思い付いたときに詩を書いていきます。
詩ではなく短文に思えることもあると思いますが、
本人は詩のつもりで書いております。
乱入は可ですが、感想を添えて頂けると幸いです。
また、こちらからの感想はあまり期待しないでください。
何分、自分の意見を述べるのが苦手なもので。
いっぱい文字書けてえらいね😅
358:レミング◆yc:2024/11/19(火) 00:42 >>357
ありがとうございます。
一行以上文字をしたためると心が落ち着きますよ。どうか試してみて。
あなたは秋が似合うね
郷愁って、ほら
秋が入っているから
私きっと
あなたの胎から生まれたの
だから還りたくて私
あなたを見ると悲しくなるの
疑ったことなんてなかった
あなたのいない人生なんて
思ってもみなかった
考えたこともなかった
だって私
あなたの腕の中じゃないと
息ができないの
落ち葉を踏む
私は今外にいるんだっけ
それとも心の中にいるんだっけ
なんだか夢みたいなの
平衡感覚も失って
もうてんで現実味がなくって
女の心は秋の空、とか
ねぇ、嘘みたいね
だって私の心は生まれてこの方ずっと
変わったことなんてないのに
ぐらりと視界が回って
ねぇ、私泣いているの?
それとも転んだの?
教えてくれないとわからないの
あなたが教えてくれないと
なんにも
終末を過ごすなら
あなたと一緒だと思ってたの
花が落ちたのを報せるのは
葉が舞うのを隣で眺めるのは
目が覚めて最初に見るのは
目を閉じる前に最後に見るのは
生まれ変わっても出会うのは
純白のドレスを着るのは
一生をかけても誓えるのは
おはようを言うのは
おやすみを言うのは
この人生のタイトルになるのは
鮮やかな紅葉が散らばる
赤いままで朽ちていく
色づいたまま
褪せないまま
きっといつまでも
このままずっと
ねぇ、私
ずっとあなたの一番だと思ってた
あなたが死んで未だなお続くこの世界の、
なんと情緒のないことでしょう
美しい色彩を放ったそれは
今思い返してみると全てが純白で
だってあなたの光を反射していたから
あなただけが極彩色だった
あの日誓った出鱈目な夢は
愛は
永遠は
白昼夢は
きっと今日も床に横たわっているままで
見向きもされないまま
美しいまま
私が取り零したまま
あなたに忘れられたまま
いつか花になってしまうのでしょう
テーブルクロスのような
洗いたてのシーツのような
カーテンのような
それを被ってふたりきりで笑っていた
誓ったはずだった
私は本気であなたに誓った
私は本気であなたに永遠なんかを
抉れて血の滴る傷あとを舐めないで
その足元が汚れてしまうから
その純白すらも守れなくなってしまうから
だってあなたの光を反射していたから
あの日々が輝いて見えたのは
あなたのせいで
だってあなたの光を反射していたから
だから私は間違えた
あなたのいる方が太陽だと思っていた
あなたのいる方がソラだと思っていた
あなたのいる方が
ああ、
そんな、
だって、
その身勝手な信仰を押し付けたのは
私の方だというのに!
灰色の泥を被ったあなたは
見たことがないほど綺麗で
美しくて
見たことがないほど
それで、
私は世界という嘘に気がついたのです
世界は丸くて太陽に生かされているなんて
まるきり嘘っぱちで
世界はあなたに生かされているんだと
世界の全てはあなたの
反射光でできているんだと
そんなふうにぐしゃぐしゃに握りしめた
真実に気がついた
気でいた
それは世界の一番最後の夢でした
あなたを永遠に
淡く白んだ朝焼けの空
雨も上がってぬかるんだ庭
曖昧な時間と視界と悴む身体に
貴方の笑顔がひどく滲みる
足元に目を落とす
水たまりに映る貴方が嫌いだ
ひとりだけ吹っ切れたような顔
こっちの気も知らないで
僕がどんな思いで
雨に打たれたかなんて
考えたこともないくせに
乾いた風が背中を叩いて
寒くて震えて
そんな僕を貴方は
心配そうに抱きしめた
ああ、嫌だ
大嫌いだ
雨なんて上がらなくて良かった
雨に打たれたまま
誰かになんて救われないまま
いつか貴方が僕の涙に気付くまで
慟哭さえ掻き消す騒音の中で
貴方の声を聞いていたかった
朝なんて明けなくて良かった
夜に囚われたまま
誰かになんて救われないまま
いつか貴方が僕の心に近付くまで
一寸先も見えぬ闇の中で
貴方と見つめ合っていたかった
土砂降りの嵐の中
永遠に続くような夜の中
貴方の鼓動で踊っていたい
貴方の体温を頼りに生きていたい
あわよくば二人きりで
どうかずっと二人きりで
渇望と絶望が同居する
僕の空っぽな心臓を
貴方に預けてしまいたい
貴方に満たして欲しかった