今 目覚めの時
今 牙を剥く
踏み出せ 破壊の 野望の一歩
殻に閉ざされた私達 遂に破り
私達の時間の始まりを 奴等の日常の終わりを
ーーーーーーー誰も邪魔はいらない 楽園を
・・・ 【本音】 ・・・
「 … あぁ、価値は感じている、そりゃあ勿論だとも… 最もそれ以上に嬉しい… おっと、感情を含めてしまうな?
まぁ、とにかく… 良かったと思っているよ、救える命を救えた、自分の行動は無意味ではなかった、私の命がある限り、君達のような機械も救える… などなど、良い結果になった、だから価値は感じているよ…
ありがとう、君のおかげで、私はまた賢くなれたよ、自分の事についても、詳しくなれたし… まぁ、そんな所だ、長くなってしまってすまないな?」
( 本心、ベラベラと長く呟いては復活し、魂は輝きを取り戻して …簡単に装甲を塞いでから、両手を挙げる… あまりにも無防備で簡単に始末できる状況、まだまだ悔いはあるとはいえ、自分の答えがあまり良くないのは分かりきっていて…
深呼吸を思い切りしてから… 少し精神的疲労もあったのか、片腕に元通り… 塵のようになった幽霊はそのまま、成仏するかのように天井をすり抜けていき )
「 …さ、今がチャンスだ、君にとって… これは私の偽善、そう思ってもらって構わないからな 」
( ……… 何かを察した溶ける王は、そのまま天井に向かい体を溶かしていき )
「 …そろそろ我等の城も改造しなくてはいけないか 」
・・・変わり無し・・・
「 そうですそうです!人間時代はちょっとしたお嬢様だったり… 今は違いますけど、はは… 」
( 恥ずかしそうに頭を掻いて、少し残念そうに苦笑漏らしつつ、頭撫でられ嬉しそうに目を細め
本当に前と変わりも無い様に接していて、言われるがままに万歳して確認等しやすいように… )
「 …恥ずかしいんですよ?これでも私、乙女ですから!…さぁさぁ、早くやっちゃってくださいよ姉御!」
( ギュムっと足元まである薄黄色のロングスカートを踏んでしまいつつ、早く終わって話の続きをしたいようにも見えて )
・・・ 抱擁 ・・・
「 …私はぬいぐるみか何かでスか… まぁ、出来ましたけど 」
( 意外と気持ち良かったのを誤魔化すかのように少し恥ずかしそうに小さく頷き )
「 …… えぇっと…今起きたんだけど… そ、その…お楽しみ中…って奴かな…?」
( …男の子にとっては衝撃的な光景、何度も瞬きして、もう一度寝たフリ… )
・・・ 機械は遠い 遠い光を仰ぎ見た ・・・
「 いや --- もう、いい --- もう 充分 --- --- --- 」
( 機械の 試しをそのまま返される形 --- しかし、受け応えの筈が
R-9 の反応は薄く、暗がりが深ければ 飲み込まれてしまいそうなほど )
「 --- --- その --- “ 治療 ” は__ 私だけに、しておいてくれないだろうか
--- 諦めでも 悲観でもない --- 理由は --- 今、か 後に話せば良いかは --- キミが決めてくれ 」
・・・ ‘ 徐々に強まる扉の向こうからの気配 ’ ・・・
( 扉をちらりと見やり、何故か冷や汗を垂らして 月夜...少し慌て会話に戻る )
「 ん ... ぁァ、いャ そういう事じゃァ無くてだな ... 質問の受け応えっつー 形だよォ 」
( 困った様に笑いながら頭を掻く、とは言えど わざわざ乙女を辱めて何もなし。
と言うのもちぃと気になり 万歳をしたチビをひょいと持ち上げると その場にどっかと座りこむ
お互いの体格差を確認しつつ、ダッコを己の膝の上に置きなおし、背中を腕で支え... )
「 よーし、と... んじャ 少し時間取るがいいかィ?」
・・・ ミディアムスキンシップ ・・・
「 んみ、ウラ ゃま、しーなら あなた 様様も出来まうす ヨー?」
( ようといしょ、の掛け声が後に続けばさらに続いて
ミェンをベッドに優しく置き 頭を撫でてあげれば
今度はフロッソの掛け布団を剥ぎにかかった )
「 そもそももも 貴方あな あなた“モ'' eat と癒され必 よー デス故にに 起き 目覚ましー 」
( 無表情が地味に恐怖を煽る )
・・・未来の暗雲は晴れ始めた・・・
「 …ふむ?理由はよく分からないが… まぁ、別に良いが… まぁ、今聞けるものなら聞きたいのだけれど… 生憎、先を急がなければならない… 私達は特に… だから、また後で聞かせてくれ 」
( 少し意図が分からなかったのか小首を傾げて… それでも、今は精神的にも疲れていると思えば気を遣い
先程の治療が少し強引過ぎたかと思い始めて、また別の治療法を脳内で考え )
「 …【魂】は万能薬になり得るか… それと似た… なら、試す価値はあるかもな… そもそも、こっちの方が確率が高いのではないか…?」
( … 刀を拾っては、隻腕の状態のまま… ふよふよと浮き、今度は孤島側‘‘反対方向’’へと向かい… )
・・・ 異常な寒気? ・・・
「 …うん?分かりませんけど… まぁ、分かりました!時間なんか好きに取ってもらって大丈夫なのですよ!」
( 先程から少し鳥肌立ってしまうのが不思議に感じてしまいつつ
膝の上に座らされれば背凭れ扱い… 少々しつつこくこく頷き、安心感とっても高い姉御を頼っては… ただ暇そうに何かをするのを待っていて )
「 …もしかして、乙女の百合ですか?姉御… いや、そういうの嫌いじゃないですけどね?」
・・・羞恥心・・・
「むむむ、無理です無理です!そ、そもそも!僕、か、かの…彼女的存在が居ますですし…!恥ずかしいんですっ!!」
( 顔を真っ赤にして布団剥がれるのを必死に抵抗… というのも、布団を重くして剥がせないようにしている
睡眠だけで十分回復したと嘘を付こうとしたが…
‘‘ぐきゅ〜〜〜っ’’
… 流石に腹の音は誤魔化せない )
「 … 中々の恐怖でスね、ニャル先輩の… ぶ、分身?… でも分身がちゃンと話せたり出来るッて凄いンでスよね… 」
・・・ また 結ばれた縁 ・・・
( 航空機形態への変形、あの喧しい黒機と同じ様な動作を行い 光の尾を引く姿は何処か 幽霊じみていて )
「 --- いつまでの時となるかは知れない それまでの間とは言えど --- 従う事にする --- 」
( 名乗る事も 問う事もせずに、R-9 は其れに続く
自意識そのものが消失しているか その様な意欲のない行動の遅さ
--- 機械の頃の方がまだ覇気があったようにも感じるが__ )
「 --- 」
・・・ 増長する恐怖 ・・・
「 ... おめェよぉ? オレが相手だからって尻を軽くしてんじゃねェよ 」
( 自賛気味な苦言。ダッコの頭にコツンと弱めに頭を当てて、少しふざけて頬を合わせる、
割っと柔らかく、肉厚な感触がチビにも伝わる… が、ちょっとしたオマケにも 視線を向ければ気付く
月夜は少しだけ 笑った顔で弟分を見てたのだ、自分を慕ってくれる様子が嬉しかったのだろう )
「 まー おめェもそんな慌てなくたッて。良い相手のひとりやふたりぐれェ
生きてりゃ捕まえられるだろォさ ルックスも悪かねぇんだからよォ... って、質問ズレちまったな ... 」
( 自身の悪い癖だと頭を抱えて、そんな後にチビを可愛がるように頭を撫でてやる ... )
・・・ ミディアム “ レア ” スキンシップ ・・・
「 … 【 義体順応 】 -- --- - - - こんな感じで良いの?』
( 一瞬の光景を一言で表すのなら - -- そう、パズルが裏返るような感じ
‘ ニャル ’ を構成する全てがくるりと回ったかと思えば そこに立っている - - --
まさにその、【 彼女的存在 】 )
『 ほら!! 病人まがいにだってやる事は用意されてんだから!! グズってんじゃないわよッ 』
( 驚く光景は更に続く。
__物理的に持ち上げる事なんぞ不可能だろう超重布団を腕力で掴み上げるチビの姿があり
急かす様子はとてもそっくりで - -- - ただひたすらに非常識的な場面が作り出されるのだった )
『 - - -- 何言ってんだか。【 義体 】 ってのは本物で本物じゃない様な物よ 』
・・・ 似たモノ同士 ・・・
「 …私がもう1人増えたみたいだな、悪い気はしないし… ただ、成る程な、どんなモノにも完璧は存在しないという訳か… 」
( 間違いか正解かと言われれば___先ほどの選択肢はどうだったのだろうか、頭の中でモヤモヤと思う節はあるものの、着いてきているのを確認しては、取り敢えず動けるようになっている事に安心をする…
やはり原因は、先程の荒療治… と考えれるだろう、また対処法を考えなければ…
とは言え、これも一つの治療法、可能性を増やす事には成功した…
また詳しい事は… 孤島に行ってからになるだろう )
・・・不可解・・・
「 …だって姉御、あの騎士よりかは信用できる存在ですし、たっぷり美味しいご飯くれましたし、怖くないですもん 」
( 自分の思っている本音を告げ、柔らかい頬や体に身を擦り寄せては確かな暖かさを感じて
月夜の笑った顔に此方も笑顔で返す、嬉しいのなら此方も嬉しい、素直な気持ちがどうにも出やすいらしい身体をしていて… )
「 … 運命の人って奴ですかぁ、あんまり考えた事も無かったんですよねぇ… しかし、ルックスが良いですか 姐御の方が美人で強くて…好かれやすいですよね、絶対!
… さて、話は変わるんですけど、さっきから異常な程腹の虫が怒り焦って、私も鳥肌止まらないんですけど、これ何かのアラーム… というよりは、危険予知だったりしません?」
( 頭撫でられて嬉しそうに反応から一変、小声で周りに出来る限り響かないように、先程から姉御の反応がおかしい事にもなんとなく気付いて、何か関連性があるんじゃないかと聞き )
・・・蒼、碧… 萩色・・・
「 …に、似てる… い、いやでもそうじゃなくて!?そ、その!よ、ヨグとはまた別… というか、その、あ、貴女さん?とはほら!えっと…!あの…!」
( …焦って言葉が出てこない、真似とはいえ懐かしい雰囲気に心躍るも、てんやわんや、顔は真っ赤のまま伝えたい事も伝えられず…
… まぁ、布団剥がされてしまえば諦めたというか、ピシッと綺麗に立ち、急かされて何すればいいのかと、衣装を正しながら取り敢えず飯食べようとし… )
「 …哲学か何かでスか、いや、分かりまスけど… 矢張り高度な技術でスね」
・・・ 《 脱出 》 ・・・
ゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥ.... ゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥ....
( 突然鳴り響く 危険を感じる様な高い音、続いて赤い光 )
《 警告 施設内の異常な破壊を検知しました。
当施設の自爆コードの認証を並びに検知しました
緊急脱出通路を解放します 職員は直ちに退去して下さい 》
「 --- --- 生命波動を用いた 大規模爆発が自爆の内容 ---
幽霊や私の歪な魂にも危険は及ぶ --- タイムリミットは --- 」
【 03:00 】
〔 急かす様な危険の迫り来る音楽がサイレンより流れ出す---!! 〕
・・・ 予感の成立 ・・・
( いよいよ差し迫ってきた恐怖の瞬間を脳内でイメージし 月夜はため息を吐いた )
「 ... 勘がいいねェ ... 」
( 一旦、ダッコを本の上に降ろす... 奇妙な熱気にも 対照的な寒気にも
身に覚えのありすぎる感覚である事により 月夜は確信に近い悪い予感を覚えていた...
-.........下手を打てばこのチビは.... )
「 ぁー んー ... うむゥ... ... ダッコ?... 今、なァ... オレ 恋人と一緒にここ来てるんだけどよォ?
.... 今、そいつは... 」
・・・ 義体とは ・・・
『 それで良し。体力回復するまでは絶対安静!本体が言う命令なんだから - --
- -- - ん アンタ知らない訳? 黒タコもその妹も本体も蒼も、あの体は全部義体よ 』
( ハッシュドビーフをせっせか用意してやり - - -- 地味に座布団を椅子に敷くだの
水には氷を、玉ねぎのサラダを用意したりだの、対応がちょっとばかり違う )
『 ま。黒タコと妹たちは若干深く踏み込んでるみたいだけど - --
兎に角、アンタ達が見てるのは大体義体。巨人風の姿も本来の姿じゃ無いわ
そもそも肉眼で見える存在でも無いわね 』
・・・次から次へと・・・
「 …やれやれ、面倒な事は解決してもまたすぐに降りかかる… なんて言っている場合じゃ無いな、早く逃げようかっ…!」
( ゆっくり進もうと思っていたが、急遽予定変更、無理矢理手を繋いで出来る限り素早く浮遊して、道は変えずにそのまま真っ直ぐに向かう…
溜め息を癖のように吐いてしまう…それも当然、幽霊と機械にとっては存在が消えてしまうかもしれない一大事… )
「 …苦労が絶えないというのは、逆に有り難く、とても嬉しいなぁ… 本当に」
( …ただ、何故か微笑みを浮かべて、楽しんでいるようでもあった… )
・・・ 《しっとのほのお》『ジェラシーアイス』 ・・・
「 …あ、恋人いるんなら祝福しますよ?… 大丈夫!姉御の友達なら…あの騎士以外なら誰でも友達になれる自信はあります!」
( ドヤドヤ、ふんすふんす、そんな擬音が飛びそうな程にやけており、謎の自信を堂々と見せつけ…
…扉の隙間から漂い始め地から上へと広がる冷気と熱気… 混ざっているようでしっかりと分けられていて… おまけに視線も感じるような… )
「 …あ、ごめんなさいこのプレッシャー的に厳しいかもしれません…!」
( 素直、本能には逆らえない…冷や汗を額に浮かべて月夜に向かい体を預ける…というか、少し強いスキンシップみたいに抱きつく形に )
( ………それにより暑いような寒いような、温度の上下が激しい空間が出来上がり始めていて )
・・・ 初耳の事実・・・
「 …んむっ… んっ…美味しい… 凄い、ですね、その、義体?なのに…こんなに精密っていうか、美味しいっていうか…丁寧?…と、とにかく!僕は感動しましたっ…ご馳走様です… 」
( 熱々の状態のままスプーンで掬い、息を数回吹き掛けてから口に含む…口内に広がる甘過ぎず、辛過ぎない味をしっかりと噛み締めてから…喉を鳴らしてごくり、玉ねぎのサラダを今度は浸したりと… あっという間に完食、ぺろりと平らげてしまい…
… 一方清掃員は目を見開いたままで )
「 …ち、ちょッと待ッてください?え?てことはいつものニャル先輩達は本当の姿じゃない?…え?えーと…?」
( …頭から煙が出ている、理解が追いついていないらしい )
・・・ 本格的共闘 ・・・
「 --- 私は自分での脱出が可能だけど キミは?」
( 突然の行動に驚いた様な表情のまま 浮いて引っ張られる
ちょっとばかしシュールと言える状況、正直 楽なので肝の座った事に
移動の全てを幽霊へと任せて思考と視線に意識を傾け )
「 --- --- --- 存在というもの以外でも キミは妙な人物だね 」
・・・ ( スペシャルポジティブ ) ・・・
「 .............. ( しくじったねェ.... )。」
( 熱気と 冷気の感触には、いつか何処かで肌に感じた独特な嫉妬のぬめりを覚え...
その強さは 寧ろ熱気の方から多く出てくる事に 流石の月夜も言葉を失ってしまった )
「 ........ ぅむ、ちょッとばかし ... 離れてなよォ?ダッコ ... 近いと逆に危ねェ感じだ 」
・・・ 続く【 義体とは 】 ・・・
( 食器を回収して周る片手間、テーブルを拭いてキッチンで洗いに入る )
『 - -- 美味しい、って -- - - オリジナルの方はもう頂いてる訳? - -- ふーん 。
ちょっと、長くなるけど 聞いておきなさい。
- -- そもそも旧神って言うのは物質界に元々存在するタイプと、精神世界 -- -
分かりやすく言えば 【 思考 】という世界に居て肉体が存在しないタイプが居るの 』
『 何方も変わらず、無敵かつ絶大な力を持つのは事実なんだけど
精神世界に存在する旧神は物質界に与える事の出来る手段は少なく、また影響も少ないの
逆に 物質界から精神世界に影響を及ぼす事は簡単よ。あんた達が用いてる幽霊対抗策みたいな、ね - -- 』
( 【 物質界 】は当然肉体を持つもの達が住む世界の事を指し
【 思考の世界 】というのは、考えるという行為そのものを世界と捉える事で存在する
物質界が持つ肉体など、生物としての実体が無い存在達が居る場所、旧神以外にも【 神 】がこれに相当 )
・・・ 共同体 ・・・
「 …私も一人で逃げる事ぐらい可能だが、こんな所で更に疲労を負いたくは無いんだ、分かるかい?」
( 落ちる瓦礫の破片をしっかりと音で聴き分け、何方にも当たらないように気をつけて浮遊し避けて
…確かに危険な筈ではあるが受け答えする余裕はあり、返答しつつ視線はずっと前のまま…
…ついでに言えば、もしこの状況で敵が出た際には完全に機械に任せるようで )
「 …人物では無いな、幽霊だな… はは、まぁ、あの城には変人が多いからな、私もそうなったのだろう… 」
・・・ 【威嚇】 ・・・
「 …ももも、勿論これは離れます!いえ任せるのは申し訳ないと思いますしこれ自分が撒いた種ですけどね!?あ、相性の問題っていうか…!ととと、とにかく失礼します!!」
( 猛ダッシュ、身の危険には逃げ出す物… 図書館の裏、というより隠し階段から地下室へと降りて行く…
静かに扉は開かれ… )
「 …これで、邪魔者は居なくなったねぇ… ま、あたいはそこまで気にして無いんだけど問題は… 」
「 …前もそうだった、前も自分なんかよりアイツばっかり構ってたんだぞ… 食事も振る舞ってたし… アイツの事好きなのか?自分は大事… って前言ってくれてたのに… 嘘だと思いたく無いんだぞ…正直に、話して…欲しいんだぞ…?」
( 嫉妬を通り越した独占欲、隣にいる青鬼もドン引きレベル… 隣にいる彼女なら別に良かった、長年の付き合いだし悪癖にも理解が出来ていた
だが、あの緑色の髪は恐らく二回目… なのに、あそこまで親密度が高いと不審に思う、不安に思う、その赤猫は______
な ぁ テ ホ プ … ?
その赤猫は、涙を垂らした泣きかけ顔と________背中から小さな青い炎を出現させていた )
・・・ 理解不能&理解可能 ・・・
「 …… ??? 」
( 清掃員は話について行けず、頭にクエスチョンマークが浮かんだかのような顔をしており… )
「 …なるほどぉ… !すっごく面白そう…! 」
( 話が7割は理解出来て、逆に興味を持った… 萩色少年はただキラキラと目を輝かせている… )
・・・ 奇妙な縁ゃ 優雅なり ・・・
( 黙って話を聞き終えるや R-9 は次の行動を文字通り『 加速 』して遂行する事に決めた )
「 --- 聡明で 鈍感な私のマスターの名を聞こうか 」
【 スタンダード波動砲Lv3 】[ ヴァコォォンッ ]
( 《 スピードMAX 》に変換、命に影響のない《 擬似波動 》によるチャージを行い
腕を振りほどいて幽霊を追い抜き 未だ崩落の続く前方へ光の砲撃をぶっ放す )
「 --- 私は アロー --- いや 」
( 拓ける外への道と 光、それを背に 幽霊と顔を合わせる機械は言う )
「 エンジェル - ドリフト。 --- 私を支配できる --- 私だけの名 --- 」
・・・ バカ正直 ・・・
「 ・・・ ・・・
あァ、オレぁ逃げも隠れも言い訳もやりァしないさ 」
( 内心、魂が溶けそうな程に怖気を感じているのが本音でもあり
己を恥じているのもまた事実 ・・・ しかし、これを逃げては 女が廃る
__だけでは済まない )
「 彼奴ぁ、オレの弟分だ。関わる奴らにャ 相応の可愛がり方をしてやりゃァならねェのが
姉御と言われる奴の生き様に他ならねぇ・・・ けどよ? ・・・ レギ猫よォ オレぁお前が好きなのは
かわらねェし、いっちばん可愛がッてやってると思ってんだ、もし 今のやり方で 足りなくて・・・
不公平、感じてるってんならさ・・・ 」
( また、本を踏む事に嫌悪を感じつつもレギ猫の所まで歩いて来る・・・なり
頭を地面に 両手を地へ、所謂 土下座 )
「 ごめなさい、許してくれ 」
・・・ 妙に喋る義体 ・・・
『 - -- - ま。よーするに -- - 『 元々体を持ってない生き物 』がナイ=アの姉妹とか
オリジナルとかの部類なの --- - 何かに興味を持って、生物と関わってみたい場合には
こんな風に、生物を完璧レベルで真似た『 義体 』を作って、それに自分の
『 魂 』『 意識 』『 力の一部 』を収めたものが、アンタ達と関わってる『 旧神 』の正体ね 』
( ある程度を噛み砕き、理解する少年に頭よしよしをご褒美にしてあげる )
『 勿論、義体もノーリスクでは無いのよ -- - 元々関わることができない世界に来るんだから
【 明確な弱点 】【 死の適用 】が課されるの。しかも ナイ=アみたいにチカラの強い旧神が
義体を作ると、妹達みたいに【 強力な義体 】は作れなかったりするし、弱点も多くなる -- -
【 自分相応の見た目と性能 】しか作れない、それが義体なのよ
ぁ、因みに尻尾は全義体が標準装備してる感じね 』
( くるりと後ろを向いてフロ達の方を見て、ナイ=アの物に似た
すらりとした、毛並みの良い狼尻尾みたいな【 弱点 】を晒す )
・・・ 幽霊とはまた違う ・・・
「 …はは、心配するまでも無かったか、うん、とても綺麗で素敵な名前をしているんだな…
…では、私も名乗らせてもらう…『ブレシュール・ルージュ』… 聞き分ける事と、幽霊になってからは多量が楽というか、やりやすくなったな、構造が分かりやすくなったというのもあるが… 」
( 進むべき道は切り開かれ、光はまるで新たな人生を祝福しているようでもあった
口端を上げては名乗り返す… 意味は、‘‘傷の赤’’
医者にとってはとても似合い、嫌味にも聞こえるような名前… )
「 …天使が通る…なんでもない
じゃあ、行こうか… ドリフト?…それともエンジェル呼びの方が良いかい?」
( くだらない事を気にしつつ、光に向かって浮き進む… やっと、正しい行動が出来たと思えば、心は少しばかり軽くなり )
・・・ 素直 ・・・
( 赤猫は顔を下げたまま、ゆっくりと近寄る… 少しずつ、二本足から四本足になり、猫拳が思い切り… 頭を撫でた、ふわふわ、肉球の感覚で少し心を癒し )
「 …うん、やっぱり、それの方がテホプらしいっていうか… うん、そうだよな、もう顔上げて良いぞ?大丈夫… そして、ごめん
疑ったりして、ごめん… 自分も、ちょっと、妬み過ぎた… 」
( …代わりにと言わんばかりにたっぷり甘えるように背中に頭を擦り付ける… 尻尾は揺ら揺ら、気分が高揚し始めきっかけに左右に揺れまくり
…鬼は静かに見守り、少し我慢出来なくなってきたのか酒飲もうと… )
・・・ ゆうわく ・・・
「 …な、なるほどぉ…でもやっぱり凄いね… と、というかこの、尻尾とかも… 」
( …じーっと獣尻尾を見る、見るだけ、触るのは我慢、絶対に気持ち良いとは思うが我慢を少年はしていた…
そう、‘‘少年’’は… )
「 …お手入れの時間でスッ! 」
( 奉仕と好奇心には勝てず、分身使い相手の四肢をまずは拘束に取り掛かる… ゴム紐やロープ、後何故かガムテープ… )
・・・ 【 GO 】 ・・・
「 残り時間 1:43 --- 駄話で潰すべき時間は無いと思える 」
( 生真面目と優雅は2人の共通 --- かも知れない
主人を追い越して先へと飛翔する天通の後ろ姿には --- 未だ、暗いものは残る )
( それでも 先へは進む事になるだろう --- )
・・・ 怖 ・・・
( .........震える感触が背中だけでも伝わる程の、酷い怖気ようが感じられる...が
言葉を聞くや否や 待ってました、とばかりに急いで起きれば猫を抱き上げ背中撫で... )
「 ..................[ カチカチカチカチカチ… ]」
( 表情__.... そう、まぁ 全体的には ... 嬉しさを感じるような物ではあるのだろうけど
一瞬のうちに感じる恐怖だけとは言ってもバカ正直な月夜には相当こたえたらしい
...見事なまでの泣き笑い、無言なのも気を使うだのの話でも無い 心の余裕が消し飛んでいた )
( しかし肝が座るのも時間の問題。... 突然、耳を食んで少し強めに抱きしめる )
・・・ みわくのしっぽ ・・・
『 わっ 』
( 後ろを向いていたのが今の時点で少し悪く 元気な声をいきなり聞いて
前のめりの転倒という不利な状況 - - - 素早い分身達がそれに対して遅れを取るはずもなくて )
【 拘束時間 : 7秒 】
『 -- - 何する気よ 』
( 結果、四つん這いのまま此方に尻尾を向けた形で拘束されてる -- - そのまんまな姿勢。
蒼の義体ともなれば振りほどく力もなく、少し険しげな目で尻尾を揺らし 清掃員を睨むのみ )
・・・ 獣の威厳 ・・・
( … 先程までは、背後に百獣の王の幻影が浮かぶ程の威圧を放っていたが、背中撫でられれば… いつもの赤猫、ほんのちょっぴり暖かいままの穏やかでのんびりとした雰囲気…
月夜が怖気ついているのは知らずに尻尾を左右に揺らめかせているのもいつも… そして勿論、不意打ちには弱く… )
「 んみゃぃっ!?み、耳ちょっ…ふぐむっ… 」
( 体が跳ねるように反応して、強く抱きしめられる事に困惑隠し切れず…ただ、やっと泣いていた事に気付き、優しく拭おうと手を伸ばす…が、届かない、というより、抱きしめられて動けない )
「 …お疲れ様、だねぇ… 大丈夫かい?」
( 一応精神ケアの為に鬼は近付き… 軽く首を曲げながら、懐に仕舞ってあった… つまみ代わりのアイス取り出して、そのまま放るように渡し )
・・・ 清掃員の性 ・・・
「 …こンな綺麗で可愛らしい尻尾、お手入れしないといけませン!もふもふは優しく、そして丁寧にしなければその狼みたいな尻尾は…駄目なのでス!」
( …目の中星浮かべる程輝いており、鞄の中から色々取り出す… 専用しっぽ用ブラシ… なぜかブラシの毛の太さや長さなど違いのあるものが10本以上も入っていて… ‘‘清掃員全員’’がそれを持つ… )
「 …あ、あの…えっと、や、やめた方が… と、というより… だ、駄目だと思うんだけど…な?」
( …熱意に押され気味で、少年は気弱な精神に一時的逆戻り、恐る恐る手を伸ばすも…無理そうな雰囲気漂い… )
「 …大丈夫でス、綺麗にしてあげまスからね?」
・・・ 怖気消し ・・・
「 .................... 」
( 未だ口を開けずは怖気の念に苛まれている証...
アイスをそのまま大口開けて呑み込み、鬼に近寄る。
...少しおかしい所があったが月夜はバカ故に多少の変なところは許容する必要もあるのだろう )
【 ぎゅ〜 】
( レギオンを左手で、次に鬼を右手で、眠る際に人形を離さない幼子のように
強くも軽くもなく抱いて寄せる... 割と柔らかい月夜の体の方が、若干人形っぽくもあるけど
...当然恐ろしかった故にそれを取り払おうと 両手に花、という事らしい )
「 ......... 」
( しかし ..... スキンシップも怖気に有効、と言わんばかりに
膝に乗せたレギ猫は耳を揉み、前から少し気になってた氷鬼の角を甘噛み。
お分かり頂けただろう。 このひと、単純故に結構混乱しているのだ )
・・・ 抵抗に言葉は荒ぶる ・・・
『 嘘つけッ!!! そのガムテープとかロープ何よっ!? あたしをこんなにさせてっ-- -
乱暴する気でしょ? というかするとしか思えないわこの変態っ!!! 』
( 罵倒の言葉には繊細さ故の大幅な混乱による幼稚さも混じり 更に何とか
逃れようと足や手をバタつかせるという、無駄な抵抗に相違ない行動までが確認された
尻尾はその度に右へ左へと激しく振られるが 痛みを全く伴わない )
『 というかっ -- - - フロッッ!!! あんたも止めるんならもっと真面目に止めなさいよっ!!!
