混ざる或生命

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1:深河春淵◆wc:2020/02/04(火) 23:29

戻ってきました
先刻にも書いた通り
「アビス」と呼んでくれて
構わないですよ

閲覧は自己責任で
御願いしたいです

猫も食わない生魚の戯言は
聞き入れる心算は御座いません

53:深河春淵◆wc:2020/04/04(土) 19:21

>>52
見てくれたんだね、ありがとう。
そう云ってくれるのは嬉しいですな。

54:深河春淵◆wc:2020/04/04(土) 19:33

私が悪う御座いました
貴女の了承を得ずに

勝手に夕餉を
食べてしまったのは

今 私は貴女のぶちまけた
飯だった物の上に

頭を垂れて
後頭部を貴女の

飯の汁にぬったくられた
素足に踏んづけられております

それは貴女の足の
匂いではないのだけれど

これもこれで悪くないと
思います

後頭部の足の感触が
ぬるぬるしていて

私はある衝動に
駆られております

舐めたいのです
貴女の足を

後頭部をひっくり返して
顔面に足がある状態にして

私の舌の味蕾で
味わいつくしたいのです

気持ち悪いと
思われるかもしれません

そう思われたのなら
どうぞこの卑しい私めを

貴女の口から出てくる
モザイクがかかりかねない

酷き言葉でどうか
罵倒して下さいませ

55:深河春淵◆wc:2020/04/11(土) 21:42

呪われちまえ

お前なんて
 お前なんて
お前なんて

誰も彼もが

お前のせいで
 お前のせいで
お前のせいで

俺の事を馬鹿にするんだ

つらい つらい つらい
 つらい つらい つらい
つらい つらい つらい

苦しい

笑うな 笑うな 笑うな
 笑うな 笑うな 笑うな
笑うな 笑うな 笑うな

聞きたくないんだよ

56:深河春淵◆wc:2020/04/11(土) 21:46

森に出口は無い
あるのは入口だけ

持っているのは薬と水
自分を証明する物は
持っていない

呼んでいる
誰かが

行かなきゃな
早く

何処へ?
何処だろう
何処でも良いよ

57:深河春淵◆wc:2020/04/11(土) 22:01

あの空の雲よ
あの空の雲

あの空の雲より
発行される券は

お星またたく宇宙より来たる
機関車に乗る為に
必要な物なのです

若し無くしてしまったなら
あの空の雲は
意地が悪いですんで

ずい分とこちらを
焼きもきさせてから
渡しに来ます

機関車の乗客は
あなた地球人だけじゃ
ありません

火星人の乗客もいます
水星人の乗客もいます
木星人の乗客もいます

金星人の乗客もいます
天王星人の乗客もいます
土星人の乗客もいます

まぁとどのつまり
地球人が認知している星体の

者達は全て
乗っている訳です

線路は星ですよ
地球人が
天ノ川と呼んでいる物の事です

織姫や彦星なんて
そんなロマンチカルは
存在しません

乗るにあたりお客様には
守って欲しい事がありまして

それは決して
窓を開けては
なりません

窓を開けられますと
放り出されて
宇宙の亡者となりますので

あれの事です
右に見えます
あの物体です

星の帯の一部に見えますが
あれは昔この機関車の窓を

注意も聞かずに開けて
身を乗り出し

星を取って
家族へのお土産にすると
云い出したから

止めたんですよ?一応
でも聞かなかった

お客様が悪いと
今でも此処を通る度に
思いますね…

さて そろそろ
出発しましょうか

58:深河春淵◆wc:2020/04/11(土) 23:52

カレンダーを見る
時計を見る

刻々と時計が
針を進める音がまるで

処刑台の一番上まで歩く
自分の足音の様に思えてくる

後何分かすれば
忌々しい“誕生日„と云う
物がやって来るからだ

歳をとる
それは別に構わない

人間だから
歳をとるのは
当たり前だ

それよりも
恐ろしい事がある

祝われないのだ 私は
誕生日と云う物を 迎えても

誰からも

プレゼントなんて
何十年前にもらった以降
記憶が無い

おめでとうなんて言葉も
聞いた事が無い

だのに私の家族は
己が仕事先から
プレゼントを貰える

私だけが 祝われない
ぼっちだ 友達いないから

なんだか 目から
温い水が出てきた

59:深河春淵◆wc:2020/04/21(火) 21:18

渦巻く妬みは
くちなわと化し

吐き出される嫉みは
毒炎となりて

輝く生命を蝕み
とこしえに癒えぬ
禍恨の傷を残す

60:深河春淵◆wc:2020/04/22(水) 20:17

恨んだって良いじゃないか
許せないんだから

謝ったからって
お前の罪が
消える訳じゃないよ

しつこい?何を云っている?
お前の謝罪に
誠意が無いからだよ

謝って終わり?
其の考え方 嫌いだわ

丸く収まってたまるか
何時何時だって論(あげつら)って

お前の眼前に突きつけて
