えーっと、ジャンルは『いじめ』です。
こんな駄作を誰かが読んでくれることを祈ってます。あと、アドバイス等もよろしくお願いします。
☆〜★〜登場人物〜★〜☆
*綺秋 実夜梨[きあき みより]
本作の主人公。人見知りで気弱。
【容姿】
幼児体型で髪型は黒髪のツインテール
*新島 水音 [にいじま すいね]
とても強気で傲慢。
【容姿】
少し背が低い。髪型は茶髪のフェーブのロング
*水谷 歌歩 [みずたに かほ]
ムードメーカで人気者。
【容姿】
容姿端麗。髪型はミディアムの明るい茶髪
*西沢 結花 [にしざわ ゆいか]
大人っぽい。冷静でクール
【容姿】
モデル体型。髪型は黒髪でポニーテール。
『星華オーヴェスト中高学園』・・・そこはお金持ちだけが入園を許される、いわば天国。
そんな学園に、私が入園しようとしている。
「はじめまして、綺秋 実夜梨です。よろしくお願いします」
中学生2ーB組は私を見てザワザワしている。
こういうフインキが苦手な私はどうしていいかわからず固まってしまっていた。
「はーい、静かに!!いい?みんな仲良く出来るわよね?」
「できる!!」
「え、ちょ、可愛い!!」
「ちっちゃーい」
様々な声が聞こえてくる。
「綺秋さん、席はあそこよ」
「あ、はい・・・」
教室の窓側の一番後ろだった。ざわつくみんなを横切り、席に座った。
席に座ると茶髪のフェーブかかった女の子が話しかけてきた。
「よろしく。私は新島 水音よ」
「よろしくお願いします・・・」
「ふーん・・・。ま、私の方が可愛いわ」
なんだ、この女の子は。
新島さんの第一印象が悪くなったと思っていると、先生が口を開いた。
「あ、別に気にしなくてもいいことだけれど、理事長の娘様だから変な真似はしないようにね?」
「「「えーーーーーーーー!?!?」」」
教室に今日一番の叫び声が上がる。
私はうっかり耳を塞いでしまった。
「せ、先生!!そんなこと言わなくても・・・」
おぉ〜来ましたよ〜!やっぱ霜月はセンス?あるね!上手く褒めることができないがすごく面白くて楽しみな小説!
5:霜月:2014/01/10(金) 19:16 ID:h4U >>しょこら
ありがとう!!本当に来てくれると思わなかったよ!!
センスあるなんて///
ないよ、センスなんか><他の方に比べたら駄作以下だよ!!
でも、頑張るので見てて下さい`・ω・´
「うふふっ。でもみんな!!理事長の件は気にしなくてもいいから、仲良くしてあげてね」
「ハーイ」とあちらこちらで声が上がる。このクラスはなんだか安心でき・・・そう、かな。
授業はあっという間に終わりを告げた。まるで一瞬のようだった。
「実夜梨!!一緒に帰ろ」
その頃の私は友達も少しできていた。
あれだけ印象の悪かった水音さんとも今は仲良くなっていた。
「うーん・・・。ごめんね、今日は提出しなくちゃいけない書類を書くから一緒には帰れないの」
そういうと水音の顔色がサッと変化した。まるで青紫のような色になった。
「どうしたの?」
よく見ると水音は小さく震えていた。何からの震えなのかはわからない。
「・・・ッ。そんなの家でやればいいじゃない!!」
「水音さん?」
「いいからサッサと帰るわよ!!この私が一緒に帰ってあげるのだから光栄に思いなさい!!」
私は水音さんの剣幕に押されてそろそろと席を立った。
水音は「当然でしょ」と言ってるようにも思えた。
しかし、なにかに怯えているような気もした。
ガラッ
そう思考回路を巡らせていると、教室のドアが開いた。
「あっれれ〜?実夜梨ちゃんじゃ〜ん!!」
私と水音さんしかいない教室に元気な声が響いた。
声の主は「水谷 歌歩」。そして水谷さんの後ろにいるのは「西沢 結花」。
この二人はクラスでもみんなの中心にいて、目立っていたため早い段階で顔と名前を覚えた。
「何してるの?こんなところで」
ニコニコしながら私達に近づいてくる水谷さん。西沢さんも後ろからついてきている。
「えっと・・・。」
私が事情を話そうとしたその瞬間。
