皆さん、どうも。レミリと申します。私は、『あの日の物語』という小説も書いています。見てくれたら嬉しいです。今回のテーマは、『恋愛』です。はじめて恋愛系に挑戦します。応援してくれたら嬉しいです!
ルール
荒らし、悪口、なりすましは禁止です。私は、小説書くのが下手なのでアドバイスしてくれたら嬉しいです!あと、感想もお願いします。
>>2 登場人物
>>3 ストーリー
>>4 プロローグ
>>2->>4までレス禁です。
20分くらいたっただろうか……清野と話している間にもう宿泊学習が行われる場所に着いた。
「では!これから、しおりに書いてある通り、泊まる場所に行きまーす!」
先生を先頭にして、2列にならび、移動した。
「はい!着きましたよ!」
ここが、泊まる場所か……なんか想像を違う…
「では、自分の部屋に行き、リュックを置いて、小さいリュックを背負って集合ですよ〜!」
先生がみんなを呼びかけている。私は部屋に荷物を置き、誰が二階のベッドで寝るかをじゃけんで決めていた。
「最初はグー!じゃんけんポン!」
「やったー!」
次々と2階に寝る人が決まってきた。どうか……
「じゃんけんぽん!」
「やったーー!!!」
結果……私は1階のベッドになった……でも、落ちるの怖いから一応良かったけど…
「よし!集合しよう!!」
みんなで呼びかけ合って、リュックを背負い、集合場所に向かった。
「はい!では、皆さん集まりましたね?いろいろと探検をします。転ばないように気をつけてくださいね」
先生を先頭にして、みんな2列になり歩いている。
「ここでは、夕方みんなでカレーを作ります」
と、先生などから教えてもらい、キャンプファイヤーをやる場所などいろいろ教えてもらった。
こうして時間過ぎていき、今は17時。
「では、カレー作りをします。1から3班は、Aのキッチン、4から6班はBのキッチンに行ってくださいね!」
それぞれにキッチンへ向かった。私は6班だからBのキッチンに向かった。
「よし!まずは手を洗って野菜を切るよ!男子はお米磨ぎよろしく!」
私は班長として男子はお米磨ぎ、女子は野菜切りと分けた。
「わぁ!雪ちゃん野菜切るの綺麗だね!」
それぞれの女子は雪ちゃんの周りに来た。もちろん、私も来た。
「えへへ!お姉ちゃんからいろいろと教えてもらったの!」
雪ちゃんはニコニコして言った。説明すると、雪ちゃんのお姉ちゃんは夢ちゃん。今は中1!
「でもさ、ユカリンも野菜切るの上手じゃん!」
雪ちゃんは、私が切った野菜を見てニコッと笑った。
「そ、そうかな…?」
「うん!ユカリン顔赤くなってるよ!」
雪ちゃんが言う通り、私は野菜を切るのが上手と言われて、照れてしまった。それでみんなは笑っていた。
「お、おい!夏樹!お前女子かよ!」
男子チームの方から清野のことを女子と大きな声で言っている。
「ちょっと男子!」
同じ班の南ちゃんがドッと入ってきた。
「だって、お前ら見てみろよ!」
く、口が悪い…こいつは、麻生悠。夢ちゃんの友達の結ちゃんの弟!
「はぁ!?清野嘘だろ!?」
女子もまさかのびっくり!清野って料理得意なのかよ!?
料理上手な人って羨ましく思うよね😃
217:瑞◆MIZU/j3v.s:2018/01/13(土) 15:25 >>216
ですよね〜!
私も去年宿泊学習があって、カレー作りしてると、班の人で料理が上手な人が居て、「私との差が…」と思い凄く恥ずかしく思ったことがありました(笑)
「よし!米研ぎ終わったからさっそく炊こうじゃないか!」
お米が入っている鍋、野菜が入ってる鍋を置いて温め始めた。うちわでパタパタを強弱を変えている。
何分かたつと、お肉、カレールーなどを入れてまた何分か待って……やっとできた!
「さて!食べましょうか!」
食べる場所まで、カレーとご飯を持っていき、ご飯を食べた。
「う〜ん!美味しい!」
私は口に入れた時に、つい声に出してしまった。でも本当に美味しい!みんなで作れば美味しい!
ご飯を食べ終わると、活動リュックから軍手を出して、キャンプ場に集合した。
「では、フォークダンスをします!」
先生はラジカセを準備して呼びかけた。みんなは輪を作って手を繋いでいた。私も清野と楓と手を繋がなくちゃ!
「あはは!」
「先生まで!?」
みんなは、笑いもありながらとても楽しいフォークダンスをした。なんか説明が……
「では、トーチ棒を持ってください!」
次々と班が並んで、トーチ棒を取っていった。
「や、ヤバイ……」
私は泣き目になりながらトーチ棒を見た。なぜなら、火が………
「ユカリ!落ち着いて!」
私の後ろにいる楓は、小さな声で私に言った。こくりとうなずいた。
「では、トーチ棒を持って歩いてください!先生が先頭なので着いてきてくださいね〜!」
トーチ棒を持っている先生を先頭にして1班から次々と歩いていく。6班の番になり、歩いているとぷるぷると震えてきた。
「怖い怖い……」
私は涙を流しながら歩いていた。火が怖すぎるんだよ……
「はい!トーチ棒を渡してくださいね〜!」
私はトーチ棒を渡して、戻ると涙がさっきより溢れてきた。
「ユカリ!火が怖かったんでしょ?」
私の背中を擦ってくれる楓に泣きながらこくりこくりとうなずいた。
泊まる場所に戻るとすっかり涙は消えていた。
「では、お風呂に入ります。最初は1班から3班がお風呂に入りまーす!」
私達は後でか……今は、夜の21時前をさしている。
「さてさて〜!ユカリちゃんと清野のお話聞かせて貰お〜♪」
女子のみんなはニヤニヤとしながら私に言った。こ、怖すぎ…
「え、え〜!?」
「もう!こういうときはね…恋バナよ!」
な、なんかアドバイス的なことを雪ちゃんから教えて貰ったんだけど…
「しょうがない…デートとかに行ったかな…」
私は顔を赤くしながら言った。
「それでそれで!?」
みんなは目を輝かせて、知りたそうに私を見た。
「それで水族館に行った。まぁ普通だったよ」
私はニカニカと笑いながら言うと、なぜかみんなあきれた顔をした。
「はぁ……ラブ展開はないの?」
「ないよ…」
私は苦笑いをしながら言った。みんなに申し訳ないな…(笑)
「皆さんお風呂入ってくださ〜い!」
先生が206号室のドアを開けて呼びかけた。私達は、タオル、下着、パジャマ代わりの体育着を持って出ていった。
「暖まる〜♪」
みんなは気持ち良さそうにお風呂に入っていた。お風呂っていうか温泉…?
