区切りのいい15までいったよー
>>1000をとるのは誰だろうね?笑
〜ルール〜
・入る時は必ず敬語で、了解が出てから入ること
・荒らし、喧嘩、仲間外れはやめて下さい
(荒らしは無視)
〜入れる条件〜
KZを愛する、常識のある人
このスレは、以下の3つのスレと連動しています。
________________________________________
『 スレッド無駄に多いやつあるよなw』https://ha10.net/kz/1473695951.html
解説:このスレでは、KZ板の課題である、スレ羅列防止対策や、KZ板の雰囲気を良くするための、
「KZ板大憲章」制作を行っています。
なお、「KZ板大憲章」の話し合いは、>>36から始まります。
『*KZ板深夜メンバーの寝室*part9』https://ha10.net/yy/1487604639.html
解説:このスレは、KZ板のどこのスレにいるか関係なしで、KZ板にいる全員が
入れるスレです。ここのスレ以外のスレでも、ドンドン宣伝してくれて構いません。
なお、このスレは>>1を見れば分かりますが、18時〜6時の間しか書き込んではいけません。
『分かれの季節でも前を向いて歩んで行くKZloveなGirlsの専スレ Part16』
https://ha10.net/yy/1487691480.html
解説:このスレはここのスレに入っている人限定の専スレです。
(スレタイの“分かれ”は気にしないで下さい...。打ち間違いなので。)
なお、*KZ板深夜メンバーの寝室*part9と、
分かれの季節でも前を向いて歩んで行くKZloveなGirlsの専スレ Part16は、
雑談スレです。
なるべく、ここのスレではKZに関係の無い話は避けたいので、
伝えたいことや、言いたいこと、別のアニメ、小説、漫画の話を
したいのなら、この二つのスレを使って下さい。
>>2はあけといてね、それ以前に来るのは14が終わってから!
※アテンション
一応、順番はこのようになってます
↓
1番:杏莉(りつ、りっちゃん)
2番:かのん
3番:美里
4番:藍紗(葵)
5番:彩葉
6番:スノー(雪)
7番:みーこ
8番:RARA
9番:ひな
10番:ゆもん
「8 >>216」とは
8 は《探偵チームKZ事件ノート 8》の事、>>216はそのスレの安価となってます。
8 >>216
第1話
りつside
…ここはどこ?
えーっと、確か美里と彩葉と葵、ゆもん、スノーとみーこと、初のオフ会をしてて、林を見つけたから、入ってみたら、大きくて不思議な扉を見つけたと思ったら、扉が突然勝手に開いて吸い込まれて、ここに放りだされたんだけど、気が付いたら、元いた林じゃなくて、ここにいたんだけど…。
あっ!美里達は?よかったぁ、いたー。
でもホントにここはどこ?
「ねぇ、大丈夫?」
「え⁉」
私達はびっくりして声の方を見ると、さらにびっくりした。だって、その先にいたのは、
アーヤや若武達、探偵チームKZだったんだもん‼
「う…そ…」
みんなの方を見ると、やっぱりびっくりしている。私だって信じられない。でも、今目の前にある光景が嘘じゃなく本当なんだとしたら、
考えられるのは、
「異世界へワープした⁉」
誰かがポツリとつぶやいた。
でもみんな考えることは同じみたいで、
納得したという表情をしている。
「でも、仮にそうだとして、元いた世界に戻る方法はあるのかな?」また誰かが言った。
「異世界?何を言っているんだ?」
若武達は、不思議そうに、私達を見ている。
>>497
<1-1>私は大丈夫〜
<1-2>そうしよ!
<1-3>いや、わりと広めで横にも広がってて全員が入れて(ヘンな井戸w)、
全員が調べ終わって井戸から出たら、ここはどこだ!?ってなる感じ!(笑)
<2>(決めなくていいでしょw)
>>498
大丈夫〜、予感してたからw
500おめでとう!
8 >>754
第2話
美里side
若武たちが、不思議そうに私たちを見ている。
私は慌てた。
なんか言わないと!
