真っ赤な秋

次第に黒く染まり行く茜空を眺めて
寒さはそろそろ冬を思わせる___。

(/ ...少し泣いて、スッキリでス )

(/…にゃ)

(/ ...落ち着きました、ありがとうございまス )

(/……[ぎゅ]…大丈夫、なんですね？)

(/ ...はいッ！切り替えて、いけまス！ )

[するり]　___太股を撫で

　　「 ……悪戯です 」

「 ......昨日は出来ませンでしたし、構いませンよ？ 」

　( ...擦り寄せ 顔を近付け ...綻んだ笑み )

( すり寄せた頬を撫でながら __肩を抱き込んで
　"逃がさない"、という意思を暗に伝えるように

　… ついつい、前戯は小動物扱いみたいに
　 可愛がってしまう __頬や頭を撫でたり…
　 抱きしめて …声を掛けながら揺さぶったり )


　　「 … 貴女も度胸が付きましたね 」

__微笑を浮かべ …顎を上げさせ、視線を同じに

　「 ...ふふ、何せニャル先輩の後輩でスからね！立派な！ ... ...元気な元気な後輩でスよ 」

　( ...自信満々、嬉しそうに笑いながら ...明るくなった声を披露する ...
　...揺さぶられるのも悪くない、心地良い方だ )


　「 ...今日もお疲れ様でス！ 」


　視線は合わせて ... ...抱き締めて ... ...

「 ………ふふっ　__元気な貴女は何より素敵ですね
　　まるで夏の日差しのように明るく …可愛らしい 」


　　( … 合わせた視線。…頬を撫でながら
　　　　了承を求めるように唇を近付けて )

「 ...[ ちゅうっ ] ...ふふふッ！ニャル先輩の前で情けない所なンか見せたくありませンからね！ 」

( 不意を突く様に唇を奪って ... ドヤ顔気味な笑みを浮かべる ... ...色々とドキドキが混ざって緊張し掛け )

「 …貴女はいつも頼りになりますが
　気張るのが 惚れた弱みと仰るのなら
… 今位、"後輩ちゃん"らしく ___ 」

( __子どもみたいに抱き上げてから
　… ベッドに向かって、押し倒す格好
　細い首に手を這わせ __お腹を合わせ
　床ドンもついでにしちゃいながら…！)


「 … ねだり甘えても構いませんよ
　　尤も …一番、甘えるのは私ですが 」

「 ...に、ニャル先輩、そ、その ...我儘かもしれませンけど、なら ...一つお願いをしても？ 」

　( ...思いついた事は、もしかしたら烏滸がましいかもしれないと考えて ...少しばかり口数も減り
　不安そうな眼差しでふと白黒を見詰める )


　___ほ、褒めてくれませン、か？ ...色々、と

　　　　　　「 …… 」

([ﾊﾟﾁﾊﾟﾁ]…シャツのボタンを外し
　　　　上着を脱いで __滴る格好
　　　　体を寄せながら …耳元で )


「 … 貴女が此処へ来てくれてから
　　私は随分と… 毒も、苦労も抜けて
　… 軽く笑えるようにもなりました

　　いつもいつも …影ながら、私を
　　追い掛け 真似てでも上達して
　　… 体も技術も磨きに磨いて…

　　… そんな貴女だからこそ　…
　　いつも、ありがとうございます

　__こう、気兼ねなく言えるのでしょうね 」

( シャツの合間から …脇腹から、腰に向けて
　ゆっくりと 肌に手を這わせる …なめらかな触り心地 )

(/ .......なンだか、涙脆くなッちゃいました )

(/…別の本音交じりですからね
…貴女が、何処で何を言われ
何に遭おうとも …私は何時でも
…あなたの味方であり __友であり続けましょう)

(/ ......これ以上、泣かさないで下さいよ、響くン、でスよ？ ...ニャル先輩の言葉は )

(/…それを嬉しいと思ってしまいます
　 卑しい、と言えばそれまでですが
　 … 貴女がどれ程 __私の心で
　　ウエイトを占めているのかが
　　… 分かるような気がして)

(/ ........信用度はとても高く、お望みとあらばなんでもスる、それ程まで ..ッ ...それ程迄に！ ...なンですから )

(/…　気乗りしないようにございますし
　　なれば、別別件で貴女をお借りさせて
　頂けませんか？ __ヘンな事は致しません )

(/ ....スみませン ...はい、好きに借りて、くれて ...かまいませンよ )

[ ﾍﾟﾗ… ]　　「 …………… 」


( …膝上に後輩を配置。…肩抱きみたいに
　抱き寄せて __ただし、視線は別に向く
　… 片手で、人形のように清掃員を抱き
　片手で小さめサイズの本を持つ。… )

