと、兵たちのところへ向かっていく。
はぁぁ。
撃たれても、知らなーい!
お母さんが、叫んだ。
「この人たち、新政府軍だって!」
家康さんの目が、暗くなった。
殺気もほとばしっている。
怖い怖い・・・!
「旧幕府軍はどこだ!?」
家康さんが唾が出るほど、大声で聞く。
うるさいって・・・!
「もう少し先だって!」
それを聞くと、家康さんの目はさっきと違って、キランと光った。
「行くのじゃ〜!」
なぜか、新政府軍が盛り上がった。
なんか勘違いされてない!?
新政府軍を家康さんが率いてるみたいな感じだし!!
土方の夏音に対しての馬鹿って思っているところは、久々に見た。
でも,好きな人に見られたらショックなのは解りますね。
>>296 ありがとう!土方さんもなかなか、感情ださないからね(笑)
確かに、ショックだよね(笑)
「あの人に続いて行くぞ〜!」
「お〜!」
新政府軍の士気が、高まってる。
良くも悪くも、家康さんは新政府軍の盛り上げ隊なんだね。
「よし、幕府軍に行くぞ!」
家康さん、結構な歳なのに、元気だね。
むしろ安心しちゃう。
いつぶっ倒れるか分からない、弱々しいおじいさんじゃなくて良かった。
11,謎の少年
「アハハ・・・。君たち、バカだね」
不意に背後から、失礼な声が。
振り向くと、とてもこの場に相応しくない、白い水干姿の、後ろに髪を結った少年がいた。
少年の目は、ギラギラした赤色。
「徳川家康が戊辰戦争に参加するだなんて・・・。予想がつかないのかい?」
少年は歌うように、言う。
「・・・新政府軍が負けるんだよ」
「なっ、何を言ってるの・・・!?」
私は、思わず口にしていた。
沖田さんも土方さんたちも、驚いたように少年を凝視していた。
「僕は、君たちにお願いがあって来たんだ」
いやな予感。
不思議な少年の事だ、何を言うかが怖い。
「・・・歴史を変えてほしい」
冷たい風が吹いた。
「なんで・・・?」
少年はニヤリとほくそ笑み、
「・・・それは教えない。やってくれないと・・・」
お母さんを抱きすくめる。
驚いたのは、当のお母さん。
少年はニヤリと、
「お前の母を手に掛けてやる」
「それは止めてっ・・」
お母さんが、叫んだ。
「夏音!歴史は、変えたらいけない!絶対に、よ!」
「あ〜もううるさいな。って事で、必ずやってくれる事を期待してるよ」
少年は指を、パチンと鳴らした。
そして消えた。
12,やるべきこと
嘘・・・・。
お母さんが、消えた。
謎の少年と共に・・・。
と、沖田さんがハッとしたように、
「夏音さん。やるべきことは?」
やるべきこと・・・?
土方さんも意地悪く、
「歴史を変えるのか?変えないのか?」
あっ!
そうだった!
しっかり者モードに切り替えないと。
「もちろん、変えない!」
変えたら、絶対後悔する。
わぁ……凄い発想だね、でもどうなるの?
更新したよ
>>302 ありがとう!思春期シンデレラ、楽しみ(恋歌ちゃん可愛すぎっ!←)
いつの間にやら、300だねえ(笑)
コメントありがとう!
13,妬ける ※土方 side
「もちろん、変えない!」
妙に勇ましくアイツは言った。
そして、総司に笑顔を向ける。
なぜか俺に向けない笑顔で、苛つく。
「私も、手伝いますから」
この野郎。
童顔のくせして、女を落とすのが得意なモンだ。
ああ・・・あ。
まぁた、“総司だけの”笑顔を向けやがって。
「仕方ねぇな。手伝ってやる」
今度も、アイツは微笑む。
でも、総司だけの笑顔じゃなく、平等な笑顔。
「あ〜あ。腹立つ」
無駄に妬ける。
土方最高😃⤴⤴
もっとみたい
>>305 ありがとう!ツンデレは最高〜(≧∇≦)b
307:リリカ@恋歌◆JA:2017/10/02(月) 19:43 14,KY(空気読めない)発言
土方さんも、
「仕方ねぇな。手伝ってやる」
って言ってくれて、嬉しい。
土方さんが素直になってくれるなんて・・・!なんか感動。
場所が場所だけに、泣けないけど、涙いるモノの感動!
「俺も手伝うぜ〜」
「いつでも頼ってな!」
永倉さんと近藤さんもありがとう!
頼もしい兄ができたみたい!
藤堂さんもニッコリしてるし、みんなを頼れる!
と、会話に加われなかった家康さんが、ヤケになって、
「わしは、江戸幕府の将軍じゃ!新政府軍なんか叩き潰してやるわ!」
KY・・・。
空気読めない発言は、止めといた方が・・・。
呆れかえる私たちと、魂が抜けたような顔の桂さん。
「茜・・・」
茜って言うのは、お母さんの名前。
そんなにがっかりしなくても。
私も、少なからず驚いてるけどね。
家康以外、皆だけが手伝うって言ってくれるのが良いね
309:リリカ@恋歌◆JA:2017/10/02(月) 21:15>>308 ありがとう!家康さんは非協力的だからね(笑)
310:リリカ@恋歌◆JA:2017/10/02(月) 21:29 15,胸キュン&ドキドキ
しらけた雰囲気のまま、ただ歩いていく。
カーンッ
金属の打ち合う音。
えっ・・・?
よくよく見たら、馬に乗って、刀を構えてる人たちばかり。
刀をよく見たこと無いけど、そうとう怖い。
「新政府軍を討つぞ!」
家康さんの一言で、旧幕府軍が勢いづいた。
それと同時に。
新政府軍がやってきて、旧幕府軍へと向かう。
私は、踏み込みすぎたみたい。
「小娘っ!」
一人が、私に襲いかかる。
ヤバい・・・。
私、死ぬのっ!?
動けない。
と、沖田さんがガバッと・・・。
「夏音さん!」
「沖田さん・・・っ!?」
私を抱きしめて、避ける。
沖田さんと接近した・・・。
めっちゃドキドキ!
しかも、男の人とあんなにまで接近したことなんて、ないからさらにドキドキ。
「夏音さん、大丈夫ですか?」
わわゎっ!
顔が・・・近い!
「はいいぃ!大丈夫ですっ!」
「なら、良かったです」
沖田さん、優しい。
胸がキュンとなった。
これ羨ましい
私でも沖田さんに守ってもらいたい夏音に嫉妬する
>>311 ありがとう!確かに、羨ましいよね(*´ω`*)
夏音はかなり、良いよね〜(笑)
16,あだ名が決定
土方さんが、苛ついた顔でこっちを睨む。
怖いし、ムカつく。
「なんで睨んでるんですか!」
「いや、苛ついただけだ」
そんなに飄々と言うなよ・・・。
脱力・・。
「土方さんって、やっぱり意地悪いっ!」
土方さんは心外だと言う顔をして、
「小童が言うな」
むうぅ!
私は、意地悪じゃないし!
ホーント、土方さんは性悪。
あっ!
土方さんのあだ名、決まった!
「土方さんは、性悪野郎でいい?あだ名」
土方さんの顔が、赤鬼のようにつり上がって怖くなった。
怖いなぁ・・・。
「よくないっ!」
うわぁ・・・。
ぶちギレてる・・・。
でも、なんか笑える。
こんなにムキになる、土方さんなんてそうそう見れないもの。
あだ名が、そのまんまって面白いね🎵
もっとムキになった所、見てみたい
>>314 ありがとう!ムキになった土方さんも萌えるかも(笑)
316:リリカ@恋歌◆JA:2017/10/03(火) 19:40 17,変わってしまった歴史
私たちが何やらかんやらしてる間に、家康さんは“何か”していた。
怪しい・・・。
私の視線に気づいたのか、家康さんがビクゥッとする。
「わしは、何もしてないぞ!?旧幕府軍を勝たせるなんて思ってなんか・・・」
ハイハイ。
思ってるんだね。
私は、至極真面目な顔をして、
「家康さん。歴史は、変えたらダメなの。だから、家康さんの時代に戻ろう」
家康さんはやっと真面目になったらしく、うなずいた。
これにて、終わりかな?
「タイムスリップマシーンに乗り込んで!」
新撰組と家康さん、気の抜けたような桂さんに声をかけ、タイムスリップマシーンに乗り込む。
これで歴史は変わらないハズ!
・・・と、思ってたんだけど・・・。
歴史は変わり始めていた。
どうなんの!?
318: アーヤ◆TQ:2017/10/03(火) 22:05あと、明日小説を更新するので楽しみにして下さい!
319:リリカ@恋歌◆JA:2017/10/04(水) 14:18 >>317 ありがとう!さて、どうなる・・?
>>318 今日、楽しみ!
家康さんをもとの時代に帰し、私たちは現代へ。
ふう。
やっと、家に帰れた!
つけたままのテレビでは、KIRURIとやらがおどってる。
それに萌えてるのは、鈴ちゃん。
久しぶりのご登場。
鈴ちゃんはこっちを見ずに、
「お帰り。遅かったね」
無愛想だなぁ・・・。
と、いきなりLIVEだったのがニュースに切り替わった。
「なに、これ!」
鈴ちゃんが憤る。
よほどの、速報かな。
まさかテロとか!?
『速報です。江戸幕府○○代将軍、徳川・・』
はあっ!?
今、江戸幕府って聞こえたよ!
しかも、将軍!?
でもニュースキャスターは普通のように、
『将軍が倒れた事で、政治はどうなるのでしょうか?』
と、続けた。
私は、引きつった顔を、新撰組の方に向ける。
沖田さんは不思議な顔で、土方さんは普通の顔、近藤さんと永倉さん、藤堂さんにいたっては、聞いてない。
「まだ、幕府はあるんですねえ?」
そんなわけ、ない!
だって結局、幕府は倒れるのに・・・。
私は、急いで社会の教科書を出した。
幕末、幕末・・・。
年表を探しても、“明治時代”が書かれてない!よって、“大正”“昭和”“平成“がない!
「ウソでしょう・・・」
ずっと、江戸時代なんて!
しかも、
『十五代将軍、徳川慶喜のとき、反乱が起きた。しかし、幕府軍が圧倒。反乱の中心人物は、処刑された』
反乱の中心人物・・・。
反乱はきっと、戊辰戦争だよね。
中心人物は、大久保利道、西郷隆盛とかだよね!
「歴史が変わった・・・」
絶対に変えたらいけないのに!
18,やり直し
うーむ。
どうしよう?
ちなみに、ニュースはもう終わってて、KIRURIのLIVEに戻っていた。
「やり直し、しないとダメかなぁ?」
だって、そうしないと。
あの不思議な少年の言ったとおりになっちゃうし・・・。
お母さんも、歴史を変えたらダメって言ってたし・・・。
沖田さんが、ヒョイッと教科書をのぞき込む。
「歴史はどうなってるんですか?」
沖田さんの顔が近い!
ドキドキする心臓を抑えながら、
「た、正しい歴史は・・・」
と、教える。
教えて良いのかな・・・?
でも今は、歴史をもとに戻さないといけない。
19,華々しく生きる者たち
・・・新撰組は結局、みんな死んでいってしまう。
それはあらがえない、”時代“。
「頼ってな!」
って言ってくれた、近藤さんは斬首。
意地悪だけど、ときどき優しい土方さんは、戊辰戦争で死んじゃう。
好きな沖田さんに関しては・・・。
病気で死んでしまう。
なんか、切ない。
何で、こんな事考えちゃうんだろ・・・。
「夏音さん、これからどうするんですか」
沖田さん・・・。
優しく微笑んでる、沖田さん。
悲しんでる場合じゃないっ!
「もちろん、やり直しますよ!」
もう一度、家康さんの時代に行って、家康さんを止める。
これで歴史は変わらない。
家康さんを連れてった時点で、歴史は変わってたハズだもの。
「分かりました」
笑って、新撰組のみんなに伝える沖田さんの背中を見て、新撰組は歴史に飲まれた、華々しく生きる者たちがいたんだなと思った。
良いけど……新撰組達を思ったら最後どうなるって思うよ
324:リリカ@恋歌◆JA:2017/10/04(水) 20:16>>323 ありがとう!最後は・・・切ないよ(泣)思春期シンデレラ、恋歌ちゃんと初音ちゃんの絆、深いね(≧∀≦)良いなぁ。
325:リリカ@恋歌◆JA:2017/10/04(水) 21:26 20,タイムスリップ
タイムスリップマシーンに乗り込んで、江戸時代へ!
あっという間に、江戸時代。
「あっ、さっきの綺麗な遊女!」
永倉さん・・・。
さっきの女の子に、声かけてる。
感心しないけど、そのままだから、良かった。
そしてその後は、家康さんの前に連れて行かれ。
「素性は?」
はいはい。
「っと、田舎から来まして・・・」
と、あの兵が余計な口出しをする。
「大御所さま!此奴ら、突然現れたんです」
むうぅ!
なに、こいつ!
余計な事、言うなぁぁ!
内心、怒りながら答える。
「いえいえ、見てないだけで・・・」
「怪しい」
家康さん、断定すんなぁ!
あああ。
なんで、上手く事は運ばないの?
沖田さんが言い添えて、
「信じてくれないのですか?」
「ぬうぅ」
家康さん、唸る。
よしよし、風向きが変わってきたぞ!
「・・・見間違ったようだ。帰って良い」
よっしゃ〜!
これで歴史は変わらない。
上手く事が運んで、嬉しい。
21,次なるタイムスリップ先
あっけなく解放され、江戸の町へ。
お酢のお店や、筆のお店、いろんなお店があってにぎやか!
「沖田さん、江戸って、にぎやかですね!」
「夏音さん、初めてでしたよね?」
「はい!」
あぁあ!
お団子のお店もある!
美味しそう〜。
グウウゥ
嫌だ、お腹減った音!
うわぁん!
沖田さん、こっちを見ないで。
土方さんは、ゲラゲラ笑い。
「総司!団子買っていこうぜ!」
永倉さんにさんせーい!
腹が減っては、タイムスリップできぬ!
かく言う事で、お団子を買って、タイムスリップマシーンに。
うわぁ、すんごい美味しい。
と、沖田さんが、
「夏音さん、新撰組の屯所に来ませんか?」
ええっ!?
沖田さんが、ニコニコと、
「夏音さんに見せたいものがあるんです」
見せたいもの!?
そして、次なるタイムスリップ先は、幕末へ!
(Cへ続く)
あとがき
ハイッ!
グダグダな感じでしたね、B。
なに書こうか、途中で迷ったり、しました。
思い入れは、一番深いかもしれません(笑)。
歴史を変えたらどうなるのか、今回で上手く書けて良かったです!!
