【東方】「幻想郷の日常」

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1:◆3.:2020/11/27(金) 16:19

幻想郷の日常メインの場所です。
オリキャラはモブだけで、基本は原作キャラだけでお願いします。
それさえ守れれば、多少のキャラ崩壊や、キャラの経歴等で原作に無い事をしてもOKです!

201:狂気のフランドール◆3.:2021/05/01(土) 19:32

【フランの精神世界】


色とりどりの宝石のような綺麗な翼、まるで周囲には元々何らかの世界や情景があったのだが、それら全てを墨で塗り潰したかのような何処までも続く漆黒の世界が広がっていた。

そんな中、本来のフランドールの人格とは別に心情世界の奥底に一つの人格があった。彼女はこの全てが黒く塗り潰された世界で400年を超える途方もない年月を存在している。


フランドール(狂気の人格)
「フフフ………!」

彼女の姿は薄い霞のようにおぼろげで、色すら付いていない白黒の姿をしているものの、その瞳には言い知れぬ憎悪が、狂気が渦巻いており、その口は常に不敵な笑みを浮かべ、その存在そのものが世界の全てに対する揺らぎ無い害意と殺意を示している。

彼女は他者への攻撃性の根源にして、嬉々として他者を、モノを破壊する狂気の人格とも呼ばれている。

202:射命丸文◆gI:2021/05/03(月) 14:34

・・・・・霊夢さん、何か今、感じませんでしたか・・・・・?

(フランドールの狂気の人格が不敵な笑みを浮かべると、時を同じくして文が何かを感じ取ったのか、霊夢に何か感じなかったかと問いかける・・・・・

単なる気のせいや虫の知らせとは言いきれないような、何か不吉なものを感じたような気がしたが、文はそれをこと細かくハッキリと説明できるような気がしなくて霊夢も何か感じたのなら自分だけが感じているかもしれないという不気味さを払拭したかった・・・・・)

203:博麗の巫女◆3.:2021/05/03(月) 15:53

霊夢
「あー?
……確かに何か変な力は感じられるけど、今の私達には関係無いわ。」

霊夢もまた紅魔館から何かの力の脈動を感じ取るものの、何かが出現して幻想郷に害を成す程ではないと、巫女の勘が教えてくれる。それに万が一何かが現れたとしても何時も通り退治して終わりだ。

それよりも今は盗人(正邪)を退治した事で貰った報酬の金を使って里の甘味処で三色団子を頬張る事の方が優先するべきと考えており、短く応えると再び団子を食べ始める。

204:射命丸文◆gI:2021/05/04(火) 06:18

博麗の巫女だからって、自分の力に過信しすぎじゃあないですか?万が一何かがあったら・・・・・

(もし何かが現れたとしてもいつも通りパパッと退治すればいいと考えながらのんきに団子を頬張る霊夢に対して、文は少し自分の力に過信し過ぎじゃないかと忠告する・・・・・

いくら博麗の巫女と言えども、体も命も一つ、妖怪のように体が頑丈なわけでもなければ、妖精のように何度でも蘇ることができるわけではない・・・・・)

205:博麗の巫女◆3.:2021/05/04(火) 07:23

霊夢
「はぁ……過信するなって?
……アンタもあの仙人みたいな事を言うのね?」

霊夢は溜め息を一つつくと、やたらと自分に修行を勧めたり、実際に神社に訪れて説教をして来るお節介な仙人、華扇の姿を思い浮かべながら文に対して応える。



霊夢
「言ったでしょ?"今の私達"には関係無いって。
これは私の勘に過ぎない訳だけど、私の勘が外れた事はない。特にこう言った異変絡みでは特に………ね?」

串に刺さっていた団子を口に含み、少し咀嚼して飲み込むと、串を置いて代わりにお茶を手に持ちながら今の自分達には関係の無い事だと応える。この確信は勘によるものだが"博麗の勘"はこと異変絡みにおいて外れた極一部の例外を除いてほぼ無いため、大丈夫だと言い、手にしたお茶を啜り始める。

206:射命丸文◆gI:2021/05/04(火) 13:18

とかなんとか言って、本当はただただ落ち着いて団子を食べていたいだけなんじゃ・・・・・

(霊夢は勘が外れたことは無いと自信満々に言うが、それは今までの時点でというだけであり、博麗の巫女と言えども外れる時は外れるだろうと思いながら、霊夢にバレないように小声で上記を言う・・・・・

このまま特に何事もなければ、霊夢の勘が当たったというだけで済む話なのだが・・・・・)

207:博麗の巫女◆3.:2021/05/06(木) 12:32

霊夢
「聞こえない聞こえない。
あ、店員さん、みたらし団子をもう二本追加で。」

霊夢は何処までもマイペースなまま、文の言葉を誤魔化しつつ、みたらし団子のおかわりを求めている事から、落ち着いて団子を食べたいのではないかと言う文の指摘は正しかったと思われる。

208:射命丸文◆gI:2021/05/06(木) 17:47

よく食べますねぇ・・・・・

(そう言うと「にしてもあの鬼、あの様子じゃあ幻想郷にいる妖怪ともあまり仲良くはなれそうにない気がしますが、どうするつもりですかねぇ・・・・・」と若干心配している様子で話す・・・・・

またなにか悪さをしようものなら、霊夢が懲らしめるだけではあるが・・・・・)

209:博麗の巫女◆3.:2021/05/06(木) 18:05

霊夢
「………それも、私には関係無いわ。
幻想郷は全てを受け入れるけど、それを望まない者もいる。
寛容するけど抱擁する訳じゃない……」

注文したみたらし団子が届くのを待ちながら、文の言う通り、正邪はこの世の全てを敵と見ているような存在だ。それが何らかの信念に基づいているのか、それとも単なる愉快犯か……それはわからないが、どう生きていくのかは当人が決めるべきだと応える。

自分は幻想郷の守護者であり維持者だが、幻想郷に住まう全ての者を導く先導者ではないし、そんなものはこの幻想郷には必要ないとさえ考えている。どう生きるのか、どう生きたいのか……それを見定める事はあっても強制するつもりは無い……

210:射命丸文◆gI:2021/05/07(金) 06:17

まぁ、確かに・・・・・

(霊夢の正論に返す言葉が見つからない・・・・・

そしてそのまま「でも、まだあの鬼単体ならまだしも、こういう状況のタイミングを見計らってやばい奴らが幻想郷に攻めてきたら、あぁいうのはまずすぐに利用されますよ、厄介な敵として・・・・・」と言い)

211:博麗の巫女◆3.:2021/05/07(金) 17:15

霊夢
「なにを言ってんの?そうなったら黒幕ごと退治してやるわ。」

もし、幻想郷を脅かす勢力に荷担するのであればその黒幕ごと退治すればいいだけだと応える。紅霧異変の際には道行く妖怪や妖精を片っ端から退治して回っていた冷酷な通り魔のような頃に比べれば、

様々な異変を解決し、様々な思想や思考、理想を見て妖怪に対するスタンスが幾らか軟化してはいるものの、依然として立ち塞がるものは全て排除すると言う基本方針は変わってはいない。

212:射命丸文◆gI:2021/05/08(土) 17:59

それもそうですね、霊夢さんなら〇しても死ななそうですし、大丈夫でしょう・・・・・

(褒めているのかそうじゃないのかよくわからない言い方をする・・・・・

そもそも、言い方からして霊夢のことを人間として見ているかどうかすら怪しい・・・・・

ある意味では妖怪よりも恐ろしいのは事実ではあるが・・・・・)

213:博麗の巫女◆3.:2021/05/08(土) 23:31

霊夢
「なによそれ?まるで私が化物みたいじゃないの?」

こう見えても純粋な人間なんだけど、と溜め息を一つつきながら文の言葉に対して言葉を返す。翼や飛行術を使わずとも自在に空を飛び、迫り来る弾幕を掻い潜り、人では勝てぬであろう妖魔を滅すると言うように人間のスペックでは考えられないような力を素で持っているものの、自分は純粋な種族「人間」であり、決して人外ではないし、人外になるつもりも無い。



霊夢
「それに……アンタと私の勘が同じものを捉えたのなら、ますます心配なんてしなくてもいいでしょ?なにせ……あの場所には吸血鬼のお嬢様とそれに仕えるメイド長だっているんだから。」

皮肉や抽象表現をそのままの意味で捉えると言う頭の堅さがあるものの、それで怒りや不快感を現すような事はなく、もし紅魔館で何かしらの異変が起きたら自分よりも先にレミリアと咲夜の二人が解決しているだろうと言う。
仮に……あの二人で押さえられない程の脅威であるのならば自分が挑んでもただでは済まない。だが、それほどまでの脅威は"現時点では"無いと判断している。

214:射命丸文◆gI:2021/05/10(月) 05:53

化け物の方がまだ可愛く見えてきますよ・・・・・

(伸びをしながらそう言えば、続けて

「それもそうですね・・・・・霊夢さんですら苦戦するような相手がそうホイホイ出てきたらたまったものじゃないですし・・・・・それに・・・・・」

と言う・・・・・)

215:博麗の巫女◆3.:2021/05/10(月) 12:28

霊夢
「そう言うこと。
さあ、次はあっちの食事処に行くわよ?」

文と話ながらみたらし団子を食べ終えると、湯飲みに残っていた緑茶を一息に飲み干し、大幣を持って立ち上がると大幣を右肩にかけ、通りの向こうにある食事処に向かって歩き出す。

216:射命丸文◆gI:2021/05/11(火) 17:33

ま、まだ食べるんですか・・・・・?

