私の好きな人。
それは────────・・・。
絶対に、叶わない相手。
きっと私の青春は、この難キュンに費やされるんだ。
これは、私の叶わない恋物語・・・。
「そうか・・・空」
土方さんが、空さんを見やる。
空さんは、顔を拭きながら、土方さんを見上げる。
「泣くな」
空さんの目が、また潤み出す。
励まされて、感涙かな?
「あと、俺は、いばらより、おまえの方が好きだ」
空さんの顔が、パッと明るくなり、土方さんは赤くなった。
10,いばらさんの家庭事情
空さんは、明るくなった顔を、うつむかせた。私は、腑に落ちない点を、空さんに聞く。
「いばらさんは恵まれてないんですか?」
さっきの嫌な言い方だと。
空さんは、一層うつむく。
そして、決意したのか顔を上げる。
「いばらの家の家庭事情は・・・複雑なの」
空さんが語るには、いばらさんの家は、お父さんがいないらしく、お母さんが働きに出ている。
お姉さんとお母さんと暮らしてるけど、お姉さんがいばらさんに辛く当たるらしい。
「『アンタなんか消えちゃえ』とか、言われてたみたいで・・・」
私は、思わず口元に手をやった。
そんなこと、私は言われたことがなくて。
「ひねくれるのも、当たり前だよね・・・」
でも!
私は、反論する。
「でも、空さんに八つ当たりして良いわけじゃないです!」
空さんは、優しく笑った。
勝にチョコ渡せて良かったからいい方向で、2人の恋の進展が楽しみ
そしてようやく土方さんと両想いになったけど口調がツンデレだね
>>203
ありがとう!
やっと進展したよね(*´ω`*)
作者的にも安心した〜♪
空、やっとこさ両想いだよね。
でも一筋縄では行かない・・・?
11,嫌な言葉
私は、夏音としゃべりながら、いばらさんのことを、鬱々と考えていた。
どうすれば、空さんに対する敵意は消えるのかな。
「・・・彩、紗彩。聞いてる?」
はっ。
私は、慌てて夏音に向き直る。
「ごめん、聞いてなかった」
夏音は、溜め息ひとつ。
それから、
「朝陽くんと陽太くんの様子を見て来ようって、話してたの」
お兄ちゃん!
そっか、お兄ちゃんに聞けばなんとかなるかも!?
「行ってくる!」
飛び出しかけた私に、
「だめ。明日」
夏音が言う。
私は、仕方なしに戻る。
いばらさんの空さんに言った、嫌な言葉。
─────私はあんたみたいに恵まれてないの!土方さんぐらい、譲りなさいよ!
今、思えば、いばらさんのSOSなのかもしれない、と私は思う。
私は、はやくお兄ちゃんに相談したくて、うずうずしていた。
紗彩は絶対に朝陽の元に戻ったらダメ😾
兄として見れる時まで会わないで欲しい
>>206
ありがとう(*´ω`*)
確かに、今はヤバいよね・・・。
果たして紗彩は・・・?
12,お兄ちゃんへの気持ち
翌朝
夏音が、タッパーに朝ご飯を詰めている。
お兄ちゃんにあげるんだって。
「俺も行きたい〜」
斎藤さんがだだをこねる。
子供みたいで、クスッと笑ってしまった。
「お留守番よろしくね!」
あえなく斎藤さんは、留守番決定。
私は、笑いをかみ殺.して出かけた。
ピンポーン
インターホンを鳴らせば、陽太の返事。
しばらくして、げっそりした陽太が現れた。
「陽太!?大丈夫・・・!?」
陽太は、無理やり笑顔を取り繕った。
お兄ちゃんは部屋にこもってるらしい。
「陽太くん、ぜひご飯を食べましょう!」
夏音が、陽太の背中を押して、上がる。
私も、久しぶりに家に上がった。
笑いをかみ殺して出かけた
210:乙葉@恋歌◆Wg:2018/03/15(木) 21:28 >>209
「殺.す」は、NGワードかと思い、ピリオド付けてしまいました。
私は、恐る恐るお兄ちゃんの部屋の前へ。
緊張する・・・。
トントン
「紗彩ですっ、お兄ちゃん、夏音が手作り料理作ってくれたから、一緒に食べようよ」
部屋の中からは、無反応。
生きてる・・・よね?