Cでは、幕末。
私、幕末が一番好きなんです。
さて夏音と新撰組、幕末でどうなるんでしょうか!?
書きたい事が色々・・・(笑)。
色々と詰め込んでいきたいです。
コメントをくださった方、ありがとうございます!
いつも力になってます!
これからも、読んでくださると嬉しいです。
『時を駆けて、初恋*します。』C 登場人物
城里 夏音
主人公。
しっかり者で、沖田さんに絶賛片想い。
沖田 総司
新撰組の隊士。
優しい。
夏音に対して・・・?
土方 歳三
新撰組の”鬼の副長”。
夏音に意地悪だが、夏音を想ってる。
あだ名は、性悪野郎。
近藤 勇
新撰組の局長。
おおらかで、夏音の兄的な存在。
永倉 新八
新撰組の隊士。
大食いで、女たらし。
藤堂 平助
新撰組の隊士。
賢く、モテる。
色々あったストーリーだったけど、面白いから次の幕末編も気になるね🎵
330:リリカ@恋歌◆JA:2017/10/05(木) 21:30 1,三度目の幕末
風圧を感じて、幕末です!
家康さんの頃の町風景と、多少違ってる。
「お団子だ!」
イエーイ。
お団子、食べたいな〜。
ジュルジュルと唾を飲み込んで、先立って歩いてる沖田さんを追いかける。
「お団子のお店は、あっちかぁー!」
お団子のお店を覚えて、屯所へ向かう。
沖田さんが振り向いて、
「京は、夜に人斬りがいるので夜は、気をつけてください」
ハイッ!
>>329 ありがとう!次も楽しみにしてて(´V`)♪
332:リリカ@恋歌◆JA:2017/10/06(金) 17:42 沖田さんが言うほどだから、よほど危ないんだな。
軽く考えながら、屯所へ。
新撰組の屯所になってるのは、八木邸。
そこの子どもたちが、沖田さんにまとわりつく。
「総司兄ちゃん!遊んでよ」
と、私の方に視線を向けて、
「誰?」
可愛い!
私は、
「お世話になる、夏音です」
子どもたちは、ニッコリ笑う。
「夏音姉ちゃんも、遊んでよ!」
もちろん。
2,男装!?
中は、広々としていて流石、屯所。
ヘンなところで感心しながら、奥へ。
と、沖田さんがこっちを見て、
「局長。夏音さんを、男装させましょう」
男装!?
なんで!?
「男所帯に女一人ですよ?どうなるか、分かりますよね?」
・・・恋愛に現を抜かすから?
ってか私、男っぽくなれるかは分かんないよ?
「着物に着替えましょう。いくら何でも、変ですし」
そういや、洋服のまま。
八木邸の人たちが、私たち分の着物を用意してくれた。
「男装、似合ってますかね?」
一応、着物と袴を着るけど。
暑いよ・・・。
髪も、いつものようにポニーテール。
この時代、ポニーテールがちょんまげ風な感じだからかな?
男っぽくはないよね・・・。
「だいぶ、女々しい容姿の男じゃねぇか」
土方さん・・・。
私、女々しいもなにも女ですよ?
「はっ、小童は女のうちに入らないだろ」
ムッカァ!
酷いよ、性悪野郎め!
「いえ、別に変じゃありませんし」
沖田さんが言うなら、いっか。
と・・・。
「おーい、総司・・・って、そんな隊士いたか?」
めっちゃ眉も濃くて、いかにも武士って感じの、男の人が入ってきた。
私のこと・・・だよね?
その人は、じろじろ私を見て、
「女々しいな。名前は?」
やっぱり、女々しいんだ。
名前か・・・。
名字で良いのかな?
「城里・・・です・・・だ」
“です”は、明らかに変だよね。
慌てて口調を変えたけど、男の人は怪しそうに見てる。
女だって、バレた?
途端に、男の人はニッコリ笑った。
「城里か!よろしくな、俺は斎藤」
斎藤さんは、めっちゃ気のいい笑顔。
この人、騙されやすいんじゃ・・・?
男性に変装ってどんな感じなの!!
でも,夏音に沖田さんの距離感が縮まって良い感じ!
>>335 ありがとう!夏音と沖田さんの距離はさらに・・・( ̄ー ̄)ニヤッ
337:リリカ@恋歌◆JA:2017/10/06(金) 20:37 3,沖田さんの見せたいもの
斎藤さんはニッコリ笑いながら、私の肩をバシバシと叩く。
「城里、これから頑張ろうぜ」
痛いよぉ。
でも、嬉しいよ。
沖田さんが、
「城里さん、来てください」
夏音さん、とは言わなかった。
斎藤さんにバレたらヤバいもんね。
「はい!」
沖田さんに返事して、斎藤さんに一礼。
私が、年下だもの。
斎藤さんや土方さん、近藤さんたちと別れて沖田さんについて行く。
「沖田さん、どこへ?」
沖田さんは私の質問に答えず、ずんずん歩いていく。
案外、早歩きだから追いつくのに必死。
まだ春なのか、あったかい。
桜も咲いてるかな?
沖田さんが見せたいもの・・・って?
「夏音さん、見てください」
沖田さんに言われて、顔を上げる。
そこには・・・。
「綺麗〜!」
めっちゃ桜が咲き誇ってて、綺麗。
ちょうど風が吹いて、桜吹雪に。
沖田さんの横顔と、桜吹雪がすごい似合ってて、ドキドキ。
「この桜、夏音さんと見たかったんです」
その笑顔、反則!
キュン死確定!
「ありがとうございます!沖田さん」
そんなに、気にかけてくれて。
軽いデート気分だよ。
春爛漫の中、私は沖田さんがさらに好きになっていた。
デート来た来た😍
続きが気になるけど沖田さんの夏音にそっくりな面影の人は出てくるか気になる新撰組のアジトに居るから出てきて欲しい?
>>339 ありがとう!菊乃さん、出てくるよ〜(*´ω`*)
341:リリカ@恋歌◆JA:2017/10/07(土) 09:36 4,沖田さんの恋人、菊乃さん
「総司!此処にいたの」
むむっ?
めっちゃ可愛らしい声。
振り向くと、黒髪が綺麗な女の人がいた。
そしてその人は、遠慮なく、沖田さんに抱きつく。
私的に、ムッとするんだけど!
女の人は、私を見て、首を傾げる。
「総司、この子は?」
「新撰組の隊士ですよ」
女の人は微笑んで、
「私は、菊乃。総司の恋人」
じっ、自分で恋人って言った!
衝撃。
菊乃さんは沖田さんを見上げて、
「総司。私、総司に伝えたい事があるの」
出たけど、続き気になる
343:リリカ@恋歌◆JA:2017/10/07(土) 12:33>>342 ありがとう!菊乃さん、どうするかね?(笑)
344:リリカ@恋歌◆JA:2017/10/07(土) 12:43 菊乃さんは、少し溜めてから、
「・・・私ね、庄屋の息子と縁談が決まったの」
「・・・・・えっ?」
驚いてるのは、沖田さん。
だってね、恋人が別の人と縁談が進んでるなんて、驚くよね、普通。
菊乃さんは、大きな瞳に涙をためて、
「それと・・・、もう総司には会うなって、言われたの・・・・」
沖田さんは目を見開く。
菊乃さんは、目を伏せた。
私は、複雑だった。
沖田さんと菊乃さんが、会えないのはちょっと嬉しいけど、微妙。
「浪士とは会っちゃいけないって・・・父が・・。せっかく、結婚するからって・・・意味が分からないわ」
お父さんが、決めたんだ。
このご時世、自分の結婚はなかなか決めれないんだ・・・。
沖田さんが、口を開く。
「じゃあ、菊乃・・・」
その後の言葉は、聞こえなかった。
言えなかったのかも、しれない。
菊乃さんは、私を見て、
「隊士さん。総司を、支えてね。新撰組で」
微笑む。
弱々しく、それでいて美しい微笑み。
「じゃあ、ね。総司・・・」
慈しむように、愛しそうに視線を絡ませて、菊乃さんは立ち去って行った・・・。
5,涙
私は、呆然。
菊乃さんの話もそうだし、沖田さんの表情にドキリとした。
だって・・・。
今までに見たことないくらい、切ない顔だったから。
「あの・・・沖田さん・・・?」
私が声をかけても、微動だにしない。
ソッとしてあげよう。
私は、沖田さんの隣に行って、桜を見上げる。
白い感じの桃色の桜が、ひらひらと儚く落ちてくる。
しばらく、とどまっていると。
「・・・あぁ、夏音さん。屯所に戻りましょう」
気づいたように、沖田さんが切り出す。
私は黙って、うなずいた。
屯所に歩いていく時間も、私は沖田さんと会話できなかった。
隣にいる分、見えてしまうから。
沖田さんの頬を伝う、涙が・・・。
6,永倉さんの女理論
屯所に戻れば、ざわざわしていた。
どこか、永倉さんと近藤さんたちがニヤニヤしている。
怪しい・・・。
土方さんは、スゴい嫌そうな顔。
永倉さんが、沖田さんに気づいて、こっちに来る。
「どうした、総司。菊乃に、失恋したのかよ」
軽口のつもりなんだろうけど、どんぴしゃだ。
沖田さんは困ったように、笑った。
永倉さんは、バンバンと沖田さんの肩を叩く。
「菊乃に失恋したのがなんだ。京女はたくさんいるんだぜ。選り取り見取りだ」
流石女たらし。
妙な説得力がある。
「それよりさ、今夜は島原の遊郭に行くぞ!」
遊郭・・・。
遊女とかがいるのかな?
永倉さんが、私を見て、
「夏音ちゃん・・・いや、城里は来なくても良いぞ」
ホッ。
遊郭なんか行きたくないもんね。
「一応、屯所には、隊士を残しておくからな。安心だろ?」
安心だけど・・・・。
沖田さんも遊郭に行くの?
「俺も残るからな、城里!」
あっ、斎藤さん。
斎藤さんの剣の腕は知らないけど、良かった。
でもなぁ・・・。
女だって、バレないかな?
一縷の不安を感じる。
7,二人っきり
「いってらっしゃい!」
私と斎藤さんは、遊郭へ行く組を屯所の玄関で見送る。
完全に“女たらしモード”の永倉さんを筆頭に、みんなは出発。
残ってる隊士って言ったって、小姓とかそう言う人ばかり。
土方さんは、最後まで抵抗していた。
「なんで俺が、遊郭に行かないといけないんだよ!」
永倉さんが、
「一番、女が釣れるからさ。副長がいないとダメなんだよ」
って言ってたっけ。
結局、土方さんは引きずられていたから、爆笑。
ひときわ騒がしい集団を見送り、屯所に戻る。
えーっと、沖田さんから頼まれてたものをしないと。
それは、紋付きの着物や袴。
多少、ほころびてるから縫い直ししないと。
「俺も手伝う」
斎藤さんも手伝ってくれる!
かなりの量があるから、大変なんだよね。
「す、すまない」
あー、男の言葉って、かなりめんどくさい。
こりゃ慣れるのには、だいぶかかる・・・。
しばらく、話すことはなく。
あっ。
チクッと痛みが。
指を針が刺した。
血が出る。
んー、どうしよう。
「痛っ」
言葉にすると、斎藤さんがこちらに身を乗り出す。
「大丈夫か?」
心配かけちゃった。
「ん。大丈夫」
答えても、斎藤さんは私を見たままで。
な、なに。
男の人にこんなに見られるのは、初めてだからどぎまぎ。
「・・・お前、女々しいな。って言うか、女だよな」
どぎまぎどころじゃない!
どうすれば良いのよっ!?
凄いけど沖田さん刹那だったし,土方がモテるとも思っていなかったのもあるけど……
夏音よ斉藤さんにバレてどうする?
>>348 ありがとう!夏音は果たして、どうする・・・?(笑)
350:リリカ@恋歌◆JA:2017/10/07(土) 18:14 8,バレちゃった・・・
「なっ、なんで、そう思う!?」
声、高くなっちゃった・・・。
めっちゃ怪しまれる・・・。
斎藤さんは、
「えっ、声も低くないし、話し方が変だ」
ガーーン。
バレちゃってたの!
そーいや、声も低くはないと思うし、話し方も変だって言われれば、変だよね。
はあぁ。
バレちゃったし・・・。
「当たり、です。私、女です」
斎藤さんの目が、キラキラと輝く。
何!?
「やっぱり!で、城里の下の名前は?」
男所帯だから、女が気になるのかな?
「城里夏音です」
「夏音か!改めて、よろしくな」
斎藤さんはかなりいかつい感じの顔だけど、笑ったらスゴい柔らかい感じの笑顔。
斎藤さんはいきなり、
「女々しいとは思ってたけどなー。これって、秘密にしないといけないのか?」
顔をグッと近づける。
ちょっとドキドキするんですけど!
「そうです。でも、沖田さんや近藤さん、土方さんと永倉さん、藤堂さんは知ってます」
「ふうん」
斎藤さんのニコニコ顔が、いかつくなった。
武士らしい顔立ちだから、睨み付けられたら嘘言えないよね・・・。
「なんか、気に食わない」
なんかって、何!?
斎藤さんはふっ、と表情を崩した。
「ちょっと散歩に行ってくる」
「ええっ!?もう、暗いですよ!?」
「それが良いんだって」
どれが良いんだろう??
内心、ツッコミながら斎藤さんを見送った。
ふう。
屯所の戸を閉めようとした、そのとき。
9,嫌な予感 ※土方 side
「なぁ副長〜」
酔った永倉に絡まれる。
俺は、溜め息を答えに変えた。
総司は酒に酔うだけで、女には興味はないらしい。
菊乃がいるからか・・・?
「土方はん、お酒注いでよろしいどす?」
「・・・ああ」
無駄にまとわりつく女たちの残り香にうんざりする。
この女たちより、アイツの方が・・・って、俺は何を考えてるんだ。
アイツ、斎藤に女だって知られてそうだな。
フッと嫌な予感がよぎる。
「斎藤は、散歩よく行くよな・・・」
急に頭が、いや、目が覚めた。
酔いが回ってたのかもしれない。
それが取れ、俺は女たちをふりほどく。
「局長、先に屯所に戻って・・・」
「良いぞぉ、歳」
完全に酔ってるな。
呆れながら、屯所へと走り出す。
10,絶体絶命
ゆらぁと、大男と小柄な男の四人組の影が、屯所の玄関に落ちる。
大男が、私を見てニヤリ。
「おまえ、新撰組に関係してるな。悪いが、」
と、ぜんぜん悪く思ってなさそうに、刀を出す。
小柄な男たちも、バラバラと刀を抜く。
「人質になってもらう」
ええっ!?
と言うか、こいつらは何者何だろう?