「行くわよ!!」
そう言って水音さんは私の腕を引いて走り出した。
私はバランスを崩しそうになりながらも水音さんのスピードに付いていく。
「どこ行く・・・のっ!!」
そう言った水谷さんは水音さんに足をかけて転ばせた。
私まで巻き沿い!?と思っていたら、西沢さんが私を引っ張った。
水音さんに捕まれていたが、その手はスルッとほどけ、私は西沢さんのおかげで転けずにすんだ。
「に、西沢さん、ありがとうございます」
「結花って呼んで。それと、敬語じゃなくてもいいわよ。」
「じゃあ・・・、ありがとう結花」
そういうと結花は美しく微笑み、「どういたしまして。実夜梨」と言った。
「痛いぃ・・・」
水音さんがゆっくりと起き上がろうとした。
「大丈夫」と声をかけようと思い、駆け寄ろうとした。
しかし、結花がそれを遮った。
「お前は一生這いつくばっときゃいいんだよ!!」
「あぅっ!!」
まさかだった。
水谷さんが罵倒を飛ばしながら起き上がろうとした水音さんの背中を踏みつけている。
間の前の光景はそう、ただの『いじめ』だった。
「水谷さん!?なにを・・・」
「実夜梨。これはこのクラスの常識なのんだよ。」
水谷さんの声は先程の元気で明るい声とはうってかわり、冷たく、怖いな声だった。
「常識?」
私はあり得ないと思った。
いじめが常識?そんなはずはない。いじめは犯罪。どう考えてもいけない。
「お父様に言いつける・・・」
「残念、それは無駄。許可だって取ってあるし。」
「ウソ・・・」
私はただただ、動けなくなってしまった。
ショックと目の前の光景に呆然とした。
「ごめんね、初めてだからわからないでしょ?順を追って説明するわ」
結花がそっと私の手を握り、教室の外へ行った。
「実は、水音は犯罪者の娘なの。」
「え!?」
犯罪者の娘?水音さんが。嘘だ。だってここは・・・
「でも、ここはお金持ちだけが許される学園だよ?犯罪者の娘が入園できるはずないよ」
結花は少し迷ったような表情をした。
夕日の光に照らされるその表情はとても美しいと思ってしまった。
結論がでたのか、やがて結花は口を開いた。
「犯罪者の娘だからって貧困って決めつけてはいけないわ。裕福な家庭だって所詮人間。罪だって犯しかねないわ。」
結花の言葉は一つ一つに重みがあり、そして残酷だった。
「なんの事件を起こしたの?」
私は何故か気になる小さな疑問を投げ掛けた。唐突な質問も結花は丁寧に答えてくれた。
「水音の父親は政治家で、同僚の政治家が昇格したことに嫉妬して殺害したのよ。」
殺害・・・。その罪は重いよね。うん。
いじめた理由はよくわかった。でも・・・。
「じゃあ、なんでお父様はいじめなんて許可したの?」
お父様がそんなことを許すとは到底思えない。よっぽどの理由があったからだと思う。
「学園の恥になるから、処罰するように、頼まれたのよ。私達がね。」
ああ、そっかぁ。
お父様がいじめの原因だったんだ。なんだ、そっかそっか。うん、もう納得せざるおえないよ。
「・・・。そっか、ありがとう。丁寧に教えてくれて感謝するよ」
結花は何もいわず微笑んだ。
「お願い、もう・・・やめ・・・」
「は!?きっもー。触んなよ!!汚れるだよーがよっ!!」
教室へ戻ると、水音さんは泣きながら水谷さんにせがんでいた。
水谷さんは水音さんの手を踏んで払い除けた。
「あっ、おかえり〜」
私たちに気付いた水谷さんはニコニコして私たちを見た。
「結花と実夜梨ちゃん、すっかり打ち解けてるね〜。いいなぁ」
いいなぁと言われましても。
口には出さずに、「エヘヘ」とだけ言っておいた。
「じゃあ、あたしとも仲良くしてよ。早速だけど、実夜って呼んでいい?」
唐突だなぁ・・・。
でも、水谷さんはみんなの中心的人物。フレンドリーなのは当たり前か。
「うん、いいよ。よろしくね」
「じゃあ私のことも歌歩って呼んでね!!」
私は今この瞬間友達になれた。
この幸せなフインキを台無しにしたのは水音の泣き声だった。
「うわーーーん!!!」
その泣き声に少しビクッとして、結花の制服の裾をそっと握った。