「こんにちは。貴方たちは、探偵チームKZでしょ?」
びっくりするKZ。
そりゃそうよね、普通、見ず知らずの人たちが、自分たちの正体を知ってるなんて思わないもの。
私は続けた。
「私たちは、貴方たち探偵チームKZのファンなんだ。ある掲示板でKZファンとして知り合って、今日は初のオフ会をしてたの。それで、大きな扉を見つけたと思ったら、扉が突然勝手に開いて吸い込まれて、ここに放りだされたんだけど、気付いたら元いた林じゃなくて、ここにいたってわけ。で、まずは自己紹介するね。私は美里、中2。好きな事は、恋バナと読書と絵を描く事かな。」
「私はりつ、小6です。りつとか、りっちゃんとでも呼んで下さい。好きな事は、読書と料理です!」
「かのんは小5だよ!スケート、読書、絵を描く事が好き!後、絶対音感持ってるよ♪」
「私は神崎 彩葉、美里と同じで中学2年生。勉強、ピアノ、運動、家事が得意です。後、私も絶対音感持ってます♪」
「彩葉の妹の神崎 葵です。かのんと同じ小5です。えーっと、耳がいいです!」
「うちは中1の雪です。読書と猫が好きです!」
「私はみーこ、彩葉と美里と一緒で中2。趣味は、読書、ピアノで遊ぶ事かな。」
「私は秋神 理音、ニックネームはいろっち。本とスイーツとくすぐられるのが大好き!特に、翻訳辞典が好きだよ!」
「私はRARA、リーと同じ小6です!ダンス、歌、読書、物語作りが好きです。」
「私はひなです!よろしく!」
「うちはゆもん、雪と一緒の中1です!」
「美里、りつ、かのん、彩葉、葵、雪、みーこ、いろっち、RARA、ひな、ゆもん、だね。」
1人1人を見て、翼が言った。
流石、抜群の記憶力!
「もう覚えたのか。」
上杉君が翼を見る。
「なんでそんなに記憶力があるのかな?1度、翼の頭の中を解剖してみたい。」
と小塚君。
「小塚、何気に恐いよ…。」
黒木君が言う。
「うんうん…。」
アーヤがうなずく。
彩葉が話を戻す。
「という訳で、私たちはここにワープしちゃったみたいなんだけど…、これからどうすればいいのかな?」
「とりあえず、俺ん家に泊まる?」
若武がキメ顔とともにサラリと言った。
「え⁉」
私たちとアーヤの叫びは、若武の家に泊まってもいいの⁉とか、いくら若武の家の人がいないからと言って、男子の家に泊まってもいいのか…⁉という意味。
もちろん、一部の女子による、アーヤはそういう事考えてないと思うけど…、普通は小学校高学年ぐらいから気になり出す、何かされないか…?という不安も混じっている。
そして、KZ男子の叫びは、若武が私たちに手を出さないか(一部の女子と同じ不安)、私たちを若武1人に任せておけるか、という心配だと思う。多分ね。
そして、私の読みは当たった!
RARA、葵、雪が言う。
「若武の家に泊まってもいいの⁉」
「やったー!」
葵は、若武が好きだからすごく嬉しそう。
「じゃあ、若武いじりたい!」
その台詞に、若武が顔を強張らせ、皆が笑う。
雪、Sだね〜。
そして、KZ男子。上杉君、翼、小塚君、黒木君だ。
「若武1人に任せておけるか!何するか分かんねーし。」
「俺、若武の家に泊まる!」
「僕も!」
「危ないしね。俺も泊まる。」
やっぱり!
アーヤが首を傾げる。
「何が危ないの?」
「こんなに美少女が泊まるんだから、色々危険じゃない?」
答えたのはいろっち。そして、目も眩むような天使の微笑み♡
思わず皆がその微笑みにうっとり!なんと、翼まで!