私は、仕方なくお兄ちゃんの部屋のドアを開け放つ。
「お兄ちゃん?」
一応電気は、ついている。
テレビもついてて、その前にお兄ちゃんが座ってた。
「・・・本当に、紗彩・・・?」
振り返ったお兄ちゃんの顔には、疲れが浮かんでいた。
「ん、お兄ちゃん、大丈夫・・・っ!?」
お兄ちゃんは、私の腕を乱暴に掴んで引き寄せる。
あっという間にお兄ちゃんの腕の中。
「お兄ちゃん!?何、してるの・・・!?」
お兄ちゃんは、じぃっと私を見てから、
「俺、紗彩が好きだ。前も、言ったけど」
数年前の私なら、嬉しかっただろう。
けど、今は。
お兄ちゃんへの気持ちが、変わってるから・・・。
「だからっっ、戻って来てくれ・・・」
切実な願いに、心が揺れる。
私、どうすれば良いの・・・?
紗彩断って欲しい
朝陽より今は、勝に惹かれていることを言って欲しいよ
そして朝陽は勝と勝負する感じに、紗彩を幸せにせれるのは勝だって紗彩の瞳に勝を映させたい
より惚れさせたいって思う
>>212
ありがとう(*^^*)
朝陽は果たして・・・!?
紗彩は断れる・・・?
13,勝さんへの想いは裏切れない
お兄ちゃんの腕に、力が入る。
私は、いっそう切なくなって、うつむく。
お兄ちゃんが、囁く。
「無理なのか、俺らは。やり直そう・・・」
甘く、優しい声が耳の中で溶ける。
キュンと胸が締め付けられる。
「無理だよ・・・・お兄ちゃん。私は、勝さんに惹かれてるの・・・」
ごまかせない、勝さんへの想い。
裏切れない想い。
裏切ったらいけない想い。
「・・・・・・そうか」
切ない低い声が、私の耳の中に響いて、消えた。
『青春*恋色ブルー』E end
あとがき
はい、E完結です。
あっという間ですね(*´ω`*)
今回は、空と土方さんの恋をメインに書いてみました。
紗彩は朝陽とヤバくなっちゃったり。
書いててハラハラしました。
♪Fのストーリー♪
お兄ちゃんと勝さんが対決!?
紗彩の心は揺らいで・・・。
いばらと空の恋のバトルも。
果たして勝つのは・・・!?
Thank you
アーヤ
☆いつもコメントありがとうね。Fもよろしく。(*´∀`*)ノ
見てくださった方々、誠にありがとうございます。
Fもよろしくお願いいたします。
絶対に紗彩は勝のことを裏切らないで欲しいから、絶対に朝陽との勝負は勝って欲しい。
紗彩が勝の瞳に映って欲しいし,勝が紗彩のことを守って欲しい。
>>216
ありがとう(*'▽'*)
勝つのは、どっちだ?
朝陽の切ない想いに、注目(ゝω・)
1,決闘
お兄ちゃんは、低く笑った。
「なら、俺が勝に決闘で勝てば、認めてくれるのか・・・?」
お兄ちゃん!?
私は、腕の中で身をよじらす。
「だめだよ!そんなの・・・二人とも、ケガするよ!」
お兄ちゃんは、真剣なトーンで、私を見つめる。
その瞳は、じっと私を見据えて離れない。
「俺は、それでもいい。紗彩を奪えるのなら」
ま、マジ!
私は、黙りこくってお兄ちゃんを見つめるしか、できなかった。
お知らせ
これから、読みにくいと思いますが、紗彩sideと空sideの二つを交互で書いていこうと思います。あっ、勝sideなども交えますので。
では!
2,嫌がらせ ※空side
「もっと足をピンとして!だめ!やり直し!」
スケートリンクに、絹子コーチの怒声が響く。
それに思わず泣きそうになりながら、あたしは、
「はい・・・」
と、答える。
だめだ、ここで泣いてたら。
練習時間が終わっても、いまだにあたしはコーチからダメ出しをくらっていた。
「今日はここで終わり。空、練習はしっかりしてるの?」
絹子コーチの視線が、あたしを射抜くように見つめる。
練習が終わっても、あたしはリンクに突っ立ったまま。
と、そこへいばらが通りかかった。
「あら!ざまあないね、空」
そして、いばらはクスッと笑った。
すいすいと近づいて、コソッとあたしにささやく。
「コンテストでは負けてよね」
凍りつくあたしに、いばらはわざと笑い、手を振って出て行った。
いばらの堂々とした嫌がらせに、あたしは涙をこぼすしかできなかった・・・。
朝陽の気持ちが切ないね……
それと、空と勝sideが見れると思うとドキドキするよ!