「あんたたちは?何者なんだ」
できる限り、男っぽく聞くけど。
大男は、ニヤリとした笑みを広げた。
私の背筋が凍った。
「新撰組に恨みを持つ者だ」
それを言うのをきっかけに、小柄な男たちが私を取り巻く。
あぁ・・・。
城里夏音、絶体絶命!
土方速く走って夏音の方まで,行って助けて危ないから守る土方を見てみたい❗
354:リリカ@恋歌◆JA:2017/10/07(土) 20:06>>353 ありがとう!土方さんのカッコイいところ見れるかも( ̄ー ̄)ニヤッ
355:リリカ@恋歌◆JA:2017/10/07(土) 20:25 11,ヒーロー
あぁ、私、此処で死ぬのかな?
死ぬって、痛いのかな?
半ばあきらめながら、男たちを振り仰ぐ。
と・・・。
「小童!」
よく聞いてる声がした。
幻聴・・・?
私、ついに幻を見るようになったの?
振り向くと、土方さんがこちらに向かって走ってきていた。
「嘘・・・!?」
キーンッと音がして、土方さんの刀と、大男の刀が交わる。
土方さんは、ニッと笑った。
「嘘じゃねぇよ。目ぇ、開けとけ」
余裕そうに言うけれど、あんまし余裕はない感じだった。
だって、土方さん対大男と小柄な男たち四人組とじゃ、流石の土方さんでも四人相手は難しい。
閃光のごとく鋭い土方さんの刀と、力ある大男の刀。
こんな場合じゃなきゃ、ゆっくり見たいところだけど。
「夏音〜・・・!?」
ナイスタイミング、斎藤さん!
流石の男たちも、斎藤さんの姿を見て怯えたようだった。
「・・・副長、俺も手伝うぜ!」
斎藤さん、喜び勇んで刀を抜いて、振る。
斎藤さんと土方さんは、かなり強いらしく、男たちはゆっくりと後ずさる。
後ずさらないのは、大男だけ。
キーンッ
致命的な音。
土方さんの刀が、大男の刀をはじいた。
「兄貴っ、帰りましょう!」
小柄な男たちが、大男に言う。
大男はやっと、そっちを見てうなずく。
けれど・・・。
その隙を見、斎藤さんの刀が背後を襲った。
血飛沫が飛び、大男がゆっくり倒れる。
私は、ゾッとした。
人がこんな近くで、死ぬのを見たことはないし、それを当たり前のように斬る斎藤さんが怖かったから・・・。
土方と斎藤さんが来てくれて良かったね!
でも斎藤さんもしかして、夏音に惚れた感じがするのは気のせいかな……?
>>356 ありがとう!気のせい・・・じゃないよ( ̄ー ̄)ニヤッ
358:リリカ@恋歌◆JA:2017/10/07(土) 21:29 12,感謝
土方さんと、斎藤さんが来なかったら・・・。
今頃私は、血だらけで見つかってた・・・。
そう考えると、ゾッとした。
土方さんの着物にも、血飛沫が少し飛んでいる。
斎藤さんにはいたっては、少しどころじゃない。
「土方さん、斎藤さん、ありがとうございます」
感謝しきれない。
大男が死んでるのは嫌だけど、私はできる限りの笑顔を浮かべた。
土方さんは、
「・・・ふん」
って言ってるけど、照れてるのが分かる。
耳が赤いもん。
斎藤さんは、
「惚れた女くらい、守らないとな!」
って、えっ・・・!?
若干、問題発言が。
快活な笑顔で、見てる人をホッとさせる笑顔。土方さんは、斎藤さんを睨んでる。
そんな姿に、私はクスッと笑った。
でも、問題は・・・。
土方さんは、真面目な顔になって、
「こいつは、十中八九、長州の者だ」
長州・・・。
「明日、この人を弔って良いですか?」
私は、大男の息絶えた姿を見る。
哀しい陰を湛え、もうまばたきすらできないこの人は、何を思っていたんだろうか。
「局長に聞かないとダメだが、まあ良いだろう」
良かった。
遺体をこのままにはできないから、屯所に運び入れる。
二人の隊士も手伝ってくれた。
「山南、原田。小童の寝る場所を、どうするか決めてくれ」
山南さんは、スゴい知性派の顔。
現代だったら、理数系の人なんだろうな。
原田さんは、山南さんの正反対。
と言っても、文系な感じじゃない。
んー、暴力賛成!って感じの。
山南さんがニッコリと、
「私たちの部屋を使えば良いんじゃないか?」
賛成!
原田さんが、
「いっそ、女だって知らせて、誰かの部屋に世話になれば?歓迎されるだろうし!」
いやいや、そう言う問題?
ツッコミ満載な感じで、部屋割りどうなるの?
360:リリカ@恋歌◆JA:2017/10/08(日) 08:37 >>359 ありがとう!ほんと、ツッコミどころ満載(笑)
果たしてどうなるんだろ?(笑)
13,ホンネ
原田さんって・・・。
天然と言うか、生粋のバカと言うか・・・。
素直なんだよね、うん。
・・・って、あれ?
原田さん、『女だって知らせて』って、言ってたよね?
「原田さん。なぜ、私が女だって・・・?」
原田さんは、ニヤリと笑った。
「勘」
原田さん・・・。
勘は勘でも、野生の勘じゃ・・・?
山南さんが取り澄ましたように、(言い忘れてたけど、この人もかなりの美形だ)
「あの副長が、気にかけるほどだからよほどの男かと思ったけど。声も低くはないし、体格も違うから、女だと気づいたんだ」
なるほど、知性派だから分かりやすい説明。
でもなぁ。
今日だけで、斎藤さんと山南さん、原田さんにバレたわけだから、他の人にバレるのは時間の問題。
沖田さん、どんな顔するかな?
怒られたりして・・・。
「部屋は、あれで良いか?」
あっ、はい。
その後、山南さんと原田さんと私とで、部屋の用意。
と。
「帰ったぜ〜」
べろべろに酔った、永倉さんの声がして。
私は、玄関へ走った。
「あーあ、俺も遊郭行きたかった」
原田さん・・・。
ホンネ出し過ぎ。
永倉さん、近藤さんにいたっては、酔ってるせいか、顔真っ赤。
沖田さんは、藤堂さんに支えられている。
微かに、めっちゃ女の人の匂いがする。
沖田さんは、目を開けて、
「何もなかったですか?」
「うっ・・・」
答えに詰まる。
それとなく、沖田さんに近づく。
「すいません、斎藤さんと山南さん、原田さんに知られました」
沖田さんは、片方の手で顔を覆った。
「あぁあ」
「ほんと、すいません!」
私のミスだもん。
今日は、と言うか、なんでバレやすいんだろう!?
【修正】
微かに、めっちゃ女の人の匂いがする。
↓
微かに、女の人の匂いがする。
でした。
14,大目玉
沖田さんの酔いは、私のバレた報告のおかげで、さめたらしい。
今いるのは、屯所の和室。
向き合ってる沖田さんが怖い。
「なんで、知られたんですか?」
比較的、穏やかな声なんだけど、目が笑ってないのがスゴい迫力。
「えーっと、斎藤さんと山南さんには、声と体格で知られて、原田さんは“野生の勘”で知られてしまいました」
ここは、素直に答えよう。
嘘でも言おうもんなら、間違いなく殺される。
「体格は兎も角、声は気をつける事ができたんじゃないんですか?」
鋭い。
「・・・・・はい」
思いつかなかったから!
なんて、言える勇気もなく・・・。
「それは、他言無用と釘を刺しましたか?」
サーッと、血の気が引く。
斎藤さんには言ったけど・・・。
山南さんは言わないと思う。
でも・・・。
あの素直すぎる原田さんが、黙ってるわけない。
「すいませ・・・「夏音さん!」
謝りかけたところで、沖田さんの鋭い声が上がった。
「もうちょっとしっかりしてください!」
「ほんと、すいません・・・」
私は、肩をすくませた。
沖田さんの怒りは収まらなくて、
「罰として、此処にいる間は、朝食を作ってください」
ハーイ!
私、家でもやってるから大丈夫。
沖田さんから大目玉を食らい、山南さんと原田さんの部屋へ。
と・・・。
『・・・ザザザ・・・夏音・・』
肌身はなさず持っていた、タイムトランシーバーから音が。
お母さんの声!
「お母さん!?大丈夫なの!?」
大丈夫なわけないよね。
『ええ・・・今、・・・結斗のところ・・あの少年のところから・・・逃げてるの。でね、タイムスリップしちゃって』
ええっ!?
どうやったら、タイムスリップを!?
お母さんは困ったような声で、
『しかもね・・・源平時代に来ちゃったらしいの!』
「源平時代って?」
お母さんは、弾んだ声になって、
『平安時代の後期よ。源氏と平氏の戦いの時代!』
ほへー。
詳しいなぁ。
15,嫉妬に駆られて ※土方 side
アイツの姿が、和室に消えた。
ふん・・・。
総司と二人きりか。
妬ける。
しばらくして、和室から二人が出る。
変な機械を、アイツが持つ。
隠れ、会話を聞く。
またしばらくして。
「えっ・・・。倉知さんと!?・・・なんで。私は、沖田さんが好きだし。倉知さんだって、嫌でしょ。こんな、めっちゃ年下の子なんて」
ああ。
やっぱり。
アイツは、総司が好き・・・か。
今までにないほど、黒い気持ちが溢れる。
「小童・・・」
思わず、隠れるのをやめてアイツのもとに駆け寄った。
「・・・土方さん!?」
苛つく。
手を握り、引き寄せる。
それでも、黒い感情は止まらない。
「・・・止めっ・・」
止めるつもりはない。
俺だけいれば、良いと思ってくれないのかよ。
柱に押し付け、アイツの顔をこっちに向けた。
リリカさん°ʚ(*´꒳`*)ɞ°.
小説、とても面白いですね!!土方さんの「小童!」って言うところ好きですー土方さんは最期まで自分の生き様を貫いた方だと思いますし、男らしさが溢れてますよね。この小説でもそんな感じがして、すごくいいと思います。この小説がどのようになるのかは分かりませんが、新撰組の皆様と夏音さんが戦うところとか見てみたいです。大変だとは思いますので、スルーでいいですよ(,,・ω・,,)
この話を読んで、新撰組に興味を持って調べているのですが、斉藤さんってとても強かったんですね!今後の活躍、楽しみにしています!こちらも上記と同じくスルーでも構いませんので、こんな我儘を言う馬鹿が読んでいるということだけでも。
少年の正体、すごく気になります!!お母さんの方も源平合戦してる時で、戦いが入ってきますが満喫して欲しいですね。
長くなりましたが、続き楽しみです。この小説は素敵だと思います。私が言えることではありませんが、更新頑張ってください!!
>>367
ありがとうございます!
土方さんは、男の中の男と言うか・・・信念を貫いていて個人的に好きです(笑)
おそらく、次の話でバトルはありますよ(笑)
この話で新撰組について、調べてくれたんですか!
文章力もつたないものですが、これで興味を持ってくださったら、嬉しいです!
斎藤さん、隊士の暗殺的な事を手がけていたそうです。
剣の腕も立つらしいので、これから必ず活躍しますよ!
いえいえ!
読んでくださるだけでも、すごく嬉しいです!バトルシーン・・・上手く書けるかは難しいですが、続きを楽しみにしていただいてありがとうございます!
今のところ、更新はうさぎちゃんペースですが、いつか亀ちゃんペースになったりするかもです(^^;)
では、これからも頑張りたいと思います!
16,斎藤さんの優しさ
こんなに怒ってる、土方さんを見たことがない。
ものすごく、怒ってて・・・。
怒ってる顔だけど、すごく切ない感じに見えて。
「・・・止めっ・・」
どれだけ抗っても、土方さんの腕力の方が強い。
怖い・・・!
私は、土方さんに恐怖を抱いた。
誰か・・・助けて・・!
「おーい、夏音〜・・・!何やってんだよ!副長!」
斎藤さん!
良かった・・・。
でも、土方さんは私を放してくれない。
斎藤さん、助けて!
斎藤さんは、土方さんを軽く睨んだ。
そして、むんずと私の腕をつかんだ。
「副長、どうしたんだよ。落ち着け」
それだけ言って、私を抱きしめてその場を離れる。
その場を離れたのは嬉しいけれど、なぜに私を抱きしめる?
斎藤さんは、快活そうな笑顔を浮かべた。
「良かった、夏音を救えて」
人の良さそうな笑顔。
私、沖田さんと知り合ってなかったら、斎藤さんを好きになってたかも。
「ありがとうございます、斎藤さん」
斎藤さんは、顔を赤くして照れた。
斎藤さんの優しさに、私はかなり救われた。
17,天真爛漫
その後は、めまぐるしく進んだ。
近藤さんがまた酔ったり、原田さんが私が女だとほのめかそうとしてたり。
いろいろ慌ててつつも、私は、土方さんの顔を見ることができなかった。
だってさ、だってさ・・・!
あんなに怖い、土方さん見たことなくて。
普通に怖いでしょ!
「夏音さん、次に風呂入りますか?」
沖田さんが、私に聞く。
「あっ、はい」
お風呂入ったら、この気持ち落ち着くかな。
「なにか、あったんでしょ?」
沖田さん・・・。
勘が鋭い。
でも、言えるわけもなく。
曖昧に笑った。
「夏音〜・・・じゃなくて、城里。風呂、次、入ってこい」
斎藤さんは、天真爛漫な笑顔を浮かべた。
子どもみたいに純真で、明るい斎藤さん。
新撰組を支えているのは、近藤さんや土方さんもだけど、斎藤さんなのかもしれない。
18,この気持ちは・・・ ※沖田 side
見てしまった。
「・・・土方さん!?」
土方さんが、夏音さんの手を握り、引き寄せた。
「・・・止めっ・・」
何でだろう。
嫌な気持ちがくすぶる。
なのに・・・。
助けられない。
このまま、どうなるのか、どこか他人のように見ている自分がいる。
「おーい、夏音〜・・・!何やってんだよ!副長!」
一さんが出たには、驚いた。
そして、一さんが夏音さんを抱きしめた時、またあの気持ちが蘇り、くすぶる。
「・・・何やってんだか、俺は・・・」
一さんと夏音さんがその場を離れ、土方さんが柱にもたれながら、言った。
出るに出られなくなった・・・。
土方さんが、離れたのを確認して、やっと出れた。
「菊乃・・・」
自分でも驚く言葉が、口をついで出る。
でも、さほど胸が高鳴らなかった。
「夏音さん・・・」
気づいてしまった。
この気持ちの正体を。
菊乃の時と同じ、好きという感情だと・・・。
19,片想い
お風呂に浸かりながら、今日の事をぼんやりと思い出す。
土方さんの事、沖田さんが遊郭へ行った事、山南さんと原田さん、斎藤さんに女だとバレた事。
「疲れた・・・」
今日だけで、あんなに疲れたから。
明日、とかは・・・。
「さらに疲れんのかな?」
精神的に疲れるのは、新撰組なのかも。
そう考えると、クスッと笑えてきた。
でもなぁ・・・。
今日やっぱり、考えてたかも。
お母さんに言った事もあるけど、私はやっぱり、沖田さんが好きなんだな。
「ギャー!」
そんな事、考えてたら頬が火照ってきた。
ずっと前に、自覚してたけど・・・。
改めてだと、なんかハズい。
「片想い・・・叶うかな」
無理かもしれない。
だってね・・・。
沖田さんには、菊乃さんって言う、恋人(元だっけ?)がいたんだもの。
いつ、菊乃さんが沖田さんの心を射止めるか、心配。
「私は、大人っぽくないしなぁ」
菊乃さんは、私と違って、どことなく大人っぽくて、美人で。
「お似合い・・・なんだよなぁ」
私が入る隙間さえ、ないんじゃないかと不安になる。
「夏音さん、そろそろあがってください」
沖田さんの声だ!