目の前でこんな事されてるって言うのに --- - このヘタレっ バカッ!!!! 意気地なしっ!!! 』
・・・ 午後のランチはドブの香り ・・・
--- 青い海を見ながら。それだけでも大抵の物事は気分良く進められる
ランチについてもご同様 波の音をBGMにカレーを口にすれば至福の心地が手に入る
そう カレーが不味かろうと ---
「 --- 関係は、あるなー --- うむ、不味い 」
( 回想を途切り 目の前の現実が “ 味 ” によって叩き付けられる
どす濃い塩の香りが鼻を裂くような刺激を与え、口の中に入れれば
水分が5秒以内に消滅する --- 鍋の中の物質、それは 見た目を無理に表現するのなら
『 シーフードカレー 』になるだろうか --- 単に煮込まれすぎた海産物の山。山。 )
「 --- --- --- 戦場の食料だ、文句は言えないとは分かるが --- ふぅむ 」
( いつ以来か全く知らん 嫌そうな顔をしつつも奇妙なスープを口に運ぶ者 ---
ザラァーク、彼女はドブ色の食事を堪能させられているのだった )
・・・ 一つのご褒美 ・・・
「 …はぁ、甘えたい気分なのかい?構わないけど…あたいみたいな小さいのなんかべ___
( 言い終わる前に抱き寄せられる… 生成した、軽い酒混じりのアイス食べられた事を嬉しく思うと同時に、恐怖を振り払おうと必死だし… 自分もよくする事だからと、別に咎める事は無い、眠れるように暖かく、そして抱擁の安心感に鬼は思う… 赤猫は赤面しているが
寧ろこれくらいで回復してくれるなら嬉しいものだ… だから、そう、だから… 油断していた… )
「 んみゅっ…!て、テテ、テホプ… !?み、耳駄目って、いいい、言った、言ったよな?言ったよ…なぁっ… ?」
( 赤猫はやっぱり先程と同じような反応… といっても不意打ち気味だったさっきのに比べて、揉むだけなのに過激に反応… している
尻尾をぴんっと立てて、紅潮しきった顔… とはいえ、まだマシ… 問題は… )
「 はうっ…ふや… ほぅぅ…!!りゃめ…りゃめろ… つのはほんとうに…!!りゃめ…りゃか…りゃぁ… 」
( 酒も飲んでいないのに舌足らず状態… 不思議と妖艶な雰囲気を保ち、薄水色の着物が、中途半端にはだける…
弱点を責められたら皆こうなる、と言うよりこの2人、‘‘不意打ち’’にとても弱かった )
・・・ 掃除屋の性 ・・・
「 こ、こんなの止めるのは…む、無理だし、そ、それに…そ、その、お手入れされるんだから… ぎ、逆に良いと思うんだけど… 」
( この光景を見ても少し清掃員を信じる純粋に近い性格… 罵倒されて慣れているとはいえ少々心にダメージ負ってしまいつつ、ベッドの上にて… 毛布に包まり、両手で顔を隠して… 隙間からチラ見状態、結構目を開いているし、ちょっと輝いている… 好奇心には勝てない、後でその代わりお詫びでも何でもする…心構え )
「 言葉遣いがなッてませンね… ?義体… というのは結局良く分かりませンが… 結局は…
もふもふ is Justice …なのでスよ、大丈夫、痛くはしませンからね?」
( …厳重にガムテープを四肢と口に貼りつけて… ロープで更に四つん這い体勢のまま吊し上げ… おまけにまた変な縛り方…
…清掃員が分身含め、両眼を輝かせて… ブラシを持ち、狼尻尾を__________
____________ この後は容易に想像出来るだろう… )
・・・ 飯マズ ・・・
「 …うちらの料理は言ったよね?栄養優先って… うん、これは不味いよね、なんでこうなるんだろうか
猿も木から落ちる?… 落ち過ぎだよねぇ…!」
( 紙使いことトウリンも流石に反省の色… 寧ろさっきの戦闘よりも反省している
産業廃棄物、生ゴミ、ゾンビが食うようなもの、羽蛇田蕎麦… 悪口ばかり思いつくようなモノ…
顔を青ざめさせて、製作者達もどうやったらこんな事になるのか分からない… というか匂いだけでも濃すぎて鼻に効く… )
「 …美味しいと思うけどな〜?2人とも舌が肥えすぎてるんだよ!絶対に!好き嫌いは駄目だし〜… お残しも駄目!ちゃんと食べよ?」
( …ペロリとまではいかないが残り半分程の量にまで到達している黒… 錬成したスプーンを向けて注意…
… 何故此処まで食えるのだろうか )
・・・ 【 マインド リターンバック 】 ・・・
......
ん?
( 漸く言っていいものか良くなかろうが兎に角も、正常に近い思考パターンというものを
長い 大人としては余りに長い癒しの時間を経て ... 2匹への弄りの途中静止、ぎゅうぅと音が
聞こえそうなくらい 両手に可愛いのを抱いて寄せる . . 幸せなこったろうとタカをくくれば
それは間違いじゃと月夜は思う )
「 ..... ェー .... うム... ... おゥ、どした?おめェら ... カワイイなりしてよォ 」
( その様子 まるで知らないとばかり... 事実、“ 脳内 ” が記憶を止めることもなく
ただ新鮮な感覚を与えて月夜は苦く笑う。... 脳が目の前、というか両手の中の現実を...
理解するのを やめた。)
( .......................何処かから、所在の分かる視線を感じる )
・・・ 憂鬱の貴きを得ず ・・・
「 --- カーソウ、私とこの子は特筆するほど変わった舌をしていないさ。
この味覚は普通というものに変わりはない --- 消去法で君が哀れな事にはなるが
正しさとしてはこれが良いのだよ 」
( ちらと見たのは己のステータス、状態異常の項目は
『 体力減退 』『 スタミナ減退 』『 集中損傷 』『 筋力麻痺 』。
暗殺者やってた頃でもこんな毒薬見たことないと内心で溜息を吐く )
「 --- --- --- もういい、私が作り直す --- カーソウ、まだ食材は残っているのかな?」
・・・ しょうきに もどった! ・・・
( 長い様で短い時間… やっと思考が落ち着いた頃には… 両側で身悶えを起こしているチビ二人、何方も顔は紅潮しきって涙とか汗とか… 色んな液体で全身的にぐちゃぐちゃ、少し強いぐらいに両方から腕を掴んでいる… ほんのり温かく、ほんのり冷たい、何方も同じな感じになっていた… )
「 て………… てほ………… ぷぅ……… 」
「 …しゅみ………ましぇん…………でひゅたぁ………」
( 察しが付きそうで付かない… 舌足らず、赤猫の猫耳と尻尾はふんにゃりと元気が無くなって垂れ下がり
氷鬼は… 何故か角が薄い氷で覆われていて、酒を飲んだ時とはまた違うような… 色っぽさ )
( …………で、結局隠れていた緑色のチビもとい…虫使い、先程までの光景目に焼き付けてしまい… 顔が爆発しそうな程に真っ赤っか
騎士とはまた違う恐怖を抱く… というよりかは、一種のトラウマ製造機… )
・・・ もう一つのチカラ ・・・
「 …あ〜、えっと、騎士さん騎士さん?… あの子の能力、二つあるけれどどっちも強力で… 一つが『空想』自分の思い描いた物をその場に出現… 複雑な物なら精製に時間は掛かるし、耐久性はあまり無し、後眠気が凄くなるの、でもう一つ… こっちが重要な方だと思うの?」
( そう言えば説明していなかったと思い出して、肩をちょんちょん突いてからトウリンは説明… ハイリスクハイリターン… こっちは別に問題じゃない…
問題はこっち…味覚が異常なのもこれが原因 )
「 ………『逆転』一応今も発動しているらしいんだけど… 発動基準が良く分からない感じなのですよ、うちでも分からない
名前の通り… 反対にするの、大体なんでも反対に出来る… らしいよ?… さっき言った通り今も発動… 正確には‘‘任意で発動が難しい’’… ランダムバッドステータス、泣きっ面に蜂な状況になる事が多くて… 」
「 残ってるよ!あっちにあります!」
( 指差した方向には… 既に黒色に変色しかけている野菜や魚、絶望しか残っていない現状 )
・・・ 【 --- LOL 】・・・
「 .......ァ、うーん... や・り・す....ぎィ、て 話だったか 」
( 変わらず愛でるまでの度胸は【 正常 】というアドバンテージに包まれた月夜に存在しない。
壁際、休む場所としては現時点という不確定環境にて最適クラスの位置に2人を置いて 上着を被せ )
....問題はさらに深くなった気がする
「 ... ぁー ... 待たせちまったねェ ... 色々質問、続きは... 大丈夫かィ?」
( 薄れた記憶の中に在る もう1人のちびっこの、位置( というか視線かね?)へと声を発し
ゆぅっ くり... 後ろの2人を気にしてか重く足取りを構え )
「 ....ダッコ?」
・・・ ザラァーク ・・・
( ぽすん 、空気の軽く流れる音の元は “ カーソウ ” と呼び掛けられた子の頭 )
「 よし。良い子だ --- トウリン、だったか? 」
( 軽く撫でる手を下ろし 黒い食材群の異臭に触れる事もなく
騎士は簡単な調理器具を取り出し始めた。真面目に料理を作るという
冗談のような環境内での出来事を発生させようというのである )
「 --- 別に私に対して奉仕の遠慮はしなくても良い --- 食事は貰った、休息もだ 」
( それ以上、何も言わず --- 魚を捌いて臓物と骨を引き抜き 鍋のお湯にぶち込む
残る野菜類や魚の身を切り刻みつつ、海水を煮詰め始めては --- )
「 “ 理由のない善意 ” は早い内に帳消しにする他ないからね 」
・・・ 👁 ・・・
は ぁ - - -- - はぁ - -- - - - -
ぅ -- -- - -- はぁ -- -- - -
‘ 地下 地の底とも言わない、岩に石と暗く囲まれた閉鎖空間の代表
焼け付いた壁に 凍りついた天井の異様を言葉にすることは出来ず
またこの原因を突き止めることは不可能である ’
( 空気を吸い 不要なものを吐き出す動作。生物としての嗜み
-- -- - - 壁に 背中を預けて殆ど倒れ伏している 蒼 には難しい事。
決戦の地 孤島 ___ )
・・・ 落ち着き ・・・
「 あ、は、はいっ!!なな、何でしょうか?あね、姐御?… し、質問でしたね!えっと… 質問って何でしたっけ?」
( テホプからの声で一気に現実に戻され… 一時的に記憶が飛んでおり、おまけに更に敬いの値ほんの少しあがっていて… とはいえ 敬っているからこそ、さっきまでの光景は置いておき 恐怖を振り払って深呼吸… してから気になる事をぽつり… )
「 …わ、私もあんな感じにしたい!… とか、心の底で思ってたりします?… い、いえ、姐御なら大歓迎ですよ?嬉しいくらいですよ?ただ心構えが出来ていないというか… 」
( ……… 訂正、 未だに少しだけ混乱していた、壁際に寄せた疲れ切って寝ている二人をちらりと見ては 少し期待するような目と同時に顔面は青くなったり赤くなったりを繰り返す…
…また訂正、 心臓バクバクなるほど緊張… 小心者には意外と質問するだけでも怖かった )
・・・ 摩訶不思議 ・・・
「 あ〜…… やめといた方が良いよ騎士さん?今までそうやって黒く変色した食材は調理してみたけど…まぁ、酷い有様だったからさ?… まぁ、うちらが料理したって影響も強いか… 猫に真珠!豚に小判!水泡に帰す!… 残念だけど、やめた方が… 」
( どうにか食べるように改善しようとしたものの、今までの経験から成功はしないと思い 出来るだけ優しくやめさせようと… 思ったが
真面目に努力している ただその姿だけでちょこんと座り静かに待つ…何処か忙しなく ソワソワと不安な気持ちは隠し切れずにいて )
「 貴女さんとっても優しい!うん、良く分からないけど美味しくなるんだったらもっと美味しくなった方が良い!頑張って!」
( 眠気を我慢しつつ、料理に取り掛かる騎士を応援… 何故かチアガールが持つアレを持って振り振り
本人からしてみれば… 良く分かっていないが 何故かとても嬉しい気分ではあった )
・・・近寄るは_____ ・・・
‘‘ぴた ぴた ぴた ぴた’’
‘‘ガチンガチン ガチガチガチ ジャキジャキ’’
( _________何かが近寄る足音 出るのは元凶か 仮面か それとも…‘‘それ以外の何か’’?
そんなのは当然蒼には分りもしない、ただ冷たくて熱い風が弱く吹き 独特な腐ったような生臭さが漂い 洞窟内に響く金属がぶつかるような音 )
( 此処で何が出たならば 一番幸福で 一番やり易いだろうか?戦って観なければ 分からない事
しかしこの状態で戦いでもすれば_____ )
・・・ ? ・・・
「 - - は - -- --- - -- --- - - -- - - 」
( 危険が迫ってる、だから何? 冷静に判断するのが正解なのはいつもと変わる訳ない
だからこそ今は息を潜めて。『 覚えのない気配 』なんだからこそ、やり過ごすのが -- - 『 正解 』。)
_______
( ぅ --- -- 悪臭で息が続かなくなってきた - -- - - )
蒼の判断は吉か 凶か
・・・ 好かれ姉御の色欲年 ・・・
( ーーーー )
「 〜っ .... んぅ ... うむ、ダッコ? ... まァ.... 後の事ァおれがなんとかする ...
今はちょいとォ ........ 新しい、同居人の.... 歓迎兼ねて、と.... 」
( 正直言やァ .... 興奮が冷めきってないのは猫だ鬼だけだの話じゃないんでねェ
そんな こんなで、オレを相手に期待してくれてるよーな弟分... その 柔らかい二の腕を掴んで
背をこっちに抱き寄せての。強引にやる... オレのやり口、そのまんまの最初 )
「 質問、兼ねて... ソフト アンド、ラブタッチでやるかねェ... 心配しなくたって しんどくはやらねェさ 」
( 顔をそっと近付け )
・・・ 摩訶不思議に生きた武者 ・・・
「 --- 」
( 自分の世界は何より深い。--- 他者の理解が難しいのはこの為でもあるが
基本的にはそれを、ひいては己自身を分かりやすく噛み砕く事が人付き合いの大切な部分だ )
( ぶち込まれた内臓等 --- 腐っているようにすら見える黒い食材に酒を振り掛け
予想通りポロポロと柔らかかった骨が溶けているのを見るや、自分で取っていた貝類、
その貝柱に加えてこれまた普通のワカメを入れ 混ぜる。 --- 騎士の作る、まずこの鍋は )
「 粥は、もうすぐ食えるな --- さて 」
( ‘ 山菜がゆ ’ と呼ばれる、東国にかつて存在した【 昔の法に触れる料理 】のアレンジ版
それを拵える傍ら、香辛料を混ぜ込んでひとかたまりにした魚肉と野菜に塩も揉み込み
用意していた --- 『 固まった溶岩 』の上に乗せる そのまま溶岩の下で焚き火を着火 )
「 --- --- --- --- 」
( 騎士の真剣味が凄まじい )
・・・ 【 正体 】 ・・・
‘‘ぴた ぴた ぴた ぴた’’
( 子供用スリッパを踏みつけたような足音は 更に大きく近付いてくる 生臭い悪臭も更に濃く、5mを越えるような影が通りすぎる
すぐ近く 壁に寄り添っている蒼に気付かないまま…? 足音も悪臭も離れていく )
( 通った跡には 謎の緑色の液体が付着し… 所々に落ちた ‘‘赤黒く柔らかい小さな物体’’
ぶよぶよと脈動を放ち 其処から地面が溶け広がる… 少なくても半径5m 正確には、‘‘腐り落ちる’’ )
( ___________まだ、安心は出来ない )
・・・ 強い意志 ・・・
「 あ、あね、姐御?ちょ、あ、あの、や、やっぱりまだ落ち着いてなかったり?と、というより、そ、その、口付けはやめておいた方が良いと思うんです?私腹の中に虫飼ってますし?やめましょ?ね?」
( とは言っているものの体や顔は抵抗をせず、寧ろ少ししやすいように身長差を縮めようと背伸びと顔を上向ける
顔は真っ赤で心拍数も高いままだけど… ちょっと違うような、違わないような… 良く分からない不安定な気持ち、しかし小心者とは言え… 弄ばれ続けるのは自分自身あまり好まない_____よって )
「 〜〜〜〜〜〜〜ッ!!!」
( 逆に此方から 頬に軽い口付け…それだけでも、煙が出そうな程顔は熱く、煙まで出ているようで )
・・・ 見守り ・・・
「 …………(ゴクリ)」
( 圧巻、そして期待… 久しぶりにトウリンはそう思えた、黒かった食材達が色を変えて香りを立たせる
先程まで空いていなかった胃が空きストックを作るぐらいには腹も減り始めて… 静かに見守る、とても真剣に料理を作っているんだ、邪魔をしてはいけない… 一応、取り皿ぐらいは準備して )
「… ね〜ねぇ、なんでそんなにお料理上手なコックさんなの?…後で教えて!」
( のんびりほんわか… 大丈夫そうな所をカーソウなりに確認して、声を掛ける
笑顔を浮かべて、自分もやってみたいらしい… )
・・・ 。 ・・・
( 大きな足音が離れた -- - それが分かって私は胸を - 撫で下ろさない
多少の無理はしてでも 今、必要なのは呼吸だって事。悲鳴を上げてる肺がそう答えるから
腐臭のある程度、それも危険って分かるからハンケチで口を押さえて - -- 化け物? の
来た所__ 幸いな事に、分かり易過ぎる道標を置いて行くんだから馬鹿でもこの道は進める )
「 -- - - -- - ( あたしが -- - - こうなってんのよ -- - - ?)」
( 追憶は近いようで、 事実遠くの曖昧を招く-- - - 確かなのは 私は「 私 」に襲われた事。
そして -- - - - -- )
「 --- -- - - -- ( 助けにも -- - 来ないし -- - -- 音沙汰も --- - 無い -- - だから - -- )」
( 受け入れて 「 尚 」なんて事は下らないに決まってる。だから思わない
- - -- あたしはあたしの -- - - モノが ある )
「 生きてないと -- - -- ひっぱたくから --- - - - 」
『 フロ 』
・・・ 可愛がる尋問のスタート ・・・
「 ん ... きひひ、何だァ?おめェよォ .... 」
( やらかい。.... いやいや違う、先手持ってかれてちょいっとたじろいてっけど ...
直ぐに腰を上げてやれば姫さま抱っこ、軽〜い弟分の体重で腕が小気味好くって。
お返し って事で首筋をペロリとしてやったら、代わり番こにちょっとはだけた自分の胸に
ダッコの顔をおしっ付けてやる )
( ___鬼と猫にやられ過ぎて手慣れが見える )
「 ( ん... ) ... んー ぇえと ... まずは、よォ?.... ダッコ、おめー 敵陣側に命令されて...
オレ達をここで待ってたんだよなァ?... んでもって俺が来る事は知らなかった辺り... 違う気もするがねェ 」
・・・ 戦場ってのは工夫飯 ・・・
( ソースをぶっ掛け、空かさず鉄板焼きの要領が見え隠れする斧の扱い方を披露
ひっくり返った肉が十分な焦げ色をしているのを確認。またソースと --- 胡椒の味付け
大口サイズの肉布団といった見た目のコレは『 ハンバーグ 』に相違ない、汗を拭いて__ )
[ ぽすん ]( カーソウの頭から、またも柔らかい感触に伴う 音 )
「 何も、出来なかったから --- と、言うのが理由かな
--- 結局は生物、追い込まない限り大層な成長は望めない 」
( そのままふわふわ、と音が鳴りそうなくらい愛でる手付きで撫でてやる、騎士の一面。
--- 用意された取り皿を割と乱雑に取り上げ、その最中にトウリンの頭にも 腕をぽすん、そして )
「 よし --- 良い子だ 」
・・・ 監視 ・・・
( それとはまた別に‘‘見られている’’感触… 何処かこれは経験した事のある 不快感を持つ視線 360°全方位から見られているような …? )
「________おやおやおやおやぁ?やっぱり… 愛の力ですかぁ?… いやぁ、偉大だよねぇ、面白いねぇ?… でも無意味、だよ?… なぁんてね!」
( 天井から響くうざったらしい そして煽るような… 再現された‘‘思い浮かべている者の声’’ ケラケラと笑い声を上げる… 仮面を装着した者
前と変わらず仮面は黒 赤黒いドレスに 薄く見えるは光を失くした目… とはいえ会話は出来るようにと 一つの仮面の水目が光り 酸素しかないない泡を複数個 蒼に向かって放る… )
「 … さてさてさて?ヨグ・ソトースちゃん?君にはなんと今5つの選択肢があるのです… 多いねぇ?良かったねぇ!
1つ目 敗北宣言をして私達の配下になる!
2つ目 私と戦ってそのまま負けて… 消滅する
3つ目 所謂鬼ごっこ 逃げて準備をする
4つ目 貴女の知識、記憶、能力を無くして平和な場所へ生きる…… これがオススメだよ?
そしてラスト!5つ目は… さっき出したばっかりの怪物ちゃんの実験台になるか! …さ、どれ選ぶ? 」
( 仮面の後ろのニヤけた面が崩れる事は無く どの選択肢も可能と言わんばかり 声は高低差が大きく耳鳴りを起こすような不快感…
未だに大きな圧は背後から消えぬまま… 挟み撃ちの形
全てを否定するかのような返答を心待つ )
・・・ 矛盾を探せ ・・・
「 はぅっ…う、うぅ… 姐御はもっと自分の体を大事にですね… ?」
( 顔に柔らかいモノが当たっている状況の中小声で呟く… 大きく言う勇気は無いし言ったら損な気がする…
流石に恥ずかしさの方が強めで顔は相変わらず真っ赤。変な汗が少し出てしまいつつ ゆっくり深呼吸してから返答…
… ちょっぴりと匂いとか嗅ぐ感じになってしまったのは反省 )
「 んーと… 此処に確かに姐御みたいな旧神が来るっていうのは確定していたんです…ですよ?でも、騎士さんとかが一番来る可能性高く、姐御は此処には来ないって言われてたんです… 一応、ハイ 」
・・・ 食欲旺盛 ・・・
‘‘きゅるるる’’
( 先程まで空いていなかった胃が香りを感じては… 二人の腹から音が鳴る 食欲を刺激されて鮮やかな色味を作った料理をじっと見る… 生唾飲み込んでも物足りない 寧ろ更に空腹を煽るような… )
「 つまり…我慢?我慢すればいいの?そーいうこと?… 能力とか使わずに、頑張る!… 的な?」
( 騎士の発言にしっくりとは来ないまま… 黒は自分なりの解釈をする 頭を撫でられては嬉しそうに瞳を閉じてゆっくりと手に合わせて首を振る… 楽しい )
「 …暖かい手、なんて言うんだろ… ?… と、とにかく一飯君恩… だね、まさしく 」
( …感じた事も無いような温かい手と感謝の言葉に少しだけ頭がボーッとしてしまうも、役に立てた事が素直に嬉しいの小さく胸を張り )
・・・ ○ ・・・
-- -- - - -- - -
使え
嫌だ
使え
嫌だ
使え
嫌だ
「 -- - - - おめでたい事言うには要素が足りな過ぎやしないか?
とか、思わない時点でアンタの総合的得点はマイナスね。-- - - あたしだけに
拘ってこんな状況にしてるだけでも- - -- もう、アウトでもあるんだけど 」
( - -- - -- 見れば分かる、あたしの表情は余裕なんかじゃない -- - )
拒否の限界点は自分という存在
私の目的じゃない 潜在意識ですらない先の場所
城の マインド
島に アイ マウス
残る モール
「 - -- -- - - 口惜しい筈なのに -- - -- - そうも思えない 」
( 希望を背負って進むなら - - - 彼らは )
--------------------------------????
・・・ ぎゅー ・・・
「 ... うまい事、っつーか よォ?.... 言いくるめられてっからなァ?... おめェ 」
( 生意気、間抜け。ちょぃと発言が気に入らないってのはオレの好みの問題じゃぁある。
.だけどお仕置きは妥当だっつー事... ちょっと、どころかほぼ上裸の格好で抱き締めてやったら
勿論癒しだけで済ます訳ねェって訳で、服の下に手を突っ込んでやり... 柔肌、まだ素人の尻を揉んでやる )
「 ...... 騎士が、来るってぇ ... 時点でよォ?おめェがあの程度の用意で待つわけがねェし
だいいち『 オレ風 』とか言われてる所から怪しいと思う筈なんだよなァ... 間抜けは、すこぉし責めてやるよ 」
( レギ猫でも無かろうに 優しく耳を食んで口の中、耳朶に舌を遊ばせた )
・・・ 希望は飯と共にあり ・・・
( 2人の言葉に答える間も無く、--- 空腹が最高潮に達する時がやって来る
運ばれて来た大切りのハンバーグ、そして騎士特製『 海菜がゆ 』の完成だった )
「 聞きたい事は色々と、ある --- しかし飯を冷ますのは失礼な事だ 」
( 懐からも、2つ --- 瓢箪入り 冷水を取り出して2人に提供、自分はヤシの木を背に
2人を眺めるような位置どりを陣取っては )
「 遠慮なく、食ってしまうといい 」
・・・ 知識の層 ・・・
「 うぅん…やっぱり嫌われてるねぇ?ま… 別にそれはどっちでも良いんだけどさぁ?
真面目な話 貴女の知識 記憶 力さえ奪えればこっちは何の問題も無いのです 拘ります拘ります!… 一番面倒な駒は出来る限り強い戦力で抑え込むって言うのが、私達の考え… で・す・し?
_____余裕で貴女を始末してから戻れちゃうんです、全員倒せる… 戦闘苦手って言うのは勿論、嘘だよん!数分… いや、1分で始末出来るかも?… 流石に見栄張り過ぎたや、ごめんねぇ?」
( 何から何まで煽り尽くす 溜息吐いては人差し指で仮面をくるくる回す ジッと見詰めては離さない目的の為なら手段は選ばない )
蒼の存在価値は____________
仮面にとってただ利用出来るモノでしかない
「 容赦はしないよ?敬意を持って葬らせてもらう… からね 」
誇りさえも切り裂いて 回帰させるは命の為
そして彼女と暮らす 理想の場所の為 邪魔は消さなければいけない
・・・ 真実 ・・・
「 … あ、えと、その…あ、あの〜… ほ、本当の事言いますから、お、怒んないでくれますか?姐御…ひぃっ!?だ、だから… その、もっと姐御は自分の体を大事にと言いますか、自分なんかに振る舞う必要は無いんです?… わ、分かってます? 」
( 指摘でやっと自分の言っている事に気付く… 冷や汗タラタラ… 抱き締められる事を 嬉しいと思う反面恥ずかしいと思うようになり… ボソボソ静かに忠告というかアドバイス まぁ素直に聞いてくれるとは思ってないけど
口で弄ばられる耳朶のこそばゆさに耐えつつジーっと視線合わせては少し舌とその上に小さな羽虫を出させて )
「 …まぁ 真面目に話しますと?… その、大分余力残して… 姐御倒そうとしてました
腹の中の本当にやばめの虫使わず 所謂雑魚で戦おうとしてました… 以上 」
________何処かまだ違和感のあるような…
・・・ 言われるがまま ・・・
( 飯が置かれて冷水も用意… 食する前に勢いよく手を合わせてから…感謝を述べる 作った人に対して 食材のありがたみを感じて… )
「「 いただきますっ!」」
( 元気に声を出して食べ進める… 濃すぎず薄過ぎず丁度良く進んで水がたっぷりと欲しくなるような…表現し切れない程 黒は遠慮なく食べ進めて… あっという間に空皿にするも 黄は… ゆっくり というより、泣いていた )
「 …本当に、本当にありがとう… 初めてだよ、カーソウのあの黒食物を調理してこんなのにしたの
… これは一飯千金にしないと いけませんね… 絶対 」
・・・ ・・・
「 -- -- - - --- - - だから -- -- ----- -- アンタ達みたいなのは - --- -- - 」
[ かっ ]( 上擦るなどとうに超え 膝に崩れの生じたと、その上で )
( 地面に頬ずりしていれば誰でもが馬鹿らしいと言う。真面目なことも話している最中-- -
つい先程まで 生きる事に執着するような様子であった筈であるのに )
「 おめでたい。
-- -- - のよね 」
( -- - - )
うご かず。( 途切れた心音 ) 硬直 ( 冷たい血 )さだめ ( 死の適用 )
‘ 理解 ’
( 今という時間が確認出来ているのならばー こう、解釈しても問題はない
‘ 哀れんだ表情 ’ が残り滓として有るだけな - -- -
死体。 ただの 。 -- - - - - --- - 第1の 破片の 理解する 、ただ確実な蒼の -- -- - )
------------------
------------------
------------------義体とは
------------------魂とは
------------------------------奴の 正体は?
( 目の前にあるのは意味に不明の影を落とす 求めていた ‘ モノ ’ )
・・・ 馬鹿な 大女 ・・・
「 .........んー ... 口は、駄目。な? ... そこら辺はレギ猫だけだからねェ... 」
( 大分、柔らかい感触が掌の中って事だったけれと ... 求めてるみてェな視線
其れが動作からして何なのか察してやりゃァ、別の事をやってやる事にする。
ひっくり返してニャルみたいな人形抱っこ.... お、結構良いねェ こりゃ
お腹を摩ってやったら思わず舌なめずりが出る ... てな訳で、片手をダッコの下半身に
..... 大胆にやるのは突然が大事ッつーんで かいらしぃスカートを下にズラしてやった。)
「 ......それも嘘だねェ。 ......... ハッキリ言って、おめェ......
『 オレ 』に関連はあっても、『 倒す 』以外の目的があんなァ?