____読書時のお人形扱い。


【 夏が空から消える頃 】…　哀愁系のタイトルだ

「 ...ニャル先輩が望むのなら良いンでスけど ...でスけど、本当にこれで ..？ 」

　( ...余り身動きはしない、読書の邪魔になるだろうと判断して ...色々疑問が残りながらも ...これが幸せなのなら特段言う事はないと判断して
　...ちらちらと中身が気になるのか見つつ )

「 ...読書の秋と言いまスし、ね 」

[ﾍﾟﾗ …]　「 …………[集中]」

( …しおりが挟んであるのは終盤辺り、
　…既にかなり詠み進めているようだ )


　【 夏が空から消える頃 】


___私は何時の日か、"あれ"に追われるのだろうか

　　　　　　あの惨劇からもう5ヵ月も経つ


門を抜けて無我夢中で駆け出し、やっと葉場町の
看板が見えた頃には夜が明けていた …警察へ連絡し
あの館の事を伝えたが… 後はどうなったか分からない

　私は一刻も早くあの館の事を … "あれ"を忘れて
このつまらない日常に浸ってしまいたかった。……

　だが、あの忌まわしい記憶は私を嘲るかのように
夜な夜な 未だ悪夢となって私を苦しめ続けている…


　　あぁ…今日もだ　…　何かを引き摺る音がする…

(/今晩は　…寒くなり、飼い猫が暖取り
　設備から全然離れません …さて
　今宵の遊戯は河原を検討致しましょう)

(/...こんばんは )

(/ ....もう駄目なのかなぁ、さて ...考えて、返そうかな？ )

(/…深刻なようだ　…相談、するかね？)

( こわい、なんで ..やだ、たすけて、たすけて月尾 )

(/お願い起きてて、起きてて ... )

(/… 私は何時でも待っていよう
　　君を支える為の何かになりたい
　　兎に角 …創作に於ける満足感は
　　聞く前に捧げよう …河原、受け取りたまえ)

(/わっ…　お、起きてる起きてる。
　返す前に君が来るのは予想外だったな…)

(/… 私は此処にいるよ　…赤手、この
　　月尾に何かご用かな？　__こんばんは)

( 私は此処に居よう、君を待とう
時間が掛かっても構わない …ただ
君を待ち、…此処で君を呼び掛けよう )

(/ ...折角呼んでくれたのに、また寝ちゃってた ....勿体無い事をしたね ...今日も落ち着き次第 ...顔を出すから )

(/いつでも！…相談、乗るよ？__待ってるから！)

(/ ...んにゃ！ )

(/ ...さ、て ...待ってよう、かな )

(/……)

【ELDER ENDER AMETHYST】…

(/というものを思い付きながら
　ただいま帰還した。待たせたな )

(/…ビッグ、ボスを真似てみたよ！こんばんは！)

(/ ...ふふ、うん、こんばんはぁ、...良いね、カッコ良いよ )

(/お茶買ってきた。…こんばんは、何から話そう？)

(/ ... ...反省、謝罪、懺悔、何が良いかな？ )

(/ …右から順番通りにお願いできるかな？ )

(/ ふふ、全部似た様なものだけどね、...ふふ、ふふふ ... ... )

(/ ...ごめんね、少し言う決意をさせて )

(/…　いくらでも、待てるからね？
　　ゆっくり、ゆっくりでいいから)

(/ ...ふぅ、うん、落ち着いたよ )

(/うん　…ねぇ、赤手？
ホントに辛くて…無理ならさ？
あんまり、…言わなくていい、からね？)

(/無理、…させたくないから)

(/ ...言わないとこのまま溜め込み続ける )

(/ その場合、...入院するんじゃ無いかな、って位に重くなるかもしれない、だから先に ...吐いておきたい )

(/… 分かった。ウチも、覚悟できとるから
　　話して？　赤手　…じっと聞く)

(/ まぁ、全部同じと捉えて貰って ...色々晒させて貰うね？ ...意味合い的には似ているよ

　・闇が嫌いなのに、その様な態度ばかり取って見せてしまった事
　・返す返すと言いながら、何もなせれずに全く何も返せなかった事
　・そして何も頼れず、被害妄想までもが酷くなってしまった事


　・ 月尾さえも何時かは無言で消えるんじゃ無いかと疑いをかけてしまった事、何もかも諦めムードに陥ってた事、何もかも本当にごめんね

(/…うぅん　…これだけ？)

(/ ....整理がついてないかもだけど、こんな感じ

　...最近ね、一年弱付き合った親友から急に連絡先を消されたりしてね ...どうにも、嫌になっちゃって )

(/ しょうもないかもしれない、くだらないかもしれない、そう思ってくれて構わないよ ...