私は、慌ててあがって、体を拭く。
着物と袴を着て、飛び出す。
沖田さんが驚いた顔で、
「はやいですね。のぼせてるか、心配しましたよ」
のぼせてないよ!
「考え事でも、あったんですか?」
まさか、沖田さんの事考えてたとか、言えるわけない!
「な、なんでも!」
私は、極力、沖田さんの顔を見ないように、近藤さんたちがいる場所へ、向かった。
20,菊乃さんと新撰組の関係
近藤さんたちは、まだ、ワイワイガヤガヤ。
酒も飲んでるし・・・。
限度っていうのがあるでしょ。
信長さんと会ったときもだけど、異様に酒臭い。
鼻にツンときて、この場を離れたい。
「お酒、そろそろやめませんか?」
私が意見すると、永倉さんが、
「まだまだ、飲めるぜ」
答えになってない!
原田さんもフラフラと、
「菊乃、気ぃ配れよ」
菊乃・・・。
菊乃さんの事、だよね。
この際、聞いちゃえ!
「菊乃さんって、新撰組とどういう関係なんですか?」
永倉さんが、酒をグイッとあおる。
酒臭い口で、
「総司の恋人だしさぁ、それとなく新撰組の家事全般やってくれんだ」
ふうん・・・。
あの菊乃さんが・・・。
私は、なんとも言えない気持ちになって、山南さんに声をかける。
「先、部屋に帰って良いですか?」
「良いけど」
私は、一礼して、前に案内してもらった、山南さんの部屋に戻った。
土方が夏音に抱き締めたところは一番驚いて切ない片想いって思った。
抱き締められている夏音を助けた斎藤さんにも驚いてしまったけど土方の片想いが実らないって思うとやっぱり、切ない…
それに土方が夏音のことを抱き締めている姿を見てしまった沖田さんが、ついに夏音のこと好きって自覚してしまったけどここからが切なくなりそうですよね最後が……
でも夏音も片想いって口に出してもう一度好きって確信した戸惑いと動揺が見えて沖田さんが来たら余計に焦った姿が出てきて何とも恋する乙女で可愛いから二人が縮んだことを喜んでます。
でも夏音って罪深き乙女だよね、皆じゃないけど何人か惚れさしてしまって羨ましく思うよ。
土方も良い男前なんだけどね、切ない気持ちで二人はこれからも気まずい状態か気になるよ…
>>376 ありがとう!土方さんは、ただひたすらに切ない片想いなんだよ(T-T)
恋する乙女モードの夏音だよ、今は( ̄ー ̄)ニヤッ
うーん。
たぶん、回復するよ(笑)
21,土方さんのモテまくりぶり
その日は、山南さんの部屋で眠った。
急に眠くなったのもあるし、いろんなことがあったから疲れたのかも。
翌朝
んっ・・・。
ふわあ。
起きないと。
沖田さんからの朝ご飯用意令が出たから。
台所に行けば、八木邸の使用人たちが着々と準備。
「私も手伝います〜」
使用人たちは、驚いたように見てから、にっこり。
そりゃそうだよね。
隊士だけでかなりいるもの。
朝食の支度を終えてから、みんなを起こしに。
「沖田さん〜、土方さん〜、近藤さん〜、起きてくださーい」
名前を呼びながら、部屋の戸を開けていく。
永倉さんとか、原田さん、ヤバいな。
どんだけ飲んだんだろ?
微妙に部屋が酒臭い。
最初に起きたのは、斎藤さんと藤堂さん。
「飯だー!」
斎藤さん、素直だな。
でも、鶴の一声と言うか、その後ぞろぞろとみんなが起き始める。
「沖田さん、おはようございます」
沖田さんがにっこり、微笑む。
あぁあ!
朝から、その笑顔を見れて嬉しい!
土方さんは、近藤さんを支えてる。
あらら、飲みすぎたのかな。
土方のモテまくり気になるけど、二人の関係を普段通りに戻って欲しいのを願ってます
380:リリカ@恋歌◆JA:2017/10/11(水) 17:40>>379 ありがとう!修復はできるよ(笑)
381:リリカ@恋歌◆JA:2017/10/11(水) 17:57 「少し、外に出て来ますね」
私は、沖田さんに声をかけて、外へ。
何となくって言うか・・・。
朝の散歩、気持ちいいし。
「昨日の奴らを、覚えてるだろうな」
土方さん!?
私は、火照る頬をおさえた。
土方さんは、気にしてないの!?
昨日の事。
「・・お、覚えてますよ!」
「あの子分が襲ったら、大変だろう。俺がついていく」
うーん。
安心なのか、ぎこちなくなりそうな。
土方さんと、朝の散歩。
澄んでいる空気で、気持ちいい。
京の都を歩けば。
「まぁ♡」
「あーん♡歳三さまぁ」
女の人が、チラチラ見てる。
土方さん、意外とモテるのね・・・。
と、女の人たちが駆け寄ってきて。
「いつもお慕いしておりますぅ♡」
土方さんに、書状を差し出す。
そして、すすすっと退く。
この間、土方さんは無表情。
慣れてる感じ。
女の人たちが退いた後、土方さんが書状をあける。
「『いつもいつも、恋い焦がれて・・』って、恋文じゃない!」
恋文って言うのは、ラブレターの事ね。
モテてる・・・。
やっぱりモテまくりな土方だね。
朝の二人っきりの散歩で仲直りしてくれたら良いね🎵
>>382 ありがとう!仲直り、絶対しないとね(笑)
384:リリカ@恋歌◆JA:2017/10/11(水) 19:42 22,仲直り
私が驚愕してるのが、よほど面白かったのか、土方さんが吹き出した。
私は、唖然と、笑い転げている土方さんをガン見。
「いや、その・・・。面白くてな」
面白いって!
私は、ちょっと、土方さんを睨んで、
「・・・むうっ。ひどい!」
土方さん、さらに吹き出す。
そんなに、笑える?
でもね、なんか。
ぎこちない空気だったのが、和らいだ。
土方さんは、ふと真面目になって、
「昨日は、すまない」
「ん・・・。良いですよ!許します!」
謝られたら、許すしかないじゃん。
良かった。
あのままだったら、土方さんと微妙な感じでぎこちなくなってたけど、今回で仲直りできて嬉しい!
幸せモードで、屯所に戻る。
沖田さんが、玄関に出て、土方さんの手にある恋文を見て、目を丸くする。
「またですか。土方さん、色男ですもんね」
あきれたような、感心したような感じ。
うんうん。
土方さんは、良くも悪くも、モテるもの。
23,Let's タイムスリップ!
と。
トランシーバーから連絡が入ったらしく、ブルブル鳴ってる。
『・・夏音!今ねえ、平氏の船に乗ってるの・・・でね・・・源義経って、イケメンらしいのよ!・・・源平時代に来てよ!』
はああ。
私は、溜め息をついた。
「桂さん、泣くよ?って言うか、大丈夫なの?」
『うん!大丈夫よ〜。・・・そうだ!小五郎さんも連れてきて♡』
人使いが荒いなぁ。
私は、仕方なくうなずいた。
お母さんには、見えないけどね。
『って、事でよろしく☆』
お母さんからの連絡を取る、それだけで精神力をかなり使う。
沖田さんと、土方さんが目を丸くして私を見て、
「また、時間をなんとかするんですか?」
時間をなんとかは、タイムスリップの事かな。
私は、うなずいた。
でもなぁ。
沖田さんと土方さんたちがいなければならない時代は、此処で。
あーあ。
一人で行かないとかな?
でも、沖田さんはにっこり。
「私も、行きますよ」
沖田さん〜!
嬉しい!
土方さんも、
「行ってやる。感謝しろ」
すごく嬉しい。
「俺らも行く!」
あぁ、永倉さん!
近藤さんも、藤堂さんもありがとう!
山南さん、原田さん、斎藤さんは屯所を守る事になって、留守番。
って、事で!
Let's タイムスリップ!
(Dへ続く)
あとがき
こんにちはorこんばんは!
リリカで〜す!
今回、私自身、話が迷走してしまい、困りました(笑)
でも、三角関係と言うか、四角関係書くのが楽しかったです。
土方さんの切ない片想い、キュンとしてもらえたら幸いです。
さてさて。
幕末は、いろんな出来事があったんです!
正直、歴女としてはかなり嬉しく。
Dでは、源平時代へ行きます!
幕末の次くらいに好きなので、楽しく書けたら、と思います。
コメントくださった皆さま、ありがとうございます。
これからも、よろしくお願いいたします。
『時を駆けて、初恋*します。』D
登場人物
城里夏音
しっかり者の、明るい小6。
沖田さんに片想い中だけど、仲が進展する・・?
沖田総司
新撰組隊士。
夏音への想いを最近、自覚。
土方歳三
新撰組副長。
夏音に片想い。
総司を敵視。
近藤勇
新撰組局長。
大食いで、おおらか。
藤堂平助
新撰組隊士。
賢く、理知的。
永倉新八
新撰組隊士。
酒と、綺麗な女が好き。
女たらし。
1,壇ノ浦!?
風圧を終えて、タイムスリップ!
潮風もする気が・・・。
なんか、揺れてない??
そろそろと、下を見たら。
船じゃん!
そりゃ、揺れるわ!
「お前らは、何者だ」
へっ!?
声の主は、すごく綺麗な少年の面影を残す青年。
「何者って・・・。先、名乗ってくださいよ」
青年は、面白そうに笑った。
「源義経。そこの女は、なかなか笑えるな」
なかなか笑えるな!?
笑えるの!?
しかも、なかなか!?
リリカさん°ʚ(*´꒳`*)ɞ°.
まず、C完結おめでとうございます!!とても面白かったです。土方sはやっぱり色男ですよねw沖田s等が土方sが恋文を貰ってくるのに慣れているとは!!最近、土方sはツンデレの“デレ”ばっかり?可愛いですね((え、斎藤s留守番!?来て欲しかったなぁ、とはまぁ…また出てきて欲しいですが、1番はリリカさんが書きたい小説を書いて欲しいです。楽しみにしてます!
リリカさんて、歴女だったんですか!なんとなく分かってたけど、歴史詳しいですよね。尊敬します!!((Dが始まりますが、頑張ってください!夏音sの突っ込み…1話だけですが、面白さが既に丸分かりです((
更新頑張ってくださいね!!楽しみにしてます。
(余談になりますが、新撰組誕生の地?に行ってきました!!遠かった…)
>>389
ありがとうございます!
確かに、デレばっかりですね(笑)
斎藤さん、次は出ますよ〜(*´ω`*)
楽しみにしてくださり、ありがとうございます!
そ、尊敬なんて!
嬉しいです〜。
夏音は、ツッコミ担当です(笑)
もうわかったとは!
スゴいです!
更新頑張りま〜す!
え!
行かれたのですか!?
良いなぁ〜。
私、行きたくて行きたくて、すんごい自分の中での聖地なんです(笑)
将来的に、行きたいです〜。
では、Dでもよろしくお願いいたします。
「で?そっちの名は?」
義経さん、興味津々な顔でこっちを見る。
期待してるの?
「私は、城里夏音。ここは?」
船の上って事だし・・・。
旅でもしてんのかな?
「壇ノ浦だ!此処で、平氏を討つ!」
壇ノ浦の戦いだ!
源義経さん率いる、源氏が平氏を討つんだよね。
義経さん・・・。
男子たちが、よく、
「源義経って、かっけーよな!」
「生まれ変わったら、義経になりてぇ!」
って、言ってたし。
そんな思惑を知ってか否か、義経さんは、続けた。
「そして!兄上と・・・」
最後の方は、うっとり(!)として言った。
えっ・・・。
義経さん・・・頼朝さんが好き・・・なの?
でも、義経さんの恋人は、静御前のハズ。
「静と一緒に、暮らすのだ」
良かった。
極度の、ブラコンかと。
「もちろん、兄上とも!」
あーらら。
やっぱり、ブラコンだったのね。
義経キタ(σ≧▽≦)σ
夏音と沖田さんの進展するの楽しみ。
土方ツンデレだったけど、今のところはデレの場面だけどこれはこれで良い感じだね🎵
>>392 ありがとう!ツンデレ、デレばっかりじゃなくて、ツンもでるかもね(笑)
394:リリカ@恋歌◆JA:2017/10/12(木) 19:56 2,しっかり者、弁慶さん
「殿、何をしておられるのです」
すごい野太い声が、上から降ってきた。
見上げると、めっちゃデカい人。
二メートル超してるよね!?
ヤッバ・・・。
沖田さんと土方さんも、長身の方だけど、この人はさらにデカい。
義経さん、チェッと、
「なんだ。弁慶か。教経かと思った」
弁慶と言われた人は、がっくりと。
「殿。そんな言い分は、ないでしょう」
ほんとうに、がっくりしているらしく、デカい体が小さく見えた。
可笑しい。
微笑ましいよ。
「義経さん、ここらで、ヘンな女を見かけませんでしたか?」
言わずもがな、ヘンな女は、お母さんの事。
義経さんは、目を丸くした。
「ヘンな女、とは?」
「えーっと、ほんとにヘンな格好してる女で・・・」
義経さん、にっこり。
笑うと、えくぼができてさらに可愛げのある顔に。
「いるぞ。平氏の船にな」
私は、ソーッと、平氏の船に目を向けた。
弁慶は高いからね、見上げているの大変な感じ
396:リリカ@恋歌◆JA:2017/10/12(木) 21:12>>395 ありがとう!弁慶さん、デカい感じするよね(笑)
397:リリカ@恋歌◆JA:2017/10/12(木) 21:25 3,急接近!
平氏の船に、着物姿の女。
着物姿に変わってるけど、間違いなく、私のお母さん。
「・・・あの野郎!」
思わず、つぶやいて、義経さんが私を凝視。
ヤバッ!