(恐らく霊夢からすれば、これだけ食べてもまだ腹八分目どころか一分目にも満たないのだろう・・・・・

食欲という点で見れば、ある意味では霊夢は人間をやめているのかもしれない、というか、人間じゃないのかもしれない・・・・・

もしかしたら、普段は仮の姿なんじゃないかとさえ思えてくる・・・・・)

217:博麗の巫女と破壊の化身◆3.:2021/05/11(火) 22:19

霊夢
「あったり前でしょ?
こんなのまだ腹一分目にさえなっていないわ。意識を失うまで食って飲んでやるつもりよ。」

宴会の時も沢山の物を食べて飲むことが出来るものの、周りの人妖がハメを外して暴れださないように、または暴れだしても冷静に押さえつけられるようにするため、注意や少しの遠慮をしていたものの、今回はそうする必要もなく、自分の欲望の赴くがままに飲食をしてやると宣言し、「ごめんくださーい」と言って店のなかに入っていく。




【紅魔館 地下通路】

フランドール(狂気人格)
「誰かが言った。
人間は万物の尺度である、と。」

狂気の人格がフランドールの体を支配し、地下室の扉を能力によっては破壊した後、コキコキと首を左右に傾けながら地下通路を練り歩くようにして徘徊していく。その顔は見た目どおりの幼く無邪気な笑顔をしているものの、その手には頭を千切られた妖精メイドの体と頭が別々の手に持っている。



フランドール(狂気人格)
「それなら人間も容易く破壊できる私は尺度でも計り知れない万物から外れた尋常ならざる存在、超常の存在なのかしら?ああ、私達はそもそも尋常や常識から外れた存在だから尺度なんてものも無いのかしら?貴方はどう思う?」

フランドール(狂気人格)
『私もそう思うよ!一般的に定義された人間の哲学的思考回路と私達人外の存在は根本の価値観と世界観が大きく違うんだ!だから人間の常識や哲学そのものが私達を前に矛盾と差異を含んだ破綻理論になる!』

フランはまるで一人芝居をするかのように頭を千切られた妖精メイドの頭部に首の断面から右腕を突き刺して上顎と下顎を内側から指先で動かしてパクパクと口を開閉させてまるで生首が会話しているかのように謎の理論を展開している。



フランドール(狂気人格)
「そう、結局は観測者と傍観者の二組による第三者視点からの憶測と推測に過ぎない事象なのよ。私達は生まれも育ちも人の理から外れた存在。私はそれを知らしめ示す最高の能力を持っている。それは
これこそまさに理想的到達理論であり、救世愚世の体現者!
愉悦思考の最果ての探求者であり、破壊と殺戮の聖者!!」

地下の出口から地上階へと通じる扉の前に出ると、自分を様々な肩書きで名乗りながら両目の瞳孔を大きく見開き、そのまま左手に持っていた妖精メイドの亡骸を扉に向けて叩き付けて扉を破壊して脱出しようとする。

218:博麗の巫女◆gI:2021/05/15(土) 05:31

霊夢さん、本当に人間ですよね?

(きっと幻想郷で大食い大会などが開かれた場合、たとえ妖怪たちが参戦したとしても霊夢には適わないだろうと思いながら文はどこか遠くを見るような目で霊夢を見ながら本当に人間ですよねと聞いてみる・・・・・)

?「駄目ですよ?妹様・・・・・」

(扉の向こう側、何者かの声が聞こえてくる・・・・・

そして、フランドールのことを妹様と呼んでいることからして、フランドールのことをある程度知っている人物であるということが伺える・・・・・

そして、非常に落ち着いた状態で脱出しようとするフランドールに「駄目ですよ?」と横槍を入れる・・・・・)

219:破壊の化身◆3.:2021/05/15(土) 08:02

フランドール(狂気人格)
「…………!……その口調から紅魔館(ここ)の従者なのでしょう?
丁度良かったわ!つべこべ言わずに私に従って、外出の準備をしてくれない?」

頭の無い妖精メイドの体が扉に激突すると、グチャッと潰れるような異音をたてて何かがぶつかると言うよりも叩き潰されたと形容した方が良い音が響く……
かつて妖精メイドだった血みどろの肉塊がへばりつく扉を見て、その向こうから聞こえてきた声に対して楽しそうに目を輝かせて合意の上で外出させて欲しいと言う。



フランドール(狂気人格)
「どうせこの時間帯はアイツも寝ているんでしょ?
ちょっとだけ外に出て直ぐに帰るから問題ない筈だよ。」

無邪気に笑ってアイツ、つまり姉のレミリアが寝ている間に少し外出したいだけだと言って自分は誰にも害を加えたり迷惑をかけるつもりは無いと言うものの……



フランドール(狂気人格)
「………それよりもッ!!
どうして従者ごときが私の望みを妨げるような事を言うんだ!!?
アイツの従者ならアイツの妹である私の命令に従うのは当たり前の筈なのに!!
あああああああッ!イライラする!!!
いっそのことこの館もろとも全部消し飛ばしてやろうかしら!?」
《ドゴオォォォォォォォッ》

ついさっきまで楽しそうに笑って話していたにも関わらず突然態度が豹変し、自分の頭を右手で掻きむしり、フランの綺麗な金色の髪がパラパラと床に落ち、頭から流れ出した血で顔の右半分を濡らしながら、激しい憎悪と憤怒の形相を顕にして怒鳴ると、妖精メイドの頭部を一瞬で握り潰して作った拳を思い切り壁に叩き付けてまるで地震が起こったかのような振動と衝撃が生じる……

220:紅魔館のメイド◆gI:2021/05/16(日) 13:26

申し訳ございませんが、私は貴女の命令に従うことはできません、それに、その身体は貴女のモノではないですよね?

(当然だが咲夜は狂気人格の外出に協力するつもりは毛頭ない・・・・・

だがそれだけに留まらず、狂気人格に対してその身体は貴女のモノではないと言い放つ、つまり、咲夜からすれば狂気人格というのは、フランドールの偽物に近い、言わば狂気人格ではない方のフランドールが本物とでも言いたげで・・・・・)

221:破壊の化身◆3.:2021/05/16(日) 21:10

フランドール(狂気の人格)
「………うわあああああああん!!」

激しい怒りの形相を見せたかと思えば今度は目から大粒の涙を流して号泣し始める。喜怒哀楽の感情の起伏が激しいのと、明らかに常人の価値観とは異なる考えを持っている事から彼女(狂気の人格)は情緒不安定と呼ばれ、狂人とも呼ばれるようになってしまっている。



フランドール(狂気の人格)
「どうして誰も私の言うことを聞かないの!?私もお姉様みたいにただ自由に外を出歩きたいだけなのに!パチュリーも貴方もみんな邪魔ばっかりする!!」

まるで滝のように涙を流して床に座り込んで泣きじゃくる。
自分も姉のように自由に外を出歩きたい。それだけが自分の望みだと言うものの、フランドールの狂気の人格が本来の肉体の主導権を握っていた訳ではなく、他者の痛みや苦しみについて理解出来ない狂気人格を野放しにしてしまえば幻想郷に多大な被害が出てしまう……

222:紅魔館のメイド◆gI:2021/05/17(月) 06:16

貴女はただで歩くだけではなく、多くの命を奪ってしまいます、要求に応えることはできません・・・・・

(フランドールの狂気人格をもし野放しにしてしまえば、取り返しのつかない事態にまで発展してしまうのは火を見るより明らか・・・・・

どんなに泣きじゃくろうと、どんなに暴れようと、ここから出すわけにはいかない・・・・・)

223:破壊の化身◆3.:2021/05/17(月) 12:26

フランドール(狂気の人格)
「………もういい。」
《バキバキバキバキバキ……》

フランは床に座り込んだまま右手を地上階に通じる扉に向けて差し出し、何かを勢いよく握り潰す動作を見せた次の瞬間、扉に無数の亀裂が生じ、幾重にも張り巡らされた防御術式を意にも介すこと無く破壊して見せる……



フランドール(狂気の人格)
「そもそも、何でも破壊できる力を持つ私を閉じ込めようだなんてどだい無理な話。」

床から立ち上がり、色とりどりの宝石のような翼を大きく広げて冷笑しながら"ありとあらゆるものを破壊出来る"自分を閉じ込めたり隔離する事など不可能だと口にする。
高位の吸血鬼としての卓越した身体能力と姉をも凌ぎうる莫大な魔力を兼ね備えているだけでなく、万物を破壊し尽くす力を持った存在……それがフランドール・スカーレットであり、加えて狂気人格は明らかに普段の彼女よりも格段に能力が強化されている……

224:紅魔館のメイド◆gI:2021/05/17(月) 18:06

なっ・・・・・!?