翼まで虜にしちゃうその微笑みって、アルカイックスマイルどころじゃないよね…。
「皆、若武の家に泊まるんだったら、私も泊まっていい?」
よく分からないという表情を浮かべたアーヤが訊く。
「言い訳は任せて。」
いつも通り黒木君が言う。
「いいぜ!俺ん家は広いからな!」
「若武、さりげなく俺ん家広いアピールしなくていいから。」
みーこがツッコむ。
「あははっ!」
ゆもんが笑う。
「そうそう!」
ひなも笑ってる。
「あっ、そうだ。注意を1つ。」
と私。
「私たちとアーヤで誘惑がすごいと思うけど、男子の皆さん抑えてね☆」
私が言いたい事が分かったんだろう。かのんがウィンクする。
「それじゃ、これからよろしくお願いしまーす!」
「こちらこそよろしくお願いします!」
私たちとKZは握手した。
「さあ、Let's go!」
こんな経験2度とないんだから、思う存分楽しんじゃえ!
8 >>910 >>914-915
第3話
葵side
とりあえず私たちとKZはお話しながら、若武の家に向かった。
急に若武はこんな質問をしてきた。
「君達は探偵チームKZを知っているのはどうしてだ?俺達の世界ではちっとも有名になれないのに‼」
「それは、私たちの住む世界では、探偵チームKZはとても有名だからだよ♪」とかのん。
「マジ!?俺は別の世界で目立っているんだ‼」とはしゃぐ若武。
「若武、うるさい‼」とすかさずみーこがツッコミを入れる。
「別の世界で目立てるだけでそんなに騒ぐなよ。ガキ武。」と上杉君。
「とりあえず目立てているからよかったじゃないか、若武先生。」と黒木君。
「これでしばらくは若武も静かになってくれるといいけどね。」と小塚君。
「だね。」と翼とアーヤ。
「お前ら…こっちが黙っていれば好き放題に…ゆるさーん‼」
「あっもしかして若武怒ってる?」と美里。
「あれー、そうなの?」と雪。
二人は人をからかうのが大好きだから、Sモードになりそう。
「まぁまぁ、そんなことで怒らないで。」とニッコリ微笑むりっちゃん。
すると男子達は少し赤くなった。
こんなに美人な子に微笑まれたら、赤くなるのも無理はない。
「ねぇねぇ、若武の家にはまだ着かないの?」とひな。
「確かにだいぶと歩いたよね。」とRARA。
「30分以上、歩いたからねー」とゆもん。
「もう少しだ。この坂を後少しあるけば、俺の家に着く!」と若武。
「質問だけど、私たちの着替えとかはどうするの?探偵チームのみんなも着替えとかは持ってきてないはずだし。」と彩葉お姉ちゃん。
「それなら男子は俺のを、女子はお客様用の浴衣でも使ってくれ。」
そう話しているとどうやら若武の家に着いたようだ。
9 >>162-166
第4話
彩葉side
「うわぁ…‼」 若武の家の前についた私達は、思わず驚嘆の声をあげた。
何故かというと、若武の家が予想を超える大豪邸だったからである。
「どうだ!!これぐらいの広さなら、全員余裕で入るぞ‼」
若武は、早速自分の家を自慢した。
「若武の話、嘘じゃなかったんだ…」とみーこ。
やっぱり私だけでなく、皆もかなり驚いている。
でも、探偵チームの皆は平然としていた。
「皆は初めて若武の家に来たんだし、驚くのも無理はないよ。」と小塚君。
「とりあえず家の外見の鑑賞は終わりにして、さっさと家の中に入ろーぜ。」と上杉君。
「おい上杉、此処は俺の家だぞ。指示は俺が出すんだ。」と若武。
「まぁそう怒るなよ、若武先生。ずっと家の外見を見てても仕方ないし、時間の無駄だ。」と黒木君。
黒木君のその一言で、やっと私達は若武の家に入れてもらった。
「うわぁ…‼」
家の中に入るとこれまた豪華。いろんな所に手入れが行き届いている。
キッチンの方から女性が走ってきた。
「和臣君、おかえりなさいま…」