「は、母上にそんな口を・・・!?」
私は、慌てて口を閉ざす。
でも、義経さんは面白がっているような表情。まるで、いたずらっ子みたい。
「面白いな。夏音、お前を俺の妾としても良いぞ。静みたいには、可愛がれるかは別としてな」
はぁぁ!?
妾!?
愛人!?
私、開いた口がふさがらない。
この人・・・。
ブラコンかと思ったけど、ロリコンだったりするの!?
私は、宇宙の果てまで引いた。
「・・殿。また、しょうもない悪戯を・・・」
ナイス、弁慶さん!
義経さんは、それはそれは魅力的な笑顔を浮かばせて、チャラチャラと手を振った。
「仕方ないな。そこの者に、免じて止めてやる」
そこの者、と指した先には、沖田さんと土方さん。
土方さんは、明らかに怒ってたし、沖田さんはにこにこ。
でも、背後からすごい殺気を感じるから、どれだけ怒ってるか、よくわかる。
「ただし、」
義経さん、またまた笑顔。
「我ら源氏に、平氏を討たせろ」
そんな事ぐらい、おやすいご用。
妾にされるよりは、嬉しいからね。
土方はすぐに顔から出てきているのはお見通しだけど……、やっぱり沖田さんはね笑顔が黒く見えて笑っていないからオーラーが殺気で余計に怖く見えるからね苦笑だよ
この正反対な土方と沖田さんは夏音にって言うより関わると怒ってしまうことが、分かって面白そう二人は無器用ですね
>>398 ありがとう!不器用だから、さらに面白いよね(笑)
400:リリカ@恋歌◆JA:2017/10/13(金) 18:05 祝、400!
嬉しいです〜!
改めて、コメントくれた方々、ありがとうございます!
─────────────────────
「与一、矢を射ろ」
義経さんは、ある一人の武士に声をかけた。
武士は、それなりに整った顔立ち。
「はっ」
弓と矢を取って、矢を引き絞る。
緊張した空気。
ここで、ふざけた事言ったら、私が射られたり・・・。
なんてこと、考えていると。
ビュッ
音を立てて、矢は平氏の船に向けて、放たれた。
「きゃっほー☆」
お母さんの声が、聞こえる。
きゃっほー☆って、言ってる場合じゃないのに・・・。
殺意が当社比、120%増す。
義経さんが、
「あの平氏の女、面白い。あの女だけ、救ってやろうか」
義経さん・・・。
義経さんと、お母さん、同じ匂いがする。
その匂いってのは、“誰彼かまわず、迷惑をかける”匂い何だけどね。
だんだん夏音って本当に小学生なのって驚かせられるけど苦労人も大変だね…😓
同じ匂いだけど頑張って付き合って夏音
>>401 ありがとう!義経さん+ハチャメチャお母さんが会ったら・・・夏音、さらに苦労人(笑)
403:リリカ@恋歌◆JA:2017/10/14(土) 09:38 ああ、頭が痛い・・・。
「なんで、私の周りには、迷惑を顧みないのが多いのよ〜〜!」
絶叫してしまうのも、仕方ないでしょ。
絶叫してしまい、源氏の船がぐらりと傾く。
嘘・・・。
海はもう目の前。
それが、ぐらっと傾いたら。
私、海に落ちちゃう!
ヤバい・・・。
「夏音さん!」
沖田さんの声が聞こえたけど、私は海にバッシャーン!
はっきり言って、私は、水が苦手。
プールでも、あんまし泳げないし・・・。
あーあ。
私、溺れ死んじゃうのかな・・・。
沖田さんに、好きって言えないまま?
ガシッ
え・・・?
私の手を、誰かがつかんだ。
私は、無我夢中でその人にしがみついた。
私の予想では、夏音を助けたのが沖田さんか土方かなっと思っています。
夏音にベタボレとはいかないけど大切にしたいって気持ちで助けてくれる人ってこの二人って思える、いつも助けてくれるからみるの楽しみ。
これで進展とかしたらもっと良い感じだね🎵
>>404 ありがとう!予想は、当たってると思うよー(笑)
進展は、するね(*^^*)
バシャッ
ん・・・。
此処は、船?
私・・・。
海に落ちたんだっけ!?
で、誰かに助けられて・・・。
「小童」
土方さんが、私を助けたの?
いや、違う。
髪が濡れてないもの。
って、事は・・・。
「良かったな、総司が救ってくれてな」
やっぱり!
沖田さんが、助けてくれたんだ!
「沖田さん、ありがとうございます!」
沖田さんは、濡れた髪を絞っていた。
私が礼をすると、沖田さんは、にっこり微笑んだ。
「良かったです」
あーん、沖田さん!!
私、何回、惚れ直したんだろ!
やっぱり沖田さんだった(*≧∀≦*)
何回沖田さんに惚れ直したって言っても数え切れないぐらいだよ、だって私も惚れ直してしまったからね🎵
沖田さんsideと土方sideの夏音が海に落ちていくのをどうみたか二人の視点でみたい。
>>407 ありがとう!夏音、かなり、惚れ直してるもんね(笑)
沖田さんに、惚れ直してくれたら嬉しいです(笑)
よーし、沖田さんside、土方さんside、書いてみるね(笑)
4,守る ※沖田side
「なんで、私の周りには、迷惑を顧みないのが多いのよ〜〜!」
夏音さんの絶叫。
何となく、わかったので苦笑しかできない。
と・・・。
船がぐらりと、傾く。
夏音さんの顔が、真っ青になった。
「夏音さん!」
叫ぶけど、遅かった。
夏音さんが、海へと落ちていく。
考えるよりはやく、体が動いていた。
「総司!」
土方さんが、叫んだ気がした。
が、夏音さんの手をつかむ。
無我夢中でしがみつく夏音さんを支え、船へと戻る。
必ず、自分が守らなければいけない。
もう一度、決意して、船へとあがった。
沖田さんのそういう行動は、とっても素敵ですし夏音に対する想いがだんだん強くなっていく様に思います。
沖田さんの「必ず、自分が守らなければいけない」決意が強く感じて、沖田さんは夏音への想いが増しているけど最後は悲しい結末って分かっているからこその切なさですね……
夏音は幸せものです
>>410 ありがとう!確かに、夏音はかなり幸せ者だよね(*´ω`*)
412:リリカ@恋歌◆JA:2017/10/14(土) 18:47 5,自己嫌悪 ※土方side
「夏音さん!」
総司が、海へと飛び込む。
「総司!」
叫んでも、聞こえてないらしい。
いつも、屯所で見せていた、なよなよな姿は、何だったのか。
俺は、驚くと一緒に、悔しかった。
なんでだ。
いつも、総司はアイツを守れるのに、俺は・・・。
軽い自己嫌悪に陥りながら、しがみついているアイツを抱えている、総司を見ていた。
「ん・・・」
目を開けたアイツは、此処は何処か、確認するよう、あちこち見渡している。
「小童」
声をかければ、不思議そうに見上げられた。
「良かったな、総司が救ってくれてな」
若干、嫌味が入っているが、アイツは気にせず総司の所へ。
あぁ、むしゃくしゃする。
アイツを助けたのは、総司で。
アイツが感謝するのも、総司だ。
照れたような表情も、何かもが、嫌だ。
俺は、駄々っ子かよ・・・。
土方が駄々っ子って可笑しいけど始めから辿ってみると……うん!正直言って駄々っ子だけど、それはそれでツンデレと違うギャップに萌えるからね🎵
面白いよ本当に
かっっっっっっっっっっっっわいい…
リリカさん°ʚ(*´꒳`*)ɞ°.
いきなりなんだと思ったと思いますが、土方さん可愛すぎるでしょおおおおおおお!!!!!!!!!何なんですか、もう!!!((あーもう可愛い、存在そのものが可愛い((
新キャラ?の弁慶さんも中々のキャラですな…うむ((沖田さん、土方さん(個人的に斎藤さん)といい勝負!!また出てきて欲しいです((はい、無視でいいです。
義経さんとお母さんの匂いはそんな匂いじゃないでしょ!!((お母さんのおかげで沖田さんと出会えたんだからね!?((←何様wきゃっほー☆ってw今更ながらもお母さん主人公で長編小説できるほど、キャラ濃いっすなwある意味怖い…
( >>390
聖地なんですか!私もまた行きたいです。其所行って初めて知ったのですが、局中法度を破って切腹…って、いやいや、局中法度の1番?すごく抽象的ですよね。まあそこが、らしいと言えばらしいのですがw改善しても良かったのでは。まあそこがらしいと言えばらしいのですが((←2度目wはい、余談ですね。すみません; )
>>413 ありがとう!駄々っ子というか、夏音に関すると、かなりギャップがあるよね(笑)
>>414
ありがとうございます!
土方さんのギャップ、ヤバくて、書いてても萌えました(笑)
斎藤さん、次こそは出ます(笑)
おまけで、番外編書こうかな・・・(*^^*)
確かに、あのいろんな意味で濃いお母さんがいないと、物語始まってませんね(笑)
キャラの濃さ、ほんと恐怖で・・・どう暴走するか、計り知れないです(笑)
切腹は、今じゃあり得ないし、ほんとびっくり。
その時代に生まれてなくて良かった(いや、生まれたかったかも)。
これから、時代ごとに、濃すぎるキャラがでるかもしれませんが、なにとぞよろしくお願いいたします。
6,悪戯大好き、義経さん
「夏音殿、助かって良かったです」
弁慶さん、ありがとう!
体格も大きいし、背もかなりあるから、ちょっと怖いけど、優しい人だね。
「落ちて、平家に拾われれば良かったのに」
酷薄な言葉を吐いてるのは、義経さん。
でも、顔は笑ってる。
子どもっぽくて、純真だな。
これに怒ったのが、弁慶さんで。
「殿!何を言ってるんですか!?」
「弁慶は、女には優しいもんな」
おちょくるように、義経さんが言う。
一言、多いな。
沖田さんが、クスッと吹き出す。
「土方さんみたいですね。一言多いところが」
確かに!
でも、沖田さん、義経さんみたいだな。
ごくふつうな感じで、土方さんをいじってるし。
やっぱり、最強はこの人だ!
私は、改めて感じた。
確かに最高だね🎵
斉藤さん早く出てきて欲しいですし、沖田さんと土方と良い勝負になりそう夏音好きの三人がね
あと更新したよ、仁湖に注目してね
>>417 ありがとう!斎藤さん、番外編から出るよー(笑)
仁湖くん、いろいろクセがあって、おもしろいね!
(おまけ)
7,留守番組の日常 ※斎藤side
あーあ、つまんねぇ。
副長も局長もいねえし、何よりも夏音がいない!
夏音がいないと、つまんないし、アレだな。
男所帯でむさ苦しい。
「なぁ、山南!つまんねぇよな!」
山南は、不思議な顔をした。
「・・何が?」
何ってなぁ、いろいろと。
あぁ、いじくるのが難しい。
仕方ねぇ。
左之さん、いじるか。
「なぁ、左之さん!」
「ん・・・。飯、食べてぇ。腹、減った」
此奴もか。
左之さんは、食べ物しか興味なかったっけ。
「つまんねぇ」
副長がいたらいたで、怖いけど、いなかったらさらにつまんねぇ。
山南が、
「なら、寿司でも食べに「行くぜ!」
左之さん・・・。
食いつきがすごいな。
俺も、立ち上がった。
留守番組は、つまんねぇ。
8,弁慶さんの好きな人
義経さんが、さらにいじってる。
「建礼門院様だぞ!弁慶の・・・」
弁慶さんの・・・!?
気になる!
義経さん、ニヤリ。
弁慶さんは、顔を真っ赤にさせる。
もしや・・・。
「想いを寄せる、憧れの人だな」
つまり・・・。
弁慶さんは、建礼門院様が好きなんだ!
夏音ってやっぱり凄いけど、斉藤さんがまず面白いことにツマンナイ発言で分かった。
土方も夏音が沖田さんを見つめているとツマンナイって思うことと一緒だって感じにモテている夏音は罪な乙女だよね?
憧れの人がいるの弁慶!!
更に驚きだよ。
続きが気になるよ!
仁湖は今後ドンドン出す様にしてみます、解斗の弟だから兄弟関係もいずれ書きたいって思っているよ!
>>421 ありがとう!夏音は、沖田さんloveだけど、まあモテて、罪だよね〜(笑)
>>422 兄弟関係、気になるよー(笑)
義経さん、さらにニヤッ。
「夏音、あっちの船を見ろ」
うん?
平氏の船?
「平氏の船に、弁慶の好きな建礼門院様が居るぞ」
そうなの!?
見たい。
弁慶さんが、どんな人を好いてるのか。
「でもな、建礼門院様は、帝の母で、清盛の娘だから、叶わぬ恋だ」
ええっ!?
よりによって、バリバリの平氏を!?
弁慶さん、赤くなって、いじいじ。
大きいのに、こういう時は、なんかね・・・。
恋する男って、感じで、微笑ましい。
弁慶さん、反撃に出た。
「そう言う殿こそ、静殿を放っておいて良いんですか?」
義経さんは、ハッと、
「静!心配だ・・・。そうだ!」
えっ・・・。
義経さんは、私を見てにこっ。
何々。
怖いんですけど・・・。
「夏音。静が心配だから、静のそばに居ろ」
ええっ!?
私が!?
って言うか、静さんは何処なのよ!
義経さん、またまたにこっ。
「京に居る。はやく、行ってこい」
失礼な!
か弱い乙女(一応、私よ!)を、京まで走らせるの!?
此処、何処かわかってる!?
壇ノ浦よ、壇ノ浦!
義経さん、まったく心配してない顔で、
「そのへんな物で行けば、良いだろう」
義経さんが指した先には、タイムスリップマシーン。
そういや、コレがあったんだ。
場所指定、できるのかな?
まあ良いや。
私は、タイムスリップマシーンに乗り込んだ。
義経やっぱり人使いが荒いよ、あとヘタレだって感じがする。
426: アーヤ◆TQ:2017/10/15(日) 14:01女子と思っていないところも面白いね
427:リリカ@恋歌◆JA:2017/10/15(日) 14:33 >>425 ありがとう!人使いの荒さは天下一品かもね(笑)
>>426 女子らしく・・・見えないからね(笑)
9,静御前
静さんに会うために、私は、タイムスリップマシーンに。
時代は・・・『平安時代後期』。
場所は・・・『京都』。
これらを押したら。
ブワンッ
スッゴい風圧。
今までにないほどで。
良かった、沖田さんや土方さんがいなくて。
変になった顔を見せることになるもの。
「着いた!」
私は、タイムスリップマシーンから降りて・・・。
ヤバい!
場所、聞いてくるの忘れた!