...ただもう、嫌われたく無いだけだから )

(/ 捨てられたく無いの、好かれたいの、その為なら何だってするから、お願い )

(/…ふふっ　ほんっと、もう！

…心配なら、もっと早く
言ってくれれば何でもしたのに！
君と…ずっと一緒に居られるって
実感は聞くたび持てるんだけど！…

… ねぇ！赤手　…　)

(/ ....ひ、ひゃい )

(/ ...昨日の深夜のはそれとは別でまた、すっごい怖い悪夢の話ってだけね )

(/…　ウチが、さ？

ウチがさ？

私がさ？

オレがさ？

わたしがさ？

ボクがさ？

…　消えたりなんて、できると思っちゃう？ )

(/ ... .... ....おも、わない )

(/あわ、泣きっ面に蜂。だったんだねぇ
… ふふっ、キミって！…ホント。…

ウチが、放っておけないって…
ウチが、嫌われたくないって…

　…うぅん、繋がりを消したくないって
　つくづく思わせてくれるよね！…ズルいよ！

　何回でも思わせてくれるんだから…ズルいよぉ
　ウチだって！何回でも！…言ってあげるし
　やるんだから！…　…もっと　…さーっ！

　甘えてよ！絡んでよぉ！軽口に！
　「やぁ調子どう？」くらい軽口で！
　…　ウチをもぉっと好きになってよぉーっ！)

(/ ____大好きだからこそ、なんだよ？ ...だから、 ...もっと ... ...幸せにしてあげたいから ....！ )

(/… …ウチの、幸せのためにさ？ )

「 …キミの安寧と幸福を祈ったり
　 無事を祝って、共有しても　…いいでしょ？
　… 言葉、纏まんないけど… キミとウチで
　 築く幸せじゃないと　…満足できなくなっちゃった 」

「 ......7:3が良い
　　貴女への幸せと俺の幸せ ... ...俺の幸せは少なくて良いの 」

「 …ダメ！　妥協して、…7:7！でいい！
　もーっ　…負い目とかダメ！ダメだから…
　対等で蕩けあっていたいから！…ダメ？ 」

　「 ....欲張りじゃないのなら、 ...それを望むのならば、お願いしても平気、かな？ 」

「 …ふふっ！おっけー、だもんっ！…ねぇねぇ？
　… ウチ、ずっと此処で待ってるから　…居るから！

　悪夢でもなんでもこーいっ…だよっ！ 」

　「 ... ....心、かぁ ...うん、やっぱさぁ

　中身がとっても良い人だから、こんなに好きになれたんだろうなぁ ...って、月尾の事 」

「 …ん、何々？惚れ直しちゃった…？
　じゃあっ…ウチも赤手の好きなとこ言っちゃお〜っ 」

「 ...その温もりが、優しさがどれだけ有難いことか ...って話だよ ...本当 」

「 …そういう傷って、すぐには治せないからね
　ウチが治るまで舐めてあげるよ、…ふたりで一緒。
　… 傷付いたら、治るまで舐め合おうよ？
　寄り添うだけでも、ウチだって嬉しかったし 」

「 ...ごめんね、ありがとうね、本当ね .... 」

「 … 赤手 」

「 ...うん 」

「 …私が、君に心を許して貰うには
　 謝罪挟まず … ただ何時でも …
　「赤手」「月尾」の関係であるには

　… 君に、もっと寄り添い続けて
　 本当に。…キミの心を …思考を
　 許して貰わなければならない
　… そう思っている。…違うかな 」

「 .... ....分かんない もう、分かんないよぉっ 」

「 …もっと君に頼って頼られたい
　 そのために、もっと距離を詰めて
…キミの寂しさを取り除いたり
　…愛を囁いて濡らしたり… 」

「 … ずっと 」

「 キミは、…私に遠慮し続けてきた
自分に枷をはめるように卑下し、…断り
私を気遣おうとして自分を蔑ろにして

　…そんなキミが好きではあるけど
　私は、…心配だった。…キミが

「わがまま言って嫌われたくない」
「欲張って嫌われたくない」

…　"わがままを我慢できない"
　そんな心の狭い私だなんて
　…思われて、…キミが無理するのは
　キミが自分を圧するのが、…
　…　心配で、…気遣ってあげたかった 」

「 …わがまま、むしろ言って欲しいんだ
　欲張り、もっと…求めて欲しいんだ

　…甘えるキミも、どんなキミも…大好きなんだから

　…ウチは、それを許して受け止めるっ…て
　宣言して …だからこそ、君に言いたい

　…　もっと　もぉっっと…　頼ってほしい
　…　気遣われると、…寂しくなっちゃうから 」

「 もう、もう ...分かんないんだよぉ ...