覚えるまで脳味噌に
捻り込んでやる

61:深河春淵◆wc:2020/04/24(金) 23:57

私は誰よりも
愛に飢えているのかもしれない

気がつくと
目で追っている

幸せそうな家族を
幸せそうな恋人を
幸せそうな友人を

私は一人
何をしているのだろうと
自問する

私は一人
ゲームをしていると
自答する

私は寂しい
何時も泣いているのだ

誰か助けて
くれないかと

誰か私を
見てくれないかと

62:深河春淵◆wc:2020/04/24(金) 23:59

布団の上で眠る私は
自らの周りに

火の点いていない
白く短き蝋燭の幻をみる

63:深河春淵◆wc:2020/04/30(木) 23:59

やり場の無い怒りと
行き場の無い悲しみは

其々炎と水になり
私の胸中に渦巻く

本来ならば炎と水
相反する二つの属性は

交わる筈は無く
どちらかが消えるが必定

だが私の胸中にある
炎と水は其に逆らい

互い互いに融合し
炎が水を消す度に
水が炎を消す度に

怒りとも云えぬ
悲しみとも云えぬ

混沌めいた感情の
水蒸気を発生させた

水蒸気はやがて
黒雲となる

黒雲は雷を放つ
雷は胸を貫き

暴れ狂いて心を
憎悪に焦がさせる

憎悪に焦がされた心は
標的を求めんとする為
嫉妬の血眼を見開き 彷徨う

64:深河春淵◆wc:2020/05/03(日) 20:46

虫がいる
否 正確にはある

其の虫に名は無い
どの著名な図鑑にも

其の虫の姿は
載っていない

虫の姿は小さい
人々が其の虫を
踏み潰しても

誰も気付かず
誰の靴にへばりついても
気にも止められない位の

虫は自分が
何を食うべきか
判っている

それは人間
だが外部からでは無い

人間の人体に開いている
穴と云う穴から入り

内部を巡る血をすすり
臓物を小振り乍も

金物屋の先に並ぶ
何も斬った事が無い

新品の刃物の様な
鋭き正三角の歯牙で

動物が動物の肉を
噛み千切る時のあの

ぶちぶちぶちと云う音を
立てて 食べる

65:深河春淵◆wc:2020/05/08(金) 21:19

気に食わない お前がな
何か私に別に
した訳じゃないが

見ているだけで
何か 苛々する

笑顔 泣顔 怒顔
どの顔も私の癪に
触れるにゃ充分だ

お前ばかりが褒められる
お前ばかりが味方される
お前が善人だから

それと真反対の私は
お前の扱いの
真反対の扱いをされる

私ばかりが怒られる
私ばかりが敵にされる
私が悪人だから

知らないんだろうぜ 皆はな
お前の秘密

私が今云ったって
悪人の虚言だと
誰も意に介さんが

電脳でなら
どうだろな?

誰も気付かない
噂の発信元は 私だと

真実として
伝わるのも良いが

尾鰭が付いた方が
どうせなら得だ

曲がりに歪んだ
原型の無い噂

そっちの方が
お前を苦しめられる

お前を好きな皆が
お前を攻撃する
これ程愉快な事は無いね

66:深河春淵◆wc:2020/05/09(土) 21:42

いっその事
くたばっちまえと
素面で酒を呑み

酔払の状態で
空瓶を持ち乍
看板ネオンを練り歩く

夜の匂い特有の
甘い女に手を引かれ

淫湯の一夜を過ごせども
素面ではあらぬので

隣で眠る女は誰ぞと
腕を組んで首をかしげる

其の内女も起きだし
うどんをすすれば

金の無ェもんに
用は無いぞと追い出され

くたびれた財布を
投げつけられる

開いて数えようにも
数えるべき銭は無く

あの女 全部取りやがったと
毒吐く様に呟いて
己が家への帰路を行く

67:深河春淵◆wc:2020/05/12(火) 21:56

何故貴方は
他の人を見るのです?

目の前に
恋人たる私が
いると云うのに

そんなに私より
あの人の方が良いのですか?

あの人の方が
良いと思うのならば

付き合いたいと
思うのならば

今すぐ私など
捨てらっしゃい

汚れた床を拭いた
ボロ雑巾の様に

私など
捨てれば良いよ

そしたら私は生卵の卵殻に
貴方の名前と生年月日を

書いて庭に
埋めてやろうね

68:深河春淵◆wc:2020/05/16(土) 21:19

ぼんやりとした
この思考の内に
詩でも書こう

今なら聞こえる様な気がする
何が 嗚呼 それは
正体は不明です

ですが音が聞こえます
それは声にも似るのです

69:深河春淵◆wc:2020/05/16(土) 21:25

亡霊の瞳は
恨みに満ちている

亡霊の恨む相手は
この世に既にいない

この亡霊が取り殺した…
ずっと背に張り憑き

怒りを孕む声色で
決して聞こえない
呪いの歌を歌った

それでも亡霊からは
恨みは消えない
強く…深く…増していく…

70:深河春淵◆wc:2020/05/16(土) 21:45

今日はお前に
こっぴどくやられたから

お前ん家の庭に
海月を撒いてやったよ

ぷるぷるの感触を
お前の足の裏で
ぶにぶに踏めば良い

ちなみに撒いた海月の名前は
鰹の烏帽子(かつおのえぼし)