どうしよう・・・。
固まってると、一人の綺麗な女の人が。
「どうしたのですか?私で良ければ、何かお助けできるかも」
天使だぁ!
この時代に、天使がいるっ!
「じゃ、静御前って言う人を捜してるんですけど、わかりますか?」
女の人は、フフフッと微笑んだ。
「私が、静です」
何とっ!
いきなりどんぴしゃ。
10,静の悩み
静さんは、にこりと、
「静で良いわ。あなたは、どこから来たの?」
静さん────いや、静は、私に聞いた。
私は、
「壇ノ浦・・・義経さんに頼まれて」
静、微笑む。
花の咲くような温かい、笑顔。
花に見立てるなら、桜かな。
義経さんが惚れた理由、何となくわかるかも。
「そうなの。義経様が・・・」
ん?
どうしたんだろう?
義経様と言ったとき、静のキラキラ輝いていた目が陰った。
「どうしたの、静?」
静は慌てて、目線を上げた。
でもすぐに、視線を泳がせる。
「聞いてくれる・・・?あなたは?」
名乗るの忘れてた!
「私は、夏音」
静は、弱々しく笑った。
まさに着いてから探さないで、声をかけたのが静だったとは驚きだ❗
静の悩みは絶対に義経だって感じてしまうよ!
言って欲しい言葉を後先考えずに、やってしまうことかな私の予測では?
>>430 ありがとう!静の悩み、義経の事だよ(笑)
432:リリカ@恋歌◆JA:2017/10/15(日) 17:02 「義経様は、いつもいつも、頼朝様しか見なくて。私に素っ気なくて・・・」
恋する乙女!
静の悩みは、深刻だね。
「・・・軽率な行動は、あまり頼朝様に評価されないって何度も言ってるのに・・・。義経様は・・・」
聞き入れてくれないのかな。
ひどい。
それで、彼氏面なんて!
義経さん、最悪!
「頼朝様を、尊敬するのは、別に良いけれど・・」
「良くないよ!静が悩んでるもの!」
これは、義経さんが悪いパターンだから、あっちを反省させないと。
静はクスッと、
「ありがとう、夏音」
私は、ひたすら考える。
どうすれば良いかな・・・?
当たったけど予測が外れてしまうとは、でも義経酷いって思ってしまう。
反省させて罰を受けてもらわないといけないね😡
>>433 ありがとう!義経さん、反省しないとね・・・?(黒笑い)
果たして、夏音は・・・?
11,作戦
義経さんの気を、静に向けないと。
このままじゃ、ただのチャラい義経さんになっちゃう。
うーん。
義経さんを嫉妬させる・・・とか?
案外、良いかも!
「ねぇ、静!義経さんを妬かせるのは!?」
静は、困ったように、首を傾げた。
いまいち、ピンときてないのかな?
「例えば、静が、義経さん以外に気がある素振りをすれば、義経さんも静を見てくれるよ!」
ただし、その後、私から、義経さんに罰を与えないとね。
静の顔が、パッと明るくなった。
「夏音、本当に良いのですか?」
「あったり前!おやすいご用だよ」
そのために、土方さんに協力を頼もう。
土方さんは、かなりの色男だもんね。
沖田さんでも良いかもだけど、私が許せない。
たとえ、静だとしてもね。
「静、壇ノ浦に向かうよ〜」
「どっ、どうやって?」
私は、タイムスリップマシーンを指す。
これなら、すぐに壇ノ浦に行けるもんね!
「とりあえず、乗って〜〜」
「夏音!?」
戸惑う静を無理矢理押し込んで、私も乗り込む。
よぉし!
『平安時代後期』の『壇ノ浦』!
ブワンッ
「キャアッ、何です!?」
静の驚いた声を最後に、壇ノ浦に着いた!
ん?
沖田さんと土方さん、近藤さん、藤堂さん、永倉さんが刀を抜いてる!?
戦に参加しないと、いけなくなったの!?
土方さんがかったるそうに、
「めんどくせぇな。何故に、戦に加担しなければならない?」
言ってるのが、聞こえる。
義経さんが、またまたにこっ。
この人の笑顔、犯罪だよ。
「我ら源氏が勝たなければいけないからな」
あぁあ。
また、詐欺をしたんじゃない?
土方さん、返す言葉無く。
率直と言うか、軽率な義経さんにはみんなあんぐり。
「夏音。行きましょう・・・?」
「そだね、静!」
私は、静とタイムスリップマシーンを出た。
潮風が、寒くて滲みる。
「静!」
義経さんが、走ってくるけど。
静は、ぷいっと顔を背けた。
そして、土方さんの所へと走る。
静、女優になれるんじゃ?
スゴいなぁ・・・。
「義経様は、いつも私を見てくれませんわ!私、この方の方が・・・」
演技力と言うより、ホンネだったりして・・・。
義経さんが、がびーんとした顔で、
「静ァ・・・」
ドンマイ。
でも、私は、静に同情してるから、義経さんには同情できないな。
リリカさん°ʚ(*´꒳`*)ɞ°.
最近米の頻度上がってますが、大丈夫ですかね…
わーお、斎藤さん出てる~!!うっし!((留守番組…どんまい!!まぁ屯所を守る役割として重要だからね?夏音さんが頭の中をぐるぐる回ってるのかもしれないけど…w書いてくださり、“誠”にありがとうございます!!(“”をつけた理由は分かりますよね~w)
弁慶さんも一杯出てる~!!やった♪かっこいいですよね~!!立ったまま死んだりとか(これ弁慶さんですよね?違ったらごめんなさい;)もう凄いですよ。鑑真さん?もだっけ?座禅を組みながら死んだ人って。自分の好きなこと?というかそういう格好で死ぬ事が出来るっていいですよね、憧れます!
義経さんを妬かせる…夏音さんの発想が現代すぎてwまぁ夏音さんは現代の方ですからね、まぁそれが吉と出るのか凶と出るのか…楽しみです!!
えと…幕末を描いていた時って大体いつごろ、とか決まってますか?決まっていたら教えて欲しいです!!山南さんとか切腹ですからね…藤堂さんも…油小路事件(でしたっけ?)で…まぁ、敵味方関係ない!てところがいいといえば、いいのですがねw
そういえばっ!源さんはっ!いつっ!出てくるのでしょうっ!(すみませんふざけました((殴)まぁスルーで宜しいので。なんか源さんだけ初期メンツで出てないなーって…(最近要望大杉)スルーでいいです、こんな馬鹿が見てるって思っておいてくれたら!
まぁ、頑張ってください!!更新楽しみにしています!
静の演技力凄い❗
けれども土方を使っては良いけど、沖田さんがやったら静でも許さないって本当沖田さんに惚れているね。
でも夏音が好きな土方が可哀想だって思ってしまう
>>438
ありがとうございます!
斎藤さん、これから活躍しますからね!
“誠”の理由、分かりましたよ〜!
弁慶の立ち往生で、合ってますよ〜〜(笑)
自分の好きなことを、貫けるなんて憧れてます(笑)
果たして、吉か凶か!?(笑)
いつ頃かと言うと・・・1862年くらいですかね(笑)
まだ、みんな生きてるので(笑)
山南さんと藤堂さんは、案外早死になので、活躍させてあげたいと。
源さん、斎藤さんと一緒に出てくると思います(笑)
はい、頑張りまーす!
>>439 ありがとう!若干、土方さんは可哀想だけどね・・・。
でも、接近するかも・・・(笑)
12,予想外の食いつき
義経さん、がっくり。
そのがっくりした肩を、弁慶さんが優しく叩く。
うーん。
なんか、こっちが悪い気がしてきたよ。
「殿が改めれば、静殿は、また振り向いてくださりますよ」
それとなく、注意が入れていて、しっかり者の弁慶さんらしいな。
「・・・・・ん」
義経さん・・・泣いてる?
ちょっと悪いことしたかも・・・。
「ねぇ、静・・・って!?」
振り向いて、あんぐり。
演技のハズだったのに・・・本当に、土方さんとイチャイチャしてんじゃん!
イチャイチャって言っても、静が一方的に、だけど。
「歳三様ぁ♡♡」
あぁあ!
予想外に、静が土方さんに、食いついちゃった!
義経が何だか可哀想になってきた案外といけているけど……、土方に食い付きな静が以外だった。
土方sideみたいって思う
>>442 ありがとう!イケメンのフェロモン、ヤバいからね(笑)
土方さんside、書くよ〜〜!
13,本当の気持ち
はぁ。
イケメンって、ヤバいな。
作戦のつもりが、本気で食いつくなんて。
「はぁぁ♡♡」
静・・・。
恋する乙女じゃない!
義経さんにではなく、土方さんに、だけど。
イチャイチャと言うか、静が土方さんに抱きついたり、しなだれかかったり。
義経さん、もう完全にがっくし。
「・・・あぁあ・・・」
義経さんが悪いのに、なんか静が悪いように見えてしまう。
「私の、恋人になってくださいまし♡」
目が、ハート。
静ァ。
本当に、それで良いのかな。
ジッと観察してると、僅かに静の視線がそれて。
義経さんのがっくしとした、背中を見ている。
静の本当の気持ち、義経さんに振り向いてほしいだけなのかもしれない。
「・・・それで良いのか?」
土方さんが、静に問いかけている。
私の所から、二人の話し声は聞こえなかった。
その間、私は沖田さんの所へ。
「沖田さんって、恋人欲しいですか?」
沖田さんは、ちょっと視線を下げてから、
「・・・今は、考えられないです」
そっかぁ・・・。
新撰組の事も、あるもんね。
それと、菊乃さんの事も。
14,認める気持ち ※土方side
静とかやらの女が、俺にまとわりつく。
正直、あんま嬉しくねぇ・・・。
「私の恋人になってくださいまし♡」
アイツに惚れなけりゃ、決めてやったかもしれねぇ。
「・・・それで良いのか?」
恋人になってくれと言うわりに、義経の方を見てるな。
もしかしなくてもな・・・。
「なんで、認めないんだ?」
静が、睨む。
あんまし、迫力ねぇな。
「・・・何を、ですか?」
あくまで、しらを切るつもりだな。
「義経を好いてる・・・だろ?」
頬が紅くなっている、当たりだ。
俺は、たたみかけるように、
「認めな。お前は、義経が好きだって事。あとさ、」
静が不思議そうに、見る。
「認める気持ちも、大切だと思うけどな」
「・・・ん。私は、勘違いしてましたわ。義経様は、私なんかを見てくれてないと思ってました。でも、そうじゃなくて」
良かった。
何故だろう、俺は、コイツと似てる。
そっから先の言葉を聞かなくても、すべてわかった。
「ありがとうございます、歳三様」
なんか良いことをした、のか?
静は、義経に向かっていった。
15,好きが募る
そうなんだね・・・。
ちょっと、しんみり。
沖田さんは、まだ恋人いらないんだ。
あわよくば、なろうと思ってたのになぁ。
なーんて。
沖田さんは、慌てて、
「いや、だからと言って、いらないわけじゃありませんからね!?」
ふふふ。
可愛い。
いつも、落ち着いてて、優しい沖田さんが、慌ててる。
「わかってますよ?それに私、沖田さんが好・・・」
ハッ!
私、何を言おうとしてた!?
告白紛いのを!?
いやだぁ!
急激に、頬が熱くなる。
沖田さんは、不思議そうに、
「私が、好・・・?どういうことですか?続き、教えてください」
「ムリですぅ!」
それこそ、本当の告白になっちゃうし!
それか、沖田さん、わざと!?
嫌々、そんなことない。
沖田さんは、プッと吹き出した。
「夏音さん、面白いですね」
良かった。
告白紛いのは、気づかれてなかったんだ。
それと同時に、だんだん、好きが募っていくのがわかった。
土方鋭いって!!
夏音は本当に告白して、あと沖田さんわざとらしく夏音にもう一度聞いたな!
沖田さんside見てみたい
>>447 ありがとう!沖田さん、隠れSだからね(笑)
良いね、書くよ〜(笑)
16,わざと ※沖田side
「わかってますよ?それに私、沖田さんが好・・・」
何となく、夏音さんの言いかけた先の言葉が、わかったような。
でも、言うのは無粋だから、あえて聞く。
「私が、好・・・?どういうことですか?続き、教えてください」
「ムリですぅ!」
顔が紅い夏音さんが、菊乃の恥じらう姿と見えて。
嫌々、そんな事はない。
否定し、思わず吹き出した。
「夏音さん、面白いですね」
僅かにこぼした笑みも、すべてが。
似ているけれど、どこか菊乃と違っている。
笑えるのは、反応。
すごく、いじってる土方さんの気持ちがわかった。
わざと、聞くのもありなのかもしれない。
17,相思相愛
ほっこりした空気。
そんな空気を変えたのは、静の一言。
「・・・義経様。本当は・・・」
義経さん、髪をくしゃっとさせて、フイッと顔を背けた。
「・・・大丈夫だ。はやく、京に戻れ。もう、関わらないから・・・」
義経さん・・・。
私、めちゃくちゃイライラ。
少しでも、静の話を聞いてあげても良いんじゃないの!?
そんな、勝手に決めつけるって・・・!
「義経さんって、案外、バカだったんですね」
私は、思わず言ってた。
「なんだと!?」
義経さんの顔が、一気に紅潮。
事実じゃん。
「静の考え、決めつけないでよ。どんだけ、静が悩んでたか、知らないくせに」
言った途端、義経さん、しょんぼり。
「だから、静。話して」
静の顔が、パアッと明るくなった。
義経さんは、顔を上げた。
「実は、私・・・」
静が、悩んでいた事をすべて話し始めた。
初めは、義経さんの顔が死んでた。
でもだんだん、ちょっと明るくなっていった。
極めつけは、
「私は、ずうっと、義経様のお側にいたいです!」
静のこの、言葉。
義経さんの顔が赤くなって、それから明るくなった。
「静・・・」
「義経様・・・」
あのねぇ。
此処で、抱き合わないで。
一応、壇ノ浦、戦の場なんだから。
って、言いたかったけど、止めた。
相思相愛になったから、それでいっか。
やっぱりわざとらしく言ったね、土方の弄る気持ちが分かったとは凄い
452:リリカ@恋歌◆JA:2017/10/17(火) 20:52>>451 ありがとう!わざとな感じが良いよね(´V`)♪
453:リリカ@恋歌◆JA:2017/10/17(火) 21:08 18,返品
「おいっ!源氏。コレを返しにきた」
あれ?
平氏の船?
船頭が、船を漕いで、言った。
コレって?
船を見て、納得。
「やっぱり、義経はイケメンね〜!」
この発言で、きっぱりわかった。
お母さんだ。
着物を着て、髪も流してるから、わかりにくかったけど、発言のおかげで、確認。
「・・・なんで、コレを返しに?」
来なくて良かったのに。
そんな気持ちを押し込めて、聞く。
船頭が、困ったように、
「建礼門院様は気に入られたのだが・・・。帝がその方の後を追って、海に落ちそうになり、やむなく返しに参った」
あぁあ!