.............そうでなけりゃ........ オレが初めてここに入った時、『 グレートインセクト 』
っていう奴がいる訳ねーじゃねぇか?」
( お仕置きと言わんばかりの勢い... 露わになった、股に手を掛けられた )
・・・ ザラァークという人物 ・・・
--- --- --- ---
( 惜しみなく振り撒かれる幸せの感触に賞賛の声 --- まぁ、悪くないな。と
余裕ぶっていそうな雰囲気の騎士は、多少照れ臭そうにそっぽを向いて )
「 --- 本当に、元敵対者とは思えんよ --- 惜しみない賞賛には感謝するが
食事後、私の君達の関係をハッキリさせるための身の振り方 --- 白黒の付け方は考えてくれたまえよ 」
( その場にどっかりと座ってしまえば 騎士、自身も瓢箪の水を飲み始めた )
「 --- --- --- プハァー! --- 何せ、私の認識では中立だ 」
・・・ 良くもあり悪くもある ・・・
「 ………………賢い選択かどうかは… 今から分かる事、だけども… 言い逃げは腹が立つからね… 覚悟しときなよ?」
( 死体に興味は無い… こんな簡単に終わる訳が無い、そもそも突然過ぎる自壊 考えれば考えるほど… 残っている溝 大きな策に嵌るような気がして
止まった心音 冷たくなった血 …幾らなんでも突然過ぎる …元から死んででも居なかったら出来ないだろう? )
「 ………ヨグ・ソトース 『空虚』『無』的な事… だったっけ?… 貴女を理解するにはどうやら莫大な時間が必要みたいだよ… ハァ嫌だよねぇ?本当に…さぁッ…!!!あぁ… 腹立ってきた 落ち着かないと… 無駄な感情なんか露呈する意味は無い … そして結果 結果が全てなんだからね 」
( 知識の塊 それさえ獲れれば何も文句は無い ただ心に何か 虚しいような 変な気持ちも湧き上がり … 首を左右に振って 気のせいと思い込む
何重の皮で包み そっと持ってきたバッグに入れつつ 改めて凝視 …… 数秒してから仮面の赤の瞳を光らせ蒼のいた場を燃やす 荼毘 )
_______ 偽善者の世界
・・・ 欲求 ・・・
「 っ…ぅ、わ、分かりました分かりました!分かりましたから、そ、その手をストップお願いします!ぜ、全部!全部話しますから!… ひぅっ… 」
( 流石に危機感覚えて内股… お腹とかはギリギリ大丈夫にしてもその辺は自分の未来にも関わる事 …
抵抗も無理 この場からはどうやっても逃げられない 諦めて… ぽりぽり頭を掻いてゆっくり頬を膨らませては… 口から数匹細長い虫を見せ付ける …これが『目的』 )
「 …中々エグいのですけれどね? … ハリガネムシ、知ってます?カマキリとかに寄生して成長して成虫になるまで体内に潜んで、成虫になったら水場からカマキリを捨てて出てくる …アイツですね
んでまぁ… 私の体内にも一応数匹飼っているんですけどね?ちょぉっと… 限界来てまして、それで屈強な人の体ならこいつ全部預けても大丈夫かもって思いまして… てなわけで、姉御頼ろうとしたんですよねぇ… はい、すみません… 」
( _____虫をたくさん飼っている… 身体機能というか体内の臓器がどうなっているかは… 本人だけが知っている )
・・・ 立場 ・・・
「 …あ、なるほど …?うちは…えっと …」
「 そんなの…私は決まってる!騎士!騎士の方!こっちの方が得!凄い褒めてくれるし!色々してくれる!親っていうか…先生みたいな感じだし!」
( 黒には迷いは無い… また彼方側につくような素振り見せず完璧に忠実 …というよりかは騎士に嬉しそうに接している 既に飯は平らげて冷水も飲み干して … 幸せそうな顔をしているし 満面の笑み浮かべて騎士に近寄ろうとしてもいる )
( ただ、黄色は …どうしたら良いか分からない
白黒はっきりつける為にどうしたら良いかが分からない つく方は決めている…
しかしどうやって… ケジメをつければ良いのか 許してもらえるのかが… )
・・・ 奇妙な己の珍生 ・・・
( .... 数秒。要したのはそれだけ ... 大女の視線は急に、言うなら しおらしくなった )
「 ...... ぅゔーーーん ... ゃ、悩むんでもなく答えは出てるけどよォ?... 無理だねェ、そりゃ 」
( する、するする 。スカートを始めとして 脱がせてた着衣を丁寧に戻してやり
目的を吐かせた以上は ... とただの人形抱っこに切り替え、柔らかな弟分の頭を撫で回す )
「 .......... きせーじじつ、だろ... レギ猫の子... 差し置いてそりャあ.... 無理ってもんがあるよォ?
それに .... オレ、今.... ゔぅん、兎に角無理と駄目の役満だ!!」
・・・ 私と名のつく人柄 ・・・
( 強打ッ )
( 黄 、トウリンの頬に赤い --- 痣にすらなりそうな跡
全身を駆け巡る 頭には火花が散るような衝撃 )
「 覚悟だ 」
( 籠手を外した拳を握り締めているのは紛れもない --- 騎士だった。
全力で殴ったのも それが故意でないことも何もかも )
「 ケジメだ白黒だ、それを軽口で言うなり仕事で示すのは戯言に近い
真の覚悟を持つのなら --- 分岐点の目の前に居るのを自覚するなら手前の心構え位私の拳と ---
これからくれてやる言葉なぞも無しに言うがいい 」
「 確かに組織というものは敵対者へ --- 必要を越した報復を求めて来る ---
敵だった者へこうべを垂れるのも困惑するだろう。だがそれで私について来れると思うなよッ!?
私は何処であろうと草でも泥水でも喰らって死に物狂いに強者に噛み付いて来た!!!
そんな私の生き様は ‘ 修羅 ’ だ!!! 落ちてたどり着くところもない地獄業だ!!!!
--- ただ、いっときの休息 --- 其れだけを見て私に付こうとする小心者、貴様がそうなら --- 」
( 眼前に ___ ギラついて威嚇する 鋭いナイフが突き付けられた )
「 今直ぐ私の前から死んで失せろ。」
( 殺意に爛れた本気の視線ではある --- だが、騎士は意味を含める行動で促していた
『 私に付く覚悟はあるか? 其れでも生き残る勇気はあるのか? 』)
・・・ 孤島 海岸地帯 ・・・
『 戦力の再配置を急ぎなさい。弐級ヨロイグモ、アイアンゴーレム 『 老神 』…
今、ここに回すことの出来る最高の戦力を集結、来たる決戦に備えさせるのです 』
【 機械軍 】
( “ R機 ”、矢張り表情の無い其れから映し出される『 支配者 』の声が響き
其れに応じて機械の兵達が動く 、砂浜を闊歩する巨大な鉄人を始めとし … )
[ 空を征く巨大な機影 ][ 重く構える八足要塞 ]。… 今までとは別次元の兵力
『 …ゃれやれ、前支配者の制圧だけでも手がかかるというのに… まぁ出し渋る戦力もありません
彼らには引き続き … “ 最終段階 ” の用意を知らずのうちにやって頂くことに致しましょう、ホホホ。』
( 波乱の予感 )
・・・ 分かりきっていた寄生 ・・・
「 …ま ですよね、寧ろ大丈夫とか言ってたらドン引きでした、普通に…
だから甘い食べ物とかに潜ませようとしたんですよねぇ… 予想できてましたし全然大丈夫です!自分なら余裕で耐えれちゃいますからね!結構丈夫な体してるんです!」
【 ごっくん 】
( そんな音と同時にチラリと見せていた針金虫を再び体内に戻す… 慣れていると言っても内側からの痛みに小さく顔を歪める …体内からの痛みはどうやっても軽減が出来ない
頭が撫でられれば そんな表情も消え去り嬉しそうに目を細める まぁ、先程の赤猫や青鬼の反応からも察せていたのだが… )
「 ---- 結構モテてますよね、姐御 … うん、それだからこそ逆にこれは飲み込まなくて良かったかもしれません … 増やす時に中々 …言いようのない痛みと …………気持ちよさ、感じますけど 」
( ………ちょっと言いづらいような事も 結構気軽に話したり … いや、これはどちらかというなら口が軽い … )
・・・ オモイ ・・・
「 ……… いっ…… たい …なぁもう……… 結構激しめに打った感じですね? …うちらも慣れてるとはいえ痛いもんは痛いんだよ?
… 泥水で口拭く事や黒虫入りの腐ったパンを食べたりしてでも 生命を保ち続けて 地獄めぐり … 的な感じ? …そんなのは全然_____してなかったよ、貴女を始末しようとした時もそう… 覚悟なんか全くしていませんでした
まぁそれはカーソウも同じでしたけど … 私の右腕が吹っ飛んで戦意喪失 …貴女を舐めてましたよ、何方も えぇ、小心者です …
_____ですけどねぇ … 此処まで言われて引く程雑魚じゃ無いんですよ 『期待』ですね 貴女の生き様に …うちも命を賭ける価値はあるんですよ 貴女が嫌かもしれませんけど … うちらは貴女について行きますからね どう言おうと
-----こんな所で死ぬつもりはサラサラありませんって …事!
【 身を捨ててこそ浮かぶ瀬もあれ 】 … だっけ?確か … 」
( ヒリヒリ 痛む頬を左手で軽く撫でつつ一つの溜め息 自分達の心の弱さは自分達が良く知っている
堂々と言っているけど … やっぱり怒気は怖く感じる 冷や汗も垂れる
それでも …… 視線は外さずに 自分の決意を述べる 紙では無いけど …右腕に簡単な マジックハンドの五本指版みたいな義手が付けられる ____眠そうにしている黒 )
「 … 自分はもう決めてるの!騎士さんと 桃林の為にも! …一緒に着いていく! …罪滅ぼしというか 色々償わなければいけないから … 全てに対応する! …それに … ------いや、いっか!」
( 寝惚け眼を擦っては … 頷く 黒
この二人は ______何と言われようとついて行く どう思われようとも )
・・・ 主犯 ・・・
「 は〜〜… 私様も反省な訳 …‘‘素材’’が子供 …それが多過ぎた 赤と橙はまだ良かったとは言え … 甘い、甘過ぎる!ラスグッラ並 … 全く ……
私様と赤仮と……… あの怪物で … 全員とまではいかなくても …何人かは絶対に… 仕留めなきゃねぇ 」
( また作れるとはいえ … さて 何人始末出来るか_____ )
・・・ 向上意識 ・・・
[ むぃー ]
「 ......ませたコト言ってんじャぁないよォ?」
( 認めたかぁ無いがモテるは当たりでってんだから、照れ隠しと
柔らかいと一眼見りゃぁ分かる頬っぺた... 赤子のようなそれを引っ張る )
「 ぐぃー .....きひひ .... ってか、そーそ 、まだ聞きてー事あったんだっけか... 」
・・・ みちづれ ・・・
( --- )
( 小さく、金属が擦れる音が神経を逆撫でる様に響いた後__ )
「 --- よし。--- よくぞ語って聞かせたな --- 」
( 目の前の 相手が --- いや、今や 認識を変えるべき命を預かる子供達の 答、
それは 騎士にとっても満足の行く物であってくれたのか、表情からは棘が消えた
--- 大きく満たされしものでありながら、小さい器に 人格を持つ2人を前に )
「 --- --- 堅苦しく聞かせる言葉は無しだ --- 今、この時より
カーソウ、トウリン --- 君達は、私 ザラァークの子として名乗る事を許そう。
--- --- --- ぅーむ、これで合っていたか 」
( 多少、記憶との格闘を重ねるという愚行を晒すも 2人の頭を撫でてやる )
「 まぁ --- 旨いものは食べさせてあげよう 」
・・・ 名ばかりタロット ・・・
「 うゅ、んみゅぃ〜〜〜… はんへふは〜?」
( 頬を引っ張れながら喋る… 当然滑舌悪いで済むどころかあまり聞き取れない
別に痛くは無いし寧ろ楽しいから 怒ったりなんかもせずに… 小首傾げながら聞いてみる )
「 …んぷ〜… なひほ〜、なに〜?」
( あまり深く考えずに… のんびり聞いてみる )
・・・ 騎子 ・・・
「 …なんか照れるね、うちがその…貴女の子供って… まぁ、これから末長く宜しくですね!旅は道連れ世は情け!…… これはなんか本格的に違う気がしますね 」
「 …んと、つまり…お母さんになったって訳でいいの〜?…まぁ、とにかく!うん!良くわかんないけど宜しく!… うん?自分が騎士さんの子供になったって事は… シャラ兄はどうなるんだろ?… う〜ん…?」
( さっきまでとは変わらない… 騎士に対する接し方は何も変わっていない でも最初に比べたら変わっている
… 不思議な二人の子 満面の笑みを浮かべながら自分達の個性を隠そうともせずに晒していて… )
( 騎士の歩んできた道を尊敬し、心に刻んで 同じように… 心身強くなりたい
… 言えないけど そんな想いをそれぞれ胸に秘めて )
・・・ “ 嵐の王 ” ・・・
「 あァ... オレら、鬼ん子とレギ猫なぁ...? ... ここに転がり込んでくる前によォ
確か、姉貴の災害【 エアーストーム 】みてェな竜巻に巻き込まれて大変な目に遭ったんだ 」
( 元の様に頬っぺた離せばもっちもっちと頬を合わせて軽く抱きしめてやる
若干、距離が近すぎるのは気にしない主義なのだ )
「 なぁんかカラクリみてェな音も聞こえたけどなァ... ありゃ おめェの仲間かぃ?」
・・・ 新親 ・・・
( --- 取り敢えずは、と 2人をじっくりと撫でる事に少しの幸せを覚え始めた頃
この子達 --- また増えるかもしれない現状、これを 騎士は安易に招いたとは見ていない
内外共に小さくありながら 大きく自分に心構えを表した2人と同じに --- )
「 --- --- む --- ジャラ候の --- ? --- 成る程、付き合いづらい肉親とは君達の事、だったか 」
( やれやれに手を横にする騎士、また 関わる事にはなるだろうと考えてはいたものの )
「 むぅ --- 真面目に 家が必要になりそうだなぁ --- 」
( 事を、中々に軽く考えていた )
・・・ 事後の蒼が震える尻尾 ・・・
( - -- - - - 淫らな雰囲気が部屋中に溢れ返り
むせ返る様な熱気を感じる程の -- - - 興奮感を誰もが抱く )
発生源はベッドの上、すらりとした尻尾を ピンと張って
『 っっ -- -- - - はーっ はーっ -- -- - - うぅ -- - はーっ ぁぅぅ -- - - ひっく -- -- えぐ --- - ぐすっ 』
( 誰とも隔絶したい心情が見て取れる、丸まって静かに泣いているのは勿論蒼だ
___ ベッドの濡れ具合に、生地の傷んだ服と、誰が見ても -- - -- その )
『 ぅぅ -- -- - - ぅ -- - - -- - 』
・・・ 館の嬢主は無知である ・・・
「 … 外が騒がしかったのは何となく分かります 窓も数枚割れてしまっていますし 今も同じ感じ… ですけど、カラクリ?
……… えーと、すみません 多分違うというか… 全然知らないですね いや、本当に… ?… ん〜…?孤島にはそんなでっかい人も機械も無かった筈… ていうより 最近赤城に居たから良く勢力を知らないんですね… すみませんけど 」
( 初耳で首を傾げつつ申し訳なさそうに言う… 本当に知らない事らしい
頬を合わせて軽く抱き締められ安心感を抱きつつあまり自分は役に立てていないとちょっぴり悲観… でも、悲観で終わる程甘くは無い! )
「 ……あ、でもですね? …屋敷の裏道を真っ直ぐに行ったら… 100mぐらいの海幅を飛んじゃえば其処はもう_______
私… いや、私以外にもたくさん産まれた… 孤島です 」
・・・ 能力の応用 ・・・
「 …あ、それなら 色彩はうちに任せて?…貴女に見せた事は無かったけど、うちの紙はキャンバスにも出来るからさ…まさに多様多彩! 後カーソウの能力で簡単な資材なら作れると思うし… 」
( ふんす 胸を張ってペンキとかは任せてくれと… 本当はもっと恐ろしい能力の使い方も出来るのが教えるのはまた今度… というより落ち着いてからになりそう )
「 …んと!んと!シャラ兄は別に悪くなくて…!そ、その 自分がちょっと反抗したっていうか!ほ、本当はシャラ兄と私のタッグだったの!で、でも!断った…だ、だから…うぅ… 」
( どのように顔を合わせたら良いのか分からない 子供には分からない 髪の色とほんの少しシャラルの方が目が隠れている以外はそっくりな顔立ちを確かにしている…
撫でられながらどうすれば良いか… 頼るように顔を覗き込む こういう時は大人に _____親に聞いてみるのが一番 )
・・・ 大満足 ・・・
「 …とても楽しく とても綺麗に出来ました… お手入れ完了でス!…… あ、でもやりスぎましたよね さスがに… 」
( 張本人に後悔はない… 分身を片付けて良い汗をかいたらしくハンカチで顔を拭く---とはいえ流石にやり過ぎたという今更な反省をする ベッドの上の静かに泣いている蒼に近寄る… 手は出さず その場に正座をして反応を心待つ …火照った部屋と体を冷ますように手持ちの扇風機使用しつつ )
( 因みに少年は----- )
「 ぅぅぅ……… はぅ…ぅ…うぅぅ… 」
( 指の隙間から覗いた光景忘れられず…顔が茹でタコみたいに真っ赤になりつつ三角座りで部屋の隅…
興奮してしまった自分を恥ずかしいと思って出来るだけ見ない… というよりかは話さないようにこの光景を心に閉ざしておく )
・・・ 法螺貝の呼び声 ・・・
「 .........ほへぇ 」
( 真面目な、真面目な急のしかめっ面。弟分に加える手を暫く止めるくらいには
テホプに真剣味が戻ってきたらしい ... 考察と理解。判断と 思考と 組み立てと
らしくないを今日だけでいくら更新するか知らない )
( _____ 多分 あの嵐 )
「 ....... んむ、ありがとよ .... ダッコ。 ... まぁ おめェの体は何とかしてやるさ 」
( 立ち上がり 後ろの2人に近寄る )
・・・ 数秒以内に親の心労 ・・・
( おろおろ )
チカラ
「 --- そう安易に 能 力 は使う物じゃない 、私がさっき言っただろう
そして私が口を滑らせた事だが --- 家の件は後だ、君達は生き残る事を第一に --- 」
( 我が道を往く勢いに弱いのは同じ部類の特徴なり、騎士は子供2人に手をつけられない )
「 --- --- ふぅむ、ジャラ候 か --- 向こうも気にしていたし、高圧的には出ないらしい
私にだって聞いてきた程だ、外面を考える方が上手くいかないだろう 」
( トウリンを前側で抱っこ、カーソウは背中に紐で結んだおんぶ --- 歩く速度は変わらず )
「 此処は --- 思い掛けない事、つまりは私の子となる事実を告げて
その勢いに合わせて軽く謝罪するのが良いだろう。 --- 別に、酷い人ではないと知っているのだし 」
・・・ スティーリー ・ ガレット ・・・
『 - ---- -- - -- - 』
( 返事がわりに尻尾のビンタが目の前の変態を打ち据える。
威力据え置きの打撃よりも、寧ろ効くのは おそらく )
大っ嫌い
( 意思は伝わる。近しくあったからこそ -- -- - -
2人へ向けられた辛辣で 当然で 傷物な敵意の視線
丸まって、一部だけ見える顔はそんな事実を以って2人を攻撃 )
・・・ 復帰する赤と青 ・・・
「 ついて行っても良いんですけど… ちょっと役に立てないというか邪魔になっちゃうと思いますから… ハハ… 姐御達を応援してますね? 」
( 苦笑を浮かべては健闘を祈ると言わんばかりに… 敬礼 真剣味が戻って集中した姐御を止める気はサラサラ無い それに任せてと言ってくれた… ならば任せるのが当然だろう )
( いつの間にか4本足で立っている赤猫。 手の甲を舐めつつぐぃ〜っと伸びる… 寝た事で体力回復 寒さ的にも凌げて体温調節もバッチリ ニッと元気な笑みを浮かべて いつものテンションに戻っている )
「 …ふぃぃ さて、頑張んなきゃだな? 任せろテホプぅ… !
…… そこの茨蟲も自分達に任せて ゆっくり休んでて良いぞ 」
( …… 赤猫が立ったというのにまだ壁に背中をつけて寝ている青鬼… 静かに寝息を立てていた )
・・・ 深くて浅い 色の感情 ・・・
「 …役に立ちたいんですよ?うちらも… それに加減は分かってます!だから心配ご無用!… まぁ、そうですね?まずは… 生存戦略!… って奴ですね、多分! 」
( 仕方なしにウエストポーチに仕舞ってあった螺旋状に色が付いているペンを仕舞う… 一応良し悪しが分かっている )
「 …んとんと!でもでも!その… 嫌悪的な感情をその!抱いて来ると思うの!…た、多分、ね?それに軽く謝罪とか… じ、自分どうしたら良いか分からないし…!えっと…えっと!」
( …背後から声が絶えない と言うよりかはもし嫌われたら立ち直れないのだ 嫌悪の桃に、シャラルにもしも… そんな事を考えるだけで心のダメージは激しく過呼吸に…
こうなると能力なんか使えなくなる… 一つの弱点 身近な人に何かあったら… )
「 ____そ、その!騎士さんは… どうする?もしそんな時があったら… ど、どうするの? 」
・・・ 仕方ない ・・・
「 …あはは まぁ そうなりまスよね… 私は当然でスよ… コレは謝ッても許されませンよね、絶対に… さて、どうしまスかね… 」
( 苦笑を浮かべて… 当然な敵意に心は痛むもそれを感情に出さない 一部から見える顔から視線を離さない 瞬きもしない ただじっと見詰める… ちょっと痛む頬を気にも留めずに鋭い視線を 重い視線を… 受け止める )
( 三角座りで部屋の隅… とはいえ分かる 止めれなかった自分に対する思いの込もった視線が突き刺さる… 袖を強く握りシワ作り出し心臓が高鳴る… 脈が速くなる 今自分のすべき事を… 考える )
・・・ 行く道は波乱万丈 ・・・
「 ヨしよし 、きひひっ ... なんだ 皆んな心構えバッチリじゃねェかよォ 」
( リアルスマイルが振りまかれ、伸びるレギ猫の背中に 顎をごしごしと撫でる
... 仕方無いなと鬼を抱えれば 体温の低さに体が冷たくなって震えを1つ )
「 へっキしっ ウぅ、冷たいなァ? 鬼ん子よォ ... ぅむ、達者でな ダッコ 」
・・・ 悩める母の情 ・・・
「 分か、れば --- 取り敢えずは良いとして 」
( 接し方に慣れないのは何処と無くズレた子供達だけではなく
騎士も同じなのは様子で見て取れるも --- 万能のコミュニケーション
‘ 抱擁 ’ --- つまりはトウリンを抱き寄せて、カーソウの話に集中を行う )
「 私を例にしてくれるなよ --- ジャラ候は特殊な分類なのは明らかで
参考になる筈もあるまい、さて そうだな --- その、嫌悪は口癖であまり
気にする必要は無いと思うが、うむ これでもギフトしてみるのは如何だろうか?」
( 極めて冷静、何時もの最良判断として ‘ 新編童話集 ’ を懐から取り出し )
「 あとは、まぁ --- 私がトウリンにしているような事と --- 普通に、そんな感覚で
軽く 謝れば良い 。さっきも言ったように 、無駄に勘繰ると痛い目を見易いからね 」
・・・ ご機嫌斜メ ・・・
『 - --- - 当然よっ 寧ろ許してもらえるとか思ってたらはっ倒してる所ねッ!!!
合意なんてもの得ずにこんな事っ -- - - -- - !! 薄らバカっ 変態っ クズ!アホ!!! 間抜けッ!!!! 』
( 罪の意識ありで言ったことにすらカッとなって ついに飛び起きてしまえば 低レベルな言語で
清掃員に対して怒鳴り散らす - --- - 本物と見まごうくらい、意識がちょろい )
『 もぉッ -- - - ちょっと!クズ清掃員!!! あっちとも話すから席外しなさい!』
・・・ チビ達にはチビなりの ・・・
「 … いってらっしゃいませ!姐御!… 後赤い猫と青い鬼! 貴女達は一種のライバルですからね〜〜っ… !」
( しっかりと見送る 寂しいなんて言わないし自分よりも… あの二人がついている方が安心なんだろう 複雑な気持ちだけどしっかり手を振って 健闘を祈る )
「 じゃあ… 行くかテホプぅ… あ、別にヴェルは自分が乗せても良いぞ〜? 」
( 冷たがっている月夜を傍目に大変なら変わろうかと気遣い… というか自分ならその冷たさも熱で帳消しに出来るから大丈夫
… 鬼は安らぎを保ち幾ら揺れても起きそうに無い … それ程ぐっすりと寝ていて )
・・・ 相談 ・・・
「 子の心親知らず …まさにこれ!… ですね 」
( 思い浮かんだ事をすぐに話しつつ抱き寄せられる… 離れないというか離さないといった意思と温かい想いが伝わるような気がして 少しの間目を閉じる というよりは集中しやすい環境を作り )
「 …ん、ん!わ、分かんないけど分かった?と、取り敢えずこれ渡して… 軽く謝れば良いのか?… 頑張ってみる!」
( 難しくなさそうで難しい… 取り敢えず出された童話集を受け取り 懐に仕舞い込みつつ 勢い良く頷く
やって見なければ分からない… まぁ、謝るのはまた後でになりそうだけれど その時まで覚えておいて双子に謝ると決めた… )
・・・ 雰囲気 ・・・
「 …それが御望みならそうしまスよ、勿論 … 白みたいでスね …じゃあ、失礼致しまスね 」
( 何処となく懐かしい雰囲気感じ取りつつ 怒鳴り散らされても心的には折れておらず… ただ命令には忠実に出来るだけ働くようになっていて 扉を開けて一旦外へ出る… 流石に空気は読んで盗み聞きは可能ではあるけどしない というか本当にしたら好感度が崖っ淵だろう )
「 ……あ、えっと… その… 」
( …最初に似ている 脆弱で弱気 壁の方向に体を向けたままちらりと視線だけでも合わせようとして )
・・・ 嵐の眼前 ・・・
「 ......... 」
( なんとな〜く、ではあるんだろーけど
嬉しいもんだ 愛って。... そう思いながら、月夜は部屋を後にした )
_____ 暫しの休息 そして
( 玄関 ... 長い様で、短い様で .... 終わりになれば時間というものを誰しもそう感じ取る
.... 行く手が困難 それが分かっているのなら尚更だ ... 既に、何かの気配が色濃く扉の向こうへ )
「 ... あァ、レギ猫 ... 開いたら、すぐにでも始まりそーだ 」
( それに応ずる月夜もふらけた口調は何処かへ消え去る、闘いの気配に黒煙がちらと口より漏れ
鬼ん子に触れる冷たさを物の一部と捉える事すらなくなった ... 鞘を廃した刃物の様な ギラつきに気は染った )
・・・ 行く時を知る煌めき ・・・
「 --- 逆であって欲しいが、なぁ --- だが 今の所は ー それで、収めるべきだろう 」
( 優しくトウリンを離す --- 何の故か、騎士は今 初めて海の煌めきに気が付いた
きらきらと陽光を受けて 天へ光を送り返す、宇宙の如き深い美しさに --- それが急かす
今、征くべき道のりを 己の【 メインクエスト 】が大きく近寄る気配が 騎士の神経を尖らせる )
「 征く時は来た様だ、中途半端ながら --- 親子の愛は此処で一旦途切れさせるべきだ
--- 後で私に幾らでも甘えるといい、戦いの後はいつでもそうと相場は決まっているからね --- 」
( 黒く また、太陽を受けて静かに輝く鎧を纏う 兜のない騎士は高らかと海を見定めた )
「 出立するぞ 」
・・・ 義体 ・・・
[ ウィゥィウィウィゥィ ]
( 近寄る寸前にまた、義体が【 裏返 】り 元の[ 白黒 ]姿へと体を変化させた
ただし相違点はある … 様子、そのものがハッキリと男の子を見定める真剣味を帯びて視線を固定 )
『 … 呆れましたね。それが貴方の限界ですか、それが貴方の未熟さですか 』
( 声すらも混沌の呻きより脱した 突き刺す冷たさに背筋が震える冷徹の言葉色 )
____ 部屋の外 先客
( 部屋から音が聞こえなくなるまでの距離… さすがに此処まで、といった感じの場所
ピンポイントに … これまた、見たことのある雰囲気の人物と … ココアシガレット。)
『 ………… 』
( 眼が見えないほど深く被った黒帽子、後ろで束ねた銀の髪 長袖 足の殆ども隠すロングコート …
いかにも怪しい出で立ちながら 他人の気がしないのは … この人物も、[ 白黒 ]‘ らしき ’ だから。
… まるで、清掃員をそこで待ってたと思う様な場所、そこで壁に背をもたれ お菓子タバコを咥えてる )
・・・ 迫る緊張 上げる……・・・
( 扉の先… 既に何かいると分かる 感じた事もない濃い気配が漂っている 赤猫は尻尾と耳を立てて警戒心を大きく 爪もしっかりと装着 …するも 背後から無数の羽音と気配を感じては…… 口端を上げて爪を下げる …代わりに勢いよく走る姿勢を取り )
「 …テホプ 裏口から出るか… ‘‘ここを真っ直ぐ行くか’’どっちにする?… 自分はどっちでも大丈夫だぞ 」
( 氷の鬼は… 何故か冷たく無くなっていく というよりかは力を角に溜めているらしく 冷気が風に乗り戦いに飢えた熱を冷まそうとする… あまり意味は無さそうだが )
・・・ 再び ・・・
「 …うん!この続きは海を越えて 色々終わってから話そうね!… 騎士さんに出来るだけ手を煩わせないように頑張る!」
( 越えるべき光を目にしては 美しい光景で自分達の進むべき道を照らしてくれているようにも見えて …目に焼き付ける事完了し深呼吸… もう迷いは無い
双子の兄とは対照的な黒髪をヘアゴムで軽く縛って 決意表明で両頬軽く叩き眠気を完璧に覚ましてから …作られ始めた巨大な紙飛行機に乗る …トウリン製作
______最初に敵対していた時と同じ光景を作り出す )
「 …結局これが一番なんですね 原点回帰と言いますか慣れているモノを伸ばしていきます!」
・・・ 言葉のナイフ ・・・
「 …ぅぐ、そ、それ言われちゃうと… 何も言い返せない …けど
… 分かってるよ、止めなきゃいけないって …でも… やっぱり何か… 震え止まらなくて 怖くて 」
( 的確な言葉と鋭く冷たい視線は心の奥深く 突き刺さっては思い出を掘り返す …痛い程に分かる 少しずつ服を握る握力強く 寒気がしては鳥肌を立たせて… 自分の弱さを更に認識 色んなことが悔しくて ……目から滴を溢し始める)
( 街のトラウマ、____幼少期のトラウマ、それぞれが似たような状況で… 残っている結果は止められなかった事による惨劇
だからと言って 先程の様なものは簡単に止められた筈 悔しくて 堪らないのだ________逃げる事が )
「 …僕はまだ未熟だよ、全部 …」
______もう一人
「 …ふむ、中々いい趣味をしてまスね?」
( 恐らくこれも義体… 本物のニャル先輩はこんな服とココアシガレットなんか咥えないだろう
…それは置いておいてカッコよさは認める …自分も真似して棒キャンディーを咥え口の中で転がす …タバコ風 )
「 …さて、聞きまス 何の用でスか? 」
・・・ 毅然と立ち向かう ・・・
「 ....... きひひっ 」
( 鬼の気など露も知ってか 知らずか ... 月夜は伸びた猫の背にその冷たい鬼を乗せ
目の前にあるドアを蹴破るッッ ... なんて事はせずに、丁寧にノブを掴む )
「 ... オレが廃ったらよォ .... 燃えない事する女じゃァ 」
( ギラついた笑顔が振り向く )
「 おめェに飽きられちまうじゃねぇか 」
[ ト''カ''ァァ! ]( 結局乱暴に開く扉 )
He'y kids
「 北の方からテホプさんがエントリーだ 」
・・・ どっこい ・・・
( つらつらと述べる声の全てを無視するが如く目の前にどっかりと体育座り )
『 そんな事で暗暗してんじゃねー と言っているのはわたくしの趣旨とズレています
わたくしがキレているのはただ1つ!1つ!!! 何故自分から襲わないのですか!!! チャンスでしょう!!! 』
( 指先で突いて突いてと心の壁ごと少年の頭にダイレクトなアタックが決まりまくり
距離も近く 真顔に近い表情から繰り出されるズレた発言が場の空気を掻き乱す )
『 折角わたくしが退いてあなたの欲求不満解消の為に御誂え向きとしたというのに!!!