お前に呪いをかけた
特に理由はないけれど

なんかお前の顔が
浮かんできて

太陽系の様に
ぐるぐる回るから

こっちまで
目が回ったんだ

だからお前は一日に十回
箪笥の角に足の小指をぶつける

ざまぁみろ
小指を骨折しちまえ

71:深河春淵◆wc:2020/05/17(日) 23:44

バラバラにしたっていいじゃない
此処はおとぎの國だもの

居眠りしている
おばあさんをたたきおこして

魔法を使わせたら
あっというまに
もとどおりだもの

私でも戻せるけど…
嫌よ 疲れるもん

大丈夫よ大丈夫
貴方は他の子たちといっしょに

部屋の中に
入っていれば良いの

72:深河春淵◆wc:2020/05/21(木) 20:35

楽しい夢を見た
自分が巨大な

獣や竜になって
世界を壊している夢

その時の私は怒っていた
何が何だか判らなくなって

でもとにかく目に留まる物全てが
自分を苛立たせてしょうがなくて
破壊せずにはいられなかった

瓦礫になる建物
燃える街並み
歿んでいく人間…

それ等を見ていると
気持ちが昂って

もっと壊れろと
暴れ狂いたくなってくる

戦車や戦闘機なんて
目じゃない

払い除ければ
いつの間にか
無くなっているのだから

73:深河春淵◆wc:2020/05/26(火) 22:28

ふと 可笑しくなる
花瓶を割った

良いじゃないか 別に
お前の命より安いんだから

74:深河春淵◆wc:2020/05/26(火) 22:30

吐けよ煙突黒煙を
空から青を亡くす為に

75:深河春淵◆wc:2020/05/26(火) 22:32

ふとお前の事を
思い出した

生きた鶏肉を
解体している時に

76:深河春淵◆wc:2020/05/26(火) 22:37

飛べない蜻蛉が
階段に這いつくばってた

何故だかそれが
憎らしくなってきて

何処ぞで拾った木の枝で
複眼の部分を突き刺した

77:深河春淵◆wc:2020/05/29(金) 21:49

ピピコピコ
ピピコピコ 電子音

暗い部屋の中
ゴミだらけの部屋の中
何かを打つ音だけが 響く

社会から拒絶された 自分
世界から隔絶された 部屋

此処なら自分を誰も
非難しない

外からの声は
耳を塞いでいれば良い

昼夜の世界 逆転してる
外では太陽が
出ているらしいけど

自分の世界は月だ
いつまでも夜だ
布一枚がそうしている

周りの三次元は
結婚しているけど

自分はその前に
二次元と結婚している

二次元なら
三次元みたいに
裏切ったりしない

自分の世界は
此処だけで良い

見聞を広める
必要なんて無い

誰かの泣き声が
聞こえたような
気がしたけれど

きっと
気のせいだ

78:深河春淵◆wc:2020/06/06(土) 23:47

希望を抱いたの
だけど
何も変わらなかったの

悲しさが
増すだけだった

辛さが
増すだけだった

苦しみが
増すだけだった

誰も
判ってくれない

誰も
見てくれない

ここに
いるのに

誰も
気付いてくれない

79:深河春淵◆wc:2020/06/06(土) 23:52

報われぬ彼の者の為に
其の純潔な心が

世の中の汚れた者達に
蝕まれない様に

私は彼の者の事を
天国へ導こうと思う

80:深河春淵◆wc:2020/06/06(土) 23:57

(1)
生きている
家族の姿を見ると

どうしても
歿んでいる姿を

思えずには
いられません

ある日の母は
台所に立っています

料理をしているのですが
包丁を持っており

其れをうっかり滑らせて
自分の胸に
突き刺してしまうのです

母は歿にました
ですがこれは
私の想像なので

現実の母は歿んでおらず
料理を続けておりました

81:深河春淵◆wc:2020/06/13(土) 18:21

(2)
或る日の兄は
今日も今日とて

運動らしい
運動をしておらず

食っちゃしては
部屋の中で
グースカ寝ています

夕食が出来て
私が呼びに行くのですけど

いくら呼んでも
ウンともスンとも
云いやしない

それもそうでしょう
だって兄は
歿んでいたのですから

原因は云わずもがな
兄自身に溜まった
こえこえとした脂肪です

ですがこれも
私の想像上の
出来事なので

誠に残念乍
現実では
歿んでおらず

グースカと
寝ているのです

82:深河春淵◆wc:2020/06/16(火) 02:40

小さい子 可愛い子
キレイにしようね

髪をとかそうね
私のお膝の上で

服を着せようね
さぁ バンザイして

靴を履かせようね
おろしたての 赤い靴だよ

キレイになったね 小さい子
さあ 頭から順番に
噛み砕いてあげようね

83:深河春淵◆wc:2020/06/16(火) 02:43

星 星 ぴか ぴか
夜空に あがる

星 星 ぴか ぴか
夜空で ひかる

星 星 ぴか ぴか
宇宙から やってくる

星 星 ぴか ぴか
地上を 滅ぼすよ

84:深河春淵◆wc:2020/06/22(月) 23:52

貴方のノートが
真黒に染まりますように

貴方の見る景色が
真赤でありますように

貴方の未来が
閉ざされますように

85:深河春淵◆wc:2020/06/22(月) 23:59

苦痛よ きたれ
悲しみよ きたれ
今こそあの者に試練を

彼の者は幸福に満ち過ぎた
我は彼の者に
不幸を与えねばならぬ

運命は常に寄らず離れず
禍福平等であるこそが定め

だが彼の者の天秤は
幸の方へ傾いている

平等を是とする我としては
看過出来ぬ事

ならば与えよう
今こそ嘆きを

彼の者の最も愛し人へ歿を遣わせ
彼の者の親しき友へも歿を遣わせ

彼の者を
孤独と空虚へ導こう

86:深河春淵◆wc:2020/06/27(土) 21:00

つのばさみ しょっきりん
紙だって布だって何だって

自慢とうたうつのばさみで
しょっきりんよ

87:深河春淵◆wc:2020/06/27(土) 21:04

おとなりさん
いつもニコニコ

今日も今日とて
ニコニコしていたよ

おとなりさんの旦那さん
それはもうひどい人

お酒を飲んじゃ
つらく当たる人

それでもおとなりさんは
ニコニコしている

ある日
おとなりさんの旦那さんが
消えたって

おとなりさんは
ニコニコシャベルを持って
話してくれた

88:深河春淵◆wc:2020/07/01(水) 21:31

私は「彼」を許すまじ
「彼」は此処まで私を

傷付かせておいて
のうのうとしている

あの面に何発位
握りしめたこの拳を叩き込めば

「彼」の顔は
トマトのように
腫れ上がるのだろうか

89:深河春淵◆wc:2020/07/10(金) 02:57