「いい湯ですねぇ!」
楓はふざけて言った。私は笑いをクククとこらえた。
お風呂からあがって、部屋に戻ると集まって恋バナを始めた。
「私は優しい人が好きだな!」
好きなタイプは、優しい人、クールなどいろいろみんなの意見が違う…
「ユカリンは?」
雪ちゃんが聞いてくると、私はう〜んと悩んだ。
「誰かがいるときはやんちゃ?だけど…二人っきりの時は彼女思いの人かな…」
私はほっぺを少し赤くそめながら言った。
「それ完全に清野じゃ〜ん!」
女子のみんなはあははと笑い、同時で言った。
「ば、バレたか…」
私はあははと笑いながら言った。
「あっつ……」
私は体育着の長ズボンを捲りながら言った。
「でも、寒くなるよ?」
楓は少し心配した顔で言った。
「寝るときに腕捲りするか!」
私はニヒヒと笑った。みんなはにっこり笑い、なぜかこくりこくりとうなずいた。
「消灯時間で〜す!」
先生が廊下でみんなに呼びかけている。
「もうか……」
「明日もあるじゃん!」
「んじゃ、おやすみ〜!」
みんなは同時に眠りについた。
第6章ーわくわく宿泊学習2日目!ー
「ふぁ……いたっ…!」
私はあくびをして、いつも通りのびをしていたら、2段ベッドの上に手がぶつかった。
「誰か起きてるの?」
雪ちゃんがキョロキョロとしていた。
「私起きてるよ」
私は雪ちゃんがいる場所に小さく手を振った。
「今何時?」
「5時だよ」
私は腕時計を見ながら言った。
「二人とも早いねぇ……」
みんな次々と起きてきた。
「今日何するんだっけ…」
楓はしおりを探しながら言った。
「プラネタリウムと肝試しだってさ…」
私は暗い顔をしながらしおりを見て言った。
「ユカリ…どうして暗い顔してるの?」
楓は首をかしげた。
「だって…肝試しって怖いじゃん…」
「なんで?」
私は下を向いて言うと、楓はしつこく聞いてきた。
「幽霊出そうだし…」
私はまた下を向いて言った。
「やだな〜!幽霊なんて嘘だよ!」
「そうだよ!きっとストレスがたまってるからだと思うよ!」
「そ、そうかな……」
『あはは!』と元気よく笑う、楓達…私は少しあきれた顔をした。
「皆さんおはようございます!」
食堂に向かい、椅子に座ると、先生が元気よく挨拶をしてきた。
「今日の朝食はサンドイッチです!」
次々と机にサンドイッチが置かれていく。
「置かれた班から食べてくださいね〜!」
先生は移動をしながら言った。私達は手を合わせて、「いただきます」と言った。
「ん〜!美味しい!」
雪ちゃんは足をバタバタさせながら美味しそうな顔をした。
「もう!雪ちゃんお行儀悪いよ!」
私はクスッと笑いながら雪ちゃんに注意した。
「ごめん!だって本当に美味しいんだも〜ん♪」
「まぁ、美味しいけどね…」
私もニコニコ笑いながら言った。
ご飯を食べ終わると、洋服に着替えた。6月は一応夏かな…なんという暑さ!しかも、着る服は長袖長ズボン…暑すぎる…
「はい!皆さん、今日はプラネタリウムを見ます!その前にラジオ体操と記念写真を撮りまーす!」
さっそくラジオ体操が始まった。ラジオ体操…学校に集まってしたな…
ラジオ体操が終わると、大きな階段がある場所で、写真撮影をして中へ入った。
「皆さん暑かったら腕捲りとかして良いですよ〜!」
先生はジャージを腕捲りにして暑そうな顔で呼びかけた。
周りを見ると、ほとんどの人は腕捲りをしていた。まぁ…私も暑いし腕捲りしよう…
「皆さんプラネタリウムを見に行きますよ〜!」
プラネタリウムの中に入ると、一瞬にして涼しい風が吹いた。
「涼しい〜!」
「本当だ〜!」
涼しい部屋に来て、みんなはざわざわしていた。
「友達と座って良いですよ〜!」
と先生がにっこりしながら言うと、みんなは次々と仲が良い人のところへ言った。
「有村〜!一緒に見ようぜ!」
「うん!」
清野は私を見てニコニコ笑いながら誘ってくれた。丁度…私も清野と見たかったから…
「皆さんおはようございます。今日はプラネタリウムを見ますよね。それで4年生に習った星を復習しましょう!」
すると、天上にバッと星空が移った。綺麗…
「あれが夏の大三角です!」
「おぉ!」
夏の大三角が出たときに、みんなはわぁっ!とざわざわした。
「では、夏の大三角にはどんな意味があるのかを動画を見てみましょう!」
夏の大三角についての動画をみたら、私達が知っていることもあったし、知らなかったこともあった…
「皆さんこちらには、冬にオリオン座が見えますよ!」
オリオン座…砂時計のような形をしている星だ。
「綺麗だな…」
「うん…」
ボソッという清野に、私は星を見て、おっとりしながら言った。
「いつかお前と本物の星を二人で見たい…」
清野は暗くてあまりわからないけど、恥ずかしそうにしていて、熱が伝わる。
「私も…」
私は軽く清野の手を繋いだ。すると、清野も握り返してくれた。
「ありがとうございました!」
「ありがとうございました!」
