>>27阿久津
(放課後、自分の仕事をさくさくっと早々に終わらせて保健室の鍵を閉めて職員室にあるキーボックスへ返却。時間にしては暗いなと思っていた外は窓越しに既に大粒の涙を流していた。雲の流れや急激なゲリラ豪雨からして短時間ですぐに止むだろうとは察しがついたが、傘を持たずに登校した生徒がもしかしたら何人かは困っているかもしれないと推測し、ポケットに入っている車のキーを握ると自分の傘を手にして職員室を後にした。生徒たちの靴箱の前を通った時に、案の定雨で立ち往生している生徒の後ろ姿を発見し)
そこの女子生徒。傘がないのか?
(/絡み文ありがとうございます。さっそく絡ませていただきました。)
( / 絡みありがとうございます〜! )
( 明かりはあれど薄暗い靴箱。人の居ない寂しさと、なんとも言えない不安に瞼を伏せたそのときのこと。聞き慣れた声がしてぱっと振り返る。曇った表情はぽわぽわと安堵の表情へ変わり、咄嗟に答えたその声も立ち往生する羽目になったわりには明るいものであった。相手とほんの少しだけ離れた位置であっても、薄暗いと分かりにくい。声から何となく検討はつくが、確認のためにも相手の名前を口にして )
__ っ !、はい 。雨が降るなんて思わなくて …… えっと 、日之宮先生 、?
>>30 日之宮先生