「うっせーんだよ!!てめー、ちょっとは黙っとけ!!このクソ野郎!!」
そう言って歌歩は水音の腹部を強く蹴った。
「ヴっ・・・」
水音の悲痛な呻き声が上がった。
私はその呻き声に不快感を覚えた。
「実夜〜。大丈夫?まぁそのうち慣れるから安心してね!!」
私はコクリと頷いた。
「あの、もう今日は帰っても言いかな?書類も書かなくちゃいけないし・・・」
歌歩は「わかったよ〜」と言うと、結花が「気をつけて帰りなさいよ」と心配そうに言った。
私はただその言葉だけが嬉しくって、幸せな気分で家についたのだった。
次の日、教室へ行くと何故か視線が集まった。
なにか違和感を感じながら席に着いた。
「おはよ、実夜!!」
そう言って真っ先に私の机に来たのは、昨日友達になったばかりの歌歩だった。
「おはよう、歌歩」
歌歩はニコリと微笑むと、机の上にファッション雑誌を広げた。
「な、なに?この雑誌」
「へー、知らないんだぁ!!」
ニヤニヤしている歌歩に少し戸惑いながらいると、やっぱり視線が集まっているのが気になる。
「ね、歌歩」
こそっと歌歩に耳打ちした。
「ん?どうしたの」
「なんかみんなこっち見てない?」
「うん、まぁ仕方ないよ」
仕方ない?なんでだろう。
「転校生だからみんな値踏みをしているの。」
あー、そっか。ここは星華オーヴェスト学園。
みんなプライドが高いんだった。
「でも気にしなくていいよ。」
気になるんだけど・・・。
でも、いつまでも気にしていちゃ駄目だと思い、みんなの視線を意識の外側に置いた。
「おはよう。」
声をかけてきたのは結花だった。
「おはよ、結花!!」
「おはよう、結花」
私の友達が揃った。
2人しかいない友達に囲まれると安心んする。大勢は苦手だ。
友達だと思っていた水音さんは今では友達なんかじゃない。
「今日の担当はアイツらよね?」
「あー、うん、そうそう!!」
二人は私は前で訳のわからない会話を始めた。
「あの、なんの話・・・かな?」
戸惑っている私を見て、二人は「あっ」と言うかのような表情をした。
「ごめんごめん。今日の水音を痛めつける担当のこと。」
歌歩が説明するも、なんのことかさっぱりだ。
「担当って・・・?」
「毎日同じ人が痛めつけるわけじゃないのよ。男子2人組、女子2人組っていう感じで構成されているの。」
「つまり、今日は男子二人が水音さんを痛めつけるということ?」
「そうそう!!理解が早いね〜」
その時、水音さんが教室へ入ってきた。
「あ、水音おはよう!!」
なにを思ったのか、歌歩は水音に駆け寄った。
ニコニコと二人で話していると、周りに人が集まってきて、ひとつの輪ができた。
「こ、これは一体?」
水音はいじめられてるはずなのに、なぜみんなに囲まれているのだろう。
「これは先生にいじめなんかないって主張しているの。いわゆるカモフラージュってやつかしら。」
「カモフラージュ・・・。」
結花の言ったとおりだった。
先生が来たらまったくいじめなんてないかのようにみんな笑顔でニコニコしていた。
わたしにもちょくちょく友達ができ始めたが、わたしは心からみんなを信用できなかった。
そして私は聞いてしまった。
「実夜梨ちゃんってここに来たばかりでしょ?」
「なんかいじめのこと、先生にチクリそうじゃない?」
「あ〜、偽善者っぽいし?」
「ってか偽善者かよ!」
「あはは、だってそうじゃな〜い?」
これは女子たちがトイレでひそひそと話していた。
だから嫌なんだよ、いじめをしてる人とか。
ありもしないことをペラペラと・・・。ほんとバカみたい。
>>霜月
おぉ。暇がなくて後で読もうと思っててやっと今、来たらすごくたまってた…w今読んだけどすごくスラスラ読めたよ!なんとなくこういう物語は他の人が書くと展開バレバレなんだけど、霜月のは全然分かんないやっ!w
すごく上手!私、霜月の小説好き〜!
>>しょこら
ありがとう!!
しょこらが唯一の読者だよ!!しょこらのその一言一言が本当に嬉しくて、胸に響いてくるよ!!