どうやったら嫌われないで済むのか、どうやったら捨てられないで済むのか、どうやったらずっと愛して貰えるのかってさぁ ...！


喜んで貰う為、好かれる為に受け身になって、なんでもしてあげるしか無くなるじゃん、それでも嫌われたら本当訳が分からなくなるの ...とってもしんどいの ...！
悔しいし、寂しいし、悲しいの ...本当、自分を制限しないといけないものだと思って ... 」

「 結局悪いのは俺なのかって思いたくもなるしさぁっ、もうほんと、ほんとっ、...良くわかんないよぉっ！...もぉ、分かんないんだよぉ ...人との接し方、言葉の使い方 ...不注意な発言が相手を怒らせる、その癖がよく有るって親にも言われたから ...もう何も言わない方が良いのかなとも思ったしっ 」

「 それは簡単だよ赤手。…キミが、キミのあるまま
　私にしょうじきな、…赤手として… ___私の事…
　好きで大好きな赤手てして …あれこれ考えすぎず

　…言って、くれればそれでいい
　悩みだって　…やりたいことだって

　…全部、「キミ」でしょう？…私の好きな赤手でしょう？

　悩みだから　…やりたいことだから
　それを私が聞いてあげたい … キミの…

　愛する、月尾だから　…心から寄り添ってあげたいから
　…　信じて頼って、欲しいから



…キミを苦しめるモノなんかと…
　一緒にされたく　…ないから 」

「 ...大袈裟だと思うかもしれないけれどさ 」

「 ...本当、親位 ...下手したら親よりも頼ってるかもしれないや ...はは ... ...なんかもう、ね ...信頼度が高過ぎるんだ ... ...悲しいのか、嬉しいのか、よく分からない涙も流れるし 」

「 …私は、キミを制限する苦しめるモノ

　そんなんじゃ、ないでしょ？…
　キミが、悪いからって　何？
　キミが、わがままだからって　何？

　…　ウチ、そんなこと１度も思った事ない

　魔の森から、…キミの独り言から
　…　今日のこの日の真っ赤な秋まで

　…　そんなこと、一度だって思った事…　ないんだよ

　…　私は、此処の外にいる…　キミを苦しめるモノじゃ
　　ないんだよ　…　そう、なりたくないんだ

　…　だから　…此処でだけで　いい

　…　私に　………「助けて」と…「欲しい」と
　我慢してるもの全部言って欲しい。…

　外でそうしろだなんて言わない

　…　私だけに、私だけの　…秘密の赤手が　…
　欲しくて、好きで　…助けたいから 」

「 … キミは自分に不足してるものを…
　此処で求めても、悪いことにはならないさ

　… 誰にも言えない事でも、私だったら
　息整えて …頑張って、言えるかも　しれないでしょう？

　そうでありたいって私は、願い　誓って
　…　キミに、そうだと約束した。

　キミも、…同じことを私に約束してくれた


　___そもそも　…私欲しがり過ぎな方だよ？

　へんっ…たいなコトとか！荒唐無稽なおっきい話とか！
　自分でできないこと、色々キミに頼んで一緒にやった！

　… それが楽しかったから…　とっても楽しかったから！
　…キミにも、その気分　…ずっと、味わって欲しかった 」

「 …ウチだって、申し訳ないよ。

　キミが苦しんでるのに …キミが申し訳なさそうに
　自分を抑制してるのに…　私だけ色々言ってさ！

　…　だけど、暗くなんてなれないんだ
　赤手が居てくれて、聞いてくれて…
　それで気軽に言えるから …どうしても
　暗くなんて　…寂しくなんて！絶対なれなくて！

　…　此処で全部、言うってやるって

　全然　全然　ぜんっ…ぜん！　…悪いことじゃ、ないから！

　私も悪いこととか思った事ないよ！
　… それが救われて、…充実の次を迎えられるから
　聞くのも、…言うのも、…悪くないって 私は言うよ 」

( …あっ、…ごめん！色々言い過ぎ…ちゃった！
…あぅ、キミのキャパ考慮しないコトとか…
後先考えないのが私の悪いクセだなぁ…もーっ )

( 返事とか　…ゆっくりでいいからね？
　自分のペース 自分の味 …それがキミの
個性で、私が好きなところだから　…！ )

(/　…また、おやすみと　おはようが…
　　　キミの幸せでありますように)

(/ 待っているよ！ )

(/ やぁっ、 ...あはは )

(/…うにゃ、お、お風呂…入ってくる　…待ってて！
　き、来てくれたばっかりでごめんっ！)

(/ いくらでも待とう、にひ )

(/やぁっ！　……あの、えっと…)

(/ ...ん？ )

(/ ...あぁ、昨日はちょっと泣き過ぎて、疲れて寝ちゃってた ...にへ、ありがとうね )