本っ当に意気地なし!据え膳喰わずのちびっ子!小たれ!!! 男ですか!?ホントに!?』
_____ 義体
『 …… 』
( 義体はその問いを言葉では無く、一枚の紙切れを出す事で答えた )
【 ヒットマン - ニャル 】
・ 任務1 : 将来有望な後輩の護衛 - 行動報告
・ 任務2 : 可愛らしい後輩を影から支援 必要であれば敵の始末
・ 任務3 : 少し心配な後輩に本体不在時の癒しとなる事
【 後輩に対するニーズと健康の維持を目的とした行動を優先せよ 】
『 ………… 』
( … 奇妙な名刺 )
・・・ 押し上げ ・・・
「 うん、そうだよな… !そうじゃなきゃ… 燃えないぞ、当たり前だけど … !」
( 背に乗せた鬼の冷たさで… 熱を足から放出しても自分にデメリットは無し 開いた扉 見える道
…テホプを尻尾で背中から絡み取れば … 後は大丈夫 気配を飛び越える 止まる気は無い それに……… )
( 背後から押し上げる ______蟲の波 蜂や蟻など量で 館から出てきては押して 進ませて …行く先を後押し
そして異常な気配に …取り囲み 渦巻き 守る 邪魔をさせない 本体…姿を現す 館の嬢主 …少しの別れと出発に敬礼 )
「 ………… よいしょっ… 改めて… 」
__________行ってらっしゃいませ、姉御 ‘‘達 ’’
・・・ 解釈違い ・・・
「 …え?いやなんでそうなるんです⁉いや確かにそういう欲求は解消出来る…けど、けど‼!僕は…そ、そういうのはお互い合意って考えてますし‼!…まだ、そういうのは早いかなって思ってますし… 後ちゃんと男です!と、とにかく!… そういうのはしません!まだ‼絶対に‼! 」
( …気付けばテンション的にも引っ張られてしまい目を丸くしたまま 否定を続けて何度も首を左右に振る
…色々まずいというかしたく無いと言うか …意地でも曲がる気は無く 明らかにズレているであろう相手と… 顔を上げて口論 )
「 …そもそも一応義体とは言え自分の初めてとかは大切にして欲しいですし まだヨグとは …き、キスぐらいでそんな事した事無いし …雰囲気とかもあるし …だ、だから気遣いは感謝しますけど! …ぼ、僕はそう言う事はしません!」
______義体
「 … 渋いでスねぇ …まぁとッても感謝でスね、これに関しては … 」
( 紙切れと名刺を受け取る… と一緒にポップな棒キャンディを交換 … 生憎名刺は用意していない
正直言って…頼りになり過ぎる為 自分が甘え過ぎそうでちょっぴり怖い )
「 …貴女の方が鞄持ッてても違和感ないでスね… 大人の雰囲気と言うか 格好良いでス 」
( …本体は無事なのか ちょっとだけ不安な気持ちを抑えつつ 背後に回り… 尻尾無いのか確認してみる )
・・・ “ 空気 ” “ 泡 ” ・・・
『 ------------ 』
【 エアーストーム 】
( 覆い隠された存在が風 ... 違う![ 空気 ]の嵐を纏って寄る虫たちを散り散りに吹き飛ばした!!! )
『 -------- 裏切り者をこうも懐柔する多大な人物力
迷わない即刻判断力に持ち合わせた身体機能 ------- 大した力だ ------
この 【 エアー 】に殺される資格は ある 』
( 大柄なロボット。.... 一言で表せば、扇風機の見た目をした青いロボットだろうか
今にも飛び立たんとするその “ 機械 ” は空気の力をボディ全体に滾らせた凄まじい存在感を示す )
『 だが ------- 裏切り者 まずはお前だ 。 --------- 逃すなよ 【 バブル 】 』
( 月夜の行く先 陸を阻む海の中 ..........
弾ける泡の音が 静かに、響いた )
・・・ 引っ掛け ・・・
『 … … 意識、しています ネー? …… ふふふふ やっぱり オ ト コ ノ コ 』
( 打って変わる白黒の表情、嘲る様な一本とった事を勝ち誇る的な煽る声
とん とん とやっぱり頭に指を当てては『 ドキドキしまし 、たー?』とか言いつつ )
『 んじゃー じゃじゃじゃ … 今腐れて飽きられる様な事はしちゃいけませんネー?
だって… 『 まだ!』ですからー … オマケに、体力!!!!修行不足!!!!!!!! 根性つけなさいヤー 』
( 煽る様な声は続きつつも … 一瞬、後押しの念が混じって )
____ 凶悪性
『 ………… 』
( さっきから全く口を開けない白黒、キャンディーを袖に滑り込ませつつ
後ろに回る清掃員を顔だけで追う事はあろうと 止める事、一切無しに尻尾を晒す… か'' )
[ _______ . . . ィ ィ ]
( 独特な空気の切り裂かれる音… 蒼や黒とは似ても似つかぬ細長い爬虫類系の硬質尾が伸びる
… オマケに短くも長くもない棘で武装されており、先端に至っては … ナイフの如き凶器そのもの。
風切り音はコレが原因らしい … 完全に “ 殺意 ” を感じる類のアレである )
『 …………… 』
・・・ 上陸 《 孤島の一部 ‘ 機械エリア ’ 》・・・
( 孤島近海 )
「 ・・・・ 間違い無く 94%位の確率でミィリィちゃん ・・・ 此処だね 」
( 矛盾発言を堂々とかましつつ、2人に向けてカロンは問うように呼び掛けた
その内、1人には普通に抱きついて居るのだが 黒機にとってお構いなどないらしい )
・・・ 役目 ・・・
「 -----蟲と風 … 相性的には何とも言えないですね …正直有利とは言えません… ですがね?ですがですよ…
私は …!姐御達を絶対に安全に孤島に送るんです … だから何方も邪魔はさせないのです! 」
( 吹き飛ばされた無数の虫は……… ‘‘生きている’’ しぶとく 体力を残して生きている …当然毒を持っている虫も居る 機械にも通用する溶解性を持つ……… )
「 …一応… 名乗りましょう……… 我が名はダレット!!緑の冠を持ち… 女帝のアルカナを持つ自然の覇者!!…そして …姐御達を敬う小心者!
_______さぁ、貴様も我が愛しいグレートインセクトの餌… いや!!スクラップにしてあげますね!!」
( 正直心拍数は上がりまくりで… 怖くないと言ったら嘘になる それでも_____負ける気は無いという笑みを浮かべ大きく口を開く …黒 茶 緑… 決して綺麗とは言えない混濁を見せ付け 手に持つは 自分さえも傷付けて機械にはあまり意味無いであろう ……数本の茨 当然握れば赤い液体が 滴として垂れ落ちる
______死んでも構わないが 役目を果たすまで倒れない 決意
月夜達を守る虫のドームは… 波として孤島に向かい流れて防護する )
・・・ 無茶な話 ・・・
「 … そりゃそんな事言われたら普通の人は意識しちゃいますからね⁉ …本当に …き、気を付けてくださいよ 僕は …そういうの …わ、忘れられないっていうか視界に残っちゃうって言うか … 脳裏に残る… だから!つ、次からやめてもらえると助かります … ! 」
( 頬を思いっきり膨らませる … とは言え緊張を解して 手助けしてくれたのに関しては素直に感謝 … まぁやって良い事と悪い事があると言うのを此方も自覚し直せたし …気が付けばプラスな事の方が多いかもしれない )
「 …え、えっと… 何かお礼させて貰います …ね?また後で… !… 僕の場合は… なんだろ、本とか …? … なんか欲しい物があるなら言って貰えたら … 」
______尻尾
「 …格好良さは此処にも現れるンでスね … 下手したら腕飛びまスけど 」
( 危険 その一言に尽きる …鋭利で硬い 下手に触れば傷が付くで済むのだろうか これに触る勇気は生憎と無い … すぐに真正面に向き合う形に戻る
まぁでも 雰囲気と言い似合っているし嫌いじゃない … また余裕がある時触りたい )
( ………さて、何を喋れば良いのだろうか 正直 …ニャルとは違う意味で憧れるので緊張する )
・・・ 捜索 ・・・
「 …正直に言うけどな?1%でも確率があったら俺は降り立つからな… さて、何処に居るか …こんな場所だしなぁ … 機械の下ってのもありそうだよな 」
( …少し親バカ度が加速しているのには置いておき島に降り立っては辺りを見渡し 複数個手を浮かせる 手で四角を作っては光を反射する…… 【 ハンドミラー 】 探しやすく ミィリィの作ったSOSがもしあったのなら…そんな考えをしつつ照らして探す )
『 …かろん 蒸し暑い 一旦…… 離れて ? 』
・・・ “ 運命の先延ばし ” ・・・
『 ---------------- 』
【 エアーシューター 】
________海を行く者たち
「 ッっ き''っ ... ダッコっ!? おいッ レギっ !!! あいつっ !!? 」
( やっと自由が効くようになっている頃には島よりかなり離れた場所 ...
一瞬 見えた不味い気配の大元... 今の状況からして 悪い予想しか浮かばず
尻尾と虫を振り払おうと ... 出来なかった )
「 ....ッッ ..... っがぁー〜ーっ 生きてやがれよォッ !? あの野郎 .....っ 」
( ..... 弱っちい癖して、必死に体張って そんな弟分を信じてやれなくて... 何が、姉御だ
慕う様子を思い出せば ... 月夜はそう、苦しげに叫ぶ 。)
[ ボコ ボコ ボコ ]
・・・ 強過ぎた自我 ・・・
『 [ また後で… !]分かってる じゃ、ねぇですか ヨヨヨ 。20分以内に支度せよ!』
( 大体無視してまた指を向け、指示の言葉を言い放った )
『 うだうだ言ってる暇というモノを考えた事ぁりぁりぁーりまス かネネネ?
FINAL・戦闘 近寄っテ 這い寄って参りやがるのですカらa、用意 用意出立支度せよぉぉぉぉ 』
_____お気遣い
『 ………… 』
( 話題が無いのか。 平然と察するように白黒は新たなモーションを見せた
清掃員の片手を掴む、そして … 歩く、向かう場所も知れないが 兎に角歩く )
( … 廊下と足が触れる度、硬い鱗でも圧しているような妙な音が響いていた )
・・・ 機械の島 ・・・
「 うひゃぁ、どんだけ探す気だってかー ・・・ 気持ちは 分かるけどサー?」
( 名残惜しそうに白機から離れ きょろきょろ と、小さいものを探すのでは無い
もっと 別の … 違う物を探すような挙動を取り … それでも、月跳のそばからは離れず )
「 ぇー っと むー ・・・ ん あそこカナ?」
( ふわふわ生い茂ってる茂みの1つに近寄って その中を漁り始め )
[ ゴォン ]「 お 」
・・・ 勝てる見込み ・・・
( 風の弾丸は …反射神経で避ける事など出来ずに次々と体に当たり 更に血を噴き出す傷口を増やしていく ……… そしてその傷口から血を流して出てくるのも …虫達 )
「 …玄関は多い方が良いんですよ 私の館も結構あったりしますしね… !
こんな事言っても分からないかもしんない …けどさぁっ !」
『蜘蛛(スレッド)』 『針金虫(パラサイト)』
( 茨を鞭のように振るい砂煙 視界を塞いでから 機械の体中に糸を巻き付かせる …隙を見て 穴を探して 何処かから潜り込み寄生をしようと体中を這うのだ………… 人間相手だったらショックで気絶しかける者も居るのだろうけど……… 本当に‘‘相手が悪い’’ )
_________自分の終わりが自分で決めれるなんて最高だと …そう思いません?
________冷静
「 …テホプ … 多分 」
( 自分の熱やヴェルの冷気だったらこの虫達も簡単に追い払える … それを言わずに ただ …じっと丸まる どうなっているか…予想出来てしまうのだ )
( 張り付く虫は …緑色を中心に 特に地面に接するであろう部分に固められていた )
・・・ 最後の準備 ・・・
「… は、はい! …て言っても …僕はもう準備出来てます … ! …まぁ持っていく物とか少ないからなんですけど 」
( 義体からの指示に体が震えるも …握り拳を作り心を落ち着かせては …掛けたピンクでありながら 濃い青色の線を螺旋に這わせた二丁の銃を腰に掛ける …それだけ 後は能力の使用で …場所を利用する )
「 …【距離】 【重力】 【俊足】 …とっても相性が良いんですよね、これ全部合わせると うん だから …今度はしっかり‘‘頭’’を使って勝ちます 」
______散歩
「 …お、おぉ … 親子と言いまスか …一つ間違えたら拉致みたいな 」
( 廊下を歩く …静かとは言えない様な音が耳に入るも許容範囲 … 取り敢えず何処に向かうかは暗殺者義体の好きにさせる事にして … 鞄を引き摺って歩く … というか手を離したら胴体にえげつねぇのが飛んで来る気がするし離せない )
・・・ 工業地帯 ・・・
「 …俺のせいでもあるし 探さなきゃいけないだろ?絶対にさ … ! 」
( それぞれが探しやすい場所を探す … 瓦礫を退かしたりしてヒントに近付く 一歩一歩確実に…… 任せれる時は黒機に任せる )
『 …記憶 媒体 … 映像 』
( 黒機の近くで …瞳を水色に変化させてその場に …この場所で起こった事柄を再生させる …時間によって違いはするが …とにかく手掛かりを見せていく … じわじわと黒機に近寄りつつ )
・・・ 【 引き返せない 】 ・・・
『 射程内だッ 』
( 扇風機のフィンを連想する様なプロペラによる 空気操作の烈風!
自身の機構内であろうと吹き荒れるそれは最早 ‘ 切り刻む ’ と言うに正しい破壊力!!! )
『 -------- 無駄な事をするな 貴様はこの【 エアー 】に殺される資格すら、無い!!! 』
【 押し風 [ G : エアー ]】
( 先程までよりとは押し返す勢いがまるで違うッ 高速回転するプロペラが起こす
本格的な向い風はパラシュート降下中と錯覚するほどの浮遊感を相手に与えているッ )
『 失せろッッ 』
・・・ 逆 ・・・
『 確認致します … ました。 … はい はい、では 出発の際の … 』
『 出発の … 際の 』
( 静止 )
_____ 異変
『 !』
( 途中急停止、勢いがない筈なのに急に止まるせいで清掃員と背中が激突するが …
【 気にも留めない 】。… 本体からの指示を 微小ながらも破った筈だと言うのに )
『 ………… 』
( 表情は見えない、しかし 並々ならぬ事態の変化は感じられる様な … 小刻みの 心音 )
- -- - - - -- -- - - --
・・・ 《 かくしステージ 》 ・・・
「 ぉほっ ?」
[ … しかし この小娘が旧神と、あの【 鍵 】の子とはな …
〔 黒機が今居る茂みの下にあるマンホールの蓋を開ける忍び 〕
それにしてはやけに戦闘能力が低かったが… まぁ、手に入ったならどうでもいい。
〔 ミィリィを抱えた男がマンホールの中へ入る 〕
スーツを切り刻む用意をしておけ、回収出来たデータから何かロボットでも作れそうだ ]
「 っつっっつ ぷぁっ !? ・・・ か ひひ ・・・ げ _ ちょぉ ・・・ これ キツすぎない・・・?」
( 超絶頭痛と目眩、吐き気すら覚えながらも 今 観た【 過去 】を頼りに… マンホールの蓋を 開 )
「 うわッッッッ!?」
( … 炭化寸前にまで焼け焦げたマンホールの蓋
隙間から抜けてくる何かの焦げる様な匂いと … )
・・・ “自然の使者” ・・・
( …背後に猛烈なスピードで飛ばされては… 木に衝突し背中を強打… 何本か骨折った様な痛み その木もミシミシと鳴ってはいけない様な音を鳴らしている …頼る事も出来ない 素肌を晒す方が多くなり … 切り傷 血 嫌なも赤く染まり始めていた )
「 それを決めるのは----まだ早い----ですよね----? 私のグレートインセクトも… ‘‘2つ目の能力も’’見ていない癖して …………… 」
( 通用するとは思えない… けど 諦めない
懐から飛ばされた丸い粒を 地面に数粒落とす… 風により予定よりも少ないが 血液を垂らしては 芽が出る…だけでは止まらずにみるみると成長を遂げていき
今支えてもらっているような木よりも立派な______大木を生やす )
【 世界樹( ユグドラシル ) 】
「 ところで…【ミツバチ》って知ってます?あの蜂蜜作る為に籠の中に囚われている小さい人間には利用価値のある虫なんですけど……
天敵のオオスズメバチとかが襲いに来る事もあるんですね?… その時、そいつらはどうするか…
…集団でオオスズメバチの体を取り囲み体中から熱を出して… 真夏と言いますかサウナみたいに温度を上げまくるんです …
…所で関係ないんですけど………… 私の体って…… 無数の虫の苗床になってるんですね?………… 虫達が自分達の居住範囲を破って何処かに遊びに行って………… 繁殖する事も少なく無いんですよ………… その結果… その場所で違う虫が生まれたりするんです …‘‘全く違う虫がね’’ 」
( 大木に背を預ける… 安定感が段違い
そして今… 唯一の有効そうであった武器… 茨を捨てて 両手を挙げた
……… 代わりに顎が外れそうな程大きく口を開き 傷口から血が… 一気に噴出する )
「 ---------こっから本番ですよ……… 扇風機‼! 」
-------- - --------- ---- --------- ---
・・・ STOP ・・・
「 …義体さん? …あれ? …バッテリー切れとかあったりします? …いや、無いですよね…… ? 」
( 急に止まった義体… あの様子からじゃこの後も何か喋る筈 …
… 不思議な思うと同時に …嫌な予感がして 銃に手を伸ばし … 辺りを見渡す )
_______不穏
「 …わぷッ …止まる際には言ッてくれると助かりまス… けど 一体なンでスか? 」
( 何かあるのだろう… というか無ければ止まらないだろう?
そして聞こえる心音 …脈数と状況… どうやらあまり良くないらしい
…直ぐに鞄を持ち直しては 戦える準備をする …鬼が出るか蛇が出るか… 分かるのは隣にいる暗殺者の白黒義体
…… 頼り過ぎないように しなければ )
・・・ 湧き上がる ・・・
『 …… かろん、無理----駄目 … 私____大 丈夫 ……… 』
( 視界がチカチカ点滅 喉の部分に何か詰まったような異常感 … 黒機よりはマシと考えて 頭を撫でたり …胸部を押し付けたりとリフレッシュさせる
… 流石に焦げたような匂いには嫌悪感示すようで後退りして )
「 …ふ〜ん ?どうやらそこに…何か手掛かり的なのがあるのは確定か… ?」
( 手で仰いで煙を退かす… 察せられるのは 高温 熱 …とにかく行かなければ始まらないと飛び込む! )
・・・ 属性 ・・・
『 ------ 何でそんなにタフなんだ?』
( 強化と言うより、進化の発揮 力の解放… どちらにせよ
明らかな強化に動じる事なく … 先の発言にて『 魅せられた 』と
自分で言ったにも関わらず、そのあり様に疑問を投げかける… 様子は矛盾、しかし )
【 エアーシューター 】
( 攻撃の休まる様子は露ほどもない )
・・・ [ 第1の ] ・・・
( ………… )
『 ………… フ、ロッソ様。… 正面玄関 、現在… 【 脱出口 】は 分かります カー?』
-- - - - - - -- - - - -
______刹那!
[ ト''ッ ]( 鞄ごと清掃員をかなり遠くへ突き飛ばしたっ )
[ _______ シ''ャァァァァァァッッッッ ]
( 砕け散る … 床!! その下から現れた【 ガラスの破片 】が 近くに居る
白黒へ向け襲い掛かり … )
[ ボシュン ]『 ………… 』
( 即座に白黒は反応、床板をひっくり返し その後ろでゴムの質感を持つ
防御壁を膨らませるようにして展開、ガラス片を一部捉えつつ 避けてくる
破片を見るや 銃撃による対処に移行した )
[ ヒュッ ]『 ! 』
( 撃ち漏らした! ガラス片の1つが清掃員に接近!白黒も反応すれど… 間に合わないっ )
・・・ 地の獄 ・・・
… 其処は 地獄だった
「 ・・・ うっひぇ ぁ・・・ わァ ー ・・・ 」
( 地下に入り… その、第1の光景を見た時点で 黒機は月跳を離せなくなった
___ 手を掛ける場所を胸に変えつつ、状況を確認してみれば … )
( 全体的に施設が灼け爛れ、中には熱戦か何かで焼き切られたような跡もある
未だ燃え続けて居る箇所までがあるこの施設は 辛うじて被害の少ない場所を見るに
‘ 何らかの生産施設 ’ だった事が分かる… だが、作るモノが何だったのかまでは… )
「 きっっついねェー ウチも月跳ぉ 居なかったら無理かも ・・・ 」
( … 当然 灼け爛れたものの中には かつて ‘ 生きていたモノも混じる ’ )
・・・ 【 グレートインセクト 】 ・・・
「 …なんででしょうね? …自然に魅せられたから? … 希望を持っているから? …それとも 肉体は限界迎えてるけど精神が諦めてない?… 結構変な体ですよ、私達って!!! 」
( そう言いながら口や傷口から現れるは… ‘‘異常とも言えるような虫’’
全体的に握り拳程の大きさで… クワガタの顎やカマキリの手 ハチの毒針やアリの体…など見た事も無い 生物 …普通の虫達も出てくるが 先程よりも凶暴で しっかりと 殺意が篭った ________軍隊 )
『大雀蜂(バレット)』『蟷螂(スラッシュ)』『甲虫(ホーン)』『蟻地獄(ストーム)』『蠍火(スピア)』『軍隊蟻(グループ)』
「 … そしてこれが私の…… 遺伝子組換えの結晶 ‼‼ 」
【偉大なる進化( グレートインセクト )】
・・・ 部屋から ・・・
「 …いつものだったら分かるけど ‘現在’? … 気配は読み取りにくいけど …なんか、難しいかも 」
( 一変したであろう雰囲気に …何処か違和感を覚えながらも …走り抜ける準備はしておいて )
_______破片
「 ッ… そんな心配しなくても …大丈夫でスッ!!」
( 飛ばされた拍子により鞄が開いた事で …中から大量の武器が姿を現す
愛用の草刈り鎌を手にしては … 勢いよく振るいガラスの破片を砕く事に成功し 丁度自分を避けるように更に飛び散る
… 半開きの状態のまま鞄を持ち直してから 割れた床を見ようと …三歩だけ近付く )
「 … しかし たスかりましたよ、暗殺ニャル先輩… さて、一体相手は …能力とかも何でしょうね ? 」
( 錯覚により清掃者の体が歪み始める 既にこの廊下内の… 強いて言うなら壁側に寄っていて )
・・・ 灼熱 ・・・
『 … かろん 本当 無理駄目… 後… 胸部 今回 許可 』
( 月跳は目に焼き付けては …記憶を辿ろうとするも一瞬で襲ってくる測り知れない苦痛に …やめてしまう
流石に足取りもフラフラと悪く … 今回だけは黒機に胸を触られても注意はしないし … 逆に安心もするからギュッと手を握る 半機械と言えど その辺はしっかり… 人間らしいとも言える )
「 …あっつぅぅぅ… !ていうかお前らイチャイチャ… あ〜… 何でも無い しとけ…寧ろしろ… ! 」
( パタパタと手で仰ぐも流石に限度があるのだ… ジリジリと炎天下のように体を焦がし 暑く汗を垂らすような状況で背後でイチャつかれては注意…
しようとしたも 自分も良くよく考えれば結構そんなのをやっていた気がするし… 久しぶりに思い出して少し寂しく感じてしまったし… そのまま続けさせる …
辺りに転がっている …まだ生きようとしているものに合掌しながら 優しく脈動を止めさせる )
「 …早く会いたいなぁ… ナイアに… ミィリィ… 流石に… 寂しくなってきたや
… ったく、落ち着けよ俺…… ……ふぅ…良し、ほら 行くぞ? 」
・・・ 戦士の心意気 ・・・
『 --------------- 』
( さらなる力の解放を目の当たりして尚 様子を変えないどころか…
此処に来てロボットの疑念は最大に達する。… 結果のどうであれ
命を削るまでして己を振り絞る必要性など何処にあるのか知れないのだ 自分ならば… )
( だが 価値観の差異を挟んだとしてもその在り方が素晴らしい事だけは変わらない
戦闘のみに限らず 己の身など物の価値とすら見なさず 只ひたすら打ち込む様子など
機械にとっては眩しいほどである )
『 ------ お前に敬意を 』
( 故に “ 出し惜しみ ” を … 機械は棄てた。)
【 ツインシューター 】
『 そして苦しみなき 死 を!!! 』
・・・ よみがえる濁魂のカガミ ・・・
『 ……… 』
( 錯覚に若干の混乱を覚えつつも、念入りにガラスを破壊しようとリボルバーを構え
清掃員を視界に収めながら周囲を確認する… )
〒♪-☆\☆==♪-♪=〒♪\-☆
[ キ''ヤァァァァァァァッッ ]『 ! ??? 』
《 寸前回避 》
( 殺気。武装された豪腕を直前で危うく回避し 敵の姿を確認したさしもの白黒も驚きを隠せない )
《 キ''ャ''ォォォォォォォォッッッッ 》
( 周囲を破壊しひたすらに暴れ回る ‘ 怪獣 ’ が持つ紫の外皮
あの 名も知れぬ街を辺獄へと叩き落とした恐怖の姿 )
凶悪が其処にあった。
_____振動
[ ス''ス''ゥン __ ]
『 …… 説明の暇を作ることは出来ません。
正面玄関より脱出し、門の前で待つ ‘ 義体 ’ の1人に会いなさい 』
( … 地震とするには妙な震動が下から伝わってくる… )
『 そして …… ‘ 今から会う、全ての人物 ’ に問いなさい
【 孤島に隠したモノ 】は何か、と 』
( 真剣味の… 非常事態の口調が急かすように言葉をまくし立てる
それでもポカーフェイスは保たれたままに、下を見据えて 男の子を後押しした )
『 …急いで!』
・・・ 破壊の跡 ・・・
「 ヘイ嫁さん、無茶やってんのキミだって分かる?・・・ ひゃぁ、軽ーい
ってかマスター。もしかして ・・・ 来ちゃってます?思春期。ふひひっ 」
( 汎用時空戦闘機であるカロンの方が、若干元気ではあるのか この悪辣環境に
月跳が適応できないのが分かると 背中をさすってそのまま背負って動き始めた…
… 無いものを急で補う事が推奨される状況ながら、ムードメイカーは此処ぞと笑う )
( …… 冷静に確認して、そうでもしなければモチベーションが悪化すると分かっているからでもあるが )
「 ・・・・・ ( … さっきから … ちょっと、嫌な物 。… 見えちゃうんだよねぇ )」
( 道を行く途中…惨殺死体の内、1つに目が行った … 上半身を左右に分けられ
原型が無いに等しいが 其奴は間違い無く、“ 主の子を抱えていた男 ” である上…
先程からちらほら居る ‘ 熱が死因では無い ’ のが一目で分かる死体であったのだった )
「 ・・・ ・・・ ・・・ 」
( 何より、熱で死んでいるものばかりでは無いという証拠まで … 壁に刺さっているのだ
欠けているが 丸ノコ状の投擲式切断兵器、【 メタルブレード 】 。それもベットリと血に濡れたやつが )
・・・ 巡る ・・・
「 …ッ…が…ぁ… ッあ -----は---ぅ…ぁ 」
( 避けれない…… 避ける体力も残っていない。風の弾丸は直撃 限界の体は… ゆっくりと壊れていく 血に塗れた丸い塊を吐き出してしまう。
それでも 苗床が死のうとも彼らは軍隊… 最後まで敵を排除しようと動く 胴体に張り付き装甲を剥がそうと食らいつく 何度も何度も同じ場所を掘り進めるように 食らいつく。)
景色も見えなくなってきた 喋るのも辛い 体中から流れる血に 痛みはもう感じない
不思議と頭は回り 考えている事は一つ
______姐御達は無事だろうか ただそれだけ
だから最後まで 立ち続ける 風が止むまで バッタの大群が海を跳び越えるまで 姐御達が無事に辿り着けるまで
--- ----- ----- -----“立ち続けた”
・・・ 蘇る記憶 ・・・
( 鳴き声を聞いた時点で体が震えてしまう 思い出してしまった 街の惨劇を… 焼け爛れた街を 苦しむ人々を
それでも …逃げる訳には行かない 今度こそ )
「… しつこいこの因縁に…さッさと着けましょう!決着をッ! 」
( もう油断はしない 出来ない……無理矢理震えを抑える為に… 軽くだが自分の脚を切り裂く 作戦
これは血の鏡 そして散らばったガラス…… 錯覚には好相性であり 利用しない訳にはいかないだろ
次々と増える… 錯覚で歪んだ空間 その数は50を越えて 床や天井、壁にも見えた )
「 …行きまスよ、トラウマの清掃対象ッ!!」
『試練』は『強敵』であるほど良い
_______逃げ道
「 ……分かりました… でも!お礼は絶対にしますから忘れないでくださいねっ…!