(今の今まで脱出できていなかったことから、流石にこの扉を自力でなんとかできるわけではないと考えてしまっていたのが仇となったのか、扉の残骸の直撃はなんとか避けるものの、あまりに突然の出来事に思考が停止する・・・・・

そもそも、戦闘力の面では元から到底適うはずもない・・・・・)

225:破壊の化身◆3.:2021/05/17(月) 19:29

フランドール(狂気の人格)
「あははははははッ!
大人しく扉を開けていればよかったのに。」

破壊された扉をくぐり、土埃を振り払って爛々と輝く深紅の瞳で周囲を見渡し、メイドの姿を確認すると楽しそうに笑いながらゆっくりと歩き始める。



フランドール(狂気の人格)
「偽物を扱うみたいな事を言わないで、私は私。
正真正銘、フランドール・スカーレットと名付けられた存在だよ。
………もっとも、望んで生まれ落ちた訳ではないのだけれどね?」

翼を上下へ微かに動かす度に翼に付いた七つの宝石が煌めき、小さく無機質な音を立てる。首を左右にコキコキと鳴らし、

殺意、悪意、害意、敵意の全てが混ざりあっているかのような、
憎悪、狂喜、悲哀、嫉妬の全てが混ざりあっているかのような、
歪かつ捻れた異様な雰囲気がその強大な魔力と共に感じ取れる。

226:紅魔館のメイド◆gI:2021/05/19(水) 14:09

あ・・・・・ぁ・・・・・

(時を止めて攻撃をしたとしても、時を動かしたと同時に反撃される、勿論、命の保証なんてものはない・・・・・

直感がそう告げている、普段の咲夜とは別人のように、後ずさりしながら恐怖で攻撃するにできない・・・・・

真の恐怖というものが心の底からこみ上げてくる感覚、とても言うのだろうか・・・・・)

227:破壊の化身◆3.:2021/05/19(水) 18:29

フランドール(狂気の人格)
「あれ?あれれれ?
貴方、見かけない顔だね?それに……なんだかとってもお腹が空く香りがする。もしかして貴方、人間?」

狂気のフランは咲夜の目の前にまで歩み寄ると立ち止まり、その姿を見て不思議そうに何度も見返す。扉越しでは見えず、わからなかったものの、吸血鬼の嗅覚と本能が恐怖し、後退る相手について教えてくれる。
表側のフランは見たことがあったかもしれないが、自分は見たことがない。

228:紅魔館のメイド◆gI:2021/05/20(木) 20:15

え、えぇ・・・・・人間ですよ・・・・・?

(そうか、よくよく考えてみれば、この人格と面と向かって出会うのは自分も初めてだったと思えば、フランドールの今の反応にも納得がいく・・・・・

相変わらず何を考えているのかはよくわからないものの、あまり刺激しない方がよさそうだと思いながら後ずさりをし・・・・・)

229:破壊の化身◆3.:2021/05/20(木) 20:31

フランドール(狂気の人格)
「へぇ〜?羽根が無いけど貴方達人間って空を飛べるの?
私達みたいに頭が潰れても再生する?
どんな技を、能力を持っているの?
外の世界には他にも沢山人間がいるの?」

後ずさる咲夜に対し、始めて直接見る人間に対する興味が沸いてくるようで次々と色々な質問をしてみる。幸いにもさっきまでの怒気や殺気は消え、純粋な知的好奇心のみを抱いているため、直ぐに相手を惨サツするような素振りは無い。

もし、返答や返事をミスしてしまった場合……
レミリアやパチュリー等の助けが遅れてしまった場合……
咲夜がどうなるのかは想像に難しくはない。

230:紅魔館のメイド◆gI:2021/05/22(土) 06:16

・・・・・と、飛べる能力を有した人間も中にはいます、人間は身体の一部が無くなれば元に戻ることはありません、私は時を止める能力を持っています、技としては、止まった時の中でのナイフ投げが主な攻撃です、勿論外の世界には沢山の人間がいます・・・・・

(咲夜は、とりあえず慌てず、そしてフランドールを絶対に刺激しないように、落ち着きを取り戻してフランドールからの質問に淡々と難なく答えてゆく・・・・・

しかし、相手は狂気人格のフランドール、どこで刺激することになってしまうかはわかったものじゃない・・・・・)

231:破壊の化身◆3.:2021/05/22(土) 11:23

フランドール(狂気の人格)
「へぇ〜!羽根が無くても飛べるんだ!?
人間の体もやっぱり脆いんだね。そんなんだと戦いで手足を失ったらおしまいだね?時間を止める能力!?そんなの聞いたこと無いよ!凄いなぁ!見てみたい!!」

今のところ狂化フランの怒りや破壊衝動を引き起こすような箇所には触れていないようで、ニコニコと心から楽しそうに笑っている。更に、下記の訴えかけるような言葉でさえニコニコと笑いながら話しているため、感情と言動がまるで一致していない時もあるが、一見すると普段のフランよりも感情表現が豊か(不安定)であるかのようにも見える。



フランドール(狂気の人格)
「私はずっと閉じ込められていた。
地下室に?違うわ、表の人格からよ。
私も表の人格も同じ体に宿っているのにね?
貴方は自分が自分でなくなる事が、自分の体なのに一切自分の思い通りに動かせない不自由さ、窮屈さを感じたことがある?
私はただ広い世界で遊びたかっただけなのに。」

狂化フランからは強い殺意や狂気が感じられはするものの、そこに悪意は殆ど存在していない。殺意や憤怒、憎悪、狂気の四つが強すぎるあまり、霞んではいるものの、まだ会話が成立している事から上手く行けば会話だけでこの事態を沈静化することが出きるかもしれない。

232:紅魔館のメイド◆gI:2021/05/23(日) 11:14

・・・・・いいですか?妹様・・・・・誰もあなたが悪いと言っているわけではありません、ただ、あなたはその有り余る力を命を奪ったり、無差別な破壊衝動に振るってしまうので危険視されてしまうんです・・・・・

(まだ会話が成立している今のうちに、咲夜は狂気人格のフランドールに何故ずっと表人格のフランドールから閉じ込められているのかを、咲夜視点ではあるものの説明する・・・・・

話が通用しないというわけでもないのであれば、これで説得することが出来ればいいのだが・・・・・)

233:破壊の化身◆3.:2021/05/23(日) 12:34

フランドール(狂気の人格)
「………何を言っているの?
だってお父様は喜んでくれたよ?
私の力は凄いって、誰よりも強くて凄い力を持っているって。」

不思議そうに首を傾げ、悪意の存在しない純粋な疑問を抱いて、咲夜の言葉の意味がわからないと応える。自分の父親はこの力も、破壊衝動も、全てを受け入れ、理解し、褒めてくれたのにどうして相手は認めてくれないのかと言う。



フランドール(狂気の人格)
「そう!私は間違ってなんかいない!
間違っているのは私の力を恐れて閉じ込めた貴方達の方よ!!」

寧ろ、自分の破壊の力を驚異と見なして居なかったような者として扱い、存在そのものを抹消しようとしている表人格を含めた紅魔館の住人全体に対する激しい怒りが渦巻く狂気となって真紅の瞳の奥に存在している。

234:紅魔館のメイド◆gI:2021/05/24(月) 06:11

《やばいっ・・・・・!》

落ち着いてください妹様・・・・・!