プラネタリウムを見てから1時間がたった。今の時刻は10時だった。次は何をやるのかな…
「皆さ〜ん!今日はですね、カレー作りに使ったピーラーなどが物凄く汚いのでもう一回片付けに行きますよ〜!」
先生を先頭にして次々と進んだ。それを聞いたみんなは凄く嫌な顔をしていた。私も嫌だけど…
「はい!それぞれ分担してくださいね〜!」
そして、分担をした。男子は鍋を洗う。女子はキッチン用具を洗う。男子が終わったら、鍋を運びに行くということだ。
「これ汚れ落ちないな…」
楓は頑張って汚れを落とそうとしている。
「これたぶん、汚れが固まったんだと思うよ」
私は楓が頑張って洗ってるところを指さして言った。
「そうなの!?」
楓は凄くびっくりしていた。
「そうだよ…」
私は「あはは…」と苦笑いをした。
片付けが終わると、お昼をまわっていた。私達は広場でご飯を食べることになった。
「ここら辺にしようか!」
私は日陰がある場所を指さした。
「うん!」
日陰があるところに活動リュックからシートを出して、ご飯を食べた。ご飯はおにぎりとお茶だった。
「いただきまーす!」
声を合わせて言うと、さっそくおにぎりを開けてかぶりついた。
「これ鮭じゃん」
私はおにぎりの具を見てみると鮭が入っていた。一応鮭は好きだから良いけど…
「ごちそうさまでした〜!」
ご飯を食べ終わると、ごみ袋を持った、先生が来た。
「このごみ袋におにぎりとお茶のパックを入れてくださいね〜」
私達はお茶のパックを開いて、おにぎりのゴミとお茶のパックを一緒に捨てた。
「はい。では、片付けてくださいね」
私はみんなより早めにシートを綺麗にたたんで、リュックに入れた。
あれから何分かたつと、どんどん集まってくる。
「皆さん集まりましたか?今から夜に行われる肝試しのルートを歩きます」
き、肝試し……私は『肝試し』と言う言葉を聞くと震え上がった。
「大丈夫か……?」
隣にいた清野は心配してくれた。私は少し安心してこくりとうなずいた。
「はい!では行きますよ〜!」
こうして次々とルートを巡った。
「では、もう夕食の時間なのでしっかり食べてくださいね〜!」
今朝に朝食を食べたところと同じ場所に座った。ちなみに今日のご飯はハンバーグ!
「いただきま〜す!」
学年全員でさっそく食べた。ん〜…美味しい!
「ユカリ…本当に肝試し大丈夫?」
「た、たぶん…」
楓も心配をしてくれた。私は少し苦笑いをした。
「…」
夜の19時30分…辺りは暗い。
「では、くじで決めますよ〜」
先生がクラスごとにくじ引きを用意した。ちなみに、クラスによって肝試しをする場所が違う。1組は広場、2組は湖、そして3組は森…
「はい次の人〜」
次は私か…私は目をつぶってくじを引いた。引いたのは『7』。7番目にスタートするのか…で、男子は誰なの?説明すると、男女1人ずつでペアを作ってノートがある場所に名前を書いて戻るのだ。
「7番いる〜?」
私は少しキョロキョロしながら探した。
「俺だよ」
後ろを振り返ると…………
「有村よろしくな」
清野がニヒヒと笑っていった。
「え、本当なの!?」
「あぁ!」
私は目を輝かせて言うと、清野はニカッと笑った。嬉しいよ…
「7番の人はスタートしてくださ〜い」
先生から呼ばれて、私と清野は歩き始めた。
「な、なんか気味悪いな…」
私は懐中電灯を持ちながら真っ青になった。
「大丈夫だよ」
清野は石がたくさんあるところでも走った。
「ま、待って!きゃっ…!」
私は清野を追いかけるために走ると、つまずいて転んだ。
「有村!」
清野はびっくりして私のところに戻ってきた。
「大丈夫か!?」
「すりむいただけだよ」
私懐中電灯ですりむいたところを照らして笑った。
「血出てるじゃん…立てるか?」
清野は私に手を差し出した。私は清野の手を握った。そして、肝試しを再開した。
「ふぅ……やっと着いたね!」
私は目的地に着いてホッとした。
「ちょっと傷口洗ってくるね!」
私は清野にそう告げて傷口を洗った。
「ばんそうこも貼ったし大丈夫!」
私は傷口にばんそうこを貼ると、清野がいる場所へ行った。
「大丈夫か?あと有村の名前書いといたから」
「うん。ありがとう!」
私はニコッと笑った。
「よし!帰ろう!」
私は先に帰ろうとすると、腕をグイッと引っ張られた。
「大切な話があるんだ……」
清野は真剣な顔をした。
「何?」
私は首をかしげて聞いた。
「ん…」
清野はポケットから紙を出して私に渡した。私はなんだろうと思い、紙を開いた。すると『10』と書いてある紙だった。
「え!?清野10番だったの!?」
私は紙を見た瞬間びっくりした。
「俺…どうしても有村となりたかったんだ……」
「清野……!」
私は清野にギュッと抱きついた。
「おっ!やっと7番チーム戻ってきた!」
「おーい!ユカリン!」
みんなは私と清野に手を振ってくれた。私と清野は走ってみんなのところへ向かった。