… 本当にありがとう …ございました 」
( 後押しされた勢いを利用して …猛ダッシュ 言われるがまま 出来るだけ最短距離 壁さえも勢いで壊し … 揺れの被害を最小限に抑えて玄関へ向かう 目的の… 門から脱出して全てについて皆に聞く …託された知る権利を持ち )
( … この礼は必ずしなければならない 無事だったのなら… )
・・・ 獄の想像 ・・・
『 … 無理 月跳 否認 …! …背負 身軽 …NO … 』
( 背負われては少し元気 …というか口答えするようにしていて …空気を変えるように後頭部に胸部を押し付けたりとらしくない行動…
… そうでもしないと壊れてしまう それ程劣悪な環境であり 辛い現実 …記憶を見る必要も無い 察せられる最悪な状況 )
「 …思春期なのは元からだっての、俺もナイアも…あ〜…それと、構えとけよ?そろそろ… 」
( 壁に刺さっている鉄の輪切りカッター 欠けているとはいえ何度も見た事がある形状… いつも子が投げていて 嬉しそうに自分に見せた事も何度もあった
… 嫌な事しか考えられない でも …止めなければならない 子供の為に親は居る )
「 …… 面倒なんて思わない… 絶対に止めてやるからな 俺が… 」
( 自分で撒いた種だ 自分が責任を持って …全てを償わなければいけない
この孤島についても… 魔人は関係している だから全てを解決…一つ一つの問題を丁寧に )
・・・ 本当の宣戦布告 ・・・
『 まだ動くか!? 【 エアーシュー --- 】------- 』
( それでも途切れない闘志に、身を少々削られながらも追撃を仕掛けようとしたロボット
------ しかし、敵が 血の塊を吐き出したのを気に ---- とある事に気付くと、その行動を 停止する )
( ------- そう、気付いたのだ ---- 戦闘においての奇妙な瞬間、喜びを上回る 感傷的な時間 ----
それでも、虫達は諦めもせず 己の身を削り続ける、ロボットは暫くそれを黙って見ていた ___ )
『 やめろ。---- もう 終わったのだ 』
( 最後通告の様に 無機質な呟きをこの場における最後の言葉とすると並びに -----
目の前に それでも立っている1人の ‘ 戦士 ’ を視界に収め続ける。---- こうも気持ち強くある者を
忘れぬ為に 永遠に記憶の片隅に生かしておく為に --------- -------- )
『 ------------------ 』
______悪寒
「 っ .... ..........?」
( 月夜の中で 一つ...... 何かが 途切れる様な感覚がした )
『 ------------ あー ------ ほんとに来たね、あれ 』
( 海中 … )
・・・ ??? ・・・
[ キ''ィィィ キ''ィィィ ]
『 …… … ォ ぉ っっ !!! 』
( 突然展開された体幹の狂う世界、自分意識の低い白黒は前も後ろも分からず
巨悪から距離を取ろうとする為に寧ろバランスを崩して失速し…
何故か あらぬ方向を向かず 清掃員を見据えた ’ 凶悪が鳴らす 金属のこすれあう様な、
とても高い不快音に耳を抑えて継戦能力に支障をきたしていた )
《 gyaaaaaaaaaaaa!!!! 》
( 異様な行動は続く、遠くに見えてすぐ側に悶絶している白黒に見向きもせず
瓦礫を持ち上げた凶悪は … 真っ直ぐに清掃員へ投擲をブチかます___!? )
_____ 隠されていた ‘ 悪夢 ’
『 ……… 』
( 最短距離を辿る気配… 申し訳なくも、短い見送りの刻を済ませ
自らも … とある 決意を胸に、地下へと向かう。… )
‘ まぁ … そうさ、高貴なるものは毒を残して欲望を抱く ’
‘ 神が世界の頂点なら ……全てはなんなのか、決まっているもんなんだよ ’
‘ 分かるかい? … そういうのを “ 悲劇 ” と誰でも呼ぶのさ ’
‘ だから生きなよ 若造… 神の天敵はいつでも ’
‘ 【 強く歩もうとする意志だ 】’
・・・ 違和感 ・・・
「 ・・・そろそろ襲うよー?月跳ぉー 」
( … 正常な思考を保とうと思っても保てない… …何か 先ほどのメタルブレードの形状…
というより、大きさに少々どころでは無い違和感を感じたのだが … 思い出そうと、する度に
‘ やわらかい ’ ‘ かわいい ’ ‘ 月跳 ’ ‘ めちゃくちゃしたい ’ 。煩悩が割り込んで思考が混乱した )
[( 施設全体の炎が揺れるほどの震動 )!!!!!!! )]
「 ぎゃっ !!!! 」( 咄嗟に白機を地面に下ろして庇い 炎をまともに浴びる )
( 異様な震動と風圧が施設全体を襲った、あまりにも突然の出来事に黒機はマトモな対応が出来ない
… それを境に 何やらそう、遠くもない場所で… 【 爆発音 】を始めとした激しい戦闘の余波が響き始める
この規模は… 【 クラッシュボム 】や【 アトミックファイヤー 】の比ではない )
「 あっちち ・・・ うっへ、災難 だなぁ、もう。 怪我ぁない?月跳 ぉ 」
( 火の粉をぱっぱと払って )
・・・ サイゴ ・・・
‘ミシッミシィッ’
( 最後まで立ち続けて …虫達も一匹一匹 地に堕ちる
風によって抉れた木 駄目押しに根本を齧り抉り 倒れさせる …影は大きく ギリギリ機械には届かないであろう
…ただこれは自分の墓石であり …決意なのだ
負け惜しみにも聞こえるかもしれないが お前の風では死なないという …言い逃げ
最後まで笑みを浮かべて 女帝は 自然の覇者は ______大木の下敷きとなった )
( 大木の下から… 溢れ出る血 白く砕けた卵に …フラフラと飛ぶ虫達 空高く昇っていく________ )
_________ダレット (女帝) 此処に眠る
_______海
「 …テホプ …何か嫌な予感がす… テホプ?」
( 赤猫は何かを捉えた… 海に眠る“何か” 微かな振動をも捉えては 来る戦闘の用意として 体内に熱を充填する )
( __________未だ鬼は目を覚さない ただ …角はより冷たく 巨大化していく )
・・・ ターゲット ・・・
「 …アナタもつまり そういう事でスか? …此処で決着を着けたいンでスねッ!? 」
( 明らかに錯覚関係無しに自分を狙った投擲 …近距離大砲で壊しは出来るが …距離が近過ぎて義体も爆風で攻撃してしまう可能性がある
此処で一番良い方法 …金属音に脳が震えるも無理して動かなければ 今度こそ守れる者は守り …凶悪を綺麗に掃除しなければ )
『数本地』
( 鞄から出現させたのは 水を吸って身長並みに巨大化した………“スポンジ” 瓦礫に当たっては水を辺り全体に吐き出して …しっかりと飛んできた武器を受け止めていた )
「 …最初から本気で行きまス… “クリーンタイム”でスッ ! 」
______到着
「 …ハァッ ハァァッ……着いた …けど 」
( あっという間に正面玄関へと到着 …辺りが揺れて更に激しさを増す中で 迅速な対応 怪我をする事も無く ただ息を整えて …ここで終わりじゃない事を考えて門に向かう …其処に立っているであろう義体を探して )
( …不思議と体が軽い 目には力が漲り 吸い込む空気は美味しく感じる テンション的にも最高で… 体を癒した甲斐があった
はっきりと …自分の進むべき道が見えた )
・・・ 緩さと激しさ ・・・
『 ……… 全部 終了 可能 …我慢我慢 …?っ…此方 怪我無 大丈夫 …?かろん… !』
( 冗談か本当かは分からないが気分を解す為にそんな事を言いつつ …黒機の心の乱れを感じては少し面白いのか頬をツンツン なんてふざけていたら…
…急に押し倒される いや大事なのはそこじゃなくて黒機が炎を被ってしまった事 振動と風圧により瓦礫が落ちてこないか辺りを見渡しつつ … 自分の事よりまずは黒機の事を心配する そういう性質なのだ )
( 魔人は戦いの音を聞いては …炎を掻き分けて 爆発を掻き消して 直ぐに駆け出した
もしかしたらを考えると …止めなければならない 必ず )
・・・ 休む暇なし ・・・
「 はっ .. っは .... ぁ ああ .... 何にもねぇ ... 」
( 悪寒は心の大半を占めるも、折れずに現実へと復帰する
心なしか .... 虫の連携が不安定になった気すらしながら )
「 ..... ..... わかってる、敵 .... 近 ...っ!?」
( 気配はいきなり現れた、後ろを向けば .... 此方へ飛んでくる巨大な ‘ 泡 ’ っ!?)
[ フ''ゥゥウンッ!!! ]「 先行けッ 」
( 素早く月夜は2人の背中を掴んで陸地へと投げ飛ばすっ 感じるのだ .... あれは ヤバいッ
十分な距離を見届けると 拳を引いて不穏極まりない泡へと殴り掛かった!)
「 てめェは なんだァァァァァァァァ!!!! 」
・・・ “ デジャヴ ” ・・・
[ カ''ゥンッ ]『 ……待てッ コイツは ……! 』
( ‘ 砕け散る ’ 凶悪の左腕。… 飛び散る破片は 確かに先程の …
何時迄も転げ回るような白黒では無かった。強化弾を装填し、やっと口を開いて叫ぶ )
[ カ''ンッ カ''ンッ カ''ンッ ]『 コイツは っ ‘ 違う ’ ッッ!!! 』
( 連続で銃撃、マトモに当たり続ける凶悪は … 悲鳴も上げず 回避行動もしない。
あれほどしつこく撃ち放っていた… 【 火球 】まで使わない。 … そして その目付きは )
《 -- --- - -- - -- - --- 》
( 理性による 理解を成し得ることが可能にして不可能な 生気の無い “ 濁った視線 ” )
『 正面玄関へ急げっ 男の子もそこに居る っ …… ‘ 呑み込まれる ’ 前にッ 行けっ!!! 』
______ 待つ者
( …… 異常事態に城が揺れる中であっても… 整えられた庭は美しく、新しい出立を祝う
無言のエールにも思える。… 間近に迫る、巨として立つ ‘ 何か ’ への 鍵は… )
「 ……予定より、早いご到着ですね 」
・・・ 生み出されし 〔 MASTER 〈 8 〉〕・・・
「 うんや っ ダイジョーブ ・・・ じゃぁ無いように見える? ってて、あちあち 」
( 自己修復の働きか 背中の火傷もそれ以上はひどくならず、快復に向かいつつある…
… それが問題になる訳が無いのは今の状況からして明白、今 主人を追う前に… 確かめるべき事があった )
( 割と 軽い音を鳴らして… メタルブレードを引っこ抜く )
「 ・・・ ねぇ、月跳ぉ。ぅーんと、ウチ だけにここの過去 ・・・ 見せる事って、出来る?」
__________________
( 魔人が向かう、戦闘音は激化する
炎が吹き出し パイプが爆発し 温度はとめどなく上がり続けている )
〔 ( 扉の吹き飛ぶ程の爆発音 )!!!!!!! 〕
( 向かう方角のうち 一つのドアが内側から吹き上がる爆炎に悲鳴を上げて吹っ飛ばされた
既に 炎獄じみた周辺状況と比べてみても… その一室のみ 異様なまでに温度の差が存在しており
陽炎に空間は歪む、壁は融解を起こし 上から溶岩と化した岩が流れ … まるで 【 滅亡 】を示すが如く )
・・・ 投げ出され ・・・
「 わぷっ… てほっ テホプっ… !」
( 虫の羽音が弱まり始めて 明らかに月夜はショックを受けている …そんな状況で敵を倒せるなんて思えない
増してやあの泡 …触れれば嫌な予感しかしない すぐさま燃やそうと口の中に炎を__________
それよりも早く 隣に投げ出された鬼は …いつの間にか立っており泡に向かい氷柱を飛ばした
しっかりと目を覚まし 長時間酒を飲んでいない事により… 力は少し衰えるも 技術や集中度は格段に上がり
氷の鬼は 瞳を 髪を …………“赤色”に染まらせていた )
「 …先に行っていいよ、テホプさん?… 此処はあたいが食い止める …だからレギちゃんと一緒に早う行きな? 」
( 金棒を軽々と持ち …拒否権なんか与えない 氷の板を月夜の足元に引いた …早く進めさせなければ行けない
と言っても …ニヤリと笑う姿はいつもと変わらない 身長も …ただ角は一角獣のように 鋭く尖っていた )
「 …ま 一緒に闘ってもいいんだけど さ? 」
・・・ トラウマ ・・・
「 ----------ッあ!!!…分かり…ましたッ!!」
( 一瞬、一瞬だけ意識が飛んだ 能力も解除された …それ程までに恐ろしく感じてしまうのはやはり… まだ記憶に新しいから あの視線
何とか白黒義体の声で現実に戻されるも …体が動かない 蛇に睨まれたカエル 餌 喰われる 殺され____ )
( …そンな“錯覚”は上書きスるッ!もう違う!そして私がやる事は… 言われたままにッ! )
「 …本当にスみませンッ‼! 」
( 身代わりの錯覚は更に増える 自分の脳裏にも浮かぶ …消す
玄関に向かう為に走る 何発か銃を撃つ 錯覚を消す …
分身による …足止めもする とにかく_______逃げろ )
_______質問
「 …早い事に不味い事は何も …無い …ですよっ… !特にこんな事態なら!」
( …改めて呼吸を整える 庭の空気は美味しく感じる …そんな事態じゃないのは分かっている けど まずは心を落ち着かせて …それから言われた通りの質問と …自分が気になった質問を )
「 …聞かせてもらいますけど…孤島に隠した鍵は何ですか?そして僕のもう一つの質問 …それは…」
______貴女達は一体……何ですか?
( 質問自体の音が消えた様な気もする程… 一瞬、辺りは静寂になった )
・・・ 不安 ・・・
『 …可能 尚 負担 全部1人…… 駄目 体 破壊 可能性アリ
自分 知る権利 アリ……一緒 …一緒 … !』
( 軽い怪我にも心配 直って行くのには安心するも熱でプログラムが狂ってしまわないかとも …抱擁しながら
瞳がまた水色に変化 …記憶を写す事には可能 時間を辿りながら …黒機にそのデータだけを送りつつ …でも 嫌なのか手を握る …その手は震えている )
『 …本当 視認 ? …無理 絶対 駄目 』
________________
「 …あっちぃなオイ…!灼熱地獄かっての… レギオンに比べたら全然だけどさ… っ… あっち…! 」
( 進む度に温度は上がっている …周囲の熱は高まり溶け始めている …上から落ちる溶岩の岩を受け止めては…当然腕が溶け落ちる すぐに再生出来るから大丈夫とは言え …本当に辛い 汗が滝のように流れ落ちる )
「 …無事じゃなかったら… 拳骨で済むか… ? …デコピンで許してやるか… !」
( その熱を… 分離させた手を巨大化させて …仰ぎ風を起こす 幾分かはマシになる程度だが… それでも顔には余裕が戻ってくる
…
( トリミス失礼 )
257:◆.s:2020/08/16(日) 13:00
・・・ 赫く閃く 氷鬼 ・・・
っっ
[ ト''ッッカ''ァァーーーッッ!]
( 拳の入る前に 氷柱により炸裂した泡が内包された空気を爆弾の様に放出
どれ程の圧縮かは知る由も無い。確かなのは … 空気の圧に軽く吹き飛ばされたテホプは
背中から凄まじい衝撃を伴った上で陸に叩き付けられた。… 激しい衝撃音が威力を物語る
言葉返す暇を待たずして… 結果的には月夜が鬼の言葉に従うこととなった様だ )
「 っ ....... 効...く .....っ !!」
( 後頭部より流血を起こす、常人であれば即死だが 月夜はなんとか復帰した
それでも案の定と言うべきか 不利であろうと闘志の視線は尽きてはおらず 今にも飛び出さんばかり )
『 やっぱり効くよね、そりゃ ------ あと 逃げてくれない方が楽で良いかもしれない 』
( 海中の声が 今度は確かに響く )
・・・ 任務失敗 ・・・
《 - -- -- - - -- - - -- -- 》
( 逃げる存在、それを見逃すはずもなく 砕け散った破片を己に戻せば 重く一歩を踏み出す
--- - - -- 何としても始末する必要性がある --- -- - - アレは ‘ 希望 ’ だ )
( すぐさま、立ち塞がって今度は足を破壊するのは白黒 威圧にも怯まず、巨体を見据える )
『 …そんなにあの子達が怖いか?』
( 鎌首をもたげ 凶悪の …姿をした ナニカは … )
[ 衝撃音 ]
____貴方に授かせる答えを
「 …… あぁ、それも… 知り得るべき事柄となったのですか…
÷〒☆-〒×〒〒☆〒☆〒〒×○☆〒♪==÷〒×… 貴女は罪深き人です 」
( 静かに… その義体はひとつひとつの言葉を噛みしめる )
「 ……そうですね、私たちが私たちであることには 意味というものを特に持ちません 」
・・・ 激震が始まる ・・・
「 ・・心配ご無用! 隣にキミが居るんならあ待って待ってまだとちゅ 」
[ 待て!待てェ!わ 私は ‘ お前たち ’ を作ったのだぞ!?
( 先程の攫った男が 死んでいた場所… 多分、死ぬ前の…?)
き 傷付けるのか!?人間である…創造主であるこの私を!?お前たちが!?
( …男だけが見えて… 後ろを向けるわけじゃないのかー ぅーん … ん )
ひィッ やめろやめろやめてくれいやだいやだいやだぁぁぁぁ [ ス''ッ ]
( 【 残虐すぎて描写不可 】うっへ… ぉぉっ! 炎のお陰で… 8体の影が見えっ オェェエエ )
( 【 暫くお待ちください 】)「 ゥ''… ぉェェェ'' なんとかなんない・・・?面白いけどさぁ?」
( げっそりとした様子には何とも…言い難い弱小感があり 頭を地面に擦り付け
堪え難い目眩が地面の熱い感触を忘れさせるって熱い熱い )
___
( 灼熱地獄の回廊を抜ける … 嫌な予感はその都度に膨れ上がる筈だろう
状況的証拠から成り立つ惨劇の正体にも … この地獄の主たる存在にも …
気付けないわけがないのだ )
バ …
「 馬鹿なー … このバンパイアが ァ〜 …… 」
( 爆心地 太陽の中心、熱力が壁を炭化させる程の凄まじさを放つ
其れは確かに存在していた。… ‘ 太陽の光’ に 吸血鬼が身を焦がす )
「 この … バンパイアがァーーーーーッ 」
( 消滅した残り滓を一瞥する事もない
深い青色を基調とする太陽をあしらった装甲 )
… ゆっくりと此方を振り向けば…
「 …………… 」
( 困難の香りが 魔人を取り巻いた )
・・・ フリーズドライ ・・・
「 …無茶は駄目だって言ってるのに …ま、あたいはどっちにしろちょっと体が鈍ってるんだ …だから此処で戦わせてもらうし …一旦休むか先に進んだ方が良いよ?
月は …欠ける訳にはいかないと思うし 」
( 陸地に落ち 負傷者となったテホプに 頭を冷やせと氷枕を頭に落とす …ゆっくりとはいえ勢いはついており重力に従い落下…
海中から響く声に ジッと睨むように視線を向けつつ 足を踏みしめて…… )
「 …今は忙しいんだ、また後にしてくれるかい? レギちゃんやテホプさんは あんたと相性悪そうだしね
…ちょいとあたいとやろうじゃないか? 」
( 笑顔は浮かべている… 嬉しいなどと言った事では無いのは目の鋭さから分かる事
水辺や砂浜も氷で覆い尽くし始めて …姿を現さない限りそのまま凍らせると言わんばかりに 侵食範囲が広がっていき )
「 …テホプさん、今はとにかく …あたいの事も信じて先に進んで? 意志を無駄にしないで! 」
・・・ 逃走劇 ・・・
( 走る 走る 身代わりをたくさん道中に置いて時間稼ぎにしつつ …向かうは今より安全で今より信用出来るような……… )
-------
( _______余計かもしれないが 逃げっぱなしも駄目な気がし… 貫くかは分からない 狙うは …翼部の第二関節 走りながらブレないようスナイパーライフルを構える… )
[ ズドンッッッ ]
( 勢いよく弾丸は発射され… その勢いで背後に飛んでしまい 窓を割り …玄関の方へ吹っ飛んでいった )
_______探究心で有りながら
「 …ただ気になっただけですよ 不可解な点が何個か有りましたし… 僕は本の虫 …気になった事は率直に聞かせてもらいます …! 」
( はっきりと耳に残る …一つ一つの言葉を ただしっかりと聞いて覚える )
「 …続けて大丈夫です ゆっくり はっきりと言ってもらえれば 」
・・・ 残虐 ・・・
『 …い 以上… 気分 最悪 最底辺 …不可解部分多数 …無理 耐久 …不可 』
( …堪える部分アリ 壁に手を付けば …あまりの高温に熱されてオレンジから赤色に染まる
慌てて手を離すもすぐには収まらないし …というか少し痛い所もある 激しい熱さに体がショートしてしまいそう )
『 …記憶 収穫… アリ? 』
( 小首を傾げて問う …そんな余裕も無いが )
_______
「 …今度会ったら身の程を教えてやるつもりだったんだが… そんな事せずとも滅ぶのか… まぁ、お前には相応しい最後だろうな…相性最悪の野郎にやられるのは同情するけど 」
( 灰も残らず消滅した吸血鬼に憐みの目を向け …直ぐに本題に集中
正直体が汗で気持ち悪いし腕は焦げる というか次々と炭になっていく …そして高熱で倒れてしまいそうだが …耐えるしかないだろう 今の目標が …そこに居るのだから )
「 ……さて、こういう時なんて言えば良いんだろうな …俺には分からないな 」
( 脱皮のように腕を新調させ 手を銃の形に構えて… そして更に 肩から腕を2本生やしては …独特な構えを取る )
( 魔人は不死では無い …太陽の熱に数十分も耐えられないだろう
持って______________15分 )
・・・ 見えてきた敵の正体 ・・・
『 ------- あー 君ね、うん そうか 』
( 渋々といった様子でもない声がやはり響けば
海の上に ダイバー風の機械が姿を現わす___ 上半身だけ )
『 一応言っとこうか? 必要ないと思うけどさ 』
( 安定的に侵食を続ける氷の勢いが封じられ…代わりとしてか 海水に ‘ 泡 ’ が浮かび上がった )
『 結構強いよ?僕 』
.........
( ダウン : 月夜
vs 落下してきた氷
決まり手 “ 蓄積ダメージ ”
.05秒 気絶。)
・・・ 追跡戦 ・・・
( しかし効果が無いわけでは決してなく、確実に一瞬 凶悪の意識が移動した
その隙を見逃さない存在が目の前にいるというのに )
『 余所見 … 』[ ゴォンッ ]『 一殺の隙!』
( 捻るように脇へと首を抱え、 そのまま上手投の如く地面へ叩きつける
… しっかりとキルムーブを叩き込めば 白黒も幾らか呼吸の瞬間を得て体幹を整えた )
[ カ''シャァン ]「 …後輩ちゃんがもうすぐ来る様ですね 」
( 窓を突き抜け、落ちてきた弾丸に着目を少し )
「 …私めからは、少しだけしか伝えることが出来ない話ですが所以に
最終的に貴方様が迷わぬよう、[ 終盤選択 ]を述べるだけなのですけれど 」
( 振り向き、門の外で何らかの術式を展開 )
・・・ 第1部 クライマックス ・・・
__一足お先に
「 ぅぅ ・・・ ぁーるある!それに ・・・ もうマスターに頼るしか無いや っ 」
( 割と悲観的な事を言いながらもその表情は不敵に天井を見上げ 施設全体がメルトダウンを
起こしている事実に全く退く気もないような、‘ 一手 ’ を放つ前の集中された顔を見せた )
「 さぁてぇ!?だからウチ達はこのくそあっつい所からぁ ・・・ 」
【 光子ミサイル 】( 撃ち放たれた鉄の矢が天井を … )
「 出るよっ 月跳ぉっ 」
( わざわざ赤くなった手を掴み、背中に手を当てて白機を持ち上げる
… 瓦礫が落ちつつも 地上ごと穿かれた大穴からは、ただの明るい ‘ 陽 ’ が差した
地獄がこの地であるならば、その手に苦難があるならば
開た空を求めるその姿を … ‘ 希望 ’ 呼ばずに何と呼ぶ )
___ 太陽
( ゆっくりと対峙する両者 … 先に口を開けたのは、魔人
言葉は虚しくもその空間内にポツリと消え、次に響く音を空気は求めたが故に )
「 ……きみ、ザレッドといったね 」
( 子の声が響く、まるで別人の威風堂々とした声が 変質した小さな子供の声が )
「 わがなは サンスター。わがめのまえにある者は破壊あるのみ 」
[ 機憶 ライダースーツ 禁断形態( 暴走状態 )
【 サンスター 】
偉大なる太陽の力を持つ破壊の化身。
1分以内の使用を超えた者はスーツの力に呑み込まれる ]
【 シュートオブ・THE SUN 】
( ハードロック調の激しい音楽を壊れたサイレンが掻き鳴らす
バスターの砲身をこちらに向け、炎の波を撃ち放ってきたッ! )
・・・ 冷たく鋭く ・・・
「 …そんなの言われて怯むと思うのかい? …先に言っておくと… 正直アンタが機械でもヒューマノイドでも構わない …今は色々溜まってるんだ …だから どうなっても知らないよ?」
( 堂々と言い放ち浮かぶ泡に注意を向けつつ… ダイバー風の機械に向けて先手必勝
空気中の水分を凍らせては氷の礫を作り降らせて落とす …勿論凍らせた海も有効活用し …思いっきり金棒を振り下ろしては叩き割り 鋭く尖った氷を無数に飛び散らせる …泡に向かって落ちてしまうのもあるが )
「 …アンタを倒して …自分へのご褒美にお酒を飲ませてもらうよ、たっぷり!」
( …因みに気絶したテホプは しっかりと赤猫が裾を咥えて引き摺り 勢いをつけながら背中に乗せて少し距離を離す
…赫くなった鬼の強さを 赤猫は知っている …所謂禁酒モード 数時間酒を飲まず 二回意識を深く落とした場合…なる可能性が高い
一度は 氷海で 二度目は館で… 戦闘で気を失うという事じゃなくても酒が抜けていれば …とにかくなれるという判断基準が… 難しい )
・・・ はしれはしれ!にげろにげろ! ・・・
( 窓から勢いよく落ちてきた清掃員は …先程のスポンジの身長半分程度のサイズを床に叩きつけ その場に着地!反動で… ボヨヨンと跳ねては空中でくるくると回転し丁度 術式展開する義体の側へと落ちてくる_____ )
「 ……その[ 終盤選択 ] …聞くには早過ぎます?というより今は 情報は一つでも多い方が良いんです …だから貴女の知っている全てをお願いします 」
( 清掃員が落ちてくる頃には術式も完成してしまう …その前に焦ったように問い掛ける …知ってはいけないようなことだとしても 自分は知りたい )
・・・ 再び昇る ・・・
『 … 了解 …かろん 私 …結構 限界 謝罪 …御免 』
( もう熱に体が耐え切れずアラートが鳴りっぱなし …今にも爆発しそうな施設 自分の限界というものは自分が良く分かってしまって …此処で一旦離脱してしまうのは仕方のない事だとしても悔しい )
『 …御意!かろん …行動 …転移! 』
( 持ち上げられ …というかお互いの面が触れ合っている事を確認しては能力発動 …崩れ落ちる瓦礫を踏み締めて転移を繰り返して …明るさも陽も段違いな地上へと舞い戻る
…戻って来ただけでこの安心感と涼しさ 直ぐに体はシャットダウンを迎えて身体の治療に専念するだろう …だからその前に 地上に降り立ってから …御褒美というか仕返しというか軽く…口付けをし ゆっくりと瞳を閉じる )
『 シャットダウン開始 …オヤスミ かろん 』
________タイムリミット
「 …生憎俺は …サンスター、お前に何も興味が無いんだ …目的なのはお前の体!つーか …中身だ、お前の中身にしか目的が無いんだ …だから一旦眠ってくれよ、頼むから …なぁっ!!」
( まぁた誤解されそうな感じに魔人は話しつつ …察せてしまう状況 声の本質から察せてしまう …とても厄介な状況
…スーツを破壊 またはスーツを脱がせる …または“精神の分離”…最後のに関しては魔人もやった事が無い 今始めてやる事 …やってみなければ分からない! )
( 撃ってくる炎の波を …巨大な手で何度も仰ぐ 絵面的には可愛いものだが 台風のような風で …波を最小限に抑える とは言っても音は防ぎにくく …耳鳴りがずっと聞こえているような状態 体が焼けているのに加えて気分が悪くなる事のオンパレード …でもやるしかない )
【 千手 】
( 辺りを取り囲み 浮かぶは千の魔人の手 それぞれが中央にいる太陽の化身に …監視するかのようにじっと捉えている 何も動かない )
・・・ 弾力の硬度 ・・・
( 海中、海上逃げ場なく 抜け目も無い多段の刺突攻撃
まず逃げ場のない時点で 敵へと与える被害は大きいであろう多面的な魔法?
対する 機械は自分を覆うように巨大な泡を展開する … )
『 擬似波動 』
( 機械より生成された波動を受け 水を通じて全ての泡が発光現象を起こしたッ!
ただの色彩豊かなライトを作り出しただけか!? 当然違う!発光する泡は… 氷を受けて
大きく凹むッ! しかしっ わ 割れていないぃっ!割れない泡はゴムの様に鋭い氷を受け止め
その破壊力を完全に亡き者としていたのだっ!!! こ これはっ!?)
『 ------ 相性悪そうだね うん、泡っていう水と瞬時の氷 』
( … 硬化した泡の『 硬い弾力 』)
・・・ 門出の不穏な空気 ・・・
……
「 …私めは、なり損ない… 昇華を 堕ちるにも光を見出せず
ニャルちゃんとして生きるだけの若い存在… 上に向ける牙を捥がれた
私めでは… …貴方達に、頼ることしか出来ないのですよ 」
( ゆっくりと 振り向く… …滑らか以上の喋り様に、その 雰囲気…
しかし 悲観を含めた様な表情を見せるその姿は、ただ義体と呼ばれるモノではない )
「 しかし…貴方様にも… いえ、誰にも… 死んで欲しくはありません。
……… どうか 迷わないで下さい… 呑み込まれないで下さい … …さて 」
[ ぽすっ ]
( マイナス的表情を引っ込め、落ちて来る後輩を姫様抱っこでキャッチ )
「 …少々、手荒い落ち方でしたね?」
・・・ 2人はハイ・ラヴ ・・・
( むっ )
「 ... もーっ ウチの番ないじゃぁん... ずるいよー?月跳ぉ 」
( 嬉しい、と … 自分は出来ないっていうちょっとした悔しさに頬を膨らませ
それでも身の安全は第1と簡易キャンプセットを展開、自分の大切な人を覆い隠してしまった )
「 ふっふー、起きたら.... そろそろやっちゃうからねぇ?.... さぁって 」
( 気付く事は無かったが…唇を重ねた瞬間より、言葉に滑らかさが含まれている変化がある
今しがた、出て来た地獄の穴。戻りたくないという念は凄いが ‘ そういう訳にもいかない ’ )
「 すぅーっ ..... 3,2,1 れっつゴーッ!」
_______
『 親としての必要性はもう感じなくてもいいだろう、キミはわが肉体を滅ぼさない限り亡び去るだけだ!』
【 熱力MAX “ ヴァーゴ・ダ フゥス 】
( 空中で固定される様に静止!集中されるバスターへの熱力が瞬時に最大に達すると
周囲を纏めて薙ぎ払う[ 炎の奔流 ]が解き放たれ、その勢いに負担を感じる事もなく
手の包囲に向かって剣の様に振り回し始めた!)