(咲夜はこのままではフランドールが傍若無人の限りを尽くしてしまうと判断したからか、フランドールを落ち着かせようと両手でフランの手を包み込むようにして握りしゃがんで視線を合わせて、目を見ながら落ち着いてくださいと語りかける・・・・・

しかし、これは父ヴァルターも評価してくれたフランドールの力を使わせるわけにはいかないという全否定の意味が込められた行動でもある・・・・・)

235:破壊の化身◆3.:2021/05/24(月) 17:58

フランドール(狂気の人格)
「…………!!?」

表の人格であればまだ感情のコントロールがある程度は出来ているのだが、狂気人格の場合は破壊衝動や殺戮衝動を中心にその時その時の感情に任せて行動しているため、後先を考えること無く汲み上げてくる怒りに任せ、咲夜の体を爆破しようとしたものの、

咲夜が自分の手を包むようにして握ったところで、400年以上生きてきた中でも忘れていたかつての記憶が脳裏を過る。今よりもずっと昔にも、こうして誰かの温もりを感じていた事があった……



フランドール(狂気の人格)
「……貴方は私が怖くないの?」

圧倒的な力を持ち、表人格とは異なり見境無く全てを破壊しようとする自分に対し、最初は恐怖を抱いていたにも関わらず、今では自分と向き合おうとしている咲夜に対して同じく見つめ返しながら問いかける。

236:紅魔館のメイド◆gI:2021/05/25(火) 06:13

・・・・・あなただって、怖いでしょう・・・・・?

(咲夜はフランドールの両手を握りしめながら、上記を言う・・・・・

力を振るわずともレミリアのようにずっと一緒にいる姉という立場だったら、危険視してまたフランドールのことを幽閉するだろうが、咲夜視点からすれば、力を振るうことでまたフランドールが幽閉され、怒りを募らせていくことがフランドールの暴走に繋がる=より一層危険視され幽閉され続けるということに繋がる・・・・・

咲夜の言葉は、またずっと一人きりで部屋に幽閉されるのは怖いでしょうという意味もある・・・・・

自分は今こうしてフランドールを止めなければならないという一時的な恐怖ではあるが、フランドールは孤独と不自由という恐怖とずっと隣り合わせだと考えると、恐怖というにはまだ生温いのかもしれない・・・・・)

237:破壊の化身◆3.:2021/05/25(火) 15:03

フランドール(狂気の人格)
「!!!」

狂気や殺意、憤怒や憎悪等、様々な攻撃的な感情が瞳の中から消え、その代わりに、まるで渦巻く激情が涙となって体外へ流出しているかのようにフランの目から止めどなく涙が溢れ出てくる。
狂気の人格自身にとってもこの涙の意味や理由についてわからない。
感情のコントロールをしようとさえしなかったからなのか、失われた温もりを思い出したからなのか……
自分の姉も、父親でさえも恐れた自分を、真っ直ぐに見て



フランドール(狂気の人格)
「…………私……は…………」

何かを口にしようとしたところで狂気の人格による肉体の支配が限界を迎えたのか、意識を失い、床に倒れ伏す。本来の肉体の主人格の同意無しの場合、極短期間しか顕現する事が出来ないようで、仮に咲夜を殺害して脱出していたとしても直ぐに意識を失って倒れてしまっていただろう。

238:紅魔館のメイド◆gI:2021/05/26(水) 12:12

・・・・・活動限界、のようですね・・・・・

(まさか涙を流して、そのまま意識を失い倒れてしまうとは予想外だった・・・・・

地面に倒れる前にフランドールの体を受け止め、お姫様抱っこをする・・・・・

床に寝かしておくわけにはいかないが、かと言って元の部屋に戻せばまた同じことの繰り返しな上に、狂気人格のフランドールが部屋そのものを滅茶苦茶にしてしまったため、自分の部屋へと運び始める・・・・・)

239:紅魔館の小悪魔◆3.:2021/05/26(水) 17:22

小悪魔
「だ、大丈夫でしたか?咲夜さん……」

意識を失ったフランを抱えて

他の妖精メイド達はまだフランが暴れまわっていると思っているようで誰も手助けのためには来ていない。紅霧異変の時に霊夢と魔理沙を恐れること無く迎撃としようとした戦闘力が高めの妖精メイド軍団でさえもフランわ恐れている。

フランの両手は破壊された妖精メイド達の返り血に濡れており、その彼女の手を取ったり背負った事で端から咲夜達を見ると体ををズタズタに引き裂かれたように見えてしまうだろう。

そんな中でパチュリーの指示で来たと思われる小悪魔が咲夜に怪我はしていないかと心配になった小悪魔が相手を気遣い問いかける。

240:紅魔館のメイド◆gI:2021/05/27(木) 06:21

えぇ、私は大丈夫、掠り傷一つないわ・・・・・

(小悪魔に怪我はないかどうか聞かれては、大丈夫だと答えると同時に、恐らくは他の妖精メイド達はまだフランドールが暴れ回っていると勘違いして来るに来れない状況なのだろうということも察する・・・・・

そして「とりあえず、あとは私が何とかするから、あなたはお嬢様に現状報告をしなさい・・・・」と指示を出し)

241:紅魔館の小悪魔◆3.:2021/05/27(木) 17:11

小悪魔
「え、ですが………」

怪我をしていないということがわかると、一安心するものの、相手がフランの部屋と反対の方向へ進んでいる事から、もし咲夜の背負っているフランが目を覚まし、再び暴れ始めてしまった場合、一番近くにいる咲夜に危険が迫ってしまう事を心配する。

242:紅魔館のメイド◆gI:2021/05/28(金) 06:13

頼んだわよ・・・・・?

(心配してくれる小悪魔に対して、頼んだわよというと同時に、フランドールのことについては自分に任せるように、及び信じてということをアイコンタクトで伝える・・・・・

フランドールもフランドールで、自分たちが思っている以上の苦悩を抱えているということを知ってしまった今、何とかせずにはいられない・・・・・)

243:紅魔館の小悪魔◆3.:2021/05/28(金) 12:31

小悪魔
「……わかりました。お任せ下さい。」

フランの穏やかに眠る顔と、咲夜のアイコンタクトを見て、フランの危険性について教えようと開いた口を閉じ、代わりにお嬢様について伝えて欲しいと言う彼女の言葉を了承し、ペコリとお辞儀をして去って行く。

244:紅魔館のメイド◆gI:2021/05/28(金) 12:53

・・・・・さて、これで一応は何とかなるかしらね・・・・・

(小悪魔もわかってくれたことで、これでフランドールについてはひとまず何とかなりそうだと安心する・・・・・

そして、自身の部屋へ着けばそのままフランドールをベッドに寝かして毛布をかける・・・・・

寝顔だけなら、無邪気な子供と変わりないというのに・・・・・)

245:救われない魂◆3.:2021/05/28(金) 14:38

フランドール
「う……うぅ……ん………」

咲夜がフランを寝かせると、人々から恐れられる吸血鬼である事も、万物を破壊する力を持っていると言うことさえも忘れさせるほど穏やかで静かに眠る。

だが、咲夜のベッドで眠ってから少し経つと、その穏やかな顔が徐々に苦痛に歪み始め、悪夢を見ていることがわかるようになる……

悪夢を見ているのは表の人格か、それとも裏の人格か、或いはその両方なのかは定かではないものの、「ごめんなさい……」「そんなつもりじゃなかったのに……」「助けて……」と呟く……

246:紅魔館のメイド◆gI:2021/05/29(土) 16:59

・・・・・大丈夫ですよ・・・・・大丈夫、大丈夫・・・・・

(悪夢にうなされるフランドールのおでこに手を置き、そっと撫でる・・・・・

異様な見た目のモンスターが出たり、幽霊が出たりするような悪夢よりも、自分自身が責め立てられたり、過去に経験した嫌なことか夢に出る方が、よっぽど悪夢であるということがわかる・・・・・)

247:紅魔の主◆3.:2021/05/29(土) 19:31

フランドール
「…………すー……」

苦しそうに魘され、微かに汗まで出ていたフランだったものの、咲夜が彼女の頭を撫でると、少しだけ苦しみが和らいだのか、再び静かに眠り始める……だが、それでも尚、悪夢を見ているためか、少し苦しそうにしている。


