センスのないアヤノがリアル人狼ゲームをやる小説を書きます!
今人狼学び中なので…………変ですがよろしくお願いしますW
荒らしこないでください! 暴言も傷付きます……ので宜しくです!
6 〜最終日〜
「……ふぅ」
――――生きてる。
霊能者と言う役職を貰い、沢山ではないけど意見を言い、最終日まで生き残る……。
このゲーム内で一番幸せな立場だと思う。……市民側が勝ったら、だけど。
「最初に死んじゃったラクさんの為にも、狩人で犠牲になったユウキさんの為にも、占い師の和也さんの為にもっ……頑張らなきゃ」
そう独り言を言って、僕は話し合い室に行った。
「おはようございます! えっと、昨日の死者は……和也さんで良いんですか?」
「おはよう、真冬さん。そうです、和也さんが昨日の死者です……。あっ、ヨウさんかもしれないですけど、ヨウさんの部屋から朝物音がしたので……和也さんだと」
「……有難う御座います」
僕は改めて、今此処にいるかえでさんが人狼だと思った。
毎日見ていたけど、かえでさんはゲームが始まってから、目の下に隈が出来ている。あれはきっと、噛むので徹夜したからだ。始まる前は無かった。
あと、今。和也さんが死んだか聞いたら、最初は断言した。しかし、ヤベっと言うように急いで言い訳? みたいなのをしていた。
……絶対かえでさんが人狼でしょ……みんなホントに初中級者なのかなぁ……?
「ご免、遅れたか⁉」
「いや、まだ五十五分ですよ! でも始めますか……」
「そうですね。始めますか。恐らく今日で決着が着くでしょう。……笑っても泣いても最後ですね。では……宜しくお願いします。霊能結果、香澄さんは白。狂人の可能性もあるけど、やっぱ市民だと思います」
「占い師は……居ないんだっけ。んー……やっぱ真冬は霊能確定だし、俺は市民……じゃねっ、共有だから、やっぱかえでかなぁ……?」
……何で今、言い間違えたんだろ、ヨウさん。ちょっと怪しく……思えちゃう。
「なっ……⁉ 今カミングアウトしますけど、僕は市民なんです! 信じてください、お願いします……!」
「………」
演技っぽい感じはしなかったけど、今かえでさんが流している涙は嘘だ。
「やっぱ僕にはかえでさん吊り推します。発言少ないし……。恐らくかえでさんはヨウさんを指しますけど、……この勝負、ヨウさんがどっちにするかによって勝敗が決まります……」
「え、マジかよ⁉」
それ責任重大じゃん、という顔をして僕を見る。そんな見られても困るんだけど……。
「うーん……俺はやっぱ、かえでかなぁ……でもかえでが人狼じゃなかったら真冬が人狼なんだよな。真冬は霊能真目だから……。かえでかなぁ……」
「――――ヨウさん……」
涙目で訴える、かえでさん。この演技はやたらと上手い……演劇部でも入ってるのかなぁ……?
「そろそろ追放時間ですかね……」
「そうだな。よし、うん、おっけ」
「――分かりました」
かえでさんは、覚悟をしきったような顔で、コクンとうなずいた。
「……せーのっ!」
ヨウさん一票、僕○票、かえでさんが二票……。
「‼」
かえでさんが追放だ。
そうだ、そうだよ……かえでさんが狼だったんでしょ?
『人狼を全員追放しました。村人陣営の勝利です』
GMの声がした。改めて生き残った、生き返れると実感する。
「ヨウさん……信じてくれて、有難うございます……」
「はは……終わったな……。真冬を信じて良かったよ……」
『村人陣営は、追放された人も、噛まれた人も、生き返って、現実世界に帰れます』
「や……やったぁ……」
堅い笑顔を浮かべて、床に崩れ落ちる。緊張したなぁ……。
「じゃあね、ヨウさん。また会えたら、声かけてください」
「ありがとな、真冬……」
そういって、僕等は別れた。
〜終結〜
「終わったー………」
目を開くと、そこは自分の部屋のベッド。誰かが寝かせておいてくれたのだろうか……?
「……兄ちゃん⁉ 大丈夫⁉」
「――………フユト…。心配しててくれたの?」
「そりゃ勿論! ねぇ、全然揺さぶっても起きないし、何か㍶に「人狼GAME」って書いてあったけど……何があったの⁉」
どうしよう、フユトに言うべきなのかなぁ……勉強サボってたのバレちゃうしなぁ……?
でも、弟に隠し事は良くないか……。
「実はね……あんまり皆に言わないで欲しいんだけど……」
僕は、全てをフユトに話した。
リアル人狼ゲームをやった事、霊能者と言う役職を貰った事、会議で頑張って沢山発言した事、一番年齢が下だったという事、それから、最後まで生き残って、市民側が勝利したという事……。
沢山、話したいことがあった。
「兄ちゃん……そのサイト、怖いよ……もう今後、やらない様にしてね!」
「うん、もうあんな怖い思いするの、散々だからあ……」
「ならよかった! 約束だよ?」
「うん、約束ね……」
子供の頃みたいに、笑い合う。こんな弟が近くにいると感じたのは、いつぶりだろうか。
次の日。
やはり僕は、学校に行かなかった。不登校は続き、また今日も㍶で勉強するのだろう。
いつもの癖で、人狼サイトを開いてしまう。フユトにやるなって言われたけど……どうしても、やりたくなってしまった。
「バレなければ、良いんだよね……」
そんな考えから、僕はいつもの人狼サイトを開いてしまった。
「初心者村にするか、今日は……」
名前を「まふ。」に設定し、入室する。
GM:まふさんが入室しました。
まふ:おはようございます〜
キャベツ:まふゆ! ありがとう!
キャベツさん……つまり、あのユウキさんだ。
まふ:ユウキさん! 狩人乙でした〜w
雑草w:え、何、二人知り合い?
キャベツ:まぁ、一応wwww
発芽米:ヤッホー! あと一人だね☆
まふ:発芽米さん! 誰でしたっけww
発芽米:香澄です! ありがとね、まふくん!
GM:ミョさんが入室しました。
GM:これより、この「初心者専用村☆」のメンバーで、{リアル人狼}を行います。
「えっ?」
また……リアル人狼? 嘘だよね⁉
「もう……嫌だよ……」
このサイト、呪われてるのかな……もう、フユトに注意されたのに、続けている自分が馬鹿だ。
「だから、兄ちゃん。するなって言ったのに……」
後ろから、学校に行ったはずの……、微笑んでいる、フユトの声がした。
――――――――僕は、気を失った……。