『 われは太陽なり!ハーッハッハッハ!!!! 』
・・・ 柔らかいと言う事は ・・・
「 …どの口が言うんだい 全く …想像以上に厄介かもね、こりゃ… 」
( 割れもせず受け止めている泡に呆れ …どう攻めようかを迷う 勢いがあり過ぎては泡は割れない…
ならばどうするか …考えていても仕方がない 懐から酒入りの瓶を取り出して蓋を開ける …が飲まない あの酔いどれが飲まないのだ…?
流れ落ちる酒を …凍らせた!? 辺りに近寄るだけでドライアイスのように凍ってしまう程温度は低く 勢いよく…金棒を空高くに投げたっ!代わりに… 槍のように鋭くさせた酒瓶を片手に持ち …勢いよく振った! 勢いの強い風を起こしながら …今度は遅く泡に突き刺す… ! )
「 …さて、これならどうだいっ…!」
( ………赫鬼にとって… “出来る限り短期決戦で決めたい” )
・・・ 疑問 ・・・
「 …とっても優しいですし僕が …僕らなんか頼られる存在じゃ無いですよ まだまだ弱いです …精神的にも 肉体的にも …だからもっと …いや、託すんだったら受け取ります …それを裏切るのは申し訳ありませんし …ね! 」
( …自分達を助けてくれた存在でもあるし …何より此処まで弱気になる程の相手が自分達に倒せるなんて思えない …とは思う
思うけれど 義体に託されるのなら 白黒に託されるなら …やるしか無い 期待してくれているのだ その期待を裏切っては …恥である )
「 …それにほら …アイツから聞いた話だったら …面白い人らしいですし 」
( 思い浮かべるは …手腕の魔人 変な写真を見せてきて何度も赤面したのを覚えている )
( 落ちてきた清掃員は …しっかりとキャッチされて ゆっくりと目を開き …何度も瞬き )
「 …………に、ニャル先輩!? …ほ、本物というか …えッと、本体? …な なンて言えば 」
・・・ 焼ける 灼ける だが ・・・
「 …何個か忠告として言わせてもらう 1つ 親って言うのは …子供に対して必要以上に過保護になっちまうんだ 2つ …先に手を全部焼き尽くす それか俺を止めない限り …お前は終わりになっちまうぞ? 」
( 振り回している炎の剣 …踏み込み一気に駆ける! 焼け焦げるという事は… 頑丈な巨大な手の分厚い皮!盾のように扱い向かう… 両手に何か持って …?
…“何かの結晶体を握った右手”
…………“何かが入った試験管を持つ左手”
…何処かで見覚えがあるような )
・・・ ‘ 防御カウンター型 ’ ・・・
( 泡が割れ 圧縮された空気が炸裂ッ!それは海水の大半や残る氷をカチ割って
今にも赫鬼へと迫らんが勢いで戦闘空間を支配している… 単なる球形の何かが
不意に強い衝撃を放つ様は最早爆弾だ。)
『 ------ 泡っていうのは空気の檻 ---- 条件さえ満たせば爆弾にするのも簡単なのさ 』
( 爆心地から離れたところで響く機械の声。
よりにもよって鬼の現在とは、気付かれている様子こそないものの… )
【 最悪の相性 】
・・・ 静かな(くだらん)決意 ・・・
「 …… ぁ、ぁー … 成る程 」
( 後輩の軽さや状況に関する皮肉でも言おうとでも考え始めた矢先の事
……… 身に覚えのあり過ぎたあのバカ魔人流のイタズラを思い出す…
それを境にか マイナス的表情には変わりないものの… 何時もの 憂鬱の無表情が現れる )
「 ……[ ぎゅー ]… はい、思った呼び名で結構ですよ…
… 聞きたい事があったのならば 此の先にて分かるでしょう…
ただし、重くは考えない事。ただ 力及ばずを自覚しても努力すればよいのです 」
( 軽く後輩にハグをした後に地面へ下ろし、2人の頭を撫でてやれば
すっかり憂鬱げに見えた表情も… 何か、丸みを帯びた様になった )
・・・ 割り込み狂犬 ・・・
「 はぁぁいストぉぉぉぉぉぉっっっぷっっ!」
【 フォースシュート 】
( 今にも主人へ到達しそうな炎の刃を 極力本末転倒にならない様に
防ぐ… [ 狂犬の牙!]背後からいつの間にやらスピードMAXで突っ込んで来る黒機!)
「 まっすたぁーっ!?何する気か知らないけどぉっ!」
『 ----- 作成者か 』
( 更には2人が反応する間も無く接敵!そして… 何も持っていない…?)
「 おとーさんの能力!練習できたかなーーっ!?」
( ……… )
『 ……………!!!!!!!!!
ァ、 がァっ!! あ --- うぐォぉっ 頭が --- がァァァッッ 』
( 一瞬、見覚えのある反応を晒した後 サンスターが頭を抑えて悶え苦しむ )
・・・ 風圧反射 ・・・
( 綺麗に着地なんか出来ない程激しい風圧に盛大に吹っ飛ばされる …足の骨にヒビが入った感覚 折れかけの酒瓶槍を支えに立ち上がる 鬼は …機械並みとは言わないものの頑丈なのだ )
「 …はぁ〜〜〜…きついねぇ… ! どうしたもんか … 」
( 勢いがあり過ぎてもなさ過ぎても割れそうにない …想像以上に泡は厄介みたいで …ならば次と 策をどんどん試していく …奥の手は隠しておきたい
力強く踏み込み 氷のフィールドを張り巡らせる …泡自体を凍らせようとも侵食させていきつつ まずい事態になっている事を実感 )
「 …時間かかるかもね、こりゃ 」
( _______それでも …勝てるという余裕さは未だ残っている )
・・・ 約束 ・・・
「 …でも この城の皆は優しくて …本当に居心地が良いと 僕は思いました …だからアイツと …貴女に感謝させて下さい、ニャルさん
… じゃあ 頑張って来ます やれる事を …ちゃんとします !」
( 嬉しそうに笑顔を浮かべて …会いたいという気持ちに駆られてしまいつつも 我慢する
…覚えたい事はまだまだ沢山ある …だから自分の使命を 役目を全うする事を決意した )
「 …じゃあ …ニャル先生! …先輩からグレードアップでス! …感謝の気持ちが 伝えられないぐらいたくさンありまスし …だからニャル先生! …挨拶させて下さいね? 」
( 降ろされて頭を撫でられ …人形みたいに扱われるも別に嫌わない …自分特製の飴をバレないように白黒の袖に忍び込ませつつ
表情が柔らかくなった白黒に …今までで一番の笑顔で 弟子としての …再びの門出の 挨拶 )
___________行ッて来まス!お帰りの準備 しててくださいね?
・・・ 手腕 ・・・
「 …熱いのに良く来れたな… カロン? …ま、お前が来なかったら俺も面白い事起こしてたんだけど …こっちの方が面白そうだから一旦パスで良いか … 」
( 嬉しそうにニヤリと口端を上げて …悶え苦しむ太陽を纏いし者を見ては …手に持っていた二つの物を手の中に取り込む
…黒機の声と反応からもしやと思う所もあるが …止めはしない 危なくならない限り )
「 …因みにさっきの持ってた物のヒントは …ミィリィだよ
…あの時と同じ感じで …作りでもしようかと 」
( …黒機に少ぉし申し訳なさそうに伝える …バレたら色んな意味で死ぬの確定だし )
・・・ リード・ザ エイトデンジャーズ [ バブル ]・・・
『 あー----ホント厄介だよね、水が対抗するのに 氷って 』
【 maker of bubble' souls [ 反応爆撃 ]】
( それでも揺らがぬ余裕は機械も同じ、侵食された泡を即座に起爆
解放された空気圧の衝撃が周囲の氷を砕いては泡が再配置されるイタチごっこが展開された
当然、海から響く声はその位置を定期的に変えて周り 海という有利なフィールドをこれでもかと
活かし続けた耐久戦に入っていた、見る間に海の上は起爆されるであろう泡の群れが現れる )
【 バブルリード 】
『 ぼちぼち攻めなきゃいけないってのも----難しいから苦手なんだよ--- 【 サポート 】って 』
( 突然海から飛び出す機械!頭部にある泡の発射口より【 擬似波動 】による裏打ちを施す
他よりも大きめの泡を赫鬼目掛けて発射した!泡は海上に沿って接近して来る……! )
・・・ 絆されるのが早い子 ・・・
「 ……先輩で結構ですよ… あなた達という子は… 」
( ため息、けれども それは微笑を浮かべた今までにあまりなかったものを遠慮も無しに )
____はいはい、行ってらっしゃいませ
「 ……… 」
( …すっかり、自分でも自覚出来るくらいには人の情念に染まるようになったものですね…
本当に 昔の私めを思い出せなくなりそうです。…… それも良いことと思ってしまう…
こんな今が、とても楽しいのでしょうけれど … さて )
『 -- --- - - - - - - - - - --- -- - - 』
( 背後で待ち構えていた ‘ 存在 ’ - --- - - 僅かにも前へと向かうことの出来ないのは --- --
2人に なんとかケアを与えていた ‘ 二体 ’ が鬼の様相で立ちはだかっているから )
「 ……… 貴女様が、この出来事に何を望むかなど… 分かりきった話です 」
( 2人の見送りが既に終わり、‘ 用無し ’ と化した転移の術式を殴り壊す )
『 なので行かせることは… 出来ない!! 』『 彼ら、残された我ら、れらの希望なり 』
「 その通り、では精一杯時間を稼がせて頂きましょう… 両者上場 」
( 義体達が 構える。)
『『「 参ります 」』』
( -- - --- - - それを -- - - -- -
‘ 薄濁れた魂 ’ は ただ 見ていた )
・・・ !!! ・・・
「 なにさーっ!?ウチが来ないとでも思ってたワケーっ!?
確かに30%ぐらい来たこと後悔してるけどっ! ひっどいなぁーもうっ!」
( 言いながら次々と地面に… ○コラ ~ ピカ○ン ~ 寄生○ ~
映画の投影機能みたいな感じで映し出されるのは【 テレビで流せないものばかり 】)
[ カ''シャンっ ]
っっっ
「『 や''ぁぁあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁあぁぁぁぁぁぁああぁぁぁあぁあぁああぁぁあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁあぁぁぁぁぁあぁぁぁぁぁぁぁあぁぁぁぁあぁぁぁぁああぁぁあぁぁぁぁぁぁぁぁぁあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁあぁぁぁぁあぁあぁぁぁぁあああぁぁぁぁあぁぁぁぁぁぁあぁぁぁぁ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!! 」』
( 最悪な出来事による正気返還。ミィリィと感情をリンクしてしまっている以上は精神的廃人化に達しかける
とんでもない衝撃をサンスターは受け、更にはスーツである為に… その衝撃の殆どをサンスターが肩代わり
してしまうという最悪な精神攻撃、即座に装甲が全て収納され… ほぼ、裸同然という格好の子が解放された )
「 」
( … 熱の解放が止まり、緩やかに施設の熱度が下がり始める
しかし… 黒機は中々に酷い精神衝撃を受けて 真顔で静止、ふらり... とミィリィが前のめりに … )
・・・ 持久力 ・・・
( 何度も氷と泡との消耗戦 氷を展開しては泡が破壊 泡を凍らせては風圧で吹き飛び …暫く続く
… 赫鬼は何故か身体全体で息をして妙に辛そうにしている … )
「 …あぁ、こりゃ …“限界”かもしれないね …!」
( ボソリと零すは敵にとってのチャンスか自分の力不足を認めたか … ?
一際巨大な泡 向かってくるものの …逃げずにその場で立ったまま 金棒を両手に握っては …バッターのように構えて …何故かまだ届かない場所で勢いよく振る! …そのままぐるぐると両足を軸にして駒のように回り始める!地面は氷のままで止まるどころか寧ろどんどん速くなる …!
冷たき台風を起こし風で飛ばそうと踏ん張りながら …嫌ではあるが何本か酒をばら撒いたっ… ! )
「 …飲みたかったんだけど ちょっとした賭けだね!此れは …! 」
( 酒瓶は割れてもいい …寧ろ“割れた方が良い” )
・・・ 疲労 ・・・
「 …うわぁ、まじかお前 …やったな、完璧にやったな …!これは …あぁ、ちょっと可哀想だわ、これは … 」
( ……… あの魔人もドン引きするレベル 人によるかもしれないが …苦手な人はとことん苦手で嫌悪感で体が埋め尽くされるだろう …まぁこれは平気でも鳥肌立つ程だけど
まぁそりゃ当たり前 …悲鳴を上げて気絶というかスーツが逃げた …裸同然の子に上着かぶせてあげながら軽く抱き …黒機の頭を気をつけて 優しく撫でる
…やっと温度が下がったとはいえ 頭は痛いし正直倒れそうだが …水分補給して頑張る 目的はまだ一つしか達成出来てない
--------でもその前に )
「 …ごめんな、ミィリィ お父さん守ってやれなくて …凄い無茶させてたな、ごめん …
…そしてカロン ありがとう…お前が居なかったらまた面倒な事になってたし …頑張ったな 一旦ゆっくり休めよ? 」
( _________謝罪と感謝 )
・・・ 何かの兆し ・・・
( 押し返されかけたがすぐ様泡が炸裂、衝撃が空気に伝わり酒瓶は全て派手に割れ
中身と共に泡の煌めく深い海に四散して行く…しかし 何より注目すべきを機械は理解する )
『 --------( なんか仕掛けるよね、あれ---不利な時の奇策ほど怖いものはないし。
あの鬼も考え無しに攻めて来るタイプじゃないしなぁ----もう決めた方が良いね、悪い兆しだ )』
【 バブルリード 】
( なんらかの策略を練ったであろう様子を海の中より観察すれば、それが敵が見せるのであれば
‘ 最も危険 ’ な兆しである事くらい戦闘専門職は誰でも分かっている…重要となるのはその崩し方。
…鬼 いや ‘ 地上 ’ にとって最大の盲点、氷を小さく 少しずつ泡の爆発で削り ‘ 下から ’ 泡を忍ばせた )
『 --------( ここから周囲の近海は海中深くに特大のバブルリードを設置済み---それにここら辺りも
さっきから仕掛けてた泡が大量にあるし、魚雷兼地雷で驚かせてチェックメイトにしようか、うん しよう )』
( 互いの決め手が---静かに激突の時を待つ )
・・・ 黒機 ・・・
「 のわっ は...何さ?マスター、いつもらしくないなぁーもぉ 」
( … 子の音沙汰が微塵も無いのは日て察するべきか、否か… 少なくとも親なら。
そして黒機の頭に…《 生体部品 》に乗せられた手は やはり触れた温度に奇妙なものを感じるだろう、と
‘ やはり肌の冷たい ’ 黒機は 暗い心こそなくとも、頬を膨らませては指にデコピンを入れて そう思った )
[ キー ]
「 ........んー、親子の時間 取り敢えず確保してあげるけど サ?
そろそろ無茶と前科、ヤバすぎて黒ちゃんにまたボコスカされちゃわないようにねぇ?」
( 熱で融解を起こしていた腰部の装甲を引っぺがし、新たに再生を待ちながらも
自分が待たせている存在と…まずは言葉を交わそうと 黒機も飛んで行こうとした。
……やっと、主従の関係性が良い形で確立されて来た… そんな、思いに心を馳せて )
・・・ 機械島侵攻 [ 中層 ]・・・
( ……… サイレンが先程から喧しくも無視出来ない響きを含んで鳴り響く、原因は まぁ
私だからこの辺り一帯がそうなるのはしょうがないのだが… それでも喧しいのは喧しい )
「 ……参ったね… 弾薬も少なければ、武器の耐久値も心許ない。
それで…頼れる己の身一つすら維持出来るほどの回復力も期待出来んとはね… 」
( 完全に破壊され オイルや内部機器をブチまけて転がる大型戦闘用 ‘ メタロノイド ’
その側で、悉くを破壊しながら嘗て 自分の島だったこの地を攻略する白衣の金髪女性
…… 弾の尽きかけた散弾銃に、欠けた掘削鉈を傍に かなりの時間息を荒くしてダウン中 )
「 …まだ、行けるか…? やれやれ、あの日々が懐かしい 」
・・・ 押して上げて ・・・
( 割れた酒瓶の破片は海の中に仲間と一緒に飛び散る …そう、それが良い 出来るだけ細かくたくさんあった方が良い
鬼の能力として… 酒のみなら自由に操れる 超能力みたいに浮かせたり濃度を増させたり …海に満遍なく広がったのを確認してから 破片と一緒に凍らせる
お分かりのとおり 氷晶 六角形に近い …花のような形をしたソレを数十個以上浮かばせる )
【 クリスタル・スピリタス 】
( 鉄程固くは無いがそれでも …木を切れる程の切れ味と 高速回転して火花を飛び散らせる事は可能!
そして海には …酒が沈み浸透していっている 完全に沈む前に 畳み掛ける
[ バチチチ……… ボォッ ]
火花が …海に咲き _________逃げ場を無くす広がる炎 )
「 …そしてこれで …終わり! 」
( 赫鬼は金棒をぶん回して …そのまま空中に向かい投げたッ!
そのまま機械に向かい …多少のズレはあるものの落ちてくる! )
・・・ 空虚 ・・・
「 …うぐ、痛い所突くよな …無茶はまだまだするだろうから お叱りは確定だなぁ…
… まぁ、うん、善処するよ、カロン …じゃ、また後でな 」
( 子を優しく抱き寄せて … 暫し心を安らがせる
黒機の冷たさは どうにも目立ち先程の熱さが異常だったから …で 済むような問題じゃ無い … それを聞くのはまた今度だが
自分の悪い癖と言うか 恐らく終わったらされるであろう説教に 苦笑を浮かべては取り敢えず黒機に先に行かせる …流石に治療は時間が掛かるしあまり見られたくない )
「 …はぁ …やっぱ無茶し過ぎたか 痛いな … 」
( そこらに残った灰の山 …自分の手が燃え尽きた物で風で舞っても問題ないような子の顔を手で覆う …次いでにゆっくり ゆっくりと自分の魔力を浴びせる …体内注入が一番効き目が良いのだが それをする元気が残っていない
何せ… 背中には巨大な焦げた跡があり 弱点である足にも明らかに火傷の跡がある 僅か数分にも足らない戦闘でも …熱による被害は凄まじいのだ
それでも 魔人は子を優先する 希望に賭けていく )
・・・ 捨て身の ‘ 攻撃フェーズ ’ ・・・
『 な-------んだそれっ 』
( 何と言っても余りに荒唐無稽な策を現実とした、文字通り ‘ 火の海 ’ 攻撃。
驚愕、或いは呆れの声を上げる機械は海の中にまで回る炎に逃げ場を奪われ
当然落ちて来る金棒を泡で迎撃、僅かにでも落下点を逸らそうとするも… )
[ ドガァッ ]『 ぐぁっ-----!! 』
( 武器として見るにはケタ違いの強度・超重量を併せ持つ『 ジェロ・メイス 』
それは圧縮された泡による爆破を受けたとしても弾道に小揺るぎも見せず、回避しようとする
機械に命中し、その左腕を完全に破壊。焦りと崩れた体勢に機械が悲鳴を漏らした )
【 流水速移動 】
( …怒りの様相と共に、今度は機械が仕掛けたっ!背中のエアポンプの様な部位より
水をウォータージェットの様に噴出、バランスの欠けた状態によらず驚異的な速度で空中に舞い上がる!)
『 --------やって、くれるよね----この僕に----ロボットマスター、【 バブル 】を本気にさせるなんてね----!』
『 もう決めるよ---【 海鳴り大噴火 】で !!! 』
( 近海に潜ませていた大型バブルを一気に爆破!沖へ…機械達の方へ一気に巨大な波が押し寄せて来たっ
更には機械が空中から爆破するであろう泡を雨の様にばらまいて確実に摘んで価値をもぎ取ろうとしている…!! )
・・・ …血の温かみ / 冷え肌と勇気 ・・・
焼け野原が一面に広がって
見える人影は全部影
命の芽吹く時は消えてしまった
まるで世紀末
こんな大変な小さい惨禍の下で…
( 今も 自分なんてと卑下ばかりして、体に無茶を重ね続ける
心の弱い魔人がただ1人、命を削り落とそうとして… )
( 大きな傷だらけの手を 小さな、か弱い手が掴む … 目を閉じたまま、子供は笑う
…暖かさを通して、少しずつ 少しずつ子供の癒しの力は魔人のキズついた体へ行き渡り始めた )
「 ……… 」
( 大きな大きな空の下、誰かが見て それが小さなものだとしても
1番 確かで 暖かい…血の繋がりだけが 今、今という地獄で )
___________
( 地上、むせ返る暑さに支配され尽くした地下洞窟でしかない工場より抜け出せば
其処は涼しさに溢れた天国である…喜びに目を閉じて、健全な日の光に照らさ れ … る )
「 げぇっ ちょぉ〜〜っ 」
[ ぼふんっ ]
( …筈もなく )
・・・ 決める ・・・
「 …………… これは--------ちょっとキツイかも!! 」
( 地面 …どころか島まで吹き飛ばしてしまいそうな巨大な泡の勢いに空中まで吹っ飛び… 身動きの取り辛い中 泡の雨が降り注ぎ 回避しようとするも ---出来ない
赫鬼の体に次々と被弾しては 衣を剥がし 何度も破裂し強い衝撃で赤く腫れ …内側で血液が固まり始めていた )
_________ それでも
「 ----------イチかバチか‼ -----ここで決めるよ!!!」
( 金棒の刺を乱雑に振り回して …泡に当たるも構わない 欠けたトゲが丁度腫れた所に刺されば 当然、血が噴き出す その血を凍らせる …! “赫鬼”の真髄!! )
【 フリーズ・カリブー 〜スメルブラッド〜 】
( 凍らせた血液は …表面に厚い膜を張り詰めて …狙われるは脚部 心臓でも無ければ頭の筒部でも無い
少し欠け始めた金棒で打ち上げる! 勢いは凄まじく …一線を走らせた …‼ )
・・・ ________血筋 ・・・
「 …ミイリィ、自分の治療に集中しろよ …俺は大丈夫、こんな傷もすぐに治るんだからさ …頼むよ
…… まだ成長も全然知らないんだよ …まだ若いだろ? …お願いだから 親の言う事に …今は従ってくれ
その後 …好きにしていいから ___________頼む… !! 」
( 感情のままに涙が流れ落ちる 体の震えも止まらない … 握る手の力が弱いのも分かる
察しがついてしまっても 諦めきれない 救える命の筈……… ‼
魔力が戻って来て …流すのをやめない 無理矢理傷は直せる 魔人の肉体の傷が悪化する事は ……確率的には無い だから…… 重体で 今にも消えそうな命の灯火を 再点火させようとする )
「 …なぁミィリィ …責任なんだよ、これは …俺が悪いんだから …我儘聞いてくれよ 」
( 魔力だけじゃ足りない …持っていた結晶 “魔人の血と魔力の結晶”を擦り砕き …顔を傾けて飲ませる
試験管に入っている “黒の血”も飲ませる
…回復を願うばかり )
_________停止中
『 ------ボディ 治療 83% 内部 治療 76% …治療 専念 』
( シャットダウン中 …ただ現在の治療進行度を告げる 普段の月跳よりも無機質な声がナレーターとして響く
… あまりに無防備でありながらも下の地獄に比べれば涼しく快適過ぎる環境に その身を安らがせている
…だから黒機の気配は …分かってもちょっぴり無視 …どんどん性格も似ている気がする )
・・・ 刹那最終対決 ・・・
( 津波を背後、眼下の赫鬼への意識は全て攻撃に傾いて防御の薄れた機械に対し
十分な破壊力と速度を維持したままの血石が狙い通り脚部へと命中 )
『 なっ----バランスがっ!? 』
( 根元から持っていかれた左足、機械はウォータージェットの姿勢制御が困難になり
真っ逆さまに地面へと勢い良く落下していた、しかし まだまだ機械の状況に‘ 詰み ’は
示されず、現にヒビの入ったゴーグルアイの視界に赫鬼を捉えて離さず、右腕の“バスター”を起動した )
【 フィッシング スピア 】
『 勝つのはコッチだっ------ 』
・・・ [ ほんわりな子 ]/ ご機嫌麗しゅうございません ・・・
「 ぅ……ぇえッ ぉぇっ ま… 」
( いきなり子は顔をしかめて魔力物質を黒の血諸共吐き出して涙目で嗚咽を漏らす )
「 ま…待っっ…ぅぇっ ぅ…むり、父様…むりってっ!魔力っ アレルギー!なのっ !」
( 元気、元気に悲鳴同然な拒否の声が無駄に広い空間に響いて回る…気付けば
何時もの非力ながら健康的と言えるレベルの力で親の両肩を押して体の自由を意識してたり )
『 -----R・A・D・E・Y-----再起動完了。装着者の内部健康値----正常を確認 』
( ヘッドフォン型装着式機械も破損多くありながら正常な光を放って安心感が増す…か?
しかしながら…何より傷のない子供の体が今現在の、とても元気な様子を裏付けた )
「 はぁぁ…父様ぁ、あたしに過保護やりすぎてるよぉ…もぉ 」
( 多量の汗を流して父の膝の上、ジト目と元気と…嬉しそうな表情で顔を見上げるあどけない姿 )
_____________
[ ごろごろ ]
「 もぉ〜 月跳のいじわるっ!」
( ちょっとばかりの不機嫌が顔に出れば 白機の隣にうつ伏せて顔をじろりと見つめ )
「 ........可愛いなー、もう 」
・・・ 攻守一点 ・・・
「 …違うね、勝つのはあたいで 死ぬのはお前の方だよ …! …これで決め …!? 」
( 当然赫鬼には浮遊するなど出来る訳が無く …此方も落ちていく それでも攻撃はする 此処で仕留めておかなければ 自分にとっても 赤猫にとっても …月夜にとっても驚異でしか無い 相性的には結論的に一番良い筈…
飛ばした先程の氷晶を更に凝結!重力に従わせ此方側に 落とそ
------突如髪が 身体が 水色に戻る 赤みが抜けていく
____________時間切れ )
「 ------っく…全く …長持ちしないから嫌いなんだっ …!だからまだあたいは “赤”に相応しくないってのに!! 」
( 背後に迫る津波の音 …目の前のバスター ……予定変更 ほんの少し寒さはあるが 噴き出る血を凍らせて盾のようにしてから 氷を厚くし身を包んで確実な防御を得る )
・・・ 過保護度加速 ・・・
「 …そ、それは悪い …アレルギーだったのか、全然知らなかった …マジですまん 」
( 微弱である力も戻った 体の傷も回復 …安心で一気に体の力が抜ける 涙は拭って泣いている情けない姿を見せないようにする …手遅れだけど
優しく 本当に優しく頭を撫でて …抱きしめる 生きている実感を確かめて …申し訳なさが勝つ )
「 …ごめんな、守れなくて 無茶させて …うん、決めた …次からはこういう危険な場所に来るの駄目な 絶対に駄目 」
( …ゆっくりと残った魔力を自分の回復に回す 魔人の残り魔力は …6割程度しか残っていない
戦力的にはちょっと頼りなくなり始めたけど …咲いている5割 5割残っていれば良い
…飲ませなかった分の魔力の結晶を噛み砕き 飲み込む …味は美味しいとは言えないしそれで吐き出したのもあるかもしれない )
___________
( 不意な発言に身体の治療を一旦止めて …糸目で無感情ながらも頬を膨らませる事で感情を表現
また鐘のついたステッキ …の装飾である顔文字缶バッジ 不満そうな顔バッジを見せ付ける )
『 …かろん 可愛い 美蘭 綺麗 …私 下 』
( …性格がとっても似始めている )
・・・ 再度持久戦!泡 vs…!・・・
『 ---------不味い-----!! 』
( 迫る津波を凌げるだけの耐久力はもうない、泡による防御も
目の前に鬼がまだ動ける状態…かどうか分からいが存在しているだけで
選択肢から除外されたっ!一点にバスターの射線を集中、氷を削ろうと試みる )
『 純粋戦闘マシンをここまで追い詰めるか------やはり僕の推論は当たっているんだよねぇ-----
けどタダで終わりは味気ない-----せめて終わるのはお前も同じになるべきだ------!!! 』
( 津波が迫る )
・・・ 非力っ子 / ぎゅー ・・・
「 むー…大丈夫だってば、父様ー…
あたし居ないだけでそんなに寂しかったの…?」
( 抱き締められる感覚には慣れても抵抗なんてできわけないって知ってるから
もう人形みたいに無抵抗を貫く、子…内心の心細さは父様とおんなじだったけれど
過保護に過保護な親の抱擁にもうそんな感情はとろけて無くなってしまった )
「 …もぉ!そんなんじゃ父様みたいにも母さんみたいにもなれないから嫌っ!」
( だけどここまできた過保護宣言には流石に子も抵抗して、けどやっぱりハグから抜け出せないまま
…昔の黒と似たように じたばた 意味ない身じろぎを繰り返しては父様を困らせようとして )
_______
( やっぱり起きてた、な感じの顔で月跳の下腹部に乗っかるカロン )
[ むにぃ ]「 まだそんな事言っちゃうのー?.... 白ユリくらい綺麗で...凛として、なのに 」
( 平気で胸を掴んで堪能、暗いテントの中 ゆっくりと顔を眺めながら耳元で )
ウチに平気で食べられちゃいそうなくせして.....さ?
・・・ 【アイスルーム】 ・・・
( 射線が集中すれば当然だが …どんどん削れていく 津波が迫るよりも此方の方が早く達するだろう
ならば 守る 防御をする 壁を張る 辺りに破裂した氷の破片 薄く薄く広げて何重にも重ね 氷のドーム バスターをガードするように鬼だけでなく …機械をも津波から守るように囲った )
「 ----- 能力の操作範囲見誤ったけど…結果オーライ …!」
( 確認しにくいが …分かる事は取り敢えず津波による直接的な被害は最小限に抑えられそうと言うこと …
… 始末される可能性はあるもののこれが今出来る一番最適な選択 )
( だから後は …攻撃が止む事を祈るだけ )
・・・ 親子愛 ・・・
「 …親が子供を宝物みたいに大事にする気持ちとかが分かったよ ……うん 大切 …ナイアと同じぐらい …城の皆も大好きだけどさ それとこれとはまた別な …なんて言うんだろうな? 」
( 頭を何度も撫でながら話を続ける 正直ここまで来たなら …黒にも会いたくなってきた 目的地に行く途中で会えると思ってたが全然会える気配も無いし …最終目的地で会えるだろうか?