走ってきた女性は、途中で言葉を詰まらせた。
たぶん、私達の事に驚いているのだろう。
「えっと和臣君、この方々はいったい…」と女性は言った。
「あっ島崎さん。この方達は訳あって遠くから来たんだ。だからしばらく家に泊まってもらおうと思ってるんだけど、どうですか。」
「別に構わないですけど、問題はお客様に何もご用意できてませんよ。こんなに人数が多いなら、夕食を変更しないと。」
「あっ、別に構いません。いきなり押し掛けてすみません。食事などを用意して下さるだけでありがたいです。」とりっちゃん。
「そうですよ!此処でお世話になるのに、いろいろしてもらう訳にはいきませんし。」とひな。
「ならば夕食はカレーライスでいいですか?材料の足しは今すぐ買ってくるので。それならば早くご用意できます。」
「はい、構いません。お願いします。」とRARA。
「ならば今すぐ、買い出しに行きます。キッチンにお茶ならありますので、ご自由にお飲み下さい。」
「はい、ありがとうございます。」とゆもん。
「ふー。とりあえず皆、KZの事務所に行こう。」と若武。
私達は、若武に案内されて部屋に入った。
その部屋もとても探偵事務所みたいで、本格的だった。
「いきなりなんだけど、部屋割りはどうするの?」とかのん。
「それなら二階の俺の部屋に小塚。弟の部屋に上杉、黒木、美門。三階の空き室は女子の皆さんの部屋だ。三階には部屋が十個あって一人で一つの部屋を使ってくれ。悪いけど、部屋数の関係で彩葉と葵は二人一部屋でいいかな?姉妹だし、一緒の方がいいだろう。」
「いいよ。」と葵と私は言った。
「とりあえず部屋割りはこんなものかな。ほかに質問は?」
「風呂とかはどうするんだ?」と翼。
「夕食後に順に入ってくれ。順番は後で決める。」
「夜は自由なの?うち、基本早く寝るタイプだから何にもなかったら寝るよ。」と雪。
「ねぇ、若武をいじれないの?」と美里。
「俺をいじって良いわけないだろ‼夜は皆の様子で決めよーぜ。」
9 >>273
第5話
雪side
夕方になりうちらは島崎さんが作ったカレーを食べた。
アーヤ達がいつもドーナツを食べてるだけあってとても美味しかった。
そのあとお風呂に順番に入って部屋でくつろいでると
「みんなーー」と声がかかって
「今すぐ若武の部屋に集合!」とかのんの声が聞こえた。
急いで若武の部屋に行くともうみんな集まっていて
「なになに?若武イジリやるの?」とみーこ。
「おいおいっそれはやめてくれよ」と若武。
「でもホントに何やるの?」
と彩葉が聞くと、
「それは…王様ゲームです!」
と葵が答えた。
「おぉ!それは若武イジリもできて最適じゃん」とうち。
「若武、多勢に無勢だ。諦めろ」と上杉君。
「たまたまくじを持ってた。ラッキー♪」とRARA。
「なんでそんな物持ってるの?」と小塚君が聞いたら、
「たまたまってRARAが言ってんじゃん」とりつが怒ったように言った。
そんなこんなで始まりみんな結構熱中していた。
最初に王様になったのは美里。
美里はニヤリとして、
「1番の人は5分間右隣の人にくすぐられる!」と言った。
「1番っていろっちじゃん大丈夫?」
「大丈夫!私、くすぐられるの好きだから」といろっち。
「じゃあ遠慮なくやるよ。スタート!」
とひなが言って5分間が始まった。
「あはははきゃははは(≧∇≦)」といろっち。
((KZメンバー)くすぐられてるときのいろっち可愛い)
「おっ早速いろっちの微笑みに負けたのか?」
とうちが挑戦的に言うと、
「「「「「んなわけあるか///」」」」」
「顔赤くして言っても無意味だよ」
とニヤニヤしながら美里が言った。
5分経っていろっちをくすぐるのをやめて二度目のくじを引いた。
10 >>78-79 >>82
第6話
美里side
2度目のクジでは、かのんが王様になった。