あの子は いつも ひとり
あの子は いつも ひとり

ゆうがた いつも
ぶらんこで あそんでいる

ゆら ゆら ぎし ぎし
ゆれて ゆれて 
赤い そらが ちかい

ふくは よごれて ボロボロで
いつも したを むいていて

なにを いわれても
白い 歯を むきだしに
わらっている

にぎり つぶした
かわいい ちょうちょを 片手に

あの子が あそんでいると
だれかが いなくなる

ひとり ふたり さんにん
四にん ごにん ろくにん

かぞえていたから わかるんだ
だれが 消えたのか

ぼくだけが 覚えていて
みんなは しらない

あの子の 事も
この子の 事も

○○ちゃん こんどは
あの子も いれて 遊ぼうね

あの子 いつも
ぼくたちを みているから

90:深河春淵◆wc:2020/07/11(土) 19:04

ある日 突然
でっかくなった

両手がでかい
ぷちっという
音が聞こえた

両足がでかい
下で爆発音がして
なんだか少し熱い

怪獣!怪獣!と
ぼくを見て
みんな叫んで逃げていた

にんげんなのに
なんでこうなったのか

自分にも
よくわからないのに

みんな みんな
石をぶつけてくる

でかくなっても
痛いものは 痛いよ

やめてよ みんな
みんな やめてよ

そんなことするなら
ぼくにとっての
小石を 投げるよ

みんなに
ぶつけるよ

泣いたって
怪我したって
しらないから

91:深河春淵◆wc:2020/07/19(日) 22:51

さふさふと云う
木の葉の音

人が踏む
木の葉の音

さふさふと云う
木の葉の音

木の葉と云う歿骸の
砕かれる音

92:深河春淵◆wc:2020/07/19(日) 22:52

海の幽霊の
一団となれば

愛し憎き貴方を
足つかぬ深き底へと
誘えるか

93:深河春淵◆wc:2020/07/19(日) 22:54

歿に体である
我が耳に
蚯蚓が入りて

うねうねよじり
臓府を見る

94:深河春淵◆wc:2020/07/20(月) 23:10

一つの木に
二人の男と女

一つの木は
新たなる別れと出会いを
見届ける

95:深河春淵◆wc:2020/07/20(月) 23:11

飲まねばやってられぬ
人に酒の力で
当たらねばやってられぬ

我が勝手なるこの心を
憎しと思う
二日酔いの朝よ

96:深河春淵◆wc:2020/07/20(月) 23:13

生活(ライフ)に充実せし者よ
爆発四散すれば良いと

青空の下
空想す

97:深河春淵◆wc:2020/07/22(水) 00:39

今だけはこの空の
太陽よ影れと願う

太陽さえ出ずらねば
深き眠りにつける故

98:深河春淵◆wc:2020/07/23(木) 21:26

詩が書けぬと
泣き事を云う我を

見えぬ者が
お前は才など無いと
責める声

99:深河春淵◆wc:2020/07/23(木) 21:29

許しを乞う者の背を
鞭にて更に呵責したくなる

地獄に住まう
獄卒が如く

100:深河春淵◆wc:2020/07/23(木) 21:30

愛に永遠など無い
誓うなかれ 君よ

それだから君は
そんなにも私に対して
苦しんでいるのだ

101:深河春淵◆wc:2020/07/27(月) 00:34

母親が子守歌を唄う
中の胎児は首に
へその緒を巻いている

102:深河春淵◆wc:2020/07/31(金) 00:34

誰かが歿んだ
ニュウスを見てる時

嗚呼なんだ君かと
君が後に立っていた

103:深河春淵◆wc:2020/07/31(金) 00:35

何ぞを彫っている時
自分の一部を彫ったならば

自分もこの彫刻と同じ様に
美しくあれる気がする

104:深河春淵◆wc:2020/07/31(金) 00:36

同窓会
出でし者よ皆歿ねと

家の中にて
呪うばかり

105:深河春淵◆wc:2020/08/02(日) 19:10

夏は柳の下にて
人を驚かしてみたし

なれば幽霊を
師としてみるか

106:深河春淵◆wc:2020/08/02(日) 19:10

暗闇にて微笑む
寝る君の首を
撫で回して

107:深河春淵◆wc:2020/08/02(日) 19:25

女をぶつ切りにする
肉屋の吊るされた鶏の様に

生きたまま切る
麻酔なんて使わない

足首を抑えて振り下ろす
ダンッ ダンッ と二回

叫ぶ
切られる度に 血が出る度に

切り落とした足の肉に
靴を履かせて飾る
高いヒールが良く似合うね

太股辺りに包丁を当て
力を込めて切り落とす

完全に切り落とした脚に
鉄串を刺して焼く

焼けていく肉の匂いで
お腹が鳴った

次に耳を
小刀で切り落とす

切り落とした耳に話しかけて
冷蔵庫に保管している

今まで切り落とした女の
耳の瓶詰めに
ポチャン…と入れる

脚がちょうど良く焼けた
鉄串を持って
飢えた肉食獣の如く喰らう

女は虫の息で
自分の脚が
食われているのを見ている

咀嚼音を聴かせてやりたいな
でも君には耳が無いから
聴く事が出来ないね

二つの脚の串焼を
ペロリとたいらげて

ふと…デザアトが
食べたくなる

冷凍庫に
脳味噌と眼球を
入れていたのだった

誰のだったけ…
まぁ良いかそんな事

私は故意にしろ
そうで無いにしろ

踏み潰した
蟻の数なんて

覚えちゃいない
“人間„なのだから

108:深河春淵◆wc:2020/08/08(土) 01:06

(1)
毒虫でありたいのです
けばけばしい色合いの
派手な毒虫に

毒虫と云っても
種類と云う物があるから

蜂の様な飛ぶ毒虫か
毛虫の様な這う毒虫か

私は人でありながら
何故毒虫になりたいなぞと願うのか

それは法が
関係しているのです

人間は何かを傷付ければ
罪に問われ 裁かれるでしょう

けど虫ともなれば
たとい何かを傷付けても

罪に問われず
裁かれやしません

法は人を裁く物であって
虫なんぞを裁く
馬鹿な物じゃありませんから

109:深河春淵◆wc:2020/08/09(日) 01:48

(2)
私には
嫌いな者がいるのです

其の者は
容姿に関しては

別段特筆すべき
所は無いのですけど

性格がもう…
…何と云いましょうか

人間と呼ぶには
あまりにも形容し難くて
兎に角嫌なのです

そんな者にも
忌々しい存在があるようで

それが虫なのです
件の者は其れを見付けると

まるで親の仇かと云わんばかりに
靴で液がぶちゅぶちゅと
出るまで踏んづけ

原形が何ぞやと判らなくなるまで
地面に擦り付けるのです

なんと可哀想な虫なのでしょう!
彼の者の視界に入って仕舞った不運故
尊厳無き最期を迎えて仕舞うなんて!