「遅かったね〜」
クラスの子は少し心配そうな顔をしていた。
「ちょっと転んじゃって…」
私は絆創膏が貼ってある膝を見せた。
「え!?大丈夫!?」
みんなだんだん凄く心配した顔をした。
「うん!大丈夫!平気だよ!」
私はニヒィッと笑った。すると、周りはホッとしていた。
「はーい!ではもう20時過ぎてるので、お風呂に入りますよ〜!今日は4〜6班が先でーす!」
先生が大きな声で呼びかけてみんなは泊まる場所へ向かった。
「なんか久しぶりに来たって感じがするね〜!」
みんなはざわざわとしながら言った。
私はリュックからタオル、体操着、下着を出してお風呂へ楓達と向かった。
「そう言えば思ったんだけどいい?」
雪ちゃんは後ろから聞いてきた。
「何?」
私は首をかしげて聞いてきた。
「どうしてユカリンってこんなにスタイルいいの〜!?」
「え!?わ、私!?」
私はギョッとしてしまった。
「だって身長高いし、服だって可愛いし〜!」
雪ちゃんぷるぷる震えながら言った。
「大丈夫だよ…みんないつかスタイル良くなるよ!」
私はウィンクをしてから、雪ちゃんの頭を優しく撫でた。
「うん!」
雪ちゃんはぱぁっと笑顔になった。
お風呂場に着くと、さっそくお風呂に入った。
「昨日より暖かい気がする」
「暖まる〜!」
みんなは幸せそうに微笑んでいた。いい湯……
お風呂からあがると、部屋でみんなで遊ぶことにした。
先生からはこう言われていたのだ。
「お風呂からあがったら部屋の中で遊んでいいですけど、走り回ったりとかジャンプしたり、大声を出すなどは絶対にやめてください」
と言われていた。
「んじゃ、ジェスチャーゲームしよう!」
楓はバッと手を挙げて言った。最初にジェスチャーゲームをすることになった。
「これなんだー?」
楓が最初にジェスチャーをし始めた。なんだろ…拳を作って顎に当てる…
「わかった!ぶりっこだ!」
雪ちゃんはバッと手を挙げて答えると、楓は大きく丸を作った。
「てか、ぶりっこって…」
私は楓の行動に苦笑いをした。私の番になると、何をするか悩んだ。
「よし!」
私は決めたらさっそくやり始めた。手を縦に動かして、軽めにジャンプをして何かを入れるフリをした。
「あ!バスケ?」
「正解!」
南ちゃんが答えた通り!正解はバスケ!縦に手を動かしたのはドリブル、ジャンプをして何かを入れたフリをしたのはシュート。
「あはは!面白い!次は私ね〜!」
次々とジェスチャーをして、楽しい時間を過ごした。
「消灯時間で〜す!起きてる人は早く寝てくださ〜い!」
廊下にいる先生がみんなに呼びかけてる。私達はハッとしてベッドに潜り込んだ。歯磨きはもちろんした。
「ここの号室寝てる〜?」
「今から寝ます!」
「そう…おやすみなさい」
先生に教えると、先生はこくりこくりと小さくうなずき去っていった。ドアはガチャッと閉まった。
「んじゃ、みんなおやすみ〜!」
「おやすみ〜!」
私達は同時に目をつむって眠りについた。
第17章ーわくわく宿泊学習最終日!ー
「…リちゃん…カリちゃん…ユカリちゃん…!」
誰かが私を呼ぶ声が聞こえてゆっくり目を開けると、南ちゃんが居た。
「どうかした?」
私は目をこすって聞いた。
「もう朝だよ」
南ちゃんは相変わらず起きてもにっこりしていた。
「そろそろ私も起きないと…」
私がベッドから出ようとしたその時だった。
「ぐあっ……!!」
上のベッドから何かが落ちてきた。恐る恐る見ると、楓が落ちてきた。
「あっぶね…なぜ!?」
私はビクッとして、楓に聞いてみた。
「わ、私寝相が悪いから……」
楓は苦笑いをした。
「もう!楓ったら〜!」
「あはは!」
みんなが楓のことにドッと笑った。
「皆さんおはようございま〜す!今日はジョギングに行くので半袖半ズボンで来てくださいね〜!着替え終わったら食堂へ移動してくださ〜い」
「はーい!」
先生がそう言うと、さっそく着替えた。ちなみに、私は長袖半ズボンだったから長袖を半袖に着替えるだけ。男子は絶対に半袖半ズボンで寝てそうだったな…
「みんな着替えた〜?」
「うん!」
私は少し長めのボブヘアの髪を私が好きな青のゴムで結んだ。
「よし!」
私は手鏡を見ながら確認した。
「あれ?ユカリちゃんっていつも…髪って結ぶっけ?」
南ちゃんは不思議そうに首をかしげて聞いてきた。
「あぁ……体育をするときは結ぶよ」
私は結んだ髪を触りながら言った。
「んじゃ、行こっか…」
「うん!」
私達は靴を履くと、食堂へ向かった。
「みんなおはよ〜!」
私はニコニコと笑いながら食堂に入ると、みんなはざわざわした。
「え…えっと…」
「えーー!!ユカリちゃん髪結んだの!?」
「可愛い〜♪」
私が視線を感じて少し苦笑いをしていると、女子のみんなが私の周りに集まって褒めてくれた。なんだか嬉しいな…
「はいはい!みんな座って〜」
先生は私を助けるように女子に呼びかけた。
ふぅ…なんとか行けた〜!!