レミリア
「咲夜?いるかしら?」

小悪魔から暴走したフランを咲夜が静めた事を聞き、様子を見るために訪れた紅魔館の主であるレミリアがコンコンとノックをして咲夜がいるかどうかを問いかける。

248:紅魔館のメイド◆gI:2021/05/30(日) 11:07

いますよ、どうぞお入りください・・・・・

(咲夜はフランドールの汗をハンカチで拭きながら、レミリアの言葉に上記を返す・・・・・

今はおとなしく寝てはいるものの、フランドールが暴れたという事実は変わらない・・・・・

フランドールをまた幽閉するという話だろうか・・・・・)

249:紅魔の主◆3.:2021/05/30(日) 12:07

レミリア
「ありがとう。」

咲夜の声が帰って来ると、扉を開けて入室すると、そのまま悪夢に魘されているフランの元にまで歩み寄り、フランの姿を見ながら言葉を続ける……



レミリア
「……貴方達には迷惑をかけたわね……
本来なら姉である私が抑えておかないといけなかったと言うのに……」

本来ならばフランが暴走した時には真っ先に自分が向かわなければならなかったにも関わらず、咲夜達に対応を任せてしまっていた事について謝る……

250:紅魔館のメイド◆gI:2021/05/30(日) 18:54

何をおっしゃいますか、これも従者の役目の一つですよ・・・・・

(そう言うと、咲夜は続けて「お嬢様・・・・・妹様は、また部屋に幽閉されるんですか・・・・・?」と、聞いてみる・・・・・

自分が介入してなんとかできるような問題とも思えないが、介入して少しでもいい方向に向くのであれば、咲夜はじっとしてはいられない・・・・・)

251:紅魔の主◆3.:2021/05/30(日) 19:19

レミリア
「……フランを幽閉する事なんて誰にも出来ないわ。
閉じ込めるとしたら……それはフラン自身がそう望んだから……
私達が出来るのは彼女の意思を汲み取ってそれに合わせるだけ……」

レミリアはベッドに腰かけてフランの頭を優しく撫でながらこれまでフランを幽閉して来ていたのは他ならないフラン自身であり、前に紅魔館の周辺にパチュリーの手で雨を降らせて外に出られないようにしたのも、本来のフランが望んだ事だからだと告げる……



レミリア
「………少し、昔話をしましょうか?」

フランの事を気遣う咲夜を見て、これまでパチュリーと美鈴の二人にしか話したことの無いかつての記憶……フランがどうしてこうなったのか、自分が何故直接手を下そうとしなかったのかについても関係する出来事について話そうかと問いかける。

252:紅魔館のメイド◆gI:2021/05/31(月) 05:52

えぇ、それで私も妹様のことを知ることが出来るのであれば・・・・・

(紅魔館のメイドの長である自分でさえ今まで知ることがなかったフランドールの真実・・・・・

レミリアが敢えて話さなかったのか、それとも話せなかったのか・・・・・

いずれにしても、只事ではないのは確実だろう・・・・・)

253:紅魔の主◆3.:2021/05/31(月) 12:26

レミリア
「私達には親がいた……最低最悪の父親とは違って、私とフランを心から愛し、何時も傍で守ってくれていたお母様がいた……」

レミリアは悪意の化身である父ヴァルターとは対照的に自分とフランの二人を生んで育て、愛してくれていた母親がいたのだと言う……



レミリア
「お母様がいなければ……私達は生まれてすぐに消されていたでしょうね……お母様は"10年"の間に私達に兵器でも駒でも無く、自分らしく生きる事を教えてくれた……」

レミリアとフランの二人はヴァルターにとっては運命を操れる力や万物を破壊できる力を持った強力な駒であり実験体(モルモット)としか見ていなかったのだが、レミリアは10年、フランは5年の間、母から様々な事を教わった。

それは兵器としてでも、駒としてでもない、自分が自分らしく生きること、自分の考えを持ってもいいと言うこと、人ならざる吸血鬼である自分達も幸せになる権利があるのだと言うことを教えてくれたのだと言う……

だが、ヴァルターが先代巫女に倒された事は知られているものの、母親がどうなったのかについては誰も知らず、レミリアも語ろうとはしなかった……これは何を意味しているのだろうか……?

254:紅魔館のメイド◆gI:2021/06/02(水) 02:58

・・・・・妹様の人格形成に繋がるとは思えませんが・・・・・

(フランドールのあの人格を形成するに至るには、レミリアの言うような母親の優しさから繋がるとはとても思えない・・・・・

忌まわしき男ヴァルターからの虐待のみを受けてきたなら、レミリアもフランドール同様の人格を形成していてもおかしくはない・・・・・

母親の愛を注がれているのであれば、フランドールは何故あぁなってしまったのか・・・・・)

255:紅魔の主◆3.:2021/06/02(水) 17:42

レミリア
「そう……"そのまま"ならフランが狂うことも複数の人格が誕生することも無かったでしょうね……けれどフランは……"あの男"によって心に闇の人格を植え付けられた……破壊の力を自分の制御下に置くためにフランの人格を塗り替えようとしたのでしょうね……」

あの男とは父ヴァルターの事を指しているのだろう。
ヴァルターが自身の"闇を統べる力"を用いることでフランの中にあった破壊衝動や殺戮衝動に人格を与え、まだ幼い内にフランの力を完全な支配下に置こうとしたのだと言う。



レミリア
「その結果……あの男の目論見さえ外れ、フランは破壊衝動のままに暴れ始めた……私にも、あの男や、あの男が従える闇の軍勢でさえもフランの暴走を止めることが出来なかった………けれど、お母様がその身を挺してフランの暴走を食い止めた……お母様自身の命と引き換えにね……?」

だが、フランの中に生まれた闇の人格は齢5歳の時点で父ヴァルターでさえ制御、支配する事が出来ない程の力を有していたようで、暴走し、結果として最愛の母親の死と言う悲劇を生み出してしまった……



レミリア
「結果的にフランの暴走を止めることは出来たのだけれど……お母様を"破壊"した事でフランの心には深い傷跡が刻み込まれてしまった……その罪悪感や後悔、そしてあの男が植え付けた闇の人格から逃れるためにフランは幾つもの人格や分身を作った……フランのスペルカードである"フォーオブアカインド"もその名残よ。」

5歳の頃に染み付いたトラウマが400年以上もの時が流れた現在でも残っているようで、それがあの狂気的な言動や破壊行為、特異な人格形成に繋がったのだと言う。
だが……あの狂気の人格はレミリアの回想にあった破壊衝動と殺戮衝動の化身と呼ぶには、コミュニケーションを取ることがまだ可能であった事や、その気になれば館ごと破壊することも出来たにも関わらずそれをせずに意図的にセーブしていたような言動をしていた事が矛盾しているように感じられる。

ヴァルターが与えた"闇の人格"と言うのはあの狂気の人格の事だったのだろうか?それとも幾つもの人格や分身を作った事でそれらに分散して消滅したのか、或いは……

256:紅魔館のメイド◆gI:2021/06/04(金) 03:49

・・・・・お嬢様・・・・・一つ気になることがあるのですが・・・・・

(レミリアが話している内容を聞くと、どうにもレミリアの言う暴れ回っていたフランドールの人格と今回の狂気人格とでは、また別の人格のように思えてくるのは気のせいだろうか・・・・・

いくつかある人格の中でも似ている人格が複数ある、という解釈を述べようとレミリアに声をかける・・・・・)

257:紅魔の主◆3.:2021/06/04(金) 18:12

レミリア
「………ええ、構わないわ。」

レミリアはそっとフランから離れながら、咲夜の疑問に対する問いかけに応えようとする。

本来なら自分が直接フランの暴走を止め、その内に秘めた狂気や闇を払わなければならないのだが、自分にはそれをする資格すら無い……世界でたったの一人しかいない最愛の妹がこうなる事を止められず……いや、父を恐れるあまり止めようとすらせず、父に一度も抗わずに、母が命を落とした瞬間でさえ手を伸ばさなかった自分には……今更救おうとする事すらおこがましいのだから………

258:紅魔館のメイド◆gI:2021/06/05(土) 06:17

さっきまで出現していた妹様の人格は、お嬢様の言う人格とはまた違っているようにも思えました・・・・・お嬢様の説明よりも、やや大人しいと言いますか、話が通用すると言いますか・・・・・

(いくつもある人格の内の一つであるとも考えられるが、相違点こそあれど、レミリアの話すフランドールの人格と似ている部分も多く見られる・・・・・

このことから、パッと聞いた感じでは同一人格のようにも思えてしまう・・・・・)

259:紅魔の主◆3.:2021/06/05(土) 06:26

レミリア
「……そう……それなら安心したわ。
私が知っているのは過去のフランだけ……今はどのように変わっているのかは知らないけど……少しでもあの子が変わってくれたのなら安心したわ……」