二人頑張って✊😃✊
>>220
ありがとう!
どうなるのかな・・・?(笑)
しばらくスランプだった。
あとで更新します(*^^*)
3,決闘はテストで
うわぁ・・・。
私は、お兄ちゃんと勝さんの間の張り詰めた空気にドキドキする。
「紗彩ちゃんを巡って決闘?・・・良いよ、やってあげる」
勝さん!?
私は、飄々と言った勝さんに少なからず驚く。
お兄ちゃんは、ニヤリと笑った。
「決闘方法だが、拳で解決はやめようぜ」
えっ!
する気満々だったの・・・!?
勝さんは、いつも通りの微笑みを浮かべ、
「なら、定期テストにしよう。俺と朝陽に平等じゃない?」
定期テスト・・・。
言っちゃ悪いけど、お兄ちゃんの順位はかなり悪い。
毎度落ち込んでるの見たし。
「じゃあ、そうしよう」
お兄ちゃんは、急にそわそわとしてうなずいた。
そう言うことで、決闘はテストと言うことに。
乙葉やっほ〜‼
スランプ大丈夫だった?あるよね、そういうこと。
そしてそして、読んだよ!!
個人的に、土方さんは『ツンデレで夏音一筋』ってイメージがあったから、ちょっと驚き。←土方さん推し
バカップル二人も微笑ましいです(*^^*)
これからも頑張ってね〜
スランプはよくあるよね
まさかの朝陽が悪い感じに出して欲しいって思っている,絶対に勝が勝って欲しいよ!
勝と朝陽が同点になると,絶対にややこしいって思っているから勝つんだ勝!!
>>223
ありがとう!
最近、よくあるんだ・・・。
土方さんカッコいいよね!
これからバンバン出します!
薫も頑張って!!
>>224
ありがとう!
最近は特に・・・^^;
勝は紗彩のためなら勝てるハズ←
果たして・・・?
4,「アンタなんか負ければ良いのに」 ※空side
また、失敗した。
ここのところ、ずっと。
「空、リンクから降りて。みんなの邪魔よ」
絹子コーチの言うとおり・・・。
あたしが邪魔してるんだ・・・。
あたしはうつむき、絹子コーチの言葉にしたがう。
「じゃあ、いばら。見せて」
コーチの指名に、いばらはうふっと笑むと、あたしの横を通り過ぎる。
その間に、あたしに囁く。
「アンタなんか負ければ良いのに。いっそ、赤っ恥をかきなさいよ」
あたしは、必死に泣かないように拳に力を込める。
あたし・・・家族の期待と土方さんを失っちゃうのかな・・・。
こぼれた涙を見て、あたしはふとそう思ったのだった。
空も少しずつ強くなっていて凄いって思うよ!
勝sideが見たいって思う。
少しだけ更新してないので、心配になっています
229:乙葉@恋歌◆Wg オリキャラ♪アンジュ :2018/04/01(日) 10:52 >>227
ありがとう!
次は、勝sideだよ♪
>>228
大丈夫だよ!
あとで更新する!
心配かけてごめんm(_ _)m
5,テスト勉強とバカ友と (勝side)
「マジか!」
うるさい。
俺の耳元で叫ぶのは、バカ友の尚紀。
俺や快翔、朝陽とつるむ奴。
「だから、言ってるじゃ・・・」
尚紀は、ニヤニヤと俺に笑いかける。
イラッとしたのは内緒だ。
「朝陽の妹ちゃん、可愛いんだろ〜な〜」
これだから尚紀は、成績は悪い。
快翔の成績の悪さも天下一品だ。
「で、俺に歴史のテスト勉強、手伝ってもらってんの?」
「仕方ないだろ」
俺は歴史が苦手だったりする。
ちなみに、決闘のテストは、あっさり歴史に決まった。
「朝陽、鬼気迫る勢いだよな〜」
そうなのだ。
意外なことに、朝陽が勉強に励んでいる。
公平性を考えて、快翔がついている。
正直、2人ともにハンデがついたことになるのだ。
「まあ、負けないよ?俺は」
絶対に。
何度も心の中で、勝つことを誓って。
苦手だけど頑張って勝って欲しい
232:乙葉@恋歌◆Wg 恋組は史上最強!(※個人の意見です):2018/04/05(木) 10:22 >>231
ありがとう!