しょこらのおかげですごく元気でた!ありがとう♪
放課後を迎えた。
女子たちの悪口はもう気にしないことにして、私は4人で教室に居た。
「お前、やらねーの?」
「お前がやれば?」
「じゃ、遠慮なく」
バシャ
教室に水がこぼれる音が聞こえた。それと同時に笑い声や鳴き声が聞こえてきた。
「綺秋はしねーの?」
急に話しかけられて一瞬だけドキッとしたあと、落ち着きを取り戻した。
「う、うん。わたしはまだ慣れていないからいいの。」
「ふーん。ま、早めに慣れろよ。」
私はうなずいた。彼はそれを見届けると、もう一人の男子と水音いじめを再開した。
皆さんはもう、気付いていると思うが、私は歌歩と結花と一緒にはいない。
今日の担当の男子二人と居る。
なぜ私はいじめもしないのにここにいるのか。…それは5時間目の10分休みだった。
___10分休み___
「実夜梨、ちょっといいかな?」
「なに?」
次の授業の準備をしていた私に、歌歩と結花が話しかけてきた。
「もしかして、いじめの事先生にチクったりしないわよね?」
結花がそうやってヒソッと言った。
「ないよ。お父様が認証しているくらいなら認めざるおえないって思ってるから。」
そういうと二人は安心したような表情をした。
すると、歌歩は男子の名前を呼んだ。
男子二人がこちらに来ると、歌歩は自己紹介を始めた。
「今日の担当、相川翔雅と内田舞彦だよ!良い奴らだから安心してくれていいらね」
相川翔雅と呼ばれた男子は黒髪で少しはねている髪をした、美しい顔立ちをしていた。
内田舞彦は少し色素の薄い茶髪で、髪の短いかわいらしい顔立ちだった。
「よろしくな。」
「よろしく〜」
「は、はい!よろしくお願いします」
自分の声がどんどん小さくなるのが分かった。ついでに歌歩がクスッと笑ったのも分かった。
「…で、どうして彼らを私に?」
霜月すごいね!よく一日連続更新できんね!私にはそんな気力がないよ!面白い内容もよく思い浮かぶね!憧れるよ!ほんっと褒めんの下手でごめんw
20:霜月:2014/01/17(金) 17:00 ID:Mt2 >>しょこら
ありがとう!!
いやいや、本当にしょこらからの言葉は嬉しいよ!しょこらみたいな読者がいるから頑張れるの^^
いつもありがとう!これからもよろしくね♪
歌歩は思い出したように、「あぁ」と言った。
「水音いじめに慣れてないでしょ?だから一か月間は担当の子のいじめる様子を見てもらおうと思って。」
「で、今日の担当はこの2人って訳。」
結花が付け足した。
わたしは軽くうなずいた。なら、一か月間は放課後には残れってことか。
ま、特に予定何てないんだし、いっか。
「それとも、いじめなんてしたくない?」
歌歩がニコニコしながら聞いた。
私はその笑顔が妙に怖くって、黙り込んでしまった。
「どうなの?」
結花に後押しされて、まるで固まってしまったかのように私は動けなくなった。
その時
「はーい、みんな!授業始めるわよ〜」
ドアを開けて入ってきたのは、先生だった。
その瞬間、緊迫した空気がほぐれ、緊張も解けた。
「じゃ、放課後までには答えを聞かせてね!」
ニコッと笑って、歌歩は自分の席へと戻った。結花も微笑んでくれた。
けれど、その笑顔は私には逆効果で、恐ろしく感じてしまったのが本音だった。
こんな面白いのになんで皆読まないんだろ。運営さん、小説宣伝板作ればいいのにw
23:霜月:2014/01/18(土) 12:29 ID:wxw >>しょこら
いやいや、駄作だからみんな読まないんだよ〜!まだまだ実力不足だし、みんなが読まないのも無理ないよw
それに、しょこらもあたしが誘ったから読んでくれてるんであって、知り合いでもない人の小説なんて読まないでしょ〜?
いつもコメントありがとう!
___ そして今 ____
今私は教室に居る。だから私は結局あの二人を恐れて、「そんのことはない」と、答えてしまった。
本当は、いじめなんてしていいのかと、戸惑いもある。恐れもある。
ただ、私は一人になるのが怖かったからいじめをしようと思ってしまった。
私はただの臆病者なんだ。
「綺秋?」
「えっ?」
不意に名前を呼ばれ顔を上げると、内田さんの顔がすぐ近くあった。
それに驚いた私は、悲鳴を上げることもなく椅子ごと後ろに転んだ。
「はっ!?どうしたんだ?」
頭を強く打ちつけた私は、頭を押さえながら起き上った。
「大丈夫か?ほらっ」
内田さんが手を差し出してくる。私はドギマギしながら内田さんの手を取り、立ち上がった。
「ありがとう、ございます」
「あははっ、何かんでんだよ」
笑われた。頬が赤くなり、少し俯いてしまった。
気を取り直して前を向くと、水音が私を睨んでいた。
>>sonia
結構周りの人のも読むっちゃ読むよ〜!書き込みしてないだけでw結構周り学園系小説あるね〜
今回のもすごくいいねb
27:海莉:2014/01/18(土) 14:04 ID:Qpg 題名に惚れて読んでみたら...