私は、7番。ラッキーセブンだといいな。
「えーっと、何番まであるんだっけ?」
「KZメンバーが6人、私たちが10人で、16人。でも、王様を抜くと15人。つまり、15番まであるって事。」
くじを持ってたRARAが答える。
「ありがと。じゃあ…。」
「ねぇ、あそこに置いてあるコスプレの衣装っぽいもの、使ったら?」
りっちゃんが部屋の隅に置いてある衣装を指差した。
いくつかの衣装は出して広げてあるけど、その他に風呂敷包みが2つもある。
「あ、その衣装、結構昔から俺ん家にあるヤツで、今は売ってないような衣装もあるぜ。女物も男物もあるから見てみろよ。使うかと思って出しといたんだけど、存在忘れてた。その風呂敷も、そのクローゼットにもあるからな。」
アーヤが風呂敷包みを、ゆもんが駆け寄ってクローゼットを開けると、どちらとも、コスプレグッズが隙間なく入っている。
「え!そんなに⁉」
「どんだけあるのよ…。」
「すごっ!若武、ひょっとしてコスプレマニア?」
目を丸くしてひなが訊く。
「若武の両親って、実はすげぇコスプレマニアなんだぜ。」
上杉君が言う。
「わぉ!初耳。」
もう、若武ん家にはびっくり。
「小さい頃、若武ん家に遊びに行くと、いつもゲームなんてしないでコスプレ大会してたよね。」
と小塚君。
「へぇ!すごい!」
雪も、皆びっくりしてる。
若武ん家恐るべし…。
「さて、じゃあ衣装選ぼっかな。」
かのんは衣装を検分し始めた。
コスチューム、 着ぐるみ、 全身タイツ、 マスク、 ウィッグ、 シューズ、アクセサリー、化粧道具…。
まぁ、呆れるほど豊富な品ぞろえ。小物も充実してる。女物の方が多いけどね。
しばらくじっと衣装を見つめていたかのんは、皆の方に向き直った。
「よし!じゃあ行くよ。1番の人はラプンツェル、4番の人は女海賊に金髪のウィッグ、ナイフも持ってね!7番の人はメイド服に猫耳、14番の人はプーさん!ちなみに、王様ゲーム終わるまでずっとこの衣装で、衣装に合った言葉遣いをする事!」
「え!私、1番…。ラプンツェルかぁ。」
彩葉が呆然としている。
自分が当たるとはあんまり思ってなかったみたい。
「大丈夫だよ。お姉ちゃん、髪長いからウィッグ付けなくていいし。」
葵が慰める。
「俺、海賊…。海賊はいいんだけど、女なのが…。」
翼が呟く。
「でも翼は絶対似合うよ、コレ!」
りっちゃんが言う。
「サンキュ。」
翼がアルカイックスマイルを浮かべた。
なんかいい雰囲気?
「僕、14番。プーさんだね。」
「小塚君、落ち着いてるね。」
「うん。小さい頃から若武に着せられてた。」
「ちょっと失礼だけど、小塚君は似合いそう。」
「大丈夫だよ。よく言われるから。」
小塚君、優しい…。
「あのね、私も当たったんだ。でも、メイド服でよかった!」
でも…、女物って意外とかなりミニスカじゃない⁉そして、この衣装も例外ではなく。
「ねぇ、若武のお母さんってすごくスタイルいいよね⁉」
私は思わず訊いてしまった。
「もちろん。それに若いしね。」
答えてくれたのは黒木君。
よく見てそうだな…。
そして、もう1つ忘れていた事が…。
メイドの言葉遣い!とにかく敬語を使った方がいいよね。
「ねぇ、メイドの言葉遣いってどうすればいい?」
国語のエキスパートであるアーヤに訊きにいくと、答えてくれた。
「『ご主人様』とか『お嬢様』とか使ってみたら?」
ご、ご主人様⁉む、無理…!
「メイド姿で『ご主人様』とか言われたら、絶対男子は落ちる!胸キュン♡」
ひながささやく。
「ついでに、猫耳付けるんだから語尾に「にゃん♡」とか付ければ?」
と、みーこ。
「ついでに」とか言いながら、さりげなくハードル上げるな!
「そうだね!「にゃん♡」も付けて!」
全く、他人事だと思って!