だから私は毒虫となりたい
刺しに刺しまくり

全身と云う全身を
毒で侵しもがき苦しませて

脂汗を吹き出させて
息を絶えさせたいのです

110:深河春淵◆wc:2020/08/19(水) 22:01

君が僕を
裏切りさえしなければ
こう云う事にはならなかった

だから君は皆に泣かれて
花を手向けられるんだ

石の下の
君の肉体は

時間が経つにつれ
段々腐っていくのだろうね

其処に君の意思はあるのかな
あるのだとしたら
どんな気持ちだい?

111:深河春淵◆wc:2020/08/21(金) 20:57

あいつがやって来る
地より 来る

祈っても 無駄
逃げても 無駄

あいつは 神など
恐れはしないし

逃げても 何処までも
追いかけてくる

あいつに
目を付けられたら
終わりなんだ

あいつは
何をやっても 歿なない
刃でも 銃でも

あいつは
僕の目の前で 今
口を 開いている

112:深河春淵◆wc:2020/08/21(金) 21:03

ただ 歩く
ただ ただ 歩く

ただ ただ ただ 歩く
ただ ただ ただ ただ 歩く
ただ ただ ただ ただ ただ 歩く

ただ ただ ただ
ただ ただ ただ 歩く

ただ ただ ただ ただ
ただ ただ ただ 歩く

ただ ただ ただ ただ
ただ ただ ただ ただ 歩く

ただ ただ ただ
ただ ただ ただ
ただ ただ ただ 歩く

歩く 歩く 歩く
歩く 歩く 歩く
歩く 歩く 歩く ただ

歩く 歩く 歩く 歩く
歩く 歩く 歩く 歩く ただ

歩く 歩く 歩く 歩く
歩く 歩く 歩く ただ

歩く 歩く 歩く
歩く 歩く 歩く ただ

歩く 歩く 歩く 歩く 歩く ただ
歩く 歩く 歩く 歩く ただ
歩く 歩く 歩く ただ

歩く 歩く ただ
歩く ただ

113:深河春淵◆wc:2020/08/26(水) 21:11

ある城の姫の夢
遠き星は
青の歌にて眠る

幽霊鯨は人の住んでいた
瓦礫を背に負いて

汚染された空に
かつての清い希望を胸に抱き
吠え地に落ちる

幽霊鯨の歿骸に群がる者
人間と呼ばれていた者

彼等は鯨の背に
黄金があると信じていて

皮を剥ぎ 臓物を見
滴る血を舐めて

更に狂気となって
脳を掻きむしる

朝日が昇り 姫は目覚める
姫は骨である

114:深河春淵◆wc:2020/08/28(金) 23:47

求める物は何だったかしら
何も判らないわ

こんなにも自分は物に囲まれて
恵まれていると云うのに

人、人、人
人が 足りない

自分に集まったって
目的は金、金、金
私の物ばかり

私はそれが無ければ
誰も、何も、相手にされない

いっその事、燃やしてしまおうか?
金も、家も、この身体も

そうすれば何も欲しく無くなって
こんな煩わしい心も
消えてくれるかしらん

泣きはするでしょうね 偽りだけど
喜ぶでしょうね 金が舞うのだから

あげるわよ 貴方達に私の金を
争えば良いわ 倫理、道徳を捨てて

欲しいのなら 自分の児だって
*してしまえば良いじゃない

富にまみれたいのでしょう?
其の後に来る孤独に苛まれても

望んだのは

…貴方でしょう?

115:深河春淵◆wc:2020/08/31(月) 21:44

私の詩で
誰かが不幸に
なれば良い

慎ましき小さな幸せも
私の目に映せば

其は大きな幸せで
嗚呼なんと
妬ましき事でしょう

だから歌うのです
呪いましょう

新しく産まれ
祝福を受けし生命を

摘みましょう
萌芽の美しき草木を

嘆きを聞いて
私は喜び
悦に浸るのです

116:深河春淵◆wc:2020/08/31(月) 21:53

偽りの幸福でも
皆が求め喜ぶのなら
私は与えねばならぬのです

笑顔を見るのが好きなのです
素敵じゃないですか

何もかも忘れて
不幸の無い世界へ
入り浸る姿と云うのは

幻を見せてあげましょうね
貴方にとっては
幻では無いのでしょうけど

そのくすんだ希望の失った瞳に
光を宿らせてあげましょうね

楽しんでいらしてね
空を翔びたいと願うなら
此処なら叶いますからね

117:深河春淵◆wc:2020/09/02(水) 21:18

私は不幸なので御座います
私は物に見限られ
者にも見限られました

そんな私に者は
生きろ等と

其の内良い事があるなぞと
とても酷な事を云うのです

それはどれくらい
待てば良い物なのでしょう

一年?十年?否
私の髪が白となり
足腰立たぬ老人となるまで?