内容にも惚れました!
すごい面白いです!
ほかとは全く違う感じの「いじめ」のストーリーで
新鮮な感じがします(*´∀`*)
コメントは控えますが、
いつも見るので、頑張ってください!
>>しょこら
でも、あたしの小説は誘われてなかったら見てなかったでしょw
>>海莉様
嬉しいお言葉ありがとうございます!!
題名や内容に惚れて頂いたなんて・・・!!新鮮な感じがって・・・!!
もう心から感激する言葉をありがとうございます!
見て頂けるだけでも本当にうれしいです!
ありがとうございます、頑張ります!
一瞬ぞっとした。臆病な私は睨まれただけでもこのありさまか・・・。
だが、心とは裏腹に言葉は自然と出てきてしまった。
「・・・。なによ、水音。何か用?」
相変わらず水音は睨んでいる。私は逃げ出そうと脳内では考えていたのに動けない。
まるで、歌歩が私に問いかけた時の感じだった。
「ふーん、もしかして嫉妬してるんだぁ・・・」
私は無意識に顔をにやりと歪ませながら言った。
水音はカッと顔を赤くして、言い返してきた。
「ばっかじゃないの!?」
私は腰まであるツインテールを揺らしながら水音のフェーブかかった長い髪を引っ張った。
そして耳元でそっと囁いた。
「あんた、誰に向かってそんな口聞いてるわけ?」
私は水音の髪をより一層強く引っ張った。
「いっ・・・」
水音が悲痛の声を上げた。私はその声に妙に興奮した。
「きゃははっ。もっとその悲痛の声を上げなさい!」
そう言った瞬間だった。
ガラッ
唐突にドアが開いた。私を含めて4人は一斉に振り向いた。
「アラ・・・?皆さん何をしているの?」
想定外だった。まさかの先生だ。このクラスのいじめを知らない先生だ。
ヤバい。
そう思った。ここでいじめがバレれば私のせいになり、私は必ず孤立するだろう。
本能的に体は動いていた。
「みんなで喋っていただけです。」
「じゃあ、なんで水音ちゃんの髪を引っ張っているの?」
「ヘアアレンジです!女子だからおしゃれくらいはしたいんですよ。いけませんか?」
ニコッと笑っただけで何も言わなかった。
ばれたかな。だとしたらヤバいかも。
えも、そんな心配は無用だった。先生は机の上にあるファイルを持つと、教室から出て行った。
私は安心してホッと息をついた。
今日はこれ以上学校に居るのは危険だと推測した相川さんに従う事にした。
それにより、私と相川さん、内田さんはたまたま途中まで帰り道が一緒だということで、3人で並んで歩いていた。
話す話題は無く、ただただ無言で歩いていた。
私は自分自身の行動が怖かったとしか考えられなかった。自分のものとは思えないような行動、口、声に怯えていた。
髪を引っ張り、罵倒を飛ばし、挙句の果てには先生まで騙した。・・・そして妙に興奮していた。
私はどこかおかしくなってしまったのだろうか?
この教室に来てから自分が変になったことがよくわかる。そして自分自身が知らなかった自分を発見した。
孤独・孤立を恐れ、必死で笑顔を振りまいていた私。
臆病な私。
いじめに興奮する私。
簡単に人を騙せる私。
何処まで私が居るのだろうか。もうわけがわからない。私は多重人格なんかじゃない。ただの女子中学生。一般人。凡人。常識人。
様々な感情が脳内を選挙する。これは本当に自分の脳なのかと、疑ってしまうほどだった。
苦しい。
もうわからない。
・・・誰か助けて。
気が付いた時には、私は家の前に立っていた。もちろん周りには誰も居なかった。
「いつの間に・・・。」
私の思考は疲れ切っていた。それゆえ、考える気も起らなかった。
私は鍵を開き、家の中へと入っていった。廊下は静まり返り、人の気配すらなかった。
私の母は、私が幼い時に亡くなっており、父は理事長と言うこともあり、夜中に返ってくることが少なくなかった。
徐々に父との会話は少なくなり、最近では話すことが無かった。
私は孤独なんだ。
ダメダメ、明日も水音をいじめる方法を考えなくっちゃ。
歌歩と結花はいつもどうやっていじめてるのかな。聞いてみたいな。
「もー疲れた。」
私はゆっくりと着替え、自分の部屋へ行った。部屋に入るとともに、私はベッドに沈み込んだ。
わぁぁ!!二人目の読者だ!なんか私も嬉しいw霜月おめでとう!!
