( はてさて、先ほどまでは何食わぬ顔でペラペラと中身のない自慢話に花を咲かせていたのだが。今さら自らの頭上にへと築き上げられていた城が脆くも儚く崩れ去ってしまったのに気づきハッと驚いては虚凜に目を移す。そこに立っているまるで感情を亡くしてしまった人形のように冷淡的な彼の表情をじぃっと眺めているうちに、別に彼は悪意があって今まで俺を土台にしてジュエルタワーを作り上げていたワケではなく、好奇心と悪戯心の赴くがままに行動を起こしただけということが判って相変わらず変なニンゲンだなァ、俺と同じくらい。いやもしかしたらニンゲンじゃねェのかも…と常人離れした机上論を脳裏に浮かべながら口元に弧を描く。”本当にユニークでハイセンスなことが、素朴で何の取り立てもない物の中にひょっこり隠れてる”なんてよくある話。最初は妙な演技に勤しんで周りを惑わすことに熱心な道化者かと思ったが、彼に目を付けたのは正解だったなと内心嬉しく思いながら腕を組む。案外、人間という物は欠点ある方が愛される。彼は心に空白を持っていて、そして俺もぽっかりと空いた穴から心に隙間風が差している。足りないのなら足りないだけ、お互いの心の隙間を埋め合えばいい。それが喩え一夜しのぎのハリボテ細工だとしてもだ。交渉成立。逆に見ている方が重くなるほど明るい笑顔を見せているこいつには『瑠璃川かなめの摩訶不思議な世界』を見せてあげよう )
さァてと、鬼が出るか蛇が出るか……
>>608/虚凜クン
( 抜かったとばかりに瞳をぱっと見開き盛大なリアクションを取っている彼女を一目見、クールかと思いきや意外とパッションあるんですねと勝手に面白い方という烙印を付け、狼谷に対して自分の想うレッテルをポンポン張っ付けていく。大人しいかと思えば愛嬌があり、振る舞い方にも振り幅がある彼女に対して率直に面白いという感想を抱き、思わず腹を抱えて笑いそうになったところ本人が目の前にいることを思い出して妙にシャンとした体勢を取りつつ戻ろうという選択をしたと聞いて改めて判りましたと呟く )
>>609/狼谷さん
すごいね、それ!…お姉ちゃんいるの?
( にこにこと、ぱちぱち手を打つと相手の言葉に反応し問いかけると )
>>612 羅雪様
ふぅ、ふ、ぅ…
( 相手よりも何秒も遅れて到着すれば、普段ならばここまで疲れることも無いだろうが、焦っていたこともあって膝に手を付き俯きながら息を切らし )
>>612 かなかな君
百面相?俺のこと?…実は俺は多重人格だし殺人鬼だしコンビニの定員だし色んな職人だし大人だし、百面相というよりは百人格のほうが正しいよなァ!
( 目をほそーくしながら唇をとがらせ、拗ねたように相手の顔を覗き込むように上半身を軽く折って。そういえば最初にも同じことを言っていたな、と思い返せばふふんと鼻高々に。そうだ!いいことを思いついた!と一瞬表情を明るくすれば、ばばん、と拳を胸にあてながら支離滅裂なことを言い、“ちなみに俺の人格の名前は虚凛柚木ッてんだ”と本名をそのまま話して )
ツイン、てめェは?言わなきゃツイン、言ってもツインだけどな!
>>609 狼谷様
…死体の生息地ってどこなんだろ?
( 先ずは何処へ向かうべきか。いくら考えたとて堂々巡りになりそうな思考の中、欠伸を一つ漏らせば軽く目を伏せれば浮かんだ雫をぐい、と片目を袖で拭い。ハッキリとしない、宙に浮かぶような調子で言葉を発する。人差し指を頬に当て考え込むような仕草を取れば昔見たような、そんなことを思い出し“希望希望希川君は臭いで死体を見つけたりできないの”と )
>>611 瑠璃川瑠璃瑠璃川君