そんなのは嫌です
それならば今此処で

歿を選ぶ方が余程
幸で御座いましょうよ

そんな折りに現れた神様
貴方様の噂は
聞いております

何でも不幸に見舞われ
後先無くなり歿を望む人間を
自らが創りし世へ連れて行く…

其処は苦無き
極楽浄土だと

跪いて縋らせて下さい
貴方様の世界へ
行きとう存じます

118:深河春淵◆wc:2020/09/03(木) 21:35

歩む道よ茨あれ
流す血により花よ咲け

愛でし掌の花の儚さよ
枯れて背かれ捨てられて

摘まれる新たな花の
命の終わりよ始まりよ

119:深河春淵◆wc:2020/09/03(木) 21:47

(1)
彼/彼女は何故
泣いているのだろう

現実は嫌だと云った
夢を与えて欲しいと云った

だから私は夢を与えた
彼/彼女の望むままに

そうしたら今度は
現実に帰りたいと云った

何故?何故?
あれ程忌避していた現実に
何故帰りたがる?

何故?何故?私を拒む?
何故私の手を振り払う?

嗚呼嫌だ拒まないでくれ
私は誰かに要されていなければ
消えてしまう存在なのだ…

120:深河春淵◆wc:2020/09/06(日) 22:03

(2)
…お前が拒むなら
永遠なる夢に閉じ込めよう

楽しい夢なんて
与えてはやらん

お前が心の底より
私を求めん限りは
永に目覚めんと思うが良い

嗚呼可哀想に
お前が拒まず

現実に帰るなどと抜かさず
只夢想にて共にあれば
こんな事になぞならなかったのに

121:深河春淵◆wc:2020/09/11(金) 23:27

不幸
貴方達から見れば
そうなのかもしれない

幸福
我が民の目を見てよ
恐怖なんて無いでしょう?