34:バニカ:2014/01/23(木) 18:48 ID:5EQ 今日初めて見たけど…
しもっち、上手やん! びっくりした(笑)
そういえば小説書いてるって言ってたね!
上げときます
36:霜月:2014/01/25(土) 13:13 ID:TGc >>しょこら
ありがとう!私も二人目の読者者様が来て下さるとは思ってなかったw
>>バニカ
ありがとう!なんかリア友に見てもらうと恥ずかしいわーw!
バニカで3人目の読者様wめっちゃ嬉しい♪
上げてくれてありがとうね!
次の日、学校へ行くと、女子二人に声を掛けられた。
「ねぇ、2年B組に転校してきた綺秋さんだよね」
「えっ、あの・・・」
人見知りの私はこんなに急な会話なんて慣れてないので、うまく舌が回らない。
あたふたしていると、もう一人の女子がにこっとしてこういった。
「ごめんね〜!でも、転校生っていうから一度喋ってみたかったんだ!」
「そ、そうでしたか・・・」
ごめんなさい、優しい彼女同様に優しく返せませんでした。お許しください
なんて心の中で謝罪を述べていると、唐突に話しかけてきた。
「B組っていいクラスだよね!」
「・・・え?」
「えって、そうでしょ?B組のみんな性格だっていいし、容姿だっていい人多いじゃん?」
「そうそう。それに男子とか特にかっこいい人そろってるよね!C組なんかブサメンばっかじゃん!」
「綺秋さん、うらやましい!」
二人の会話についていけない。B組がいいクラスだなんて、わかりきったこと。でも、どうしても認められない。
いじめがあるクラスだから?自分がわからなくなったクラスだから?きっとこんな事じゃない。
・・・偽りの笑顔が多すぎるクラスだからだ。
初めまして、野薔薇です。
頑張ってください☆
>>野薔薇様
ほ、本当に見ていただけるとは・・・!!感謝の気持ちでいっぱいです!!
読者様4人目、本当にありがとうございます!
駄作ですが、頑張ります!
「綺秋さん?どうかした?」
「・・・あっ、すみません。私急ぐので・・・」
変な考えをしたくなかった私は早めに会話を切り上げることにした。
「ごめんね」と言って彼女たちは行ってしまった。
教室に入ると、歌歩と結花が私の方へ歩み寄ってきた。
「おはよう、実夜梨!」
「おはよう。」
「お、おはよう」
なんか挨拶がぎこちない気がした。でも、今ここで変に動揺したらもっと変に思われる。それだけは避けたかった。
「歌歩、お願いがあるんだ。」
「どうしたの?」って聞くように、歌歩はにこにこしながら首をかしげた。今聞いても大丈夫かな。
「あの、水音をいつもどうやっていじめてるの?私はじめてだから何もわかんなくって・・・」
歌歩と結花が目を見開くのがわかった。そんなに変な事言ったかな。
すると、背後から声がした。
「よく言うぜ。昨日あれだけの事をしておいて。」
驚いて振り返ると、内田さんと相川さんがいた。いつの間に・・・!