自分が知っているのはあの惨劇の日のフランだけ。
そこからどのように、変わったのか、変わろうとしているのかは知らなかった……だからこそ、レミリアは咲夜にあることを頼もうとする。



レミリア
「本来ならパチュリーに頼むつもりだったのだけれど、暴走したフランを力や術じゃない、傷付く事も傷付けることもなく落ち着かせることが出来た貴方に任せたいのだけれども……良いかしら?
勿論、無理にとは言わないわ。」

それは狂化したフランを力や術で無理矢理押さえつけるのではなく、互いに傷つけ合う事無く、その暴走を止めることが出来た咲夜に任せたいと言う。

力が強く、例え手足が吹き飛ばされようとも直ぐに再生する吸血鬼である自分や、パチュリーといった者達とは異なり、言葉による対話が出来ると言うのも、人間と言う種が身に付けた最高にして最善の武器であると認識しているからこその発言なのだが、もし咲夜の負担になるようならフランの表の人格とも協力して再度地下に閉じ籠ってもらおうとも考えている。

260:紅魔館のメイド◆gI:2021/06/05(土) 20:53

無論、構いませんわ・・・・・

(パチュリーに頼むつもりだったということは、何かしらの魔法を用いたことを行う予定だったのだろうかという予想がつくものの、必ずしもそうとは限らず、言葉で落ち着かせることに成功したことを評価している辺り、言葉で人格を落ち着かせるということも考えられる・・・・・

いずれにしても、断るつもりは毛頭ない・・・・・
)

261:紅魔の主◆3.:2021/06/05(土) 21:53

レミリア
「ありがとう……貴方に頼んで良かったわ……
私に出来ることがあったら何時でも言って頂戴ね?」

快諾してくれた親愛な従者に優しく微笑みながら感謝する。
今まで誰も話し合いによる解決を試みた者はいなかった……
父も自分もフランが持つ底知れぬ力を恐れて離れ、フランの方も自分達の言葉に耳を傾ける事さえ無かった……

人間は脆い。手足が千切れればくっ付け事はなく、血が流れるだけで命を落とし、短命であるにも関わらず病にかかる事もある……それ以前に人間が自分達吸血鬼に仕える事などこの幻想郷に訪れる前までは思いもしなかった。

だが……これまで遠ざけていた人間(咲夜)との接触はフランの中にある狂気さえも緩和してくれる……いや、人格の歪みを直してくれる……そんな希望さえ感じられる。不甲斐ない自分の代わりに咲夜に……光の中でも生きても良いのだと言うことをフランに教えてほしい……


【ここから、フランの狂気人格がどうなるのかは、咲夜さんの行動によって幾らでも分岐していくと思います……!
ワクワク(*´ω`*)】

262:紅魔館のメイド◆gI:2021/06/07(月) 05:26

・・・・・私は、美鈴やパチュリー様達と比べれば、このお屋敷、そしてお嬢様に使えた時間こそ少なかれど、人間という立場である以上人間の視点でこそわかることもあると思っています・・・・・頼まれたことは、寧ろ光栄です・・・・・

(そう言うと「妹様は、未だにあの男に対する恐怖が拭いきれていないという部分が、一番の心の闇だと思われます・・・・・これに関してはお嬢様も同様だとは思いますが、妹様の場合は今現在に至るまでの過程がより一層、心の闇に拍車をかけているのでしょう・・・・・」と、ヴァルターについても、ヴァルターの支配していた頃の紅魔館についても、話でしか聞いたことはないが、だからこそ予想での独自見解を示す・・・・・)

263:紅魔館のメイド◆gI:2021/06/07(月) 05:36

【行動によって分岐するの、ワクワクしますね!(((o(*゚▽゚*)o)))】

264:紅魔の主◆3.:2021/06/07(月) 09:23

レミリア
「……貴方にならそれを含めて全て乗り越えてくれる……この500年間止まっていた歯車を動かす事が出来るかもしれない……」

少し天井を見上げ、この500年間、一度も動くことがなかった、変わることの無かった……いや、変わることの無い永劫に制止した運命をも打ち破る事が出来ると言う可能性を見ている。



レミリア
「運命を操る者と銘打っておきながら滑稽かもしれないのだけれども、貴方にならこの閉ざされた運命をも切り開いてくれると信じているわ。」

そう告げると、扉に手をかけ、そのまま部屋の外へと出ていく……
他力本願と言われるかもしれない、いや事実その通りだ。
だが……自分ではフランの心にある闇を取り除くことは出来なかった……どれだけ運命を見通せても、その見通した運命は全て悲惨なものしか存在しなかった……

今回のフランの暴走も本来ならば館の外に出たところをパチュリーが雨を降らせて狂化フランにダメージを与えて疲弊したところを捕縛して取り押さえるようになっていたのだが、咲夜が狂化フランの暴走を止めると言う運命予知には無い事が起こった。
その事に希望を見出だした……いや、その可能性にすがるしか自分には出来ない。全ては親愛なる従者である咲夜に運命を委ねよう……



フラン
「うぅ……ん……?
此処……は………?」

レミリアが退室して少しすると、目を覚ましたフランは見慣れない部屋に困惑して周りを見渡し始める。その目にはもう、あの破壊衝動と殺戮衝動に満ちた狂気は消えている。



【ここからどうなるのかは私自身にもわからないので、私自身も凄いワクワクしています!www】

265:紅魔館のメイド◆gI:2021/06/08(火) 06:21

お目覚めですか?妹様・・・・・

(レミリアが退室し、少しの間これから自分がフランドールと接する際に、どうすれば相手側もこちら側に心を許してくれるだろうかと考えていたその時、フランドールが目覚めたことに気づいて声をかける・・・・・

そして、見慣れない部屋に困惑する様子を察すると「ここは私の部屋でございます」と、簡潔に説明して)

【どうなるか楽しみですね!】

266:紅魔の主◆3.:2021/06/08(火) 19:22

フラン
「貴方の……部屋?
そういえば貴方の名前は……?」

これまで人間を殆ど見たことが無かった。
紅白の巫女や白黒の魔法使いと会った事はあるが、食事を運んでくるのも基本的には妖精メイドだった事もあり、咲夜と交流したことも無かった事から不思議そうに相手を見たまま名前を聞いてみる。

267:紅魔館のメイド◆gI:2021/06/09(水) 06:16

私の名前は十六夜咲夜、あなた様のお姉様にあたるレミリア・スカーレットお嬢様にお仕えする専属メイドであり、このお屋敷、紅魔館のメイド長でございます

(きょとんとしたフランドールに、咲夜は淡々と自己紹介を済ませる・・・・・

主であるレミリアからフランドールに関するある程度の話は聞いてはいたものの、こうして本来の人格が出ている状態で面と向かって話をするのは言われてみれば初めてだと気づく・・・・・)

268:悪魔の妹◆3.:2021/06/09(水) 09:42

フラン
「メイド長?
…………あ………」

咲夜の名前と肩書きを聞くと、そういえば自分が暴走した時に壊してしまった妖精メイド達も「咲夜さん」や「メイド長」と口にしていたなと思うと同時に、自分がまた暴走していた事を思い出し、言葉が詰まってしまう……

269:紅魔館のメイド◆gI:2021/06/09(水) 13:14

・・・・・?いかがなされましたか・・・・・?

(突然言葉に詰まるフランドールに、初めて会うも同然だからか、緊張しているのかと思った咲夜はフランドールの心をとにかく落ち着かせようと優しく問いかける・・・・・

己が見るも無残な塊にした妖精メイド達が助けを求めていた人物が、今目の前にいて語りかけてきているのだから、気が気じゃないだろう・・・・・)

270:悪魔の妹◆3.:2021/06/09(水) 17:36

フラン
「……あはは……また私が暴れていたみたいだね?
……最近は出てこなかったから気を抜いていたみたい……」

所詮は自分は誰かを壊すことしか出来ない、傷付ける事しか出来ない。だからこそ、誰とも関わらないように地下に籠り、魔理沙達との弾幕ごっこをした後も表だって外に出ないようにしていた……
最近は変化の無い退屈な地下も日光が当たらないし、必要なものは持ってきてくれるから快適で過ごしやすいと思えてきていたのだが、それでも自分の中にいるモノは満足しなかったのだろうか……



フラン
「……そういえば貴方、もしかして……人間?」

自分は父の言うように"兵器"にしかなれないなだろうと言う諦めを抱いていた中、咲夜から自分と同じ吸血鬼でも無ければ妖精メイドのものでもホフゴブリンのものでもないものを感じ取る。
かつて一度嗅いだことのある匂いであり、何時も食事として喰らっている……人間の匂いだ。

271:紅魔館のメイド◆gI:2021/06/10(木) 06:13

えぇ、私は人間ですわ・・・・・吸血鬼に仕えるメイドが人間だなんて、おかしな話でしょう?