「有村人気なんだな」
隣にいる清野はクールな笑顔をしながら言った。
「でも、清野だって人気じゃん?」
「女子にはモテねぇけどな」
清野はハハハッと笑いながら言った。
「だったら、私だって男子にモテないよ」
「ユカリちゃんはモテてるよ」
斜め前から鈴木君がにっこりしながら話に割り込んだ。
「いや、モテないよ…」
私は少し苦笑いをして言った。
「なぜか僕には冷たいなぁ!」
鈴木君はぷぅっとほっぺを膨らませた。
「ごめんね。悪気はないの」
私はニコッと笑っていった。
「まぁ、今回は許そう。でも、楓ちゃんに何かしたら許さないからね!」
鈴木君は楓にベタッとくっついた。楓を見ると、少し顔を赤くしながら笑っていた。
「はい。では、今から朝食を食べるので、こちらにあるお盆があるところから、朝食を取っていってくださいね〜」
先生みんなに指示をすると、最初は6班からだから私達はお盆を手に取った。
「わぁー!今日オムレツか!美味しそうだね!」
楓はニコニコしながら言った。確かに美味しそう…
「いただきま〜す!」
みんな持ってくると、各班で朝食を食べた。
「ん〜!美味しい!昼食で最後なんだね…」
「でも、いつかきっと来るよ!」
しょんぼりしている楓に私は元気付けるために励ました。
「ご馳走さまでした!」
食器などを持っていったら部屋に戻り、枕カバーなどを取って先生に渡しに行くのだ。
「んじゃ、よろしくね」
持っていく人に枕カバーなどを渡して、そのまま持っていった。
「今からジョギングか〜」
みんなぼそぼそと言う。私は走る運動が特に大得意!だから凄く楽しみ!
「そろそろ庭に行こっか」
「そうだね」
私達は防寒具も持って外に出た。防寒具って言うか…ジャージの上かな…外に出ると意外と暑かった。
「皆さんおはようございます!」
みんなが集まると、先生がみんなに大きな声で挨拶をした。
「今日は最終日です。最終日も楽しく学習して行きましょう!では、ラジオ体操です!体育委員会さん。今すぐラジオ体操の準備をしてください」
私は体育委員会ではないからその場に立っている。
「では、体育委員会の真似をしながら体操をしてください」
体育委員会の人はみんなに呼びかけた。
『はぁーい。まず最初は手の運動〜!1.2.3.4…』
私達は体育委員会の真似をしながら体操をした。
「これで体操を終わります」
体操が終わると、私は大きくのびをした。
「では、今からジョギングに行きます。クラスの隣の席の人と走りに行ってくださいね〜」
先生ににっこりしながら言った。私は清野の方を向くと、清野はニヒヒと笑っていた。なんだか清野と走れるから嬉しいな!
鈴木と楓ってゆかりと清野みたいに恋人同士なの?
清野も鈴木も憎めない感じがあって格好いいよね。
肝だめしは別の男子が嫌でかえって貰ったのが可愛らしいって思う。
>>243
コメントありがとうございます!
はい!鈴木が楓に告白をして清野とユカリと同じで恋人です!
ありがとうございます!
肝試しの方はあるバラエティ番組でやってたやつを真似してしまいました(笑)
「では、最初の人は走ってください!」
私と清野は最初に走る!私達は一斉にスタートした。
軽く走っただけで、涼しい風が肌に触れる。
「わぁ〜!清野見て!」
私は走りながら目を輝かせた。私の目に飛び込んだのは湖だ。日光のおかげで湖が光っている。
「おい!有村危ないぞ!」
清野は私の後ろから大きな声を出しながら心配している。
私は清野がそんなに心配していることを知らずに、「大丈夫大丈夫!」とにっこり笑い告げたその時だった…
「キャッ!」
私は石につまずき転びそうになっている。昨日の肝試しみたいに怪我しちゃう!
「…っ!」
私はギュッと瞑った目をゆっくり開けると、清野が私を支えてくれたのだった。
清野………私をかばってくれたの?
「よかったぁ…有村怪我しなくて…」
「………」
安心している清野の顔を見ると、私は涙が目から溢れ出した。
「な、なんで泣いてるんだよ!」
清野は私が涙を溢している姿を見て戸惑っている。
「だって…私のせいで…清野…」
私は涙がたくさん出たせいか、何かが詰まったように言葉が出なくなった。
「とにかく、最後まで走ろう?」
「うん!」
清野はしゃがんで慰めるように聞くと、私は涙を拭いて、こくりとうなずいた。
「よし!ここから再スタートだ!」
清野は先に走っていく。私は清野に追い付けるように清野のところまで全速力で走った。
「あ…そうだ…」
清野はハッと思い出して、私の手を何故か握ってくれた。
「これなら俺1秒でも早く助けられるから…」
清野は顔を赤らめて恥ずかしそうに言う。
私はニコッと笑い、清野の手を握り返す。
「じゃあ、行こう!」
私は清野に引っ張られながら一緒に走った。
「あ!ユカリちゃん達お帰り!」
私と清野は何事もなかったように走って戻ってきた。
ちなみに、手を繋いで居たが、ゴールが近づいたときに放したのだ。
「ユカリ!ここで一緒に話そう!」
楓がたくさんの女子と集まっているところを見つけると、大きく手を振って私を呼んでいる。
私は楓がいる場所に軽く走って向かった。
「さぁ…ユカリ…聞こうじゃないか…」
「何が?」
「もう!ラブ展開だよ!」
楓達はニコニコしながら私に視線を送る。私は意味がわからなく首をかしげて聞いた。
楓の口から「ラブ展開」と出た瞬間私は一瞬で顔が赤く染まった。
「ははーん…さてはあったんだな〜!」
「言いなさい!」
すると、みんなは私の脇や首をくすぐった。私は「あはは」と大きく笑った。
「は、話すから〜…」
私は笑いすぎて涙が出た。私が話すことにすると、みんなは私を擽るのを辞めた。良かったぁ〜!