「あっ、それは、その、言っちゃダメです!」
慌てていると、なぜかわからないが、滑って後ろに派手に転んだ。
その様子を歌歩は笑い、結花は?となっており、内田さんは呆れ、相川さんは冷たい目で私を見ていた。
「いったたたたた・・・」
頭を打った。内田さんと相川さんの前では2回目だ。恥ずかしいにもほどがある。
「え、えへ、ごめんなさい・・・」
笑ってごまかしておいた。ああ、もう最悪だぁ・・・。
最近こっち来てなかった!!ゴメン!!やっぱり面白いね!ずっと読んでなかったからちょっと内容忘れちゃたので最初っから読んだらめっちゃ面白かったw溜めて読むのっていいね!(`・ω・´)
42:霜月:2014/02/15(土) 17:26 ID:h4U >>しょこら
いつもありがとー>∀<めっちゃ嬉しいよ!!面白いって言葉だけが支えだよ♪
これからも頑張るのでよろしくお願いします(`・ω・´)ゞ
歌歩がすごく笑ってる。爆笑レベルだよ。
「ほら、実夜梨。早く立って」
結花に言われ、慌てて立とうとしたらグキッと嫌な音が足から鳴った。
一瞬何の音か分からなかったが、すぐに足に痛みが走ると何の音か分かった。
「いった〜・・・」
足をひねった。まじで痛い。これは保健室行きだね。うん。
「大丈夫か?」
「保健室行きます。」
即答すると、頑張って立ち上がろうとした。うぅ・・・、なんか今日ツイてなさすぎじゃん・・・
「内田。」
歌歩が内田さんに呼びかけた。
「えぇ〜、マジかよ。初めてなんだぜ?」
「初めてが実夜梨って最高じゃん。めっちゃ可愛いよ、実夜梨。」
「そりゃあその辺の女子よりは・・・」
と、そこまで言ったところで内田さんは顔を赤くして八ッとした。
無言で私に近ずくと、私は宙に浮いた。
「行くぞ」
「はっ?えっ?ちょ、ちょっと内田さん!!」
私は内田さんにお姫様抱っこされる形で保健室へと向かった。
「捻挫ね。しばらく安静にしてて」
「はい・・・」
包帯をぐるぐる巻かれている自分の足をさすりながら答えた。すると横に居た内田さんが口を開いた。
「よかったなぁ、捻挫ですんで」
「捻挫ですよ!?ね・ん・ざ!くじいたどころじゃないんですよ!」
「綺秋さん、お静かに。」
私はシュンと縮こまり、「すみません」と言った。
「とりあえず教室帰る?それともベッドに寝てる?」
「あっ、帰ります。はい。」
「じゃあ絶対無理しちゃだめよ。あとは体育もダメ。それにー・・・」
保険の先生の長い長い教室に帰る条件を聞き、なんか頭が痛くなってきた。
「あー、あのっ。わかりました。やっぱり保健室で2時間目まで寝させて頂きます。頭も痛くなってきました。」
「あらそう。じゃあ、どうぞ」
「内田さん、ありがとうございました。」
「いーっていっーて。じゃ、またな」
そういって保健室を出て行った。私はベッドに横たわった。
「綺秋さん、私は職員室に戻るわね。」
「わかりました。ありがとうございました」
ドアが開く音と閉まる音が聞こえると、辺りは静かになり、グラウンドからの「1、2、3、4、」と生徒の掛け声が聞こえる。
もう最悪じゃん。水音をいじめることもできなければ、皆に迷惑までかけた。
私って厄介者として見られてるのかな。水音いじめをやめてターゲットが私になっちゃったりして。
まぁ、仕方ないや・・・。
私は意識がだんだんと遠くなっていく。瞼が重い。チャイムが鳴った音と同時に眠りについた。
〜歌歩side〜
「実夜梨って結構ドジなのね。」
内田が実夜梨を保健室に連れて行ったのを見届けると結花がポソリと呟いた。
舞彦はサッサと自分の席に座っていた。
「確かにね〜」
私は結花の呟きをしっかり聞いていた。
もしかしたら結花は実夜梨の事が嫌いなのかもって思う。
「勘違いしないでね。私は実夜梨のことを嫌ってなんかいないわ。」
結花はまるで私の心を丸々読んだかのように言った。
驚いた反面ホッとした。
私は実夜梨の事が好きだった。
初めて会ったときから可愛いなって思ってた。どこかドジでオドオドしていて守りたいな、とも思った。
中身を知れば知るほどもっと好きになった。こんな感情は初めてだった。
「歌歩、あんたもしかしてソッチ系だったの?」
結花が頬をひきつらせながら言って来た。また心を読まれたのかな。
私は確かにそうかもしれないなって思った。男子でこんな感情にはならない。
私は答えを出せなかった。迷っていた。
「フフッ、どうだろうね」
だから私は結花には何も言わず、悪戯っぽく笑ってやった。
〜結花side〜
「実夜梨って結構ドジなのね。」
私はうっかり呟いてた。まぁ、別に間違ったことは言ってないし良いと思うけど。
「確かにね〜」
小さく呟いたはずなのに歌歩は聞き逃さなかったようだ。
歌歩の声は明るい。口も笑っている。だが、目は笑っていなかった。
私は溜息を飲み込んで告げた。
「勘違いしないでね。私は実夜梨のことを嫌ってなんかいないわ。」
歌歩は一瞬驚いたような表情をして次に安心したような表情を浮かべた。
なんとなくなんだけど、歌歩はもしかしたら実夜梨の事が好きなのかもしれない。
歌歩は実夜梨から目を離すことはあまりなかった。
話す時も頬を染めていたような気がするのは気のせいなのか。
男か、お前は!、なんて最近思うようになった。
・・・まさか、ね。
でも私は聞かずにはいられなかった。
「歌歩、あんたもしかしてソッチ系だったの?」
なんとか笑顔を作った。多分、笑えてると思う。
歌歩は明らかに迷っていた。
しばらくの沈黙のあと、歌歩は悪戯っぽく笑いながらこういった。
「フフッ、どうだろうね」
多分いや、明らかにソッチ系だよ。自覚していいのよ、歌歩。
そう言いたかったが、その言葉は飲み込み、ただ私は微笑んだ。
上手いですね!