確かに我が国に
貴方達が自由と呼ぶ様な
物は無いのだろうけど

自由があるから故に
争いは生まれる…

ならば徹底的に
思想に反する者を排し

何も知らない民達には
自由が如何に悪であるかを説き

只一つの思想に隷従する事こそが
どれ程素晴らしくて

善き事なのかを
脳の髄の髄まで洗い尽くして
流し込ませて

見えない首輪を
巻いておけば良い

其の手綱を持つのは我よ
苦しまない程度に引き

若し噛みつくなら
痛みを伴う躾をして

それでも噛むなら
我の愛い民達に
喰い千切らせれば良い

ほれ これで
我の手は何も汚れぬ白き手よ

この国には絶対的な
只一つだけがあれば良い

雑多なのは要らない
否 この国には

そんな物は
もう 存在しないのだ

122:深河春淵◆wc:2020/09/15(火) 22:28

鏡は私に云いました
「目の前の物をお食べなさい」

そして私は目の前の
パンとリンゴを
食べました

私は鏡に云いました
「食べる物が御座いません」

鏡は私に云いました
「なら草花を食べるのです」

そして私は裏庭の
育てた草花を
食べました

私は鏡に云いました
「食べる物が御座いません」

鏡は私に云いました
「なら虫を食べるのです」

そして私は土の中の
芋虫を千切って
食べました

私は鏡に云いました
「食べる物が御座いません」

鏡は私に云いました
「なら土を食べるのです」

そして私は地面の
土をほってすくって
食べました

私は鏡に云いました
「食べる物が御座いません」

鏡は私に云いました
「なら給士係を食べるのです」

そして私は給士係の
体を刻んで焼いて
食べました

私は鏡に云いました
「食べる物が御座いません」

鏡は私に云いました
「ならこの私を食べるのです」

そして私は鏡の
粉々に砕けた破片を
食べました

私は鏡に云いました
「次は何を食べましょう?」

123:深河春淵◆wc:2020/09/16(水) 21:44

私は何者なのだろう
人なのか?思い出せない

人が肉塊になるまで
首をはね切り刻み血だまりの中を

歌い乍歩くのが
とても楽しかった

まるで薔薇の花弁を
踏みしめている様で

林檎が好きだ
噛んだらすぐに
眠くなったが

月明かりの夜には
自分の歩く後に
小石を置いた

海を眺めていると
ふと、自分の胸に
短剣を突き立てている

時折、妙な記憶の断片が
私の頭をよぎる

赤い薔薇と
手足の生えた
トランプ達に囲まれ乍

規律を守らぬ者の首をはねる
女の王の姿

火で炙った真っ赤な
鉄の靴を履いて

踊り狂っている女を
男と共に見ている
白い雪の様な姫

機転で魔女を騙し
生きたまま焼いて

魔女の宝で
富を得た幼き兄妹

叶わぬ恋に嘆き
優しさ故に自らを泡に帰す
人の姿の魚の姫

この記憶は
一体誰なのか

判らないから
とりあえず歌おう

花弁の上を
林檎をかじり乍

小石を目印にして
短剣を振り回そう

124:深河春淵◆wc:2020/09/20(日) 21:40

彼の全てが気に入らなかった
存在そのものが何時でも
私の癪に障った

彼は真面目だ
世間から見れば

誰からも
好かれるであろうの善人だ

だが私はどうしても
彼の事を見ると

殺意を
抱かざる負えなかった

まるで前世に
何かしらの因縁でも
あるかの様に

125:深河春淵◆wc:2020/09/20(日) 22:11

お前達が土に種を蒔き
萌芽を経てこの地に
生命を満ち溢れさせるならば

この手に持つ刃にて刈り取り
劇毒を流し絶えさせよう

求むるは焦土
星辰無き黒き夜

126:深河春淵◆wc:2020/09/28(月) 22:05

私の職場と云うのは
仲良くしろ だの
チームワークが大切 だのと

まるで気違い染みた宗教の様に
人との絆とやらを説いてくる

それに盲信する上司や同僚は
さしあたり其の信者だろう

だが私はそうでない
あんな絆の盲信者でない
断固として違う否定する

私は仲良くすると思った他人としか
仲良くはしない人間だ

そんな私を盲信者は
血が通っているのか疑わしい
凍血漢と罵倒するだろう

罵倒するならするが良い
お前達の認識は

間違っちゃいないし
事実だからだ

だがそれの何が悪い?
お前達の何時も説く

絆の一種には
違いあるまいよ

127:深河春淵◆wc:2020/09/30(水) 21:48

宿り 宿り
液と液

宿り 宿り
母なる者の腹の中

宿り 宿り
動くための手と足と
考えるための脳

宿り 宿り
羊水と
絡まるへその緒

宿り 宿り
光と手術台

宿り 宿り
切り裂く医者のメスと
切り裂かれる母なる者の腹

宿り 宿り

128:深河春淵◆wc:2020/09/30(水) 21:49

パイの中に
鳥が突っ込んだ

突っ込んだ鳥は
そのまま焼かれて

お客の前に
出されて食われた

129:深河春淵◆wc:2020/10/02(金) 21:09

おれたちはすてられた
ふるいからすてられた

あたらしいやつがやってきたから
すてられた

ここはがらくたのおやま
みんなこわれているから
だぁれもちかよらない

うごくたんびに
うるさいおとがなる

がらがらがらがら
どんがらどっしゃん

つくられて つかわれた
それがうれしかった

なのになのに
あたらしいやつがやってきて

いらなくなったから
すてられた

まだ うごくのに
まだ やくだつのに

どうして?

130:深河春淵◆wc:2020/10/03(土) 22:47

悪い夢を見ぬように
その両の目を閉じませう

星明と月光
一つはゆりかご
一つはメリイゴウランド

金糸雀が歌います
耳をかたむけ聞きませう

ほぅらうとうと舟こいで
そのまま朝まで眠りませう

131:深河春淵◆wc:2020/10/07(水) 20:51

ふたつのボウルの中に押し込みます
父母姉兄押し込みます

父母姉兄大きいので
刻んでバラバラ肉塊に

父と母はハンバーグ
姉と兄はホールケーキ

父母合挽きハンバーグ
フライパンでじゅうじゅうじゅう

兄姉甘いクリーム
ふわふわいちご色

家族が嫌い?いいえちがう
家族が好き?いいえちがう

ただ食事がしたかった
けれども材料が足りなかった

近所のスーパー
みぃんなしまってた

だから家族を
食材にした

132:深河春淵◆wc:2020/10/24(土) 21:49

(1)

まるい卵
ころがる卵


なんにから産まれた卵?
鳥から産まれた卵


スーパー198の卵
何処かの家の卵


割られる卵
中身出る卵

133:深河春淵◆wc:2020/10/24(土) 21:53

(2)
卵を観察する
卵をひとつ机に置く

卵をひたすら見つめた
卵に卵と名付けた

卵は卵と違って
卵は美しい

卵は寝る時一緒
寝息を立てない

卵をある時落とした
卵はある時落とされた

卵を落とした犯人は私
卵から腐った臭いがする

卵は歿んだので
卵をひとつ出して観察する
卵を卵と名付ける

134:深河春淵◆wc:2020/10/29(木) 21:34

憎しみが育まれた
それは誰の中に?
ええ 私の中に

誰を憎む?
それは彼

彼とは何者?
私を辱しめた者

彼と笑う彼等は何者?
彼等は私の苦しみ知らぬ者

苦しみを知らぬ彼等は
何をした?

私を孤独に追いやり
悲しませた

ならば呪おう 彼と
彼等に対する
慈悲など必要無い

お前は優しいね
彼と彼等の命を考えてる

だけど何も云えはしない
其のお前の優しさ弱さにつけこんで

彼と彼等は
時が経つのを待っている

時が経てば
お前が許すと思っている

そんな事は無い
ある筈が無い

あれだけの屈辱
忘れる訳が無い

忘れる訳無からば
捨て給へよ 人の心なぞ

汝は恨み憎む者
我は怒り呪う者

光浴びる彼と彼等は敵よ
仇成す者へ歿霊よ憑けよ

しからば汝等歿霊に下す命とは
彼と彼等の幸福を苛みて
堕ちるままに【歿】へと導き給へ

135:深河春淵◆wc:2020/10/30(金) 21:10

チックタック チクタク
急げ や 急げ
そんな足じゃ間に合わない

あの方は時間に厳しいのさ
遅く来てはいけないし
早く来てもいけないし

お寝坊は叩き起こせ!
でなきゃ処刑だ

首をはねられて
赤い雨が降っちゃうよ

そんなのはこんなめでたい
パーティーには相応しくない!

ああ! ああ! もう!
いじわるワニがとおせんぼだ
口を開けて食おうとしてる

そんな時は
トリカブト入りのカップケーキを
食わせておあげよ

たちまち泡吹き
倒れてコロリ

歿んだ後は皮を剥いで
おみやげにしてやろう

イバラの道だよ
今日もひどいトゲだらけだ
庭師め何処でパイプを吹かしてる?

でも此処を通らなきゃ
あの方のパーティーにゃ行けずに
首をはねられる

困る!困る!ああ困った!
困っている時間も無駄なんだ
だったら行こう!

グサリグサグサ
イバラのトゲが刺さるな痛い

でももうすぐ抜ければ
時間カッチリパーティーに間に合う!

そしてワニの皮をおみやげにすりゃ
目玉ひん剥き周りはびっくり!
そしてあの方に誉められる!

そして そして 時計を見た
これは大変!時計が止まってる!

叩いたって無駄さ 動かないもの
つまるところ僕は此処を回る、回る?

アハハハは!なんて楽しい!
ぐるぐるぐるぐる回るなんて!