またかよ!
「なんで、迷惑を顧みないのよ!?」
怒鳴れば、お母さんは飄々と、源氏の船に乗りながら、
「迷惑だったの?帝と触れ合ってただけなのに」
「だぁかぁら、それが迷惑なの!」
お母さんは、耳を貸さず、うっとりと、
「でもなぁ。やっぱり、フェルセンの方がカッコ良かったしなぁ・・・」
イケメンを批評している。
ブチッ
これは、私の頭の血管が切れたような音。
「イケメンを選ぶんじゃないわよ!そりゃあ、返品されるわよ!」
お母さんは、耳を後ろに向けた。
むっかぁ!
って言うか。
「桂さんは、放っていいの?」
お母さん、ハッ。
「やっぱし、小五郎さんよねぇ♡」
調子いい。
なんで、世の中は、こんなひどい奴がモテるのよ!?
不平等よ!
お母さんに向かって、睨む。
近藤さんと、永倉さん、藤堂さんが噂してるのが聞こえる。
「怖ぇなぁ」
「怒らしたら、かなり大変だな」
ムカムカムカ。
私は、じろっと、
「・・・なんか言いましたぁ?」
三人、慌てて首を振る。
沖田さんが、クスッ。
「局長が、夏音さんを恐れてる」
うわぁ。
笑顔、ヤバい!
また、胸がキュンって熱くなった。
19,わがまま
お母さんが、じとっとした目で、私と沖田さんの間に割り込む。
「此処で、イチャイチャするときじゃないのよねぇ・・・」
あんたが言うな!
「愛娘の恋路を邪魔するつもりないけど、」
いや、邪魔する気満々でしょ。
そのニヤッとした笑顔だもん。
「時と場所を考えて・・・」
なんで、あなたに注意されなきゃいけないんだろう。
お母さんは、ハッとした顔になって、
「小五郎さんは!?」
と、つかみかかって来た。
いい迷惑だわ。
私は、呆れかえりながら、
「現代に置いて来ちゃった」
仕方ないでしょ!
桂さんは、お母さんが浚われてから、全然、元気なかったもん。
「はやく、戻るわよ!夏音、みんなを集めてよ」
わがままを言うな!
って、言うか。
「どうやって、あの少年────結斗だっけ?の所から逃げてきたの?」
お母さんは、心此処にあらずと言った感じで、
「本能で逃げてきたのよ」
本能で逃げてきた!?
バカと言うか、獣みたいと言うか・・・。
20,源さん
呆れながら、新撰組に声をかけた。
「みなさん、そろそろ現代行きますよ〜」
それぞれが、わいわいとタイムスリップマシーンに乗る。
もちろん、静もね。
「義経様・・・」
ぐずる静を義経さんから引き離して、乗せる。
だってさ。
静と義経さんは、このあともずっとラブラブなんだから。
『平安時代』の『後期』の京都。
「夏音、ありがとうございます。私、これからは義経様としっかり向き合いますわ」
静の微笑みは、勝ち気でそれでいて、優しい笑み。
静を見送って、お母さんがなんかのボタンをポチッ。
風圧。
「幕末なう!」
お母さん、喜びようが・・・。
ってか、なんで此処に?
「新撰組の全員で行くのよ!」
全員はムリでしょ。
せめて、留守番組ぐらいかな。
「私、留守番組の人と会いたいわ〜」
・・・ハイハイ。
呼んでこいって事ね。
沖田さんたちと、屯所へ。
「山南さん、原田さん、斎藤さん、一緒に現代に行きましょう!」
屯所の奥から、喜んでる声が聞こえる。
斎藤さんだな。
いや、原田さんも?
出てきたのは、上品な山南さん。
「城里に紹介したい者がいるんだ」
あえて、城里なのは、その人にバレたらいけないから。
でもなぁ・・・。
すぐにバレそうなのは、気のせいかな。
斎藤さんと一緒に来たのは、顔はほんと武士らしくて、厳ついけど、優しい目。
体格もがっちり。
「井上源三郎だ。よろしくな、城里。・・・いや、夏音か?」
な、なぜ私の名を?
「一から聞いた」
斎藤さん!
あなたが言ったのね!?
ギッと睨めば、斎藤さんはどこ吹く風のように視線をそらした。
井上さんは、笑って、
「みんなからは、源さんって、呼ばれてるけどな」
じゃ、源さんで!
留守番組が来たよ、斉藤さん達一緒に行こう
457:リリカ@恋歌◆JA:2017/10/18(水) 21:09>>456 ありがとう!留守番組、久しぶりの登場〜(笑)
458:リリカ@恋歌◆JA:2017/10/18(水) 21:23 21,摩訶不思議な二人
現代につく。
久しぶりだなぁー!
ここんところ、時代をたくさん行き来してたもの。
「茜!」
現代についたら、桂さんが一番に飛び込んできた。
綺麗な顔が、少し青ざめてたのは、お母さんが心配だったからかな。
「心配、したぞ・・・」
「あぁん♡小五郎さんったら、お上手!茜、惚れ直すわぁ」
話し方、変わったね。
いわゆる、ぶりっこって奴?
なんか、二人だけの世界に入っちゃってる。
会話が摩訶不思議だよ。
鈴ちゃんが、KIRURIのLIVEを観ながら、
「この人、夏音たちがどっか行った後、スッゴい心配してたよ?」
へぇぇ。
棒読み口調の鈴ちゃん。
棒読みじゃなかったら、ずいぶん良いんだけどな。
源さんが、視線をあちこち向けて、
「現代か・・・。面白いな」
沖田さんに話しかけてる。
沖田さんは、笑って受け流している。
いっぺん来てるもんね。
しばらく、このメンバーで過ごすのもありかもね。
もう少ししたら、桜星学園の学祭もあるし。
沖田さんと、そこで仲良くなれたら・・・!
「ねぇ、沖田さん。しばらく、此処で過ごしません?」
「そうですねぇ」
沖田さんとまったり、そんな事をしゃべっていたら。
近藤さんたちが割り込んできて、
「いいな!」
「そうしようぜ!」
えっ!?
意外と、良いの!?
って事で、私たちは、現代で過ごすことに!
(Eへ続く)
あとがき
はいっ、うやむやですね、D。
今回は、平安時代の後期を場所に設定しました!
有名な人と言えば・・・?
義経でしょ!
と言う事で(どういう事だよ)、義経と静御前の恋愛を書きました。
実は、続きも書きたかったんですけど・・・。安徳天皇が可哀想な事になるので、止めました。
そしてそして、初登場の源さんです!
新撰組は、いろんなキャラにしてみました。
好きなキャラがいたら、教えてください(ついでに、タイムスリップして欲しい時代などのリクエストも←)。
コメントくださった皆さま、ありがとうございます!
次も、よろしくお願いいたします。
『時を駆けて、初恋*します。』E
登場人物
城里 夏音
主人公。
明るい。
沖田さんに片想い。
沖田 総司
新撰組隊士。
優しい。
夏音への想いを自覚。
土方 歳三
新撰組副長。
“鬼”と言われているが、夏音に片想い中。
近藤 勇
新撰組局長。
おおらかな何事も気にしない性格。
永倉 新八
新撰組隊士。
大食い。
好きなのは、女と食べ物。
藤堂 平助
新撰組隊士。
賢く、モテる。
斎藤 一
新撰組隊士。
明るく、大雑把。
口が軽い。
夏音に片想い中。
山南 敬助
新撰組隊士。
穏やかで、上品。
理知的。
原田 左之助
新撰組隊士。
大食らいで、妙に永倉さんと話が合う。
井上 源三郎
新撰組隊士。
夏音を妹のように思う。
1,学祭
桜星学園の学祭は、毎年スゴいんだ。
高等部のお姉さまたちは、コスプレカフェしたり、いろんな内容の出し物をしてくれるの。
もちろん、小等部の私たちも、出し物は出すよ。
今年は、なんになるのかな。
そういや、高等部のお兄さまたちも、去年とか、女装コンテストとか開いてた。
今年もあるかな・・・。
「土方さん、女装したくないですか?」
私は、土方さんに聞いた。
土方さんは、驚いた顔で、
「なぜ、俺だ」
えへへ。
だって。
「土方さん、女装したらかなり綺麗だと思うんですけど」
イケメンなら、女装してもかなり似合うはず。
土方さんは、プイッと顔をそらした。
2,久しぶりの学園
その日は、いやにうるさかった。
なんでかって?
男が5人以上いるのよ!
これが騒がずに、いられると思って?
「夏音、酒〜」
「飯も〜」
注文が多すぎる!
ご飯は作り置きして、はやく寝た。
鈴ちゃんは、ソファーで寝てたっけ。
翌朝
「何よ、コレッ!?」
私、思わず叫んでた。
だって、居間は、酒の缶が、そこらじゅうに、散らばっていたから。
ご飯のお皿とかは、水に浸けてあった。
誰かわかんないけど、嬉しいな。
しっかし・・・。
問題は・・・。
「沖田さんたち、おはようございます!」
酔っ払い男たち。
いい加減に、起きろ!
しっかし、見事なほどにみんな起きない。
沖田さんでさえも。
「どんだけ、飲んでたんだろ?」
疑問に思いながら、メモを書いておいた。
私は、学園に行かないといけないから。
「行ってきまーす」
寝ている新撰組に声をかけ、私は学祭へと向かった。
×学祭へと向かった
○学園へと向かった
誤字、すいません。
────────────────────
「夏音、おはよー!」
蘭ちゃん!
私は、蘭ちゃんとクラスへ。
「夏音おはよう」
ゆのお姉さま!
穂乃佳お姉さままで!
「学祭まで、あとすこしだな!」
穂乃佳お姉さまは、にっこり。
快活な笑みが、スゴい似合ってる。
「ダンス部は、何をするの?」
ゆのお姉さまが、私と蘭ちゃんに聞く。
私も、蘭ちゃんも、ダンス部なんだ。
「そりゃあ、ダンスですよ!」
そのために、昼休み削って、練習してるもの。
「頑張ってね」
ゆのお姉さまと穂乃佳お姉さまは、微笑んで高等部へ向かっていった。
久しぶりの学園、かなり楽しい!
男はめんどくさいけど土方の女装ってやっぱりやって欲しい❗
鈴ちゃんが棒読み……
ある意味人の心配していないよなっと思う
>>464 ありがとう!土方さんの女装、あるよ〜(笑)
鈴ちゃん、基本、まったり体質だもんね(笑)
お気楽と言うか・・・(*^^*)
3,学祭の出し物
滞りなく、授業はあっという間に六時間目に。
学活だから、多分、学祭の出し物を決める。
「何か、いい案はありますか?」
司会は、白鳥真帆ちゃん。
学級委員でしっかりしてるんだ。
「はい」
蘭ちゃんが、手を挙げた。
「イケメンカフェはどうでしょうか!」
イケメンカフェ!?
新手のアイデアだね。
真帆ちゃんが、興味津々と言った感じで、
「それは、どういうことです?」
蘭ちゃんは、ニヤリと、
「イケメンを集めて、執事みたいにするんです!コレだったら、かなりいけると思います」
途端、女子が黄色い声。
私も、賛成かな。
真帆ちゃんが、
「イケメンは、どこから連れてくるの?」
「はーい!」
私は、手を挙げた。
イケメンなら!
私の家に、いるからね。
「私が、連れてきます!」
「おおー!」
みんなから、拍手をもらった。
どんなイケメンか知ったら、かなり喜ぶよ。
私は、ニヤッと笑った。
沖田さん達がカフェをやるのってキュン死だね皆が、嫌がる土方が目に浮かぶよ( ̄▽ ̄)=3
468:リリカ@恋歌◆JA:2017/10/19(木) 21:10>>467 ありがとう!嫌がってるのも、さまになるかもね(笑)
469:リリカ@恋歌◆JA:2017/10/19(木) 21:21 4,お願い
家に帰って、すぐ宿題。
さすがに、新撰組のみんなはもとに戻っていて、片付けをしていた。
缶はまとめられていて、皿も綺麗になっていた。
宿題を終わらせ、土方さんにすり寄る。
「ねぇ〜え、土方さん♡お願いがあるんですけど・・・」
語尾にハートを飛ばしたからか、土方さんが眉をひそめた。
そんなに怪しまなくても。
「今度、学祭でカッコイい人を中心にした、料亭をするんです。だから、カッコイい土方さんたちに手伝ってほしいんです」
「俺はやりたくない」
案の定、土方さんが即否定。
沖田さんが、
「それは、このみんなでですか?」
「はい、そうで〜す!」
私は、答えた。
沖田さんがにっこり。
「私たちで良かったら、手伝います」
イェーイ!
嫌がる土方さんを無視して、私はスゴく嬉しい。
もとからカッコイい沖田さんがさらにカッコよくなる!
はわわぁ♡♡
ヤバッ、鼻血出そう。
「嬉しい!ありがとうございます!沖田さん!」
私は、沖田さんに思わず抱きついた。
沖田さんの顔が、微かに赤くなった。
「夏音!」
わあっ、斎藤さん!?
なんで、抱きつくの!?
5,オムライス
斎藤さんは、興味津々と言った感じで、
「それは、夏音もなのか!?」
うーむ。
どうなんだろ?
「だったら、良いんだけどなぁ」
要望はようくわかったけど、なぜに抱きつくの?
斎藤さんも可愛い系だから、お姉さまたちに可愛がられそう。
「斎藤さんも、恋文もらいそうですね」
冷やかし半分に言うと、
「そんなのより、腹減った」
と、返された。
原田さんも、お腹をさすって、
「飯〜」
はいはい。
仕方ないな。
今日は、何にしようかな。
そうだ!
オムライスに決定。
手軽だし、美味しいし。
チキンライスさえ、多く作っておけば、男衆の腹も落ち着くでしょ。
「分かりました。ご飯、作りますよ」
原田さんの喜んだ声を聞きながら、私は、台所に立った。
野菜を切って、ご飯を炒める。
ケチャップで味をつけてっと・・・。
「できたっ!」
若干、お肉多めに入れたチキンライスの出来上がり!
後は・・・。
主賓の卵!