私なんて、足元にも及ばないっ…
て、読みながら考えていました。
おもしろいです!
〜水音side〜
私は独り、本を読んでいた。
今は先生がいないから皆私を空気のように扱う。
タイミングが良い。ほら、今日もきた。
何がきたのかと言うと、メール。しかも空メール。いつもこうやっていじめてくる。
だいたいの場合は空メールだが、『死ね』『消えろ』『ウザい』だとか書いてある時もある。
もう、慣れてきたのが現実。
私は時期を待つ。・・・何の時期かって?
・・・復讐の時期にきまってるじゃない。
私は誰にも見られぬようにフフフッと笑った。
>>愛凛羽様
ありがとうございます!
私にはもったいないお言葉ばかり・・・!とても感激です!!
本当にありがとうございます!
いえいえ♪
私なんかホントに駄作の小説書いてて…
こんな上手い小説みた事なくて…
ついつい調子に乗りました💦
すみません💦
私が目を覚まして保険の先生が職員室に戻って数分後、昨日メアドを交換したばかりの歌歩からメールが届いた。
『やっほ〜!今授業中だけど実夜が心配でメールしちゃった☆足は大丈夫??(´・ω・`)』
私は苦笑した。
授業中だからってすごいな。よく先生にばれないでメール打てるな〜・・・
とりあえず返信しておこっかな。
「『ありがと♪安静にしておけば大丈夫って言われたからヘーキだよ!』。・・・送信っと。」
まぁ、返信は来ないだろう。授業中だからね。あ〜、暇だな。ねよっかな。
とかなんとか考えて十数秒。
ピロリーン♪
メールの着信音。まさか。
『ホントにぃ?でもお大事に(・ω・)』
歌歩!?どんだけ早打ちしてるんだ・・・。
正直呆れる。授業中+早打ち、とかギャルかっ!なんて思っちゃったりする。
返信はやめておいた。一生終わらない気がするし。
ふぁ〜・・・、眠くなってきたな。
私はスマホをポケットにしまうと、2度寝した。
>>愛凛羽様
いえ、本当に嬉しいお言葉かけていただいて心の励みです!
これからもガンバります!ありがとうございました!
私もう一度目覚めたのは起こされたからだった。
「えぇ!?もうお昼なんですか!?」
「そうよ。早くお弁当食べてらっしゃい。」
「ありがとうございました」
頭を下げて、先生の長い条件を聞かない内にさっさと保健室を出た。
教室に戻ると、歌歩と結花がお弁当を食べていた。私はニコッと微笑みかけておいた。
「実夜梨〜!!一緒にお弁当食べようよ!」
歌歩に手招きされて私は歌歩と結花の座っているところへ机を移動させた。
「よく寝てたね〜」
「うん、まぁ仕方ないよ」
照れ臭かったが、いっそのことネタに変えちゃえ、と言う思いが強かった。
「結花、そのお弁当可愛いね」
「そうかしら?適当に詰めてきたんだけど」
「ええー、これで適当なの!?そんなこと言われちゃ私のお弁当糞以下だよ」
「実夜梨。それはないわよ」
「そんなことないって!!」
歌歩が耳打ちしてきた。
なんだろう、と思って歌歩に体を寄せた。
「水音のお弁当なんて洒落っ気もないから」
水音を見ると、お弁当を隠して食べていた。
花恋です。
いきなりすいません
この小説とーても面白いです
頑張ってください
実夜梨がこれからどうなるのか
楽しみです。
更新待ってます。
長文すいません