「えっとね…ラブ展開…っていうか…手を繋いだだけかな…」
私は他の人に聞かれないようにコソコソと言うと、みんなは目を輝かせて私の肩を掴む。
「良いね良いね!さっすがユカリ&清野カップル!」
楓が目を輝かせて、私を揺らすと、みんなはパラパラと拍手した。
な、なんで拍手をする必要が…
ジョギングが終わると、私は体操着に引っ掻けておいたしおりをパラパラと見る。
「えっと…掃除か…」
私は3日目の予定を見ながらボソッと呟く。
「はい!今から掃除をします!班ごとにする場所に移動してくださいね〜」
先生はみんなに呼びかける。
ちなみに、私達の班は廊下だ。私達はこういう分け方をした。
男子は男子部屋の廊下、女子は女子部屋の廊下をするってことにした。
「んじゃ、私は窓拭きをするね!」
雪ちゃんと南ちゃんは窓拭き用の雑巾を持ちながら言う。
ちなみに、私は床雑巾。廊下で雑巾ダッシュしてたからな…
「ユカリちゃんと楓ちゃん!ほうき終わったよ!」
ほうき担当の子は、ほうきとちりとりを持ちながら言う。
「わかった!んじゃ、雑巾するね!」
私はにっこり笑い、雑巾掛けを始めた。
「よし!これでいいかな!」
私は雑巾掛けを終わると、すっきりした顔をした。
やっぱり掃除は必ずした方がすっきりする!
「はい!皆さん掃除は終わりましたか?もうお昼なので昼食を食べますよ〜」
先生はいろんな場所でみんなに呼びかける。
時計を見ると、もう12時過ぎている。だいたい、4時間目の最中かな…
「やっと終わったね〜!」
楓はニコニコしながら言う。
そう言えば、楓はあんまり掃除は好きではなかったんだ…
「今日のお昼はなんだろうね!」
楓はウキウキしながら言う。
楓がそう言うと、余計お腹がすいてきちゃったよ!
「美味しそうな匂いするね〜」
私は食堂の匂いを嗅ぎながら呟く。
食堂に入ると、みんなが昼食を食べる準備をしている。
私達はお盆を持って持っていく。
「いただきまーす!」
手を合わせて言うと、さっそく食べ始めた。
今日はスパゲッティ!みんなが美味しそうに食べている。
「ははは…お前口についてんじゃん!」
「体操着汚れた〜!!」
スパゲッティのせいで、いろいろとみんなはパニックになっているが、美味しければそれでいい…
「ご馳走さまでした〜!」
昼食を食べ終わると、みんなは一斉に部屋へ戻った。
「ふぅ…終わった!」
私は荷物をリュックの中に入れ終わると、疲れきった顔をして言った。
「私も終わった!」
私が終わると、次々みんなが荷物を入れ終わる。
「この部屋ともそろそろお別れなんだよね…」
「うん…」
楓はボソッと悲しそうな顔を浮かべながら言う。私は小さくうなずいて返事をする。
「もう!二人とも暗くなっちゃダメ!」
雪ちゃんは私と楓の目の前に来て怒っている。
「そんな悲しいと一生来れないかもしれないよ!?きっといつか来るよ!」
「雪ちゃんの言う通り!いつか来れるよ!」
雪ちゃんはニコニコ笑いながら言うと、南ちゃんも励ますように私達に言う。
私と楓はお互い顔を合わせてニコッと笑って返事をした。
「うん!」
閉会式を終えると、バスに乗る。
なんだか、寂しいな…でもいつか来るよ!
「はい!ここに来る前の席に座ってくださいね〜!」
先生は大きな声でみんなに呼びかける。
はいはい。わかってますよ。
「う〜ん……」
「どうしたんだ?眠いのか?」
出発してから5分立つ。
私は椅子で眠そうにうとうとしていると、清野が私に話しかける。
「あ…うん。まぁね」
私は眠そうにこくりとうなずいて言う。
「有村寝てれば?」
清野は私を支えながら耳元で言う。誰かに見られてそうでチラッと周りを見ると、誰も見ていなかった。
「じゃあ、寝るね。着いたら起こしてね」
私はニコッと笑うと、清野はこくりとうなずくと安心した。
私は目を瞑り、眠りについた。
私が寝てから時間がたつと、声が聞こえなくなった。
「おやすみ…俺のお姫様…」
「有村…学校着いたぞ」
清野は優しく私を揺する。私はゆっくり目を開けた。
すると、清野は少し顔を赤らめていた。
「清野…どうして顔が赤いの?」
私は不思議そうに首をかしげて聞く。
「なんでもねぇよ」清野は乱暴そうに言うと、私の頭を撫でた。
私まで余計赤くなるじゃん……
「はい。学校に着きました。帰るまでが宿泊学習です。皆さん安全に帰ってくださいね!さようなら!」
学校に着くと、先生を話を聞くと下校になった。
私は鈴木君、楓、私、そして清野で一緒に帰った。
来週もみんなと会えるから楽しみだな〜…
第18章ー私の誕生日!ー
「ふぁ……」
私は起きたら小さなあくびをしてのびをする。
私は目覚まし時計のアラームが鳴る前に起きた。
宿泊学習から何日かたつ…昨日は日曜日だったから今日は学校。
アラームを消して、リビングへ向かう。
「おはよ…お母さん…」
私は眠そうに目を擦りながら言う。
お母さんはにっこり笑って「おはよう」と言ってくれた。
「ユカリおはよう」
お父さんは新聞を置くと、にっこりして挨拶をする。
私はお父さんにも挨拶をした。
「ごめん。ユカリ。雪斗を起こしてきてくれる?」
「うん!良いよ!」
お母さんから兄貴を起こすことを頼まれ受け入れた。
リビングから出ると、また階段をのぼる。
「兄貴〜!ご飯〜」
私は兄貴を優しく揺すりながら起こす。
「あと…5分…」
兄貴は布団にまたぐっすり眠ろうとしたとき…
私は5分と言う言葉にイラッときて、布団をぽいっと床に落とす。
「ちょっ…!」
兄貴は布団を拾おうとする。
私は布団の前に立つ。絶対にリビングに行くまで渡さないんだから!