「美味そう!」
斎藤さん、つまみ食いは、止めてね。
「口に付いてますよ?」
ケチャップが。
私は、ティッシュを出して、斎藤さんの口を拭いてあげた。
なーんかさ。
「夫婦みたいですよね」
それも、新婚の。
斎藤さんは、めちゃくちゃニヤニヤ。
顔が溶けそうな感じ。
「夏音となら、夫婦になりてぇ・・・」
そんなに言われたら、照れるよ。
でもねぇ・・・。
斎藤さん、いい加減に沖田さんと土方さんの殺気に気づいてください。
「一さん・・・」
「斎藤・・・」
あーらら。
そうとう怒ってるよ、これは。
「一回、斬らせてください」
沖田さんが、最上級の笑顔を浮かべた。
でも、言葉と顔が合ってないから、スゴい迫力がある。
「いやいや、総司。こいつは、二百回斬らないと」
二百回!?
いやいやいや。
二百回斬られたら、流石の斎藤さんも・・・。
「いや、俺、それでも夏音と夫婦になる!」
えっ!?
どんな覚悟してるわけ・・・。
6,私は悪女?
私は、呆れかえると同時に、感心した。
沖田さんは、天使のような笑顔で、
「じゃあ、遠慮なく」
と、刀を抜いた。
土方さんも。
斎藤さんの顔に、縦線が入った。
「・・・本気?」
二人は答えないけど、本気だね。
斎藤さんは、慌てて、
「俺たち、仲間だよな・・・?な、副長、総司」
弁解するけど、沖田さんは何にも言わない。
斎藤さんは、話が合わないと知ると、逃げ始めた。
それと同じくして、沖田さんと土方さんが、斎藤さんを追い始める。
永倉さんが、ぼそりと、
「夏音、なかなかの悪女だな・・・」
私は、悪女なの!?
「自覚しないところとか」
うっ!
そうなの!?
私、案外、悪女だったんだ!?
ううう・・・。
かなり、ショック。
>>469土方はやっぱり即否定していたね……
夏音が沖田さんに抱き付いたのは良いけど何故に、斉藤さんまで抱き付くの!?
>>470.>>471斉藤さん何ていう可愛さなの?
興味津々なところや夏音になついているところが、何だか仔犬みたい!!
それに夏音の冷やかしには(夏音にさえ惚れれば良いし、そう言うのは夏音から受け取る❗)って斉藤さんが言いそう。
それに、夏音の作ったのを斉藤さんだけ味見しているけど端からみれば新婚夫婦間だよね……
それに夏音の巡る争いがやっと観れるとは、斉藤さんも怖いもの知らず知らずだよね最強の二人の視線に気付かないってことは……
沖田さんの斬らせて下さいって怖いもの知らずの沖田さんΣ(゜Д゜)
土方は斬るの止めろって言うかと思えば200だよ、もうめっちゃ殺られているよ……
ってか最強の沖田さんと土方が言った言葉関係無しに本気で結婚って斉藤さんズレている!?
斉藤さんsideを何故抱き付いたのか何故結婚って言ったのか知りたい
斉藤さんやっと二人の殺気に気付いたけど…、本当にズレすぎて追うほど怒らせたから遅いね
夏音は夏音で自覚していなかったら鬼にも見えるし小悪魔にも見えるよ……
>>473 ありがとう!斎藤さん、天然キャラだね(笑)
ズレてるし、沖田さんと土方さんを着火させる能力はあるね(*^▽^*)
斎藤さんside、書くよ〜(笑)
>>474 斎藤さん、鈍いから(笑)
夏音、小悪魔系と言うか・・・かなりずる賢い感じ(笑)
ずる賢いけどそれは、天然(笑)
7,抱きしめたい ※斎藤side
「私たちで良かったら、手伝います」
「嬉しい!ありがとうございます!沖田さん!」
あーあ。
総司が、真っ赤になってんじゃねぇか。
ずるい。
しっかも、夏音は、総司に抱きついた。
むしゃくしゃ。
腹立つ。
「夏音!」
急に、抱きしめたい衝動に駆られた。
抱きしめてみれば、すごく柔らかい。
女を抱きしめた事はなかったから、驚いた。
驚いた夏音の顔が、可愛い。
なんで、総司しか見ねぇんだよ。
俺だけいれば、良いって思ってほしいのに・・・。
斎藤さああああああああああああああん!!!!!!!!!!
りりかさん°ʚ(*´꒳`*)ɞ°.
なんとっ!源さん出して下さったんですか!!ありがとうございます!!源さんは、あの土方さんを落ち着かせる?みたいな優しい方らしいのでそんなふうな感じが分かる話なども読んでみたいです。でも今はそんな感じの話じゃなさそうなので、もうお気になさらず。
斎藤さんかわゆい°ʚ(*´꒳`*)ɞ°.やばすやばすーでもかわゆい面を持ちながらのかっこよさがあるからですね、ギャップ萌えっすわ。これぞ新撰組!(違います)
沖田さんはみんなの標的ですね。沖田さんが切られそうで怖いですwまあ沖田さんもかなり強いので大丈夫そうですが。うーん…永倉さんと斎藤さん、近藤さん、原田さん、松原さん、服部さん、藤堂さん、大石さんなど集結すれば(しすぎw)…流石にこれ相手では無理ですよね。まあ術?などで色々変わりますからね(語彙力)実践とか、諸々込ではまぁ色々変わりますよね、練習と本番で人を切るのとではメンタル面などとか圧が違いそうですし。
イケメン喫茶!おお!(普通に新撰組喫茶でいいのでは…((殴)楽しみです!私は斎藤さんと源さん希望です!!((殴
まぁ色々リク出してくかもしれませんが、またこいつ…って思ってでも。更新頑張ってください!楽しみにしています~!
斉藤さんも少し土方に似ているよね、夏音が沖田さんだけ見てムシャクシャするところがまあそこがギャップ萌えだから良いけどね。
沖田さんと土方が怒らせる場面も斉藤さんsideで見たいって思うので、書いてください
>>477
ありがとうございます!
源さん、中和できる感じになります(*^^*)
斎藤さん、ギャップが意外とありますし(笑)
可愛い系です(´V`)♪
沖田さん、土方さんと斎藤さんを敵に回しましたからね(笑)
これからどうなるんでしょ?(笑)
流石にそのメンツだったら・・・(笑)
斎藤さんと源さん、可愛い系と癒し系ですよね(*^^*)
案外、モテる人たちかも。
はい、頑張ります!
>>478 ありがとう!斎藤さん、土方さん要素が少なからずあるよ〜(笑)
怒ったところも、続きで書いていきま〜す!
8,怒らせたら大変な人 ※引き続き、斎藤side
「な、仲間だよな〜・・・」
期待しながら、怒りまくってる、総司と副長に聞く。
おそらく、
「仲間ですよ」
と、総司が言うはずだ。
なんとかなりそうだよな。
しかし、総司は平然と、
「仲間ですけど。二百回、斬らせてくださいね」
にっこりと言った。
嘘だろ・・・。
サッと青ざめ始めたと思わしき、頬。
総司は無理だ。
副長を説得しよう。
「副長・・・」
すがるように言えば、副長は冷徹に、
「いや、総司の言うとおりだ。斎藤、悪あがきはよせ」
言い切った。
血の気が失せてきた、顔を抑えながら、俺は逃げた。
ただひたすらに。
追いかけてくる、鬼のような二人をできる限り、見ないようにして。
最強の鬼と最強に怒らせたら怖い二人を、怒らせるからだけど斉藤さん本当に悪あがきはよそうね……
少しだったら良いんだけど、かなり面白いから夏音を《独占したい隊》を作ったら良いかもね……(^-^;
>>481 ありがとう!斎藤さん、悪あがきはよした方が良いかもね(笑)
真っ先に、斎藤さんが《独占したい隊》に入るね(≧∀≦)
9,永倉さんの良いところ
ショックでたじたじの私をよそに、永倉さんが肩を叩いてきた。
「飯〜!くれよ」
わがままな!
ムッとしたけど、一理ある。
仕方なく、私は、斎藤さんをじりじりと、壁に追い詰めて斬ろうとしている沖田さんと土方さんに声をかける。
「ご飯、できましたよ」
「本当か!?」
あのう・・・。
原田さん、素直なのは良いけどさ。
私は、沖田さんたちに声をかけたんだよ?
沖田さんと土方さんは、斎藤さんを睨んでから、食卓に着く。
「今日は、オムライスです!」
手抜きできたし、何よりも美味しいし。
お皿に盛り分けて、食卓に持って行く。
「すげぇ・・・」
永倉さん、目を真ん丸くしてる。
原田さんの口から、よだれがダラーッ。
「いただきます」
手を合わせて、オムライスにスプーンを入れる。
うむ!
うまく、ふんわりなってる!
永倉さんが、目を輝かせて、
「夏音!すげぇな!美味い!」
えへへ。
永倉さんの良いところは、素直だし、すぐ感想を言ってくれるよね。
「おかわり!」
原田さん!?
はやくない!?
「こっちも」
近藤さん、ちゃんと噛んでますか?
クスッと笑いながら、チキンライスをお皿に盛った。
原田さんの流しヨダレが凄い……
おかわりも凄い。
新しい小説を作ったので思い付きだけど前世と来世のストーリーです
>>484 ありがとう!原田さん、大食らいだからね(笑)
新作、楽しみだよ(´V`)♪
10,乱入者
「美味しかったです」
沖田さん!
嬉しい。
手作り料理、食べてくれるなんて、全女子の憧れだよ。
しかも、あの新撰組の天才剣士、沖田総司がだよ!
はぁあ。
死んでも、良いかも・・・♡
「ごちそうさまでした」
沖田さんが、手を合わせて、お皿を持って行った。
助かるなぁ。
「沖田さん、卵付いてます」
うっかりしていて、なんだか可愛いなぁ。
沖田さんは、慌てて頬を抑える。
子供っぽくて、愛らしい仕草。
「拭いてあげます!」
ティッシュで、沖田さんの頬に触れる。
ティッシュ越しでわかる、温かい体温。
ふふふ。
なんか、嬉しいな。
沖田さんにも可愛いところあったんだね🎵
でも惚れている二人の反応が気になるo(^o^)o
アーヤさん私と友達になりませんか?
489:リリカ@恋歌◆JA:2017/10/22(日) 08:38 >>487 ありがとう!沖田さんのギャップは、案外ヤバいかも(笑)
>>488 すみません。此処は、私の小説スレなので、勧誘などは、おやめください。
それをするなら、アーヤの小説スレでお願いします。
可愛いギャップの沖田さんを、もっとみたいですし一番怖い人が急に可愛いって思うと本当にヤバイですけどもっとみたい
491:リリカ@恋歌◆JA:2017/10/22(日) 11:08>>490 ありがとう!沖田さん、ギャップ萌えするよね(●´∀`●)
492:リリカ@恋歌◆JA:2017/10/22(日) 11:15 めっちゃ、幸せ。
このまま死んでも、悔いはない!
むしろ、キュン死しちゃう。
イイ雰囲気になれた!
今まで、斎藤さんだの、土方さんが邪魔してたから。
私の目、ハートになってたりして。
ところがどっこい。
雰囲気を読まない、ヤツがいる。
「夏音〜。ご飯、ちょうだい」
お母さんだ。
私の目は、打って変わって、殺気を宿したと思う。
隣ですまなさそうにしてる、桂さんは兎も角。
「ちょうだいって。人にモノを頼む、言い方じゃないわよね?」
イイ雰囲気を壊された怒りと、調子いいお母さんへの怒りを込めて、言ったら。
「はいはい〜。じゃ、よろしくね」
むっかぁ!
乱入者のくせに!
「・・・仕方ない!やってやろうじゃないの!」
お母さんが、ニヤニヤと笑って、拍手した。
kYな一人はまたしてもおかわりする原田さんかと思ったらお母さんだったのね!!
それにしても邪魔する二人は酷いけど、邪魔じゃあなくって好きだからって二人告白せずに沖田さんに奪われて良いのもどかしいって毎回思う(/-\*)
>>493 ありがとう!お母さん、KYだからね(笑)
告白は・・・まだ難しかったり(笑)
もどかしいのは、あるね(笑)
11,ショッピング
その後、私が苦労して二人分の昼飯を用意したかは、ご想像にお任せします。
お母さんがぺろりと、昼飯を食べ終えて、
「ねぇ。このあと、ショッピングしよ♪小五郎さんの服とか買いたいし」
うぬう。
お母さんにしては、説得力あるな。
確かに、今時、着物と袴の人、いないもの。
「わかった。いこう」
お金の問題は兎も角、行っといた方が良いに違いなく。
「車乗って!」
お金の車は、五人乗り。
つまり、何人かは残らないとダメで。
残るのは、原田さん、山南さん、源さん、永倉さん、藤堂さん、近藤さん。
もちろん、不平不満はタラタラ。
五人ってことは夏音、沖田さん、土方、斉藤さん、運転手は大人のお母さんかな?
これってお母さんは除外してみると、怖くない……夏音とお買い物で浮かれる四人が見てみたいね🎵
斉藤さんは絶対に何かしろ珍しいものをみたら騒ぎそうだって思う
>>496 ありがとう!斎藤さん、絶対騒ぐね(笑)
498:リリカ@恋歌◆JA:2017/10/22(日) 15:35 「何で、局長が出てはいけないのだ!」
「イイ女を、捜したいのに」
「食い物が欲しいだけなのに」
他にも、たくさん不平不満を言われたけど。
結局は、沖田さんと土方さん、斎藤さんに、お母さんと私で決定。
「何で、桂さんを入れないの?」
って、聞いたら、お母さんは、澄ました顔で、
「取られたくないからよ♪」
ふぅん。
お母さんも、そんなこと言うんだ。
私は、ビニール袋を三人分用意。
お母さんの運転、荒いからね。
「行ってきまーす♪」
不満タラタラの人たちを置いて、いざ出発。
走り始めて、二分くらいで。
「う゛・・・」
沖田さんたちの顔が青くなり始めた。
ヤバいなぁ・・・。
お母さんは、そんなことに気づかず、
「イェーイ!」
なんて、言ってる。
私はと言えば、お母さんの運転には慣れてる。
小さいときから、乗ってるもん。
友達が毎回、お母さんが運転する車に乗る度、気分が悪くなってるから、もはやビニール袋は必需品。
沖田さんたちは、口元を抑えてる。
こみ上げてくるものがあるみたい。
「ヤッフー☆着いた!」
やっとだ。
沖田さんたちの顔は、真っ青を通り越して、真っ白。
ビニール袋を渡せば、三人ともあっちを向いて、ビニール袋を口元まで持って行った。
あーあ。
「なぁに。遅いわねぇ。はやく行くわよ〜」
あんたの運転が荒いんだよ!
ツッコミを入れながら、沖田さんたちの気分が良くなるまで待った。
…………何と酷い運転手ですなι(`ロ´)ノ
でも不平不満の人は、駄目なところがあるからね……言葉通りだって思うけどね?
私も更新しています。
>>499 ありがとう!お母さんの運転、スゴい荒いからね(笑)
確かに、女と食べ物とかにしか興味ないからね(笑)
読むよ〜(*^^*)