(本来であれば、人間は吸血鬼に血を吸われる立場・・・・・言わば、ただの餌でしかない・・・・・

そんな立場の自分が、吸血鬼であるレミリアに忠誠を誓って専属のメイドとして仕えるというなんとも奇妙な関係性を自らおかしいでしょうと少々笑いながら話し、フランドールを少しでも安心させようとする・・・・・)

272:悪魔の妹◆3.:2021/06/10(木) 08:30

フラン
「………私の事が怖い?ただでさえ力の強い吸血鬼である事に加えて、どれだけ強い者でも破壊してしまうような力を持った私の事が……」

相手が人間である事についてわかると少し驚いて固まる。
けれど、そもそも調理されていない人間そのものを見るのがこれまで殆ど無かったため、肉を食べる子供が動物を見下していないのと同じように、フランももまた、咲夜達人間を餌として見下してはいなかったものの、あまり頑丈な種族ではないと言うことは知っていたため、腕力も能力も強く、時折暴れまわる事がある自分の事が怖いと思ってしまっているかもしれない……

273:紅魔館のメイド◆gI:2021/06/11(金) 06:17

・・・・・確かに、怖いでしょうね・・・・・常人であれば・・・・・

(そう言うと「私自身も、特殊な能力を持っているせいで、便利ではあるものの何かと生きづらかった時間の方が長いですわ・・・・・それこそ、能力のせいで恐れられることも・・・・・」と言い、フランドールの手を優しく握る・・・・・

能力を使えたのに守りたいものを守れなかったこともあれば、能力のせいで恐れられたこともあるからこそ、フランドールの気持ちは痛いほどにわかる・・・・・)

274:悪魔の妹◆3.:2021/06/11(金) 12:46

フラン
「あはは……案外、私達って似た者同士なのかもしれないね……?」

咲夜の手の温もりを感じながら少し笑って見せる。
強い力を持って生まれてしまったが故に"常識"や"通常"の範囲から排除され、周りの者から忌み嫌われ、恐れられてきた者同士であることを感じる……

275:紅魔館のメイド◆gI:2021/06/11(金) 21:06

そうですね・・・・・

(フランドールのわずかな笑みを見れば、少し胸が締め付けられそうになる・・・・・

似たもの同士であれど、失ったものもあるが自分はフランドールと比べれば、まだ全然恵まれている人生を歩んできているということを感じる・・・・・)

276:悪魔の妹◆3.:2021/06/12(土) 01:00

フラン
「……うん、貴方が暴走していた私を止めてくれたんだよね?ありがとう。」

元から惜しむような立場でも無く、人間を見下すような吸血鬼らしい傲慢さがあまり無かったからか、素直に頭を下げて咲夜に暴走していた自分を止めてくれた事に感謝の意思を示す。

咲夜は悪しき竜によって両親を奪われ、たった一人の弟をその手にかける事になった凄惨な過去を持つことをフランドールはまだ知らない……

277:紅魔館のメイド◆gI:2021/06/12(土) 06:17

頭をお上げください、私は当然のことをしたまでですわ・・・・・

(頭を下げるフランドールに対して、自分は当然のことをしたまでであるため、頭をお上げくださいと言葉を返す・・・・・

そして、ここで近しい者であるということを、自身の過去について述べるかどうかを悩む・・・・・

ここで過去を話すことで親睦を深めることは出来るとは思うが、なるべく暗い空気にはしたくないという気持ちもある・・・・・)

278:悪魔の妹◆3.:2021/06/12(土) 14:38

フラン
「貴方も……優しいんだね……
……これ以上、優しい貴方に迷惑をかけたく無いから、私はまた地下に戻るね……」

また暴走して咲夜達を傷付けたくはない。
もう自分に優しく接してくれた人を失いたくない。
そんな懇願のような考えの中、ベッドからゆっくりと降りて自分は再び地下に戻り、再び閉じ籠ろうと考えている。

279:紅魔館のメイド◆gI:2021/06/14(月) 06:02

貴女様の居場所は、暗く孤独な地下なんかではありませんわ・・・・・

(そう言うと、フランドールの手を握って引き止める・・・・・

そして「貴女様が宜しければ、しばらくはここにいてください・・・・・」と、フランドールの意思を尊重した上でフランドールさえよければこの部屋にいてもらいたいと告げる・・・・・)

280:悪魔の妹◆3.:2021/06/14(月) 22:45

フラン
「!!」

もう母のように優しい人を傷付けたり、命を奪いたくない。だからこそ自分から咲夜と距離を取ろうとしたものの、咲夜が手を握って引き留めた事で足を止める。
咲夜の顔を見上げ、彼女の言葉が強がり等ではなく、確かに自分を思っての事だとわかる…




フラン
「本当に……いい……の………?」

自分は此所に居てもいい、そんな言葉を聞き、母を壊して以来、止まり続けていた時が動き出したような……そんな感覚を覚え、目からは一筋の涙が流れ落ちる。

姉は過去に止められなかった、救えなかった事に対する罪悪感からフランに手を差し伸べる事が出来ず……フランを救おうとした母は他ならぬフラン自身の手で破壊してしまった……

誰も救えない、救う事が出来ないと思い込み、何百年も生きてきたフランの心に咲夜の温もりが、優しさが染みる……

281:紅魔館のメイド◆gI:2021/06/15(火) 06:02

勿論です、フランドール様が宜しければの話ですがね・・・・・

(上記を言いながらフランドールの頬を伝う一粒の涙を指で拭えば、そのままフランドールを抱きしめる・・・・・

人間である自分からすれば、フランドールの今に至るまでの何百年という孤独と恐怖の時間の長さは、あまりにも長すぎるためか完全に理解することは難しいが、人間であるからこそその途方もない時間の長さを察することも出来る・・・・・)

282:悪魔の妹◆3.:2021/06/15(火) 23:28

フラン
「うわあああああああん!!」

もう二度と感じることがないと思っていたお母様の温もりと同じその優しい温もりを感じ、思わず咲夜に抱き付いたまま泣き出す……母を失ってからこれまで誰にも見せなかった涙が溢れ出す……



レミリア
「………良かった………」

退室した後も、目を覚ましたフランがまだ狂気に染まっていたままだった場合、直ぐに取り押さえることが出来るように部屋の外の通路で話を聞いていたレミリアは2人のやり取りを聞いて安心して廊下の奥へ歩き出し、去っていく。

283:紅魔館のメイド◆gI:2021/06/16(水) 06:09

・・・・・

(部屋の外、通路から感じれる気配、長い付き合いだからかレミリアがこういう場合に聞く耳を立てるだろうということもわかった上で、部屋の扉の方を数秒見つめた後、フランドールの背中をさする・・・・・

こうして素直に泣くことすらもこの数百年できなかったのだろうか・・・・・)

284:悪魔の妹◆3.:2021/06/16(水) 06:51

フラン
「………ぅ……ぐすっ………」

咲夜の腕の中で泣き続けていたものの、次第に涙も止まり始め、涙を両手で拭いながら相手の顔を見上げて言う。



フラン
「………咲夜も……外の世界から来たの……?」

咲夜はあの紅白の巫女や白黒の魔法使いと同じように外の世界から来たのかと聞いてみる。これまで、いつ自分の力が暴走するのかがわからず、フラン自身もまた、自分の言動の不安定さを自覚しており、外の世界に興味を持とうとさえしてこなかったのだが、今は外の世界がどうなっているのかが気になり、聞いてみる。

285:紅魔館のメイド◆gI:2021/06/16(水) 12:27

えぇ、私も元々は外の世界の人間でした、お嬢様と出会ってから専属のメイドとしてこのお屋敷、そしてお嬢様に仕えるようになりました・・・・・

(そう言うと、続けて外の世界については「この幻想郷に限定して言えることとしましては、私や博麗の巫女、魔法使いの人間以外に妖精や妖怪がいます、博麗の巫女を筆頭に、かなり自由な性格の輩が多いですが・・・・・」と、幻想郷という場所限定で外の世界というものをフランドールに語り始める・・・・・)

286:悪魔の妹◆3.:2021/06/16(水) 20:44

フラン
「咲夜は勇敢だね!私達みたいな怪物……吸血鬼のいる館に
外の世界には沢山の種族がいるんだね!……私もこの力が無かったら……もっと自由に生きられたのかな?
………………ッ!!!」

地下は吸血鬼が嫌う日の光が届かないし、待っているだけで料理等も運ばれて来るため、殆ど何も無い部屋でもあまり苦にはならなかったものの、外の世界に興味がない訳ではなかった。

咲夜のように面白い人間や、紅白の巫女や白黒の魔法使いのような者達が住んでいる世界に行ってみたいとも考えたが……その瞬間にフランの頭に激痛が走り、頭を抑える。

287:紅魔館のメイド◆gI:2021/06/17(木) 06:14

だ、大丈夫ですか・・・・・!?