「若武、チェンジングルームはどこ?」
かのんが訊く。
「あそこの扉開けると、シャワー室と個室がいくつかあるから、そこで。」
「だって!行ってらっしゃーい!」
「頑張ってね〜」
皆に見送られて、私たちはチェンジングルームの中に入った。
着てみると…。
うわっ、やっぱりミニスカ!タイツを履くとはいえ、恥ずかしいよ…。
私、普段は絶対ミニスカなんて履かないし、そもそもスカート自体殆ど履かないもの。
髪を下ろして猫耳を付けて、鏡の中の私を見つめる。
恥ずかしいけど、悔しいから恥ずかしがらずにやった方がいいかも?
自分で言うのもなんだけど、思ったより可愛いし…。
その時、かのんの声がした。
「着替え終わった?」
10 >>187-188 >>190
第7話
葵side
「みんな〜、準備はOK?」
かのんが聞いた。
「うん、OKだよ」
チェンジングルームにいる人達が答えた。
「それなら一番から順番にどうぞ!」
かのんがそう言って、お姉ちゃんが出てきた。
「オォ…‼」
みんなが感嘆の声をもらす。
KZの男子組は目を見開いたまま、固まってる。
「どうかな…」
お姉ちゃんが着ていたのは、紫色のドレス。ラプンツェルのコスプレである。
お姉ちゃんはいつもの編み込みをほどいて、髪は下ろしていた。
「おっと男子の皆さん、彩葉のラプンツェル姿に惚れたのかな?」 雪がニヤニヤしながら聞いた。
「そっ、そんなんじゃねーよ‼」
男子はちょっと動揺していた。怪しい…。
「さーて、次は翼!どーぞ!」
みーこが言ったら、翼が出てきた。
「オォ…!!」
翼は女海賊の格好をしていた。
翼は髪の長さが肩まであるボブだから、あの美貌と合わせると本当に女性みたいだ。
「翼、超似合ってる!本当の女性みたい!」
ひなが言った。
「ありがとう、ひな。本当の女性みたいなのはあまり嬉しくないけど…」
「美門、お前マジで女じゃねーの?」
「美門、その格好で外を歩いて見ろよ。ナンパされるぞ」
上杉君と若武が言った。
「オイ、上杉と若武。
俺が王様になった時、覚悟しとけよ(^言^)」
翼、怖…。
若武と上杉君は青ざめた。
「ヤベ…」
「若武と上杉、お前ら自業自得だからな」
黒木君が言った。
そうだね、黒木君。
「気を取り直して、次は小塚君!どうぞー‼」
杏莉が言ったら、小塚君が出てきた。
「小塚君、可愛いー‼」
女子のみんなはそう言った。
小塚君はプーさんのコスプレをしていた。
優しい雰囲気をしている小塚君にピッタリだった。
「小塚君、似合ってるよ〜‼」
RARAが言った。
「ありがとう、RARA。
実は僕、このコスプレ気に入ってるんだ。」
小塚君はニコッと笑いながら言った。
あぁ〜、癒される…。
「さーて、最後は美里‼どうぞー‼」
ゆもん♪が言って、カーテンがシャッと開いた。
「わぁ…、美里、可愛いー♪」
美里が着ているのは、猫耳メイド服。
ミニスカを履いているが、スタイルの良い美里にはピッタリ。
「美里〜、すっごい可愛い〜!にしてもスタイル、超・綺麗!」
私はそう言った。
「ありがと〜、葵♪」
美里はそう言った。
「さーて、次の番、やろーぜ!」
若武が言った。
「そうだな。俺、早く王様になりたいし(^言^)」
翼が言った。
「じゃあクジひこー‼」
RARAが言ったので、みんなでクジをひいた。
「王様、だーれだ⁉」
ゆもん♪とひなが聞いた。
「俺♪」
王様を名乗ったのが…まさかの翼だった。
若武と上杉君は一瞬で青ざめた。
「命令ねー…ん〜と、八番と十六番はポッキーゲーム♪」
翼が悪魔顔で言った。
「僕じゃないや」
「俺も」
「私もー」
みんなは次々と否定していた。
否定をしなかったのは_____上杉君と若武だった。
「ウッソーーー⁉」
二人は叫んだ。