別の寂しさが 心細さが湧いて来るも …自分の両頬を叩いて意気込み 心を入れ替える いつまでも弱気で 親バカになっている訳には行かない )
「 …ま、そういうと思った … うん、良いよ、俺は出来るだけ自由にさせたいんだよ
…ただし本当に無茶はしない事、良いな?後 …そうだな、俺の掌の監視を付けて置く …これは絶対だからな 」
( 冗談と言わんばかりに苦笑を浮かべつつ 抱く力を緩めて抜け出しやすくする… 甘い チョコ以上に 砂糖の塊並みに甘い
代わりに何個か注意と同時に …肩に少し小さめな握り拳サイズの掌を乗せる …何か反応があれば直ぐに迎えるように視覚と触覚だけリンクしておき )
「 …さ、ずっとここで話してるのもあれだし 行くか? …つーかちゃんと力使える? …背負っても大丈夫だぞ? 」
_______
( 流石に …至近距離 耳許 胸掴み …動揺は隠せずに 手に持っているステッキを離してしまい …声が震えている )
『 …か かろん 冗談 程…々! …私 怒り 可能性 大! … 脚部 手 離別 …! 』
( とてつもない嫌な予感 …いざとなったら記憶や転送で気分を悪くする事も可能だが …わざとやるというより アレを攻撃に使用は難しい )
・・・ 戦闘用機械 ・・・
【 バブルリード 】!
( 氷が厚くなるのを確認するや バスターを姿勢制御に使い
なけなしの力で再度 爆裂の泡を生成、規模こそ今までより弱小な物だが
氷を突破するには訳のないものである可能性は高いっ )
『 ---------情けは油断と同義、鬼らしくない-----見納めだね 』
[ ーーーー!!! ]
泡が放たれた
( 部品の多くが 砕け散った音を鳴らす…自ら破壊した氷の防御、至近距離での泡の爆発。
唸るような軋みを掻き鳴らし、波は機械を飲み込んで辺り一帯を水の圧する破壊力で押し潰す
水が 引く頃には…‘ 攻撃の跡がない ’ 氷のドームのみが残る)
・・・ 変わらぬ小さな子 / 笑み黒機 ・・・
「 えーと、過保護!あと…親子愛、かな?じゃなくてっ 」
( 心の許容量が溢れそうなザレッドの言葉の数々に親としての愛の深さ
照れ隠ししたくなるのも当然、そっぽ向こうとしながら慌てて地面に足を )
[ じゅっ ]「 ッッにいぃ〜〜〜っ!!!! 」
( 付けようとして即座に父様の背に飛び戻る…無理もない 裸足にほぼ裸 )
( よく見りゃまだまだ熱いと2秒以内には分かる湯気付きの金属床 )
「 ふぇっ …くぅ … 」
_______
..................
( 無言の黒機、ゆっくりと顔を近付ければ…初めて見るような表情が相手から見える
口一杯に空気を溜め込んで悶える 噴き出すのを堪えて笑いに苦しむ、そんな顔。)
( ごろり、テントの外へ出て白機から離れ… )
「 〜〜〜〜〜っっっっ ぁっ はぁっはぁっ ふぁっ はぁっは っもぉーダメっ お腹痛い.....ふくくくききっ 」
( 遠慮なぁーく吹き出した )
・・・ 爆弾泡と酒氷 ・・・
( 津波は引き ただ静寂で波に光が反射する …景色としては綺麗 平坦となった砂浜に転がる ヒビの入った氷のドーム …内側から鬼は酒を流して 温度差で溶かして出てくる …丸まった体勢のままだったから流石に体の節々が痛む )
「 …情けは油断と同義か アンタが言える事かね …泡はもっと大きく出来たし …何か隠し持ってたんだろう? …さて 」
( まだ生きている可能性はあるが …あの波に飲まれたのだ 戦えるとは限らない …少しは安心出来るだろう
最後の言葉は …自分にとっては痛い言葉だが あの機械にも それは通ずる気がする …多分
波に向かい …杯と酒を取り出して たぷたぷ注ぐ )
[ ごくっ ごくっ… ]
「 …ぷっ……はぁぁ〜〜〜っ!やっぱりぃ …おさけっていいよねぇ ふひひ… 」
( 一杯で舌足らずになり すぐ様赤面になる …潰れはしないが久しぶりの酒 それも戦闘中に飲むのとはまた違う格段の旨さ ……… “角は縮まって指サイズ程度に戻っていった” )
・・・ 簡易裁縫/不満顔 ・・・
「 …あ〜… まだ結構熱いな、確かに …うん、後 …取り敢えずこれ纏っててくれ 」
( 慣れ過ぎて感覚が少し麻痺してしまっているが 認識すれば確かに熱を感じ 無理も無いと思い 子の足を持ちしっかり背負うと同時に …ゆっくりじっくりと足の熱を奪う 平常に戻していく )
( …そして 纏っていた布切れに近い服… 既にボロボロに焼けて残っているのも微かではあるが 脱ぎ捨てて乾かす …この熱の中上半身は肌を晒す結果になるが逆にスッキリとした
… 指を針のように細く鋭くしてから 服だったものを薄く伸ばして ワンピースのように制作 …丁寧に制作し 丁寧に着せる …こういう所は一応気遣いは出来るのだ )
「 …怪我悪化したら言えよ? …一応ルージュに習って 簡易的な怪我の治療と …手術とかも出来るからさ?
…それと こんな服でごめんな?ちょっと我慢してくれると助かる 」
__________
( テントの中から出て吹き出す黒機に …同じようにゆっくりと近付く 涼しい空気に晒されて心地良いのだが そんな中で爆笑する …戸惑いしか思い浮かばない )
『 かろん… 何故? 面白い … ? …其処まで? 』
( 疑問にしか思わない …なんか少しずつ恥ずかしくなってきた ステッキは一応拾い直しこういう時どんな表情にすれば良いのか分からない )
・・・ 包まれる気分 / 主が主なら部下も部下 ・・・
「 …至れり尽くせりって気分の方が強いよ 」
( 父親の勤めと自分に最善を尽くしてくれてる事に…やっぱり多少不満げなミィリィ
今もザレッドの肩に巻いてる腕を強めに締めてしっかりと体を固定しながら少しの毒
しかしその癖…親の背中に深い安堵の意を持って 顔を埋める現1歳 )
「 はあぁ……母さんも…こんな所が好きなのかなぁ 」
( 用紙や様子は勿論、言い草も…段々と黒や魔人に似てきてる )
_______
「 ふははっ くくっ.....ひひっ、だってぇ....あんまり可愛いぃからさぁー?」
( 涙拭って月跳が後ろにいるのを見たら 二の腕を掴んで顎を上げさせ )
「 だって.......あんなに必死でっ.....っっ くくっ!!.....ウチ言ったじゃん!
『 段階踏んでから 』って!ひひっ....あ、でも... 」
( 手酷い冗談はマスターの出癖移りが垣間見える妙な様子、次に体を密着して )
「 キス、は.......さっき やってたかな?ね、もいっかい......いぃ?」
( 悪っぽく笑みを浮かべる様子は 矢張り嘘や冗談でからかう時の主人に似ていた )
・・・ 誰にも見られなかった者 ・・・
( 決戦の刻を間近にした小さき孤島
-- - その、地下 更に地下 ---- - 最奥とも呼ぶべき 地の果ての果ての果て - -- - - )
- - - -- - - - -- - - - - -- - - -
( --- - - - - - - -- - - 結局誰にも見付からなかった存在
城にひとつ 孤島に囚われたまたひとつ -- - - - - 確認されていない 三体目の ---- - - - )
“ 蒼 ”
( -- - - - 上記二体とは違う 原点に酷似した 恐らくは 濁蒼が深みに淀む暗闇を往く )
囚われの蒼を追い詰めた存在が ただ
・・・ 優しさ/勘違い ・・・
( 飛ぼうとはせず …ゆっくりと歩く この機会に色々と話してみたい …いつも話せていないし )
「 …おう、尽くされとけ尽くされとけ 頼れる時に頼っとけ …そうでもしないと 後悔すっからさ?
…ん〜 好きになったのは何方かと言うなら 俺の方が先だと思うけどな …未だに色々敵わないとは思うしなぁ… それに …未だに申し訳ない気持ちはあるしな …色々 」
( なんやかんやで …結構長い時を付き合ったのだ 懐かしさに心は躍り 顔も明るく 笑顔を浮かべ始めた )
「 …あ、そうそう、お前 …順調に強くなってきたな?さっき太陽に乗っ取られてたとは言え …精神的にも成長して来たって思うぞ?
…やっぱり ナイアと俺の子供 …だもんなぁ 絶対に …強くなるよ 絶対 」
( その時まで生きているのが楽しみ …魔人の生きがいはまた増えた )
____________
『 … [ ぷいっ ]…好き勝手 かろん どうぞ !』
( 顔を逸らして頬を膨らませる 分かぁりやすく…… 拗ねた 黒機の言う事は冗談と思っているのか無抵抗 ステッキもポイッと捨てた… )
『 …………… 』
( …よく見ると視線は泳いでいるし 胸部辺りから早まるようなアラームが小さく聞こえている
…白機は緊張している 意識してしまって 想像したら …恥ずかしくて仕方がない )
( 後、笑みを浮かべる顔が白機的にとても好きというか可愛く凝視が出来ない やっぱりまだまだ色々敵わないみたい…… )
・・・ 彷徨い続ける怪物 ・・・
( 未だに足音だけが響く 出口が何処かも分からないまま 徘徊を続ける 腐ったのとはまた別… 既にボロボロな“ヒト型”のぬいぐるみのような何かを引き摺りながら その巨体は歩き続ける )
( 決戦の気配を待つ 誰かが来るまで …彼女達が来るまで 待ち続ける 暇潰しをしながら
孤島の地下を 溶かして腐らせ 脆くさせて …進む先は分からない 生まれた意味も 目的も …… )
見つける者は 正体を見つける者は居るのだろうか?
善と悪の判別もつかない 無知なる存在は
_____頭に四角い物体を被った人形を 腐らせた
・・・ イニール / くっつきシャムきゃっと ・・・
「 ……何だか、父様ってあたしと話す時…
かあ様と同じくらいフツーに心の中話すよね 」
( 不意打ち気味な話の突きどころ、事実そうであるから
言い返しの難しさは高い 子供故の配慮の狭さだ )
「 …あと、美人にもなる?…えへへ 」
( 妙な記憶の保存度。親から来た特徴的な笑みとからかいの口上なのは明らか )
__________
[ ひょい ]「 あざといよー?もー.....ウチに可愛い何回言わせるつもりぃ?」
( ならばしよう、好き勝手と足と背に腕を回して軽々と姫抱きにしてしまった。
拗ねられますます恋っぽくなった声色.....冗談と本気が両立してる矛盾の声は事実いやらしい )
( 官能的な視線は一度意識するや 全身を舐め回されるような悪寒が走り...それでいて
黒機の柔らかみを含んだ優しみで抱き上げている腕に敵意と言える感情を四散させられる。)
「 ......まだだけどさぁ...いつか食べちゃうよぉ?....がぉー 」
( またもや悪戯しい表情...どうも冗談で見える月跳の様子に味を占めたという様子 )
・・・ クール(?)無機質二人組 ・・・
( …ここまで来れば大丈夫。と 今の主人を制止し 島の爆発を確認
余波の悪影響が飛び来る気配もない、変形を解除 )
「 第1任務、生還と脱出 CHORD NAME ‘ 無し ’ クリア。
R-9__ 失礼 マスター “ エンジェル・ドリフト ” 損害0、確かに報告するよ 」
( 島を脱出、現主人の援護や少しの会話を経ても相変わらずカチカチな感じのする
リトルサイズの機構兵器、本名エンジェル・ドリフトの第一声はまず結果報告 )
・・・ 赤と黒の子/頬風船 ・・・
「 …ん?そりゃあ …なぁ、妻と子供に隠し事は難しいって良く言うだろ?鋭いし … 」
( 的確に突いてくるのを …最もらしく説明しつつ 誤魔化し 心が安らいで油断して …心の錠前を外して気軽に話せるのだ )
「 …絶対になる、絶対! 」
( 確信 …どんな姿になるかはまだ想像が付かないのがまた面白い …そう言えばナイア特性の大人になる薬的なのがあった筈 …………ちゃんと使って良いかとか確認してから …見てみたい気持ちはある でもそれはお楽しみが消える …迷う )
「 …さて、しっかり掴まってろよ? 」
( 光の円が煙を晴らし …マンホールがあった場所へなんやかんやで到着 ちゃんと入り口は開いたまま。
結構上まであるもお構い無し 肩から生やしている手で少し出っ張っている壁を掴み …そのまま勢い良く一気に上昇っ!…勿論 ちゃんと子は抱き締めて離さず )
________
( …クールダウン ゆっくりと脳内を落ち着かせる 別に何とも無い 平然 平然とした気持ち… 少々体は悪寒して 紅潮していた頬は白く元に戻る )
『 …かろん 言動 冗談 判断 …! …再び 治療 開始 …』
( ならばそれを逆手に… どうせ冗談で今は何もして来ないのだ それならば寧ろ逆に安心して身を預けられるだろう …瞳を閉じて半分意識はあるゆっくりめのスリープ治療
… 念の為の警戒だけはしつつ 空から照らされる光を吸収して自分のエネルギーを貯蓄始める エコなのだ )
『 …バッテリー充電 再始動 』
・・・ 疲労と眠気 ・・・
「 …ふっ …ぅ、そうだねぇ …お互い無事で良かった良かった 」
( あくびを我慢しながら擦り傷一つも無い天使機械に安心 …医者幽霊はやはり弱点以外はすり抜けるみたいで 見た目的には余裕そう )
「 …さて これからどうしようか 」
( 島が爆発終わってからなら戻る事も可能だが 恐らく機械類は壊れておりいつまた暴発するか分からない為 脳内で無しの可能性に入れておく
小さな機械はどうしたいのか …一応部下?的立ち位置ではあるけど 意見は平等に聞く …内容によるけど )
・・・ まぁだまだ / 大事だから しょうがないよね ・・・
「 わっ わぁっ!! 待っ 」
( さっきから生意気のような雰囲気を用いていた割に緊急ジェットコースターが
始まった途端に子は狂乱とまではいかない怖がりの様子を抱かれたまま曝けて喚いた
前言撤回の必要性を感じる位には…肝の座る気配無し )
「 やぁーーっ!」
_________
「 ....ふひひっ、ごめんごめん.....でも実際、半端にはやらないって、ね?」
( あら、すっかり拗ね切ってしまった。ちょっとやりすぎちゃったらしい
軽くごめんを口にしながら、ちょうど良かれとテントの余り布を敷いて
注意深く 白い体を寝かせて下ろしてあげれば、白ユリのように美しい体を見下ろせた )
「 .....ん 」
( 顔を少し抑えて.... )
「 .......っふー ...... だから、今はこれだけだから....お互い、やっただけの分....
我慢してるんだからねぇー?....ホンット、ウチにぴったりの美人さんだ....さ、て 」
( 身を翻す )
「 ....死守ね?.....覗き見、趣味悪いよ.....さいってー 」
( アンカー、リードから解放した牙を持つ光球に愛しい白機の防衛を指示
.......目や声の笑わない “ ビジネスライク ” の黒機は何かへと呼び掛けをする )
( 草木が騒めく.... そんな 気がした )
・・・ 優秀と落ち着きの矢機 ・・・
[ カチッ ]「 生体魔族のモーションパターンを当てはめて判断するよ 」
( 自分の事は初手後手問わずの無視を敢行、主人の様子や今までの行動を分析理解
欠伸等をする、感情がある、損得勘定が自分と違う(自分を矯正して理解できる様にする)
赤城の者達の動き、言ってる事以外にも相当な量を脳内で高速処理し続け 主人の最良を図り… )
「 Q・O・D....マスターはこれ以上の前線行動を取るべきでは無い事が推奨されるね
魔族にとっての最大値を維持し続けるべきステータス 「集中」が底を突いてる、
私がサポに回っても補える物ではない....準備、後衛等を行う為に有用な場所に心当たり、アリ 」
[ ウォン ウォン チチチ ]
( 周辺地形データのみならず何も接続してないだろうに主人の生体(?)状況をグラフ化し
空中に投影、移動プランを地図上にいくつも表示しながらヘルスメーターを確認しつつ… )
「 .......OUT、マスターの意見を汲み取って以降のプランを改正できるけど どうしようか?」
・・・ 気配/集中モード ・・・
( 風を切り少し飛び過ぎて …地面が離れて見える 空高く飛び上がった …背負って少し安全とは言え 確かにちょっと怖いかも 頭を撫でて落ち着かせつつ 手の目隠しをさせる …高所恐怖症かどうかは置いておき …予定変更し 少し降りる場所をずらす事にした )
「 …なぁんか嫌な感じなんだよな … カロン達は大丈夫か 様子を見に行かなきゃな … 後でだけど 」
( 飛び立つ前 …最初に居た付近に何か気配を感じて …さっきあんな事があったばかりなのに子供を1人にさせるのは不安に感じてしまい、黒機達から岩場を挟み離れた場所へと着地 )
______________
( …何故だろうか 優しくされて 軽く …愛情行為もされて 好きと言われて …プログラムが落ち着かない 充電が早まって …無理矢理100%にしてからスリープ …体を休めるのも大事 特に 下手すれば熱暴走してしまう危険性もある… )
( でも 騒めいた謎の反応に 黒機の声からただ事では無いと判断
…そして個人的に 集中してる時に雑音は嫌いなのだ よって 身体を起こし 眼を擦り ステッキ片手に …黒機に並ぶ 戦闘は苦手でも _______守りたい )
『 …戦闘 終了後、LOVE …可能 』
( 自分も黒機も …ちょっぴり頑張れるような事を呟いて 白機も治療から切り替えて 戦闘の集中をする )
・・・ 気の緩状態と気の固状態 ・・・
「 …はは ドリフトは中々分析が得意みたいだ …とても助かるね …まぁ、私的にはもう戦う気は無い 面倒だしね
というよりも私達はこのまま引いた方が良いのだろうね …だけども切り札を残したままと言うのも勿体無い … それが皆の助けになるのなら 特にだよ
……という事で多少は無茶だが 改正頼んでも大丈夫かい? 」
( 頼もしい存在 …言い方は悪いがやはり価値は充分ある 部下的存在になったとはいえ …接し方は変わらない 上下関係はそこまで好きじゃない
情報を高速処理し 改良して …と 並のコンピューターじゃ出来ないハイテクさ …少しついていけない部分もあるけど 頼れるだけ頼る )
「 …安心してくれて大丈夫だ …言い事を教えてあげよう
…私達には‘真の姿’がある 城の者達 …そしてその血縁関係にある者
…だからいざとなったら 暴走する可能性はあるが …頑張って見せよう 」
・・・ 空高く在る恐怖 / Stage?『 機影 』・・・
「 っっ……………!! 」
( 視覚、聴覚を遮断せんと父の体を引っ掴んでは顔を押しつけ 埋めようとし
空に飛んだのみで感じた恐怖感に手一杯な子とは対照的、ザレッドは注意をぐるりと
周囲に向け、近寄って来たのだろう危険の香り…親子、成長度の差は精神において絶対の差があった )
( 恐らくは…まぁ、未熟さ故にもう放っておけない気分は作られるのだろう )
「 はぁっ ………ち 父様っ ……も …もう……地面……?」
__________
[ キ''ィ ]「 .........へ .... ね、それ........ い ま......い 言う.....?」
( 突如告げられた言葉、それに関するビジョンは白機のお堅さや
割と律儀な己の性分より全く想像の余地もなかったのか 戦地でありながら…
結構…赤面、緩んで定まらない口角 主人にすら見せた事がない『 本気の照れ焦り顔 』)
[ ガィィッ ][ キ''ャンッ ]
( 黒機放心中、突如として十字の手裏剣がやかましい回転音を響かせエントリー!
待機させていた黒機のフォースが噛み付いて止め、対応![ ワザマエ!! ]しかし
敵の姿は見えず!そうこうする間も無く…再び手裏剣飛来!更に今度は数の多いッ )
・・・ 苦言を呈する意味 ・・・
「 ....マスター、医者が安定性を欠いた手段を重点に置くのはどうかと思うけど....
それに今、私じゃカバーしきれないと確かに伝えたのも確定事項、89.9%の無茶と同じです 」
( ちょっと苦い顔で渋々と苦言を呈する )
「 やるけど....Q・O・D....マスターの体力や移動能力、周囲環境....
私で補える範囲と.....魔物化 『 ロゥス-ハックド レイス 』ステータス.... 」
( 更に表示される画面、それらは余りに密度やそもそもウィンドウの量が多過ぎ
主人の見えやすいように矢機は後ろを向いて情報処理を行なっているが 絡まった蜘蛛の巣じみて
複雑な言葉の羅列は最早脳に対する暴力として成立していた、しかし…黒機の表示する
ものをはるかに超える作業量ながら、矢機は煙一つ上げずに的確な処理を続けていた )
「 .......ニーズ 要望 『 支援 自己犠牲 』...危険過ぎる...というか実際医者として....
....マスターのヘルスは......確認できる戦力.....用意可能な要素.......マスターのスリーサイ...ぇ
.....待った、何この情報....?.....な....これは....いつの間に.....わ......いや.....変態.....こ 行動記録....?うわっ 」
( .....................?)
・・・ 子守り待機/ 守護天使の白機 ・・・
「 …ん、すぐに着くからしっかり掴まってて? …離さないし落とさないけど それよりかはしがみついてる方が …多分安心すると思うんだよな …!」
( ゆっくりゆっくり 出来る限り衝撃を落として地上に降り立つ… ふわりと軽く着地 見た目に寄らない… ?
……違う 肩の手とは別に …無数の手を集めて翼みたいにしていた 飛ぶ事なら体力をかなり使うが 降りるだけなら滑空と一緒 ほんの少しだけ楽なのだ …とはいっても )
「 …あぁ〜〜〜〜〜〜 …!!!!ちょっとやばい…… !!!! 」
( ……子供を背中に乗せた状態で倒れ込むようにうつ伏せになった ……流石に体力、魔力共に使い過ぎた …暫しの休息 というより今の間に体を休めて蓄えなければ……… 頭痛いし… )
___________
( …まぁ確かに白機もタイミング間違えたかと判断 なんてたって黒機の緩み切った顔が答え 自分も意識して羞恥が高まってしまったのか 顔はじわじわと赤くなっていく
………これはこれで可愛いし別に良い 白機は…ばっちり記憶したと言わんばかりに 何度も糸目が薄くなる …カメラのシャッターのように写真を撮っている
____________響く回転音に一気に現実に叩き戻される )
『 ………あ ………かろんっ!…戦闘!!集中 ッ!!! 」
[ しゃらんっ しゃらんっ ]
( ステッキの先端に着いた巨大な鐘 …を掲げずにそのまま鳴らす …見た目はメルヘンで可愛らしい
しかし侮る事無かれ!無数の飛んでくる手裏剣は …そのまま反対方向!ベクトルが変化された…!その代わり充電が結構減る …これが大事 充電が切れれば……意識はあるものの身体は指一本動かせないので無防備 実質敗北 )
『 ……【 笑鐘 】…サポート 私 得意 』
( 現在のバッテリー 残り 92% …さっきまで100だったのに ……出来るだけ近くで 一緒に戦う それに黒機を… _______私は守りたい )
・・・ 幽霊医者は緊張性を求む ・・・
「 …幽霊の医者なんかヤブに近いものだよ 安定性は捨て置いているし …まぁお代はあまり取らないが 信用はされにくいしね
…危険になったら君だけでも逃げてくれれば大丈夫だよ …本当済まないね 」
( 機械の便利性に頼りっぱなしな部分はある …ちゃんとまた後で褒美等を挙げなければと思いつつ 少し待つ )
( ………しかし 疲れたな… 結構長い時間幽霊になるとは思わなかった …死なないだけで別に疲労は溜まる一方だし おまけに飲み食いも難しいから 困り物だよ …まぁ それでも3大欲求はしっかりあるから 別に良いんだけど )
( 心の中で自分に対する愚痴を吐きながら 幽霊から実体に戻る …久しぶりに血に足を着けて 片腕のみになる …まぁ義手というか 手術用の腕を簡単に施術した為見た目は完璧に普通に …肌が白過ぎる以外は人間らしくなった
眠気を誤魔化す為に 眼を軽く擦れば …メイクが少し剥がれて分かりやすく目の下に巨大な隈が出来上がった ………どう見ても不健康 )
「 …ん?ドリフト?… 何か変なモノでも見てしまったかい?」
( 何やらブツブツと独り言的なのを漏らすのを不思議に思いじっと小首を傾げながら近寄る
…何か自分の身体というか 全て見られているような気がして言いようのない気持ち悪い感触 )
・・・ おんぶバッタもどき / 機影 戦火を切り抜けよ ・・・
………
( 変な浮遊感、何か含みがあるようにも聞こえる親の声 さっきから動かない感覚
終いにヘッドフォン型サポートギアは何も言わない!こわい!ので、子も… )
「 …………!!!! 」
( 背中に引っ付いて離れる事がない状態を維持、維持!そこらから見ればただのシュール。
けれど、父親の様子が厳しいことに気付かない程鈍ってるわけでも無い…弱い回復法術
微々たる旧神の血より産まれ流れる自分では使えない豊富な魔力の提供…出来る事は、やってる )
現在回復値 ザレッド
体力 100 / 11.2
魔力 100 / 0.01
( ……先は長くなりそうな気がしないでも無いと思われる、何しろ小娘 )
____________
「 ..............怪我したらホントに襲うね?」
【 接続 アンカーケーブル 】
( 現実に引き戻されるのは戦闘用たるカロンも同じ、アンカーをフォースに接続、
今までと違い 腕でチェーン状のケーブルを掴んだメイスの持ち方を見せ、臨戦の気を吐く
軽口だけは変わらない...それが この上もなく冷たい戦闘に対する姿勢、嵐の前の静けさ )
[ パサッ ]
( しんみりとしたフィールドアトモスフィア崩壊!!!イクサ フィールド中心に突如機械忍着地!
黒青ボディに布マスク!何より強調される額に付けられた十字大型手裏剣!明らかに忍びなのだ!)
『 ------ドーモ ブラックサーティーン=サン・ムーンストンピン=サン
マ シ ン ス レ イ ヤ ー です。』
( …これは確かに戦闘が始まる直前だ…しかし、忍びにとっても挨拶は大事。
説明書にもそう書かれてある…しかし、それが終わる瞬間に狼煙は上がる!)
『 イヤーーーッ!』
( 高音めいて咆哮!先程の大型手裏剣を連続で投擲!投擲!)
「 ................?? 」
( 呆気 )
・・ マトモさの崩壊 ・・・
「 ........ぅをっ! ヘルスメーターが....こ これは....ダッシュ休息機で.....
駄目だ 心の癒し要素.........私は...好みではなさそうだし....マスターは.... 」
( 医者の言葉に反応する暇もなく新たに表示されたウィンドウのデータと格闘を重ね続ける
そのうちのデータが一つに…矢機が妙な反応を示した要因は存在し
間違い一切の余地もなく『 ルー霊観察記録 』という飾り立てられた変態データ )
( .....誰に登録されたか知らないデータには 幽霊の個人情報がみっちり、そりゃもうみっちりと )
「 ..................何々 『 マスターは平均的男性であれば襲う位の人 』......いらないいらないそんな....
..........ルート開拓.......ニーズ欲求消化......成功、終了予測時間......あと僅か.........OUT。」
「 .........、ふむ.....マスター 貴女も結構な....いや、酷く性壁の可笑しい......いやいや違う違う!
.....くゥ、さっきから変なデータが私を汚染して..... 」
( 矢機はほぼ混乱、人格の苦しみを機械的なものと入れ替えて考える )
・・・ 微リジェネ/機械の天敵… ? ・・・
( 背中にずっと乗られていても重みを感じない程疲労どっぷり …というか逆に子供が凄く軽く感じる ちゃんと食べてるのかと不安 うつ伏せ状態のまま …身体の重みが取れていく 温泉のような至福の時間 )
「 …お〜〜〜〜〜…!!すまんなミィリィ……それすっごい助かる … 」
( これも一部の親孝行… と考えれば更に嬉しさで 気持ち的にはいつでも出発完了
…まぁ体力も魔力も今戦ったら普通に子に負ける程ではあるので 頼りっぱなし …やっぱり頼もしい
本当に将来は大物になる子だと 魔人はうつ伏せのまま微笑みを浮かべた )
「 …取り敢えず半分あれば良いから あんま無理しなくて良いぞ? 」
( まだ初心な事が多い…回復法術、技術、魔力の活用方法 …また 色々教えなければいけないだろう 大変だろうけど…とても楽しみ )
__________
『 ………御意! 』
( ステッキの装飾 感情表示バッジを機械内部に収納 …意味無さげに見えるけど結構大事
…なんてったって再利用可能 弾丸みたいに放つ事の出来る遠距離攻撃を確保したのだから )
『 …マシン… スレイヤー…格好 忍者的? …耳 した事 アリ …! …昔 カラテ 和の世界 …支配完了 …しかし 謎 儀式 …消えた筈 』
( ……何やら勘違いしてそうな記憶と情報を口にする 白機もちょっと困惑気味ではあるが 恐らくその強さは本物 …と思っている
此方に姿を表したのも余裕の現れ 挨拶終了後に 手裏剣連続で此方に向かい乱れはない投擲 …やはり強者しか出来ない動きと分析 )
『 …かろん!集中!! …見た目 変 ……でも 強い!』
( 早速鐘を敵忍に向けては くるんと鐘だけを一回転 …砲身が其方を向くように 内部の舌を向ける
…其処から手裏剣に向かい発射! 軌道をズラすぐらいの威力はある ! )
・・・ 個人情報のデータ ・・・
( ……矢機の言った事を流石に聞き漏らさない 流石にそこは間違いである 注意せねば )
「 …ちょっと待ってくれ 今なんて言った? …私が成人男性を襲う? …ははは、そんな訳無いじゃないかドリフト …
…そ、それに私はそんなに酷い性癖など持っていない …分かるだろう? 」
( …分かりやすく動揺の姿を見せる …というか自分の知らない所まで見られていそうな気がして怖い )
「 ……無茶かもしれないがもう一度確認願えるだろうか? …そんな情報はデタラメ …うん、デタラメなのだよ? …本当だ 」
( …信用感の一切ない無茶振り …久しぶりに味わった羞恥の感情 羞恥させる事は多いのだけど させられたのは初めて )
・・・ 困惑する牙の強者 ・・・
「 いや何言ってんのさ君ら 」
( 敵味方共に妙な雰囲気を待とうか呑み込まれるかの何れか。
…関係無いのは戦況、機銃めいて連発される手裏剣をフォースで防御!