「布団を取る暇あったら飯食ってこい!!」
「はいー!!」
私はつい男っぽい口調で兄貴に言うと、兄貴はドタバタしながらリビングへ向かう。
私は落とした布団を兄貴のベッドに置いてベッドを直して、私もリビングへ戻った。
「ユカリありがとね」
戻ると、お母さんはにっこりして私にお礼を言う。
いつの間にかテーブルには朝食がずらりと並んでいた。
「いただきます」
私は小さい声で手を合わせて言うと、食べ始めた。
今日はパングラタン。昨日の余りのシチューを食パンの中に入れて焼くとできるのだ。
「お母さん!これ美味しい!」
「あら本当に?ありがとう!」
私はニコニコして言うと、お母さんは嬉しそうに手を合わせて笑顔を浮かばせる。
「そう言えばユカリ。明日誕生日だな」
お父さんはカレンダーを見て私に言う。確かに私の誕生日だ。
「前にスマホ買ったから大丈夫でしょ?」
「うん!」
お母さんは首をかしげて言うと、私は元気よくうなずく。
「ケーキとか買ってくるからね!」
お母さんはルンルンしている。まるで、自分のことのように。
「行ってきまーす!」
私はご飯を食べたら、歯を磨いて、服に着替えると玄関から出た。
後ろからお母さんが「いってらっしゃい」と言ってる声が聞こえた。
「そう言えば髪結んでなかったな〜…」
私は手にかけてた星のヘアゴムで一つ結いをしながら独り言を言う。
すると、後ろから肩を叩かれた。どうせ、楓だと思い、後ろを振り返る。
「せ、清野!」
「おはよ。有村」
予想外だった清野が居て、びっくりした。
清野はニコッと笑い、私に挨拶をする。私はびっくりして言葉が出なく、お辞儀をする。
「おいおい。なぜ挨拶をしないんだよ」
「あ…お、おはようございます…」
清野は笑ってツッコミをする。私は恥ずかしながら挨拶をする。
「本当にお前は…」
清野は顔を少し赤らめながら私の髪をぐしゃぐしゃに撫でる。
「あーー!!せっかく髪結んだのに!!」
「そうだったのか!?悪い!後で結ぶから!」
「え!?」
私はゴムを外して清野に怒る。
清野が「髪を結ぶから!」と言った瞬間ドキッとしたし、恥ずかしかった。
ま、まさか髪を結んでくれるなんて…
「だ、誰もいないね」
清野と一緒に教室に入ると、少し薄暗くて静かな教室だ。
「約束通り…」
清野の私の耳元で言いかけて、私の髪を結び始める。
清野の手が私の髪を当たる。なんか恥ずかしくてドキドキが止まらない…
心臓の音聞こえてる……かな…?
「有村の髪ってサラサラしてるよな」
清野は私の髪を触りながら言う。
うぅ…そう言われると余計恥ずかしいじゃん…
しかも、「サラサラしてるよな」ってサラッと言うなんて!
ん?ダジャレなのかな?いやいや!寒いでしょ!
「よし。できたぞ」
清野は私の髪を結び終わると、また、髪を触る。
なんだなんだ!?私の髪そんなに気に入ったの!?
「目…開けろよ…」
「う、うん…」
清野にまた耳元で言われて、私は返事をした。
私はゆっくりと目を開ける。
「わぁ……」
私を手鏡を持ち、自分を見るとさっきより凄く変わった。
「ありがとね」
「うん。俺も有村の髪触れたし」
私は少し顔を赤らめてお礼を言うと、清野はサラッと言う。
は、恥ずかしい…今は二人でいる…誰か来てよ〜!
「おはよ〜!ってユカリと清野だ〜!」
「おはよー」
廊下から大きな声で挨拶をしながら入ってきたのは、楓だった。その隣に鈴木君も。
楓…もう元気なんだから!
「あ!そう言えば明日はユカリの誕生日だったね!」
「え!?楓覚えてくれたの!?」
「当たり前!前からの親友じゃん!」
楓はカレンダーを見てハッとして言う。私はびっくりして目を輝かせながら聞く。
楓………ありがとう…!楓が親友で私は幸せだよ…
そう言えば…清野はどんな反応してるんだろ…
「……」
私は少しにやにやしながら清野を見ると、無反応だった。
え…?まさか、聞いてない?