勝、結構根性あると思うよ!
6,空さんの強さ
私は、なんとなく土方さんと空さんのスケートリンクへと向かう。
「いばらさん、空さんに嫌がらせしてないですよね・・・?」
自問自答しよう。
いばらさんのことだし。
「してたら、許さない!」
陰口は空さんを傷つけるし。
土方さんは、無反応。
「空さんが泣いてても、良いんですか?」
土方さんは何も言わない。
しばらく歩いていると。
「あいつは強い」
ぼそりと声が返ってきた。
確かに心は強いから、もっと空のこと好きになっているんだよね私は。
235:乙葉@恋歌◆Wg:2018/04/10(火) 18:28 >>234
空は、強いからね(*´∀`)
7,期待 ※空side
「空〜、今年こそコンテスト出れるよね〜?」
お姉ちゃん・・・未空の声に、ドキリとする。
「お姉ちゃん何、言ってんの。空姉ちゃんなら、勝てるってば」
妹の、寧音が呆れたように返す。
あたしは、黙っていた。
「寧音、アイスバー取って」
あたしは、寧音からアイスバーを受け取り、舐める。
お姉ちゃんが、ソファーから身を乗り出して、
「空なら、私の代わりに優勝できる!」
残念そうに、足をなでる。
お姉ちゃんは足を怪我して、スケートができなくなった。
それ故に、家族の期待は一身にあたしに注がれる。
「空姉ちゃん、優勝するの信じてるよ、寧音は」
寧音の純真無垢な瞳。
あたしは、不安を胸の奥にしまって、
「ありがとう」
ふたりに、笑いかけた。
頑張って空d=(^o^)=b
238:匿名 hoge:2018/07/10(火) 17:36
リリカさん ( 乙葉さん ) .°ʚ(*´꒳`*)ɞ°.
おひしぶりですね 、 覚えてますか ? 「 時を駆けて、初恋*します。 」 の まんなかあたりで コメントさせて頂きました 、 ろぉ です !
まず 、 「 時*初 」 の完結 、 おめでとうございます ! 最近になって 、 やっと読み終えることができました … 。
土方さんっ 、 なんなんですか あなたは 。 最初から最後まで 、 イケメンのつもりですか こら ( 好きです 結婚しましょう (( やーっと夏音さんに想いを伝えられたと思ったら ! 遺言みたいに言わないでくださいよっ ! めちゃくちゃ号泣しました 。
沖田さんんん 、 あなたもですか ! 遅いですよ 、 遅すぎますよ ! 来世では 、 もっと きゃっきゃうふふしてくださいね ( 威圧 ) まあ沖田さんと夏音さんが 付き合うのが遅かったおかげさまさまで 、 斎藤さんと土方さんの絡みが見れて 、 わたしは うれしい限りなんですけどね (
斎藤さんっ ! あなたの夏音さんに対するまっすぐな姿勢が好きです ! わたしの嫁になってください ! (( ほんとに かっこよかったです 。 あ 、 土方さんもです ! ていうか全員 !
ほかにも まだまだ言いたいことは あるんですが … 。 わたしも リリカさんと もっといっぱいしゃべりたいです !
最後になってしまいましたが 、 この作品の続きも楽しみです ! 最近は更新されてなさそうなのですが 、 がんばってください ! こころ密かに応援しております !
二年ぶりに更新したいと思います、またよろしくお願いします、。
>>238
わわわっ、ありがとう〜!
たくさんコメントしてくれて、嬉しかったですッ、!!
後半の励みになってました!
あの三人の絡みを推してくださりありがとうございます、★☆(*´з`*)☆★
何気に作者も気に入って…((
本当にありがとうございます、!!
これからも頑張りまーす。+゚(*ノ∀`)