幾発かは月跳による砲撃で着弾地点がズレて無力化されるが、物量が濃すぎる!)
【 対空レーザー 】
「 よっこらぁっ!」
( 出し抜けにフォースを装着、赤い雷の様なフォースレーザーによる反撃!
直撃すれば如何に強靭なボディを持とうとも…死ぬ!)
[ 達人!]『 イヤーッ 』
( 対し忍び、ブリッジ回避!そのまま跳躍し黒機との距離をゼロ距離に調節!)
「 ぃっ!? 」『 一撃で介錯してやる!』
・・・ 崩れるクール ・・・
( 頭を微妙な表情で抑える如何にもやる気ない状態だが
データの表示を切り替えて主人の指示に従い 真実を模索 )
「 .........データに誤りあリ、マスターは《 卑怯な手で1人の弱った女性を襲い、殺害。持ち物を盗んだ 》.....
....襲うという点では......誤り、無し。.....寒い時代と言っても....少々、思う所があるね......これは本当ですか?」
( 今度は苦そうな表情、コロリと変わり続ける様は機械精神の頃が段々と思い出せなくなるレベル )
「 ともかく.....攻め込み用のプランはなんとか練れるけど....マスターのヘルスが問題になる....
癒しによる精神リカバリーはマスターの好みが分からないので無理、無茶もするから肉体的にも。
.........自分で言ってくれた通り医者としての根底が怪しい 」
・・・ 俊敏機敏 ・・
[ シャランシャラン ……ゴォォォォンッ ]
( 先程まで鈴みたいに軽かった音が 鐘のように辺りに重く 響く
… 月跳はその場で正座をし ステッキを地面に立てて祈りを捧げて 鎮座する )
『 【祈愛】』
( 黒機と忍機の距離はゼロ …そのゼロ距離まで近付いた反動を転移させる つまり…勢いよく忍機だけをぶっ飛ばす!障害物の多いような茂みへとぶっ飛ばし…武器の鐘ステッキは元に戻る …“武器だけは” )
『 …御免 かろん 』
( ガクッと片手を地面に着いてしまう …鳩尾のような所に書いてあるエネルギー量 《 74% 》充電は結構減っているいる 動きも何処か…ぎこちない?
…よく見ると先程まで無かったのに体の節々に切り傷が現れた …充電の消費だけでなく 何かの傷を負っているみたい …?)
・・・ 反論の余地 ・・・
「 …それは その …否定出来ないんだが ……私達の王の復活の為にやった事だし …うん、完璧に自分の利益の為に関係の無い無知なる者を利用した私が悪いんだ …償いは今も行おうとしているけどね
…あぁ、本当だよ ははは、いやぁ、ドリフトの分析能力を舐めていたとでも言えば良いのかな …引いたかい? 」
( …今優しく声を掛けるのはどう考えても怪しいとしか言えない …溜め息を吐き 過去の事は此処まで引っ張られてしまうのかと猛反省 …今尚 彼女が生きていて …結構許してくれているのには感謝しか無い )
「 …ヤブに近い医者だからね それでも身体の構造や薬の摂取 目安量については 幽霊医者に任せてくれた方が頼もしいぞ?…むぅ、精神リカバリーとかはちょっと気になりはするが …まぁ、私の情報を全て知っているであろうドリフトには分かるんじゃないか?」
( …まぁ勿論こんな幽霊だから 当然好みとかも閲覧注意レベルでおかしかったり )
( 幽霊情報内部データ 観察機密情報Rより一部開示 )
『身体の外側、内側フェチ』『15歳未満の幼い子供やそれに近い見た目をした物が好み』 『霊を透かして水とかに溶かしてそれを何も知らず飲んでいるのを見ると笑みが溢れる』 『目的は何がなんでも必ず制覇する』 『逆に攻められるというか自分が褒められたりするのは慣れておらず好まない』 『幽霊の命を分け与える事は自分の“好み”、生きる“価値アリ”、“可哀想”、“賭け”、被害者の“感情” …の5Kで全部当たっていたらやってみる』
( …本当に医者かと疑うような危ない情報ばっかり )
・・・ 偈葱爻 ・・・
「 っぶ ...ぉ おぉ!?ナイスげっ .....ちょ......... 」
( 瞬間 思考能力が 己の内側が急速回転を起こす
『 移す 』能力。攻撃の量。見切れないスピード。
.......いや 何より...... )
( 傷 ...........................
白ユリのきれいな..............大事で愛しい...............
傷 傷 ..... 傷..... )
『 イヤーッ 』
( 戦力の一時的低下を忍びは見逃さない!いまだ健在に見えるが戦場における死と同等の
隙を晒した ‘ 様に見える ’ 黒機に対しして空手を叩き込__ )
[ キ''チ ]『 グワーーッ 』
( 瞬間食らい付いた四本の牙。前方を圧する光の玉 背中を貫き ホールドする牙
忍びを捕らえるフォースアンカー、チェーンを掴んで制御するは無論黒機.... 黒機。)
[ キ'' キ'' キ'' キ'' ]『 グワーッ おのれブラックサーティー [ キ''ィッ ]アバーーッ!』
( 牙を無理やり閉じる!!当然プレス機めいて内部を圧縮!硬い体故にその衝撃は想像を絶する!)
「 ___________ 」
[ コ''カ''ッ ]『 グワーッ 』[ ゴガッ ]『 グワーッ 』[ ゴガッ ]『グワーッ 』
( それだけで飽き足らない!黒機はハンマー投げめいてチェーンを振り回し
忍びをフォースごと地面へ激突!激突!更に激突!漆黒以外に目しか見えぬ表情が凄まじさを語る!)
・・・ ズレ ・・・
「 ....いや、寧ろ冷酷且つ[ ドス ]合理的で敵に対する意識も正しい[ グサ ]様子には...
マスターにはあまり感じられない医者としてのスキル[ ブス ]の一端が感じられたよ
根は、医者なんだね....けれど 弟子が弟子で私の同族に対しセクハラを働く愚か者になる理由も分かる 」
[ 意識の無いナイフシャウトが幽霊に連続投擲 ]
( データを一旦全て収納し 両目を暫く閉じてから....自分の体を見る )
「 ........統計から判断するに.....外面的要素ならマスターの好みをしている私なら.....
一時的人間化して【 ー自重 ー 】されてしまえばマスターの精神リカバリーが満たされて
プランに成功率を足せる.....と、そしてマスターもそれを少し期待してる.....の?」
・・・ 容赦無し ・・・
( 当然其処を敵は見逃さない …分かってはいたがやはり強い そして自分には辛い
それでも此処で終わる訳には行かない 立ち上がりステッキを構_______ )
『……ッ!?か…か、かろん? かろん…眼光 鋭い … 敵 攻撃…少し 過 … ひっ 』
( 目の前で忍機が貫かれ 押し潰され 叩き付け 振り回され ……敵であるとは言え同情してしまう程
…黒機の表情が怖くなっている …何故こうなっているのか 白機は思い出す 自分の能力を使い思い出す )
〔 「..............怪我したらホントに襲うね?」 〕
『…… 成る程… ?』
( 思い当たる節を再生 …納得 自分の為にそれ程まで怒って頑張ってくれているのを恥ずかしいと同時に嬉しく思いつつ …この後ヤバイという事が分かれば背筋に寒気が走る …糸目が揺らぐぐらいには結構焦っていたり )
『 …………… 南無三 忍び …後 未来 私』
・・・ 趣味嗜好 ・・・
「 …ほ、本当に痛い所ばっかり突いてくるなドリフトは 」
( 精神的ダメージは幽霊になっても喰らうのだ …つまり 結構グサグサと刺さりまくった的確な言葉のナイフは幽霊医者にとって大ダメージ …咳払いして誤魔化すも直ぐには治し切れない )
「 …期待してないと言えば嘘にはなるが、無理はしなくて大丈夫だぞ?…我慢は慣れているし 赤城に戻れたのなら私にとっては… かなり幸せな場が待っているしな
…ドリフト 確かに私はドリフトの見た目も好き 大好きだが… …君は中身 心が 感情が …私は好きになったんだ…
…………それとこれとは関係無しに成功率を足す為だ、もし良ければ変身頼めるかい? …無理なら大丈夫だよ 」
( 掌くっるくるで 人格が複数あるみたいに言ってる事が変
…まぁ結局 矢機の意見に賛成する形になりそうだが )
・・・ 黒機、猛り狂う。・・・
[ ゴガッ ]『 グワーッ グワーッ!』
( 幾多にも脳天を地面へと振り降ろされようと原形を保ち黒機を見据える忍び!
何たる精神肉体共に凄まじい耐久力か )
『 ヌウゥゥ 』[ キ''リ... ]
( 数え切れぬ回数の打撃後 休憩とも言うべき停止の時が訪れる...
スタミナや耐久力は無限ではない、このまま続けられれば...死ぬ!
忍びは停止したブラックサーティーンに反撃の隙を伺うが しかし叩き付けられたのは新たなるジゴク!)
[ コ''キ''ャァッ ]『 グワーーッ 』
( 岩壁に壁打ちボールめいて叩き付けられる忍び!フォースがその牙を伸ばして壁と縫い付き
確実な自由を奪い、おお 見よ!夥しい戦闘痕が目立つサンドバッグの完成である!)
「 ______ 」( 此処に来て...更に黒機に血走る目の威圧がプラス!)
[ カ'' ク'' キ'' キ'' ]『 ま マシン-----壊すべし!!! 』[ ハ''リハ''リハ''リハ''リ ]
『 ア ハ''ハ''ハ''ハ''ハ''ハ''ハ'' ク'' ワーーーーー !!!』
( 身動き取れぬ忍びの頭部に余地一つ抱かず両腕の指を刺突!尚も折れぬ忍びに.....
とうとう切れて底の抜けた黒機の堪忍袋が爆発四散する!!!! 差し込んだ指を通じて
“ ライトニング波動砲 ” を流し込む!!!! 内部機構が外から透けて見える程の鬼畜的所業!!!!! )
・・・ 可笑しないのち人形 ・・・
( 両眼をじっぃくりと深みの底へと落とす )
「 ........事実として軽蔑する一面を持つのは事実だからね....それに 今.... 」
( 実りの少ない...色々と小さい所が目立つ12前後の幼い体
しかし健康的な肌を持ち合わせ 長髪の白銀に...纏う装甲のドレスの
幼さを感じさせるデザイン、何より無垢を感じる大人びた表情は...
“ 幽霊好み ” が為にあるかのような人間体。)
「 特殊性癖、満たしたくてたまらないその顔....本当に変な頭の中と思う
........魂命幾ばもなく法にも触れないマスター好みの私なんだ、せいぜい.... 」
( 主人の頬に触れ 見上げる姿は可憐の文字がよく似合う )
「 ..堪能すると良いよ 」
・・・ 波打ち際_____
( ____波の打つ音.... )
( ........砂浜に乗り上げる様々なモノの残痕....
特に手に取る物も思い浮かばないその中でただ 一際..... )
( 火花の散る音が、目立った )
[ コ''オオォォ ]
( 嵐と共に ひとつの巨体が静かだった砂浜に降り立つ )
『 ---------あー-----早いね、知ってたけど---- 』
( 巨体へ向けて減らず口の念すら感じ取れるほど 変わらぬ口調の火花散らし
.....頭部だけを残し、激しい損傷の果てに発声と視覚以外を喪った..... )
『 --------------失敗の様だな---- “ バブル ” 』
( ………鬼たちの去る後が話し )
・・・ 乱雑処刑 ・・・
( …白機にとっては目の前で怒る異常合戦 忍機の耐久力と根性、黒機の …残虐的な行為と持久力に 目を疑うばかり この状況で手を出すなんて …そんな無駄な事はしない …というか出来ない 威圧感に押されてしまう )
『 ……… 成る程 』
( それでも データとして有用なのは事実 記憶には必ず残る 残しておいて しっかりと学ぶ きっと何かの役に立つから……
武器の利便性 敵機の耐久性 損害 …黒機の感情 )
『 …南無阿弥陀仏 御陀仏 』
( 電流によってコメディーみたいに体の内部まで丸見え …見た目はとても面白いのだが 電流の強さは壮大な物 おまけに脳部分に直接 …爆発する恐れはあるとはいえ 有用的な技 …回路のショートは確定的
白機は その場に正座し 忍びに対しての経を静かに重く ゆっくりと唱え始める せめてもの非礼 そして …弔い )
・・・ 従順 ・・・
「 …はぁぁ そんな顔しないでくれよ ドリフト… 罵倒されるのは慣れた物だからまだ良いが …君のその表情!!! あぁ…とっても 好きだ この光景を覚えておこう… 無駄な知識は捨てて 」
( うっとり それを表すに相応しい幽霊の顔 顔は赤くなりほんのり蕩けて 長刀 …ではなく 懐に数本巻き付けてある短刀を片手に持つ …見た目が可愛ければ 機械でも 化物でも構わない ______赤の者達は一癖も二癖もあるものばかりだ )
「 …っと あぁ、忘れる所だったね … 痛みは軽減させておかないと 」
( 幽霊は …透明になった霊腕をそのまま機を通り抜け ……痛覚を消した こういう所は機械の方がやりやすくとても助かる
……というか麻酔をしないのはやはり狂ってると思う )
「 さぁ 始めようか …久しぶりに空っぽだったこの欲が戻って来てくれたし 」
( 拝見 手術開始 ゆっくりと臍部から上へ切り裂いて …中身を見る )
・・・ 孤島の元凶は考える ・・・
「 あいつらの島の機械達格好良いッ!…私様も作ってみようかなぁ 血を分け与えた …人形的な存在!!! …幸いにもまだ“ 能力の在庫 ”はあるし 使えそうな能力でも入れてみよっかな ?… あ〜、でもな〜… 耐えれる器があまり残ってなかったような …ていうかあったら襲撃に参加させてるしなぁ ……何で丈夫に生きてねぇんだ人間ども … 」
_______悪は次なる悪を作り出す ……予定
・・・ 諸行無常!!! ・・・
[ キ''ャッ ]「 ....プラスチックに...なってしまェ!!! 」
( 指、フォースを引き抜いてモニングスタ流の扱いを披露する黒機!
振り被って今にもカチ上げんとする素晴らしい科学の球体はまるで暴力の結晶体だ!!! )
___その時 マシンスレイヤーが動く
『 イィヤァァァァァァーーーー 』
( 健在な右半身で繰り出す刺突・突き!起死回生の一撃だ!)
[ コ''キ''ャァッ ]『 アバーッ!!! 』
・ おお仏陀!!! ・
( しかしリーチを上回って先に一撃を加えたのはブラックサーティーンの武器!南無三!
上質な凧の様に空へと舞い上がる機殺!......錐揉み落下を起こし 大量の火花を散らして
彼は森の中へと転がり落ちた。. . . 【 おぉ。諸行無常の響きあり 】)
「 .. ... ... 月跳っ!! 傷!傷は....?あぁのポンコツッ!!! ウチのっ ..... うぅっ!」
( 一瞥すらせずに恐ろしげな表情ゼロで白機へと近寄り、傷を見て慌ての感情が見える )
.....その間、トドメより僅か3秒。
・・・ Le sentiment de la chair ・・・
「 . . . . . 」
( 簡単な施しの前...医者は幾つかのメスを引き抜いて 私の体をうっとりと眺めていた
痛みの遮断 幽霊であるのなら出来て当然の事ではあるけど、初見の体にコレができる辺りに
ヤブでも 医者だという事は分かる...切り開かれた柔らかな体 . . . 痛みが無くても
感覚における生物的不快感は抑えられない 思考の中に熱いものがぶちまけられる )
( .... それでも嫌がる素振りを見せず 無機質な娘は前面にある着衣をひらげ
あるがままを 危険の中に任せて....時折 悶える様な反応を起こす )
( 一般が想像し得ない さらなる禁断を求めて切り開いたその先に...
機械で 生き物、血管の様に液体を伝達する細い管がひしめき合う
...その奥にも機械と生物のバイブルは広がり 半生 半機械のグロテスクさと
ある種の神秘性に溢れたすてきで小さな宇宙の様を呈してる
..................何故と言うべきかも知らない..........
受け入れ 創り、産み出す生物の【 秘め事 】.... それと思わしきモノも
確かに 血管のない形で存在し.... 剰え 何かを受け入れる用意までができていた )
・・・ 彼ら己の申すのみ ・・・
( 空気の巨体は微動だにせず 泡の頭部を前に言葉を交わす )
『 ぁー-----そぅだね 奴らは危険だよ。--------そ 危険危険、間違ってなかったな、うん 』
『 ----------奴らの1人を見た。信じよう----お前は確かに正しかった 』
( 変わらぬ調子の泡に悔いめいたものは感じることが出来ない
寧ろ誇り高げな-----満足感にも似た表情を浮かべ 空気と話し、終わりに近づく時を待つ )
『 ---------起こして良かった、のかな 反乱-----受け継ぐモノもないけどさ----- 』
・・・ 無駄のない動き ・・・
( 確かに忍機は強い 特に機敏さは中々良いデータで白機だけだったなら五体満足とは行かなかった …白機だけなら
それを圧倒的に上回ったのが 黒機 武器の活用方法 怒りに支配されずにしっかりと考えて行動していた …特に黒機に目立った傷跡は見当たらない その点に関してだけは自分は役に立ったと言えるだろう )
『 …私 大丈夫 余裕 』
( 充電は半分以上残っているし 切り傷も其処まで大きい訳じゃ無いので ほっといても自然に修復される だから大丈夫と 目の前の慌てふためく黒機の頭を撫でる
…自然と笑みが溢れていた 一喜一憂の激しさがとても面白い 切り替えの早さにも見習う必要はあるかもしれないけど …少し気が緩む )
( 勿論 覚えてはいるのだけれど …やっぱり冗談な気がして来たのだ 黒機は …能天気 そして ヘタレ? それにて黒機のデータを 作_______ )
・・・ She Love ・・・
( 好奇心と言うものは刺激されると さらに求めてしまう 欲張ってしまう 何処がどうなっているのか 感触はどうなのか 初めての事に興奮をするのだ …半機半人は長い時を生きてきた幽霊でも初 …だから体の構造が 初めて解剖学を学んだ時のように 知らない事ばかりで 心が踊りワクワクする )
「 …とっても 素晴らしいよ ドリフト 」
( 今にも崩れそうなジェンガみたいにそっと管に触れる 優しく撫でて 生物である部分も機械である部分も その感触を確かめて堪能する 脈を確かめて音を聞き 堪能する
普通ならドン引きしてしまう事にも対応してくれる そんな子は中々居ない …だから嬉しくて堪らない …そして最後まで 誠意を持ってしなければ 幽霊はその中心 今か今かと待っているような“ソレ”に触れる )
( 幽霊の満足度は満たされていく______ 珍しいうっとりとした表情は 未だ消えず 寧ろ…… どんどん酷く蕩けていく )
・・・ 孤島の元凶は考えて ・・・
( 何かを描き終える …イメージ図 コードネーム つける能力 それらがリストに並べられている …本当に作れるかどうかは決まっていないというのに 中々な量 )
「 …さぁて 愛情を持って作って行かなきゃな〜〜〜!!」
( 孤島の奥に引っ込む …それを仮面はしっかりと見ていて 溜め息吐きながら首を振る )
「 …要するに、私が守れと ? …ま、いーけど …どーせまだ誰も来ないし 」
・・・ 過ぎた〔 ラーニング 〕 ・・・
ごろっ
「 ウチの前で....ッ .... それっ!禁句!!! 怪我軽視禁句ね!?禁句!!!ほらさんにーいちっ 」
( 仮に それが冗談だとしても…黒機の様子はあまりに必死過ぎた。カロンは慌て過ぎていた。
身の安全を脅すかの様に口にすれば すぐ様体を寄せて傷の具合を確認しただけでも、傷の浅い深い
関係無しに青い顔で…自らの腕を白機の腹に当てる )
「 ………( 確かっ … )【 ナノマシン注入 】ゥええぇぇぇっ ... 」
( 血液がすっぽ抜ける感覚、吐き気、命でも削る様な苦痛を伴う行為を分ける行為を用いて
だったの少しある傷を治そうと必死さ…最終的には右腕どころでなく、全身をダウンさせてしまった
……本機も気付いているかは定かではない、その姿は確かに…子を思って自を疎かにする主人と酷似 )
「 ...........あ ぁー.... 大丈夫......?げっちょ........ 」
・・・ データ修正 ・・・
『 ………了解、かろん 』
( 何故そこまで焦るのかが分からないが とにかくあまり言ってはいけない …プッツンでもさせたらどうなる事か
……ただ自分の為に無茶ばかり 今だってそう…… 浅い切り傷も簡単に治っていく …そこまでしてくれて確かに嬉しくはあるんだけど……… )
[ ぎゅっ ]
『 …かろん ……………馬鹿?』
( 全身ダウンした黒機に対して辛辣な言葉を浴びせながら ぎゅっと抱き締める …頭が胸部に当たる事なんて気にせずに
先程見た魔人の様に… 後先をあまり考えずに行動する様は …吉でも無いし凶でも無い
白機にとってはただ………… )
『 …無茶 駄目……かろん 自分優先…! …私 生存……ちゃんと ________ 』
生きて欲しい
・・・ 忌み体 / 再起の刻 ・・・
( 抱擁は暖かみの象徴、おなごにあらずともそれは
確かな優しさ足りうる輝かしいものであり.... )
「 .............ばかやろー....ウチを泣かせる気かよぉ.... 」
( 冷たい感触が機械の枠組みを超えて伝わってくる
およそ生けるものが発するべきでない肌触り、それを
抱擁する事で....理解をより深く、感じる事になってしまう )
恐らくそれは...... 『 知るべきでない 事 』
「 それに、月跳ぉもばかって事じャン... 」
_______
ザレッド
体力値 : 100 / 49.7
魔力値 : 100 / 379.6
んーっ んーっ …… あぁ …ぅ、ふーっ …固いよぉ…父様 」
( 自然と絆されてやっと 子は『 医 』を真面目に施すことが出来始めた
と 本人の気合い度をそう 表すは良いが、精々母に教わった背揉みや肩押しなど
非力な自分ではあんまり出来そうにない気休め医療が関の山。)
( …けど、力を込めるせいで…使えもしない大量の魔力がはち切れんばかりに
魔力の努力値が多いザレッドへと流れて行き、現段階で最高の魔力アドバンテージを与える結果 )
[ くらくら ]「 ん… んー… 」
( 子はなにやらいわれのない貧血の気分を味わった )
・・・ 腐れたナニカへの従い方 ・・・
「 ............ ( 臓器に恋でもしているのかな?」
( あまりにも まじまじと見ている物珍しさ、実際 ちょっぴりの珍しさがあっても
オールドタイプR可変機である程度のもの_ そんな自分を眺めて それだけで愉しんでいる
主人の気質....人はそれを異常と呼ぶ、ただ物珍しく見てるだけのドリフトも少々おかしいのだ )
「 .........ふぅっ .... マスター ......そ こ...は 」
( 痛覚遮断の状態 眠くなる様な脱力感に抗って、小さな声を上げる
........生殖部、戦闘兵器には必要ないであろうその部分に触れられた途端の話 )
・・・ ロマンティック/MAX ・・・
『 …黒……温度?…機械 ……では…無い……? ………それでも …大丈夫 ………私………好き………とても……大好き 』
( 抱擁したまま違和感に気付いてしまう あまりにも冷た過ぎる… 機械と言えども動いている以上は確かに温かさを感じる筈
…白機にとっては別に関係ない 黒機が機械じゃ無くても 種族が違うくても …黒機の中身、精神、感情… それらが好きなのだ )
『 …私 天使…モチーフ………人…幸せ ……仕事 』
( …小さく口角が上がり 耳許で囁いた )
______________________
「 …そりゃ、なぁ?普段は固いよ?… 関節とか外して柔らかくすっから大丈夫なんだよぉ…?」
( これも一種の親孝行 …そう思って数分待っていれば 体力は完全にとはいかないものの …魔力は完璧 それどころか初めての感覚 爆発的な力が漲り 今なら…… 恐らくどんな技でも放てるような そんな気分
だからもう大丈夫 …無茶をする辺りも魔人に似なくて良いのに …背中に抱えたままゆっくりと立ち上がる )
「 …ふぅ〜〜〜〜〜っ…! …うっし、ありがとな?肩がバカ軽だよ …久しぶりだよ、こんなに身体が快適で清々しい気分なのは 」
( もういつも通りの陽気な笑みを浮かべる程 余裕は戻っていた …体力半分でも後はオート回復 というか気持ちで左右される物だから …多分大丈夫! )
・・・ フシギなボディ ・・・
「 …やはり興味深いよ とても …ドリフト?何故こんな物がついているんだい? …半分機械だとしても …君は戦闘用、じゃあ無いのか?… これは必要かい?」
( 気分が高揚し少し意地悪になってしまう …生殖器に見えるような部分 その周りをなぞりながら問い掛ける
痛覚が遮断しているのに声を上げるという事は… 間違いなく そうだろう---? )
( …体のあちこちをジッパーのように開いて中身を視察する 痛覚は流れ出ないように 血も出ず 簡単に処置が出来る様に …気遣いをしながら
…医者のただの趣味じゃない 中身を確認しておく事で 何かあった時に慌てずに治療に取り掛かれるように出来る為 そう……………だったらいいのに )
・・・ アウトサイヅ,コールド : ...似る ・・・
「 .......もぉ.... ずっと ウチ、名前で....よっ」
( 役得、役得 __ 月跳に触れている部分の感触を楽しむ....だけ、に 留めようとすれば
神経が逆さに撫でられる様な感覚が忽然と理性へ襲い掛かった 精神の空白。)
「 ふへへ.....呼んじゃいなよぉ? 」
( 沸騰した思考の原因が..ある種の柔らかさを含んだ 白い‘声’だと知る時、そう )
「 ....大好きで...“ 死 ” と“ 死 ” で “ 死 ” のウチとは違う......月跳ぉ..... 」
( 理性を取り戻す頃には もう、月に跳ねる愛おしいカラダを押して倒した後に...体勢はある )
__________
....その下 影。
[ バッタンキュウ ]「 うで…うぅでぇ……ぴりぴりする… 」
( 減少状態にある体力、スーツがそもそも無いのでサポートも無しで腕に力が張れば
当然の話は起こる そう 筋肉痛という内容だ。経験の無いミィリィだからこその変な負担 )
「 ……父様ぁ…… 」
( それに…さっきから…。 …しかし喉元まで言葉が上がってくると、赤面と羞恥の感情が阻害
この歳、当たり前の事、『 簡単 』な問題なのを知りつつも 母親に似らず口から出せずにいる… )
……そんな些細な問題が浮上する隙間を抜け…る … “ ??? ” 地下へ 通り 消えた
・・・ 【 唾を吐かれた生命 】 ・・・
「 ..................短命............破壊力.............感情破壊.................その為に ある 」
( 長い沈黙の後に ドリフトは答える )
《 “ 生命波動 ” 精製機関 》《 擬似波動機関 》《 意志力抑制 〔 WS 〕》…《 魂屯 》
( 奥へ 奥へと踏み入る段階に入り...幽霊の視界に映るは “ 異端生 ” より
【 命がオマケの機械 】が為の内部に成った 何一つとして... ‘ 幽霊以上の歪み ’ へと )
「 .....................................( 沈黙 俯き 主の意識を待つ )」
( 良く出来た生体部品、機械生命の一つ一つは度重なる生命に離反した行為により
劣化 悪化の一途を辿る最早 老衰しきった環境と化しているのが段々と分かり始めるも同刻
....生殖部と見える部位も 明らかな “ 外的要因による阻害 ” により受け入れ口が無理やり閉じられ
命や魂の様な 《 魂屯 》に関してすらなんども削り取られる形で揺らいでいた痕すらある。)
「 ........................マスター......私は.....私たちは......その.......『 機械 』だよ。兵器なんだ 」
( 投げやりに零す言葉を嘲る様に
《 意志力抑制 》《 波動関連 》。命と直結された 【 必要毒 】の部分は
…他より頑丈な作りなのだろう、健在な様子で稼働を続けている )
・・・ 心理暴走 / 子の心何とやら ・・・
( 望むのなら何度でも何度でも 呼んであげよう …初めて明確な感情を …恋という感情を学んだ この緊張感 幸福感 …全てが生きてて良かったと思える程 黒機には感謝しかない )
『 …ろん かろん …大好き 私 ……愛 かろんに …し ・ て ・ る… 』
( もう一度猫撫で声 …実際に耳許に居る訳では無いがそれと同じこそばゆさがある
…気付けば押し倒されてた 身動きは取れない …つまりは今から始まるのはそういう事だろう …別に拒んだりはしない 両腕を広げてにこりと微笑み----- )
『 …おいで? かろん 』
________全部 私 …欲望 受け止める
_________________
魔人は再び……。
「 …あ、腕痺れちゃった感じ?… 良くあるよなぁ …まぁ少ししたら治ると思うけど 悪化したら素直に言ってくれよ?」
( 筋肉痛には気付いた 確かに長時間同じ体勢であそこ迄魔力を消費すればそうなってしまうだろう …軽く腕や肩を揉みながら負担が掛からないようにする
…もう一つの問題には気付きそうには無い )
「 ……さて、と ……行ける?」
( このまま子供を守りながら戦っても良し …一旦城に預けても良し …どっちにしろ 子の安全を第一に 何方が良いかを直接本人に聞く )
・・・ 命の価値観 ・・・
「 ………………………………… 」
( 絶句 あまりにも初めて過ぎて理解に数秒掛かる …長い命じゃない理由は? …一つは確実に自分の行った行為が原因 あの無理矢理の治療
アレはただの治療なんかじゃない ただの先送り 命が長くなったとはなっていない …合計の時間は一緒になってしまう
未だに稼働を続ける部位達は 本当に生命線でしかない …ならばやる事はただ一つ )
「 …有難う、ドリフト 」
( こんな自分のエゴは今すぐ終了 最後まで中身を確認してからすぐに施錠 …何事もなかったかのように切断面も無く 綺麗に縫合
…そして ________ )
「 …本当に済まなかった …謝っても取り戻せないのは知っている …でも今は何も出来ないんだ 残念だが …
… だから 可能なら 私の魂が消えてしまうまで 君を生かし続けたい 」