(フランドールが頭を押さえ始めたのを見て、咲夜は急いで頭をなで始める・・・・・

さっきと同じように、フランドールの中に眠る人格が再び目を覚ます前兆がこれなのか・・・・・

それとも・・・・・)

288:怒りの人格◆3.:2021/06/17(木) 06:30

フラン
「………私を……私達を受け入れられる奴なんかいない。
お前の言うことも嘘に決まっている!私は絶対に信じない!!」

フランの体からメラメラと燃え上がる炎のような魔力と、荒々しい雰囲気に変わると、少し目付きが鋭くなったフランが拒絶するように咲夜を突き飛ばそうとする。

これもフランの情緒不安定さの要因の一つである多重人格による影響によるものなのだろう。最初に暴走していた状態とも、先程までの悲しみを背負ったフランとも雰囲気がまるで別人のように違う。

289:紅魔館のメイド◆gI:2021/06/18(金) 12:17

フランドール様・・・・・

(抵抗はせずにそのままフランドールに突き飛ばされ、体勢を崩すものの、咲夜はなるべく刺激しないように敢えて抵抗をしないで言葉のみでの解決をしようとする・・・・・

しかし、最初の人格とも、本来の人格ともまた違う人格を相手に説得するのは簡単なことではない・・・・・)

290:悪魔の妹◆3.:2021/06/18(金) 14:04

フラン(怒)
「私を騙そうとしてもそうはいかない、お前だって私を騙して利用しようとしているだけだ!!」

父や自分、不条理な世界への怒りと憎しみ、そして他者への拒絶に支配されたフランの人格が突き飛ばした咲夜の言葉に耳を貸さずに手刀を作り、その腕を咲夜に向けて突き出す事で咲夜の体を貫こうとするものの、



フラン(哀)
「そうはさせない……!」

先程まで咲夜と話していたフランと同じ雰囲気を身に宿した二人目のフランが怒りに任せて咲夜の体を貫こうとしていたフランの後ろに現れ、その体を床に押し付けて組伏せる事で制止させ、咲夜を助ける。

フランのスペルカードには、三体の分身を作り出す"フォーオブアカインド"と言う技があり、それを応用することで押し込められていた人格が分身と言う仮の容れ物ではあるものの、実体を得ることが出来ている。

291:紅魔館のメイド◆gI:2021/06/19(土) 06:20

・・・・・助かりました、ありがとうございます・・・・・

(なんとか止めてくれた別人格のフランドールに感謝の言葉を述べるが、今起きた出来事から、当たり前ではあるものの複数あるフランドールの人格の中には、まだ自分へ対して警戒していて心を許していない人格もいる、ということだ・・・・・

複数人格があるのだからこういうこともあるだろうとはわかってはいたが、全ての人格と接するにはどうすればいいだろうかと考える・・・・・)

292:悪魔の妹達◆3.:2021/06/19(土) 17:16

フラン(怒)
「離せ!!邪魔をするのならアンタから壊してやる!!!」

フラン(哀)
「やれるものなら……やってみてよ!!」

押し倒されたフラン(怒)は翼を大きくはためかせ、羽根そのものを触手のようにしてフラン(哀)の体を貫こうとするものの、それに気付いたフラン(哀)が後方に飛び退いて回避すると、それを追撃するためにフラン(怒)が飛び掛かり、二人のフランが部屋の外に出て行く。




フラン(喜)
「こっちこっち。」

咲夜の傍にはいつの間にか三体目のフラン……喜怒哀楽の内の"喜"に該当するフランが嬉しそうに微笑みながら咲夜をこの辺りから避難させようとしているのか、咲夜の服の端を引っ張って逃がそうとする。

293:紅魔館のメイド◆gI:2021/06/20(日) 06:23

で、ですが・・・・・

(喜の人格のフランドールに)引っ張られるがままではあるが、部屋から出ていった怒と哀の人格のフランドールのことが心配で、ドアの方を見つめる・・・・・

大事に発展しなければいいのだが・・・・・)

294:悪魔の妹達◆3.:2021/06/20(日) 10:59

フラン(喜)
「大丈夫大丈夫、あの二人があそこまで衝突するのは始めてだったけど……基本何時もあんな感じだから!」

ニコニコと嬉しそうに笑いながら咲夜を引っ張って弾幕による被害から逃れられると思われ、更にフラン自身も移動できる地下の通路へと案内しながら何時も怒と哀の激突は日常茶飯事なのだと応える。
あのまま部屋に留まっていれば、咲夜の部屋はとても"風通りのいい"部屋にされてしまっていただろう。

295:紅魔館のメイド◆gI:2021/06/20(日) 14:22

・・・・・あまりはしゃぎすぎなければいいのですが・・・・・

(怒と哀の人格のフランドール達のことを心配しながらボソリと呟けば、そのまま喜の人格のフランドールの頭をそっと撫でる・・・・・

フランドールの人格は一体何人いるのか気になってくるが、一人一人とちゃんと接することで少しでも本来のフランドール同様に心を許してくれればいいのだが・・・・・)

296:悪魔の妹達◆3.:2021/06/20(日) 18:17

フラン(喜)
「えへへ〜、もっと撫でて〜。」

咲夜が頭を撫でると、何百年も前に失われてしまったかつての温もりや優しさを思い出す事が出来、それが心から嬉しく感じ、もっと撫でて欲しいと求めてみる。



フラン(喜)
「このまま行けば貴方はそう遠くない内に壊れちゃうと思うけど……私は貴方を失いたくないな……だから……私が貴方を貰うことにしたの!他の誰にも渡さない。お姉様にも、他の私にも、誰にも……!」

喜のフランは地下と言う邪魔の入りにくいであろう場所と、二人のフランが激突した事で注意を引き付けてくれると思ったようで、吸血鬼としての強い腕力を用いて咲夜を押し倒そうとする。
大切な母を失った反動で、自分が大切だと感じた者……ようやく出会えた温もりを二度と失わないようにと、少しばかり独占欲の強くなった人格……それが喜の人格なのだろう。

297:紅魔館のメイド◆gI:2021/06/21(月) 05:26

・・・・・!

(少し前まで普通に子供のように無邪気だったのに、いきなり自分を押し倒してくる辺り、やはり喜の人格も少しばかり歪んでしまっているのが伺える・・・・・

しかし、ここは敢えて抵抗せずに、刺激しない方がいいと判断し、喜の人格のフランドールの顔を見つめる・・・・・)

298:悪夢の妹達◆3.:2021/06/21(月) 09:25

フラン(喜)
「お姉様は血を飲みきれなくて出来ないし、他の私だと跡形もなく吹き飛ばしてしまうけど……私は力加減がちゃーんと出来るから、安心して眷属になれるよ?」

フランはその小さな口を開け、二本の鋭い吸血用の牙を咲夜に見せると、抵抗しない咲夜を見て、眷属になる事を受け入れてくれたのだと思い、咲夜の首筋から血を吸おうと迫る。

299:紅魔館のメイド◆gI:2021/06/22(火) 06:07

・・・っ・・・・・

(このままでは、フランドールによって同族にされてしまう・・・・・

吸血鬼に仕える専属のメイドという立場上、日中の外出の際は日傘を持ったりなど、吸血鬼という種族の生命に関わる役目もあることから、このままだとメイドとしてのこれからの人生に支障が生じることとなる・・・・・

しかし、フランドールの力に抵抗できるほど強い力も持ち合わせていなく、腕を動かすことすらできない・・・・・)

300:悪魔の妹◆3.:2021/06/23(水) 10:11

フラン(喜)
「大丈夫、私なら上手くやれるから……!」

咲夜の首筋に牙を立て、種族的な力の差から満足に抵抗する事すら出来ずに押し倒された咲夜の首筋から血を吸おうとする。


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