136:深河春淵◆wc:2020/11/02(月) 21:36

ぶち込んでしまえ 鍋の中に
トカゲ ヘビ カエルをさ

生きてようが 歿んでようが
かまわないから とにかくぶち込め

ぶち込んだら 混ぜるんだよ
煮たって其処らに臭いが充満したら
この粉を鍋の中に振りまきな

なんの粉か?教える訳無い!
探るんならお前も材料になるだけさ

鍋から目を離すんじゃないよ
こぼしちまったらもったいないからね

さぁさ薬だ 出来上がりだ
味は知らんさ 効能重視さ

飲んだら感想を聞かせておくれ
返事がなきゃ失敗だ

137:深河春淵◆wc:2020/11/02(月) 21:56

ぱちぱち燃える きのえだ燃える
火がめらめら よぞらが燃える

熱い 熱いと きのえださけぶ
かまいやしないと きのえだいれる

ごうごう燃える ぱちぱちいう
うとうと火の番 わすれちゃいけない

くわれるよ おおかみに
おまえを えさと みているよ

やつらは 火がこわい
火を焚いてるあいだは ちかよらない

あさになったら かえるから
それまで火を絶やしては いけないよ

138:深河春淵◆wc:2020/11/06(金) 21:59

汝が歿は
如何なる聖の秘術でも
不可逆なり

永遠なる冥界 歿者の都
住人は飢餓と苦渋に呵責され
己が罪より逃れられず

定めるは我 この冥界を治めし王
天秤は傾き 汝が罰を決めん

139:深河春淵◆wc:2020/11/07(土) 20:34

取り囲め 獄卒よ
定める罰からは 逃れられぬと

愚かなる我が住人達に
教えてやるが良い

手段は問わぬ 思うがままに
並み外れた其の力を 奮え

情を持つな 例え幼子でも
冥界に来たらば 其は我が住人

刃を首へ掛けよ はねよ

140:深河春淵◆wc:2020/11/07(土) 20:48

そびえる 骸の山
頂に玉座 座するは王

かつては無秩序であったこの地に
彼方此方に散らばる歿を
一つにまとめ 都を創りあげた者

141:AL ◆6. hoge:2020/11/09(月) 17:42

アビス師匠!
懐かしい………樹音です、覚えてらっしいますか?
(今はALという名前で創作活動をしております)
相変わらず世界観が素敵で好きです。
私も負けていられませんね。

142:深河春淵◆wc:2020/11/16(月) 21:59

…!ふふ、嬉しいですね。
弟子がこうも
慕ってくれているのならば、師として更なる励みになりましょう。

143:深河春淵◆wc:2020/11/16(月) 22:37

歪なる瓶 溢れる水
それは彼の者の悲哀

受け止めきれぬ情
母なる大地を呑み込む

144:深河春淵◆wc:2020/11/16(月) 22:49

痴れ者よ 知るが良い
我は主の祈り手

星辰に願うは 我が主の顕現
器なるは我 主の眷属が末端

145:深河春淵◆wc:2020/11/20(金) 20:40

笛吹き 高らかに吹く
山より降りたる 野鼠の群

行進す 一糸乱れぬ姿
さながら訓練された兵の様 美しき哉

通る先に町 大人が居る 子供もいる
皆が見る 野鼠の群

子供は知らない 大人は知っている
率いる笛吹きの正体を

嘗てのあの者 報酬が惜しく
騙くらかして 追い返した者

復讐に来たのだと 大人は戦慄した
野鼠の群 町に差し掛かる

瞬く間に骨と化す 人 人 人

146:深河春淵◆wc:2020/11/22(日) 21:27

等間隔に揃えられた
我が箱庭に
招かれざる者 侵入す

誰の許可を得て 汝等は
我が箱庭を歩く?
足跡と云う汚れを残している?

然らば汝等不敬なり
我が箱庭を護る 雄々しき獣等の
足しにならん餌となるが良い

147:深河春淵◆wc:2020/11/22(日) 21:49

我に願うもの何ぞや
云うが良い 求めし者よ
どの様な汚き欲も叶えよう

富を欲するならば
末代も使い切れぬ黄金を与えよう

愛を欲するならば
天上の神々が嫉妬に狂う程の
永久に枯れぬ麗しき者を与えよう

戦を欲するならば
歿の無き無慈悲なる兵を与えよう

代償は要らぬ 望むべくは
願いを叶えし者が如何様な末路を
辿るか見届ける事なり…

148:深河春淵◆wc:2020/11/25(水) 20:53

青なる海 佇む者
なにぞや 何者 名は

底から 空を仰ぐ
涙は空へ 向かわない

汚れを嘆き 地に伏せて
聞こえぬ歌を歌おう

149:深河春淵◆wc:2020/11/27(金) 22:20

地に平伏せよ 汝の頭
我が命無くば 上げる事など許さぬ

従え汝よ 我が卸心に
汝が命は我が物なり

我が生を命じれば生き
我が歿を命じれば絶命せよ

汝が答えに拒否など非ず
口から出ずるは肯定のみ

汝は人形
我が命に殉ずるオートマタ

150:深河春淵◆wc:2020/11/30(月) 21:16

滅べ 畜生共
お前達の時代は
我が裁きにより 終焉を迎えよう

空より火矢 大海の号砲
地は割れ 歿者の夜行
異形の怪物は お前達を喰らう

浮遊し彷徨う魂は
次なる創世の糧となる

151:深河春淵◆wc:2020/12/01(火) 22:29

雪が降る…
灯ったあの紫色の電波塔の下で
貴方は私と出会ったのだ

貴方はうつ向き乍私に告白をした
一度も私の顔なんて見やしなかった

其の時の私の顔は
どんなものだったのでしょう

思い出せないのはきっと
雪に埋め尽くされているのね

恋人が共に過ごした日々は
忘れ難き記憶だと云うけれど

私のは…なんだったかしらん
記憶の隅どころか
消しカスだらけの答案用紙だわ

ふふふと笑うわ可笑しくて
貴方は何処に行ったのでしょう

今度は何処の女と交合して
腹に種を置いてくるやら…

152:深河春淵◆wc:2020/12/02(水) 22:10

なりは美しきけども
精神は混合として
何者でもあらずなりし者よ

汝に名を与えよう
汝を縛りたる鎖を 解き放たん為に


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