「……」
授業を受けてる時全然頭に入ってこない。なんでだろ…
「有村さん!」
「あ、はい!」
先生から呼ばれ、私はハッとして立ち上がる。
「立ってって意味じゃないわよ。教科書34ページよ」
「あ、はい。すみません」
私は先生に言われ、ゆっくり座り34ページを開いた。
あぁ…恥ずかしい…今すぐここから消えたい…
________________
休み時間になると、私は3時間目体育だから更衣室で着替える。
「……」
「ユカリ!」
私はまたボーッとしていて、楓に呼ばれるとハッとする。
「なんで私服に着替えてるの?」
私は服を見ると、体操着に着替えたはずだと思ったら私服にまた着替えていた。
なんだか、今日恥ずかしいことばっかり!最悪…
「はい。皆さん今日は水泳の授業をしようとしたのですが、途中から雨が降ってしまったので、今日は跳び箱をします」
そう。朝は晴れてたのに途中から雨が降ったのだ。
跳び箱は一応得意だから大丈夫…だよね。
「では、各クラス準備をしてください」
先生がみんなに呼びかけると、ざわつき始める。
次々と、開脚跳び用、抱え込み跳び用、台上前転用が置かれていく。
「では、準備が終わったら始めてくださ〜い!くれぐれもも怪我はしないように〜!」
先生は大きな声で言う。
すると、私と楓は最初に開脚の6段を跳ぶことにした。
「ユカリちゃん良いよ!」
私の前に跳んだ子は手を挙げて教えてくれる。
私は勢いをつけて跳び箱を軽々に跳ぶ。
「ユカリちゃん凄い!姿勢とかよかったよ!」
「そ、そうかな?ありがとう」
みんなは私の周りに集まり、目を輝かせる。
私は照れ臭そうににっこり笑う。
「次は台上しよっか!」
私は楓の腕を引っ張り、台上へ向かう。
台上前転は私が得意なやつだから自信ある!
「はい!有村さん!」
先生が私の名前を呼ぶと、私は勢いをつけ、跳び箱を前転しようと思った瞬間……
「痛っ!」
バランスを崩してしまい、転落した。床にはマットがなかった。
背中を強く撃ってしまった。
「ユカリ!大丈夫!?」
「有村さん!大丈夫ですか!?」
楓や先生は私を囲んで心配している。
私は「大丈夫です」と言いたいけど、体が痛くて、喉に何かが詰まったように声が出せなかった。
「………」
すると、後ろに影があり、後ろをゆっくり振り向くと、清野がいた。
「先生。俺が有村を保健室に連れていきます」
「あ、はい。お願いします」
清野は私をおんぶして、体育館から出る。
バカ…みんなに見られてるじゃん…恥ずかしいじゃん!
でも…なんだか清野の背中…落ち着く…
私は結局、背中を強く撃ってしまって、体の痛みが悪化しないうちに、早退した。
病院に行くと、大丈夫だったのだ。明日は学校に行ける。
明日誕生日だったから、最悪な誕生日にならなくて安心する。
次の日…私は珍しく早めに起きた。今日は誕生日だから、わくわくしている。
リビングに行くと、トースターから香ばしい香りが広がる。
「あら、ユカリおはよう。今日は早いわね」
「今日は誕生日だからか?」
「まぁね」
お母さんとお父さんはにっこりして言う。
てか、お父さん鋭いな…
兄貴も珍しく、早めに起きている。
「もう、出来たからご飯にしましょ」
お母さんはテーブルに次々とご飯を置く。
私は一番に席につく。
今日の朝食はトースト、コンスープ。もちろん、サラダもある。
「ん〜!パンは最高〜!」
私はトーストにかぶりつくと、目を輝かせて叫ぶ。
「こら!ユカリ静かにしなさい!」
「ユカリのバーカ!」
「しばくぞ?」
「ごめんなさい」
私がお母さんに注意されると、兄貴が変な目をして私を見て馬鹿にする。
私は、イラッときて、ギロリと睨み付ける。兄貴はチョロく反省した。
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ご飯を食べ終えると、着替え始める。
今日は白い肩だしトップスに黒いキャミを上に着る。
下はデニムのショートパンツ。
「まだ、時間あるし…漫画でも見てるか!」
私はベッドの近くにある本棚から、その中から『14歳』を取り、ベッドに座る。
「う、うわぁ…めっちゃドキドキする…」
私は顔を真っ赤にしてドキドキしながら真剣に読む。
主人公の好きな人が主人公に誕生日プレゼントをあげる場面だ。それはドキドキするよ…
清野がするとしたら…ううん、全然あり得ない!
「ヤバッ!もうこんな時間!行っていまーす!」
私は時計を見ると、ハッとして、家から飛び出して走っていく。
なんで、誕生日の日に時間遅れるんだよ!私の馬鹿!
「あれ?ユカリ〜!」
後ろから大きな声で私を呼ぶ声がする。
私は後ろを向くと、にっこり笑っている楓がいた。
「良かった〜!!」
「遅刻しそうになったの?」
「う…大正解…」
私はホッとした。
楓は私がどうして焦ってたかを読んだ。楓はエスパーなの?
「みんなおはよー!」
私はいつもよりも大きな声で挨拶すると、教室からクラッカーを鳴らす音が聞こえた。
「ユカリちゃん!お誕生日おめでとう!」
みんながにっこりして私の誕生日を祝ってくれた。あまりにもびっくりしたり…嬉しかったり…
「………」
清野は本を読んでるだけ…
私の誕生日とかはどうでもいいのか…少し胸にズキッときた。
「清野おはよ」
「あぁ。おはよ」
清野はいつも通りにっこり笑って挨拶する。いつも通りの清野だ。なんでなの?
ランドセルを片付けると、更衣室に向かった。
「今日からいよいよ、水泳の授業だ〜!」
「楽しみ〜!」
更衣室は水泳の授業のことで、ざわざわしている。
そう。今日は水泳の授業。スク水を着るから少し恥ずかしい…
清野はサラッと気恥ずかしくなる発言するけど、なんで急に素っ気ない態度になったの?
続きが早く見たい